• タグ別アーカイブ: 葛根湯
  • 1月5日(金)/2007年

     風邪の相談で患者さんが来店。
     吐き気がするそうで、そうなると葛根湯(かっこんとう)麻黄湯(まおうとう)は使えない。
     一方、ノロウィルスの特徴となる下痢や実際の嘔吐にはなっていない模様。
     もし下痢と嘔吐があるようなら五苓散(ごれいさん)をと思ったけれど、ひとまず柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)で様子を見てもらおう。
     熱感はあるようだったので、念のため地竜(ぢりゅう)を合わせて勧めた。
     頭痛の相談で、患者さんがいらした。
     頭痛がするという事で、風邪の初期かとも思ったが、血圧が高くてのぼせもあるという話から、釣藤散(ちょうとうさん)を案内した。
     膀胱炎の漢方薬として、猪苓湯(ちょれいとう)を買いに患者さんがいらした。
     以前に勧めた物で、良く効いてるらしく、備えを置いておかないと不安との事。

     

  • クリスマスプレゼント購入

     咽喉の痛みの相談で、患者さんが来店。
     葛根湯(かっこんとう)は飲んだそう。
     それでしたら、桔梗湯(ききょうとう)を合わせて飲むと良いですよとお話したら、桔梗湯も家にあるという。
     ありゃま(笑)
     葛根湯が足りないということで、それはお買い上げいただけた。
     いよいよ年の瀬といった感じで、今日はお客さんや患者さんが頻々。
     うっかり昼食を食べ損なってしまった。
     お茶だけは何杯も飲んだけど。
     夜は、I氏と打ち合わせを兼ねた宴会の予定。
     お昼を食べ損なったままだったため、「お腹空いた」とメールをしたら、「餃子スープでも、ご馳走しよう(´∀`;」と返ってきた。
     ちょっと道に迷っただけで(笑)、無事にI氏の家に到着。
     餃子スープを御馳走になりつつ、芋焼酎などを頂戴する。
     I氏のパソコンを立ち上げてもらい、色々と打ち合わせするも、酒がだいぶ回ってしまった。
     そもそも、私もI氏も体質的に酒が合わないくせに酒好き(爆)
     そのおかげで、飲み過ぎないで済んでるともいえるが。
     21時には辞去して、そのまま新宿の『ヨドバシカメラ』に向かった。
     次郎のクリスマスプレゼントを買うために。
     今日を逃すと、クリスマスまでに買う機会が無いかもしれないので。
     そして、念願のNゲージを購入。
     婆ちゃんから、次郎のクリスマスプレゼントの資金を貰っていたから、ちょっと値の張るセットを。
     もはや誰のためかは謎(笑)
     順番からすればプラレールで始めるのがいいんだろうが、お金がもったいない。
     初めから到達点を揃えた方が安上がりかなと(笑)
     車輌は、E231系500番台の山手線にした。
     なんか次郎が、カタログの当該ページを破り取るくらい気に入ってるようだったから。
     しかし、系統が複雑になってて、今の鉄ちゃんは大変ですね。
     仮面ライダーの旧1号と新1号に加えて、ショッカーライダーを全員覚えなきゃならないくらいの複雑さで。
     次郎が山手線のオモチャを持ったまま京浜東北線を指差して、「おなじおなじ」と言うので、「違う!」と教育をしている次第(爆)
     帰りに酔いが回って動けなくなったため、ロッテリアでちょっと休憩した。
     それで帰りがだいぶ遅くなってしまった。
     まだ2歳だから分かるはずもないとは思うけど、念のためプレゼントは押入れの奥に隠した。
     I氏にチャットで買い物のことを話したら、JR東日本が導入する中央快速線の新車体の話になった。
     http://www.jreast.co.jp/press/2005_2/20051001.pdf
     前部にスカートが付いてるという事前情報があり、「それは、飛び込み者を弾き飛ばすためか?」とか言っていた私。
     なにしろ、飛び込み自殺が多くて、駅長が集まって神社にお参りに行ったくらいだから。
     外観図を見ると、下顎がエヴァみたいに開きそうに見える。
    「下顎が開いて、飛び込んだ死体を食べて回収(o ̄∇ ̄)o」とI氏。
     ああ、そりゃいいわ(笑)

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  • EC-02のバッテリーがリコール

     風邪の相談が増えてきた。
     気温がグンッと下がってきたからだろう。
     ただし、気象庁の発表では暖冬の予想が出ているようだ。
     風邪をひく人が少なくなって、花粉症の飛散も少なくなると、うちは困るなぁ。
     とりあえず、風邪に備えて三種の神器+地竜(ぢりゅう)は家に置いておくと安心ですよー、と呼びかけてみようかと思ったり。
     三種の神器は、風邪の初期の葛根湯(かっこんとう)と、熱の出始めの風邪の中期の麻黄湯(まおうとう)と、食欲が落ちる風邪の後期の柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)のこと。
     念のため。
     お喋りだけしに来て何も買っていかないというお客さんは、うちでは珍しくない。
     そんなうちでも珍しいお客さんが来て、ちと困った。
     どこそこで買った健康食品を飲んでるとか、あそこで買った薬が良く効いたとか。
     それでだから、同じ物を注文できるかとかいう問い合わせでも無く、飲み合わせの相談でも無い。
     うーむ、なんなんだろう。
     文芸サバイバル塾に行くため出かけたら、京浜東北線が一時止まる。
     止まった原因は不明。
