やや高齢のお客様から、抗生物質とステロイド剤の表記がある塗り薬について質問されたが、前者は殺菌で後者は強い炎症に用いることを説明すると、足の湿疹に使いたいそうで、痒みは強くないとのこと。 病院には行っておらず、『ムヒSクリーム』は効かなかったということから、受診勧奨をしたうえで『あせもクリームワルツA』を案内すると「汗疹(あせも)じゃない」と言われてしまった。 汗疹と湿疹は同じようなものだし、パ…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
最新の自動販売機に負けられない
お客様が目薬の棚で選ばれているさいに、連れていた子供が濡れた音の咳をしていたため、お会計時にお腹周りを温めるようお話しした。 本人には、咳が出ている間はキュウリやトマトなどの夏野菜を食べないようにねと伝えた。 余計なことだとは承知しているけれど、ここから本格的な相談が始まることがあるし、過去にもあった。 最近じゃ自動販売機にも、購入者に適した商品を提案したりする機能があったりするそうだから、負け…
彼女のために薬を買うのに最低限必要なこと
やや高齢のお客様が腰のサポーターを買いにいらっしゃり、サンプルが無いため開封して試してもらったところ、そのままお買い上げいただいた。 病院で脊柱管狭窄症と診断されて鎮痛剤と他にも何か薬を処方されているそうだけど、腰が痛むというよりは片足が攣るような感じがすると言うので『疎経活血湯』を紹介した。 それと、人から温めるのも良いと聞いたと言うので、ゆったりとしたぬるめのお湯での入浴を勧めた。 若い男…
咳止めの薬が咳の原因になることも
若いお客様が『紫雲膏』を購入されるので、念のため服に色がつきやすいことを伝えたところ、使ったがことがあるとのことだった。 若い人で『紫雲膏』を使うとは、なかなか渋い選択である。 主訴は臀部の痒みで、症状は1ヶ月ほど前からとのこと。 入浴の状況を尋ねたところ一人暮らしでシャワーで過ごしているということから、体を洗う時などにシャワーに背を向け腰回りに重点的に浴びるよう勧めた。 皮膚を治すための材料は…
善意が人のためになるとは限らない
お客様から『ディアナチュラ』シリーズの鉄葉酸+ビタミンCとヘム鉄+葉酸ビタミンB12の違いを質問され、前者は肌の状態などを良好に保つと考えられ、貧血であれば後者であろうと考えられることをお話しした。 しかし、お客様の目的は貧血であるものの、ヘム鉄は胃に負担をかけるため病院の受診の有無を尋ねたところ、ヘモグロビン不足と診断されており、すでに鉄剤と胃薬が処方されていると分かった。 病院に薬をもらいに…
その薬にこだわる理由は知りたい
お客様が『エスタック総合感冒』を購入されるさいに症状を尋ねると、患者は奥さんで微熱とだるさがあるとのことなのだが、他の鼻炎や咳といった詳しい症状は分からないという。 奥さんのためを思えば、もう少し確認してきてもらいたいところ。 こういう場合は、とりあえず云われていない症状は起きていないものとして考える。 だるさを訴えていることからすると、微熱は風邪の初期というよりは疲労のせいで熱を出せない可能性…
手間をかけるか薬に頼るかの選択
外国人のお客様が来店し、通訳の人を介して『新ブロン液エース』を使うのと風邪薬を使うのとどちらが良いかと相談された。 主訴は咳と鼻炎で、鼻の症状があるのであればと『ルルアタックNX』を提案したところ、鼻汁が喉に落ちてくるという話があったため胃が悪くなっている可能性を説明し、『チクナイン』(辛夷清肺湯)も紹介した。 ただ鼻炎はそれほどでもないというので、温かい物を飲んで下半身を厚着してしのぐ方法をお…
薬を確認しないで自己判断で買うのはもったいない
お客様が『プリザエース軟膏』をレジに持って来たさいに、痛みが強ければステロイド剤の入っている『ボラギノール A軟膏』が適していることをお話したところ迷われたが、痔の痛みは少なく出血があると言うので、止血成分の入っている『プリザエース軟膏』をそのままお買い上げいただいた。 入浴はしているそうなので、それは良いことだと伝えた。 切れ痔の場合、気にしてお風呂に入らないという人もいるが、血行を良くするこ…
「買わされる」と警戒しないで下さいな
お客様から、うがい薬を求められたので現に喉が痛む場合は、かえって刺激物になるので使わない方が良いことと、毎日うがいをする習慣があれば水道水で十分なことを伝えたうえでお買い上げいただいた。 特にインフルエンザウイルスは、こまめな水分補給で胃に流し込んでしまった方が発症を予防できることをお話すると、それはテレビで見たとのこと。 テレビでそういう有用な情報が流れたかと思うと、無責任なコメンテーターがマ…
偏頭痛と鎮痛薬の無限ループに気をつけて
お客様が『バファリンルナ i 』を購入されるさいに用途を尋ねたところ、母親からアセトアミノフェンの物を頼まれたとのことで、ネットか何かで偏頭痛にということで情報を得たらしい。 偏頭痛の原因は胃の不具合とも関係するため、胃への負担が少ないアセトアミノフェンを使うということ自体は間違っていない。 痛みを強くするホルモンと胃を保護するホルモンが同じなため、ロキソニンやイブプロフェンといった、そのホルモ…