≪通巻11号≫
頼まれた薬はメモをして/森前総理の失言/風邪に備えた漢方薬の選び方/ガスターの服用に気をつけて/説明書を読みましょう/血流計の勉強会/同じ薬なのにダメ?

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★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
            ≪通巻11号≫
提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
編集 : 北村俊純
窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
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~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
※7月1日(火)……頼まれた薬はメモをして
※7月2日(水)……森前総理の失言
※7月3日(木)……風邪に備えた漢方薬の選び方
※7月4日(金)……ガスターの服用に気をつけて
※7月5日(土)……説明書を読みましょう
※7月6日(日)……血流計の勉強会
※7月7日(月)……同じ薬なのにダメ?
******************* 先週の平凡な日記 *********************
◆7月1日(火)/2003年◆
 子供から薬を買ってきてと頼まれたというお客さんが来店。
 子供といっても成人だが。
 お腹の具合が悪いという事らしいのだが、頼まれた薬の名前が思い出せないと言う。
 まず症状を尋ねてみたが、お腹の具合が悪いとしか聞いていない模様。
 ヘソの上が痛いのか下が痛いのかも分からない。
 下痢をしているのかどうかも尋ねたが、それも分からない。
 症状が分からないのでは、せめて合いそうな薬を勧めるという訳にもいかなくて困った。
 しきりに、よくテレビでも宣伝してるヤツとも言われるが、棚に並んでいる商品の半分はテレビでCMが流れている。
 どれでもいいから効くヤツをとも言われたが、初めに尋ねたように症状が分からないのでは手も足も出ない。
 結局はキャベジンを選んでいったが(おそらく正露丸と同じくらいに知ってる名前だったのだろう)、とりあえず封を開けなければ返品できる旨を伝えた。
 誰かに頼まれて薬を買いに来るケースは良くあるが、一番良いのは薬の空箱を持ってきてもらうことだ。まず、間違いが無い。
 それができなければ、せめてメモを持参してきて欲しい。
 ただ、以前も使っていたから今回の症状にも効くかどうかは本当のところは分からない。だから、治療するという事で考えれば、一番良いのは症状を事細かに聞いておいてもらう事だろう。
 ウッカリすると、重大な病気を見過ごす事にもなりかねない。
 湿気のせいかゴキブリ駆除剤を買いにくる人が増えた。
 しかし困るのが、商品名を勘違いしたまま買いに来る事。
「バルサン下さい」と言われて商品を出すと「違う」と言われる。どうやら、アースレッドが欲しいらしいと分かるまでトンチンカンな会話が続いた。
「バルサンですよね?」
「ええ、バルサンが欲しいんです」
「それでしたら、こちらですが」
「でも、知ってるのと名前が違うわ」
「は? バルサンですよね?」
 ゴキブリ駆除剤の事をバルサンと言うのだと思っていたようだ。
 このように、商品名が普通名詞として使われているというケースを探してみると、意外なほど多い事に気づかされる。
 たとえば、バンドエイドも商品名だが学校の遠足などの持ち物リストでも、そのままバンドエイドと書かれている事がある。正しくは絆創膏だ。確か、商品名を限定するのは好ましくないという意見がPTAから出た事があるのだが、おそらく書いた人は絆創膏という言葉を知らなかったか、名前のイメージが頭に焼き付いていてそう書いたのだろう。
 そう言えば、「ステープラー取って」と人に頼んで通じなかった事がある。相手の人は、ずっとホッチキスという名前だと思っていたと言うので驚いた。
 この手の話題で有名なのは、NHKだろう。歌詞の一部に商品名が入ってるという事で歌詞を変えさせたりして評判が悪い。かぐや姫の『神田川』では、クレパスをクレヨンと変えさせたり(ボーカルがその事を忘れてしまって結局クレパスと歌ってしまったが)、山口百恵の『プレイバックPart2』では「真っ赤なポルシェ」の部分を「真っ赤な車」と言い換えさせられた。しかし、“車”って……(^-^;
 一番呆れたのは、松本伊代の『センチメンタルジャーニー』で「伊代はまだ16だから」の部分を「私まだ16だから」と変えさせた事だろう。そりゃ確かに、芸名も商品名には違いないけどさ(笑)
 ちなみに、テトラポッドもテトラ社の商品名で、本来は消波ブロックと言わなければならないらしい。
 患者さんから薬をまけて欲しいという電話が入る。
 いや、それでなくてもウチは安くしすぎているくらいなのに。
