• タグ別アーカイブ: 香蘇散
  • 小躍りして天狗になります

     『チクナイン』を見ていたお客様から、POPに書いておいた「鼻汁が喉に落ちてきて咳になる場合」というのが自分の今の症状のようだと相談された。
     花粉症による鼻づまりがあり、以前に病院では『辛夷清肺湯』が処方されていたというので、同じ物であることを説明したところ、購入して頂けた。
     一方、小学生の子供も同じ症状という事で、風邪のように移る事があるのかと質問されたのには、「風邪のように移る」事はありませんと答えたが、環境が同じであれば発症するアレルギー症状が似ているというのはあり得ると伝えた。
     ただし、性別や年齢が違えば、適応する薬が違うケースがある事も説明した。
     例えば私の場合、花粉症で現れる症状は鼻水と咳なので、子供の頃には『小青龍湯』を使っていたが、大人になるに連れ効き目が強く出すぎて辛くなり、今では『香蘇散』『麻黄附子細辛湯』の方が適している。
     ええ、年寄り向けの漢方薬です(´・ω・`)

     外用消炎剤の湿布を求めて来店したお客様から、肩こりの相談を受けた。
     いつも肩こりになる訳ではなく、患部も左肩だけだという。
     肩掛けカバンなどでの姿勢の影響や、どこか具合の悪い部分を庇っている可能性もあるため、一度は病院を受診してみるよう勧めた。
     そのうえで、サリチル酸メチル、フェルビナク、インドメタシンのパップ剤と液剤を案内し、内服薬として血流を改善する『独活葛根湯』を紹介した。
     今回は、フェルビナクのローションタイプを購入。

     今日は、ちょっと嬉しい事があった。
     いや、正確には「ちょっと」じゃなくて、小躍りしたいくらいだったんだけど。
     以前に疲労の相談でドリンク剤を求められた時に、ツムラの『ハイクタンD』を案内して、効果が感じられるとの事で継続して頂いているお客様から、病院で処方された『柴胡加竜骨牡蛎湯』が効いた感じがしないという相談を今回受けた。
     病院で処方された薬に口を出すのは、些か出すぎた真似だと重々承知はしているものの、目の前のお客様には神経質そうな傾向があり、外見上も体質虚弱な痩せ型で、どうして『柴胡加竜骨牡蛎湯』が候補になるのか不思議なくらい。
     不眠を主訴として受診したらしいのだけれど、寝るまでに時間が掛かるより、中途覚醒を繰り返してしまうというお話から考えても、『桂枝加竜骨牡蛎湯』の方が適応するんじゃないのかと思い、お勧めして購入となった。
     で、嬉しかった事は、これまた以前に、熱いお風呂に短時間だけという生活をしていると聞いた時に、寝る時間を惜しんででも40度以下のお湯で長湯をするように勧めたところ、それが効果覿面だったと満面の笑顔で感謝されたのだ。
     内心は、「ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪」というところを自重(笑)

     やや高齢のお客様から、精力減衰の相談をされて、サプリメントの『凄十』や、処方薬の『バイアグラ』について質問された。
     『凄十』に含まれている成分を見れば「すっぽんエキス」とか「マカ抽出液」とか精力増進が期待できそうな物の名前が並んでいるけど、どう考えても有効成分としての量は期待できない。(試したけど)
     『バイアグラ』が勃起力に効果があるかと問われれば、要するに男性器に流入する血液の量が増えるから勃起力は上がるだろうけど、正座していて立ち上がった時のような状態になるのだから、自身の感度が鈍ると考えられる。(未体験だけど)
     なので、治療目的としては、『柴胡加竜骨牡蛎湯』が適応すると思いますと案内してみたが、今回は購入に至らず。
     多分、求めていた答えがそもそも違うんだろうなぁと想像するものの、他にどう答えれば良かったのかは分からない。
     期待に添えなくて、ごめんなさい(;´・ω・`)ゞ

     

  • 参蘇飲(じんそいん)
    ………感冒(風邪)、咳(セキ)


    適応症状

     感冒(風邪)、咳(セキ)

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(3.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       半夏(ハンゲ)3.0g      茯苓(ブクリョウ)3.0g
       葛根(カッコン)2.0g     桔梗(キキョウ)2.0g
       陳皮(チンピ)2.0g      大棗(タイソウ)1.5g
       人参(ニンジン)1.5g     甘草(カンゾウ)1.0g
       枳実(キジツ)1.0g       蘇葉(ソヨウ)1.0g
       生姜(ショウキョウ)0.5g    前胡(ゼンコ)2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別

    葛根湯 比較的強壮な人が、感冒の初期に悪寒、発熱、頭痛、項背部のこわばりなどがある場合に用いる。

    香蘇散 胃腸虚弱な人の感冒、その他の発熱の初期で、不安、不眠傾向がより顕著な場合に用いる。

    小柴胡湯 体力中等度の人で、微熱が長引き、肋骨弓下部に抵抗・圧痛(胸脇苦満)があり、咳や痰が多く、口中不快感、食欲不振などを訴える場合に用いる。

    柴胡桂枝乾姜湯 体力中等度以下の人で、小柴胡湯の使用目標に準じ、動悸、盗汗、不眠、不安などを伴う場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。


    3.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    4.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 桂枝湯(けいしとう)
    ………体力の衰えた時の風邪の初期

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    適応症状 

     体力の衰えた時の風邪の初期

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
         ケイヒ(桂皮)4.0g
         シャクヤク(芍薬)4.0g
         タイソウ(大棗)4.0g
         カンゾウ(甘草)2.0g
        ショウキョウ(生姜)1.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別 

    麻黄湯
     比較的体力の充実している人で、悪寒、発熱、頭痛はあるが、自然発汗が無く、腰痛、関節痛、筋肉痛などを訴える場合に用いる。

    葛根湯
     
    比較的体力のある人で麻黄湯の場合と似ているが、首筋から項背部がこわばる場合に用いる。

    香蘇散
     体質虚弱な人で、胃腸が弱く、気鬱の傾向にある場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

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  • 花粉症

     花粉症はI型(いちがた)アレルギーに分類される疾患の一つで、植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされます。
     主な症状は、鼻水、鼻詰まり、目の痒みなどですが、より体の奥へ入って咽喉違和感や炎症を起こすこともあり、熱などが無いのに咳が止まらない場合には、風邪ではなく花粉症の可能性があります。
     また、体の表面、すなわち皮膚の炎症を起こすこともあり、「花粉症は、鼻水、鼻詰まり、目の痒み」だけだと思っていると、実は花粉症を発症しているのを見逃してしまうということもあるので、注意が必要です。
     花粉症が発症するメカニズムは、複数の説がありますが、もっとも有力な説としては、本来は体内に侵入した病原細菌や毒素などの異物を排除したり無害化するために働くIgG、IgM、IgA、IgD、IgEの5つの抗体のうち、IgEが1度接触したことのある花粉と結合することで花粉を「異物」と認識するようになり、その後は排除するために過剰な攻撃を行い、それが症状として現れるというものです。
     この、発症するまでの期間は人によって異なり、コップに水が少しずつ溜まる様子として例えられます。
     それはコップのサイズは様々であり、たとえ同じ量の水を少しずつ入れたとしても、満杯になる期間は異なり、満杯になって水があふれる時が、発症する時とされます。
     そのため、発症するのは突然であり、昨年はなんともなかったという人が、何の前触れも無く発症し、かつ、一度発症しますと、自然治癒することは困難とされます。
     なお、先にも書きましたとおり、花粉症は「異物に対する攻撃」であるため、一般的な疾病と違い、不摂生や体力の低下などは関係無く、むしろスポーツ選手など基礎体力の充実している人ほど激しい症状が現れることがありますので、「自分は健康だから」といって安心はできません。
     そして、花粉症というとスギ花粉によるものが大々的に報道されますが、これは杉木が多いということの他に、背が高く花粉が遠くに飛びやすいため同時多発的に発症するためであり、背の低い草花の花粉においては、半径数十メートルというごく狭い近所でのみ花粉症が流行るというケースがあります。
     これはすなわち、学校や職場などでの花粉症の流行るタイミングとズレるということですので、寒気や熱などが無いのに、鼻や咽喉に違和感を感じたり、クシャミや咳が出るという時には、風邪よりも花粉症である疑いがあります。
     世間的に花粉症が騒がれない時期に発症していて、近所はもちろん、通勤、通学の途中に、土手や公園、神社など草木の多い場所があるようでしたら、特に注意しましょう。

     漢方では、体の多くが水で構成されていることから(成人女性で55~60%、成人男性で60~65%、高齢者の方では50~55%)、栄養を全身へ運んだり、老廃物を回収している物として水分の代謝を重要な働きと考えており、花粉症などのアレルギー反応は、水分代謝の異状として捉えます。
     例えば、水分を多く摂っても体に吸収できないまま排泄してしまう頻尿、体内が乾燥して水分が不足するため便が硬くなって便秘がち、あるいは上半身に熱が篭る一方で手足や内臓などが局所的に冷えて下痢を起こしやすいなども、花粉症を起こす原因と関連があるものとします。
     そのため、花粉症の現れている症状や体質に合わせて、漢方薬の種類を変えていくことが重要となります。
     前に飲んで効いたから、前と同じ物をと服用しても効果が無いことがありますので、ご注意下さい。
     例えば、後述しますように、鼻水が出る場合は小青龍湯を、鼻がつまる場合には葛根湯加川きゅう辛夷を服用するとありますが、鼻水と鼻づまりが交互に起きる場合には、その時々の症状に合わせて、服用する漢方薬も変えるのが効果的です。
     また、漢方薬は「眠くならない花粉症の薬」として使えますので、仕事などの時には漢方薬、寝る時には現代薬といったように、現代薬と上手に併用するのも良いでしょう。
    [:○:]鼻水が垂れてきて、クシャミを伴う場合。
     例年繰り返す場合には、症状に関係無く、症状の起こる約2週間前~1ヶ月前の期間から、通常量より少ない量を服用して予防薬とする。
     小青龍湯
    [:○:]鼻がつまり、上半身に熱が篭る場合。
     葛根湯加川きゅう辛夷
    [:○:]鼻づまりが酷く、慢性的な蓄膿症の場合。
     荊芥連翹湯
    [:○:]高齢者の花粉症で、主にクシャミと鼻水が出る場合。
     麻黄附子細辛湯
    [:○:]鼻水やクシャミがあり、胃腸が弱く、食の細い人の場合。(小青龍湯を服用すると胃が重く気分が悪くなる人など)
     香蘇散
    [:○:]鼻がつまり、鼻汁が咽喉の奥に垂れてくる場合や、鼻が詰まって喉に異物感がある場合。
     辛夷清肺湯
    [:○:]鼻には異常が無く、発熱も無く、咽喉に異物感があったり、痰が絡みやすい、または咳き込みやすい場合。
     麦門冬湯
    [:○:]鼻がむず痒く、目の痒みが顕著な場合。皮膚の痒みがある場合。
     十味敗毒湯

     

