『ワセリン』を求めて来店したお客様に用途を尋ねると、肌の乾燥にとのことで、使うのは初めてだそう。 そのため、塗り方と入浴による血流改善、そして夏野菜を避けるようにお話した。 よく『ワセリン』を「ベタつくから嫌だ」と避ける人がいるが、よくよく聞いてみると大抵は塗り過ぎである。 ほとんどの人が、人差し指や中指の第一関節までで取った量を手の甲に塗り広げていたりする。 それじゃ、ベタつくはずだ。 手の甲…
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薬の使い分けを考える
幼児連れのお客様が来店し、子供の顔中に虫に刺された痕があり、腫れが大きいことから受診勧奨をしたうえで、患部が目の近くにもあるため抗菌と抗炎症の『アルサット抗菌目薬』を塗る方法を提案した。 合わせて、頬などはステロイド剤の『コートf MD』を案内した。 皮膚疾患は、一つの薬で全部の面倒をみるより、患部の場所と状態によって薬を使い分けたほうが良い。 病院には明日連れて行くというので、目薬のみをお買い…
医者からの紹介を断るのはモッタイナイ
やや高齢のお客様が、『人参湯』を求めて来店。 しかし、うちの店に『人参湯』は置いておらず、名前の似ている『人参養栄湯』は生薬構成が違う。 もともとは、神経痛に病院から処方されていたそうなのだが担当医が転勤することになり、後任の医師が漢方薬を使ったことがなく処方してもらえないとのこと。 転勤した担当医は別な病院を紹介してくれようとしたらしいのだが、通うのは同じ病院にしたくて断ってしまったという。 …
薬や直接的な医療器具以外の情報も追いかけないと
娘さんから、『命の母ホワイト』を頼まれたというお客様が来店し、『命の母A』との違いを質問されたので、前者は『当帰芍薬散』に近い処方構成で血流改善といった身体的な不定愁訴に向いており、後者は精神不安が強い場合に適合することを説明したところ、『命の母A』を自身にと、両方をお買い上げいただいた。 他に、80歳の母親が座りっぱなしで足の色が変わってるのが分かるほど鬱血していることを相談された。 よくよく…
子供の薬を親が買いに来てはいけない理由
高校生の息子さんから頼まれたとのことで、『イボコロリ』を買いにお客様が来店。 以前に、家にあった『イボコロリ』の液剤を使ったそうなのだが、イボは大きいらしく、しかし痛みについては分からないそう。 どうも液剤を塗るだけで絆創膏などは貼っていなかったみたいなので、貼るタイプの『イボコロリ』を勧めた。 『イボコロリ』がやっているのは、表皮をわざと腐られて下層からの皮膚の再生を促すのが目的だから、液剤を…
似た名前の製品でも名前が違う理由があります
『ブロン錠』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、発熱した後に咳だけが残ったそうなので、体内が乾燥してる可能性をお話しして『麦門冬湯』を紹介した。 しかし現代薬を望まれたので、痰の状態を確認すると、絡んで出にくいというお話から、『ブロン錠エース』を勧めて、変更してお買上げいただいた。 名前が似ていて、両方に「せき、たん」と書いてあるから分かりにくいけれど、咳をすると痰が一緒に出る場合は『ブロ…
お客様に話しかける話題のストックが必要
『セイロガン糖衣A錠』をレジに持ってきたお客様に、通常の『正露丸』と違い抗炎症と疼痛を抑える生薬が入っていないことを説明したところ、出張中で昨夜にラーメンを食べてビールを2杯飲んでから下痢をしているというお話を聞いた。 吐き気などは無いそうなので、食あたりではなく冷え腹なのだろう。 となると、飲む消毒薬でもある『正露丸』の出番ではない。 『胃苓湯』を紹介してみたが漢方薬は興味を持たれなかったため…
大事なことだから何度でも「漢方薬だから安全とはなりません」
消毒用エタノールを求めてお客様が来店したが、梅干しを漬ける瓶の消毒に使いたいという。 ネットか本に載っていたようだが、梅干しを漬ける瓶を洗うのには昔から焼酎が使われていたはず。 なので、風味の点でもアルコール度数の高い焼酎を使ってみるよう勧めてみた。 喉の痛みで来店したお客様から、『駆風解毒湯』と『響声破笛丸』と『銀翹散』の比較を尋ねられた。 授乳中のため漢方薬を選んだそうで、喉の痛み以外に主…
一気飲みは水分補給にならない
やや高齢の常連のお客様から最近、足が痙攣してつりやすいという相談を受けた。 以前から、冷えと頻尿に病院から『当帰芍薬散』を処方されている。 運動施設に通い始めたそうで、家族からは足音がペタンペタンとしていると言われたとか。 そして、施設の指導員からは運動による足の疲労を指摘されているようだ。 運動には、500mlのペットボトルの水を持って行ってるようなのだが、トイレを心配して、実は飲んでいないと…
微熱は風邪の初期とは限らないから油断しないように
やや高齢のお客様から、『エスタック総合感冒』と『ルキノンKB』を比較して「同じですよね?」と尋ねられたので、咳止めの効果であれば後者の方が有為であることを説明したところ、患者は成人の息子さんで、主訴に咳は無いというお話。 本人は、鼻炎と微熱と頭痛を訴えており、何か鎮痛薬を飲んだらしいのだが、お客様は「白い箱だった」と繰り返すばかりで内容は不明。 元々は、『エスタック総合感冒』を頼まれていたような…