     大宮方面行きの電車が異常な音を発したという話なのに、そちらは動いてて東京方面行きが止まるのは何故なんだか。
     授業では、テレビ業界との話を聴いた。
     テレビの人間は人をタダで使おうとするから、ネタをタダでは渡さないようにというような事。
     なにしろ、ライターはネタで仕事をしてるんだから、それこそが財産。
     財産について尋ねられたら、ちゃんと対価を受け取らないと。
     某テレビ局の取材を受けた時にギャラについて尋ねたら、「いりますか?」
    と言われて呆気に取られたり、社用のボールペンだけ差し出されたなんて事もあったそう。
     私の知人が某菓子メーカーのテレビCMに出演した時には、ギャラがそのメーカーの菓子で現物支給されてたな。
     それはまた別だろうけど。
     いい仕事をするには、「自分で納得できる仕事」と「自分のやりたい仕事をする」と、「自分のプライドを守る」というのがあるが、最後の「プライドを守る」と思ったらオシマイというのを、心に留めておく事にした。
     帰りに、ヨドバシカメラに立ち寄り。
     家の電話回線を光回線にしたのを期に、『PANASONIC』のデジタル電話機を購入。
     http://panasonic.jp/
     夕食はスタンドカレーで済ませた。
     商品の梱包を済ませておこうと薬局に行ったら、私の作業台に、お母んからメモが残されていた。
     バイク店から連絡があり、『ヤマハ発動機』の電気バイクEC-02のバッテリー(日立製)がリコールになったとの事。
     火花が出ることがあるらしい。
     そりゃ、バッテリーですから。
     ナマコとかタラコとか、なんだか分からない物が出たりしたら怖いぞ。
     で、ヤマハから連絡が入るまで乗らないで下さいという。
     ありゃま。
     マンションに帰ってから電話の接続。
     そしたら、その前にNTT東日本からレンタルしたモデムの設定が必要だった。
     説明書を読むと、パソコンを接続してブラウザ上で設定しなければならない。
     それには、IDとパスワードが必要。
     なのに、IDの入力の説明と、パスワードの入力の説明が離れた別なページにあり、IDの入力画面をどうやって表示するのかが分かるまで時間を要した。
     説明書は全部読めという事か。
     正論だけど、説明書を編集したヤツはタコだと思う。

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  • ビデオ評『銀河ヒッチハイク・ガイド』

     夜半から明け方はすごい降りだった雨も、小雨になった模様。
     例によって次郎が明け方に泣いて目を醒まし、奥さんにオッパイをもらって満足すると遊び回る。
     最近奥さんには、「いい子いい子」も頬にキスもしない次郎が、オッパイをねだる時だけはするようになった(笑)
     お母んは、保育園のクラスが3歳以下のクラスで1歳の子たちもいるから、次郎が幼児返りしてるんじゃないかと言っていた。
     あっ、まだ幼児だから乳児返りか。
     保健所の職員が来訪。
     薬局営業の更新をしたので、店内の検査に。
     特に問題無く、思っていたよりも簡単に済んで、お母んともども安堵。
     葛根湯(かっこんとう)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を買いに患者さんが来店。
     苓桂朮甘湯は眩暈用に常用、葛根湯は風邪かなとも思った時に出先で飲むために備えて。
     病院からの処方箋を持って患者さんがいらした。
     急な下痢で診察に行ったという話だけれど、処方されているのは整腸剤程度。
     これだったら行かないで、うちに来れば良かったと言われる。
     まぁ、大病ではない事が分かって良かったです。
     もし整腸剤で下痢が治らなければ、水みたいな下痢というお話なので、五苓散(ごれいさん)を使ってみましょうと伝えておく。
     昼前には雨が完全に上がって、時おり陽が差すくらいになった。
     途端にムシムシと暑くなる。
     ドアを全開にして風を入れよう。
     今日は急にネットでの注文がダダダダダッと入り、午後はほとんど商品の梱包に費やす。
     梅雨入りしたから、出先で買うよりという事なのだろうか。
     ツムラの営業マンが来訪。
     先日、桔梗湯(ききょうとう)の顆粒に髪の毛が混入していたという報告が使用者からあり、その混入していたとされる製造ロットの製品が回収された。
     今日は、そのロットの製品がうちに入荷していないかを確認に来たのだ。
     一応は、連絡があった時にうちでも調べて報告はしておいたけれど、念のためにと。
     実のところ製造工程から考えて髪の毛の混入は考えにくいのだが、苦情に対しては適切な対応が求められる。
     もっとも、これがもっと原価の高い製品だったら大変でしたと営業マン。
     今回は、うちには該当するロットの製品は入っていなかったので、書類に検印のみ。
     パートのAさんが営業マンに、ツムラの漢方製品の総合カタログは無いかと尋ねたら、もう5年も前に制作をしていないという返事。
     ありゃん、あれ便利だったのに。
     便利だったから、店で使ってる物はボロボロ。
     じゃあ今はというと、手帳サイズの漢方製剤の活用の手引書を配布しているのだという。
     数冊ほど頂いたが、なるほど確かにポケットに入れておけて便利。
     若手の薬局関係者からの要望で、このような形になったという。
     うーん、でも大きい冊子も店頭には欲しいな。
     患者さんに見せながら説明する時もあるし。
     手帳サイズだと、なんだかアンチョコを覗いてるように思われてしまうんではないかと。
     考えすぎ?