  • <<通巻236号>>
    不健康な友人たち/女心は難しい/今日は祝日

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                     <<通巻236号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月8日(土)……不健康な友人たち
    ※10月9日(日)……女心は難しい
    ※10月10日(月)……今日は祝日
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月8日(土)/2005年◆
     夕べからの雨が、まだ降り続いている。
     雨が降っているのに、ちっとも涼しくならない。
     ベタベタの蒸し暑さ。
     高齢の患者さんが、歯茎の腫れの相談でいらした。
     痛み止めをという事であったが、化膿を止めた方が良いとお話して、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を勧めた。
     痛み止めの湿布を求めて、お客さんが来店。
     お話を聞いたら、なんと息子さんが交通事故で足の骨を、旦那さんが落下物に当たって首の骨を折ってしまったのだそうな。
     それで、当然病院からも痛み止めの飲み薬はもちろん湿布なども出ているのだが、今は自宅で療養しているため不足しているらしい。
     夜中でも何でも呼んでくれという先生だったそうで、安心はできたようでなにより。
     ただねー、良い先生は、すぐに亡くなってしまう。
     過労で。
     それから、日赤病院の悪口で患者さんと盛り上がる。
     救急車で運ばれてきてすぐに、「延命を望みますか?」とイキナリ患者の家族に訊いたりする医師がいるのよ。
     S子さんからメール。
     これからお店に行きますと。
     ありゃ、どうしたんで?
     すると、一緒にいるらしいI氏からメールが。
     I氏の方が風邪をひいてるようで、S子さんは以前から一度行ってみたいと言っていたため、お供という事になるのか。
     でも、今からだと閉店時間を過ぎるのは確実だな(苦笑)
     しばらくすると、Iちゃんからもメールが。
     仕事をあがったところだそうで、合流するとか言う。
     だから、閉店時間過ぎるってば(笑)
     S子さんから尋ねられた道順をメールで返信して待っていたら、I氏から東浦和駅で乗り継ぎの電車を待っているところというメールが入ってビックリ。
     そこが、下車駅です~。
     慌てて送ったが時すでに遅し。
     行過ぎて戻ってきた(笑)
     閉店時間は過ぎていたけれど、これから3人が来るはずなのでシャッターを下ろせない。
     まぁ、こんな事は珍しくありませんが。
     やがて雨の中、S子さんとI氏が到着。
     まずはI氏の風邪の方に対応して、ついでにS子さんの健康相談を。
     今間違えて、“相談”を“操舵”と打ってしまった。
     操舵できたら便利だなと思うくらい、S子さんは不摂生してるので。
     遅れてIちゃんが到着し、試しに皆を血流計で測定。
     そしたら3人が3人とも、血流の状態が悪いとは。
     しかも、悪い方の三段階がそれぞれ揃ってしまった(苦笑)
     私は辛うじて正常。
     日頃の自転車での配達と、毎日の腹筋や腕立て伏せは役に立ってるようだ。
     3人を送りがてら、駅近くの『ビッグボーイ』で夕食。
     うちにも国勢調査票が来ていたが、関連した事件のニュースをテレビで観た。
     茨城県で、60代の国勢調査員から同市に「担当地域の調査票を燃やした」
    と連絡があり、市の職員が駆けつけたら調査票らしき燃えカスが調査員宅の玄関先にあったという。
     調査員の妻は市職員に、「調査票は焼いてしまった。調査がスムーズにいかず、このようなことになって申し訳ない」などと話したそうな。
     あーあ、馬鹿だねぇ。
     公務員としての自覚が足らん(笑)
     国勢調査員は、臨時でも公務員。
     公文書を燃やしたり無断廃棄したら犯罪なのよ。
    ≪育児日記≫
     今日は、午前中に芝北公民館へ次郎を連れてった。
     だいたいいつも遅くなっちゃって、午前11時頃になってしまう。
     そのせいか、なかなか近所のママ友達ってできないなーと感じてしまう。
     でもまぁ、ここに来ると誰かと何かしら話すことができるんでいいけれども。
     次郎は、やはり車のオモチャが好きらしくって、マイペースで1人で遊んでいる。
     こういう所で、いろいろ場慣れしてほしいけど。
     どこに連れてっても、人見知りとかしない子になってくれればな~。
     と思ってみたり。
     次郎も早く、いい友達を見つけられればいいのにね。(私ともども)
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     感想や健康相談はコチラ(・v<)
     http://www.kitazono.jp/bbs_kitazono.htm
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    ◆10月9日(日)/2005年◆
     雨の中をお出かけ。
     今日は、Iちゃんとのデート。
     秋物の服が欲しいとの事で、何故か私が買う事に決まってるらしい(苦笑)
     いつも遅刻するのが定番という事もあり、今日は朝食を摂らずに『モスバーガー』で食べながら待つ約束。
     UFJ銀行で現金を下ろそうと思ったら、東京三菱銀行との合併に伴うATMの実験だかで週明けまで停止だった。
     よりによって連休中に停止しなくても良かろうに。
     そういや、合併後の名称は『三菱東京UFJ銀行』になるそうな。
     なんじゃ、そりゃ。
     昨日のアレルギー症状は落ち着いたものの、クシャミのし過ぎで咽喉が痛い。
     モスバーガーで注文し、待っている間に、クシャミを止める香蘇散(こうそさん)と咽喉の腫れを抑える桔梗湯(ききょうとう)を飲んだ。
     寝不足で頭もクラクラするが、まぁこれは気力で。
     念のために地竜(ぢりゅう)も飲んでおく。
     食べているとIちゃんからメールで、メイクが終わったと連絡が入った。
     添付ファイルで写真も送られてきたようだが、私の端末では開けなかった。
     ちょうど食べ終わった頃にIちゃんが到着。
     Iちゃんも注文してきて、そのまま朝食となった。
     添付してきた写真をIちゃんの端末で見せてもらったら、陰影がハッキリし過ぎてて怖い(笑)
     あっ、コレを言うとまた怒られるな。
     アイシャドウが怖いと言ってから恨まれてるので(^_^;)
     サンシャインに行きたいというリクエストで直行。
     地下から1階にかけて店を回る。
     サンリオショップに入ったら、地域にちなんだキティちゃんの中に、本社ビルバージョンがあった。
     ついにそこまで。
     卑怯な。
     いよいよ、ネタ切れか?
    「Tシャツを着てキャンプに行こう」というキャッチコピーが出ている店があり、モデルが着ている服にマークを付けて強調していた。
     えーと……、行かないで下さい(笑)
     まず、半そでのTシャツが駄目。
     虫に刺されるし、木の枝などで擦り傷を負いやすい。
     ジーパンも一見問題が無さそうに思えるが、あまり好ましくない。
     皮膚にピッタリと密着しているため、火を扱う時に火傷をしやすいし、雨で濡れると体温を奪われやすい。
     ま、ここまでは言いがかり的ではあるけれど、店で売ってるからといってビーチサンダルまで勧めてるのは、やっぱり納得いかないなぁ。
     ビーチサンダルでキャンプに行くのは、ハイヒールで行くのと同じくらい馬鹿かと。
     肝心のIちゃんの服を買う段になって、私が財布からお金を出したらIちゃんに突き返されてしまった。
     な~んだ~よ~( ̄^ ̄)
     何にヘソを曲げられたのか、Iちゃんは自分で服を購入。
     その後、PARCOの催事場へ。
     婦人服のセールがあるようだ。
     一通り見たものの、そこでは買わず、歩き疲れて『ベッカーズ』の東池袋店に入った。
     http://www.hotpepper.jp/s/H000010364/top.html
     レジで注文して渡されたトレーを持って、受け渡しカウンターで待つ。
     レシートに受付番号が印字されていて呼ばれるのを待つのだが、まったく呼ばれる気配が無い。
     ドリンクだけを注文した人もいれば、フードを注文している人もいるから多少は順番が入れ替わるのは仕方が無いとはいえ、ちと時間が経ち過ぎ。
     思わず立ったまま寝てしまった。
     すると店員さんに声をかけられた。
     番号を確認してもらうと、オーダーしたはずのアッサムティーのオーダーが通ってなかった。
     慌てて他の店員さんが用意を始めた。
     私は眠気の方が勝ってて、生返事だけして大人しく待った。
     意識がハッキリしてたら、オーダーを全部キャンセルしてたかも。
     あっ、でも会計はSUICAで済ませたんだよね。
     http://www.jreast.co.jp/suica/
     返金は現金で返されるのかな。
     チャージから使ってるから、カードに戻してもらう方が便利なんだけど、どうなんだろう。
     試しておけば良かったかも。
     外に出て歩くと、デカイYAHOOの看板。
     へー、ここに、と思ったら、なんか変。
     AとHの間に小さく「N」があって、カタカナで「ヤンフー」とかルビが振ってあった。
     どうやら風俗店の情報案内をしているらしい。
     なんだかなぁ(笑)
     西武デパートの地下で、Iちゃんにパンプキンパイを買ってもらう。
     誇り高いともいえるけれど、甘えるのが下手なんだよな。
     分かってるんだけれど、今日は私が怒ってしまってプンスカと帰ってきた。
     お店では、薬の質問をお客さんからされた。
     カルシウム剤についてなのだが、
    「変なところに骨ができたりしません?」というのには、どう答えたものかと一瞬悩む。
     食道に引っかかると潰瘍になる、と知人に言われたのだとか。
     なんだ、そりゃ(^_^;)
     面白い事を考えるなぁと失礼なことを思ったり。
    「結石とかできるでしょ」とも言われる。
     いえ、あれはミネラルなどで関係ありません。
     そういや、ひと頃流行ったニガリはどうなったんだろう。
     あれなど、ニガリを摂り過ぎると腎臓結石や尿道結石を引き起こす可能性があるのだが。
     テレビ朝日の『合格!日本語ボーダーライン』を観た。
     空前の日本語ブームとやらにあやかって、何の疑いも無く、当たり前に使っていた日本語が、実は間違っていたという事を教えてくれるエンターテインメント性に富んだ番組……だそうだ。
     番組の形式は、事前に番組オリジナルの数百問に及ぶ日本語テストを一般人に受けてもらい、各問題の正解率を算出し、その正解率をその問題の「日本語ボーダーライン」として提示する事で、そのボーダーラインに日本語に深い関わりのある職種の人や芸能人が回答者として挑戦するというもの。
     この、いちいちボーダーラインを提示するシーンが無駄に時間を使っていて眠くなる事このうえない。
     リハーサルの時に、誰も眠気を訴えなかったのかね。
     ところで、この手の番組は問題と正解に対してフォローするかしないかで、番組としての真摯さや完成度が変わる。
     単に辞典や辞書に正解を求めたりしていると、書籍によって正解が異なるという事があるからだ。
     今回の番組でも、一応は国語学者らしい人が合間に出てきて解説していたが、その解説が不十分で、かえって違和感アリアリだった。
     例えば、「口腔外科」の読み方。
     正解を「こうくうげか」としていたが、これは誤り。
     IMEの漢字変換でも「こうくう」で「口腔」と変換されるものの、漢字の読みとして「腔」に「くう」という読みは無い。
     正しくは「こうこうげか」である。
     どうして誤読が広まったのかは定かではないが、医療関係者が業界用語として「こうくう」と読んでいたのを一般の人が正式な読みと勘違いしたか、あるいは作りの「空」の部分の読みに引きずられたのか、そんなところだろう。
     あと困ったのが、「冷え症」と「冷え性」は、どちらが正しいかという問題。
     番組での正解は「冷え性」で、理由は「もって生まれた体質だから性の字を使います」と解説していた。
     確かに辞典ではそうなのかもしれないが、疾患としては先天性だけではなく、後天性の冷え症というのがある。
     過度の冷房に晒されて、体質が変わってしまった患者さんが実際にいる。
     しかもすでに、製薬メーカーの効能書きにも「冷え症」という語句が使われているのだ。
     http://www.kitazono.jp/main/e203.html
     この番組を観た人が、「冷え性」だけで検索するようになると、適切な商品を見つけてもらえなくて、患者さんもうちの店も困ってしまう。
     ネットニュースで、ネットオークションなどを運営するYAHOO!が、東京都内の男性のクレジット口座から、実際には使っていないブロードバンドサービスの利用料名目で不当な引き落としを2年半以上続けていた事が分かったという記事を見つけた。
     YAHOO!は、男性から問い合わせがあったにも関わらず、事実上無視して計約11万円分を徴収していたそうな。
     YAHOO!ならば、やりかねん。
     私も被害に遭ったからねぇ。
     YAHOO!の広報によると、「こちらのミスで、第三者への請求が誤って男性のクレジットから引き落とされていた。想定外のケースだったために、十分な対応が出来ずに申し訳ない。今月末には男性の口座に返金する。
    原因調査を続けて、再発防止に努めたい」と述べているものの、どこまで信用できるのやら。
     表沙汰になった事だけ処理して、後は無視を続けてるんじゃあるまいか。
    ≪育児日記≫
     今日は、薬局に行った。
     旦那はいなかった。
     友達と出かけたらしい。
     義母と少し明日の打ち合わせしたりした。
     動物園へ行くからだ。
     次郎は、何かすっかりと寝ていたので静かだったからちょうど良かった。
     だがしかし、畳の部屋は、もうグチャグチャに次郎にされて、マックスファクターの試供品などが散乱していた。
     義母も少し頭を痛めてるようだ。
     次郎のイタズラが日増しにすごくなるからだ。
     まったく、寝てる時は唯一、ホッとする。
     ところで、天気が気になる。
     雨がポツポツ降ってきたし、マンションまでの道のりは、やっぱ長い。
     なので、もう少し次郎が起きるまで、薬局にいることにした。
     明日も雨模様みたいだけど、なんとかなるかしら?
     私としては、水族館なんかも視野に入れているけれども。
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    ◆10月10日(月)/2005年◆
     今日は、奥さんとお母んが次郎を連れて上野動物園に出かけた。
     こんな雨の日に動物園でなくてもと思うのだが、雨の方が空いてるからとお母ん。
     そうでした、この人はそういう発想をする人でした。
     東京ディズニーランドには台風の日に行くとかね。
     朝食べてこなかったので、店の奥の座敷でチャーハンを作る事に。
     卵を入れて最後の仕上げというところで、「ごめん下さい」の声がした。
     うあぁ、大事にトコなのに。
     しかしお客さんを待たせておく訳にもいかない。
     急いで店に出た。
     すると、
    「どうして郵便局やってないんでしょう?」と尋ねられた。
     ズルッ(・_゜)
     今日は体育の日だからお休みです。
     隣の煎餅屋さんで訊いてくれれは良かったのに~(苦笑)
     チャーハンは、卵とじ炒飯になってしまった。
     湿疹の痒み止めを求めて、お客さんが来店。
     髪染めを使った旦那さんが、頭が痒いと言っているらしく、実際に頭部が赤くかぶれている模様。
     頼まれたのは飲み薬との事で、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を案内した。
     それと、塗り薬を使っているかを尋ねたらクリーム状の物を使っているという話だったので、液状のローションタイプを勧めた。
     やはり髪染めは、頭部に使う前に手首に塗ってみたりしてテストした方が良いですよとお話。
     風邪の相談で患者さんがいらした。
     しかし症状を尋ねると、鼻づまりの他に目の痒みがあり、それでいて発熱などは無いという話から、どうも花粉症のようだ。
     葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)を案内して、春の花粉症と同じ対策をするように伝えた。
     すなわち外出時にはマスクをして、外から帰ってきて家に入る前に服の表面をはたき、洗濯物を干す時には薄いシーツなどを上からかぶせる。
     下痢の相談でお客さんが来店。
     奥さんが下痢気味で、吐き気も訴えているという。
     下痢と吐き気となると、五苓散(ごれいさん)が適応しそうだ。
     しかし、もう少し詳しく訊いてみたところ、微熱があって頭痛もするらしい。
     む……、風邪の可能性があるか。
     季節的には過ぎた感があるが、かっ香正気散(かっこうしょうきさん)を合わせてもらった方が良いだろうと一緒に勧めた。
     雨で休日という、お店が一番暇になる条件が揃っているに、思いのほか今日は患者さんが頻々。
     季節の変わり目で体調を崩しやすいのと、事前の雨の情報で遠出をせずに家にいる人が多かったからか。
     S薬局から薬の在庫の問い合わせが電話で入った。
     N病院から処方箋を出された患者さんが来ていて、必要な薬が在庫に無いそうな。
     S薬局は市内の薬局の備蓄センターの1つに指定されてるくらいで、そのS薬局に無い薬がうちにあるかしらん。
     調べてみると、あった。
     偶然にも1人の患者さんだけが以前に使っていて、その患者さんが治療が済んだのか来なくなってしまったために余って困っていた薬。
     ありますと答えると、患者さんをうちに紹介して良いかと尋ねられたので、二つ返事で待っていますと答えた。
     やー、良かった良かった(⌒▽⌒)
     風邪薬として葛根湯(かっこんとう)を買いにお客さんが来たので、ついでに麻黄湯(まおうとう)も案内した。
     葛根湯(かっこんとう)は風邪の初期には効果的であるものの、上半身を温める事によって熱を発散するというプロセスで治療するため、咳が出てからや汗を書いてからには使えない。
     だから、葛根湯(かっこんとう)が適応する時期を過ぎたら麻黄湯(まおうとう)を使いましょうとお話した。
     娘さんの風邪の相談でお客さんがいらした。
     37度くらいだそうなので、私としては微熱かなと思うのだが、高熱だと心配される。
     こういう時は、患者さんや家族の感じ方が最優先。
     麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を合わせて使ってもらう事にした。
     双参(そうじん)を買いにお客さんが来たのだが、声がかすれている。
     風邪をひいたそうで、一応は治ったものの咳だけが残ってしまったそうだ。
     それでしたら、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を使って肺を潤しましょうと案内した。
     チャットに行くと、K氏から「この3連休は、家族サービスでしたか?」と尋ねられた。
     家族サービスは、お母んがしてくれたので、私は浮気デートをしましたと返答。
    ≪育児日記≫
     今日は、次郎と義母と一緒に上野動物園に行った。
     あいにくの雨模様に途中でなってしまった。
     朝から降りそうな空模様だった。
     というよりは、ポツポツしてたかな。
     おまけに寒かった。
     次郎は、それでもとても元気だった。
     上野動物園らに着いて、ベビーカーを借りた。
     雨合羽も買った。
     一番最初に行ったところが、ゴリラのいるところだった。
     次郎は何か見させると、ゴリラの怖そうな顔に驚いたようで、ビックリしていた。
     それがさらに近づいてくると、遠くなんだけどよほど怖かったらしく泣いてしまった。
     あーあ。
     その後、いろいろ動物を見せて歩いたけど、あまり興味なさそうだった。
     せっかく連れてきたのにな。
     でも、何か久しぶりに動物園に来て、私としては、とても良かった。
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  • <<通巻231号>>
    近所の漢方薬局の店主が逝去/短絡的な二進法の思考/シッカロールとアスベストの関係/リンクの大冒険

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 <<通巻231号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※9月20日(火)……近所の漢方薬局の店主が逝去
        
