薬物中毒に良い事はありません

 やや高齢のお客様から、排尿困難と排尿痛の相談を受けた。
 以前に『猪苓湯』を服用したものの効果を感じられなかったとの事で、加齢による体力低下もあると考え『五淋散』を案内した。
 ところが、痛風の治療をしているというお話があり、『五淋散』に関するメモを書いて、主治医に相談するよう勧めた。
 ううん、初めに既往症を確認するのは基本中の基本なのに、どうにも忘れがち(;´・ω・)
 子供の風邪の相談を受けたのだけれど、年齢は2歳だという。
 熱は37度ほどの微熱で、一応は市販で服用できる『こどもかぜシロップ』を案内はしたが、やはり大事を取って病院での診療を勧めた。
 せめて五歳くらいになるまでは、市販の薬で済ませようとは考えない方が良いと思う。
 湿疹で、頻繁に『フルコート』を購入される高齢のお客様がいる。
 ステロイド剤は、腎臓などに負担がかかるから長期連用は避けてもらいたいところ。
 そうお話して、病院での診察を勧めたけど、行ってくれるかなぁ。
 そういえば以前に、『新トニン咳止め液』を毎日買いに来るお客様がいたから、危険性をお話して売るのを断ったら、歩いて一分もしない近くの別なドラッグストアで買ってるのを、そのお店の人から聞いた事が……(-_-;)
 『新トニン咳止め液』に含まれている、ジヒドロコデインリン酸塩はダウナー系だから、気分が落ち込むばかりで良い事は無いですよん。
 一本千円近くするんだし、そのお金で美味しい物を食べた方が、幸福感があると思うんだけど。

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薬物中毒に良い事はありませんへの1件のコメント

  1. アバター はぐれ薬剤師
    はぐれ薬剤師 コメント投稿者

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    ブロン液とトニン液は店頭に並べておかない店もありますね。大切なお客様ですが、目的外使用ですから、売らない事も出来ます。店長さんの判断でしょうか。フルコートのお客様、多分良心的な病院で、薬を出してくれなかったのでしょう。ただ説明はしてほしかったですね。