• タグ別アーカイブ: 柴朴湯
  • 喘息で息苦しい時の寝方

     喘息だというお客様から、市販薬の相談を受けた。
     病院からは吸入器が処方されているものの、短時間に繰り返して使うことができず、咳よりも息苦しいのがツライという。
     今はどうか知らないけど、私が小児喘息で使っていた頃の吸入器の注意書きには、「まれに心臓が止まることがあります」みたいなことが書いてあったと記憶している。
     さて、お客様は現代薬での咳止めを考えていたみたいだけど、吸入器と併用するには神経に作用するのはどれも危険だし、そもそも市販されている現代薬には呼吸の苦しさを助ける物が存在しない。
     そのため、『半夏厚朴湯』を案内した。
     『半夏厚朴湯』もまた神経に作用するものではあるけれど、それは神経をリラックスさせて気道を開くという遠回しなもので、呼吸が苦しいことからくる精神不安も緩和される。
     お客様は大人になってから喘息を発症したというから、子供の頃から息をするのは大変なものだと認識している私と違って、余計に息が苦しい状態というのは不安であろうと思う。
     『半夏厚朴湯』は保険の適用薬なので、病院で処方してもらうよう勧めたけど、すぐには行けないとのことで購入された。
     そして、息苦しさで寝にくいのではないかと思い、仰向けにならずに横を向くことと、それでも苦しい時には敷布団の3分の1を壁に立てかけて、枕を腰に当てて、丸めた掛け布団を抱くようにして寝る方法を教えた。
     これは、私が子供の頃によくやっていた寝方。
     なにしろ気道が狭くなっていて、特に吸った息を吐けなくなるのが喘息の苦しさなので、横になって肺を自重で圧迫してしまうよりは、よほど楽だし、ウツラウツラながら寝た感じがするため気持ち的にも安らぐはずである。

     以前に咳止めに『麦門冬湯』を使って頂いたお客様が再訪し、今回は喘息と鼻水づまりのダブルパンチで苦しい模様。
     先のお客様のこともあるので『半夏厚朴湯』を考えたけど、鼻づまりの方も放置はできない。
     喘息は当然のごとく気管支と肺の疾患でもあるため、鼻と肺の面倒を見てくれる『辛夷清肺湯』も候補として検討した。
     効能に「蓄膿症」と書いてあることから当てはまらないと思われがちだけど、中身は胃薬を兼ねた咳止めの『麦門冬湯』で、『麦門冬湯』自体が喘息に用いられる物である。
     そして、鼻づまりというのは胃の働きと密接な関係があり、清熱効果とあいまって蓄膿症に適応するから、喘息と鼻づまりを併発している時に応用できる。
     その辺りも説明したが、お客様自身が今回は鼻づまりよりも喉の詰まり感の方を先に治したいと要望されたため、『半夏厚朴湯』を購入して頂き、先と同じように息苦しい場合の寝方を教えた。
     さて閉店作業をという時間になってから、ハッと気がついた。
     今日の喘息の二人のお客様に、『柴朴湯』のことを案内し忘れたよ……orz
     『小柴胡湯』『半夏厚朴湯』を合方した処方で、喘息における最後の砦みたいな漢方薬。
     『半夏厚朴湯』だけで楽にならない場合は、肉体的な疲労により衰弱してしまい、肺機能だけでなく肝機能の低下まで招いてしまうから、喘息の患者さんには常備しておいてもらいたかったのに、店頭では扱っていないから、すっかり忘れていた。
     子供の頃当時は1日分が千円くらいしたもんだから、親からは「お金を飲ませてるみたいだ」ってよく言われた(´・ω・`)

     

  • 冷えの咳、乾燥の咳、ストレスの咳

     ご主人が鼻水と咳に悩まされていて、病院で処方されていた『小青龍湯』を使い切ってしまったとのことで、お客様が来店。
     ただ、現在は鼻水は垂れてくるほどではなくなり、痰が喉に張りつくような感じがするというお話だった。
     患者さん本人ではないので、どこまで実際の症状なのかは分からないけど、痰が喉に張りつくのは起動の水分が不足している、つまりは乾燥していると考えられる。
     『小青龍湯』は、上半身を温めることで鼻水を抑えて、寒冷的な刺激による咳を鎮めるのが主作用であり、それはつまり時として体内を乾燥させてしまう。
     まだ鼻水が垂れてくるほどならばともかく、主訴が痰の絡んだ咳に移行しているようならば、『小青龍湯』を継続するより『麦門冬湯』に乗り換えることを提案した。
     もとより、胃から鼻へは繋がっているので、胃薬としても働く『麦門冬湯』で上半身の水分代謝が改善されれば、鼻水の原料となる水分も調整されて、ついでに鼻水が改善することが期待できる。
     そう説明して、『麦門冬湯』をお買い上げ頂いた。
     あと、ご主人は風呂に入らずシャワー派だそうなので、下半身を温めるために湯船に入ることと、温かい飲み物を飲んで、内臓を温めるよう勧めた。
     体内を温めるという点では『小青龍湯』と変わらないように思われるかもしれないけど、直火で温めるのと湯煎で温めるのとでは、料理の具が焦げるほど熱せられるのと、穏やかに温めるのと同じように違いがある。

     常連のお客様が、ご主人の風邪の相談で来店。
     以前に、鼻水のある風邪と疲労感ということで、『葛根湯加川きゅう辛夷』『柴胡桂枝湯』を案内してお買い上げ頂いたのだが、その後に病院に行ったところ『小柴胡湯』を処方されたという。
     なるほど、疲労感のある風邪には当然のように候補になりますね。
     うちのお店には無いので、『柴胡桂枝湯』を案内した次第で。
     ところが、喉に痰がつかえている感じがするのに出ないらしいということと、季節の変わり目に同じようになるというお話が。
     それは、『半夏厚朴湯』が適応するかもしれません。
     ストレスになって発症する咳で、「梅の種が喉に詰まったような感じがする」ことから漢方用語で「梅核気」と呼ばれる症状である。
     現代では、梅の種なんて口にする機会が無いから通じない表現だけど、「痰は出ないのに喉に張り付くような感じがする」と言われることがある。
     それだけだと、先の『小青龍湯』から『麦門冬湯』に乗り換えて頂いたお客様と同じようであるけど、見分け方としては「んんっ、んんっ」と咳払いはしても、実際の咳はそれほど出なかったりするのが「梅核気」であり、その場合は乾燥ではなくストレスによる神経の緊張を取り除き、気道の閉塞を改善するのが有効策だ。
     季節の変わり目に現れるとなると、気温の変化や天候の変化がストレスになっているのだろう。
     もしかすると『小柴胡湯』が処方されたのは、そのためかもしれない。
     柴胡剤は、肝臓に働きかけて神経の緊張を解くので。
     『半夏厚朴湯』の方は、肝臓ではなく肺や胃といった上半身の緊張を解くように作用するので、同じ緊張を解くのには『小柴胡湯』とは違うアプローチとなる。
     そして実は、『小柴胡湯』『半夏厚朴湯』を合方した『柴朴湯』という、両方からストレス性の咳を改善する処方がある。
     『小柴胡湯』が処方されているのであれば、『半夏厚朴湯』を一緒に服用してしまえば、同じ処方になるという訳。
     う~ん、店頭で『半夏厚朴湯』を買って頂いて使う方法もありますが、担当医に相談してみてはいかがでしょう。
     『小柴胡湯』を処方してくれる医師でしたら、『柴朴湯』も出してくれると思います。
     そう提案したため、今日のところはお買い上げは無し。

