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  • 銀翹解毒丸(ぎんぎょうげどくがん)
    ………風邪による咽喉の痛み、口(のど)の渇き、咳・頭痛

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    適応症状 

     風邪による咽喉の痛み、口(のど)の渇き、咳・頭痛

    用方・容量 

     120丸入り
     1日3回、大人(15歳以上)1回8丸を食前にお湯または水で服用してください。
     7歳以上15歳未満は1回4丸、5歳以上7歳未満は1回2丸

    組成 

     1日量24丸中に、以下の割合の混合生薬の水製エキス末3.00gを含有する
       レンギョウ(連翹)4.260g     カンゾウ(甘草)2.556g
       キキョウ(桔梗)2.556g      ハッカ(薄荷葉)2.556g
       ケイガイ(荊芥)1.704g      キンギンカ(金銀花)4.260g
       ゴボウシ(牛蒡子)2.136      タントウシ(淡豆し)2.136g
       タンチクヨウ(淡竹葉)1.704g    レイヨウカク(羚羊角)0.132g

    類似処方鑑別 

    桔梗湯 風邪などによる扁桃炎、扁桃周囲炎に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • 病院を勧めるか薬を売るか、それが問題だ

     高齢のお客様が、片目の目ヤニや涙が治まらないからと眼軟膏を求めて来店。
     現在は、市販薬での眼軟膏は無いはず。
     目薬を案内したものの、頑なに眼軟膏をと希望されるので、眼科の受診を勧めた。
     ううん、何故にそんなに眼軟膏に執着されるのか。
     使い慣れていたというのもあるのかもしれないけど、目薬が苦手なのかな。
     確かに、自分も目薬を目に垂らすのが、なんか怖い感じがするんだよねぇ。
     ウチのお母んは、目の周りが痒かったりすると、目薬を指で塗っちゃうんだけど、その使い方はどうよ(;´Д`)
     風邪が長引いているという相談で、やや高齢のお客様が来店。
     微熱が一週間近く続いていて、眼の奥が重く、みぞおちが苦しいとのこと。
     『パブロンゴールドA』を服用していたようなんだけど、本当にAの方だったのかは分からないみたい。
     市販薬の名前は、名前というよりブランド名みたいなもので、名前の後ろに数字や記号が入ると、もう成分が違ったりして別物だったりする。
     だから、名前よりも添付書の成分の部分を切り取って持ってきてもらった方が、他の薬を案内するにしても参考になるので、お願いします。
     というお話をしつつ、頭の中では対応をどうするか検討。
     そもそも長引いているのだから病院に行くよう勧めるのが本筋なれど、それで病院へは行かず、今度は他店で相談もせずに薬を買ってしまう可能性もある。
     それで治れば良いけど、それも分からない。
     微熱なのは、熱を出す体力が無いのかもしれず、だとすれば風邪自体はすでに治りかけという事も考えられる。
     だけど、このまま長引けば肺炎に移行なんて事にもなりかねない。
     肺炎なんかは、冬場よりも春から梅雨にかけてがなりやすかったりするし。
     結局今回は、『柴胡桂枝湯』を案内して、これを3日服用して改善しなければ病院へと念押し。
     『麻黄湯』をレジに持ってきたお客様に、念の為に症状を確認した。
     パッケージに「発熱」とは書いてあるけど、普通に寝ていて汗をかくようであれば、すでに適応時期を過ぎているので。
     どうやら適応しそうだったため、そのままお買い上げとなり、熱が下がってきたら、ぶり返しを防ぐためにも『柴胡桂枝湯』に移るよう案内した。

     