    ※9月21日(水)……短絡的な二進法の思考
    ※9月22日(木)……シッカロールとアスベストの関係
    ※9月23日(金)……リンクの大冒険
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆9月20日(火)/2005年◆
     目覚める直前に夢。
     首吊り自殺を目撃し、
    「俺が、こんなことで腰を抜かすとは!?」とか言っている。
     未だ首吊りは見た事ナシ。
     T薬局から電話が入り、お母んが受けた。
     なんでも、うちの店の近くにある、漢方薬専門店のE堂のご主人が亡くなったのではないかと。
     同じ町内だが、そういう話は耳にしていない。
     で、お母んにE堂の様子を見てきてと頼まれる。
     なんか、気が進まないなぁ。
     行ってみると、確かにシャッターが下りている。
    「研修につき臨時休業」の貼り紙が。
     これは、やや不自然な表現だなと思い、裏側の家の方を覗き込んだ。
     すると、お婆さんと目が合ってしまった。
     あうっ、これでは目を逸らして立ち去ったら、怪しい人ではないか。
     仕方なく挨拶して、他の薬局から心配されてるという事情を説明した。
     話してもらったところでは、店主である息子さんが入院していて今日が手術の説明を受ける日だったのが、昨日の未明に急変して亡くなったという。
     日曜日には病院内を子供と散歩していたというから、どうしてと思うほどの事だったらしく、「交通事故に遭ったようなもんです」と言っていた。
     親類縁者か、人が頻繁に出入りする中で、葬儀予定のメモを預かった。
     なんだか、押しかけてしまったみたいで申し訳ない。
     戻って、お母んに報告。
    「あら、顔を出さない訳にいかなくなっちゃったわねぇ」と。
     まぁ、ライバル店ですが。
     お母んの話では、亡くなったご主人はうちの店で漢方薬を買って、それが効いてから漢方薬専門店を始めたとか。
     どこまで本当かは知らない。
     ただ、うちは既製品を扱っているのに対して、あちらは生薬の配合を自前でやっている。
     で、患者さんには既製品はダメだと、うちの悪口(?)を言っていると、お母んは前から怒っていた。
     でもまぁ、真相は分からないし、亡くなってしまったので、その辺りは水に流しましょうよ。
     従妹のRちゃんが来訪。
     愛知万博に行ってきたそうで、うちの奥さんから前に誕生日プレゼントを貰ったお返しにとお土産を置いていった。
     午後から雨が降ってきた。
     天気予報では、夜にかけて降水確率は低くなるようだけれど。
     下痢の相談で、お客さんが来店。
     中学生の孫が、朝起きてからトイレに篭り、学校に行くのが遅れがちだという。
     しかし、学校に行ってしまうと大丈夫との事。
     なんでも、学校の先生に勧められて、うちに来たのだとか。
     もしかしてK先生かな。
     確かK先生の子供も同じ症状で相談に来た事があった。
     今回も同じく、小建中湯(しょうけんちゅうとう)を案内した。
     おそらくは神経性だろうと。
     母親は心配して子供に厳しく言っている一方で、学校の先生の方はその子に遅れても良いからと言っているらしい。
     この辺は時代の変化か。
     咳の相談を、やや高齢の患者さんから受ける。
     歳を取ると、どうしても体内が乾燥しがち。
     肺から咽喉にかけて潤すのが最善なので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内した。
     携帯電話の“闇サイト”で強盗事件の共謀者を募り、金券ショップを襲った男3人が逮捕されたというニュース。
     首謀者が事件の約1週間前に、携帯電話のサイト『闇の職業安定所』とかいう所に、「リスクはあるが、1回40万円になる仕事がある」と書き込んだところ、「どんな仕事ですか」と問い合わせた奴が共謀者となったらしい。
     ところが、その共謀者の1人が事件後に、40万円の報酬を受け取ったものの警察に自首したため、今回の逮捕となったようだ。
     アホらしい。
     共謀者を募るリスクを考えないのかね。
     犯罪の基本は、知ってる人間が少なければ少ないほど良いはずなのだが。
     事件の後で共謀者を殺すくらいしないと。
     そのリスクに対して、金券ショップの強盗じゃ稼ぎがショボイけれど。
     誰かそういう事件を起こしてくれりゃ、“闇サイト”で共謀者を募っても応じる奴は少なくなると思う。
    ≪育児日記≫
     今日、いつも通りに薬局に行ったら、旦那の従妹のRちゃんが愛知万博のお土産を買ってきて置いてあった。
     モリゾーのクッキーだった。
     手紙つきで、このあいだ私が誕生日にチョコレートを渡した時のお礼らしかった。
     もう、次郎ときたら、あっというまに抹茶のクッキーを手にして1枚食べちゃった!
     ものすごい勢いで。
     まるで、飢えた子供のようなんで何か困っちゃう。
     本人はたぶん、「取られる前に食べちゃえ」って思ったのかしら?
     ちゃんと3食、食べさせてるのにな。
     ホント、食欲ばかりある次郎だった。
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    ◆9月21日(水)/2005年◆
     アトピー性皮膚炎の相談で患者さんがいらしたのだが、以前に処方されていたという漢方薬が思い出せない様子。
     ツムラの医療用の顆粒製品という事で、私は即座に十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)かなと思ったのだけれど、パッケージの色が違うという。
     ツムラのパッケージは、末尾の番号が同じ物は同じ色をしている。
     例えば、1・11・21は水色というようにである。
     覚えがあるのはピンク色との事。
     だとすれば、9・19・29となっていくが、末尾9のツムラ製品の中に皮膚疾患の漢方薬は無い。
     唯一、9番の小柴胡湯(しょうさいことう)はアレルギー体質の治療に用いるものの、皮膚炎に使うという訳ではない。
     そして、患部を見せてもらうと、乾燥しているというよりもジュクジュクと湿った感じ。
     やや赤くなっており、熱感もあるという。
     それならば、消風散(しょうふうさん)の方が良さそうである。
    「前に使ったから」というのは、結構当てにならない。
     自分の体質と現在の症状が本当に前と同じだったのか、これは重要な参考になるので、できれば日記などのメモを残しておいてもらいたいところ。
     子どもキャンプの三役の1人であるS嬢からメール。
     今日の実行委員会の告知をメーリングリストで回して欲しいと。
     今日ですかい(^_^;)
     案の定、回した後でメンバーから「最低でも前日までに知らせて欲しい」と来た。
     だから私は、三役には前からそう言ってるんですけど~。
     先の衆議院選で南関東ブロックから比例の35位で当選した最年少の自民党新人議員、杉村太蔵氏がテレビの取材に「料亭に行きたい」などと答えたのが物議をかもしているという報道があちこちで。
     杉村氏は、平の会社員から転身した自身を「ヒラリーマン」と表現し「ヒラリーマン根性が抜けなくて……。ヒラリーマンが議員になってどう感じたか、皆さんに伝えたい」とも後で語ったらしい。
     いや、いいねぇ。
     私は応援するよ(笑)
     なんとも正直ではないか。
     馬鹿丸出しではあるが。
     政治家は正直さと誠実さが大事だとするのなら、この人を応援しない理由など無いはずなのに、ベテラン議員はともかくマスコミまでこぞって叩いてるのは、いったいどういうつもりなんだ。
     何を考えてるか分からない怪しげな人物よりも、思った事をポロッと言ってしまう脇の甘い政治家こそ大事にしたい。
     自民党の森喜朗氏などは、東京都内で開かれた森派所属議員のパーティーで、「歳費がこれだけもらえて良かったとか、議員宿舎がこれだけ立派でありがとう、とか言っている愚かな国会議員がたくさんいる」と挨拶で言い、「選挙もせずに、ただ(比例代表名簿に)名前だけ入れて当選した人もいる。しっぺ返しがあるような気がしてならない」と述べて、新人議員の行動にクギを刺したのだとか。
     失言の大御所が、そんなこと言っても説得力無いぞ(笑)
     病院からの処方箋で、在庫に無い物があり備蓄センターへ取りに行った。
     自転車で行ってるのだけれど、手信号が通じなくて困る事も。
     ちゃんと、自動車免許の教本にも載ってるなだけどなー。
     手信号って、自動車のウィンカーなんかが故障した時にも使うって書いてあるし。
     故障したまま走行すると、警察からは整備不良として停められる可能性があるんだけどね。
     腱鞘炎の相談で患者さんが来店。
     仕事で絵を描いているそうで、詳しく効いてみるとインドメタシンの入った塗り薬は持っているという。
     それでしたら、それは使っていただいた方が。
     エアサロンパスなんかより、よほど効果的。
     そうお話しすると、今まで冷やしていたとか。
     あまり冷やすとか温めるというのは関係無いですねぇ。
     漢方薬だと五積散(ごしゃくさん)が使えそうな気もするが、さて。
     マンションのエレベーターで階上の人とバッタリ会う。
     挨拶してから、さらに話しかけられた。
     何かと思ったら、スポーツカーの件。
     前からエンジン音がうるさくて、マフラーにバナナでも突っ込んでやろうかと思っていた。
     その持ち主だったのだ、この人。
     ううむ、謝られたら何も言えず。
     また、途端に許す気になるから自分でも不思議。
     サンデー毎日で連載されているコラム、『牧太郎の青い空 白い雲』がネットにも掲載してあったので読んでみた。
     インターネットのサイトに「不倫相手の妻を殺して」と依頼して逮捕された、女性救急隊員の事件の事を取り上げていた。
     要約すると、「恋は(不倫は)盲目であることは分かる」、しかし「今回は“恋は盲目”ではなくて“ネット盲目”……それが哀しくて哀しくて仕方ない」という内容。
     まぁ、切り口としては面白い。
     しかし、通して読んでみると良く分からない話の展開。
     ネットが登場するまでは、人間は実生活の中で、人相、目つき、動作全般を見てコトの善・悪を判断していたという。
     うん、まぁそうね。
     そして、それは難しい作業だと付け加えた上で、それでも自分で判断しなければ生きていけないと論じる。
     そこまでは大いに同意できるし、続く「ネットが出来てからというもの『自分で判断するのが面倒だ』という人々が増えた」という感じ方は、私にも共感できる事だ。
     なにかというと、自分で調べる前に尋ねてくる人が多くて、「まず調べなさい」と何度口にした事か。
     ところが、ここから牧氏の論旨は一気に飛躍する。
     出会い系サイトを持ち出して、「どこの馬の骨だか分からない人物、もしかすると殺人鬼になってもおかしくない人間に付いて行ってしまう。何も考えずに……実に危うい」とか言うのだ。
     で、今回の事件を起こした救急隊員の女性はネットに逃げ込み、「ネット盲目」になっていたのではないかと論じて、恥ずべきは『不倫』ではなく、思考停止の『ネット盲目』と締めていた。
     え? え? え?
     自分で原稿を書きながら忘れたのか?
    「不倫相手にだまされたのだろう」と書いてる通り、実際に会ってからも相手を見極めることはできなかったという事ではないか。
     ネットで自称探偵を信じたのもまた、“恋は盲目”だからではないのか。
     この女性は借金までして依頼料を支払ったそうだが、そのお金を他に使えば別な恋や不倫だってできたのに、不倫相手の妻を殺す事しか考えられなくなった。
     それは、「自分で判断するのが面倒」だった訳ではなくて、やはり“恋は盲目”だったという事だろうに。
     本文の後半には、ネットがやがてはテレビや新聞では太刀打ちできない最強のメディアになるかもしれないが、ネットの情報は何のチェックも受けてない事が、ネットの致命的な欠陥であると書いてあった。
     そこからすると、そもそも論じたい話が別物で、持ち出した話と合わなかったのだろう。
     その事に気づいていないから、こんな変な話の展開になってしまったのかもしれない。
     最後の最後に、「ネット特有の『イエスかノーか』の短絡的二進法にはまっていないか。二進法を巧みに利用する政治手法にだまされていないか。考えよう。自分で考えよう。」とあった言葉は、そっくりそのまま執筆者に返したい。
     チェック体制があってもなお誤報や捏造が既存のメディアから無くならない以上、ネットにはチェック体制が無いから信頼できないという主張は、短絡的な二進法の思考だ。
    ≪育児日記≫
     今日は、ちょっと次郎を連れて川口駅の方まで行った。
     歩けるようになったので、ちょっと行ってみようかと思ったからだ。
     そごうのデパートをちょっとのぞいて、特に買う物とかは無かったけど、お昼を14:00過ぎくらいに食べた。
     喫茶店っぽいところが中にあったので、そこでサンドイッチとカフェオレを頼んだ。
     次郎にも少し食べさせた。
     とりあえず、ベビーカーに次郎を乗せてったが、なかなか乗ってくれないようになって困った。
     もう、歩きたくて歩きたくて仕方が無いらしい。
     帰ってきた時は、とてもくたびれた。
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    ◆9月22日(木)/2005年◆
     今日は小雨模様。
     微妙に暑く、微妙に寒い。
     咽喉の調子が悪いと、患者さんが訪れた。
     公民館でカラオケをしたらしく、高い音が出にくいと。
     そして、明日も歌うのでなんとかしてほしいと。
     それでしたら、うちに良い物がありますよ。
     案内したのは、春鶯丸(しゅんけいがん)
     別名、『響声破笛丸(きょうせいはてきがん)』と呼ばれている物である。
     でも、声嗄れしてるなら咽喉は休めた方がいいですよ(苦笑)
     お客さんから、シッカロールの事を尋ねられる。
     アスベストが混入しているという報道があり心配だと。
     報道されたのは8月以前だから、今頃ですかという気がしないでもない。
     とりあえず不安は取り除いておかなければ。
     そもそも、シッカロールにアスベストが混入しているというのは、2つの誤解からくる間違った情報。
     確かに1987年に一部の製品からアスベストが検出された事があるが、これは事故であり、その後に国内で販売される製品はアスベストの混入が無い事を確認するよう義務づけられるようになった。
     これが1つ目の誤解。
     もう1つの誤解は、主成分のタルクの性質を誤って認識している人が、勝手にアスベストと同じだと思い込んだため。
     タルクとは、滑石(かっせき)という粘土鉱物を粉砕して作られる粉末で、皮膚に対する付着力に優れ、同時に滑りを良くするため化粧品などに用いられるようになった。
     そしてこのタルクは、加工性や耐熱性などにも優れ、アスベストと共通している点がある。
     しかしアスベストは、蛇紋岩(じゃもんがん)や角閃石(かくせんせき)が繊維状に変形した天然の鉱物で、ここから石綿とも呼ばれており、やはりその加工性と耐熱性などに優れているため、建築資材や電気製品、自動車や家庭用品などに広く使われるようになった。
     さて、お立会い。
     どちらも鉱物から加工された物であるが、決定的な違いは形状が異なる事である。
     タルクが薄片の形状をしているのに対して、アスベストは針状の形状をしている。
     だからアスベストは呼吸器から吸い込むと、肺の内側に刺さり中皮腫や肺癌を引き起こす。
     一方、タルクのような形状の鉱物は、肺に到達したとしても痰に包まれて体外に排出されるため、害になりにくい。
     『週刊金曜日』ブックレットの『買ってはいけない』で、正露丸の成分であるクレオソートが体に悪いと指摘して話題になった事があったが、あれなども医療用のクレオソートと、工業用のクレオソートの違う物がある事を執筆者が知らない事から生じた誤解であった。
     雑貨の行商(?)が来訪。
     スーツを着た営業マン風であり、何かと思ったら文具を販売しているという。
     それも、ただの文具ではない。
     手品のように、ちょっと不思議な開閉をする筆箱とか電卓とか。
     ものすごく、役に立たなそう(笑)
     個人的には好きなんだがなー。
     ここで買って味をしめられても困るんである。
     残念ながら、お引取り願った。
     でも、ちょっと欲しかったな。
     興和株式会社の営業マンが来訪。
     整腸剤の『ザ・ガード』の売れ行きが予想以上に良く、うちから注文した分をいったんキャンセルさせてもらえないかと相談される。
     個人的には、そんなに力を入れてないから構わないですけどー(苦笑)
     一応は、指名で買いに来る患者さんの分は確保しておきたいところ。
     小さいパッケージの方は融通できるそうなので、いざとなれば小さいのを2つ合わせて割引とかにするか。
     とりあえず、ここで恩を売っておいても良いかなと了承した。
     帰った後で、パートのNさんと「興和も商売下手だねー」と話したり。
     営業マンの話では、テレビCMも本数を減らすそうだ。
     うちとしては、この品不足の間に求めに来た患者さんに、別な漢方薬を売り込むチャンスではあるのだけれど、果たして。
     咽喉の違和感の相談で患者さんが来店。
     痛いのではなく、両側から締められる感じという。
     緊張性であれば、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適応しそう。
     しかし、頭痛もして、それが肩から張っている感じだとも。
     むむー、それなら五積散(ごしゃくさん)も合いそうな気がする。
     両方案内したら、両方をお買い上げいただいた。
     ただし、生薬成分がかぶっているので、まずは咽喉の違和感から解消しましょうと半夏厚朴湯の方を先に飲むように勧めた。
     お母んは、E堂の通夜へ。
     お香典をどうしようとか言っていたのだが、薬剤師会から代表で行ってくれと頼まれたとか。
    「香典出さないで済んだわ」
     そうね(^_^;)
     皮膚炎の相談を患者さんから受けて、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を案内。
     しかし詳しく話を聞くと、皮膚が乾燥気味で、今はファンデーションで分かりにくいが顔色も良くないという。
     そうでした。
     この化粧というのも、症状を見誤る原因の1つ。
     気をつけなければ。
     乾燥を治すために、当帰飲子(とうきいんし)に変更。
     それから、サプリメントとして甘草やモロヘイヤを飲んでいるという事が分かった。
     あう、あまり良くないですねぇ。
     肝臓の負担になるばかりだし。
     肝臓が疲労すると、アレルギー症状が出やすくなる。
     さらに、お酢も飲んでるという話。
     ますます、ダメです(^_^;)
     お酢は胃を悪くするし、やはり肝臓を害する。
     あれは健康な人が健康を維持するための健康法なのである。
     もし飲むとすれば、お酢を何かで割るというよりは、別な飲み物にお酢を少量くわえるくらいで充分。
     ちゃんと調べないと、悪い物に悪い物を重ねるという健康法を選んでいるなんて事に。
     電話で患者さんから、明日病院に行くので薬をヨロシクと言われる。
     明日はお休みですが。
    「えっ、なんで?」と患者さん。
     お彼岸です(・。・;
     うちは開いているけれど、病院は休みかと。
     お母んに夕食に誘われて、近所のイタリアレストランにパスタを食べに行く事に。
     食費が浮くのだから、こんなに良い事はない(⌒▽⌒)
     なのに奥さんが、テーブルマナーがなってないとかお母んに言われてヘソを曲げる。
    「どーせ、私はガサツですぅ!」
     こんなところで、嫁と姑をやらないでくれ。
     お母んの奢りなんだし(笑)
     次郎は、レストランに入ると美味しい物を食べられると学習したのか、以前のように泣き喚いたりしなくなった。
     テーブルの上をガチャガチャと荒らしたりせず、とりあえず目の前の皿に入れられた分だけを、手づかみでワシワシと食べる。
     しかし、食べ終えると飽きたらしく、椅子から降りたがるので降ろしたら、他のテーブルの人たちに挨拶回りを始めて困った。
    ≪育児日記≫
     今日は、夕飯を外に食べに行った。
     義母が誘ってくれたようだ。
     最初、ジョナサンのつもりだったらしいが、そこには行かずパスタ屋さんに行った。
     もちろん次郎も連れてで、やはりジッとしてなくて、慌しかった。
     そのせいか、義母とちょっと言い合いになってしまったりした。
     私自身、いろいろ次郎の世話をしているのだけど、義母は何か私に対して、「気が利かない」と強調するので、ちょっとムッとした。
     旦那は、「奢ってもらってるんだから」みたいに言って、静かにしててという感じだ。
     それにしても、次郎は椅子に座らせておくとうるさくて、そんな訳で歩かせると店の中でグルグルと。
     ………小皿を回さないで、先に1人で食べ始めたりするからだよ(^_^;)
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     感想や健康相談はコチラ(・v<)
     http://www.kitazono.jp/bbs_kitazono.htm
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    ◆9月23日(金)/2005年◆
     今日は、コンベンションBである。
     朝食にキムチヤキソバを食べたら胃が痛い(^_^;)
     八王子に向かう途中、中央線が遅れているという情報が電車内で流れてヒヤヒヤ。
     とりあえず定時に到着できてホッ。
     参加者の出迎えなので、私の担当が。
     改札口周辺を見回したが、それらしい人が見つからず、もしかして参加者ナシかと思ったら、見つける事ができた。
     出発時間になり、会場に向けて歩き出し案内。
     心配していた会場のエレベーターはスムーズに乗れて良かった。
     実は今日は体調が最悪。
     花粉症が出てしまって。
     一応、香蘇散(こうそさん)を持ってきて、ガバガバ飲んでいたのだけれど。
     この香蘇散、効能書きには花粉症は無いが、花粉症は胃腸の働きと密接な関係があって、私は重宝している。
     特に、鼻と目がむず痒くてクシャミが止まらない時に。
     ゲームで同席した参加者の人には、迷惑をかけてしまったかもしれない。
     あんまりクシャミをしないで済むように、代謝機能を意識的にダウンはさせたのだけれど。
     花粉症は免疫反応。
     基本的には外部からの異物に対する攻撃を、誤って自分の体に対してもしている訳で、他の疾患と違い抵抗力のある人、あるいは元気な時の方が反応が強くなる。
     だから、体を鍛えてるはずのスポーツ選手の中にも花粉症の人が多い。
     逆に言えばつまり、代謝機能が落ちれば症状は緩和されるので、それを意識的にやれば楽になるという訳。
     呼吸数を少なくして、心臓の鼓動を弱めて、全身の力を抜く。
     いわば、寝ている状態に近い。
     もちろん代謝機能を落とすと反射神経や、歩くなどの運動機能も落ちるが、寝ている状態に近いため逆に思考力は研ぎ澄まされる。
     この簡単な方法で楽になるのに、どうして世の花粉症の患者さんたちは、これをしないのだろうと不思議に思う。
     でも、同じく花粉症の友達に言うと、そんな事できないって言われるんだよねぇ。
     ちょっとした練習なんですが。
     さて、今回プレイしたのは黒井さんのGMで、『無限のファンタジア』というゲーム。
     http://t-walker.jp/mugefan/
     このゲームは、プレイヤーキャラクター全員で1つの旅団というのが前提だそうで、まずその旅団の目的を決める。
     旅芸人か、トレジャーハンターか、はたまた世界制服を狙う悪の結社かなど。
     世界征服して平和な世界を作ろうとしていたら、どうなんだろう(・_・)
     そして、旅団のポリシーを決めてゲーム中でポリシーに関するポイントを稼いでいくらしい。
     で、皆で選んだポリシーは“協力”だった。
     ああ、私に一番欠けてる物だ(笑)
     個人個人のプレイヤーキャラは自分で決めても良いと言われたけれど、あえてダイスを振って決めたら、エルフの狂戦士。
     そのうえ、リザードマンで筋骨隆々という設定になったので、名前を『鋼の筋肉戦士ダン』と名づけて、決めセリフは「俺の筋肉を見ろ!!」とした。
     こういうキャラはやったこと無いなー。
     ちなみに、旅団名は『トカゲのしっぽ団』になった。
     なんだかなぁ(苦笑)
     裏設定として、ポリシーが“協力”だから、代々の団長は仲間をかばって死ぬんだと冗談を言ったり。
     それが旅団の名前の由来だと。
     そして、準備がてぎたところでゲーム開始。
     あっ、途中でコンビニで昼食を買ってきたんでした。
     なんか、体調悪くて食事の記憶が無い。
     今回のゲームの物語は、ある村に盗賊が現れて、村の宝として隠されている特別な弓が狙われており、助けて欲しいと依頼を受けたところから始まった。
     ところが、GMが操るところの村長の話によれば、その弓は村には必要の無い物らしい。
     ただ、魔力を秘めた弓だから大切に保管しておいてくれと何者かに頼まれたようで。
     だったら、その弓を壊してしまえば盗賊に襲われる理由が無くなっていいんじゃない?
     いきなり、物語の進行を止めるという暴挙で協力しそうになる私たち(笑)
     ゴメンネ、黒井さん。
     でもまぁ、報酬は貰えるようだから、依頼主の意に沿うように弓を守りましょうと決まる。
     そしてやってきた盗賊御一行様。
     これがめっぽう弱くて、卑怯な事に、弓の隠された洞窟の封印を解く事ができる村娘を人質に取られてしまった。
    「この娘を助けたければ、弓を渡せ」と脅迫される。
     あれ?
     村娘が殺されたら、封印が解けなくて弓は手に入れられない訳だよね。
     私たちが受けた依頼は、弓を守る事。
     村娘が殺された方が好都合だぞ(笑)←ヒデェ
     それを指摘すると、盗賊のボスが折れて、一緒に洞窟に入る事になった。
     弓さえ守れればいいんだから、いったん渡すフリをして倒してもいいんだよねと、さらに卑怯な事を考えてしまった。
     洞窟の封印を解いた事で、村娘は、ますます用済みに。
     しかし、簡単には事は運ばない。
     洞窟の中でモンスターに出会い戦闘開始。
     これが意外に手こずる。
     まるでラスボス戦のよう。
     辛くも勝ち抜けて、なんとか弓を手に入れたら、盗賊団にまんまと弓を奪われてしまった。
     クソッ=3
     しかし、物は考えよう。
     これで村に物騒な弓は無くなったんだから、これからは平和に暮らせますよ。
     と提案してみたのだが、ダメなんだと。
     しょうがねぇなぁ(笑)
     ところが、盗賊団は盗賊団で、弓を持っていたために他のヤツラから狙われて、私たちの旅団に返しに来た。
     時間的な都合とも言う。
     とにかく弓を取り返せて、メデタシメデタシ。
     ゲーム終了後に参加者と少し交流し、帰りを見送ってから会場内の採寸をした。
     ちょっと机の配置を考えないと、今後参加者が増えた時に対処できないため、それを考える土台に。
     実際にテーブルと椅子も動かしてみたところ、この狭い部屋だと結構難しいですなぁ。
     『月の宴』で打ち上げ。
     http://www.monteroza.co.jp/new_www/gyotai/tukinoutage/tukinoutage.html
     初めて入った店だが、雰囲気的には好き。
     庭のようなデザインの内装とか。
     料理も、創作料理が目に楽しい。
     ただし、味に驚きは無い。
     この組み合わせなら、こういう味になるだろうという予想の範囲。
     それだけに、ハズレが無いのが安心である。
     つい飲み過ぎ食べ過ぎて、予想以上に値段が高くなってしまったが。
     もう少し考えて注文すりゃあ良かった。
     今日のゲームに関しては、黒井さんがGMとしてはちょっと行き当たりバッタリ過ぎた事が残念。
     意地の悪い提案をするプレイヤーも悪いのだけれど、肝心の弓が村にとっては必要無かったり、人質になった村娘もプレイヤーキャラクターと接点が無いもんだから、助ける必然性が無かったりで、動きにくかった。
     武井くんからは、途中の戦闘が長引いた点について、途中で切り上げる判断をするべきだったと助言。
     そして武井くんから私には、やった事の無いキャラをするのは良いけれど、それで動きにくくなってるのが良くないのではないかと指摘された。
     そうなんだよなぁ。
     TRPGを始めた頃は、やはりヒーローになりたくて、そういうキャラを増産していた。
     そのうちに、もっと自分に近いキャラ、つまり分身を動かすのが楽しいと思うようになり、今は自分に無いキャラをやる事に面白さを感じている。
     ところが、自分に無いもんだから、動きに困ってたり。
     これからの課題ですな。
     それから、現状ではコンベンションが赤字経営状態なため、今後の渇入れの話も。
     でも、珍しく日本酒を飲みすぎたのか、疲労が溜まっていたのか、現場責任者の武井くんが先に酔い潰れた。
     私も飲み過ぎてヘロヘロ~。
     心配なので、タクシー乗り場まで武井くんを見送った。
     家に帰ってから、まったりとチャット。
     出会い系サイトを利用した事の無い私だけれど、『リンクの大冒険』にだいぶ登録されている。
     http://www.kitazono.jp/link_index.htm
     私は基本的にサイトに貴賎は無いと思ってる人間なので、ルールを守ってる限りは登録を認めている。
     しかし、けっこう姑息な人もいて、完全に出会い系サイトなのに医療関係だの薬局・薬店のカテゴリーに登録しようとする輩がいる。
     うちのサイトのように、薬局のフリをして(?)ゲームや写真なんかのコンテンツがあるのと同じく、そういうコンテンツを持っているかを念のために確認しに相手サイトに行くのだけれど、例外無く置いてなどいない。
     そういうサイトは、登録せずに片っ端から削除している。
     アダルトカテゴリーには、アダルトサイトの検索エンジンもあり、行ってみたら「死体」というカテゴリーに、出会い系サイトが登録されていた(笑)
     想像するに、出会い系サイトの運営者が自動登録のプログラムを使ったか、アクセスを増やすために関係の無いカテゴリーにも登録したのだろう。
    「死体と出会うのか(´Д`)」とI氏。
     そりゃ怖いわ(苦笑)
     そういや逆のパターンで、『リンクの大冒険』では自動車販売とかのサイトがアダルトショップに登録されていたな。
     最初の頃は親切心でカテゴリーの変更をしてあげてたけど、面倒になってやめたヽ( ´ー`)ノ
     これもおそらくは、「ショップ」というカテゴリーに自動登録するように設定していて、まさか薬局のサイトの検索カテゴリーにアダルトがあるとは思わなかったんだろう(笑)
     それからI氏、「貧乏人限定とか、ニート限定とかの出会い系は無いのかナァ」と言っていた。
     あはははははは、あってもいいよねぇ。
     ニート限定で、家に引きこもって家事だけでもやってくれる人募集とか。
     別にニートがいてもいいし。
     文字通り閉じこもっててくれれば。
     なまじ社会と接点を持とうとして迷惑かけられる方が嫌。
     いつだったか、引きこもってたヤツが女の子を殺した事件があったし。
     確か母親が、社会復帰させるために塾に通わせるようにしたとかって。
     余計な事するなよと(笑)
    「そういえばこの間の日曜に、アキバでヲタク同士の刺傷事件があった」とI氏に教えられた。
     なんでも、エロゲキャラに対する考え方の違いがケンカの原因とか。
     そんな事件がありましたか(笑)
     場所は、ソフマップの店内だったらしい。
     いいね、普通はエロゲーのコーナーでは静かになるもんだけれど、話を交わしていたのね(笑)
     ネットでは、腹立たしいニュースの記事を見つけた。
     兵庫県尼崎市の市立尼崎高校のサッカー部員が5~7月にかけて、集団でスポーツ用品店で万引きを繰り返していたそうで、事態を把握した学校側が30人以上を17日から自宅待機としているというもの。
     学校の説明によると、主に休日の練習や試合の後に、2~8人連れで神戸市や同県伊丹市のスポーツ用品店に行き、アンダーシャツやスパイク、バッグなどを盗んでいたそうだ。
     見張り役を置く事もあったというから、悪質の度合いは高い。
     にも拘らず、学校としては反省文を書かせて学校に復帰させる予定という。
     この記事を読んで思った事。
     え?
     反省文だけで済ませるってナニ?
     万引きは人殺しと同じだよ。
     店は生活かかってるんだから。
     ちゃんと警察に引き渡さなきゃ。
     でもって、推定無罪の原則に従って、罪が確定してから退学とかの処分をしてやらないと。
     こういう奴らは、人生の落伍者にしてやらなきゃイカンでしょう。
     校長は「遊び感覚で、犯罪という意識が薄かったようだ。人間教育をおろそかにしたつもりはないが、結果的に浸透していなかった」とコメントしていた。
     犯罪という認識を校長が持ってるなら、やっぱり彼らを犯罪者として裁かれるように手続きを踏むべきだと思うんだけど。
     一方、こんな事件のニュースも。
     迷惑駐車を郵便局員にとがめられたと思いこみ、腹いせに息子らにパチンコ型のゴム銃で郵便局のガラスを割らせたとして、その母親が実行役の2人の子供とその友達ともども逮捕されたそうな。
     年齢的には、子供といっても中高生くらい。
     警察の調べによると、母親は16日の昼頃に自宅と郵便局の間の路上に駐車していた車に迷惑駐車を注意する張り紙をされた事に腹を立て、郵便局員に貼られたと思い込だという。
     で、逮捕された母親は「やったれとは言ったが、(郵便局を)狙えとは言っていない」と供述しているとか。
     愉快な母親だ( ̄▽ ̄)
     ただ、被害に遭った郵便局では9月に入ってから2回ビー玉でガラスが割られた他、現場周辺でも7月から家の窓ガラスが割られるなどの被害が計10件も相次いでいるそうだ。
     そして、逮捕された子供たちは「数回やった」と供述しており、余罪がありそう。
     迷惑な子供たちだ。
     そしてこれは、やりきれない事故のニュース。
     今日の午前10時25分頃に、茨城県鹿嶋市荒野の沖合の海で男性が行方不明になった、と110番通報があり行方不明になっているらしい。
     その男性は、小学生の長男とその友達5人を連れて海に出かけ、水際で遊んでいた2人が流されそうになったため助けに入り、そのまま流されてしまったそうだ。
     ちなみに2人の子供は、サーフィン中の3人の男性に助けられた模様。
     問題は、周辺の海岸は遊泳禁止だった事。
     事故当時の周辺海域は風速6m、波の高さも5~6mあったようで、数字的なデータでは一見それほど危険では無さそうだけれど、周辺には砂の浸食を防ぐためのコンクリート構造物が海岸から沖合百数十メートルまで突き出してお、この構造物に波が当たり沖合に向かって急激な流れがある危険な場所として、近所の人たちは知っていたようだ。
     被害者の居住地は分からないけれど、少なくとも遊泳禁止の理由は考えるべきだったろう。
     そこからすると、ゴメン、同情できんわ。
     せめて子供を死なせなかったのが救い。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那はスネークアイズだ。
     薬局には早めに行った。
     次郎は店内をグルグル歩き回っていた。
     私自身、朝早く起きすぎてしまったので、何か変な感じだった。
     だから次郎を見ていても、何か疲れていた。
     義母が、お客さんが来ない時は見てくれていた。
     それから畳の部屋に上がると、いつものように物をほうり投げるし、勝手に転倒したりして危なっかしかった。
     飽きると泣き出してしまって大変だったので、この日は早々と帰った。
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  • ≪通巻31号≫
    映画評『キル・ビル』/テレビ評?『開運! なんでも鑑定団』/神経性の食道狭窄