     あと、生薬の解説が載っていないのは不便。
     生薬構成が似ている漢方薬を比較する時に、参考になるのに。
     そう話すと、生薬辞典をいただいた。
     それも、実や葉っぱだけではなく、群生している物はその景色の写真まで載っている。
     こりゃ、眺めるだけで楽しい。
     非売品だそうで、言ってみるもんだ。
     犬を連れて近所の人が来店。
     小型犬なのだけれど、ちょうど帰ってきた次郎は怯えて近づかない。
     しかし興味はあるらしく、私を呼び、私の足元に隠れながら接近をはかる。
     人を盾にするな(笑)
     ご近所の方から電話で雑貨などの注文を受けるのは珍しくない。
     ところが今日は、その電話が重なって困った。
     注文を受けてる間にキャッチホンの音が。
     病院からのFAXだと受信しないとならないので、いったん待ってもらって切り替える。
     すると切り替えた相手が、やっぱり電話での注文だったり。
     短い注文であれば先に受けてしまった方が良いし、長引くなら折り返しお電話をと言うのだが、その判断が難しい。
     受注を終えて電話を切ろうとすると、「あっ、それから……」と続いたりσ(^◇^;)。
     奥さんが次郎をマンションに連れて帰ろうとして自転車に乗せ、何か忘れ物をしたからとそのまま店の中に戻った。
     コラコラコラコラ、荷物じゃないんだから自転車に乗せたまま離れるな。
     物なら盗まれるだけで済むだろうが、子供はそうじゃないだろう。
    「すぐだから」と奥さん。
     秋田で起きた殺人事件を例にするまでも無く、近所の人にだって殺される事があるってのに、なんて無防備な。
     気をつけてたって避けられないのなら、あとは遭う確率を低くするしかないのだよ。
     『YAMAHA』に電話。
     電動スクーターのEC-02を納品してもらう事にする。
     http://www.yamaha-motor.jp/ev/ec-02/index.html
     『日本自動車研究所』としては、申請書の行方を調べてはもらえないようなので。
     水虫の塗り薬を下さいと患者さんに注文されたので、なんの疑いも持たずに売ってしまった。
     ところが会計を終えた後に、「なんか効くの無いかねぇ」と言われるので患部の状態を尋ねてみたら、腕をまくられた。
     何故腕まくり?
     と思ったら、腕が痒いんだという。
     うえっ、湿疹じゃないですか。
     それじゃ水虫の薬を使っちゃ駄目ですよ。
    「いや、コレが良く効いたんだよ」
     そりゃ、痒み止めの成分は入っていますが、これは真菌を倒すのに使う物でして。
    「水虫にも効くんでしょ?」
     というか、水虫にしか効きません(・_・;)
    「まぁ、いいや。せっかく買ったんだから」
     良くありませ~ん。
     在日本大韓民国民団、通称『民団』が、日本の植民地支配からの解放を記念して8月15日に開く『8・15記念祝祭』の在日本朝鮮人総連合会、通称『朝鮮総連』との共同開催を見送ることを決めたというニュース。
     共同開催は、5月17日の朝鮮総連との和解の際の共同声明に盛り込まれた合意事項であったが、支部の反発が強く断念した模様。
     もう一つの合意事項である、『6・15民族統一大祝典』への日本地域委員会代表団メンバーとしての参加も見送ったそうだ。
     これじゃもう、合意も何もあったもんじゃないですな。
     なにしろさらに、和解を巡って組織の混乱を招いたとして、5人の副団長全員が辞表を提出したそうだし。
     朝鮮総連を瓦解させられず、民団の方が自滅するというのがなんとも。
     ダメダコリャ。
     やっと、 『銀河ヒッチハイク・ガイド』のDVDをレンタルしてきて観た。
    「やっと」というのは、「評判で知ってはいたけれど二の足を踏んでいたから」である。
     この作品、世間的に当たらなかった。
     やっぱり、しょっぱなで地球がアッサリ無くなっちゃうからかな。
     主人公のアーサーが朝目覚めると(駄洒落でなく)、突然家が取り壊されることになったと通告される。
     それはアーサーの家が高速道路の建設予定地になっていたからで、もちろんそんな事は知らないと役人に抗議をすると、告知は何ヶ月も前に地下室に掲示してあったのだから、知ろうとしなかったアーサーが悪いという。
     そんな事で揉めていたら、地球に宇宙船が襲来。
     地球は銀河系の亜空間高速道路の建設予定地になっているから、ただちに立ち退くようにと通告してくる。
     もちろんそんな事は地球人の誰一人として知らないが、その告知は数万光年離れた星にちゃんと掲示してあったのだから、知ろうとしなかった地球人が悪い、問答無用で地球は消去されてしまうのだ。
     で、その直前にアーサーの友人であるフォードが助け出してくれるところから、物語は始まる。
     この間、わずか数分の展開。
     フォードは銀河系のヒッチハイク本を書いている宇宙人で、初めて地球に来た時に勝手が分からずトラックに轢かれそうになったところをアーサーに助けられ、その恩返しもあって今回アーサーを助けてくれたという次第。
     いやぁ、面白いわ。
     こんな良作が『宇宙戦争』なんかの大作に埋もれてるなんてもったいない。
     でも、さっき書いたように、やっぱり地球が消滅するのがアッサリとし過ぎていたのが話題にならなかった理由だろうな。
     もちろん、映画的な迫力のあるシーンが無いという点も含めて。
     『宇宙戦争』なんかは、あれは迫力のあるシーンが、すでにCMで流れてたから本編を観る必要が無いと思うんだけどね(笑)
     こちらは、悪ノリ風に始まっただけあって、その悪ノリにノッてしまうと、本当に楽しい。
     途中でアーサーたちが助けられる宇宙船に積まれてるワープ装置が、“無限不可能性ドライブ”ってのが洒落てる。
     この装置、「確率的に起こりえない可能性を実現する」ことによってワープするという(笑)
     こういう作品を観ると、なるほど古株のSFファンの人たちが近年の作品を観て「今さら」という感覚を持つのも分かる。
     ここから先は、念のために警報を発令しておこう。
     初めて観た時に受ける衝撃というのもあるから。
     ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
     アーサーたちを助けた宇宙船は、執務を放り出してきた銀河帝国大統領ゼイフォードの宇宙船で、執務を放り出してきたのは伝説の惑星マグラシアを探すためだと分かる。
     その冒険で、様々な宇宙人や文明と出会うのだが、「42」の謎が解けたのが個人的に嬉しかった。
     古株のSFファンの人と何かしらの話をしてて、「それってどういうことです?」と問いかけると、「答えは“42”だ」と言われるギャグが分からなくて悔しい思いをしていた(笑)
     とある高次元の知性体が超高性能のコンピューターを作り上げ、“生命と宇宙と万物についての究極の答え”を問いかける。
     するとコンピューターは計算に数百年(数千年?)かかるから、その時に来なさいと告げる。
     作った知性体たちは残念そうながらも、数世代を経て再びコンピューターの前に訪れる。
     そして答えを多くの聴衆が見守る中で答えるのだ。
    「42です」と。
     意味不明。
     訳分からん。
     どうして42なのか。
     知性体たちは落胆し、疑問をコンピューターに投げかける。
     そこでコンピューターは、こう答える。
    「求める答えがほしいのなら、その答えが出る問題を私に与えなさい」(ちょっと言い回しは違うかも)と。
     なるほど!