     

  • 喘息でも煙草を吸ったり、猫アレルギーでも猫を飼ったり

     以前に咳止めとして『五虎湯』を購入されたお客様が再訪し、夜中の咳は治まったものの、話をしようとすると咳き込むと相談された。
     なので、前回にも案内した体内の乾燥による咳に用いる『麦門冬湯』を使って頂くことに。
     ただ、煙草を吸われるので、『麦門冬湯』で改善しない場合は、『ダスモック』(清肺湯)への切り替えを、お話しておいた。

     ご主人の代理で、疲労回復の栄養剤を求めてお客様が来店。
     ご主人は喘息の持病があるそうなので、咳止めの成分が入っている『新ヒストミンゴールド液』を案内して、お買い上げ頂いた。
     紛らわしいことに、名前が似ている『ヒストミンゴールド液』は成分が別物。
     メーカーとしては、ブランド名を浸透させたいんだろうけど、お客様からしたら内容違いを認識するのは難しい訳で、こういう混乱を招く売り方は、やめてもらいたい。
     普段、製薬会社の陰謀云々を喧伝している人たちは、こういう点こそ非難するべきだろうに、何故かしないんだよね。
     栄養剤の次点として、『ハイクタンD』も紹介してみたけど、原料の鹿茸チンキと午黄チンキがピンと来ないみたいだった。
     ううん、過度な説明ができないからねぇ。
     午黄なんて、それこそ特権階級の人たちしか入手できない代物だったんだけど、分からないと有難味も無いか。
     おっと、話が逸れた。
     ご主人は、喘息に吸入器が処方されているそうで、やはり喘息に苦しんだ私としては、『半夏厚朴湯』を紹介しない訳にはいかない。
     一緒に、『柴朴湯』(小柴胡湯半夏厚朴湯)を紹介して、担当医に処方してもらえないか、相談してみるよう勧めた。
     今でこそ吸入器の注意書きには、「まれに心臓が停止することがあります」なんて物騒な文言は入らなくなったけれど、子供の頃にはそれを読んで、心がプチ修羅場だったから。
     すると、テレビで見たという小林製薬の咳止めについて質問された。
     どうやら『ダスモック』(清肺湯)のことのようで、適応するのは「痰が多く出る咳」で、「タバコなどの異物を吸い込んで起きる、気管支の炎症止めと汚れの除去」ですと説明した。
     そこで初めて、ご主人が煙草を吸うと分かった。
     喘息の人が、わざわざ煙草を吸ったりしないだろうと先入観で捉えてて、質問を怠ってしまった。
     まぁ、私だって喘息持ちなのにパイプをふかすからねぇ( ´Д`)y─┛~
     子供の頃には、猫アレルギーって診断されてるのに猫を飼っ抱いて寝てたし。
     今考えると、命知らず過ぎるぞ、子供の自分………。
     ひとまず、『新ヒストミンゴールド液』で様子を見るということに決まったため、症状が良くも悪くも変化したら知らせて下さいとお願いした。

     

  • 専門外でも詳しい人は詳しい

     やや高齢のお客様がコンドロイチン関係の商品を眺めていたので声を掛けてみると、病院には行ってないそうで、軟骨が減少しているとかいうような事も分からないようだった。
     そこで詳しく症状を尋ねてみたところ、痛みというよりは、寝起きに違和感を感じ、もともと冷え性だというお話から、『桂枝加苓朮附湯』を案内して、お買い上げ頂いた。
     コンドロイチン関係は、医薬品もサプリメントも安くないから、必要かどうかは調べてからの方が良いと思う。

     『セルベール』が欲しいと来店したお客様に用途を尋ねたところ、『パブロンゴールドA』を服用する時に、一緒に飲むと良いと知人から勧められたそうな。
     失礼ですが、その知人は医療関係者で?
     すると、そういう訳ではないという。
     う~ん、その知人とどういう付き合いをしているか分からないから、迂闊な事は言えないので、その時には聞き流すようにしたけど、良く分からない話だ。
     解熱鎮痛薬ならともかく、市販の風邪薬で胃薬を別に飲まなきゃならないほど胃に悪い物は思い当たらない。
     まぁ、私くらい胃腸虚弱だと『葛根湯』『麻黄湯』とか『小青龍湯』なんかでも、具合が悪くなりますが。
     私の方が勉強不足で見落としている事があるかもしれないし、専門外でも詳しい人は詳しいから一概に否定もできない。
     とりあえず、『セルベール』の方は胃腸薬の中では比較的、ストレス性の胃の不調に適している事を説明したうえで、お買い上げ頂いた。

     お客様から、漢方薬をオブラートで包んで服用する事について相談を受けた。
     私も子供の頃はオブラートに包んでいたし、今では龍角散が漢方薬専用の服用ゼリーを販売しているくらいで、特に効果が弱まるという事は無いでしょうとお話した。
     まぁ、喉の痛みを冷やしつつ熱を発散して治す『駆風解毒湯』なんかは、お湯に溶いて、うがいをするように飲んだ方が効果的という例外だったりするけど。
     その例外の可能性もあるため、服用する予定の漢方薬を確認してみると、病院では『半夏厚朴湯』が処方されたそうで、その前には『麦門冬湯』が処方されて効果が無かったという。
     ところが、症状としては夜中に咳き込むそうな。
     ん?
     それなら『五虎湯』かなと思ったものの、喉につかえ感があるというから、『半夏厚朴湯』で適応しそう。
     ただ、お客様の話からの推測でしかないけど、どうも担当医は漢方薬には詳しくなく、効能に「咳」とある物を順番に出している様な気がしないでもない。
     私の見立てでは、お客様は痩せ型のうえ、やや神経質そうな印象があり『小柴胡湯』の助けがいるのではないかと。
     もし『半夏厚朴湯』が効いたとして、「もう一息」と感じるようであれば、『柴朴湯』を担当医に処方してもらえないか相談してみるよう提案した。
     言い出しにくいようでしたら、近くに漢方薬が得意な病院がありますから紹介しますと付け加えた。

     

  • 神秘湯(しんぴとう)
    ………小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎


    適応症状

     小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      マオウ(麻黄) 5.0g    キョウニン(杏仁) 4.0g 
      コウボク(厚朴) 3.0g   チンピ(陳皮) 2.5g 
      カンゾウ(甘草) 2.0g   サイコ(柴胡) 2.0g 
      ソヨウ(蘇葉) 1.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.75g含有します。

