夫婦のお客様が来店し、『葛根湯』と『PL顆粒』を購入されるさいに、後者には咳止め成分が入っていないことを伝えると、奥さんは喉が痛むというので、『PL顆粒』は適応しても『葛根湯』の方は合わないことを説明した。 すると『葛根湯』の方はその奥さんが使うというため、喉の痛み止めに併用できる物として『ペラックT』を紹介すると一緒にお買い上げ頂いた。 厳密に言えば、『葛根湯』と『ペラックT』の両方に甘草…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
書いてある文字を読まないのでは、どんな注意書きも意味を成さない うちのお店では薬の販売は必ず登録販売者がすることになっているのだが、お客様が『パブロンエースPro』を手に一般用品のレジに行ってしまい、医薬品専用レジに案内すると、レジに札が立っていたからというので、「医薬品をお会計の方人はベルを鳴らして下さい」と書いてあることを伝えると、「読まないよ!」と言われてしまった。 そんな力いっぱい、書いてある文字を読まないと言われてしまっては、どんな注意書きも意味…
病院で処方された薬が残っても、勝手に使ってはいけません お客様から風邪薬の相談を受けたけれど、患者はご主人で、主訴は喉の痛みと発熱だとのお話。 そして家には、以前に病院で処方された『ロキソニン』と何か抗生剤があり、咳は出ていないというため、調剤してもらった薬局に相談をして『ロキソニン』を先に使うか、喉の炎症に絞った『ペラックテT』を使うことを提案した。 すると、なんと抗生剤を普段から飲んでいるというので、「それは駄目です」とお話しした。 抗生剤…
成分の種類が多いのがお得? その成分は本当に必要? 必要な成分の濃度は? お客様から、今まで使っていた赤い目薬と同じ物をと注文され、おそらくビタミンB12であると考えられることを説明したうえで、『ロートリセb』と『ソフトサンティアひとみストレッチ』を案内し、前者をお買い上げいただいた。 本当は後者のほうがビタミン12が濃いのだけれど、どうしても成分の種類の多い方を「お得」と思われてしまう。 前者には、充血を抑える成分として血管を収縮させる塩酸テトラヒドロゾリンが入…
同じ「たん」でも症状が違う? 同じブランド名でも成分が違う? だから薬選びは難しい お客様が『ブロン錠』を購入されるさいに、痰が出るか尋ねたけれど答えてもらえず、タバコ臭かったため『ダスモック』も紹介してみたが興味を示されなかった。 『ブロン錠』と『ブロン錠エース』は、どちらもパッケージに「たん」と書いてあるが、前者の場合は咳をすると水溶性の痰が出るのに適応し、後者の場合は痰の水分が足らず喉に引っかかる場合に適応するので、この確認はしたいところだったのだが。 うむむ、“イケ…
薬の購入を人に任せていると、本当にマッチングが合っているか分からない お客様が雑貨を購入されるさいに、風邪気味で『葛根湯』を使ったものの駄目だったというお話があったので、『麻黄湯』を案内したところ、駄目だったっていうのは症状が改善しなかったのではなく、気持ちが悪くなったとのことだった。 おそらくは両方に入っている麻黄が、胃に負担をかけてしまったのだろう。 そこで、胃が弱かったり体力が衰えている場合に用いる『柴胡桂枝湯』を紹介した。 実のところ私も、『葛根湯』…
メーカー自身が科学的根拠を示せない「管理医療機器」である磁気製品の謎 若い夫婦のお客様から『ワセリン』と『消毒用エタノール』を求められ用途を尋ねると、造花に使うとのことだった。 この仕事をしていると、色々と知らないことを知る機会があって面白い。 お客様には、『消毒用エタノール』はこれからのインフルエンザの予防のために、手に触れる所の拭き掃除に使うのも良いことを伝えた。 お客様から『マグネループ』のシリコンタイプの質問を受け、水に濡れてもすぐ乾くことを説明した…
痒み止めも目的によって成分を選ばないと効かないことがあります お客様から乾燥性の痒みの相談を受け、患部は赤くはなく、虫刺されの薬が家にあるか尋ねると『キンカン』を使って効かなかったという。 『キンカン』は灼熱感により痒みを誤魔化しているだけで、痒みや炎症を抑える成分は入っていないから当然であることを説明した。 痒いところを叩くと、痒みは気にならなくなるみたいなもの。 個人的には、『キンカン』は血行を良くするから、肩こりに向いていると思う。 お客様に…
加齢とともに若い頃から使っている薬が適さなくなることもあります 夫婦のお客様が来店し、漢方薬の『桃核承気湯』を見ていて、その後に奥さんが別行動をされ、ご主人が雑貨を購入するさいに、何か気になることがあるのか尋ねてみたところ、自分も漢方薬を使っていることから棚が気になったとのお話だった。 ご主人は『小青竜湯』を使っているとのことだったので、服用したさいには胃に負担のかからない食事をした方が良いことを伝えた。 温める力が強いから、胃弱な人は胃を傷めてしまいが…
「CMで見た」と云われても、同じCMを見ているとは限らないのでメモを忘れずに お客様が『パブロンエースPro』をレジに持ってきたけれど、主訴は喉の痛みと鼻水であり咳は無いというため、鼻炎薬にも喉の痛みの効能が書いてあることを説明したうえで、鼻水は体を温めて対処し『ペラックT』を使う方法もあることをお話ししたところ変更となった。 家に鎮痛剤があれば、『ペラックT』と併用できることを伝えたが、持っていないとのことだった。 喉の痛みも鼻水も、繋がっている胃が関係している可能…
