• タグ別アーカイブ: 桂枝茯苓丸
  • 薬の購入には写真撮影を奨励したい

     『防風通聖散』『大柴胡湯』を眺めているお客様に声を掛けてみたら、ご家族の更年期障害の相談をされた。
     比較的体力はあり、動悸もあるようだったので『桂枝茯苓丸』を候補に挙げ、イライラと寝つきの悪さもあるというお話から『柴胡加竜骨牡蛎湯』も紹介した。
     本人に見せてから決めたいとのことで、スマホで写真を撮ることを許可した。
     そういや、スーパーとかで写真の撮影を禁止してるのは、なんでなんだろうね?  頼まれ物って珍しくないから、写真を撮ってもらう方が良いと思うんだけど。

     やや高齢のお客様が、頻尿の相談にいらした。
     ここ最近になってからの事で、まだ病院には行っていないという。
     症状としては、夜寝ている時には4時間ほど空くものの、朝起きてからなどは意識するためか、トイレが近くなる模様。
     ファーストチョイスとして『猪苓湯』を候補に挙げ、手足の冷えがある場合には『八味地黄丸』をと紹介してみたけれど、今回は喉が渇きやすいという点を参考にして、『猪苓湯』を試して頂くことにした。
     すると、他にかすみ目と充血することがあるそうで、目薬の相談を受けた。
     加齢によるかすみ目には『スマイル40プレミアム』があるが、漢方薬に抵抗は無いようだったため、『牛車腎気丸』を紹介してみた。
     『牛車腎気丸』も、頻尿に使えることを説明すると、かすみ目については後でまた考えてみるとの事で、今回はまず頻尿のために『猪苓湯』を購入された。

     

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
    子宮ならびにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等)、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎

    適応症状 

     体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実、下腹部に抵抗のあるものの次の症状:
     子宮ならびにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等)、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      ケイヒ(桂皮)3.0g
      シャクヤク(芍薬)3.0g
      トウニン(桃仁)3.0g
      ブクリョウ(茯苓)3.0g
      ボタンピ(牡丹皮)3.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桃核承気湯  本方より一層体力が充実した人で、症状が激しく、のぼせや種々の精神神経症状、便秘があり、左下腹部に抵抗・圧痛が顕著な場合に用いる。

    大黄牡丹皮湯  体力が充実した人で便秘し、右下腹部に自発痛、抵抗・圧痛を伴う場合に用いる。

    当帰芍薬散  比較的体力の虚弱な人で、顔色がすぐれず、冷え症の傾向があり、下腹部に軽度の抵抗と圧痛を認める場合に用いる。

    加味逍遙散  季助部および下腹部に軽度の抵抗・圧痛を認め、不安、不眠などの精神神経症状をより強く訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)著しく体力の衰えている患者。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。
     (4)妊婦及び妊娠している可能性のある人には慎重に投与すること。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
    貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり等)、月経不順、月経困難、不妊症、子宮筋腫、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸症(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不随、心臓弁膜症

    当帰芍薬散
    適応症状 

     筋肉が一体に軟弱で疲労しやすく、腰脚の冷えやすいものの次の症状:
     貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり等)、月経不順、月経困難、不妊症、子宮筋腫、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸症(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不随、心臓弁膜症

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      シャクヤク(芍薬)4.0g
      ソウジュツ(蒼朮)4.0g
      タクシャ(沢瀉)4.0g
      ブクリョウ(茯苓)4.0g
      センキュウ(川きゅう)3.0g
      トウキ(当帰)3.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝茯苓丸  下腹部の痛みや月経異常は本方と似ているが、比較的体力があり、貧血傾向が少なく、下腹部の自発痛・圧痛がより顕著な場合に用いる。

    加味逍遙散  精神不安、不眠などの神経症状をより強く訴える場合に用いる。

    当帰四逆加呉茱萸生姜湯  四肢冷感が一層顕著で、腹部・腰部・下肢が痛む場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)胃腸虚弱な患者。(胃腸障害を起こす事がある。)
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    当帰芍薬散
     