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                     ≪通巻31号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月25日(土)……映画評『キル・ビル』
    ※10月26日(日)……テレビ評?『開運! なんでも鑑定団』
    ※10月27日(月)……神経性の食道狭窄
    ************************* 今回の平凡な日記 ***************************
    ◆10月25日(土)/2003年◆
     今日は、奥さんの妹さんが上京してくるという事で部屋の片付け。
     昨日の内にしておけよという感じではあるが、私は夏休みの宿題は最後の日にやるタイプなので。(より正確には、夏休みが明けてからやっていたが)
     私の座っている周りには、本が山積みで、それこそ文献やら漫画やら書類やらが雑多に置いてあり、特にエロ本は目の届かない所に仕舞うように奥さんから念押しされる。手近な所にある方が使いやすいのに。(ナニにだ?)
     本の方はあらかた本棚に、書類は段ボール箱に、エロ本は押入れにと片付けて、じゃあコルクボードに貼ってあるヌードポスターもはずしておかなきゃならないかと思って訊いたら、「それくらいならいい」と言われた。基準が良く分からん。
     倉橋のぞみのヌードポスターなのだが、胸が無いからいいのか(笑)?
     http://www.kurahashinozomi.com/index.shtml
     倉橋のぞみといえば、Aカップのモデルとして有名(?)で、3年ほど前に久しぶりに写真集が刊行された時には、同じくファンの友人たちと、「やっぱり倉橋は胸が無いのがいいよね」とか「胸が出てたら倉橋の魅力が台無しだよ」と、大変失礼な感想を漏らしたものである。
     ……って、何故に力説している。>俺
     巨乳アイドルが跋扈(ばっこ)しているから、判官贔屓(はんがんびいき)というヤツかもしれない。(日本語誤用)
     妹さんは新宿駅に午後に到着するという事で、ひとまず迎えに出かけたが、やや早く出かけ過ぎて2時間ほどの余裕ができてしまった。
     それなら待つ間に映画を1本観ようと、映画館でちょうど時間の合うものを物色。
     そして、観たのが『KILL BILL(キル・ビル)』。
     http://www.killbill.jp/

     今年最高のバカ映画と前評判が高い(?)この映画、私はてっきり物好きしか観ないだろうと思ったら、行列ができていて驚いた。
    「こんなに物好きがいるのか!?」(自分を棚に上げて)
     いつもならば、以下はネタバレなので、これから観る人は読み飛ばして下さいと言うところだが、バレて困るような深い内容もストーリーも無い(笑)
     なおかつ、今回の作品はクエンティン=タランティーノ監督の好きな映画をコラージュして創ったような作品なので、ネタを知っていた方が楽しめるかもしれない。
     それでも、なんの情報もナシに観に行こうと思っている人は読み飛ばしていただきたい。
     ただし、ネタバレ警報は発令しません(笑)
     一応ストーリーらしきものは、ヒロインのザ・ブライド(ユマ=サーマン)は、かつて史上最強と云われた暗殺者だったが、組織を抜けて普通の生活をしようと結婚することを決めた。ところが自分の結婚式当日に、元ボスだった男とその部下、つまり元の仲間たちに襲われて、夫とお腹の中の子供を殺されてしまう。自身も重傷を負い5年もの昏睡状態から目覚めたブライドは、復讐の旅に出る。
     中身が無いとはいえ、テーマとしては重々しい。少なくとも、このテーマに縛られて観ると、数々の残酷なシーンは、ひたすら残酷にしか見えず不快感を覚えるかもしれない。なにしろ、血飛沫(ちしぶき)に次ぐ血飛沫、腕が飛ぶ足が飛ぶ首が飛ぶ、画面めいいっぱいに死体と血の海が広がり、アメリカ上映版では血の色を黒く加工したくらいだ。
     しかし、監督自身が「ここまでやれば笑えるだろう?」と語っているように、フィクション(つくりもの)と思って観れば、腹を抱えて笑うのが精神衛生上もよろしい。
     そして、飛行機の機内の座席に刀を置いておくホルダーがあったり、何故か日本料理屋の青葉屋にはステージがあったりと、思いっきり“間違えた日本像”も、「知らない」んじゃなくて「知っててやっている」ところがニクイ。
     間違った日本が描かれた映画の代表としては、日本軍が野外で陣幕を張って軍議を開いていた『パール・ハーバー』や、自衛艦の中に畳部屋があった『コンタクト』などがあったが、あれは完全に取材不足による“いい加減”なせい。
     ところが、タンティーノ監督は自分が好きになった日本映画からのイメージを“大好きだから”やったという。
     その“大好き”として取り入れた日本映画が、『修羅雪姫』(2001年版にあらず)、『吸血鬼ゴケミドロ』、『バトル・ロワイヤル』、『攻殻機動隊』などなど、どれもこれも日本国内での評価はあまり高くない作品ばかり。