 大型店なら他の商品の儲けを当てて激安商品を設定できるだろうが、ウチでは仕入れ値より安くなどできない。
「仕入れ値より安くする事はできません」と伝えたら、「病院で同じ薬をもらった時にはもっと安かった」と言われた。
 そりゃ安いでしょ、保険のおかげで患者の負担割合は3割なんだから(^-^;
 負担割合が3割に上がる時にあれだけ騒がれたのに、ニュースを見ていなかったのだろうか。どうして、病院で処方される薬が安いと思ってるのだ。
 まさか、病院は大きいからドラッグストアーのように値引きして激安で販売してると思ってるんじゃあるまいなσ(^◇^;)。
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◆7月2日(水)/2003年◆
 今日は朝から次々とFAXで処方箋が入り、バタバタと患者さんが薬を取りに来た。
 ある患者さんから電話。今日は取りに来れないので、2日後に来店との事。
 ちゃんと電話してもらえるのはありがたい。
 中にはFAXを送っておきながら、別な薬局で薬を受け取って知らんぷりという患者さんもいる。その場合、用意した薬はロス(欠損)になる。
 なので、取りに来ない患者さんがいるとハラハラして持つ事に。
 情報番組で森前総理の失言の事をやっていた。
 太田議員の発言が物議を醸した少子化問題のシンポジウムで、「子供を生んで国に貢献した人に、ご苦労様と面倒をみてあげるのが本来の福祉」というような事を言っていたようだ。
 これはちょっと弁護できないなぁ(苦笑)
 障害者などはどうなのかとか、不妊症の女性はどうなんだと。
 今どき、「国に貢献できなきゃ助けない」って論理を信奉しているというのは、確かに呆れてしまう。
 ただ、例によって女性議員などが的外れな抗議をしているのにも呆れてしまうが。
 森前総理の発言で唯一まぁ賛同できない事もないかなと思うのは、「自由を謳歌しておいて」という部分だろうか。自分の責任で自由を選び、困ったら助けてくれでは虫が良いというのは、確かに思わないでもない。
 この発言を好意的に解釈すれば、「自分のためにも福祉に貢献しなさい」と言う含蓄のあるお説教だろう。100歩くらい歩み寄らないとならないけど(笑)
 しかし、抗議している女性議員の的外れぶりには、ちょっと私は歩み寄れない。
 辻元清美氏などのように議員秘書給与の流用などの明らかな犯罪行為ならともかく、主義や思想で議員辞職をせまるというのはいかがなものか。
 それを言うのなら、北朝鮮に対して好意的な主張をしてきた社民党の議員など総辞職しなければならないはずだ。
 あの悪名高いナチスでさえ民主主義の中で生まれた。ナチスの台頭を許したのは、偏った思想に政治が支配された事だ。日本も大政翼賛会ができて、戦争へ突き進む事を止めることが出来なかった。
 それらの事から考えれば、私は失言や暴言などですぐに辞職を迫ると言うのは、政治的に正しくないと思う。それでは政治家は仮面を被るばかりだ。仮面を被った政治家に国政を託そうという気は無くなり、ますます国民の政治離れが進むのではないか。
 失言おおいに結構。自分の考えを隠して国民を欺く政治家よりは、よほど信頼できる。自分が賛同できなければ、支持しなければ良いだけの事だ。
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◆7月3日(木)/2003年◆
 昨日に続いて処方箋がFAXで次々と舞い込む。
 しかし、調合が必要だったりしなかったので、手間としては極めて楽。
 もっとも、楽だと思っている時ほどミスを犯しやすいので注意注意。
 もうすぐレセプトの提出期限なので、先月分の処方箋をチェック。
 それと、先月提出したレセプトで患者さんの保健者番号が該当者ナシで戻ってきてしまったのが何枚かあるので訂正して再提出の準備。
 ところが、処方箋と照らし合わせても番号が間違えてないものが一件あって困ってしまった。
 川口市から戻ってきたものは、「番号不足」とか「登録失効」というように、どこが間違えているかも知らせてくれるので楽なのだが、さいたま市から戻ってきたものは「該当者ナシ」の記述だけなので、処方箋と照らし合わせて番号が一致してしまっては、どこが間違えているのかも分からない。不親切だなぁ。
 こちらのミスだけならば仕方がないが、患者さんが自分の保険が失効してるのを知らないで提示した場合もあるので、それはこちらでは調べようが無いのに。
 海外出張をする息子さんのためにと漢方薬を求めてお客さんが来店。
 (かっこんとう)に麻黄湯(まおうとう)と桔梗湯(ききょうとう)。
 それに平胃散(へいいさん)を注文された。
 風邪と言ったらばかりを出す医師もいるのに、ちゃんとの適応よりも症状が進んで熱が高くなった場合に有効な麻黄湯も合わせて、さらに扁桃炎を起こして喉が痛くなった場合の桔梗湯も忘れていない。
 風邪に備えた漢方薬の選び方としては完璧である。感心してしまった。