    類似処方鑑別

    柴朴湯
     体力中等度の人で、肋骨弓下部の抵抗・圧痛がより顕著で、咳嗽、呼吸困難が比較的軽度な場合に用いる。

    小青龍湯
     
    体力中等度の人で、泡沫水様性の痰、水様鼻汁、くしゃみなどを伴う場合に用いる。

    麻杏甘石湯
     比較的体力のある人で、咳嗽が強く、口渇、発汗傾向が認められる場合に用いる。

    五虎湯
     麻杏甘石湯に似ているが、咳嗽がより強く、慢性化している場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (3)甘草を含有する漢方製剤を長期間投与する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められたときには投与を中止すること。


    2.次の患者には慎重に投与すること
     (1)著しく胃腸虚弱な患者(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある)
     (2)狭心症、心筋梗塞なとせ循環器系の障害のある患者、又は既往歴のある患者


    3.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れるおそれがある。
     (2)自律神経系:不眠、発汗過多、頻脈、動悸等の症状が現れる事がある。
     (3)相互作用として、交感神経興奮薬との併用により、動悸、頻脈等の症状が現れるおそれがある。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 柴朴湯(さいぼくとう)
    ………小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎、咳(せき)、不安神経症


    適応症状

     気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、時に動悸、めまい、吐き気などを伴う次の症状:
     小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎、咳(せき)、不安神経症

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       サイコ(柴胡)7.0g     ハンゲ(半夏)5.0g
       ブクリョウ(茯苓)5.0g   オウゴン(黄ごん)3.0g
       コウボク(厚朴)3.0g    タイソウ(大棗)3.0g
       ニンジン(人參)3.0g    カンゾウ(甘草)2.0g
       ソヨウ(蘇葉)2.0g     ショウキョウ(生姜)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス5.0g含有します。

    類似処方鑑別

    神秘湯 体力中等度の人で、咳嗽、呼吸困難などがより顕著で、抑うつなどの精神神経症状や肋骨弓下部の抵抗・圧痛がともに軽度の場合に用いる。

    小青龍湯 体力中等度の人で、咳嗽、喘鳴、呼吸困難などがあり、泡沫水様性の痰、水様性鼻汁、くしゃみなどを伴う場合に用いる。

    麻杏甘石湯 比較的体力のある人で、咳嗽が強く、口渇、発汗傾向が認められる場合に用いる。

    五虎湯 麻杏甘石湯に似ているが、咳嗽がより強く、慢性化している場合に用いる。

    大柴胡湯合半夏厚朴湯 大柴胡湯半夏厚朴湯を合わせた処方。体力が充実した人で、季肋部の苦満感、肋骨弓下部の抵抗・圧痛が、より顕著な場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯溜、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので、観察を充分に行ない、異常が認められた場合には、服用を中止すること。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる恐れがあります。


    3.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    4.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 人参 (ニンジン)

    漢方生薬煎じ薬 刻500gの価格参照

    (1) ウコギ科のオタネニンジンの細根を除いた根、又はこれを軽く湯通ししたもの。調製法により、白参、生干人参、御種人参、紅参などがある。いわゆる「朝鮮人参」とは別物。
    (2) 主成分:サポニン精油、脂溶性成分、ペプチドグリカンアミノ酸ペプタイド塩基性物質、ビタミンB群ATPなど
    (3) 性味:甘・微苦、微温
    (4) 薬能:大補元気・安神益智・健脾益気・生津止渇、中枢興奮作用・中枢抑制作用・疲労回復促進作用・抗ストレス作用・強壮作用・男性ホルモン増強作用・蛋白質生合成促進作用・DNA生合成促進作用・脂質生合成作用・放射線障害回復促進作用・血圧降下作用・心循環改善作用・血糖降下作用・脂質代謝改善作用・血液凝固抑制作用・コルチコステロン分泌促進作用・抗胃潰瘍作用
    (5) 帰経:肺・脾
    (6) 配合処方:温経湯、黄連湯、加味帰脾湯帰脾湯、桂枝人参湯、啓脾湯、呉茱萸湯、柴陥湯、柴胡加竜骨牡蛎湯柴胡桂枝湯柴朴湯柴苓湯、四君子湯、炙甘草湯十全大補湯小柴胡湯小柴胡湯加桔梗石膏参蘇飲清暑益気湯、清心蓮子飲、大建中湯大防風湯竹じょ温胆湯釣藤散、当帰湯、女神散人参湯人参養栄湯麦門冬湯半夏瀉心湯半夏白朮天麻湯白虎加人参湯茯苓飲茯苓飲合半夏厚朴湯補中益気湯木防已湯六君子湯



    漢方生薬煎じ薬 刻500gの価格参照

     

  • 大棗(タイソウ)

    漢方生薬煎じ薬 調剤用500gの価格参照

    (1) クロウメモドキ科のナツメ、又はその他の近縁植物の果実
    (2) 主成分:トリテルペンおよびエステル類、サポニン多糖類など
    (3) 性味:甘、微温
    (4) 薬能:補脾胃・養営安神・緩和薬性、抗アレルギー作用、抗消化性潰瘍作用、抗ストレス作用
    (5) 帰経:脾・胃・心・肝
    (6) 配合処方:胃苓湯、越婢加朮湯黄耆建中湯、黄連湯、葛根湯葛根湯加川きゅう辛夷甘麦大棗湯帰脾湯加味帰脾湯桂枝加芍薬湯桂枝加芍薬大黄湯桂枝加朮附湯桂枝加竜骨牡蛎湯桂枝湯呉茱萸湯五積散、柴陥湯、柴胡加竜骨牡蛎湯柴胡桂枝湯柴朴湯柴苓湯、四君子湯、炙甘草湯小建中湯小柴胡湯小柴胡湯加桔梗石膏参蘇飲、清肺湯、大柴胡湯大防風湯当帰建中湯当帰四逆加呉茱萸生姜湯排膿散及湯麦門冬湯半夏瀉心湯平胃散防已黄耆湯補中益気湯六君子湯



    漢方生薬煎じ薬 調剤用500gの価格参照

     

  • 厚朴(コウボク)

    生薬 粉末 500gの価格参照

    (1) モクレン科のホウノキの樹皮
    (2) 主成分:精油アルカロイドジフェニル化合物など
    (3) 性味:苦・辛、温
    (4) 薬能:燥湿除満・下気降逆・行気化湿、筋弛緩・抗痙攣作用、鎮静作用、抗消化性潰瘍作用、抗炎症・抗アレルギー作用、抗菌作用
    (5) 帰経:脾・胃・肺・大腸
    (6) 配合処方:胃苓湯、五積散潤腸湯柴朴湯神秘湯、大承気湯、通導散、当帰湯、半夏厚朴湯茯苓飲合半夏厚朴湯平胃散、麻子仁丸
    厚朴(コウボク)
    生薬 粉末 500gの価格参照

     