     そうか!!
     多分に哲学的な要素を、ノリとギャグで答えつつ、時に煙(けむ)に巻く展開に大いに楽しませてもらった。
     ただ、これは原作と違うらしいのだけれど、後半に行くにしたがって変な言い方だが、話の辻褄が整然と繋がっていってしまうのには、やや失速感を感じた。
     地球が“造られた”理由と、その製造工程が明かされ、故郷を失ったアーサーのために地球を“量産”するところとか面白いんだけど、想像の及ぶ範囲の展開になってしまって。
     それでも、欝なロボットのアーヴィンが欝であるがゆえに思いがけず活躍するところとか、最後のオチにも笑わせてもらった。
     エンドクレジットもちゃんと観ないとね。
     奥さん、いつも切っちゃうからなぁ。
     どれを言ってもネタバレ、でも言わないと面白さが伝わらない。
     人に勧めるのが難しい作品だ。
     肩透かしではなく、哲学的なセリフなんかを並べ立てておきながら、最後の最後まで“考えるだけ無駄”という意地の悪いメッセージが込められてて。

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  • 美肌に効果がある?

     奥さんに起こされて、次郎を保育園に連れて行く。
     次郎は、いつもは一緒に出るはずの奥さんが部屋の中に残ってるので呼び続ける。
     今日は、私と行くのよん。
     患者さんから、メールで問い合わせ。
     日本薬局方のヨクイニン末が、美肌に効果があると聞いているのですが、ツムラの商品も同様の効果を得られますかと。
     そして挙げられていた漢方薬は、桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
     しかしこの漢方薬、使用目標として「比較的体力があること」や「上半身にのぼせを感じる」などが条件となっている。
     これは、桂枝茯苓丸加よく苡仁が血液の流れを安定させた上で、症状の改善をはかるという考えに基づいてるから。
     そして、ヨクイニン末が美肌に効果があるとされているのは、皮膚の材料の一部として使われるためで、そのことを考えると、純粋にヨクイニン末だけを摂取した方が、体質における条件がほとんど無く使いやすいだろう。
     他に、皮膚の材料にはビタミンB2やB6も必要なので、飲食物で摂取するか、それらの栄養剤を併用すると効果が高いでしょうと返信した。
     朝日新聞を読んだら、朝日新聞社が実施したアンケートという事で、各都道府県の高校野球連盟に加盟する硬式野球部の指導者を対象に、指導上の留意点や体罰の有無などの意識を尋ねた結果が載っていた。
     全国の4214校が対象で、回答数は2528(回答率60%)。
     指導の中で、「心の育成」を最も重視するという回答が8割あるのに笑い転げる。
     だって、体罰を容認する回答も6割に達してるんだもの。
     お前ら暴力団か不良グループかよ(笑)
     体罰をしたという指導者の中でさらに、その効果を肯定的に捉えてる連中が6割を超えてる。
     人を殴りたかったら商売替えしなさいって。
    「心を育てる」が80%を占めてて、なら後はというと、「チームの勝利」が5%で、「技術を伸ばす」が4%なんだと。
     白々しいにもほどがある。
     子供の頃、「嘘ついちゃいけません」って教わらなかったのかね。
     だいたい、体罰が必要な理由がよく分からない。
     だって、野球をやりたくて入ってきたはずでしょ、野球部員は。
     だったら、体罰をするまでもなくチームからはずしちゃえば充分に罰として機能するんじゃないのか?
    「ミミズちょうだい」と患者さん。
    「あっ、地竜(ぢりゅう)下さい」と言い直した。
     いえいえ、同じですから(笑)
     使い慣れた人には、“ミミズ”で定着しているようで。
     それから、咽喉の腫れを相談された。
     風邪のひき始めであるらしい。
     桔梗湯(ききょうとう)葛根湯(かっこんとう)と合わせてと思ったが、家には麻黄湯(まおうとう)があるようなので、葛根湯の代わりに麻黄湯でも良いでしょうとお話した。
     はと麦茶を買いにお客さんがいらした。
     しかし、うちで買ったパッケージとは違うと言われる。
     うちで扱ってる物は、ここ数年変わっていないので他所で購入した物なのかもしれない。
     それに最近では、煮出すのが面倒という人も多く、錠剤のヨクイニンを購入される人の方が多い。
     試しに購入していただけた。
     So-Netから、退会手続きを案内するメールが来た。
     は?
     退会手続き?
    ---------ここから引用-----------
    > ユーザの退会手続きにつきましては、
    > 当窓口にて手続きを承らせていただきたく存じます。
    ---------ここまで引用-----------
     誰が退会手続きをしてくれと言いました?