  • 効いても効かなくても後で教えて下さいな

     大正製薬の『爽和』をカゴに入れているお客様に声を掛けてみたら、今までに服用していた訳ではなく、ストレスについても精神的な緊張感よりも、家の中にいて色々と考えてしまい胃の具合が悪くなるというお話だったので、『安中散加茯苓』の方を勧めた。
     『四逆散』の入っている『爽和』は、私は外的要因から受けるストレス向けと考えているのだけれど、ちょっと枠に嵌めて考え過ぎかなぁ。
     でも、やはり家にいる事が多いと、運動不足で水分代謝が悪くなっているだろうから、茯苓が適しているようにも思えるし。
     効かなかったら効かなかったで、後で教えていただけると凹むけど参考になるので、是非とも教えて下さいな。
     ………効かなかったら来てくれなくなるだろうから、分からずじまいかも知れませんが(;´Д`)
     喉の痛みの相談で、患者さんが来店。
     風邪になりそうな予感が有るそうで、家に有った『ルルアタックEX』を飲んだら頭がボウッとするので、違う物をと思って探しに来たというお話。
     ううん、頭がボウッとするのが風邪の症状なのかEXのせいなのか、なんとも判然としない。
     いずれにせよ、EXの方は風邪の症状が、よりハッキリしてから服用するものとして、主訴の「喉の痛み」に焦点を当て、かつ頭がボウッとする成分の入っていない『銀翹散』を案内した。
     咳と鼻水が主訴で、寒気や頭重などは無いようなので、冷えが原因かアレルギー性と思い『小青龍湯』を案内したけど、現代薬を希望されたため『ブロン錠エース』を勧めた。
     痰が出るそうなので、適応する……はず。
     この辺、イマイチ自信が無い。
     なんかもう毎日、復習と自省の日々(;´д`)=3

     

  • 洗顔は良く泡立てて

     中学生と高校生の子供のニキビ治療のためにと、薬用洗顔を買いにいらしたお客様に、洗顔し過ぎて皮膚のバリヤーにもなる皮脂を取り除き過ぎないように、お話した。
     結構、皆さん洗顔料を手で伸ばすだけで、良く泡立てる事をしてないようで。
     実のところ、良く泡立てればその泡に汚れが纏わり付いて、汚れを落とす事ができるから、高い薬用洗顔を使わずに普通の石鹸でも充分なはずなんだけど。
     『排膿散及湯』が置いてあればお勧めするんだけど、今のところジェーピーエス製薬とか一部のメーカーに限られていて、入荷ルートが無いんだよなぁ。
     とあるメーカーの人に聞いた話じゃ、いったん商品を引っ込めてしまったメーカーは、かつての効能じゃ許可が取れなくて再販できないんだとか。
     確かに、漢方薬の効能書きを見ると、一見すると繋がりが分からない物があるしねぇ。
     『柴胡桂枝湯』なんか、効能範囲が広すぎて、どんだけ万能なんだよと思うもの(苦笑)
     風邪の置き薬を買いたいというお客様に共通しているのは、いわゆる「総合かぜ薬」なんだけど、私の私見では総合よりも症状にピンポイントでアタックした方が、回復が早いように思う。
     そんな訳で、熱かぜ向けの『ルルアタックFX』と、喉かぜ向けの『ルルアタックEX』を勧めた。
     今まで熱かぜの方が多かった気がするとのことで、今回はFXのみをお買い上げ。
     チッ(・д・)←マテ
     『葛根湯』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、喉が痛いという。
     喉が痛む時には、上半身を温める『葛根湯』を単独で使うより、『駆風解毒湯』『桔梗湯』との併用が望ましい。
     もしくは、単独の漢方薬なら『銀翹散』を。
     しかも今回は、のどの痛みの他に風邪の兆候と思われる頭痛や寒気といった症状は無く、のどに乾燥感があるそうなので『麦門冬湯』かもと思った。
     その辺りのお話もして、『葛根湯』『駆風解毒湯』の組み合わせで、お買い上げ頂いた。

     