  • ≪通巻0266号≫
    高齢者の便秘には迷う/“和風”ってなんだ/お金の価値

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0266号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月21日(土)……高齢者の便秘には迷う
    ※1月22日(日)……“和風”ってなんだ
    ※1月23日(月)……お金の価値
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月21日(土)/2006年◆
     朝、お母んから電話。
     今日は、少し遠い公民館で、幼児を対象とした積み木遊びがあり、次郎を連れて行くため実家の車を借りる事になっいていたのだが、昼頃からと予報されていた雪がすでに凄く、タクシーで行った方が良いだろうと。
     奥さんの友達からは、二家族キャンセルのメール。
     やむおえまい。
     タクシー会社に予約をしようと電話をしたら、今日は予約は受け付けていないと断られる。
     まぁ、そうだろうな。
     出かける段ではタクシー会社に電話が通じにくく、何度かリダイヤル。
     呼ぶとすぐに来てもらえた。
     しかし、川口市の公共施設には詳しくない運転手さんで、ちょっと困った。
     その運転手さん、たびたび咳き込んでいて、その咳が濡れた感じ。
     これは小青龍湯(しょうせいりゅうとう)の証なのだけれど、ついぞ言い出せず。
     教えてあげた方が良かったかしらん。
     でも、切り出すタイミングが掴めなかった。
     次郎は初めて見る雪に(昨年は家の中から見たけれど)、ちょっとビビッてるようだった。
     タクシーを降りると、さっそくスッテンコロリン。
     奥さんがパニックに。
     次郎を心配してではなく、服の替えが無いからと(笑)
     そりゃ、服が汚れるのは仕方が無いよ。
     自分は洗濯しないので無責任な事を。
     受付を済ませると、ガムテープを名札代わりにという事で次郎の名前を受付の人が書いてくれる。
     しかし、ひらがなで書くと書ききれない。
    「(前半と後半の)どっちで書いておきましょう?」と言われ、とりあえず前半のみ書いてもらう。
     積み木は、和久洋三氏の『童具館』からレンタルしてきたそうである。
     http://www.dougukan.com/
     初めの方では、積み木で大きな三角形の壁を作ったり。
     幼稚園以上の子供達は、円形の塔を作っていた。
     自分たちの身長よりも高く積み上げ、親に抱っこしてもらって、さらに高く積んでいく。
     次郎は積み木を抱えたまま、皆から離れて一人で遊んでいる。
     まぁ、いいか。
     そのうちに、皆の所にやって来て、他の子が作った積み木のビルを壊そうとして、作っていた子から「壊すな!」と怒られ、次郎は大泣き。
     その子はその子で、さらに他の子が作った積み木の家なんかはガシャガシャと壊していく。
     う~ん、私が子供の頃にもいたなぁ、こういうヤツ(笑)
     奥さんが、大きさの違う積み木は積んでも良いのかと訊いてきた。
     好きに遊べよ(^_^;)
     こうやって遊び方を指定されない環境だと、遊び方の分からない、あるいは忘れてしまった親がいると話に聞いた事はあるけれど、灯台下暗しだな。
     知り合いのK嬢が立ったまま子供達によって、周りにグルリと積み木を積み上げられていた。
     身動きできないそのままで、腕を上げて全身がスッポリ。
     それくらい積み上げると、下の部分の積み木を抜いていっても、自重で案外と崩れないもので。
     最後には、絵本の読み聞かせがあったが、次郎はまだ分からない。
     帰りは、雪の中をバス停まで歩く。
     傘を差し、次郎の手を引くのだが、次郎はあっちへこっちへと歩こうとする。
     川口総合高校の近くで、傘を差した女子高生2人が自転車で歩道を走ってきてぶつかりそうになる。
     奥さんが「すいません」と謝ったが、当の女子高生たちの方は「もうっ」とか迷惑そうな声を上げた。
     歩道を自転車で走ってるのが間違い。
     傘を差しながら走るのも違反。
     分かってんのか( ̄^ ̄)?
     雪が降っているわりには気温は高めで寒いとは思わないものの、服に張り付く雪で濡れる。
     とりあえず来たバスに乗ってしまおうと決め、西川口駅行きが来たので乗った。
     バスの中では次郎が大人しくて助かった。
     薬局のお母んに電話したところ、病院からの処方箋を持った患者さんが2人来た程度で、やはり今日は閑散としている模様。
     奥さんが『ロイヤルホスト』で昼食を食べたいと言うので、寄る事にした。
     http://www.royal.co.jp/
     あうっ、ここの店舗は随分前だけど、パスタを作り直させた所だ(^_^;)
     ものすごーーーーーーーく塩辛いパスタを出されたのだ。
     どのくらい塩辛いかというと、咽喉の奥が刺激されて吐き気がするくらい。
     塩を手にめいいっぱい鷲掴みにして口に放り込んでみれば分かるかも。
     あんまりにあんまりなんで、作り直させた。
     責任者らしい人が出てきて、味も確かめずに「作り直します」と皿を下げられたが、心情的には作ったヤツに食べさせてやりたかった。
     でもまぁ、ロイヤルホストで嫌な思いをしたのはその程度で、他のファミレス系、特に『ジョナサン』と比べたら、大丈夫かな。
     そもそも店舗が少なくて、あまり入らないというのも関係あるだろうが。
     禁煙席を頼んだら、えらく隅の方というか物陰のような席に案内された。
     幼児連れだからか?
     すぐ隣が喫煙席で、禁煙席の意味ナシ。
     あと、他の系列のファミレスでもそうなんだけど、喫煙席を通らないとトイレに行けないというのは、なんとかならんかな。
     煙が立ち込める中を通るのは、一応は煙草を吸う私でも苦しいと思うのだから、吸わない人はなおさら困るだろう。
     軽い昼食のつもりでいたら、奥さんがせっかくだからと(何が「せっかく」なのか)、『イタリアン定食』を注文する。
     むー、1,680円からか。
     結構高いなぁ。
     いや、値段に相応した味なら良いのだけれど。
     組み合わせを選べるのは悪くないかと、自分も注文する事に。
     次郎には子供向けのメニューがあったものの、そこからは注文せず。
     子供向けのメニューが、ハンバーグとオムライスだとか、ラーメンと唐揚げだとかって、子供を舐めとりゃせんか?
