高校生と親御さんのお客様が来店し、酔い止め薬の棚の前での会話が用途で選んでいる訳ではないようだったため気にかけていたところ、『トラベルミン』をレジに持ってきたので眠くなりやすいことを伝えると興味を示されたため、成分によって効果の現れ方が違うことを説明したら、やや眠くなりにくい『センパアQT』に変更となった。 そして、乗り物酔い対策として、出発前の食事は温かい物にして、乗ってからは冷たい物を少し…
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予防、予防と言うけれど、過ぎたるは及ばざるが如し!
お客様が『新コルゲンコーワうがい薬』を購入されるさいに、効果的な使い方は外から帰ってきたときではなく、口の中に雑菌が増える朝の起き抜けと伝えたところ、妊婦にも使えるか尋ねられたので『イソジンうがい薬』と違って大丈夫と答えた。 『イソジンうがい薬』の主成分であるポピドンヨードは、妊娠中に過剰に摂取すると胎盤を介して子供に移行し、甲状腺の機能を低下させてしまう恐れがあり、そうでなくとも使いすぎて体…
最終的に決めるのは患者さんなので、参考になる情報は提供していきたい
子供を連れたお客様が薬を子供に選ばせていて、『キッズバファリンかぜシロップS』をレジに持ってきたのでヒアリングしたところ、主訴は鼻水というため解熱鎮痛剤などは不要で、不要な成分の処理が体に負担となることを説明し、『ムヒこども鼻炎シロップ』を案内したところ変更となった。 ただ、先の説明の時に、下半身に厚着をさせて温かい物を飲ませるだけでも鼻水は治るかもとお話したら、と迷わせてしまった。 鼻水の…
ダニの死骸に反応してアレルギー症状を起こすかもしれないので、掃除と洗濯を忘れずに
夫婦のお客様が『ウナコーワクール』をレジに持ってきたさいに、効果としては下から2番目と伝えたところ興味を持たれたので、他の製品とも比較して説明するとステロイド剤の入った『液体ムヒS』に変更となった。 お客様の多くが、どういう基準で虫刺されの薬を選んでいるのか分からないけれど、大きく分けると非ステロイド剤とステロイド剤の二種類がある。 さらに非ステロイド剤の中には痒み止めを基本としている『ムヒ…
皮膚疾患の経過観察に患部の写真撮影を、市販薬での対応は長引く前に医師に相談を
夫婦のお客様が来店し『レスタミンコーワパウダークリーム』をレジに持ってきたので、塗ると粉を吹くようになって良いか確認した。 でないと、商品名にパウダーと入っているのに、患部が白くなったと苦情が入ることがあるので。 粉の正体は酸化亜鉛。 ベビーパウダーと同じく、皮膚の表面を乾燥させたうえで衣服などと患部が擦れないようにしてくれる。 ところが患者はご主人で、手のかぶれの痒みが強いというため、…
炎症した患部は冷やしても、身体は温かく保ちましょう
お客様から『ケナログ軟膏』を求められ、終売になっていることを伝えて『オルテクサー軟膏』を紹介した。 どちらもステロイド剤で、痛みが強い場合、かつウイルスや細菌性ではない場合に用いる口内炎の塗り薬である。 すると口内炎に『サトウ口内軟膏』を使って効かなかったというため、内容としては炎症を抑えるのが弱めで、最初期か治りかけに適応することを説明したところ、まだ家に残っていて舌の横にできてから3日目…
お客様との理想は対話でも、最低限の情報を伝えられれば良し
家族連れのお客様が来店していて、成人の息子さんが『バファリンA』を買った後に、母親が「言ってくれれば買ったのに」と言っていたのが聞こえたので、不躾だとは思ったけれど声をかけて、鎮痛剤も成分によって効き方が違うことをお話した。 息子さんの主訴は偏頭痛で、『バファリンA』は末梢神経に作用し痛む場所に効くと説明した。 ズキズキするタイプの偏頭痛は、頭の周囲の細い血管が収縮した後に拡張し、その時に血…
うがいの目的、消毒の目的、薬を選ぶときには“目的”に合わせた検討を
お客様から、うがい薬は「セチリピリジニウム」と「イソジン(ポビドンヨード)」のどちらが良いか尋ねられた。 殺菌力の強さでいえばイソジンだが、それは体を守る菌までも殺してしまうことを意味し、また、甲状腺の機能に異常をきたす副作用も懸念されるため、使うとすれば家族が風邪をひているといった場合に短期集中が適している。 お客様の用途は外から帰ってきた時というため、水道水でも充分とお話したけれど、買い…
『イベルメクチン』が駆虫剤だからといって、『パモキサン錠』は成分からして違います
常連のお客様からリウマチの漢方薬の相談を受け、同じ漢方薬でも市販薬と医療用とでは取得している効能が違うことを説明したうえで、病院で処方されることのある『麻黄湯』を紹介したところ、クラシエのサイトで『よく苡仁湯』を見たというため、そちらは市販の『ヨクイニン』とは処方構成が異なり、麻黄や桂皮なども入っていることを説明した。 お客様はリウマチ性筋肉痛のようなので、いずれにしても保険の適用薬だから担当…
結膜炎には細菌性とアレルギー性とがありますし、目ヤニも病原性と加齢によるものとがあります
高齢のお客様が目薬の『アルガードクールEX』をレジに持ってきたけれど、主訴は目ヤニで、痒みなどは無いというため『養潤水』と『ソフトサンティアひとみストレッチ』を案内したところ、前者に変更となった。 目ヤニは異物を排除しようとする働きだけど、それで炎症を起こしていないのなら抗炎症成分は不要だし、血管を収縮させて充血を目立たなくする成分が目に栄養を行き渡らせるのに妨げとなるから、むしろ避けたほうが…