  • 湿潤療法はトンデモ理論から

     『葛根湯』を購入されるお客様に、念のため症状を尋ねたら、すでに発熱しているそうなので、『麻黄湯』に移った方が良いだろうと案内したところ、両方をお買い上げいただけた。
     「風邪の初期には『葛根湯』」と言われているけど、その「初期」とは「頭が重い……気がする」とか「悪寒がする……気がする」という段階なので、意外と使いどころが難しい。
     加えて、熱が下がったら『柴胡桂枝湯』を使うと、ぶり返しを防いで回復が早まる事を説明した。
     飲み会での胃薬の相談を受けた。
     飲み会の後に必ず調子が悪くなるそうなので、参加する前に温かいお茶などを飲んで、胃の働きを良くしておくように勧めた。
     胃痛になる訳ではないようなので、水分停滞による悪酔いを避けるため、『安中散加茯苓』を案内したけど、本当は『五苓黄解』が欲しいところ。
     という訳で、発注してみた。
     発注して気づいたけど、『液キャベ』や『ソルマック』の二倍の価格なんだよね。
     ………売れるか心配(;´・ω・)
     喉の痛みを相談され、鼻炎や熱感は無いとのことで『駆風解毒湯』を案内したものの、現代薬の錠剤を希望されたため『ルルアタックEX』を勧めて、お買い上げいただいた。
     実のところ、登録販売者にも得手不得手があって、喉の痛みは私の不得意分野。
     候補に挙げられる薬のレパートリーを増やしていかねば。
      昨日、私が出勤する前の時間帯に、早番の同僚が高齢のお客様から、パウダー式の止血剤(おそらく『キズドライ』だと思われる)の、お取り寄せの要望を受け、応対した同僚は、とりあえず「取り寄せが可能か調べてご連絡します」とお答えした。
     私が応対してたら、たぶん「今は湿潤療法が主流で……」と説明しただろう。
     知り合いの医師からは、「後で処置に困る」と言われた事もあるし、今のお店では仕入れた事が無いので、仕入れるべきか悩み、同業者のコミュニティーで他店の状況を尋ねてみた。
     やはり、棚の隅に「ひっそり」と置かれている状況らしいのだけれど、お客様の欲しい物を提供するのが小売業の基本姿勢だと明確にしている意見があるし、モイストヒーリング(湿潤療法)を個人的には支持していても、医療の進化で変わっていくものだから、デメリットとメリットをお話することが重要というようなアドバイスを頂いた。
     パウダー式の止血剤のメリットはギズ口を早く乾かす事にあるものの、水洗いしないまま使う人が少なくないため、後で本格的な治療をする時に薬剤が固まってしまっていて洗浄が大変になってしまうのがデメリットで、そこが医師に嫌われる所以。
     一方、改めて湿潤療法について調べてみたら、出自はかなり怪しげで、傷口の湿潤液こそが雑菌を倒して皮膚の再生を早くするという考え方の元、消毒すら否定するという内容だったらしい。
     消毒すると、雑菌ごと傷口周辺の細胞を弱らせてしまうからという。
     いやいやいや、どんだけ強い薬剤で消毒する気なんだよ(;´Д`)
     ただし、そういう怪しげな点を再考した上で、初期の傷口の消毒はして、その後の治癒は乾燥させずに身体の回復力を手助けするという商品が開発され、今や主流となっている。
     トンデモ理論でも、科学的なアプローチで実用になるんですな。
     さて、仕入れるかどうかと共に、そのお客様には、なんと説明するか。
     頂いたアドバイスの、「教える」というより「情報を共有する」という姿勢での説明が、ちゃんとできると良いなぁ。

     