 しかも、風邪で胃の調子が悪くなった時のために平胃散まで選んでいるのだから、もはや何も付け足す事は無い。
 ちょっと寂しいかな(苦笑)
 の塗り薬が次々と出て品切れになった。
 こんな事も珍しいのだが、ここのところ暑かったり寒かったりしたせいかもしれない。
 は、ビタミンBなどが不足するとできやすいのだが、天候や気温が不安定だと胃腸が弱って栄養の吸収率も落ちるので、わりと患者さんが集中する。
 が出来やすいという人は、予防のためにもビタミンBの入った栄養剤を飲んでおくと良いだろう。
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◆7月4日(金)/2003年◆
 どうも、持病の喘息が良くならない。
 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を飲んでいるのだが、悪くはならないものの低空飛行で安定してしまっている。
 う~む、見立てを間違えたかな……。
 どうも今回は、原因が特定できなくて上手くない。こんな事じゃイカンぞ。>俺
 お母んに相談したら、麦門冬湯(ばくもんどうとう)香蘇散(こうそさん)も飲んだらどうかと言われた。
「そんなに飲むのは嫌だなぁ」と言ったら、「どれか当るでしょ」とのたまう。
 お~い(^-^;;; そんないい加減な(苦笑)
 ちなみに、半夏厚朴湯は体力低下や精神的なストレスが原因の場合、麦門冬湯は、気温の変化などに体がついていけずに胃を痛めて肺が熱を持っている場合、はアレルギー性の喘息の時に使う。
 他にも体が冷えてるのが原因の場合は小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、体が温まってが止まらない場合は五虎湯(ごことう)き込んで夜も寝られないくらいな場合は麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、などがある。
 いつもは当たるのだが、いったいどうした事か。
 文献を調べて、しばし勉強。
 スタッフと、病院で出されるガスターの話。
 http://www.naoru.com/gaster.htm
 高齢者や痩せている人には、本来はタブーのはずなのだが、胃薬として処方される事が多い。
 風邪と言えば、というように胃薬として医師が手軽に扱ってるような気がする。
 相談薬局と銘打ってる訳でも無いのだが、病院でもらった薬が合わないようだと相談に来る患者さんのほとんどが、薬を調べてみると名前こそ違え、ガスターと同じ成分の類似した薬だったりする。
 でもって、ウチで処方してる訳では無いので、医師に直接連絡する事ができず、せいぜいが「医師と相談してみて下さい」としか答えようが無い。
 不謹慎だが、ここらで一発重篤な被害者が出て副作用が大きく取り上げられないと、医師の意識は変わらないのかもしれない。
 そうそう、そう言えば3年以上も胃痛に苦しんでいて、ウチで漢方薬の平胃散(へいいさん)を買って服用していた患者さんがいたのだが、平胃散を飲むのをやめるとまた痛くなると言うので、詳しく訊いてみると、やはり病院からガスターが出されている事が分かった。
 今までずっとウチに通ってきていたのに、一度もその事を聞き出せなかったのは汗顔の至り。
 そこで、医師と相談してガスターをやめるように伝えたところ、後日ガスターを飲まなくなってから3年も苦しんだ胃痛が治ったとか。で、胃痛が治ったのでずっと飲んでいた漢方薬もいらないとの事。ありゃ(^-^;
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◆7月5日(土)/2003年◆
 明け方から目が痛くて目が覚めた。
 うう…、目が痛くて開けられない(T-T)
 思い当たるのは、夕べ寝る前に仕掛けた『アースノーマット』(アース製薬株式会社)。
 http://www.earth-chem.co.jp/
 どうやら、空気中に散布された薬剤でアレルギーを起してしまったようだ。
 普通は、そんな事は無いのだろうが、我ながら難儀な体である事よ。
 目を洗って、アレルギー用の目薬を点(さ)した。
 うっすら開けた目で畳の上を見ると、蚊が何匹か落ちている。
 先日までは『虫よけ天然ハーブ』(フマキラー株式会社)を使っていたのだが、期待した効果が無くて変えたのだ。
 http://www.fumakilla.co.jp/
 効果覿面なのは良かったものの、こっちまで撃墜されてしまった(^-^;
 『虫よけ天然ハーブ』の方は、テレビCMでは玄関に置いておくと、ドアを開けても蚊が入ってこないようなイメージがあるが、実際に使ってみると蚊が平気で寄って来る。
 『虫よけ天然ハーブ』の容器の中に落ちて蚊が死んでる事から、ちゃんと効いてはいるようなのだが、それはつまり蚊が近寄ってこれると言う事でもあって、私はかなり蚊に食われてしまった。
 説明書を読むと、有効範囲が「玄関(2~4畳)」と書いてある。うう~ん?
