成分の種類が多いのがお得? その成分は本当に必要? 必要な成分の濃度は?

 お客様から、今まで使っていた赤い目薬と同じ物をと注文され、おそらくビタミンB12であると考えられることを説明したうえで、『ロートリセb』と『ソフトサンティアひとみストレッチ』を案内し、前者をお買い上げいただいた。
 本当は後者のほうがビタミン12が濃いのだけれど、どうしても成分の種類の多い方を「お得」と思われてしまう。
 前者には、充血を抑える成分として血管を収縮させる塩酸テトラヒドロゾリンが入っていて、私としては勧めにくい。
 ただでさえ細い目の血管が細くなっては、栄養を行き渡らせる血流の状態が悪くなって、それが眼精疲労の原因になるし。
 いずれにしても薬の外見的な特徴だけで絞り込むのは難しいので、成分表示を取っておくように勧めた。
 またお客様には、目薬は差したらば目を閉じて目薬を閉じ込め、少し下を向き1分以上はそのままにしておくのが良い事をお話しした。
 目薬を差した後に上を向いたままや顔を起こしていると、目薬は鼻から喉へと流れ落ちてしまうし、まばたきをすると薬が睫毛に持っていかれてしまい、根元からこぼれた薬をティッシュなどで拭いてしまっては意味が無いのである。

 お客様が抗菌目薬を購入するさいに、モノモライへの効果を尋ねられたので適応することを答えたうえで、菌と戦うためには体温を高めに保つことが必要だから、積極的に温かい物を飲食し、しっかり入浴をして、お腹周りを冷やさないよう厚着をすることを勧めた。

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