  • 値段の比較より内容の違いを検索しようよ

     お客様から、『新ルルAゴールド』と『新ルルA』の違いについて質問された。
     正確には、「大きさが違うだけよね?」と訊かれたんたけど、何故(^_^;)
     内容としては、『新ルルAゴールド』の方にはベラドンナ総アルカロイドが入っているから、より鼻炎向けであることを説明して、お買い上げ頂いた。
     大きさが違う程度の認識というのは極端かなとも思うものの、同じブランド名の商品が並んでいたら混乱するのは当然かも。
     メーカーとしてはブランド名を浸透させたいんだろうけど、法的な制約もあって明確に外箱に書けなかったりして、なおさら混乱に拍車をかけている。
     だからこそ、お客様には分からなければ尋ねてもらいたいところ。
     スマホの画面を眺めながら選んでいる様子も見かけるけど、多分あれは値段を比較しているだけだろうし。
     効能の違いを比較してるなら、検索なんかを駆使して、もっと画面操作をしてるはずだものね。

     ニキビの塗り薬を求められて、患部を見させてもらうと、額に赤く硬そうなニキビだったため、『PAIRアクネクリームW』を案内した。
     ただ、繰り返しできているというお話も聞いたので、体質改善の必要性を説明して『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』を勧めたところ、本格的な治療に興味を示された。
     そこで、近隣で漢方薬に詳しい病院を紹介した。
     まぁ、それで今回は塗り薬の購入も見送られたんだけど(^_^;)

     

  • 治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)
    ………打撲による腫れ、および痛み


    適応症状

     打撲による腫れ、および痛み

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       ケイヒ(桂皮)3.0g
       センキュウ(川きゅう)3.0g
       センコツ(川骨)3.0g
       カンゾウ(甘草)1.5g
       ダイオウ(大黄)1.0g
       チョウジ(丁子)1.0g
       ボクソウ(樸そく)3.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別

    桃核承気湯  体力のある人の打撲で、皮下出血、便秘傾向があり、のぼせ、頭痛、また精神神経症状と共に下腹部に抵抗・圧痛が認められる場合。

    通導散
     
    同様に体力のある人の打撲で、皮下出血、便秘傾向があり、心窩部の苦満感・圧痛などを伴う場合に用いる。

    桂枝茯苓丸  体力中等度の人で、打撲は比較的軽度で、下腹部の抵抗・圧痛を認める場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 本当に「お気に入り」なら覚えておきましょ

     やや高齢のお客様からチラシを手に、「広告に載ってるパブロンをちょうだい」と頼まれた。
     風邪の常備薬にしていると言うのだが、同じ名前でも前後の記号が変わると中身も違いますよと伝えたら、家にあるのがどのパブロンかは覚えていないそう。
     小売業としては、そのまま売っても良いのかもしれないものの、もし本当にお気に入りなら、確認してからでどうですかと勧めたところ、今日は購入を見送るという事に。
     余計な事を言ったかなぁ。
     でも、価格と効果は関係無いとはいえ、チラシで見て「安いから」という理由で薬を買うのもどうかと思う。
     同じ内容で、安い方を選ぶというのなら分かるんですが。

     打ち身の相談をお客様からされた。
     脹脛(ふくらはぎ)を強打したそう。
     脹脛を強打って、どういう状況か良く分からない。
     サッカーをやっていて、相手に蹴られたとか?
     もう少し詳しく状況を訊きたかったのだけれど、なんだか言葉を濁されたため深入りは出来ず。
     パップ剤を希望されたので、『アスコラルL』を案内して、お買い上げ頂いた。
     サリチル酸グリコールは鎮痛薬としては弱い方だけど、消炎作用のあるアルニカチンキと血行を促進するビタミンEを配合されているから、状況は良く分からないものの、打撲痛には良いかなと思って。
     漢方薬の『治打撲一方』が市販薬にあれば、仕入れたいんだけどな。
     下半身の打撲には『桂枝茯苓丸』が使えるらしいんだけど、『桂枝茯苓丸』はすっかり「婦人病薬」のイメージが広まっちゃったから勧めにくい。