 玄関は普通、そのまま廊下につながっていたりして、密室なんて事は無いはずでは?
 家によっては、玄関の中にもう一枚引き戸がある場合もあるだろうが、そうは多くないと思うぞ。少なくとも、テレビCMに出てきた家は、明らかに玄関と廊下がつながっていて密室になっていない。
 有効範囲が2~4畳という事は効き目もその程度と言う事で、期待した効果が無いのは納得できるが、それを玄関用として販売しているのは腑に落ちない。
 ちょっとウチのお店では売りにくいな。
 ……と、ここまで書いて気がついたが、私も説明書を最初に読んでいなかった訳で、その点は反省。
 やはり説明書を読むのは大事である。
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◆7月6日(日)/2003年◆
 今日は血流計のデータの読み取り方に関する勉強会に出席。
 http://www.tokyo-paramatech.com/products/products.html
 先月、血流計で不整脈を示すグラフが出て、脳出血の前触れを発見する事が出来たので、もう少し詳しく知っておこうと思い立っての事。
 会場には、やや遅刻して到着。浅草公会堂の入り口が分からなくて、しばらくウロウロしてしまったのだ(^-^;
 浅草公会堂というのは演芸場みたいなものだと勝手に思っていて、集会室のような部屋があるとは露知らず、「ここではないのかな」とさえ思ってしまった。
 http://www.taitocity.net/taito/koukaidou/
 部屋に入ると席は満杯。
 まぁ、遅刻した方が悪いのだが、事前に参加申し込みを受け付けておいて座席数が足りないというのもどうか。
 代わりにスタッフの席に案内された。
 で、スタッフがどこだかに(たぶん受付)に行ってしまったため、出席者から私がスタッフと間違われ、「書く物はありませんか?」とか「トイレはどこですか?」と尋ねられたりして困った。
 そこで、ちゃんと対応してしまう自分もどうかと(苦笑)
 その後も何人か遅れてきた人がいるところをみると、ずいぶんと大目に受け付けてしまったらしい。
 やはり、出席率を見誤ったのだろうな。
 血流計は、血圧計と同じように腕に巻いて、血圧と血流状態、その他に血管の弾力や心臓の負担度などを測定する事ができる。
 主に右腕で測定するのだが、その根拠としては基本的に心臓は左側にあり、右腕側の方が血圧がやや高いので、異常を発見しやすいという事らしい。
 貧血と言うと低血圧と言うように思われがちだが、高血圧や血行過剰の場合でも貧血を起す事があるという。
 原因としては、血中のヘモグロビンの濃度が低い場合、体の隅々まで栄養が行き届かないため、血圧を高めて血の量を無理矢理に増やそうとするためだそうだ。小球性低色素性貧血という疾患名であるらしい。
 血圧は高いのに良く貧血を起すような人は、病院で血液検査を受けた方が良いかもしれない。
 危険な兆候のグラフの形も幾つか紹介された。
 グラフの形が二等辺三角形になるのが正常値と言う事で理想なのだが、グラフの後半がブツ切れになるような直角三角形などは突然死のタイプだとの事。メモメモφ(..)