     アレルゲン食品を使用しないように工夫していると言われても、完全に野菜不足な上に、見た目も貧相。
     それで値段が安くはないのだから、それなら普通のメニューのアレンジで子供を楽しませる工夫もしてくれないと。
     という訳で、私と奥さんのから取り分ける事にした。
     でも、子供向けのオレンジジュースを注文しただけで、オマケの自動車のオモチャは貰えてしまった。
     これには次郎が喜んだ。
     その後に、注文した物が次々とテーブルに運ばれてくる。
     スープーだパスタだステーキだと。
     ちょっと待って~。
     これって一遍に来る物なの?
     前菜を食べ終える前にステーキが出てきちゃ冷めちゃうじゃん。
     高級レストランのように客の食べる早さを見極めながらとまでは言わない。
     せめて、少し間を空けて欲しい。
     これでは、順番に作りましたってだけではないですか。
     コース料理ができないなら無理にやらなくていいのに。
     と思ったら、名前で分かるとおり、定食であってコース料理じゃないんですな、つまり。
     んー、それなら料理を別々に出さないで、本当に定食っぽく大きめの膳にドドンッと乗せて出してきてくれてもいいなぁ。
     もしくは、三段重ねのお重にして洒落っ気を出してみるとか。
     味がどれも、「ビミョー」(奥さん談)で、不味いんでもなく美味しいんでもなく、ちっとも心躍らない。
     ファミレスにナニを求めてるんだキサマはと言われればそうなんだけれど、たかがファミレスでは括れない店も現れてきている昨今、この特徴の無さでは生き残れないんではないかと。 
     携帯でバス会社のサイトにアクセスし、帰りのバスの時間を確認して、お会計を済ます事に。
     レジで店員さんに、「あの、お子様が……」と言われて何かと後ろを振り向いたら、次郎がお菓子を持ってきていた。
     店に入った時にも、手に取ろうとして制止したら泣き出したやつだ。
     キティちゃんのキャンディー。
     あうっ、しょうがねぇな(^_^;)
     そのお菓子をレジに出して一緒に会計してもらおうと、次郎の手からいったんお菓子を取り上げて差し出した。
     こういう時には泣かないんだから、お会計するために取り上げるのは分かるのね。
     ところが、目の前の店員さん、レジの前のガムを手に取ってレジに入力した。
     えっ、なんで(?_?)
     そう思ったら、こともなげに「同じ値段ですので」と言われた。
     あのさ、先にそう言ってくれないと不安になるじゃん。
     勝手にやるなよ=3
     しかもレシートを見たら、ガムが2個と集計されていた。
     それって、“同じ値段”じゃないだろ。
     ケンタッキーフライドチキンで、お母んの昼食を買っていく。
     ロイヤルホストに入る前の電話で頼まれたので。
     隣のカウンターでは、レッドホットチキンを指差して注文しておきながら、店員が復唱すると「普通のチキンだよ!」と怒鳴る客が。
     なんだかね。
     まぁ、自分も怒ってる時は、ああいうふうに見えるんだろうなぁ。
     マンション行きのバスより先に、薬局行きのバスが来たのでそれに乗った。
     奥さんは、店の奥で次郎とコタツで温まり、私は店の前を雪かき。
     しかし、雪はまだ降りやまず、しばらくするともう足跡が残るほど。
     そんな天候でも、夕方近くには患者さんが何人かいらした。
     咽喉の相談でみえた患者さんがおり、風邪ではないかとの事だったが、他に顕著な症状が無い。
     風邪には先んじて葛根湯(かっこんとう)などを飲むのが最善とはいえ、咳だけでは風邪とは限らない。
     雪が降り、家の中の暖房を強くしているであろうと考えると、乾燥が原因かもしれない。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子を見てもらう事にした。
     高齢の患者さんが、便秘の相談で来店。
     大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)サトラックスかで迷う。
     前者は腸を刺激して、後者は便を柔らかくして量を増やすことで便通を良くする。
     高齢者の場合、食べる量が減っていたりすれば便の量も減るのだから、毎日出す必要は無いので、腸を刺激するのは体に負担がかかる。
     しかし同時に、腸の働きが弱くなっているからこそ刺激を与えた方が良い場合もある。
     だから迷うのだ。
     今回は患者さんの要望で、早く飲んで効くのが欲しいと言われ大黄甘草湯を渡した。
     今日は店を閉めるのをお母んに任せて、早めに帰った。
     雪が深くなってくると次郎を連れて帰るのが大変なので。 
     この頃には、新雪の上を歩く感触が楽しくなってきたらしく、次郎は深いところ深いところをと歩いていく。
     奥さんがまた悲鳴をあげる(笑)
     私が持ってるデジカメの発売元であるコニカミノルタが、デジカメ事業から完全撤退というニュース。
     http://konicaminolta.jp/
     コニカミノルタからもメールが来ていて、蓄積した技術はSONYに譲渡するそうだ。
     SONYはSONYで、AIBOなどのロボット事業から撤退するというし、なんだか私が好きになるとフラれるようで切ないわぁ(T-T)
     チャットでは、コンパクト機程度の性能であれば、携帯電話でデジカメに近い物を買えば済むという話も出た。
     でも私は、携帯電話を連絡手段以外に使うのには抵抗があるんだよねぇ。
     災害時に命綱になる携帯のバッテリーを、他の事で消耗したくないのよ。
     写真ならメモ代わりとかで役に立つかなと思うけど、音楽プレーヤーとして使うのは怖くてできない。
    ≪育児日記≫
     今日は朝から、まさかの大雪だった。
     上青木公民館まで行かなければならなかったので、タクシーを呼んで行って大変な思いをした。
     会場には私のママ友もいて待っていてくれてるようだった。
     積み木の会というのだから、どんなにかおもしろいかと思ったら案外そうでもなくて、なんか退屈だった。
     帰りは雪の中、次郎を旦那と連れ歩いてバスまで辿り着くのが大変だった。
     ロイヤルホストで昼食をコースで頼んだのだけど、次郎にてんてこ舞いな感じだった。
     食器を倒したり落としたりしないように気をつけたり、次郎の手がベトベトになってしまうので旦那が大変そうだった。
     そしてバスに乗って薬局まで帰ったら(次郎は途中寝てしまった)、ちょっと疲れたので休憩をした。
     次郎は、起きちゃったけど、また旦那と歩いてマンションまで帰った。

