うがいの目的、消毒の目的、薬を選ぶときには“目的”に合わせた検討を

 お客様から、うがい薬は「セチリピリジニウム」と「イソジン(ポビドンヨード)」のどちらが良いか尋ねられた。
 殺菌力の強さでいえばイソジンだが、それは体を守る菌までも殺してしまうことを意味し、また、甲状腺の機能に異常をきたす副作用も懸念されるため、使うとすれば家族が風邪をひているといった場合に短期集中が適している。
 お客様の用途は外から帰ってきた時というため、水道水でも充分とお話したけれど、買いたそうだったので前者の『コルゲンコーワうがい薬』を勧めて、お買い上げいただいた。
 そして、うがいの目的からすると外から帰ってきた時よりも、朝の起きぬけが口中に菌が繁殖しているから、飲食する前のうがいが効果的なことを伝えた。

 中学生のお客様から『無水ミョウバン』を求められ、どんな物か分からなかったため調べてみたら、『焼きミョウバン』のことだった。
 結晶を作る実験に使うそうで、しかし手持ちのお金が足りないと分かり、食品売り場の物を案内した。
 同じ物なのに、商品売場のと医薬品売り場とので価格が違うのね。
 クエン酸なんかもそうだけど、向上の清潔さの度合いが違うらしい。
 そうはいっても国内の工場ならば、それほど違わないだろうけど。
 お客様が帰ってから、改めて結晶を作る実験の手順を調べたら、超メンドーだった(^_^;)

Screenshot of www.edu.city.kyoto.jp

京都市青少年科学センター

 お客様から『イソジン』の外用薬を求められ用途を尋ねたところ、赤ん坊が傷口を縫ったそうで、医師からは市販の消毒薬ならなんでも大丈夫と言われ、病院で使っていたのが『イソジン』だったそうだ。
 そんなアバウトな指示は、しないでもらいたい(^_^;)
 いや、商品名を限定されたら、それはそれで同じ成分の物を案内しても商品名が違うからと、お客様に断られてしまうケースがあるけれど。
 そもそも『イソジン』も、あくまでブランド名だから製品名にイソジンと付いていても、中身の成分は製品によって異なる。
 なにしろ、『イソジンのど飴』なんて物があって、中身はハーブを組み合わせているだけで、特別な殺菌作用がある訳ではない。
 うちのお店の外用薬で、ポビドンヨードに近い成分の物は『希ヨードチンキ』なので案内してみたものの、名前が『イソジン』ではないから、お客様が躊躇された。
 『希ヨードチンキ』のヨウ素をポリビニルピロリドンと合成して刺激を少なくした物が、うがいに使うポビドンヨードの『イソジン』だから、作用としては同じなのだけれど赤ん坊に使うとなると刺激が気になるか。
 お客様からは、『マキロンs』でも良いか尋ねられ、患部の状態が分からないため、医師に電話で確認してみるよう勧めると、本日はお帰りになった。
 『マキロンs』のようなベンゼトニウム塩化物で構わないのなら、局所麻酔の入った『デシンA』のほうが傷口の疼きを抑えてくれるのだが、どの程度の消毒薬を医師が想定しているのか、いかんせん判断がつかない。
 かかった病院の連絡先を教えてもらえれば、代わりに問い合わせる事もいたします。

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