     『Harbot』については、新規に申し込むとデータが引き継がれないというから、引き続きWebMoneyでの支払いを検討している。
     だから、クレジットカードでの支払い申し込みを無かった事にして下さいと言ってるんですが。
     今回の件の流れを本当に理解してるのかな。
     整理すると、こんな感じ。
    ・『Harbot』に、更新手続きと支払いを促すメッセージが表示された。
     ↓
    ・『Harbot』の支払いをWebMoney以外でしたいと問い合わせ。
     ↓
    ・クレジットカードでなら可能と案内され手続き。
     ↓
    ・『Harbot』が回復しない。
     ↓
    ・自動的に更新されるのでお待ち下さいと案内される。
     ↓
    ・実はクレジットカードで可能と案内したのは間違い。
     ↓
    ・新規に申し込めば、『Harbot』は無料サービスの範囲で利用できるが、データは引き継がれないと案内される。
     ↓
    ・なので、『Harbot』の更新については保留しますと返答。
     ↓
    ・そして、クレジットカードの登録については間違った案内によるものだから手続きを解除してもらいたいと要望。
     このどこで、退会手続きを要望したというのか。
     電話でも、そんな事は一言も言ってないのに。
     私が希望しているのは、『Harbot』の継続利用と、クレジットカード情報の破棄。
     間違った案内で取得されちゃったんだから。
     一方、『Harbot』を継続利用するために私がしなければならないのは、WebMoneyでの支払い。
     双方共に「正規の手続きを踏みましょう」って言ってるんだがなぁ。
     とりあえずメールを返して、Iちゃんとのデートに出かけた。
     トラブル続きで、私の方はちょっとプリプリしてたかも。
     ゴメン。
     しかし、それはともかくラブホテルに入ってカラオケやTVゲームをするカップルもどうかと思うが、ニュース番組をつい観てしまう自分もどんなもんか。
     今日は、東京地検特捜部が、通称『村上ファンド』の代表である村上世彰氏を証券取引法違反容疑で逮捕したなんてニュースもあって気になってたんだよねぇ。
     もしかすると、明日には手持ちの株を売っとかなきゃならないし。
     今回の逮捕容疑は、ライブドアによるニッポン放送株大量取得の情報を事前に知ったうえで、違法に売買したんじゃないかというインサイダー取引との事。
     違反しているとすれば、3年以下の懲役か300万円以下の罰金となる。
     で、逮捕直前に記者会見を開いた村上氏、「宮内さんから『やりましょう』と聞いたのは事実」と言い、「プロ中のプロとしておわび申し上げたい」と謝罪していた。
     嘘くせー(笑)
     しかし、ライブドアの方が幹部がまとめて逮捕されたのに対して、今回逮捕されたのは村上氏1人。
     どうやら、容疑を認めたから幹部を逮捕しなくても立件できると見込まれたらしい。
     ううん、村上氏、カッコイイことするなぁ。
     悪人はこうでなくっちゃ。

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  • ≪通巻0285号≫
    自殺は金持ちの道楽に/効かないと思ったら変更も/小青龍湯には抗アレルギー作用/弱者のイメージ戦略を

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻0285号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※3月28日(火)……自殺は金持ちの道楽に
        
    ※3月29日(水)……効かないと思ったら変更も
    ※3月30日(木)……小青龍湯には抗アレルギー作用
    ※3月31日(金)……弱者のイメージ戦略を
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆3月28日(火)/2006年◆
     スペクタクル映画のような夢で起床。
     空から何本もの光が降り注ぎ、ビルが縦に裂けて次々と爆発していく。
     体に、ヌルッとした液体がかかり、良く見ると血だった。
     ただ不思議なのは、恐怖は感じなかった事。
     風邪の相談で患者さんが来店。
     寒気がするという話と、やや高齢である事から麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を勧める。
     Iちゃんから携帯にメール。
     何かと思ったら、S氏に熱湯をかけて火傷を負わせたという。
     状況が良くワカラン。
     S氏は火傷の手当てを熟知しているから、直火でなければ心配無いとも思うが。
     郵便局からのお知らせが届いた。
     代金引換の、うちの口座への振替手数料が値上げになるという。
     実は、うちの店の代引き手数料250円には、その振替手数料は入れていない。
     今までは70円だったのが、100円になるようだ。
     むー、入れないままでやっていけるかしらん。
     千円ちょっとで送料無料のが、ちと痛いな。
     奥さんが次郎をK病院に連れて行くのに、私にも付き合ってくれと頼まれる。
     もう、午前の診察受付時間が終わりますけど?
     自転車に乗せて連れて行くというので近道を教えたら、本気で知らなかった模様。
     しょうがいなの。
     道案内がてらついていくと、受付の締切時間を5分過ぎていた。
     タイムアウトである。
     しかし、保育園に入園するのに、健康診断を受けておかなければならない事と、昨日から咳が止まらないと言って、奥さんが無理繰りに頼んで受け付けてもらっていた。
     イカンよ、そんな事しちゃあ。(どの口が言うか)
     小児科に向かうと、具合の悪そうな子はソファに横になり、健康診断などで来ているのか元気な子供は走り回っていた。
     次郎は、洟をすすりながら、咳をしつつ一緒にはしゃいでいた。
     病院では静かにしようよ。
     そしたら、他の男の子に突き飛ばされてバタン。
     でも泣かなかった。
     突き飛ばした方の男の子も、まだ話せる年齢ではないらしく、しかし次郎が起き上がるのを手伝ったり。
     おっ、男の友情か?