  • 薬物中毒に良い事はありません

     やや高齢のお客様から、排尿困難と排尿痛の相談を受けた。
     以前に『猪苓湯』を服用したものの効果を感じられなかったとの事で、加齢による体力低下もあると考え『五淋散』を案内した。
     ところが、痛風の治療をしているというお話があり、『五淋散』に関するメモを書いて、主治医に相談するよう勧めた。
     ううん、初めに既往症を確認するのは基本中の基本なのに、どうにも忘れがち(;´・ω・)
     子供の風邪の相談を受けたのだけれど、年齢は2歳だという。
     熱は37度ほどの微熱で、一応は市販で服用できる『こどもかぜシロップ』を案内はしたが、やはり大事を取って病院での診療を勧めた。
     せめて五歳くらいになるまでは、市販の薬で済ませようとは考えない方が良いと思う。
     湿疹で、頻繁に『フルコート』を購入される高齢のお客様がいる。
     ステロイド剤は、腎臓などに負担がかかるから長期連用は避けてもらいたいところ。
     そうお話して、病院での診察を勧めたけど、行ってくれるかなぁ。
     そういえば以前に、『新トニン咳止め液』を毎日買いに来るお客様がいたから、危険性をお話して売るのを断ったら、歩いて一分もしない近くの別なドラッグストアで買ってるのを、そのお店の人から聞いた事が……(-_-;)
     『新トニン咳止め液』に含まれている、ジヒドロコデインリン酸塩はダウナー系だから、気分が落ち込むばかりで良い事は無いですよん。
     一本千円近くするんだし、そのお金で美味しい物を食べた方が、幸福感があると思うんだけど。

     

  • 風邪には先手先手が必勝の策

     いつも咳止めに『麦門冬湯』を購入して頂いている高齢のお客様が、今日は鼻水とクシャミで来店。
     冷えが原因と考えられるため、今回は『小青龍湯』を案内した。
     ただし、体を温めすぎると今度は体内が乾燥してしまうので、症状が治まったら長くは飲まないようにと伝えた。
     ところで、成人の息子さんは、喉の痛みが『甘草湯』で治ったと聞いた。
     自分だったら、『桔梗湯』『駆風解毒湯』を候補にすると思う。
     自分が試したこと無いから分からないのだけれど、『甘草湯』の喉の痛みへの効果は、どれ程なのだろう?
     今度、自分で試してみるかな。
     とか思っていたら、高校生の息子さんの喉の痛みの相談で、お客様がいらした。
     家にあった『パブロンSゴールド』を服用したものの、効いた感じがしないという。
     ブロムヘキシン塩酸塩は、喉から炎症の原因物質を追い出すはずだから、チョイスとしては間違っていないはず。
     薬は体との相性もあるから、合わなかったのか。
     背は高いが痩せ型で、近日にマラソン大会に出るため疲労しにくいものという要望もあり、『銀翹散』を案内したのだけれど、効き目が弱い物を選択をしてしまったかも。
     風邪の可能性を考えて『銀翹散』にした事を、後になって『駆風解毒湯』にするべきだったかと考えて後悔。
     若い女性のお客さんが『葛根湯』を手にレジに来たのだが、念の為に症状を尋ねたら、すでに発熱しているというので『麻黄湯』を勧めたところ、両方をお買い上げいただいた。。
     「風邪の初期には葛根湯」と、なかばスローガンのようになっているが、『葛根湯』でいう「風邪の初期」とは、「頭が痛い……気がする」とか「悪寒がする……ような気がする」という段階に適しているので、家に置いておくより持ち歩く方が良い。
     「家に帰ったら飲もう」とか、「帰りに買ってこう」では、飲みタイミングを外してしまう。
     ちなみに、『麻黄湯』『麻黄湯』で、発熱時に用いるものの、汗をかき始めたら、もう適応時期を過ぎているので、『柴胡桂枝湯』に移った方が良い。
     なんだか目まぐるしくて面倒臭そうだが、そもそも風邪というのは急性症状で、体の中での変化も早いため、それに合わせて対処も先手先手が必要になる。
     そういう意味では、よく「熱が出たら消化に良い食べ物を」と考えがちだと思うけど、もう風邪の予兆の段階で、いわゆる病人食に切り替えてしまうのが先手必勝の策。
     内蔵が先に弱っているから風邪に対抗できずに発症するのだからというのもあるし、食べた物を消化するのにもエネルギーを使うため、風邪を治すためのエネルギーのロスを防ぐためでもある。
     普段よほど不摂生していなければ、いっそ水分補給と塩分・糖分だけを摂るか、味噌汁やスープで過ごして寝てしまった方が早く回復する。
     ……40歳を過ぎると、ガクンと回復力が落ちますが(;´・ω・)