    ◆1月22日(日)/2006年◆
     昨日、積み木遊びに参加したら、今日の大人の積み木の催し物で、ビデオの撮影をスタッフに頼まれたため、出かける事に。
     奥さんは、今日は家でゆっくりしてるとか言っていた筈なのだが、急に一緒に出かけると決めて慌しく支度。
     奥さんは参加するつもりは無く、会場近くのアリオで買い物するらしい。
     次郎は?
    「託児あるんでしょ? 預けておいて」と奥さん。
     そっちの方が狙いか(笑)
     タクシーを呼んで、駅まで。
     2日続けて贅沢だ。
     川口駅前で奥さんと別れて、私は次郎を抱えながら会場に急いだ。
     少し遅れて到着し、託児ルームに次郎を預ける。
     玄関に座らせただけで大泣きされ困ったが、奥の部屋にまで連れて行くとオモチャがあり、泣き止んだ。
     オモチャに気を取られてる隙に、スッと消えて別室へ。
     そこでは、大人が積み木遊びをしている。
     大人が積み木遊びをするというのは、昨日の様子でも少し分かるのだが、子供と遊んであげるのであって、自分では遊んでいない。
     だからうちの奥さんのように、大きさの違う積み木を積んでもいいのかなんて、わざわざ私に訊いてきたりする訳で、そんな大人が“遊ぶ”という事を学ぶのが今日の趣旨らしい。
     本当は奥さんこそ参加するべきじゃないのかねと思ったり。
     ビデオで撮影していると、大人の背の高さよりも高く塔を作っていたのが、ガラガラと崩れた。
     そこで、講師の人が解説。
     大人は見栄えを気にして、綺麗に積み上げようとする。
     しかし、見栄えに気を取られているとバランスを崩していたりする。
     子供はというと、とにかく崩れないように注意を払いつつ、細かな撓(たわ)みは気にしない。
     結果として、崩れにくくなるそうだ。
     他にも、子供は勝手に人が作ってる建物に自分の積み木を継ぎ足して繋げてしまったりするのに、大人は自分のテリトリーを決めたら、その中で黙々と作るという話も。
     始めてみると、実際にそうなるところが可笑しい(笑)
     途中で、保育の人が次郎を連れてきた。
     しばらくは大人しかったのだが、泣き止まなくなってしまったと。
     困ったね、どうも。
     次郎を部屋の中で走り回せつつ片づけを手伝って退室。
     帰ろうと思ったら、来る時に次郎に持たせたお菓子が無い。
     昨日、ロイヤルホストで買ったやつで、キティちゃんのキャンディー。
     保育の人に尋ねたら、途中で次郎が手を離したらしく、誰の物か分からないため、子供達に尋ねたら別な女の子が自分のだと言って持っていってしまったらしい。
     しょうがねぇなぁ、それが無くて泣いてたんじゃないのか、もしかして。
     そうしたら会場の玄関の近くにいた何組かの親子連れの中に、キティちゃんのキャンディーケースを持っている女の子がいた。
     あっ、あれだ。
     その女の子、私と目が合うと、サッと母緒の後ろに隠れた。
     幼稚園だとしたら年長かな。
     悪い事をしたという自覚があるのね(苦笑)
     まぁ、子供同士の事だから私が叱っても仕方が無い。
     次郎の手を引いていって、しかし次郎はまだ喋れないので、代わりにお菓子を返してと頼んでみた。
     そこで母親が気づいて、「返さなきゃ駄目でしょ」と女の子に言うと、おずおずと差し出した。
     それを受け取って、次郎の機嫌が良くなった。
     やっぱり、コレか。
     しかし、中のキャンディーはほとんど無くなっていた。
     でもって、母親の方は自分の子供が取った事を理解したはずなのに、私の方には一言も無し。
     子供同士の事でも、それは別なんじゃないか( ̄^ ̄)?
     子供が隠し持ってたんならともかく、キティちゃんのキャンディーケースなんて目立つんだから、不思議に思わなかったのか。
     腹が立ったが、相手の対応如何では主催者の方に迷惑をかけかねない。
     早急に、この場を離れる事にした。
     嫌な事は忘れるに限る。
     神が人間に与えた最高の贈り物は、“忘れること”だという言葉もあるし。
     誰の言葉か忘れたヽ( ´ー`)ノ
     奥さんとアリオで合流するために向かう。
     子供を乗せられる買い物カートが出払っていると思ったら、1台だけあった。
     次郎が喜んで乗る。
     家にある車のオモチャにも乗ってくれよ。
     奥さんと会うと、昼食は『鎌倉パスタ』にしたいとの事。
     http://www.ario-kawaguchi.jp/web/shop/shop_detail.php?serial=003060
     まぁ、異論はありませんが。
     店の内装も和風で、テーブル席とお座敷があり、お座敷に通された。
     障子があり、座布団が敷いてありで、次郎が汚したりしないかとヒヤヒヤする。
     こういう店に入ると思うのだけれど、メニューにお子様メニューがあるという事は、子供連れを想定しているはず。
     それなら、内装についても考えた方がいいのではないか。
     内装でなければ、子供が来た時のための敷物を用意するとか。
     食べ物をボロボロと落としたりするのだから。
     その点からすると、昨日の『ロイヤルホスト』は、ちゃんと食べこぼしが入るポケット付きの前掛けが付いてきたな。
     今年の正月に泊まったホテルでは、念のために掛け軸だの飾り皿などを下げてもらった。
     パスタの方は、毎日店舗で製麺して茹でたての生麺を供しているらしい。
     私が注文したのは、和風パスタの『うにとイクラパスタ』。
     味は美味しいし、確かに和風。
     しかし、メニューで自慢している通りの濃厚なソースでの味付けは、半分も食べないうちに飽きた。
    「美味しいけど、もういらない」と思いつつ、食べ残すのが嫌いだから苦労して食べ終えた。
     箸を使って食べるというスタイルをするのなら、盛り付けというか出し方も和風にしてはどうか。
     日本料理では、同じ物を大きな一皿で食べるというものは無い。
     鍋などは、取り分けて食べるものだし、具も次々と違う物を取る。
     そこから考えるに、数種類のパスタを小鉢に盛り、それを膳で出すというのが、和風パスタに相応しい気がする。
     そういや、漫画の『美味しんぼ』で「日本人好みのパスタ対決」なるネタがあった時に、作中で主人公の山岡士郎が、この店のような食材と味付けが和風のパスタを出したのに対し、山岡の父親である海原雄山はニンニクと唐辛子で簡単に味付けをしただけのパスタを出す事で勝った。
     その心は、具の無いかけ蕎麦や素うどん、つまり麺の味を素直に味わえるのが「日本人好み」だと。
     独りよがりのきらいがあり、時にそれが鼻につく作品ではあるが、味付けや具材だけが和風なのが必ずしも日本人好みではないという指摘には目から鱗が落ちる思いがした。
     食後にキッズルームに行くと、次郎は車のオモチャで遊ぶのだが、寝そべってお行儀が悪い。
     これは眠くなってきている証拠である。
     帰ろうとして、車のオモチャを取り上げたら予想通り大泣き。
     買い物カートに乗せたら、機嫌が良くなるのも予想通り。
     帰りは電車とバスで。
     麻黄湯(まおうとう)麦門冬湯(ばくもんどうとう)を買いに、お客さんがいらした。
     家族で使っているので、備えておくためにと。
     麻黄湯のおかげか風邪気味になっても悪化せず、咽喉が痛くなっても麦門冬湯が効いてるのかすぐに良くなっているそうである。
     メールで、漢方薬の銘柄の問い合わせ。
     扱っているかどうかというと、置いてはいない。
     しかし、ツムラ製品であれば問屋さんに注文すれば、中1日くらいで入荷できる。
     せっかくの問い合わせなので、すぐに通信販売の商品リストに当該商品を登録した。
     今回の問い合わせの人が買ってくれるかは分からないが、需要があるのならこれからも増やすつもり。
     高齢のお客さんが、成人の息子さんのためにと風邪薬を買いにみえた。
     咳が出ているそうなのだが、その他の風邪の兆候を示す症状について尋ねると、本人に訊いても言わないのだとか。
     熱ぐらい計ってはどうかと言っても、「大丈夫」と答えて計らないらしい。
    「まったく馬鹿なヤツでして」と仰る。
    「ホントに」と答えそうになって引っ込める(笑)
     まぁ、馬鹿かどうかは措いといて、治す気があるのかは疑いたくもなる。
     咳止めとして麦門冬湯麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)を。
     胃薬下さいと患者さんが来店。
     どんな症状なのかを尋ねると、
     症状については答えてもらえず、「キツイのがいい」とか「強いのがいい」と言われる。
     胃薬に、「キツイ」とか「強い」とかいう概念は無いと思うのだけれど。
     とにかく、症状が分からないのでは適応する物を選びようが無い。
     辛抱強く話をつないでいって、やっとお酒の飲みすぎだという事と、痛い訳じゃないというのが分かった。
     最初に一言、そう言ってくれるだけで希望に沿う事ができるのに。
     それはそれで、売る側の勝手な注文ではあるのだけれど。
     まず今回は、五苓黄解(ごれいおうげ)で大丈夫だろう。
     明日出席する広報部会の資料の用意と、今日撮影した積み木のビデオや写真のファイルの整理。
     そうそう、来月の店頭での化粧品販売用のチラシも作るんだった。
     体力使わない仕事でも忙しいのだ。
     ライブドアを「虚業」だの「実体が無い」などというが、何もしなければ何も動かない。
     金も動かない。
     世の中には、汗水など垂らさなくても、働いている人間もいる。
     それを外から見て理解できるかは別な話。
     働いた分がお金になるかも別な話。
     ……チラシ作りは売り上げに繋がるから金になるが、他のは金にならんなぁ(苦笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、川口駅まで旦那と次郎と私とで行った。
     なんか昨日の続きで、大人が積み木を楽しむ会らしかった。
     旦那は呼ばれていったので、次郎を預けることができる環境にあったので、私はその間アリオ川口店をブラブラと1人でできた。
     とっても、やっぱり気は楽だった。
     次郎の話を後から旦那に聞くと、なんかお菓子を他の子に取られちゃったみたいな感じらしかった。
     人が良さそうで、本当に困る次郎だった。
     でもやっぱり泣いてしまったらしい。
     次郎って案外は、臆病なところもあるから将来ちょっと大丈夫なのかしら?