     まるで、浮世絵が海外に持ち出されて海外での評価が高まってゴッホなどの有名な画家が自分の作風に取り入れたかのようで、日本人としては喜んでいいのやら、複雑な心境ではある。
     さて、なんとか真ん中の前の方の席を確保して始まるのを待つだけという段になって、奥さんがお腹が空いたと言い出した。
     私は、映画館で観る時には物を食べるのは大嫌いである。自分がされると嫌だから。
     しかし、ちょっと考えてみると、今回の『KILL BILL』は場末の映画館でポップコーンとコーラを手にして観るのが正しいような気がしてきた。
     奥さんのためではなく、ここは“映画を観る”という行為を演出するためにと買う事にした。馬鹿だね、どうも(苦笑)
     そして始まると冒頭に、ショウ・ブラザースのタイトルが出て椅子からズリ落ちそうになってしまった。いきなりコレかい(笑)!!
     続けて深作欣二監督に捧ぐという字幕が現れ、フランク=シナトラの娘ナンシーが歌う『バン・バン』が流れてくる。
     知らない観客は、冒頭から置いてけぼりだろう。
     それにしても、「子供の頃のピストルごっこでバン・バンと撃たれたみたいにハートがブレイクしちゃった」という失恋の歌を、本当に主人公が銃で撃たれてるシーンに使うとは、どうぞ笑って下さいと言わんばかりである。
     おそらく意図が分かったのであろう、一部の観客だけが笑い声を上げていた。
     この時点では私はまだ笑っていいのか戸惑っていたので笑わなかったのだが、その後も普通の映画のように観客が皆でドッと笑うよりは、自分が分かる所でだけそれぞれが笑うという事でいいんだと理解して、遠慮無く笑うことにした。
     なにしろ、シーンが変わって、最初の復讐のシーンでは、いきなり「武士たるもの……」と服部半蔵(千葉真一)のナレーションまで入ってしまうのだからたまらない(笑)
     で、ストーリーの方を追っても先に書いたようにストーリーは無きに等しいので割愛。ただし、時系列を入れ替えたりしているので単調ではなく、充分に観客を楽しませるための工夫をしている。タランティーノ監督は趣味人だが、職人としての映画監督ではなく、サービス業の映画監督なのだろう。とにかく、自分の趣味を前面に押し出しつつ、「サービスサービス!」というサービス精神旺盛な人のようである。
     そんな訳で、以下は印象に残ったシーンの羅列となる。と言うか、私も自分の分かる所しか感想の述べようが無いσ(^◇^;)。
     復讐相手の1人である女親分のオーレン=イシイ(ルーシー=リュー)の過去は、アニメで描かれる。いきなりアニメのシーンが挿入された時には、周りの観客からは戸惑いの声も聞こえた。
     しかし、今回監督はなんとしてもアニメを入れたかった、いやアニメ作品を手がけてみたかったそうで、わざわざ自分が好きだったアニメ『マッハGoGoGo』や『攻殻機動隊』を製作した日本のアニメスタジオであるプロダクションI.G.を訪ねて依頼したそうな。
     その上、ただ脚本を渡してお任せではなく、コマ割りごとの細かな指定をしたらしい。
     その甲斐あって、日本製のアニメとも違う、アメリカ人がモノマネしたアニメとも違う、まぎれもなくタランテイーノ監督のアニメ作品を現出する事に成功していた。
     こんなモノを見せられては、諸外国から“ジャパニメーション”と祭り上げられて喜んでいる場合ではない。もはや、危機感を抱かなくてはならないと感じた。ディズニーアニメは怖かないけど(笑)
     ブライドが飛行機で日本に来るシーン。いかにも作り物な真っ赤な夕日をバックにミニチュア然とした旅客機が飛んでいく。そのチャチさがいい(^.^)
     なんでも監督自身がスタッフに『吸血鬼ゴケミドロ』のようにしてくれと指示したそうな。この映画、超低予算で作られた脱力B級恐怖映画で、だからこそそんなシーンしか作りようが無かったんだけど、わざわざ何十億円もの予算をもらっておいて、そんなシーンを再現するかね普通(笑)。
     そして沖縄で服部半蔵に刀を譲ってくれと頼み込むのだが、なんとこの服部半蔵に千葉真一という配役、単にテレビシリーズ『影の軍団』へのオマージュかと思ったら、ホントに『影の軍団』の頭領、服部半蔵その人という設定らしい(^_^;
     しかも念の入った事に、部下のがま八を演じた大葉健二を今回の服部半蔵の部下に配していた。同じくスキンヘッドにさせて(笑)
     今回の劇中で半蔵が「このハゲ!」と部下を怒鳴り、部下の方がブライドに「ハゲではない! 剃ってるだけだ!」と言うシーンがあるのだが、公式サイトのBBS(掲示板)には「笑えなかった」という書き込みがあった。ううむ、やはり知ってる人しか笑えないか。
     大葉健二は『コータローまかりとおる!』という映画に天光寺輝彦という、これまたスキンヘッドで出演したことがあり、その時に同じ「ハゲではない! 剃ってるだけだ!」というセリフを言っているのだ。一部の人だけ笑っていたが、知ってて笑ったのか純粋にセリフに受けたのかは謎。
     劇中ではブライドを始め、女親分のオーレンやその部下のソフィ=ファタール(ジュリー=ドレフェス)などが珍妙なアクセントの日本語を操り、公式サイトのBBSで批判の対象にされていたが、これもまた監督は意図的にOKを出したようである。
     その、たどたどしい日本語に頭がクラクラきてしまい、しまいにはカッコイイとまで思ってしまった。完全に監督の罠にはまってるよ(苦笑)
     その辺りのシーン、DVD化の時に日本語吹き替えなどはどうなるのか今から楽しみである。半蔵が英語を喋るシーンでは千葉真一が声をあてるのだろうかとか(笑)
     また、オーレンが「ココカラハ英語デオ話シイタシマス」と言って、その後の英語を部下が同時通訳するシーンなど、“言葉の壁”そのものをギャグにしていて、これを観てわざわざ下手なままの日本語を喋らせた事に納得いった。
     ところで、この同時通訳のシーン、映画の翻訳業界の女王である(本人はさすがに自称はしていないが)戸田奈津子氏に喧嘩を売ってるとしか思えないんですけど(苦笑)
     洋画の日本語字幕では見かけないことの方が少ない戸田氏は、近年ではあの『ロード・オブ・ザ・リング』で日本語字幕を製作するにあたって監修者を付けることを拒否し、誤訳しまくったまま上映という暴挙に出て、原作ファンの批判を受けたためDVD版では一部の字幕を修正したというエピソードがある。
     http://www.interq.or.jp/blue/zhenyizi/lor/trans.htm
     戸田氏は同じく映画の日本語字幕を製作している清水俊二氏から「映画字幕は翻訳にあらず。日頃から、全ての物事に興味を持ち、雑学博士となれ」と言われた事を今でも忘れられないと語っていながら、やっていない訳である。
     それを踏まえて、先の同時通訳のシーンを観ると、監督が「ここは、こう訳してくれ!」とイヤミを言ってるように見えるワケだ。
     今回の映画で、なんと言っても記憶に残ったのはオーレンのボディーガードである女子高生の制服を着たGOGO夕張(栗山千明)である。
     なんちゅうネーミングやねんと思う名前だが、なんでも『マッハGoGoGo』と、北海道で行われた『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』に参加した時に夕張を大層気に入った事に由来するそうな。理由が分かっても良く分からん(笑)
     栗山千明を起用した理由は、『バトル・ロワイヤル』での彼女の演技に惚れ込んだからだそうで、「彼女がいなければ完成しない」とまで熱を入れあげて今回の出演となったというだけあって、その使い方も揮(ふる)っている。
     鋭い刃が複数付いた鉄球(ゴーゴーボール)を鎖でブン回すのだ。最初、この武器は大した事ないと思っていた。鎖で振り回しても回転が遅く、攻撃を見切るのは簡単に思えたから。しかし、これもまた嬉しい裏切り方をしてくれた。
     どうするのかと思っていたら、足で蹴ったりしてタイミングを狂わせ、相手の意表を突いて攻撃するのだ。
     そして、なんとブライドを追い詰めてしまう。ハリウッド初進出の女優としては、あんまりといえばあんまりな役どころだが、同時に美味しすぎる役である。
     それでいて、観ているコッチが「え?」となるほどあっけない殺され方をしてしまう。やはり、タランティーノ監督あなどりがたし。
     そして山場のオーレンとの決闘。青葉屋の障子を開けると雪が降り積もっていて(いつのまに)、流れてきた曲が『修羅の花』!!
     そこまでやりますか、旦那(タランィーノ)!!Σ( ̄□ ̄;)
     この時にオーレンが、高草履を片方ずつ脱ぐシーンがあり、この演出に痺れてしまった。ここまでやられたら、もうただただ呆れて感動するばかり。
     今回の映画ではやはり役者陣の殺陣の甘さが観た人たちから指摘されているが、CGを最低限度に抑えてあくまで役者本人によるアクションを見せる事に拘(こだわ)った事に拍手を送りたい。
     『マトリックス』以来の、肉体を感じられないアクションなどクソくらえである。
     でもって、オーレンの殺され方が絵的に美しくない最後にした事で、キッチリとこの決闘が復讐であった事を表現していたのに脱帽。
     その後はパート2に繋ぐシーンとなり、エンディングタイトルが流れた。
     この時、エンディングタイトルで席を立ってはいけない。あえて言おう、立つな!!
     いや、ホントに。エンディングタイトルで席を立つようなヤツは、家でビデオで観賞していれば良い。好きな所で切れるんだから。
     なにしろエンディングでは、梶芽衣子の『怨み節』がフルコーラスで流れるのだ。外国映画なのに!!!
     映画館で、客席から拍手が湧き上るのを体験したのは久しぶりである。映画なのだから、演劇とは違い関係者がそこにいる訳ではない。
     それでもやはり、拍手を送られずにはいられなくなった気持ちは良く分かる。
     そんなこんなで興奮して劇場から出た時には、もう妹さんが到着している時刻だったのだが、どこだかの映画雑誌のアンケート調査に声をかけられ、奥さんが急ごうと言っているのにもかかわらず、つい応じてしまった。
     アンケートには、「満足度サイコー、脚本サイテー」と回答。
     妹さん、お待たせしてゴメンなさいm(_ _)m
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    ◆10月26日(日)/2003年◆
     午前中は、奥さんが妹さんを連れてお買い物。
     女性の買い物に付き合うのは、いかにも大変なので私はお店に。
     旦那さんがダニに喰われたというお客さんが来店。
     腹部だけが痒くて、塗り薬のムヒが効かなかったとの事。
     ダニなのに腹部だけが喰われるというのも不思議。患部を実際に見てみたか尋ねたところ、奥さんは見ていないという。
     旦那さんは、とにかく痒みが治まる強い薬をとの事らしいのだが、ううむ、どうしたものか。
     とりあえず、頼まれて買いにきているのでは、旦那さんの言うとおりに効き目の強い薬を出すしかない。あまり長くは使わないようにと、一度患部を見てから、また相談に来て下さいと伝えた。
     私が売る時に一番緊張するのは皮膚の痒みの塗り薬だ。合わない物だと、余計に悪化してしまう事がある。
     ところが、患者さんが気軽に指名して買っていってしまうのも塗り薬。湿疹なのか、虫刺されなのか、あるいは水虫のような菌による疾患なのか、良く確かめてもらいたいと思うのだけれど、痒みでイライラしていると冷静な判断よりも、とにかく痒みさえ治まればと考えてしまうのも仕方の無いことなのかもしれないが………。 
     午後から出てくるように奥さんに言われていたので、渋々出かけた。
     行き先は、川口駅前の川口総合文化会館リリア。
     今日は、ここでテレビ東京の『開運! なんでも鑑定団』の出張鑑定のテレビ収録があるのだ。
     それに奥さんが観覧の応募をしていて、チケットを入手していたのである。
     http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/
     行ってみると、まだ開場1時間前だというのに長蛇の列になっていた。私は早くも疲れてしまった。いや、まぁ興味が無い訳でもないんだけどね。
     奥さんと合流して会場に入ると、満席も満席。約2千席がめいいっぱい埋まっていた。
     会場に到着したのが遅かった事もあり、3階席まである会場の2階席になんとか滑り込んだ。 
     まずは市長の挨拶。今回の出張鑑定は、川口市の市制70周年記念事業の一環なのだ。安易な企画ではあるが、経費削減の観点から言えば良い事だろう。
     現在の川口市の市長である岡本幸四郎氏は、地元民だから言う訳ではないが、凡百の首長連中の中では、なかなかに有能な人だと思う。前の市長だった永瀬洋治氏が悪すぎたというのもあるが(苦笑)。
     なにしろ当選してまず手をつけたのが公共事業の見直し。新規の建設をほとんど白紙に戻してしまい、あり物の施設をフルに活用するように指示したのだ。
     そして、なんと言ってもノリが良い。
     以前に、市の事業で子供たちに忍者の格好をさせて市内をウォークラリーするというという企画に私が携わった時に、私は蛍光グリーン(!)の忍者装束を着て子供たちの誘導をしたのだが、その実行委員の提案で市長に総大将をお願いしたところ、「やっぱり自分も忍者の格好をした方がいいかね」という事で、当日本当に忍者の格好をしてくれたのだ。やるとは思わなかった(笑)。
     で、大抵は退屈な市長挨拶も今回は番組にからめて市が取り組んでいるゴミの分別とリサイクルに触れて、「今年は皆さんが分別したゴミを売って○千万円の売り上げがありました」とか「ゴミも宝になるんです。もっとゴミを出して儲けましょう」と語った。
     番組収録前のツカミとしても上手いと感じた。
     奥さんも、「なんかハキハキとして元気な人ねぇ」と言っていた。と言うか、その口ぶりだと市長を知らなかったな、お前(笑)
     そして本番が始まる前には、ADさんが出てきて拍手の練習。やはり、こういう事をやるのね、と付き合う。
     そして、拍手の練習が終わったら、続いて「オオォォ!」というドヨメキの練習をしますと言われた(笑)。
     いやぁ、拍手まではいいけど、なんにも無いのに驚きの声を上げるというのは難しいな。ナニゴトも経験である。
     その練習も終わって、いよいよ収録開始。
     ……かと思ったら、その前に司会者である松尾伴内氏の挨拶があった。収録前に観客のテンションを上げようとするのだが、いかんせん2千席は1人では(プラス、アシスタント1名)会場として大きすぎる。ちょっと気の毒である。
     今回のアシスタントの名前は失念。鑑定士は中島誠之助氏と安河内眞美氏の2人だった。という事は、今日のメインのお宝は焼き物などの陶芸と、書画などの掛け軸だろう。
     詳しくは本放送までは公表する訳にはいかないので、大まかな感想のみ。
     放送は関東圏で12月2日(火)だそうである。
     まず驚いたのが、依頼人1人にかける時間の長さ。15分~30分はかけていた。それも、鑑定している間の時間稼ぎではなく、お宝の由来についてなどの云わば前フリだけで10分以上を費やしている。
     本放送では、カットしているのだろうとは当然考えていたが、ものの1~2分だから実際も5分程度だろうと思っていたので、こんなに長いとは思わなかった。
     依頼人の方はテレビ出演に関しては素人だから、少しでも多く喋らせて面白そうな場面を拾っておこうという事なのだろう。
     そして私が一番興味深かったのは、そうやって依頼人がトークをしている間、鑑定士が何をしているのか。
     中島氏は、もうニッコニッコして依頼人のトークに頷(うなづ)き、実際はどうだか知らないが話を聞いているふうに見える。
     対して安河内氏の方はというと、あからさまに退屈そうで「早く終わらないかしら」と言っているかどうかは分からないけれど、全身から退屈オーラを放っていた。依頼人が喋っている間、ずっと下を向いているか、ときおり自分の服を整えていたりする。
     その2人の違いは、鑑定の仕方にも現れていて、中島氏はいずれも興味深そうに観察するので、鑑定額が上がるのか下がるのか予想がつかない。
     しかし、安河内の方は明らかに素っ気無く観て席に戻る時と、じっくり観察する時とで、鑑定額がどうなるのか予測できてしまう。
     そして鑑定後のコメントも、中島氏が金額が上がった時にも下がった時にも、依頼人が喜ぶであろう言葉を添えたり慰めの言葉をかけたりするのに対して、安河内氏は容赦が無い(笑)。
     番組サイドの方で、そういう演出を依頼しているのかどうか。依頼しているのであれば、中島氏も安河内氏も大した役者である。
     ただ、個人的には私は“客商売”の観点で捕らえてしまうので、やはり中島氏の方が好感が持てる。
     もし本当に自分は鑑定だけでタレントじゃないと思っているのであれば、安河内氏は番組の出演依頼を断ればいいんじゃないのと思ってしまう。鑑定がシビアなのはいいとしても、依頼者の話を聞かないという態度は演出というよりは、素の様な気がするのだけれど、ホントのところどうなのだろう。
     愛想が良ければいいというものではないが、普通に客商売で考えたら失礼としか思えない。
     そんなこんなで、予想していたよりは休憩ナシで2時間というのは長く感じて少し疲れた。
     ただし、この疲れはどうやら風邪の前兆だったようである。
     終わってから、奥さんの妹さんを新宿まで送って帰宅。
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    ◆10月27日(月)/2003年◆
     夕べ、夜中に寒気がして目が覚めた。
     気温が下がったからかなとも思ったが、布団を被っても寒いので、悪寒に間違いないだろう。
     無汗で悪寒がするような風邪のひき初めには、やはり葛根湯(かっこんとう)である。
     ところが、家の常備薬のケースを探しても、葛根湯が見つからない。おかしいなと思い、他の漢方薬を仕舞ってある袋なども漁ってみたが、見当たらない。
     見当たらないはずである。虚弱な私は、普段は葛根湯など使わないのだ。だから、家には置いていない。
     グハァッ! と血を吐いてる場合ではない。(血など吐いてないだろう。>俺)
     さりとて、まだ汗の出ていない時の風邪に何を使ったもんかと、夜中に目覚めた朦朧とした頭で考えても思い浮かばない。
    「そうだ、自分の所のホームページを見れば載ってるじゃん」とパソコンを立ち上げた。すぐ近くの本棚にある、漢方薬の処方一覧を見る手間が面倒臭かったらしい(苦笑)。
     そして、見つけたのが香蘇散(こうそさん)。香蘇散ならば、たくさん置いてある。
     そう言えば、香蘇散の効能は「胃腸虚弱で神経質な人の風邪の初期」。私はいつもは、アレルギー性のクシャミや湿疹という、適応外の目的で使っていたので、すっかり忘れていた。
     普通は、香蘇散なんて効き目が弱くて、お店で売る機会などもほとんどない。
     その香蘇散を飲んで寝なおすと、明け方近くになって今度は寝汗をかいて目が覚めた。どうやら、効いたようである。
     一度着替えてから、さらに香蘇散を飲んで、合わせて地竜(ぢりゅう)も飲んだ。
     目覚めは快適とはいえないが、とりあえず動けない事もない。汗を流すためと体温を上げるためにお風呂に入った。
     風邪をひいた時には体力を消耗したり湯冷めすると良くないので、お風呂に入るのはあまり人には勧められないが、私のように虚弱体質で自分で熱を出せない場合には、入ってしまうという手もある。
     お風呂から上がって、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を飲んだ。
     お年寄りの場合は、体力が低下していて自分で熱を出す力も不足している。そういう時に使う風邪薬である。うう、年寄りなみの体力(^_^;)
     上手くいけば、このまま症状が先に進まずに治るだろう。
     肩こりがするという患者さんが来店。
     初めは塗り薬だけを頼まれたが、詳しく話を訊いてみると一年中肩こりがするとの事。しかも、職業的なもので、塗り薬を使っても楽になる訳ではないらしい。
     それならば、何か別なアプローチもした方が良いと思い、五積散(ごしゃくさん)を勧めてみた。
     薬を飲むと胃がムカムカするとの事で、あまり気乗りしないようであったが、肩こりも胃腸の働きが弱い事に起因する可能性がある事もお話ししたところ、一週間分づつの顆粒ではなく、260錠入りの瓶で買っていかれた。
     子供が風邪だというお客さんが来店。
     子供と言っても、中学生との事。
     そして症状を詳しく尋ねると、エヘンエヘンと咽喉が痞(つか)えているようで、鼻水がやや出るものの、熱などはないという。
     この時期ならばもしかして……と思い当たる事がある。中間試験である。
     テストが近いのではないかと尋ねたら、その通りだとか。
     風邪に似てはいるけれど症状が激しくなくて、咽喉が痞えた感じがするという事は、神経性の食道狭窄かもしれない。
    「梅の種が咽喉に引っかかったような状態」に例えられる、『梅核気(ばいかくき)』だ。
     だとしたら、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が効くはずである。
     この漢方薬は、神経を鎮め緊張を解くので、受験シーズンに良く売れる。
     もし、エヘンエヘンと咽喉が痞えている感じがするのに強い咳にならず長く続くようであったら、一度この神経性の食道狭窄を疑ってみた方が良い。間違えて咳止めや咽喉の痛み止めの薬などを服用したりすると、かえって痰がからんだりして悪くなってしまう。
     それと、今回の場合は数日前に風邪をひいていたのも確かだそうなので、胃と肝を養うために、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を合わせることにした。
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    ☆締切:2003年10月31日から4日間
    ~~~~~~~~~~~~~~ ≪読者より一言≫ ~~~~~~~~~~~~
    通巻30号より

    ☆面白かった
     ちなみに私もキリスト教徒です (^_^#)ゞ
     でも、セフレもいるし、酒もガンガン飲むし、不真面目そのものです。(真面目に不真面目をする、というのか??)
     わはは・・・・。敬虔なクリスチャンのイメージが・・・・。
    (MIKA)
    ★不真面目な方が他の宗派や無宗教の人たちとの軋轢も少なくていいです。と、言い訳してみるテスト(笑)
     余談ですが、よく宗教家や信者で「信教の自由を侵害するのか」とか「私たちには信教の自由があるんです」と声高に言う人がいますが、そういう時には、こう諭してあげて下さい。
    「信教の自由は認められているが、宗教の自由までは認められていない」
     どういう事かというと、“思想の自由”に置き換えて考えてみると分かります。
     例えば「セクハラオヤジは殺してしまえ」と考えたとしても、そう考える事自体はなんら罪には問われません。考えるのは自由です。よしんば、人に語るのも自由でしょう。
     しかし、本当に自分の手で殺したら罪に問われます。また、人に勧めたり命令したりしても罪になります。
     つまり、“信教の自由”としてどんな宗教を、それこそ悪魔を崇拝する宗教を信仰する事も確かに憲法で保障されています。
     しかし、信仰に基づいて行う行為、すなわち“宗教の自由”までは憲法でも法律でも保障していません。
     その区別をつけられない人には、一言云ってやりましょう。
    「バ~カ(⌒▽⌒)」
     ……争いを誘発してドースル。>自分
    ■■■■■■■■■■■■■■■□免責事項□■■■■■■■■■■■■■■
     記載内容を利用して生じた結果について、当方では責任がとれませんのでご了承ください。
     また、筆者が思った事や感じた事を率直に書いている事柄に関しましては、反証可能な事実誤認以外の訂正には応じられません。
     URLで紹介した先のページの著作権は、そのページを作成した人にあります。
     URLを紹介する事に違法性はありませんが、文章等を転載する場合は、作者の許諾が必要となります。
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    ◆TRPGのサークルに所属しています。
     卓上ゲームが好きな人や、興味のある方は覗いてみて下さい。
     また、『コミュニケーション』のコーナーでWEBラジオ番組『幻想時間』を公開しています。
     私は主に、映画についてトークをしています(・v<)
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     解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000109927.htm から。
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  • ≪通巻16号≫
    北朝鮮の工作船見学/平和記念式典に思う事/他の人にも効果があるとは限らない/便秘かどうか確かめて/用法・用量を守りましょう/学校に責任があるのか/ナンジャタウンのフードテーマパーク

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻16号≫
    提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
    発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
    編集 : 北村俊純
    窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★お詫びm(_ _)m
     発行が大幅に遅れて申し訳ありません。
     日記に付随して内容に関連した写真を公開しようとしたところ、単純な操作ミスでデータを消失してしまい復旧に時間がかかってしまいました。
     「バックアップはこまめに取る」と反省。
     ウィルスによる感染の報道も取り沙汰されています。
     皆様もデータの管理には充分にお気をつけ下さい。
    !*!*重要なお知らせ*!*重要なお知らせ*!*重要なお知らせ*!*!
     8月19日(火)~22日(金)まで、私が地元の子供会のキャンプに付き添うため、ネットでの注文や健康相談に応じる事ができません。
     大変申し訳ありませんが、18日(月)18:00までに私の方で確認できなかった場合は、22日(金)の夜間までお返事を待っていただくようお願いいたします。
     なお、当店から購入した漢方薬などを服用していて異常を感じた場合は、服用をやめて様子をみて下さい。もし、症状が悪化するような事があった場合は迷わず医療機関に連絡して適切な治療を受けて下さい。
     お店自体は営業していますので、ご相談がある場合は当店のホームページの『ご注文方法』にアクセスして、記載されている電話番号にお問合せ下さい。
     ただし、まことに勝手ながら午前中は地元の医療機関からの連絡を優先いたしますので午後にお願いいたします。

    ネット担当:北村俊純

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    ~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
    ※8月5日(火)……北朝鮮の工作船見学
    ※8月6日(水)……平和記念式典に思う事
    ※8月7日(木)……他の人にも効果があるとは限らない
    ※8月8日(金)……便秘かどうか確かめて
    ※8月9日(土)……用法・用量を守りましょう
    ※8月10日(日)……学校に責任があるのか
    ※8月11日(月)……ナンジャタウンのフードテーマパーク
    ******************* 先週の平凡な日記 *********************
    ◆8月5日(火)/2003年◆
     今日は、商店街の親睦として日帰りのバスツアーである。
     私はこの手の団体旅行が大の苦手。まぁ、この日記を読んでいる人には、私がいかに団体行動に向かない人間か分かるだろけど(苦笑)
     しかし参加しない訳にもいかず、行く先が『船の科学館』の北朝鮮の工作船と、夕食が海鮮レストランの『メヒコ』との事で奥さんを連れて参加した。
     まずはお台場の水上バス乗り場の近くでバスを降りた。
     http://www.suijobus.co.jp/
     お台場というのは、幕末にペリーの黒舟来航をきっかけに外国からの船に備えて大砲を置く場所を作り、それが【砲台場】と呼ばれていたことから、砲台場がなまって…「ほうだいば」⇒「ほーだいば」⇒「ほだいば」⇒「おだいば」⇒「お台場」と変化をして、現在の「台場」となったのだそうな。
     海岸沿い(と言うのか?)を歩いていくと、フジテレビと集英社との合同企画なのか、『ONE PIECE』に出てくる海賊船『ゴーイングメリー号』が疾っていた。
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/02.html