     

  • 効いたから同じような成分の物が欲しいのか、効かなかったから違う成分の物が欲しいのか

     肥満の相談で訪れたお客様、体格はガッシリしているが太っているようには思えない。
     でも、各社の『防風通聖散』を試しているそうで、『和漢箋』の物より『ナイシトールG』の方が効果を感じられたという。(あくまで個人の感想として)
     他の肥満対策の漢方薬も知りたいというので、『大柴胡湯』を案内した。
     ガッシリとした体格と違い、筋肉が柔らかくプヨプヨしていて色白タイプの人には、『防已黄耆湯』が候補になる。
     『防風通聖散』『大柴胡湯』を一緒に服用して良いか尋ねられたけど、両方に大黄が入っているため、お腹を壊す可能性があるのと、漢方薬の場合は逆に生薬の種類が増える事で効き目が穏やかになると考えられるため、お勧めしない旨を説明した。
     喉の痛みで来店したお客様。
     風邪になりそうな予感がするというので、明日は月曜日だけど休めるようであれば『ルルアタックFX』を、休めなければ『銀翹散』をと案内した。
     休めるという事で、『ルルアタックFX』をご案内。
     『ベンザブロックL』を服用していたという患者さんから、疲労感があるという事で似たような薬をと頼まれてきたお客様が来店。
     元々は、喉の痛みと鼻づまりで服用していたそう。
     この場合の「似たような」というのは、おそらく同じブランドでというニュアンスだろうと解釈して、鼻の症状寄りの『ベンザブロックS』の方を案内した。
     実のところ、薬を変更したり探す時には、商品名より成分の方が重要な情報で、「似たような」というのが、「似た効能で成分の近い物」を求めているのか、「似た効能で成分違い」を求めているのか、これが分からないと案内のしようが無かったりする。
     効いたから同じような成分の物が欲しいのか、効かなかったから違う成分の物が欲しいのか、その後に来るのが同じメーカーやブランドで探すかなので。
     疲労感については、『柴胡桂枝湯』を案内したかったんだけど、頼まれ物では他に合わせてという訳にもいかないため、今回は見送り。
     
     昨日の、鼻炎薬を買ったお客様が風邪の症状で再訪された件を、同業者のコミュニティで対応の相談をしたところ、幾つか助言をいただけた。
     お客様に、あれこれと尋ねるのは難しいという話や、まずはお客様の訴える症状に添って選択するしかないという意見、通年でのアレルギー症状は確認するべきという指摘など、とても参考になった。
     あと、鼻炎薬と風邪薬を同時に購入して使用する人がいるかもしれないので、一緒に服用できない事をしっかり伝えましょうというアドバイスも貰った。
     ううん、勉強苦手なんだけどな……。
     お客様も、症状の伝え方を勉強していただけると助かります。(゜゜☆\(--メ)ポカッ

     