     

  • 栄養価が高くても「消化吸収」できるかは別な話

     高校生の息子さんがニキビで悩んでいるとのことで、お客様に塗り薬として『クレアラシル』を案内した。
     ニキビの状態は、赤いニキビで顔中にできているという。
     スポーツをしていて、体型はガッシリしているそうだから、原因菌(主にアクネ菌)と戦う力が強いのが災いしているのかもしれない。
     ビタミン剤の『ハイチオールB』に興味を示されたけど、年齢とニキビの様子からして、ビタミン剤による栄養補給よりも、血流の改善を提案して、『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』を紹介した。
     ご本人の生活習慣を確認したところでは、お風呂は長めだそうなので、それは続けていただくようお話して、食事を根菜に偏らせるよう勧めた。
     そして、年頃だけに早く治したいと焦る気持ちもあるだろうけど、成長期の体質の変化の波に乗せて完治を目指すよう伝えた。
     この辺りのお話も、本当は本人と出来ると良いんだけど。
     
     やや高齢のお客様から、下痢の相談を受けた。
     糖尿病の治療中で、普段は麦ごはんを食べているものの、下痢になってからは控えているという。
     そうですね、麦ごはんは消化に悪いですから、良い判断です。
     世の中には、白米は体に悪いからと、麦ごはんや雑穀米を他人に「考え無し」に勧める人がいるけど、いくら栄養価が高くても、ちゃんと「消化吸収」できる体質かは別な話。
     お腹を下していても、食べてしまう人もいるのだから、困ったもんである。
     と思ったら、今回のお客様は、代わりに蕎麦を食べたそうな。
     ありゃん(;・∀・)
     お蕎麦も消化に悪いですよう。
     せめて、おうどんにしないと。
     蕎麦が腹持ちが良くて、うどんは食べてもすぐにお腹が空くのは、つまりは消化のしやすさが関係しているので。
     そして、今回の下痢は冷房か暑気中りが思い当たるというお話から、『胃苓湯』を勧めて、お買い上げ頂いた。

     

  • 薬なんか必要無くなるのが最良

     御主人の代理で来店したお客様から、頭部の脂漏性湿疹の相談を受けた。
     皮膚科には通っているそうで、『ムヒHD』と『ワルツHD』を紹介した。
     しかし、お話を聞く限り病院では体質改善のような指導は受けていないらしく、それでしたら他の病院も受診してみて下さいと勧めた。
     今どき、体質改善を一言も口にしない皮膚科は当てにならないと思うのだけど、どうか。

     以前に、中学生の娘さんの生理痛に『当帰芍薬散』を勧めたお客様が再訪。
     適応したようで、追加分を購入してくれた。
     ヒャッホウ☆⌒ヾ(*゚∀゚)ノ♪
     中学生の段階から生理痛を軽減する治療を勧めたのは、成人してから「生理が重いのはいつもの事」と考えるのが当たり前になると、大きな病気を見逃してしまいがちだから。
     うちの奥さんなんか、交際時代から再三のように私が警告して『桂枝茯苓丸』を渡していたのに、「私、生理が重いのが普通だから」と言って飲まずに放置していて、結局は子宮筋腫で子宮を摘出する事になってしまった。
     もうね、正直ね、馬鹿かと呆れて別れようかと思ったもんです=3
     しかも、子宮筋腫の発覚と同時に妊娠も分かって、流産する可能性があるから病院に入院をと担当医に勧告されたら、「じゃあ、次で良いです」とか脳天気(能天気にあらず)に答えて、担当医から「次(の妊娠)は無いです」と言われる始末。
     しかも、市内の設備の整った病院は当時、ベッドが埋まってて産婦人科の入院が難しい状況のところ、たまたま副医院長の知り合いというコネを活かして空いていた特別病棟に放り込んでやったのに、そのコネの有り難さを理解しないで「入院は嫌だ」とか、ほざいていた。
     私も普段は就職関係なんかでは、「コネなんて=3」と軽蔑してる方だけど、子供の命が掛かっていたら、他人を押しのけてでも、捩じ込むよ。
     という、スッタモンダがあったので、そんな事は回避できるものなら回避して頂きたい。
     そんな強迫観念で、やや迫力押しして説得した。
     医療従事者として、それはそれでどうなんだ(^_^;)
     ただ、体質が改善したら合わなくなってくる可能性もあるので、経過観察はしていただくようお話した。
     これは当たり前の話で、血流が良くなってくれば、血流を改善する薬では、かえって体が火照ったりして具合が悪くなる事もあるのだ。
     警察が暇なのが一番良い世の中と云われるのと同じように、薬なんか必要無くなるのが患者さんにとっては一番良い事。