     うう、乗りた~い!(←子供かお前は)
     しかし、残念ながら当日券は売り切れであった。どの道、団体旅行では乗れなかったが。
     そして、『AQUA CiTY』で1時間の自由時間となった。
     http://www.aquacity.co.jp/
     1時間ではゆっくり見物というのは無理なので、じっくり楽しむのは次の機会にして、5Fの『ミルクパーラーモウモウ』で軽くお茶を楽しむ事にした。
     パフェと紅茶を注文したが味も良く、店内の雰囲気も落ち着いていて全体的には申し分ナシ。ただし、店員が夏休みで新しい人ばかりなのか手際が悪く、怒り出すお客がいるんじゃないかとこちらがハラハラしてしまった。
     そのまま腰を落ち着けるつもりだったが、奥さんがやはりどこか見ていきたいと言うので、ちょっと駆け足気味に目ぼしい所を巡る事に。
     隣の建物の『mediage』側の6Fに行って、フジテレビの『スタジオドリームメーカー』を覗いた。ここは、ガラス張りのオープンスタジオで、放送や収録がある時には、実際に見学する事ができるらしい。
     その向かい側には、『ワールドオブコカ・コーラ東京』というショプがあり、それこそ生活雑貨から自転車やテントなど、コカ・コーラのデザインを用いたグッズが数多く並んでいた。
     欲しそうな目で見ていたら、奥さんにさっさと連れ出されてしまって残念(苦笑)
     『AQUA
    CiTY』に戻って、『手塚治虫ワールド』のお店も覗いてみた。
     日本全国の御当地アトムの商品が並んでいて、見ているだけでも楽しい。しかし、ハッピなどを着ているアトムはともかくとして、中華服を着ていたりするアトムは悪ノリし過ぎ。その悪ノリがまた好きだけど(⌒▽⌒)
     一度フジテレビの前に集合して、再びバスで移動。『船の科学館』に到着した。
     今回は、北朝鮮の工作船を見学するのが目的なので、本館には入らないとの事でちょっと残念。
     http://www.funenokagakukan.or.jp/
     本館の前に戦艦大和の模型が展示されていて、気分が高揚してくる。
     実物の大和の事など何も知らず、知識としては戦争の道具だと分かっているはずなのに、なぜワクワクするのか。
     単に子供の頃に観ていた漫画やアニメの影響だけでは説明が付かない。それでは、どうして子供の頃にそれらの作品に惹かれるのかの説明ができない。
     いや、子供の頃に惹かれる理由自体は説明できる。子供は、全てのものに対して好奇心を抱くものだ。つまり創造する事も、破壊する事も、未知の体験として欲求するのだ。ブロックでなにがしかを組み立てながら、次の瞬間にはそれを壊して楽しむ。
     それは純粋に“快楽”でもある。
     そして反復して学習していく事で、それらは想像する事で子供の頃に感じた快楽として大人になってもワクワクするのだ。
     だとすると、その快楽を求めて実際の行為に及ぶという事に行き着くと短絡的に考えてしまうが、本当に想像力を働かせればそんな単純な構図にはならない。
     なぜなら、空想によって得る快楽は手軽だが、実際に行うためには労力が伴うからだ。つまり、“代償”が必要となる。
     殺人事件や戦争を実際に行うというのは、その代償に対する想像力が欠けているか、あるいは代償よりも得られる利益の方が大きいという判断が働いた時なのだ。
     間もなく終戦記念日が近いが、平和運動に取り組んでいる人たちには、もっと現実的な活動をしてもらいたい。
     創造物(作品)に、なんやかやと難癖をつける前に。
     話が逸れたが、北朝鮮の工作船の方はというと、柵に囲まれていて、すごい人出であった。
     もう少し柵の中の敷地が広ければ船全体の写真も撮れたのだが。
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/03.html
     実際に見てみると、スゴイんだかショボイんだか。
     一般の漁船として見れば、確かに後部が開口して小型船を収納できたり、機銃を積んでいたり、スクリューが四軸あったりと装備は民間のものではない。
     しかし、戦闘艇として見れば貧弱な装備で、海上保安庁の巡視艇程度の攻撃で自沈しなければならなかったのも当然という感じである。
     船体には、銃撃戦の時の弾痕も残っていて、「アレに当りたくはないなぁ」と妙な実感をしてしまった。
     工作船の前でピースサインをして父親らしい人に写真を撮ってもらっている子供がいたが、微笑ましいと思っていいものかどうか(苦笑)
     ちなみに、ピースサインとブイサインは別物なのだそうだ。
     具体的には、掌の内側を相手に向けてするのがピースサインで、手の甲を相手に向けてするのがブイサインとの事である。
     ピースサインは、長崎に原爆が落とされた後に英国のチャーチル首相が記者会見で同様の仕草をした時に、記者から「それはブイサインですか?」と尋ねられて、「いや、二発の原爆が日本に落ちた。これで戦争が終わる」と答えた事から、このポーズを『ピース(平和)サイン』と呼ぶようになったらしい。
     これが事実ならば、ピースサインの歴史は比較的新しくて、日本人がこのポーズをするのはあまり好ましくないという事になる。
     嘘っぽくも思えるが、オリンピックに平和のシンボルとして鳩を持ち込んだのはアドルフ=ヒットラーだったりするので、事実は小説より奇なりである。
     一方、ブイサインの由来の方はというと、中世の頃のヨーロッパでは戦争で捕らえた捕虜が武器を持てないように、人差し指と中指を切り落としていた。
    そのため、“戦う前”に敵に向かってポーズをとって「この指を切り落とせるものならやってみろ」と相手を挑発するのが流行ったのだそうだ。
     なのでこのブイサインのポーズは今でも英国の選挙の時などで見る事ができ、またその由来ゆえに“下品”な事とされていて、競馬の騎手がブイサインをしたために優勝を取り消されるという事もあった。
     もし両方を使い分けようという人がいたら(いるのか?)、ブイサインは戦う前に相手に手の甲を向ける、ピースサインは戦いが終わってから掌の内側を相手に向けてやるとツウっぽい。
     北朝鮮の工作船を見学するためのチケットで南極観測船の『宗谷』の中も見れるという事なので、時間は少ないがこれまた駆け足で見て回った。
     『宗谷』はロシア向けの砕氷船として竣工されたものの、海軍省に引き渡されて特務艦としてガダルカナルに出動して、室蘭で終戦を迎えたそうである。
     その後も樺太からの引き揚げ船として使われ、海上保安庁の灯台補給船となり、やっと南極観測船に改造された。
     なんと数奇な運命を辿った事かと、ちょっと感動した。
     ちょうど見学を終えてバスに戻ったところで雨が降ってきた。ヤレヤレ。
     夕食はお楽しみの海鮮料理『メヒコ』である。近くのワシントンホテルへと向かった。
     http://www.mehico.com/
     一番安いコースではあったが(笑)、それでもボリュームは充分。
     と言うか、カニの足が山盛りのピラフの後に牛ヒレのステーキで、食べきれない人が続出。私と奥さんは食べきってしまったが、他の人たちはお店側で用意してくれた持ち帰り用の皿に移した模様。
     テーブルにはアンケート用紙があり、なにやら抽選でプレゼントもあるらしい。
     私は良くも悪くもアンケートを書きたがる方なので奥さんが「書く?」と訊いてきたが、些細な不満はあれど料理には満足したので書かないでおくことにした。
     ……つもりだったのだが、開店したばかりなのか、お店の人が是非にとお願いしてくるので、結局は書く事に。まぁ、好きなんだけど(苦笑)
     書くとなったら書きますΨ(`▽´)Ψ 
     まず料理については、値段は高いが味で折り合いが付いてるので良し。
     ただ、コースメニューにはもう少し量の少ないコースが欲しいところ。食べ残した人が多かったのがそれを物語っている。
     それと、せっかくの美味しい料理を強力に支援する酒類が少ないのが難点。
    ワインに詳しい方ではないがワインは充実しているように思える。そこに、ビールや日本酒も加えているのだから、ワイン以外の酒類を申し訳程度ではなく充実して欲しい。
     店員については、接客態度に問題は無いが、“演出”不足は気になるところ。
    「熱いからお気をつけ下さい」とか、「下げちゃってよろしいですか」というのは、なんだか中途半端な高級感で、居酒屋風味が漂っていて嬉しくない(苦笑)
     私は、最近批判されている“コンビニ用語”などの間違った敬語などはあまり気にしていない。自分も使いこなせないし。
     なにより、言葉は生き物なのだから「○○円“から”お預かりします」というのが日本語として正しくないとしても、例えば最初に小銭を出したお客さんが「あっ、やっぱりこっちで」とお札に代えて支払うという事があり、受け取る方としては金額を確認する意味で「○○円“から”いただきます」と答えたくなってしまう事がある。
     だから、日常生活の中ではガチガチの敬語や丁寧語よりは、崩れたどこかおかしい言葉遣いの方が近しい感じがして自分がお客だとしても悪いとは思わない。
     ただ、高級そうな雰囲気のお店では、“演出”として正しい日本語を心がけてもらいたい。
     などなど、勢いに乗って書き連ねてしまった。アンタも好きねぇ(苦笑)
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    ◆8月6日(水)/2003年◆
     午前中は、取り立ててナニゴトも無く平和そのもの。
     そしてニュースでは、広島市中区の平和記念公園で、平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)があり、遺族や被爆者、海外からの参加者ら約4万人が参列したとの報道。
     式典の平和宣言で、広島市長の秋葉忠利氏は「国連憲章や日本国憲法さえ存在しないかのような言動が世を覆い、時代は正に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っている」と読み上げた。
     さっき、私は「ナニゴトも無く平和そのもの」と書いたが、“戦争”の反意語は“平和”ではないと私は思っている。
     平和の大切さを訴える人たちは、同時に命の尊さも訴えるが、戦争の目的を人を殺す事だと勘違いしているのだとしたら、いつまで経っても平和など望めそうにない。
     何故なら戦争の目的は人を殺す事ではなく、「自分たちの意思を相手に強要する」事にあり、その過程で人が死ぬ事があるのに過ぎないからだ。
     スポーツの祭典とされている『オリンピック』の発祥が、代理戦争であった事を考えれば、人が死なない戦争もあるのだと想像する事も可能なはずだ。
     しかも、領土や資源の奪い合いが主な目的であった第二次世界大戦までの戦争ならばともかく、宗教や民族などの対立から起こる戦争においては、いくら戦争の悲惨さを伝えて命の尊さを訴えたところで、命と等価値かそれ以上の価値を信じている人たちに対しては意味をなさない。
     殺す事を目的にした戦争が存在しない以上、命の尊さを人々の心に植えつけていくために訴え続けるのとは別に、平和を築くためには違う方法論が必要なのだと私は思う。
     この思いは、高校の頃に『高校生平和ゼミナール』に参加した時に感じた違和感がきっかけだった。
     http://www.three.net/peace/
     友人に誘われて集会に参加したのだが、戦争がいかに悲惨な事か、平和がいかに大切な事かのみを語り合って、具体的な方法となると、それらを人々に訴える事しかしていなかったのだ。
     そんな事は、語り合うまでもないではないか。ちょっと図書館で調べれば、自分で学べる。
     そう、戦争が起こるプロセスの事をまったく考えていない!!
     戦争は、目的に対しての損得勘定をして始めるものだ。
     日本が太平洋戦争を始めるにあたって、「日本は戦争をして勝てますか?」
    と近衛文麿が東条英機に尋ねた時、東条は「1年は戦ってみせます」と答えたという。
     つまり、それ以上は戦えませんよと言っている訳で、当時の政府の思惑としては、勝っているうちに条件を提示して和平に持ち込もうとしていたのだろう。
     しかし、予想していたより早く戦況が悪化してしまい、引き際を誤ったものと思われる。
     だとしたら、歴史にif(もしも)は禁物だが、戦争をしなくても日本の国益を守りつつ相手国の顔も立つ方策を説得力を持って提示する事ができれば回避できていたかもしれないのだ。“平和”という曖昧なモノではなく、具体的な利益を提示していれば───。
     『高校生平和ゼミナール』の、あまりにも現実を無視した自己満足な活動についていけず、結局すぐに離れてしまった。
     高校を卒業して、成人式も過ぎた頃、高校生を含む友人たちと山口に旅行に行った事がある。
     そして、誰が言い出したかは分からないが、帰りに広島に立ち寄ろうという事になった。その時には、列車を乗り継ぐための途中下車で、あくまで観光としてである。
     原爆資料館を見学して、平和記念公園で広島平和都市記念慰霊碑に向かうと、そこで行われている光景に愕然としてしまった。
     修学旅行か何かで来ているらしい小学生の子供たちが整列をしていて、その前で1人の子供が平和の誓いらしい文章を読み上げていたのだ。
     それが、その子の書いた文章そのものなのかは分からない。
     ただ、一度も顔を上げて記念慰霊碑を見る事もせずに原稿を読み上げるという事が異様に思えてならなかった。
     これでは、教師の指導によって学校で「戦争万歳」・「天皇万歳」とやっていたのと同じではないのか。
     どうして子供たち自身の方法で、感じ方で祈りを捧げる事をさせないのか。
     単に時間を節約するためなのかもしれない。周りの人たちへの迷惑を考えての事なのかもしれない。
     それでもやはり、その光景を見ていると自分たちは何か違う方法で、自分たちの思う方法で祈りたいと思った。
     そこで、その小学生の団体がいなくなるのを待ってから、ギターを持ってきている友達がいたので歌を捧げる事にした。
     その時に選んだ曲は、イエロー・モンキーの『Jam』だった。
     http://osaka.cool.ne.jp/kazi/jam.htm

    「♪この世界に真っ赤なジャムを塗って 食べようとする奴がいても」
     と歌詞にある、あの歌である。
     今からすると赤面するほど若かったですな(苦笑)
     この「真っ赤なジャム」という部分に連想するモノは色々あるが、やはり熱唱したのは、その後のくだりのところだった。
    「♪外国で飛行機が墜ちました ニュースキャスターは嬉しそうに 
     『乗客に日本人はいませんでした』 『いませんでした』 『いませんでした』
     僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう」
     平和の大切さを訴える時、日本が平和だと思い込んでいる事への違和感が、この歌詞の中に含まれているような気がしてならない。
     世界のどこかに戦火がある以上、日本は平和な地などではなく、前線ではないというだけの後方にしか過ぎないはずなのだ。なにしろ日本は、どこの国とも日本が“非戦闘地域”との確約を取り付けていないのだから。
     イラク特別措置法案が国会に提出された時だったか、社民党の土井委員長が「平和な国である日本が」このような法案を提出するのはケシカランみたいな発言をしていたが、なんて頭の中が平和なんだろうと思ったものだ。
     ちなみに、そうやって『Jam』を歌っていたら、偶然にアメリカの海兵隊の兵士が来ていて、握手を求められた。
     彼らが何を思って握手を求めてきたのかは、英語が堪能な人が誰もいなかったため(苦笑)分からなかったが、かつての憎むべき敵国の人間と握手をするというのも妙な気分だった。
     それから数年後、なんの因果か今の奥さんと結婚した時に奥さんが新婚旅行に山口に行きたいと言い出し(奥さんが高杉晋作のファン)、これまた広島に立ち寄る事になった。
     そして、そこで見た光景は数年前に見た光景と寸分も違わず、小学生の団体が記念慰霊碑に向かって整列して、同じように1人の子供が平和を大切にしますと誓っていた。
     同じかよ!(ミムラ風に)
     ホントにそれでいいの?
     ホントにそれでいいのかー!?
     と、叫びたい気分になった。
     このあいだ、今年の記念式典の直前に公園の折り鶴に放火したバカな大学生がいたが、その行為だけならば実は拍手したいくらいに思った。
     と言うのも、その大学生が折り鶴の由来を知らずに「就職が決まらなくてムシャクシャしてやった」という理由と同じくらいに、折り鶴に込められた“想い”が歪められてるように思っていたからだ。
     公園の折り鶴には、佐々木貞子という女の子が2歳8ヵ月の時に被爆して、12歳で急性白血病と診断されてから、鶴を千羽折れば願がかなうと信じ、夜も眠らずに「生きたい」という願を込めながら薬の包みなどで鶴を折り続けて、9ヵ月の闘病生活の末に亡くなったという逸話がある。
     しかし、いつしかその小さく切ない願いは、「再び被爆者をつくらない」決意の証として反核のシンボルとして使われるようになってしまった。
     私には、どうしてもその亡くなった女の子の想いを歪めているようにしか思えてならないのだ。
     そして、平和のために、反核のためにやらなきゃならない事は他にあるだろうと。
     先に書いたような広島市長の式典での発言は、どこか無責任ではないだろうか。
     冷戦時代に、何度も自衛隊の事、他国との戦争が起きたときの事、日本での武器として核の扱い方の事などなど、議論の火種をことごとく消してしまったのは、ほかならぬ反戦・反核を訴える人たちではなかったか。
     自衛隊の海外派兵や、イラク戦争支持などがあれよあれよという間に国会を通過してしまったのは、現実の驚異が目の前に突きつけられたからからだろう。
     より世界が安定しているうちに議論して備えておくべきだったのを、議論する事さえも許さずに封殺してしまった結果がコレなのだ。
     時代はつねに進んでいる。“同じ過ち”など1つも無い。いかに似ていようとも、それはその時代に起こった新たな事態なのだ。
    「時代は正に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っている」と時代錯誤な考えでいる限りは、これから起こる戦争もまた、決して止める事はできないだろう。
     こんなに長文が書けるほど暇だとは予想していなかったので(苦笑)、午後に奥さんと映画を観に行く事にした。
     この週末は、お母んが旅行に行く事になっていて、代わりに奥さんがお店に出る事にもなっているし。
     観たい映画は幾つもあるのだが、先日お台場に行ったつながりと、前作が良かったからという期待もあって『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』を観ることにした。
     http://www.odoru.com/main.html