  • 患者さんの言葉を鵜呑みにしちゃいけません

     『キャベジン』と『大正漢方胃腸薬』を見比べて迷っているお客様がいたので、声をかけてみた。
     40代の旦那さんに頼まれたそうで、胃の不快感が主訴らしい。
     詳しくお話を聞くとストレスが思い当たるようなので、大正製薬の『爽和』と『安中散加茯苓』を案内してみた。
     『爽和』の方は、『安中散』『四逆散』を足したもので、誰かに怒られるとか外部的な要因のストレスによる胃炎に向いている。
     一方、『安中散加茯苓』は色々と考えて寝つけないとか不安感といった内面的なストレス向け。
     ご本人の体格や顔色なんか観察できると、他に『半夏瀉心湯』『茯苓飲合半夏厚朴湯』も候補になるのだけれど、頼まれもので、やたら候補を増やしても仕方がないので、この二つを比較していただいて、今回は『安中散加茯苓』に決まった。
     昨日、『アルガード鼻炎内服薬Z』を買われたお客様が再訪。
     昨夜いらした時には、主に鼻水とクシャミの鼻炎ということで、お客様自身が「花粉症かも」と言っていたのと、眠くならないものをとの要望だったため、『アルガード鼻炎内服薬Z』を案内したのだ。
     ところが、今朝から発熱があり37.5度ほどだという。
     あうっ、花粉症の季節とはいえ、風邪の可能性を見逃していた。
     風邪の相談で来たお客様には、必ず悪寒や頭重などの症状を尋ねているのに、「花粉症かも」と言われた瞬間に、スポーンと抜けてしまった……orz
     今日は、このまま仕事へ行き、翌日には休めるそうなので今度は熱風邪向けの『ルルアタックFX』を勧め、お客様の要望で栄養剤も一緒にとのことで『ユンケル黄帝液』をご案内して、お買い上げいただいた。 
     残尿感の相談で、お客様が来店。
     春になったとはいえ、雨で夜が冷えたせいか何度かトイレに起きてしまい、残尿感があるとのことで『猪苓湯』を紹介したら、まとめ買いされた。
     えーと、まとめて買っていただけるのは嬉しいんですが、まずは試してからの方が良いのでは(^_^;)?
     しかも買われた後で、尿道結石になりやすいという話が出た。
     『猪苓湯』も尿道結石に使いますが、排尿時に灼熱痛を感じると時には『竜胆瀉肝湯』に変更をと付け加えた。
     ううん、聞き上手になるには程遠いようで………。

     

  • 胃もたれするのに食欲が有り食べ過ぎてしまう

     やや高齢のお客様から、胃もたれするのに食欲が有り食べ過ぎてしまうという相談を受けた。
     ええと、この場合の主訴は「胃もたれ」の方なのか、「食欲過多」の方なのか(;・∀・)
     以前に、娘さんが買い置きしていた『スクラート胃腸薬S』を服用したものの、それが効いたかは良く分からなかったそう。
     ただ、胃の具合が悪くなると背中が痛むということで、痛み止めの芍薬を『安中散』に加えている『大正漢方胃腸』を案内した。
     食べ過ぎてしまう事については、「食べるのが早い」「家族のお弁当を作る時に残り物を食べてしまう」そうだから、一回の食事に30分以上かけて脳が満腹感を得られるようにする事と、残り物で自身のお弁当を作って食べる量をコントロールするよう勧めてみた。
     食べる時間については、最近の研究では時間をかけ過ぎると、今度は胃から腸に食べた物が送られて胃に隙間が生まれて、余計に食べ過ぎてしまうという説もあるそうな。
     とはいえ、そこまで説明を加えるのは混乱の元だろうから、今回はやめた。
     与えるべき情報量の加減が、なんとも難しい。
     喉の痛みや違和感の相談で患者さんが来店。
     体格はガッシリしていて、自分で購入した『ベンザブロックLプラス』を服用したそうなのだけれど、効いた気がしないため相談された。
     風邪の感じは無く、花粉症が思い当たるとのことで、喉の痛みに『駆風解毒湯』を、花粉による喉の違和感に『麦門冬湯』を案内した。
     同時に服用しても大丈夫だけど、それぞれの効果を活かすために、一時間ほど飲む時間をズラす事と、『駆風解毒湯』は、ぬるま湯に溶いてガラガラうがいをするような飲み方をするよう伝えた。
     うがいのような飲み方は、以前にメーカーの講習会に行った時に教えてもらった。