     呼び出された次郎の名前は、途中で端折られていた。
     患者名はフルネームで呼ぶんじゃなかったのか~(笑)?
     風邪ひいてるのに、健康診断の記録には「問題ナシ」と書いてもらう。
     あー、これで後でホントに大病を患っていたりしたら問題になるので、良い親は真似しないように。
     店に帰ってから、模様替えの続き。
     大きな模様替えは終わったものの、実際にウエルシアの営業が始まったので、さらにいじる。
     とにかく死に筋商品は、奥に引っ込めた。
     どうせ、ドラッグストアーの方が安いのだ。
     今までレジの背後の棚の一箇所に固めていた漢方薬の錠剤を、むしろ症状別の棚に分散させる。
     そして、症状別の他に関連した漢方薬の一覧表を印刷して、手に取ってもらえる形で置いておく事に。
     市役所から、保育園の保育料の通知が来ていた。
     おおっ、最低ラインの金額だ。
     ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪
     ………って、つくづく貧乏なんだな。
     店のプリンターを、無線LAN対応にしたら楽だ~♪
     複数台のパソコンから使うのに以前はUSBケーブルを、いちいち付け替えてたからなぁ。
     印刷速度もキヤノンだから、レーザープリンターに比べたら遅いけど、発色の良さなんかを考えたら問題ナシ。
     http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/ip5200r/index.html
     ただ、前にも書いたように初めてプリンターを購入するような人は、最初のセッティングに戸惑うかもしれないので、その点だけは注意した方が良いかも。
     ちなみに、『キヤノン』の「ヤ」は小文字じゃないのが正式です。
     念のため。
     元々、カバーが観音開きするカメラレンズを開発して、「カンノン」→「キヤノン」というのが有力な説の1つ。
     今ひとつ納得できないのも確かだけれど、会社のホームページもそういう表記になってるので、ひとつよろしく。
     http://canon.jp/
     加味温胆湯(かみうんたんとう)はありますかと、お客さんから尋ねられる。
     それはまた、珍しい処方で。
     胃腸障害のある人の神経症に用いるものの、製品としては扱っているメーカーが少ない。
     100種類以上を揃えているツムラにすら無い。
     親が、誰かに勧められたらしいのだけれど。
     生薬から漢方薬の調合をしてくれるような専門店で作ってもらうしかないのではないか。
     小さいメーカーを探せば、見つからない事もないのだけれど。
     歯科医の処方箋を持って、お客さんが来店。
     娘さんが親不知を抜いたそうだ。
     痛み止めは出ているものの、もし足りなければ漢方薬に抜歯後の疼痛に使う立効散(りっこんうさん)という物があるのでご相談下さいと伝えた。
     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を買いに患者さんがいらした。
     やはり、歯茎の腫れにはこれが一番と言ってもらえる。
     テレビのニュースで、今朝5時35分頃に千葉県市のマンションで、耐震データ偽造問題の中心人物の1人、姉歯秀次・元1級建築士の妻が飛び降り自殺をした事を流していた。
     マンションの駐車場に留めてあったワゴン車の中に、頭から血を流してる女性が倒れているのを車の持ち主が発見し、管理人を通じて119番通報したらしい。
     うえっ、この人災難だねぇ。
     現場は姉歯氏の自宅から約200メートル離れているというし、迷惑な。
     今のところ遺書は見つかっていないようだが、「今頃かい」という気もする。
     もう少し旬の話題の頃ならば、同情もできたんだがなぁ。
     しかも、死ぬのにも人に迷惑をかけるってのはどーよ。
     潰されたワゴン車の持ち主が可哀想。
     迷惑かけて自殺する時には、ちゃんと慰謝料を用意してから死んで欲しい。
     慰謝料を工面できないなら死ぬな。
     テレビの天気予報で、気象予報士の森田キャスターが今夜は雨になりそうだという事で、
    「早めに帰りましょう」と。
     すると奥さんが、「はい」とか返事した。
     テレビに返事するなよ(笑)
     で、寝ていた次郎を起こして、先に帰っていった。
     いい気持ちで寝ていた次郎は、すこぶる機嫌が悪かった。
     麻黄湯(まおうとう)を買いに、お客さんがいらした。
     高校生の娘さんが昨日から風邪気味で、今日も体がだるいと言ってるそうだ。
     地竜(ぢりゅう)を飲ませていたおかげか、昨日あった寒気は無くなった模様。
     食欲が落ちたらりしたら柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の方が良いのだけれど、そこまでは行ってないようなので麻黄湯で大丈夫だろう。
     マンションに帰ると、Iちゃんから電話が入った。
     S氏の火傷についてで、予想以上にワタワタオロオロしている感じだった。
     ちょっと珍しい。
     S氏に電話を代わってもらうと、淹れたてのコーヒーを被ったとの事。
     一応は、患部が赤くなっているものの、皮膚の萎縮や剥離などは無いようで、大丈夫そうだけれど。
     普段からIちゃんは、S氏に蹴躓いたり、踏んづけたりと、色々としてるそうな。
     悪い事は、みんなIちゃんがやってるのね(^_^;)
     来週から、いよいよ次郎は保育園。
    「次郎を、もう社会に出すの可哀想ね」と奥さん。
     別に行かせなくてもいいんだけど。
     まぁ、奥さんにも働いてもらった方が助かりますが。
    「帰ってきたらどうしたらいい?」と訊かれる。
     そりゃ、あのクドクドクドクドクドクドした叱り方をやめればいいかと(笑)
     普段は興味も無いくせに悪口ばかり書いてる高校野球。
     関連ニュースで「おっ」と思う記事を見つけた。
     沖縄本島から約400キロの離れた石垣島から、八重山商工が選抜出場を決めて、1600キロ離れた甲子園球場に行くため、寄付の他に選手がアルバイトをして遠征資金を調達したのだとか。
     http://www.yaeyama-th.open.ed.jp/
     うーむうむうむ、よーしよし(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)
     知らなかったのだが、選抜では往復運賃と滞在費を高野連が補助するんだそうだ。
     ただし、補助の対象日は決まっており、チームは補助対象日の約1週間前に宿舎入りして、自腹で滞在したとの事。
     その方が、試合ごとに往復するより、費用が安上がりで済み、練習もはかどるという判断らしい。
     まぁ、そうだよね、それくらい遠いと。
     で、その費用は年間で選手1人あたり50万~60万円するそうだ。