     世の中には「観て損をした」という映画もあるが、その点から言えば「観なくても損はしない」程度で済んだのは良かったというべきか。
     公式ホームページの方では「ネタバレ禁止のお願い」と掲示されているが、バラすほどの大ネタが無い。
     シーンごとのつながりがブツ切れで、まるでテレビ番組でCMが入る事を想定しているかのようだった。映画じゃなくて、テレビスペシャルだったら良かったかも。
     しかも脚本の練り込みが足りないのか、それとも監督が力みすぎたのか、同作品の魅力だった“ノリ”がイマイチで、終始真面目(?)なシーンが続いてしまい、山場のシリアスなシーンがまったく活きてこなかった。
     なにより、今回のテーマとなるセリフを何度も主要なキャラが語るもんだから、何かのプロパガンダ映画かと思ってしまった。言ってる事が正論なだけに、物語の中で浮いてしまって違和感が際立っていた。
     俳優の演技力の方は格段に伸びていて、特に織田裕二の演技プランでもある「仕事に慣れが出て初心を忘れつつある」という青島刑事を描く事は成功していたように思う。
     演技力にも老齢を重ねてきている(笑)いかりや長介さんは、演技が迫真過ぎたかもしれないけど。いや、いい意味で。
     そんな訳で、個々の俳優のファンならば前言を翻すようだが観て損は無いだろう。
     映画作品として観ようという人は、ビデオになるまで待つのが得策かもしれない。
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    ◆8月7日(木)/2003年◆
     旦那さんがひどい蕁麻疹で、使っている薬と同じ物が欲しいと言うお客さんが来店。
     薬の場合、「同じ物を」というのは難しい。
     副作用などにより日々商品が入れ替わっていたり、ほとんど同じ成分の物でもイメージチェンジのために名前を変えたりしているからだ。
     一方で、薬としての販売許可を取るためには、おいそれと変な成分は入れられない。だから、メーカーが違っても効能が同じならば、含有率は違っても成分はそれほど変わらない物などもある。
     だから、患者さん本人であればそれらの事を説明して、他の製品を勧めるという事もできるのだが、頼まれて来ている場合はそうもいかない。
     とりあえず、お客さんが持ってきていた薬と成分の似ている薬の成分表をコピーして渡した。それを旦那さんに見てもらって、注文するか、ウチに置いてある薬を使うか相談してもらう事にした。
     ところで、さらに話を訊いてみると、どうやら蕁麻疹の原因は旦那さんの知人から勧められたサルノコシカケにあるらしい。
     サルノコシカケは学問的には担子菌類(たんしきんるい)といわれる菌類で、サルノコシカケ目のマンネンタケ科やサルノコシカケ科に属するキノコの総称である。滋養強壮の効果があり、心臓病や肝臓病に良いと言われていて、癌にも効果があるとされている。
     で、知人にサルノコシカケが健康に良いと勧められたとか。しかもその人自身が栽培しているとの事で、煎じた物を渡されたの事。それじゃあ断れないよなぁ(^-^;
     結局、そのサルノコシカケを服用してから蕁麻疹になってしまったので、おそらくそれが原因なのだろう。。
     健康ために何をしようと個人の自由だが、それは自分だけにとどめておいてもらいたいものだ。
     自分に効果があったからといって、他の人にも効果があるとは限らない。
     私が工事会社に勤めていた頃に、歳のいった女性事務員がテレビで得たのか「花粉症にはアロエとヨーグルトの組み合わせがいいんだって」とやたらに周りの人たちに勧めていたが、私は心の中で「冷え症の人には逆効果だー!」と叫んでいたもんである。逆らうと怖いから言わなかったけど( ̄▽ ̄)
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    ◆8月8日(金)/2003年◆
     便秘をしているという患者さんが来店。
     効果が強めの便秘薬をと頼まれたが、よくよくお話を訊いてみると便意がそれほど強くないとの事。
     よく誤解されるのだが、排便の周期は人それぞれである。それが毎日であるか、2~3日ごとであるかはあまり問題ではない。
     便秘とは、“便意があるのに出ない”状態の事なのだ。つまり、便意が毎日は起こらないというのは、それほど心配しなくても良い。
     もちろん、便意が一週間近くもの間に一度も無いというのは正常ではないから、さすがに病院で診察を受けた方が良いだろうが、そんな人は多くはないだろう。
     便意が一日おきなどの場合は、胃腸が弱くて便になるべき材料が少ない事などが考えられる。そういう人は、便秘薬を服用するとますます胃腸を痛めつけて弱める事になるので、買う前に店頭で相談する事が必要である。
     今回の患者さんには、便を増やす作用(オオバコの実が含まれていて、腸内の水分を吸って体積が増える)のある便秘薬として『サトラックス』(症状別・医薬品)を勧めた。
     『パナウェーブ研究所』を名乗る白ずくめ集団が住む福井市五太子町の施設で男性が倒れたと7日の午後に119番通報があり、救急隊員が敷地内でぐったりしていた男性を病院に搬送したものの、間もなく死亡したとのニュース。
     マスコミ各社が「待ってました」とばかりに小躍りしているかのように報道するのに苦笑する。
     しかし、やはり台風の方の扱いが大きく、『パナウェーブ研究所』としては、いいタイミングでホッとしているのではあるまいか。
     死亡したのは福岡県宗像市の国立大助教授との事で、同集団では「体にたまった電磁波を取り除く」として棒で背中などをたたき合う行為を日常的にしているらしく、警察はその行為との関連や被害者が倒れた時の状況を調べているとの事。
     しかし、電磁波って体にたまるんだっけ?
     電磁波は体に対して反射してしまうし、放射線なら透過してしまうし、どうゆう理論に基づいているのか分からない。
     被害者の大学教授の専門がなんだったのか気になるところだ。
     昨日、旦那さんの蕁麻疹の薬を求めに来たお客さんが来店。
     一応、症状が出ていて苦しいので、ウチに置いてある薬を試してみるとの事。
     ただ、勧めた薬は相談された薬とほとんど成分は変わらないのだが、茵陳蒿湯(いんちんこうとう)という漢方薬の成分が含まれているのが気になるとか。
     サルノコシカケで具合が悪くなったので、漢方薬に対して懐疑的になっているらしい。
     確かに胃に関する漢方薬の材料にサルノコシカケ科の生薬が使われていたりするが、他の生薬と互いに補完し合うように調合されているわけで、サルノコシカケだけを服用するのとは違う。
     いわば、怪しげな民間療法で体調を崩した訳で、漢方薬と一緒にされても困る。
     まぁ、気持ちは分かるが……。
     とりあえず、試してみるという事で一番小さいパッケージの物を買っていった。もしそれで症状が軽くなれば、本格的に体質から治療した方が良いと申し添えた。
     あっ、ちなみにウチには茵陳蒿湯は置いてません。念のため。
     ウチにある漢方薬では、急性の蕁麻疹には葛根湯(かっこんとう)、神経質な人の蕁麻疹ならば香蘇散(こうそさん)、老人性の痒みなら八味地黄丸(はちみじおうがん)、体質改善のためには十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)が候補になる。
     同じ症状のようでも、体質などによってこれだけ種類があるので、くれぐれも、自分が効いたからといって人に勧めたりしないように。
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    ◆8月9日(土)/2003年◆
     朝起きたら、まだ台風が関東を通っていなくて驚いた。
     昨夜のうちに通り過ぎると思っていたのに。
     奥さんは、「今日くらいお店を閉めたら」と言っていたが、ウチが年中無休なのは近所の人も知っている。
     この嵐の中、開いてるものと思ってくるお客さんもいるかもしれない。
     そしてお店に行ってみると、さっそくお客さんが(苦笑)
     本格的に風雨が強くなる前にと思ったのだろう、化粧品のお客さんの方が、患者さんより多かった。
     鼻水や鼻づまりの症状を緩和する成分『塩酸フェニルプロパノールアミン』(PPA)を含んだ鼻炎用内服薬などで、脳出血の副作用を起こすおそれがあるとして、厚生労働省が注意を呼びかけるとともに、製薬会社に対し、使用上の注意の改訂と、PPAの代替成分への切り替えを速やかに行うよう指示したとのニュース。
     脳出血を起した患者の中に死亡例は無く、いずれの患者も回復に向かっているとの事。
     しかし、よくよく調べてみると決められた用量の2~7倍を1度に服用したりなど、規定外の使い方をしていたらしい。
     報道では、「副作用」となっているが、規定外の服用によって起こった事を副作用と言っていいものか。
     用法を守らなかった人の事なんか、知らんわ^-^;
     ウチとしては、各製薬メーカーから関連の情報がFAXで次から次へと入ってきて用紙が切れてしまったのが迷惑。
     どこかでまとめて送ってくれればいいのに。
     医療機関から厚生労働省に報告が入ってきたのが6月頃からって、もしかしてコンビニでの薬の販売を阻止するために誰かが仕組んだんじゃないかとも思ったり。
     各地で台風の被害が出ているが、どうも自分に被害が及ばない限りは、その非日常性にワクワクとしてしまう。
     横殴りの雨などが降ると、外に出てズブ濡れになりたい欲求に駆られる。
     子供の頃には、よく大雨の中を傘をささずに喜んで外に出ていたりしたものだ。さすがに今はやらないが。
     台風10号が過ぎ去った夕方、お店の外に出てみると虹が出ていた。
     虹なんて見るのは、数年ぶりな気がする。
     デジカメを持ち出して、何枚か撮ってみたら、虹が二重になっているのに気がついた。
     なんだか得した気分♪
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/04.html
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    ◆8月10日(日)/2003年◆
     台風一過。抜けるような青空。猛烈な日差し。
     あまりの暑さに誰も外出しないのか、来店者も無し。
     夕方頃になれば来るだろうか。
     誰か病気になって来て~。(←マテ。)
     長崎市の幼稚園児誘拐殺人事件の関係で、加害者の少年が通っていた中学校の校長先生が被害者の遺族への謝罪を「一日でも早く実現させたい」として、遺族の代理人に面会を申し出たが、返答は無いというニュース。
     しかし、いったいどういう理由で謝罪するつもりなのか疑問。
     別に学校で殺人を勧める授業をしていたワケでもあるまいに。
     それとも、命の尊さを教える努力が足りなかったという事なのだろうか。
     私は学校教育の比重は、もっと軽くても良いと思う。
     学校は勉強をする場を提供するという“教える”事に徹して、“育てる”のはまた別な場、つまり家庭やそれに代わる所にあっていいはずだ。
     学校が子供たちに思想や信条などを“教育”するのは違和感があるし、ともすると担任のごく個人的な考え方を教える事になりかねない。
     子供たちの親の価値観が違えば育て方の方針も違うのだから、集う生徒だって価値観の違う子供たちが来ていて当然。
     命に対する価値観も違うはずで、そこに共通性を持たせるとすれば日本は法治国家であって、その法に基づいて殺人が許されないと言う約束事を伝える方が良いように思う。
     そうでなければ、いくら命の尊さを教えたところで、その価値を認識できなければ、その子には“殺さない理由”が無い事になってしまう。
     謝罪をするという事は、責任を負うという事でもある。
     しかし、本当に学校に生徒一人一人の“全て”の責任を負う事などできるのだろうか。
     先生が生徒を指導する時には二言目には「そんな事では将来~~だぞ」と言うようだが、本当にそうなるかは分かろうはずもないし、先生の言う事に従ったとして将来を保証できるはずもない。
     学校では、ただ“教える事”しかできないのだから、なんの責任も負う必要も無い。ただ、親としての自分の責任を学校に被せたい人がいるだけではないだろうか。
     この校長先生がする事は謝罪ではなく、哀悼の意を表す事のみで良いのではないかと思う。
     血流計で測定したいというお客さんが来店。
     ところがお酒を飲んでいると言う。
     お酒を飲んでいては正確な血圧・血流の測定はできない。しかし、お客さんはそれでもかまわないとの事。
     まぁ、害があるわけではないし、お金を払ってもらえるのならウチもかまわないので、測定する事に。
     すると予想通りに、高血圧で血流過多という結果が出た。
     しかし、お客さんは満足した様子。
    「ふだんから血圧が高いから、飲んでてコレなら安心したよ」
     ははぁ、勉強になりました。
     なんか釈然としないけど(笑)
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    ◆8月11日(月)/2003年◆
     今日は、Iちゃんとデートである。
     本当は先週の土曜日にと約束していたのだが、お母んが旅行でお店番をしていたため、今日に延期になっていたのだ。
     池袋のサンシャインシティに行きたいというリクエストだったので、まずは直行。
     http://www.sunshinecity.co.jp/
     サンリオや『たれぱんだ』、『ONE
    PIECE』などのキャラクターショップを次々と覗いていく。
     http://www.san-x.co.jp/suama/suama.html
     そういや、こうゆうキャラクター物が好きだったなと、思ったところで誕生日プレゼントを今年もあげるのを忘れている事に気がついた(^-^;
     言われるまで黙っておこう(苦笑)
     私の方は、キャラクター物に興味が無いので後ろからついていくばかり。
     そうしていると、携帯電話にMちゃんから久しぶりに連絡が入った。
     別れてから一年ぶりくらいだろうか。
     大学が夏休みのうちに、久しぶりに遊びたいとの事。
     Iちゃんにジロリとニラまれて、手短に済まそうと「じゃあ、また後で」と答えて電話を切った。
     しっかり会話を聞かれていたようで、「いいわねぇ、モテて」とイヤミを言われる。
     モテるなら、フラれたりしないってσ(^◇^;)。
     
     お腹が空いたところで、昼食に『ラケル』を選んだ。
     http://www.rakeru.co.jp/
     『ラケル』はオムレツ専門店だが、スープとパンも美味しい。
     しかし、どうゆう訳か新宿店と池袋店では味付けが違う。
     同じマニュアルを使っているはずなのに、味付けが全体的に濃くて塩辛いのだ。
     しかも、今回だけではなく、以前に何度か来た時もそうだった。不思議不思議。
     それでも、オムレツとパンの美味しさには満足してもらえたようで良かった。
     そうそう、6日に奥さんと映画を観た帰りに新宿店で夕食を摂ったのだが、かな~り大変だった。
     まず、注文をするのに一苦労。店員が誰も客席の方に来ないのだ。商品を運びに来たりしても、まったく周りの様子を確かめもせずにサッサと厨房に戻ってしまう。最近では、テーブルに呼び鈴のブザーを設置しているレストランもあるが、そういう物を設置していないのなら、もう少し注意を払ってもらいたい。
     やっと注文してみると、出てきた物が間違っていた。しかも、注文する時に「確認します」と店員が言って確認したのにである。
     そして、出てきた商品はオムレツの焼き加減も盛り付けも雑で、いつもの味を知っているだけに、ちょっと食欲が進まなかった。
     その後も一緒に注文したドリンクは来ないし、デザートも食事が終わったのにいつまで経っても出てこなくて催促しなければならなかったりと、最後までイライラさせられ通しだった。
     付け加えるなら、食べている最中にも、あっちでガチャンと食器を落とす音がして、こっちで「すいません」と謝っている声が聞こえた。
     想像するに、夏休みを利用してバイトをしている新人だけが偶然にも集まってしまったのか、ベテランがお休みを取っていて残されたのが新人ばかりだったのかもしれない。
     で、結局お会計をする時に苦情を伝えた。
     昔は、トラブルが起きる毎に苦情を言うようにしていたのだが、たまに「料金は結構です」とか「お引きします」と言われることがあり、それからは余り言わないようにした。
     こちらとしては直してくれれば良い訳で、値引きなどをされたら、なんだかたかったみたいで逆に気分が悪いからである。(もっとも、ホチキスの針が入っていたり、ビニールの破片が入っていたり、熱湯をかけられた時には引いてもらったけど。……って、どうしてトラブルばかりに合うんだろう(^-^;)
     奥さんは、「嫌な客だね~」と呆れていたが(苦笑)
     ただ、私としては苦情を言いたくなる理由がある。最初のアルバイトでの体験が忘れられないのだ。やはり、ナニゴトも原体験というものは忘れがたいものなのかもしれない。
     初めてアルバイトをしたのは、冠婚葬祭の会社だった。私が入った部署は、引き出物などの贈答品を包装する所だった。そして、そこの作業場には社長の“お言葉”が大きな文字で掲げてあった。
    「頭を使って知恵を出せ。体を使って汗を出せ。知恵と汗の出せない奴は、即会社を去れ!!」
     当時、高校生だった私にとって、どれほど衝撃的だった事か。
     なにしろ、冠婚葬祭である。基本的には、一生に一度の場。だから社長からは、「ミスをしたら客に殺される覚悟でやれ!」という叱責が、何度となく社員はもちろん、アルバイトにも飛んだ。
     ただし、この社長のスゴイところと言うか、エライところと言うか、これまた魅力となったのは、それだけ厳しい事を言ってはいても、いざミスがあった時にはちゃんと“守る”という事をしていた事だ。
     実際、私ではなかったのだが注文されていた花の種類を間違えてしまい、急遽別な物を用意したり、お客への謝罪などで何十万かの損失を出してしまった時には叱るだけは叱って(いや、怖かった怖かった)、その事でのペナルティは付けなかった事があった。
     今考えれば、組織としてはそういうやり方もあると理解できるが、やはり当時は感動したものである。
     その後、他のアルバイトに就いても、先の社長の言葉を自分の基本姿勢にしたいと思ってやってきた。(……つもり。)
     そして、そんな視点で見ていると、変な言い方だが“プロ”のアルバイトに出会う事がある。
     ガソリンスタンドでスクーターにガソリンを入れる時、大抵の店員はタンクの中を覗き込みながら、手元のレバーを何度もクックッと調整する。それで足りないようだとまた少し入れたり、時には溢れさせてしまい雑巾で拭き取ったりする事になる。
     ところが、“その人は”違った。クーッとレバーを引き続け、一度も微調整をすること無しに、パッとレバーを離したところでピタリとガソリンを入れてしまったのだ。微調整をしないから、ものの数秒で作業が終わり、私はすぐに支払いを済ませてガソリンスタンドを出る事ができた。まさに、ガソリンを入れるプロの技を見る思いだった。
     また、これは私の友人だが、女友達のJ子ちゃんがアルバイトしている某ファミリーレストランに偶然入った。J子ちゃんは気がついていなくて、彼女の仕事ぶりを眺めていたら、これが実に凄かった。
     まず、店内を移動する時、つまり注文を取りに向かったり商品を運ぶ時や下げる時に、スーッと周りに視線を走らせているのだ。そうする事によって、注文をしようとしている人や、そろそろ食器を下げた方が良いテーブルを確認しているのである。
     そして、彼女もこちらに気がついて注文しようとすると、なんと彼女はメニューを全て暗記していた。それも、味付けなども含めてである。だから彼女は、お客からの質問に答えながら料理を勧める事ができた。ファミレスなのに(笑)
     同じような飲食店では、こんな体験もした。案内された席が、お店の奥まった席で、こちらからは店員の姿はまったく見えない。なのに、店員を呼ぼうと思うと、スッと現れるのだ。これにはビックリした。
     なにしろ、メニューを選び終えて注文しようかなと顔を上げたら「お決まりですか?」と現れ、お冷が無くなると「お注ぎしましょうか?」と現れて、食事が終わるとすかさずデザートが運ばれてきた。
     高級レストランではない、どちらかと言うとファミレスのようなレストランでである。
     数ヵ月後に、また同じお店に行ったところ、残念ながら同じサービスは受ける事はできなかった。どうやら、完全にその店員さん個人の“能力”であったようだ。 
     これらのサービスを一度でも受けると、それが本来あるべき姿のように思えてしまう。あれは、むしろ例外なんだと頭では分かっていても、その時の“感動”は忘れられないものとなってしまい、質の低いサービスに出会うと苦情を漏らしてしまいたくなるのだ。
     蛇足だが、サービス業の理想として、石ノ森章太郎原作の『THE
    HOTEL』は外せないだろう。
     テレビドラマ版では、ほのぼのとしたドラマになってしまったが、萬画版の方は、「絶対にホテルマンなんかにはなりたくない」と思わせてくれる(笑)くらい、サービス業に就く人間が持つべき“理想”が語られている。
     私のお気に入りは、“always(いつも)”だ。
     本編の何巻の第何話かは忘れてしまったが、主人公である東堂マネジャーがまだ新人だった頃のエピソードとして出てくる。
     新人の東堂が上司に「今日は最高のサービスができました」と報告すると、上司が東堂を怒鳴りつけるのだ。
    「今日は最高のサービスができただと!? なら、昨日の客にはなんと詫びるつもりだ!? 明日の客にはどう言い訳する!? 俺たちの仕事は、“always”なんだ!!」(記憶で書いてるので、間違っていたら訂正希望。) 
     心に染み入る名セリフである。できるかどうかは別にして(苦笑)
     こんなに脱線するつもりはなかったのだが、食事の後はいつものようにホテルに入ってしまい割愛してしまうため、その穴埋めという事で(笑)
     ちなみに、サンシャインシティの近くのホテルは人通りの多い所にあるので、どうしても人に見られる事になる。そのためIちゃんは恥ずかしがって、何度もホテルの前を行ったり来たり。よけい恥ずかしいと思うんだけどな(苦笑)
     さて、ホテルで休憩するはずが、むしろ運動してしまったためにお腹が空いて、どこで食べようかとサンシャインシティに戻ると、『ナンジャタウン』で餃子とアイスクリームの特設会場があるようなので入ってみる事にした。
     アトラクションで遊ばなければ、入場料は大人300円である。
     http://www.namco.co.jp/tp/
     食事のためだけに、入場料を払って入ったのは大正解。
     全国の餃子店がレトロな場内にいい雰囲気で並んでいて、どのお店も美味しそうで目移りしてしまった。
     一店でまとめて買うよりも、各お店で一種類ずつ買う方が面白そうなので、それぞれのお店で揚げ餃子・味噌餃子・焼き餃子を注文して、場内の神社(?)の前のテーブルで食べた。
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/05.html
     う~む、思った以上に餃子というのはお腹にもたれる物なんだなぁ。
     しかし、どの餃子も食べ慣れている味とは違って満足。こう言っちゃなんだが、美味しくなくても良しという感じである。
     いや、美味しかったですよ。念のため(笑)
     ステージでは着ぐるみのナジャヴの歌謡ショー(?)をやっていた。何故かクレージー・キャッツの曲などが。子供の教育上良くないのではないかと思うのだが(笑)
     餃子で満腹になったものの、せっかくアイスクリームのテーマパークがあるのだからと行ってみる事に。もちろん、行くだけではなく食べました(⌒▽⌒)
     私が食べたのは、サラダのアイスらしく、ポテトサラダの味が(笑)
     Iちゃんは、笹のアイスを食べたものの、そもそも笹を食べた事が無いので、これが笹の味なのやらなんなのやら(苦笑)
     全国のご当地アイスもあったのだが、お腹がいっぱいだったので買わずじまい。しかし、焼酎アイスだの手羽先アイスだの、眺めるだけでも充分に楽しめた。
     あと、食べなかったのだがプリン博覧会というものも開催されていて、そちらの方もラーメンプリンや茶ップリンなど、面白いプリンが並んでいた。
     
     そんなこんなでIちゃんとのデートを終えて家に帰った。
     奥さん曰く、「浮気してくると肌のツヤが良くなるね~」との事。
     新手のイヤミか(苦笑)?
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  • ≪通巻11号≫
    頼まれた薬はメモをして/森前総理の失言/風邪に備えた漢方薬の選び方/ガスターの服用に気をつけて/説明書を読みましょう/血流計の勉強会/同じ薬なのにダメ?