    ◆1月23日(月)/2006年◆
     夜明け近くに、またも次郎の夜泣き。
     起きたら食べようと朝食用に昨日スーパーで天丼を半額で買っておいたのだが、起きる気力が湧かず二度寝。
     ただし、二度寝するのにも携帯のアラームは仕掛けておいた。
     その二度目のアラームでガバッと起きて、歯だけ磨いて飛び出した。
     今日は、午前中が広報部会。
     自転車で向かうと、大通りの雪は溶けて無くなったとはいえ、小道に入ると凍った雪が行く手を阻む。
     残った雪にはヒヤヒヤしたが、追い抜いていく車が慎重な運転なので差し引きゼロか。
     10分ほど遅れて事務所に到着。
     今日は同じ事務所で別な打ち合わせをしており、事務局長は両方の打ち合わせに噛んでるもんだから、首を右に左にと忙しい。
     今日の締め切りまでに届いた原稿は、3件のみ。
     後は締め切り後に順次届く……はず。
     困ったもんだ。
     でも、届かない原稿は気にしない事にしたんだもんネ。
     打ち合わせを終えて帰ろうとすると、事務局長さんが昨日のお礼に昼食を奢ってくれるという事に。
     ところが奥さんからは、昼食にモスバーガーを買ってきてくれとメールが入った。
     他の人たちは弁当を注文するようなので、私の分は弁当にする事にした。
     昨日も行ったアリオの中にモスバーガーがあったなと思い行ってみた。
     すると、入っていたのは緑モス。
     14:00から個数限定で販売している、匠シリーズを扱っているのである。
     まだ14時じゃないから、駄目だ。
     ちょっと残念。
     ただ、ここの緑モス、テナントの一部という小規模なためなのか、匠バーガーを始めとして、幾つかの商品は取り扱っていないという表示があった。
     それでは、緑モスの意味が無い気もする。
     帰る途中が寒くて参った。
     気温そのものも低いし、路上に残る凍った雪に沿って走ってくる風の冷たいこと。
     そのうえ、強い風に煽られて凍った雪の粒が(雪は凍ってる訳ですが)、砂嵐のように舞って吹き付けてくる。
     帰る頃には、弁当もモスバーガーも冷えていて、電子レンジで温め直し。
     テレビのワイドショーでは、ライブドア問題に絡めて堀江氏の子供時代の特集などを流していた。
     小学生の頃の文集の趣味の欄に「お金集め」と書いてあった事や、母親の教育方針が「お金で買えない物は無い」というものだったとかを、最近の堀江氏のお金に関する持論と絡めて紹介。
     奥さんがそれを観てて怒っていたのは、子供時代の事をやたら引きずるような発言をコメンテーターが繰り返していた事だった。
     当たり前の話だが、子供時代の“全て”を番組で紹介している訳ではない。
     “お金”に関係した部分を主に抜き出し、それを全面展開するという手法を使っている。
     しかも番組中では、「何かがあってお金に執着するようになったのだろう」と憶測を付け加えていた。
     文集を引っ張り出してきて、当時の教師にまで取材をしておきながら、肝心なところを調べていないというのは、あまりに恣意的に過ぎる。
     ここまで特集するのなら、その“何か”まで調べれば良いではないか。
     それをしないで、子供時代をそのまま引きずってるかの印象で構成している番組に、奥さんが「子供の頃の事なんて、そんなに関係してる訳ないじゃんねぇ」と怒るのは至極もっとも。
     昨年少し話題になったように、堀江氏は宇宙開発事業に興味を持ち、その実現を夢として語っていたではないか。
     先の文集の、趣味の欄に「お金集め」と書いてあった事を基にして考えるのならば、お金儲けをしていく中で、その使い道に夢を持つようになったという解釈だって成り立つはずである。
     でもって、奥さんがもっとも腹を立てたのは、湯川れい子が、お金には代えられない物として“愛情”を持ち出した事。
    「その愛情を注ぐのだってお金がいるんだから!」と。
     そりゃそうだ。
     湯川氏の音楽事務所のサイトのプロフィールには、“躓(つまづ)き”に関する事が何も書かれていないのだけれど、お金に困った事は無いのか?
     http://www.rainbow-network.com/
     そんなはずも無いと思うのだが。
     誰かしら、困った時には助けてくれただろう。
     もしその助けが、直接的なお金を使った援助じゃなかったとしても、助けた人はそれだけの余力があったはずで、目に見えないところでお金は動いてるんである。
     他に湯川氏は、動物を愛すること云々とも言っていたけれど、その愛する動物に与える餌は?
     愛する動物が病気になったら、保険が利かないから何万円もの治療費が必要なんですよ?
     その治療費を惜しんだばかりに、癌の発見が遅れて飼っていたペットの死期を早めてしまったかもしれないと悔やんだ人の手記もあるんですけど、読んでない?
     お金がそもそもなんであるかを忘れてるんじゃあるまいな。
     お金は“対価”の1つ。
     それが時に物理的実態のある物々交換であったり、形の無い優しい気持ちであったりという事があっても、それらも等しく対価に違いは無いのだ。
     堀江氏が兼ねてから、「お金だけが公平」と言うのは、物々交換や気持ちでは、対価を受け取る側が必要としているモノとの齟齬が起きやすいのに対して、お金であれば物を買う事もできるし、その気持ちがあるのなら心を込める事もできる点において、自由度が広いからだろう。
     奥さんと違う面で私が呆れたのは、堀江氏に対してビル=ゲイツを持ち上げていた事。
     ゲイツ氏が夫婦そろって何兆円も慈善活動に寄付している事を素晴らしいというのだが、そのゲイツ氏が興したマイクロソフト社は世界各地で独占禁止法などで訴えられ、罰金を命じられたり和解したりと、これまた問題のある事業展開をしてきた会社なのに。
     湯川氏ご本人は、おそらく自分の事はアナログな人間だと思っているかもしれない。
     でも、発言を聞いていると、えらくデジタルな人だなあと思う。
     白か黒か、1か0かでの話しかしないんだもの。
     あのヒットラーでさえ、動物愛護の人だった。
     善人が行う悪行も、悪人が行う善行もある。
     さて、お店に行くと忙しい。
     いや、寒くて風が強くてで来店者は少ないのだけれど、今は棚卸の時期なので。
     某件で、某町医者の某氏からメール。
     用件とは関係無いのだけれど、患者さんに排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を処方したら効果がありましたと添えられていた。