     んー、コンビニでアルバイトするとしたら時給700円で1回5時間なら約171日分か。
     1年間で貯めるなら、週に3~4日は入らないと稼げないな。
     とはいえ、これなら普通のアルバイトをしている高校生の標準だろう。
     やっぱり、好きな事をするためには、それくらいの努力をしなくちゃ。
     ただ、これは、あれだよ。
     甲子園球場に近い出場高校の選手もちゃんと働いて、そのお金をプールするべきだよ。
     でないと、不公平というもの。
     チャットで、元彼女のRちゃんから今の彼氏の事で相談された。
     過労気味な彼氏に対して、自分はどうしたら良いかと。
     この場合、目的によって随分違うと思うと話す。
     実際的な過労の解消が目的でないのなら、深く考えるまでもない。
     自分が支えになれば良い訳だから、「お疲れさま」と言って労わってあげれば良かろう。
     一応は、仕事が大変だと漏らしたりはするようだし。
     しかしRちゃんとしては、過労死しないかが心配だという。
     それが目的なら、本人じゃなくて雇い主に対応しないと。
     I氏も、「社会人にとって、自己管理は必須なんだけどなぁ」と言っていたように。
     しかも彼氏は、一人でやらなくていい事までしょい込み、常に全力を出すタイプだそうな。
     私から言わせれば、“馬鹿”ですな。
     もっとも、愛すべき馬鹿ではあるけれど。
     だから、「がんばらせすぎないため」にどうしたらいいかというのが主題になるようだ。
     それをRちゃんは本人の問題と言っていたが、私は「違う」と断定的に否定した。
     ホントは違わないんだけど、こういう時には断定した方が分かりが良いだろうって事で。
     周囲の人間が任せ、上司が容認してなきゃ、“勝手に”仕事を背負い込む事なんてできない訳で、そうさせるのは周囲の人間だと論を展開。
     我ながら穴だらけだ。
     ただ、実際やってる事が、共同の机の片付けとか、名簿づくりとか、本来は仕事として含まれてないものらしいから、あながち間違っちゃいないみたいではあった。
     例え自主的にやってても。
     例えば、Aという人が人を殺そうとしたら、それを普通は周囲の人間は止めるでしょ。
     止めないって事は、容認してる訳だ、その行為を。
     でも、分かってて容認したのなら、それ自体は罪にならないとしても、道義的な責任はあるだろう。
     ううむ、メチャクチャな論理だなオイ。
     あくまで具体的かつ実際的に仕事を減らすのが目的ならば、上司や同僚に相談して、彼のしている作業を分担するように申し入れるのが一応の正論ではあるとは思うが。
     でも現実的には難しいから、彼を労わることに限定するのなら、Rちゃんがやりたいように労われば良いと付け足しておく。
     それと、彼の気持ちを優先するか、自分の気持ちを優先するかも考える必要があるだろう。
     彼を大切に思う自分の気持ちを優先するなら、彼の了解を得ないで、Rちゃんが上司に相談するのもアリ。
     いわゆる、「嫌われても愛してる」というヤツだ。
     しかし、関係を大事にするなら、彼の気持ちを優先するべき。
     すると、精神的に癒されるように何か送ってあげたいんだけど、お勧めはと訊かれた。
     それは、性格とか嗜好がワカランとアドバイスしようが無いな。
     一般的には、メールとかだけでも充分だと思うが。
     私は、代わりの女の子をあてがってもらえると喜ぶが(o ̄∇ ̄)o
    「彼はあなたみたいな人じゃないから」と怒られた。
     そんなところで怒られても困る。
     縁もゆかりも無い人の相談を受けてるのに。
     そしたら、「私とはゆかりも縁もあるのに(´・ω・`)」と言われた。
     そりゃ勿論、Rちゃんの相談だから乗ってる。
    「真剣に聞いてくれてないのかと思っちゃうよ」とRちゃん。
     それは誤解というもの。
     私は他人のために時間を使うような優しい人間ではない。
     真剣に聞いて無いなら、そもそも時間を無駄にする気も無いから。
    「そういえば、そうだったね」と納得される。
     自分本位。
     エッヘン(⌒▽⌒)
     って、納得されるのもどうか(苦笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、次郎を保育所入所のための保険診断にK病院に行った。
     風邪気味だったけど、それを医師に言ってやってもらった。
     特に問題も無さそうであるが……。
     しかし、相変わらずものすごい咳なんで心配だったけど。
     でも、旦那も一緒に行ってくれたので助かった。
     よく動き回るので、私だけじゃ大変だったからだ。
     でも、ついでに薬とかももらえて良かったと思う。
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    ◆3月29日(水)/2006年◆
     外は猛烈な風。
     奥さんは、次郎を連れて友達の家に出かけた。
     漢方薬を前面に出した配置に模様替えしたものの、錠剤の箱などには効能が大きく書かれていないので、POPを作る。
     近くに出来たウエルシアは、あまり漢方薬には力を入れていない模様。
     差別化を図っていこう。
     漢方相談に時間をかけるためには、現代薬を買いたい患者さんにドラッグストアーに行ってもらった方が良いし。
     漢方相談の看板を出してるのに、漢方薬は嫌と言われても困るのだ。
     このあいだ、花粉症かもしれないと相談にいらした患者さんが来店。
     鼻水が主訴だったので小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を案内したのだが、あまり効果が無かったというので麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)に変更してもらったら今度は効いたそうだ。
     それは良かった。
     ところが、目の痒みが治まらないという。
     むっ、やはり完璧に花粉症のようですねぇ(^_^;)
     アレルギー用の目薬と一緒に、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を服用するように勧めてみた。
     友達と遊びに行っていた奥さんが帰ってきたが、次郎を薬局に預けて買い物に出かけた。
     置いてくなよ~、けっこう邪魔なんだから。
     皮膚の痒みの相談でいらした患者さん、お話を訊くと、痒いので、お風呂に入った時によく擦って洗っているという。
     あうううう、逆効果です(>_<)
     素手で洗うといったように、皮膚を労わってあげて下さい。
     カサカサ肌のようなので、当帰飲子(とうきいんし)を案内。
     そろそろ次郎に薬をあげる時間なのに、奥さんはいつ帰ってくるんだ?
