炎症した患部は冷やしても、身体は温かく保ちましょう

 お客様から『ケナログ軟膏』を求められ、終売になっていることを伝えて『オルテクサー軟膏』を紹介した。
 どちらもステロイド剤で、痛みが強い場合、かつウイルスや細菌性ではない場合に用いる口内炎の塗り薬である。
 すると口内炎に『サトウ口内軟膏』を使って効かなかったというため、内容としては炎症を抑えるのが弱めで、最初期か治りかけに適応することを説明したところ、まだ家に残っていて舌の横にできてから3日目とのことから、そのまま継続するよう勧めてお帰りになった。
 ただお客様が、炎症しているから入浴を避けたというので、それは逆であることを説明した。
 身体の方は患部を炎症させることで免疫機能を活性化し、さらに血流を良くして老廃物を回収し修復する材料を運びたい。
 だから、冷たい物を飲食すると、身体は炎症しようと頑張ってしまうことをお話した。
 入浴して身体を温めることは、患部を治すのに有益なのだ。

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 お客様から、ご主人が手術で腸を摘出しているため水分補給にゼリー製品を飲ませたいが、甘い物を嫌がると相談された。
 水分をゆっくり摂取するのは大事なのは確かなのでゼリー製品は有効だけれど、ビタミン類は過剰摂取になってしまうし、経口補水液も水分の他に塩分と糖分を摂るためでもあるから、やはり摂りすぎは良くない。
 そこで、麦茶を『とろみエール』で固める方法を提案したところ、購入された。
 また、暑さ対策に経口補水液を家庭で作る場合の配分量がネットに載っているので、そこから塩分と糖分を少なくする方法も提案した。

 お客様がタウリン系のドリンクを購入されるさいに、高齢の親に『ユンケル黄帝液』を送ったら「強すぎて嫌だ」と言われたとのことで、やはり強いのかと質問されたため、単純にカフェインの影響の可能性があることを伝えた。
 そういうことでは、タウリン系にしろ生薬系にしろ、ノンカフェインの物を選んだ方が良いのではとお話した。
 そして、早く効く成分と遅く効く成分が入っていて、長い効果が望めるのが『ユンケル黄帝液』の利点であることを説明した。
 すると、タウリン系のドリンクは気休めかと尋ねられ、カフェインが入っている物はそれだけで効いた気になるので毎日はやめた方が良いとお話した。
 そもそもタウリンは体内に存在しており、疲労すると消費されることが分かっているものの、だからといって外から補給すれば疲れが取れるかについては不明なのが現状。
 お客様には、「疲れた時だけね」と、ご理解していただけた模様。

タウリンは体の「恒常性」を保つ性質があります。

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