     それで気を良くする。
     でも、売り上げには結びつかない(笑)←拝金主義的な発言
     最近見かけないなと思っていた女子高生が、久しぶりに制服のままコンドームを買いに来た。
     元気そうでなにより。
     そうか、よく考えたら受験期だったんだな。
     それで彼氏とのデートも控えていたのか。
     などと想像する私。
     私も今夜はデート………のはず。
     お客さんから、新三共胃腸薬で女性向けの新商品が出てるはずと尋ねられた。
     んー、問屋さんからは聞いてないなぁ。
     テレビでCMをしているという。
     テレビのCMは見ないしなぁ。
     不勉強ですいません。
     ネットで検索して調べてみたら、確かにピンクのパッケージの新商品があった。
     http://www.sankyo.co.jp/
     ただ、内容を確認してみると、どうやらパッケージを女性向けにピンクにしただけのようだ。
     つまりは効果は変わらない。
     そりゃ、そうだよなぁ。
     成分を変えて出すとなると、開発費が億を越える。
     メーカーによっては、製品名だけ変えて同じ中身の物を出すというのも珍しくない。
     商品の名前が行き渡りると、売り上げが安定したり下降したりするので、パッケージを変えたりターゲットを変える事でアピールして、売り上げ増強を図るのだ。
     この場合、「謀る」が適切か?
     膀胱炎の薬を求めて患者さんが来訪。
     希望は抗生物質だったが、それは処方箋無しでは薬局では売れない。
     猪苓湯(ちょれいとう)を案内する。
    「早く効くのがいいんだけど」と言われた。
     猪苓湯は早く効きますよん。
     というか、早く効かないと膀胱炎に使う意味がありませんし。
     近所のAさんが化粧品を買いにみえた。
     ところが、片腕を吊るしている。
     どうしたのかと思ったら、昨日私が留守中にも店にいらして、その来る途中で転んで変な手のつき方をしたのだそうだ。
     それで腕が腫れていたので、お母んが病院に行くように勧めたものの行かず、今日になって痛みに耐えられなくなり病院に行ったら、骨折と診断されたとの事。
    「なんでもっと早く来なかったの」と医師に叱られたとか。
     さもありなん。
     明後日から沖縄旅行の予定だったのは、キャンセルしたという。
     それは残念ですねぇ。
     どうぞお大事にm(_ _)m
     旦那さんの喘息の相談で、お客さんがいらした。
     以前に買ったのが良く効いたと言っていただけたのだけれど、なんだったのか、こちらもお客さんも思い出せず。
     肺が乾燥した喘息なら麦門冬湯(ばくもんどうとう)、咳が止まらなくて寝られないくらいなら麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、激しい咳にはならないもののヒューヒューと喘鳴がして息が苦しい時には半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)というのが候補。
     とりあえず、三つとも揃えておきたいという事でお買い上げいただいた。
     それと、喘息の予防になる漢方薬は無いかと訊かれた。
     半夏厚朴湯小柴胡湯(しょうさいことう)を合わせると、柴朴湯(さいぼくとう)という喘息の予防としてとても効果がある漢方薬になるのだけれど、うちでは扱っていない。
     だって、1週間分で6,020円もするんだもの。
     今うちで1週間分で1番高い漢方薬は、3,920円の小柴胡湯である。
     だから、普段は半夏厚朴湯を予防で飲んでもらい、疲れたりして危ないなという時だけ小柴胡湯を合わせて飲むという方法を勧めている。
     ううむ、そういう売り方をしてるから儲からないんだな。
     歯茎の腫れに使った排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)が効いたとの事で、追加を買いに患者さんがいらした。
    「病院には行きましたか?」と尋ねると、効いたから行っていないという。
     効いたのはなによりですが、歯科医には行きましょうよ(^_^;) 
     便秘の治療にサトラックスを買いに患者さんがいらした。
     やはり、分包の方が使いやすいのか、そちらばかり売れる。
     Iちゃんに、何時に待ち合わせるかのメールを送ったのに返事が無い。
     頼まれてる薬を用意して、いったんマンションに帰ったところで連絡がつき、夕飯を先に済ませていると言われたので、私も朝食べ損ねた天丼を夕食にしてから出かけた。
     駅で待ち合わせするも、Iちゃんは来ていない。
     すると電話があり、今S氏の部屋で具合が悪くてぶっ倒れてるという。
     あちゃー、そこまで疲労困憊してましたか。
     肉体的疲労と共に、精神的疲労が蓄積されてるとは聞いていたけれど。
     S氏が電話に代わり、「回収しに来て下さい」と。
     うっ、ちゃんと着けるかしらん(^_^;)
     記憶を頼りに、近道をしてみると無事にS氏の部屋に。
     つーか、道に迷いそうだと思ったら、近道より確実な道を行った方が良かろう。
    「回収に来ましたー」
     入ってみたら、S氏は電話中でIちゃんはホントに倒れ込んでいた。
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を飲ませてみる。
     体の中を補って気力を益すという名前の通りの効能。
     なんとか立ち上がり、外に連れ出すもフラフラと足取りが危うい。
     ホテルに連れ込んで介抱する。
     途中から、介抱なんだかナンなんだか分からなくなったが。
    ≪育児日記≫
     今日は、1歩も外に出なかった。
     風が見るからに冷たそうで、ものすごく吹いていたし、ちょっとこのところ外に出すぎたのでずっとマンションにいた。
     次郎は、いろいろ暴れたりしてたけど休ませた。
     何か、冷えとかいろいろあったせいか、次郎は少し便秘気味のようだった。
     いろいろ神経なんかもこのところ使ってたからかな彼なりに……。
     夕方、疲れが出たみたいでグーグー。
     私も次郎と一緒に寝てしまった。
     夜は旦那は浮気デートに出かけた。

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