タウリンは体の「恒常性」を保つ性質があります。

 お客様がタウリン系のドリンク剤を購入されるさいに、タウリンの効果について質問され、残念ながら効果については良く分かりませんと答えた。
 私が分からないというのではなく(分からないけど)、医薬品としての効果は不明なんである。
 もともとタウリン自体は人間の体の中にあり、疲労するとタウリンが消費されることまでは分かっている。
 問題は、その因果関係。
 例えば、悪玉コレステロール(LDL)は発見された当時に、血管の状態が悪い人から多く見つかったため、原因だと思われて悪玉と呼ばれるようになった。
 ところが近年では、血管の状態が悪くなるとLDLが出動して修復し、その結果として血管の内壁が厚くなり、善玉コレステロール(HDL)がそれを回収する仕組みであることが分かってきた。
 よく道路の補修したところが盛り上がっているのを見かけるが、アレと同じことである。
 つまり悪いのは工事人ではなく、それ以前に道路を破損させた何かなのに、工事人を犯人扱いしていたのだ。
 さて、話を戻すと、「疲労するとタウリンを消費する」ことは分かった。
 でも、だからといって「タウリンを補給すると疲労が回復するのか?」となると、今のところ良く分からないのが現状。
 分かっているのは、アミノ酸のくせに他のアミノ酸と結合せずに遊離した状態で体内に存在していて、どうも「恒常性」を保つ働きがあるということ。
 恒常性というのは、良過ぎもしなければ悪過ぎもしない状態を保つ生物の重要な機能であるが、タウリンが恒常性を維持するためにあるのだとすれば、「疲れていない状態に戻す」のには役に立っても、飛び抜けて元気にする訳ではないという推測は成り立つ。
 お客様からは、他に入っているイノシトールについても尋ねられ、神経の伝達機能を助けるビタミンBに近い物であることをお話しした。
 そしてついでながら、費用対効果の面で『キューピーコーワαドリンク』を紹介した。
 精製された栄養素をそのまま摂るのは不純物が含まれていないから、分解・吸収に無駄なエネルギーを消費しないという点では良いけれど、どんな栄養素も一旦は代謝され姿かたちを変えて再構成されることを考えると、生薬には微量な栄養素が複数含まれているのが優れた点ともいえる。
 それぞれの栄養素がどんな役に立つか解明しきれていない以上、役に立ちそうな栄養の種類が多いほうが有利なはず。
 また、タウリンの恒常性の性質からすると使いどころは、最後のラストスパート、後は倒れるだけというタイミングのほうが適していると考えられる。
 一方、生薬系には即効性のある物と遅効性の物とがあり、『ユンケル黄帝液』などは、まだ先が長いとか、これから何かを始めるという長丁場に向いている。
 もしタウリン系ドリンクを毎日飲むのであれば、生薬系のほうが栄養豊富な分だけ、3日に一度に予算配分すれば費用対効果のバランスも良かろう。

 お客様から『キューピーコーワゴールドA』を求められたけれど、取り扱っていないことを伝えたうえで、疲労の仕方によっても薬の使い分けがあることを説明した。
 特に『キューピーコーワゴールドA』は、効果としては弱めの指定医薬部外品である。
 患者は奥さんというため電話していただいたところ、すぐ横になりたくなるというので、血流を良くする当帰の入った『キューピーコーワゴールドαプラス』を勧めて、お買い上げいただいた。
 栄養を摂っても血で運ばれなければ行き渡らないので、血流を改善する成分がプラスされている分だけ効果が期待できる。
 また、お客様自身は関節の痛みがあるというので、『キューピーコーワゴールドαプラス』が使えるかもとお話すると、お客様自身は「仕事での事だから関係無い」と言われる。
 でも神経は電気が通っており、その電気の通りが悪いと痛みとして知覚することがあるから、関節に問題が無いとすれば仕事での疲労は関係する可能性をお話した。
 『キューピーコーワゴールドαプラス』なら、生薬成分が新陳代謝を促し、ビタミンB群が神経の伝達機能を助けてくれる。
 普段は、家族でも薬を使い分けたほうが良いと言っている私だけれど、もちろん一緒に使える薬だってあるんである。

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