     

  • 婦人病専用の漢方薬と思われがちだけど

     成人の息子さんのニキビの相談で来店したお客様から、肌用のビタミン剤について尋ねられた。
     『ハイビタC』や『ハイチオールB』などが店頭にはあるものの、息子さんはガッシリ体型で日焼けもしているらしく、患部は頬骨の辺りに赤いニキビだというので、ビタミンの補給よりも、上半身の血流を良くして熱を発散した方が良いのではないかと提案した。
     婦人病専用の漢方薬と思われがちだけど、『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』は皮膚の材料になるヨクイニンも含んでいて、お勧めである。
     とりあえず試して頂く事になり、お買い上げ。
     それと、うちのお店には取り扱いが無いのですが、上半身をもっと冷やす『清上防風湯』と、化膿を抑える『排膿散及湯』という漢方薬もあるので、病院を受診して処方の相談をしてみる事も提案した。
    この2つの漢方薬、なんとか仕入れルートが無いものか( ´Д`)=3

     やや高齢のお客様が、頼まれ物という事で便秘薬を探しにいらしたのだが、特定の名称なのにメモは無いらしく困った。
     近くのドラッグストアーでも見つからなったそうで、「錠剤なんだけど」というだけでは、どうにも手掛かりにならない。
     頼んだ人は、まだ手元にその薬を持っているらしいという話から、名前だけではなく成分表示の部分もメモしていただくよう、お話した。
     同じ処方の物が、別な名前で販売されているというのは、良くある事だから。
     ほうぼうのドラッグストアーを巡っているらしく、なんだか気の毒。

     

  • 婦人華(ふじんげ)
    月経不順、月経痛、血の道症、こしけ、冷え症、のぼせ、貧血、めまい、腰痛、頭痛、肩こり、更年期障害など


    効能

     月経不順、月経痛、血の道症、こしけ、冷え症、のぼせ、貧血、めまい、腰痛、頭痛、肩こり、更年期障害など。  女性用薬として代表的な漢方処方の当帰芍薬散桂枝茯苓丸を基本として、さらに、ニンジン、カンゾウを加えて生薬エキスとしました。そして、これに通経・鎮静・鎮痛の目的で汎用されているサフランと、血液の循環をよくし、衰えている器官や組織を賦活するビタミンE(酢酸トコフェロール)を配合した、ジェーピーエス製薬のオリジナル製品です。
     婦人華は、多様化した女性特有の諸症状に対応するべく生まれた、女性のための保健薬です。

    用方

     錠剤…1日3回、1回成人(15才以上)4錠を食前又は食間に服用。
     顆粒…1日3回、1回成人(15才以上)1包を食前又は食間に服用。

    成分

     シャクヤク(芍薬)、ブクリョウ(茯苓)、タクシャ(沢瀉)、ビャクジュツ(白朮)、トウキ(当帰)、センキュウ(川きゅう)、ケイヒ(桂皮)、ボタンピ(牡丹皮)、トウニン(桃仁)、ニンジン(人參)、カンゾウ(甘草)、サフラン末、酢酸トコフェロール

    使用上の注意

    1.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本製品の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本製品を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。 


    2.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に密栓をして保管してください。
     (3)服用に際しては、添付文書をよく読んで下さい。


    3.その他
     本製品は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


    製造者:ジェーピーエス製薬株式会社