 小さい三角形が出ない人も危険。また、グラフの前の方に出るほど、免疫力が低下しているという事らしい。
 あっ、今さらですがコレらは忘れないための単なるメモです(笑)
 自宅に血圧計や脈拍計がある人は参考にどうぞ。
 PRP(心筋負荷指数)=最高血圧×脈拍数。
 単位は、リットル/min(1分間)
 PRPの理想値は、7000~12000との事。
 COI(心拍出量)=SV(1回拍出量)×脈拍。
 男性は、体重/13
 女性は 体重/14
 
 血圧は、下記の式で算出しているとの事。
 血圧=血流量(SV)×総抵抗(TPR)。
 この式を見てピンと来た人は、偉い。
 この式に基づいて考えると、血圧が同じでも総抵抗が低い人は血流量が多い可能性があり、その場合は心臓への負担は高いという事になる。
 逆に、血圧が同じでも、総抵抗が高い人は血液が粘っていて血流量が少なくて、血管への負担がかかってるという事になる。
 つまり、血圧が高くても血流量と総抵抗のバランスが取れていれば、それほど心配する必要は無いし、逆に血圧が正常だったとしても危険が潜んでいる事がある。
 単純に血圧値で一喜一憂しないのが吉といったところか。
 症例データの中で、あらゆる値が、0、0、0と測定不能を示しているのを初めて見た。完全に血液の流れが悪いので、病院での治療が必要だとの事。
 滅多に出会う事は無さそうだが、気をつけておこう。
 今回の勉強会は、かなり収穫が大きく、出席して損は無かった。
 しかし、遅刻した私が言うのもなんだが、タイムスケジュールの管理は悪すぎ。予定時間を30分もオーバーしちゃいかんだろう。遠くから来ている人は帰りの電車の都合もあるはず。
 時間が押せ押せになってるのに、なおも質問を受け付けてしまっては、いつまで経っても終わらない。
 サービス精神も、ほどほどに。
 オマエモナー( ̄▽ ̄)>俺
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◆7月7日(月)/2003年◆
 朝は大抵、奥さんの方が先に仕事に出るのだが、枕元を見ると奥さんの携帯電話が置き去りに。
 またかい! 携帯電話は携帯してくれ(^-^;
 私もお店に出ると、雨天だというのに千客万来。
 FAXでの処方箋も次から次へと。
 かてて加えて初めての患者さんの初めての薬もあって、問屋さんへ発注をかけるそばから、相次いで追加発注。
 しまいには問屋さんから「さっき同じ物の注文を受けましたが」と言われてしまった。ズゲッ!!Σ( ̄□ ̄;)
 患者さんが“頭寒足熱(ずかんそくねつ)”という言葉を使っているので、てっきり分かっているものと思って健康相談に応じていたところ、どうも話が食い違ってきて噛み合わない。
 途中で、“頭寒足熱”の意味を「頭は熱くないのに足が火照ってしまう」という“症状”の事だと思っているらしい事が分かった。
 “頭寒足熱”というのは、「頭は冷やして、足は温める」のが健康に良いという、病気の予防方法なのだ。どこで、間違ったのだろう(^-^;
 病院からの患者さんでツムラ社製の八味地黄丸(はちみじおうがん)を出している患者さんがいて、薬が補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に変更になったので同じツムラ社製のを仕入れたら、患者さんが医師から「カネボウ社製のじゃないとダメだと言われました」との事。
 八味地黄丸が処方された時にも医師からはカネボウ社製を指定してきていたのだが、その時には病院に連絡してツムラ社製のでも良いという返事をもらって出していた。会社が違っても成分は同じなのだから、本来は問題無いはずなのに、どうしてカネボウ社製にこだわるのか。
 ウチがツムラ社製の漢方薬を揃えてるのは、カネボウ社よりも漢方薬の種類が多く、また漢方薬製剤を他社より先に開発して販売していたと言う実績があるからだ。
 現在、国内での漢方薬に振られている番号、例えば葛根湯(かっこんとう)は1番とか、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)は19番というようなのも、ツムラ社が使い始め、やがて他社もそれに倣って採用しているくらいだ。
 わざわざ患者さんに「ダメだ」と言うほどの理由が分からない。
 やむなく問屋さんにお願いして交換してもらった。普通なら、仕入れた分が全部ロス(損失)になるところだったが、問屋さんの好意に甘えさせてもらって助かった。
 問屋さん曰く、「その医者、カネボウからリベートもらってるんじゃないでしょうかねぇ。そこまでいかなくても、カネボウの営業マンがよく顔を出してるとか」
 うう~む、やっぱりそうなのかな。
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