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    ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                ≪通巻11号≫
    提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
    発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
    編集 : 北村俊純
    窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
    ※7月1日(火)……頼まれた薬はメモをして
    ※7月2日(水)……森前総理の失言
    ※7月3日(木)……風邪に備えた漢方薬の選び方
    ※7月4日(金)……ガスターの服用に気をつけて
    ※7月5日(土)……説明書を読みましょう
    ※7月6日(日)……血流計の勉強会
    ※7月7日(月)……同じ薬なのにダメ?
    ******************* 先週の平凡な日記 *********************
    ◆7月1日(火)/2003年◆
     子供から薬を買ってきてと頼まれたというお客さんが来店。
     子供といっても成人だが。
     お腹の具合が悪いという事らしいのだが、頼まれた薬の名前が思い出せないと言う。
     まず症状を尋ねてみたが、お腹の具合が悪いとしか聞いていない模様。
     ヘソの上が痛いのか下が痛いのかも分からない。
     下痢をしているのかどうかも尋ねたが、それも分からない。
     症状が分からないのでは、せめて合いそうな薬を勧めるという訳にもいかなくて困った。
     しきりに、よくテレビでも宣伝してるヤツとも言われるが、棚に並んでいる商品の半分はテレビでCMが流れている。
     どれでもいいから効くヤツをとも言われたが、初めに尋ねたように症状が分からないのでは手も足も出ない。
     結局はキャベジンを選んでいったが(おそらく正露丸と同じくらいに知ってる名前だったのだろう)、とりあえず封を開けなければ返品できる旨を伝えた。
     誰かに頼まれて薬を買いに来るケースは良くあるが、一番良いのは薬の空箱を持ってきてもらうことだ。まず、間違いが無い。
     それができなければ、せめてメモを持参してきて欲しい。
     ただ、以前も使っていたから今回の症状にも効くかどうかは本当のところは分からない。だから、治療するという事で考えれば、一番良いのは症状を事細かに聞いておいてもらう事だろう。
     ウッカリすると、重大な病気を見過ごす事にもなりかねない。
     湿気のせいかゴキブリ駆除剤を買いにくる人が増えた。
     しかし困るのが、商品名を勘違いしたまま買いに来る事。
    「バルサン下さい」と言われて商品を出すと「違う」と言われる。どうやら、アースレッドが欲しいらしいと分かるまでトンチンカンな会話が続いた。
    「バルサンですよね?」
    「ええ、バルサンが欲しいんです」
    「それでしたら、こちらですが」
    「でも、知ってるのと名前が違うわ」
    「は? バルサンですよね?」
     ゴキブリ駆除剤の事をバルサンと言うのだと思っていたようだ。
     このように、商品名が普通名詞として使われているというケースを探してみると、意外なほど多い事に気づかされる。
     たとえば、バンドエイドも商品名だが学校の遠足などの持ち物リストでも、そのままバンドエイドと書かれている事がある。正しくは絆創膏だ。確か、商品名を限定するのは好ましくないという意見がPTAから出た事があるのだが、おそらく書いた人は絆創膏という言葉を知らなかったか、名前のイメージが頭に焼き付いていてそう書いたのだろう。
     そう言えば、「ステープラー取って」と人に頼んで通じなかった事がある。相手の人は、ずっとホッチキスという名前だと思っていたと言うので驚いた。
     この手の話題で有名なのは、NHKだろう。歌詞の一部に商品名が入ってるという事で歌詞を変えさせたりして評判が悪い。かぐや姫の『神田川』では、クレパスをクレヨンと変えさせたり(ボーカルがその事を忘れてしまって結局クレパスと歌ってしまったが)、山口百恵の『プレイバックPart2』では「真っ赤なポルシェ」の部分を「真っ赤な車」と言い換えさせられた。しかし、“車”って……(^-^;
     一番呆れたのは、松本伊代の『センチメンタルジャーニー』で「伊代はまだ16だから」の部分を「私まだ16だから」と変えさせた事だろう。そりゃ確かに、芸名も商品名には違いないけどさ(笑)
     ちなみに、テトラポッドもテトラ社の商品名で、本来は消波ブロックと言わなければならないらしい。
     患者さんから薬をまけて欲しいという電話が入る。
     いや、それでなくてもウチは安くしすぎているくらいなのに。
     大型店なら他の商品の儲けを当てて激安商品を設定できるだろうが、ウチでは仕入れ値より安くなどできない。
    「仕入れ値より安くする事はできません」と伝えたら、「病院で同じ薬をもらった時にはもっと安かった」と言われた。
     そりゃ安いでしょ、保険のおかげで患者の負担割合は3割なんだから(^-^;
     負担割合が3割に上がる時にあれだけ騒がれたのに、ニュースを見ていなかったのだろうか。どうして、病院で処方される薬が安いと思ってるのだ。
     まさか、病院は大きいからドラッグストアーのように値引きして激安で販売してると思ってるんじゃあるまいなσ(^◇^;)。
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    ◆7月2日(水)/2003年◆
     今日は朝から次々とFAXで処方箋が入り、バタバタと患者さんが薬を取りに来た。
     ある患者さんから電話。今日は取りに来れないので、2日後に来店との事。
     ちゃんと電話してもらえるのはありがたい。
     中にはFAXを送っておきながら、別な薬局で薬を受け取って知らんぷりという患者さんもいる。その場合、用意した薬はロス(欠損)になる。
     なので、取りに来ない患者さんがいるとハラハラして持つ事に。
     情報番組で森前総理の失言の事をやっていた。
     太田議員の発言が物議を醸した少子化問題のシンポジウムで、「子供を生んで国に貢献した人に、ご苦労様と面倒をみてあげるのが本来の福祉」というような事を言っていたようだ。
     これはちょっと弁護できないなぁ(苦笑)
     障害者などはどうなのかとか、不妊症の女性はどうなんだと。
     今どき、「国に貢献できなきゃ助けない」って論理を信奉しているというのは、確かに呆れてしまう。
     ただ、例によって女性議員などが的外れな抗議をしているのにも呆れてしまうが。
     森前総理の発言で唯一まぁ賛同できない事もないかなと思うのは、「自由を謳歌しておいて」という部分だろうか。自分の責任で自由を選び、困ったら助けてくれでは虫が良いというのは、確かに思わないでもない。
     この発言を好意的に解釈すれば、「自分のためにも福祉に貢献しなさい」と言う含蓄のあるお説教だろう。100歩くらい歩み寄らないとならないけど(笑)
     しかし、抗議している女性議員の的外れぶりには、ちょっと私は歩み寄れない。
     辻元清美氏などのように議員秘書給与の流用などの明らかな犯罪行為ならともかく、主義や思想で議員辞職をせまるというのはいかがなものか。
     それを言うのなら、北朝鮮に対して好意的な主張をしてきた社民党の議員など総辞職しなければならないはずだ。
     あの悪名高いナチスでさえ民主主義の中で生まれた。ナチスの台頭を許したのは、偏った思想に政治が支配された事だ。日本も大政翼賛会ができて、戦争へ突き進む事を止めることが出来なかった。
     それらの事から考えれば、私は失言や暴言などですぐに辞職を迫ると言うのは、政治的に正しくないと思う。それでは政治家は仮面を被るばかりだ。仮面を被った政治家に国政を託そうという気は無くなり、ますます国民の政治離れが進むのではないか。
     失言おおいに結構。自分の考えを隠して国民を欺く政治家よりは、よほど信頼できる。自分が賛同できなければ、支持しなければ良いだけの事だ。
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    ◆7月3日(木)/2003年◆
     昨日に続いて処方箋がFAXで次々と舞い込む。
     しかし、調合が必要だったりしなかったので、手間としては極めて楽。
     もっとも、楽だと思っている時ほどミスを犯しやすいので注意注意。
     もうすぐレセプトの提出期限なので、先月分の処方箋をチェック。
     それと、先月提出したレセプトで患者さんの保健者番号が該当者ナシで戻ってきてしまったのが何枚かあるので訂正して再提出の準備。
     ところが、処方箋と照らし合わせても番号が間違えてないものが一件あって困ってしまった。
     川口市から戻ってきたものは、「番号不足」とか「登録失効」というように、どこが間違えているかも知らせてくれるので楽なのだが、さいたま市から戻ってきたものは「該当者ナシ」の記述だけなので、処方箋と照らし合わせて番号が一致してしまっては、どこが間違えているのかも分からない。不親切だなぁ。
     こちらのミスだけならば仕方がないが、患者さんが自分の保険が失効してるのを知らないで提示した場合もあるので、それはこちらでは調べようが無いのに。
     海外出張をする息子さんのためにと漢方薬を求めてお客さんが来店。
     葛根湯(かっこんとう)に麻黄湯(まおうとう)と桔梗湯(ききょうとう)。
     それに平胃散(へいいさん)を注文された。
     風邪と言ったら葛根湯ばかりを出す医師もいるのに、ちゃんと葛根湯の適応よりも症状が進んで熱が高くなった場合に有効な麻黄湯も合わせて、さらに扁桃炎を起こして喉が痛くなった場合の桔梗湯も忘れていない。
     風邪に備えた漢方薬の選び方としては完璧である。感心してしまった。
     しかも、風邪で胃の調子が悪くなった時のために平胃散まで選んでいるのだから、もはや何も付け足す事は無い。
     ちょっと寂しいかな(苦笑)
     口内炎の塗り薬が次々と出て品切れになった。
     こんな事も珍しいのだが、ここのところ暑かったり寒かったりしたせいかもしれない。
     口内炎は、ビタミンBなどが不足するとできやすいのだが、天候や気温が不安定だと胃腸が弱って栄養の吸収率も落ちるので、わりと患者さんが集中する。
     口内炎が出来やすいという人は、予防のためにもビタミンBの入った栄養剤を飲んでおくと良いだろう。
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    ◆7月4日(金)/2003年◆
     どうも、持病の喘息が良くならない。
     半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を飲んでいるのだが、悪くはならないものの低空飛行で安定してしまっている。
     う~む、見立てを間違えたかな……。
     どうも今回は、原因が特定できなくて上手くない。こんな事じゃイカンぞ。>俺
     お母んに相談したら、麦門冬湯(ばくもんどうとう)香蘇散(こうそさん)も飲んだらどうかと言われた。
    「そんなに飲むのは嫌だなぁ」と言ったら、「どれか当るでしょ」とのたまう。
     お~い(^-^;;; そんないい加減な(苦笑)
     ちなみに、半夏厚朴湯は体力低下や精神的なストレスが原因の場合、麦門冬湯は、気温の変化などに体がついていけずに胃を痛めて肺が熱を持っている場合、香蘇散はアレルギー性の喘息の時に使う。
     他にも体が冷えてるのが原因の場合は小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、体が温まって咳が止まらない場合は五虎湯(ごことう)、咳き込んで夜も寝られないくらいな場合は麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、などがある。
     いつもは当たるのだが、いったいどうした事か。
     文献を調べて、しばし勉強。
     スタッフと、病院で出されるガスターの話。
     http://www.naoru.com/gaster.htm
     高齢者や痩せている人には、本来はタブーのはずなのだが、胃薬として処方される事が多い。
     風邪と言えば葛根湯、というように胃薬として医師が手軽に扱ってるような気がする。
     相談薬局と銘打ってる訳でも無いのだが、病院でもらった薬が合わないようだと相談に来る患者さんのほとんどが、薬を調べてみると名前こそ違え、ガスターと同じ成分の類似した薬だったりする。
     でもって、ウチで処方してる訳では無いので、医師に直接連絡する事ができず、せいぜいが「医師と相談してみて下さい」としか答えようが無い。
     不謹慎だが、ここらで一発重篤な被害者が出て副作用が大きく取り上げられないと、医師の意識は変わらないのかもしれない。
     そうそう、そう言えば3年以上も胃痛に苦しんでいて、ウチで漢方薬の平胃散(へいいさん)を買って服用していた患者さんがいたのだが、平胃散を飲むのをやめるとまた痛くなると言うので、詳しく訊いてみると、やはり病院からガスターが出されている事が分かった。
     今までずっとウチに通ってきていたのに、一度もその事を聞き出せなかったのは汗顔の至り。
     そこで、医師と相談してガスターをやめるように伝えたところ、後日ガスターを飲まなくなってから3年も苦しんだ胃痛が治ったとか。で、胃痛が治ったのでずっと飲んでいた漢方薬もいらないとの事。ありゃ(^-^;
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    ◆7月5日(土)/2003年◆
     明け方から目が痛くて目が覚めた。
     うう…、目が痛くて開けられない(T-T)
     思い当たるのは、夕べ寝る前に仕掛けた『アースノーマット』(アース製薬株式会社)。
     http://www.earth-chem.co.jp/
     どうやら、空気中に散布された薬剤でアレルギーを起してしまったようだ。
     普通は、そんな事は無いのだろうが、我ながら難儀な体である事よ。
     目を洗って、アレルギー用の目薬を点(さ)した。
     うっすら開けた目で畳の上を見ると、蚊が何匹か落ちている。
     先日までは『虫よけ天然ハーブ』(フマキラー株式会社)を使っていたのだが、期待した効果が無くて変えたのだ。
     http://www.fumakilla.co.jp/
     効果覿面なのは良かったものの、こっちまで撃墜されてしまった(^-^;
     『虫よけ天然ハーブ』の方は、テレビCMでは玄関に置いておくと、ドアを開けても蚊が入ってこないようなイメージがあるが、実際に使ってみると蚊が平気で寄って来る。
     『虫よけ天然ハーブ』の容器の中に落ちて蚊が死んでる事から、ちゃんと効いてはいるようなのだが、それはつまり蚊が近寄ってこれると言う事でもあって、私はかなり蚊に食われてしまった。
     説明書を読むと、有効範囲が「玄関(2~4畳)」と書いてある。うう~ん?
     玄関は普通、そのまま廊下につながっていたりして、密室なんて事は無いはずでは?
     家によっては、玄関の中にもう一枚引き戸がある場合もあるだろうが、そうは多くないと思うぞ。少なくとも、テレビCMに出てきた家は、明らかに玄関と廊下がつながっていて密室になっていない。
     有効範囲が2~4畳という事は効き目もその程度と言う事で、期待した効果が無いのは納得できるが、それを玄関用として販売しているのは腑に落ちない。
     ちょっとウチのお店では売りにくいな。
     ……と、ここまで書いて気がついたが、私も説明書を最初に読んでいなかった訳で、その点は反省。
     やはり説明書を読むのは大事である。
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    ◆7月6日(日)/2003年◆
     今日は血流計のデータの読み取り方に関する勉強会に出席。
     http://www.tokyo-paramatech.com/products/products.html
     先月、血流計で不整脈を示すグラフが出て、脳出血の前触れを発見する事が出来たので、もう少し詳しく知っておこうと思い立っての事。
     会場には、やや遅刻して到着。浅草公会堂の入り口が分からなくて、しばらくウロウロしてしまったのだ(^-^;
     浅草公会堂というのは演芸場みたいなものだと勝手に思っていて、集会室のような部屋があるとは露知らず、「ここではないのかな」とさえ思ってしまった。
     http://www.taitocity.net/taito/koukaidou/
     部屋に入ると席は満杯。
     まぁ、遅刻した方が悪いのだが、事前に参加申し込みを受け付けておいて座席数が足りないというのもどうか。
     代わりにスタッフの席に案内された。
     で、スタッフがどこだかに(たぶん受付)に行ってしまったため、出席者から私がスタッフと間違われ、「書く物はありませんか?」とか「トイレはどこですか?」と尋ねられたりして困った。
     そこで、ちゃんと対応してしまう自分もどうかと(苦笑)
     その後も何人か遅れてきた人がいるところをみると、ずいぶんと大目に受け付けてしまったらしい。
     やはり、出席率を見誤ったのだろうな。
     血流計は、血圧計と同じように腕に巻いて、血圧と血流状態、その他に血管の弾力や心臓の負担度などを測定する事ができる。
     主に右腕で測定するのだが、その根拠としては基本的に心臓は左側にあり、右腕側の方が血圧がやや高いので、異常を発見しやすいという事らしい。
     貧血と言うと低血圧と言うように思われがちだが、高血圧や血行過剰の場合でも貧血を起す事があるという。
     原因としては、血中のヘモグロビンの濃度が低い場合、体の隅々まで栄養が行き届かないため、血圧を高めて血の量を無理矢理に増やそうとするためだそうだ。小球性低色素性貧血という疾患名であるらしい。
     血圧は高いのに良く貧血を起すような人は、病院で血液検査を受けた方が良いかもしれない。
     危険な兆候のグラフの形も幾つか紹介された。
     グラフの形が二等辺三角形になるのが正常値と言う事で理想なのだが、グラフの後半がブツ切れになるような直角三角形などは突然死のタイプだとの事。メモメモφ(..)
     小さい三角形が出ない人も危険。また、グラフの前の方に出るほど、免疫力が低下しているという事らしい。
     あっ、今さらですがコレらは忘れないための単なるメモです(笑)
     自宅に血圧計や脈拍計がある人は参考にどうぞ。
     PRP(心筋負荷指数)=最高血圧×脈拍数。
     単位は、リットル/min(1分間)
     PRPの理想値は、7000~12000との事。
     COI(心拍出量)=SV(1回拍出量)×脈拍。
     男性は、体重/13
     女性は 体重/14
     
     血圧は、下記の式で算出しているとの事。
     血圧=血流量(SV)×総抵抗(TPR)。
     この式を見てピンと来た人は、偉い。
     この式に基づいて考えると、血圧が同じでも総抵抗が低い人は血流量が多い可能性があり、その場合は心臓への負担は高いという事になる。
     逆に、血圧が同じでも、総抵抗が高い人は血液が粘っていて血流量が少なくて、血管への負担がかかってるという事になる。
     つまり、血圧が高くても血流量と総抵抗のバランスが取れていれば、それほど心配する必要は無いし、逆に血圧が正常だったとしても危険が潜んでいる事がある。
     単純に血圧値で一喜一憂しないのが吉といったところか。
     症例データの中で、あらゆる値が、0、0、0と測定不能を示しているのを初めて見た。完全に血液の流れが悪いので、病院での治療が必要だとの事。
     滅多に出会う事は無さそうだが、気をつけておこう。
     今回の勉強会は、かなり収穫が大きく、出席して損は無かった。
     しかし、遅刻した私が言うのもなんだが、タイムスケジュールの管理は悪すぎ。予定時間を30分もオーバーしちゃいかんだろう。遠くから来ている人は帰りの電車の都合もあるはず。
     時間が押せ押せになってるのに、なおも質問を受け付けてしまっては、いつまで経っても終わらない。
     サービス精神も、ほどほどに。
     オマエモナー( ̄▽ ̄)>俺
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    ◆7月7日(月)/2003年◆
     朝は大抵、奥さんの方が先に仕事に出るのだが、枕元を見ると奥さんの携帯電話が置き去りに。
     またかい! 携帯電話は携帯してくれ(^-^;
     私もお店に出ると、雨天だというのに千客万来。
     FAXでの処方箋も次から次へと。
     かてて加えて初めての患者さんの初めての薬もあって、問屋さんへ発注をかけるそばから、相次いで追加発注。
     しまいには問屋さんから「さっき同じ物の注文を受けましたが」と言われてしまった。ズゲッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     患者さんが“頭寒足熱(ずかんそくねつ)”という言葉を使っているので、てっきり分かっているものと思って健康相談に応じていたところ、どうも話が食い違ってきて噛み合わない。
     途中で、“頭寒足熱”の意味を「頭は熱くないのに足が火照ってしまう」という“症状”の事だと思っているらしい事が分かった。
     “頭寒足熱”というのは、「頭は冷やして、足は温める」のが健康に良いという、病気の予防方法なのだ。どこで、間違ったのだろう(^-^;
     病院からの患者さんでツムラ社製の八味地黄丸(はちみじおうがん)を出している患者さんがいて、薬が補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に変更になったので同じツムラ社製のを仕入れたら、患者さんが医師から「カネボウ社製のじゃないとダメだと言われました」との事。
     八味地黄丸が処方された時にも医師からはカネボウ社製を指定してきていたのだが、その時には病院に連絡してツムラ社製のでも良いという返事をもらって出していた。会社が違っても成分は同じなのだから、本来は問題無いはずなのに、どうしてカネボウ社製にこだわるのか。
     ウチがツムラ社製の漢方薬を揃えてるのは、カネボウ社よりも漢方薬の種類が多く、また漢方薬製剤を他社より先に開発して販売していたと言う実績があるからだ。
     現在、国内での漢方薬に振られている番号、例えば葛根湯(かっこんとう)は1番とか、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)は19番というようなのも、ツムラ社が使い始め、やがて他社もそれに倣って採用しているくらいだ。
     わざわざ患者さんに「ダメだ」と言うほどの理由が分からない。
     やむなく問屋さんにお願いして交換してもらった。普通なら、仕入れた分が全部ロス(損失)になるところだったが、問屋さんの好意に甘えさせてもらって助かった。
     問屋さん曰く、「その医者、カネボウからリベートもらってるんじゃないでしょうかねぇ。そこまでいかなくても、カネボウの営業マンがよく顔を出してるとか」
     うう~む、やっぱりそうなのかな。
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