     病院から貰ってる薬だから、飲ませるならちゃんと継続的に飲ませなきゃ。
     歯茎の腫れの相談で来た患者さんには、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を決め打ち。
     ただし、たまに風邪とか別な疾患の患者さんもいるので、他に症状が無いかは、やはり要確認。
     熱が出そうだという風邪の相談。
     吐き気などは無く、普段は体力もあるようだったため、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)の組み合わせで。
     夕方を過ぎて、やっと奥さんが帰ってきた。
     待っていた次郎は元気そう。
     でも、やっぱり鼻が詰まってて咳をしている。
     なんで薬を持って家を出なかったのかと小言を言っておく。
     夕方までには帰るつもりだったからと。
     出先で災害が起きたらどうするつもりなんだ。
     そういう事は考えたことが無いという。
     あのなぁ、出先で確保が難しいのは、水と食料と薬だぞ。
     だから、私は小さいペットボトルと、地竜は欠かさないようにしている。
     地竜は、食べ物が無い時に栄養補給になるから。
     平時でも、出かけた先で女性を口説く必要に迫られたら役に立つし(o ̄∇ ̄)o
     夕方のニュースで、今月8日に渋谷の路上で駐車していた車から日本刀が見つかり、銃刀法違反の現行犯で逮捕された俳優の木村一八氏が、釈放されていたらしく、インタビューに応じていた。
     逮捕の原因になった日本刀は、知人の剣道家からもらったものの、名義を書き換えないでいたため銃刀法違反になったと説明していた。
     そこまでは、なるほどそういう事もあるかもねと納得。
     ところが、家賃滞納で急にマンションを出なければならなくなり、車に積んだまま忘れていたという話には、なんだかなと。
     でもって、
    「トランクに入れてあって使うと思いますか?」と言っていたけれど、過去に傷害で2回逮捕されてりゃ、使いそうですが(笑)
     患者さんから電話。
     処方された薬が少ないのではないかと。
     調べてみると、お母んが調剤をして日数を勘違いしたらしい。
     も、申し訳ございません( ̄▽ ̄|||
     明日、配達する事に。
     店の模様替えで、随分とゴミが出てしまった。
     ゴミをまとめるのに時間がかかり、なかなか帰れない。
     帰ってから、夕飯の焼き鳥に山椒をかけて食べる。
     すると次郎が山椒の瓶を手にして蓋を開けた。
     それは、これまでにもあった事。
     それが今日は、自分の御飯に山椒を振りかけた。
     そして食べる。
     美味しそうに食べる。
     いいのか(笑)?
     単に刺激のある味が好きなだけじゃ困るな。
     でも漬物も好きだし、将来は大酒飲みかい?
     Iくんから携帯に電話。
     ホームページの打ち合わせをした。
     パソコンで画面を確認しつつ、概ねいいねとOKを出そうとしたら、原因不明のスプリクトエラーが。
     ちょっといじっただけでは解消されず、再度Iくんに調べてもらう事に。
     今日の14時頃に起きたという“立てこもり事件”の続報、かと思って見ていたニュース番組で、警官隊が突入したら誰もいなかったというオチ。
     現場は東京都町田市で、交通取り締まり中に巡査長が職務質問のため停止させた車に乗り込んだところ、そのまま車が急発進して男に連れ去られたのが事件の始まり。
     男は約1キロ離れた横浜市緑区の国道246号に、巡査長を車に残したまま徒歩で逃走し、逃走現場近くに住む36歳の男が、逃げた男と似ているとの情報から、その男の自宅とみられる民家に逃げ込んだとみて警察官で包囲する事になったらしい。
     最終的に、警察官の人数は50人以上だったそうだから、結構な大捕物である。
     そして、出てくるように呼びかけても応じる気配が無かった事から、19時を回って突入。
     もぬけの殻だったと。
     警視庁は、「立ち会うための管理者がいなかったので状況把握に時間がかかった」と釈明しているそうだけど、4時間以上も何やってたのか。
     なんか別の情報でもあったのかね、武装しているとかの。
     実はマヌケなフリをして、裏では別な大きな事件が隠されていた………、ってのはフィクションに毒され過ぎ。
     チャットでは、漫画版の『喰いタン』(by寺沢大介)について熱く語る。
     なんでそんなに信者になってるんだ。>俺
     『金田一少年の事件簿』と同じ、事件のあらましに偶然の要素が多すぎ、推理物としてはダメダメなんだけど、金田一少年と違ってキャラで押し切るところが好感。
     殺人事件の現場で、被害者が食べてた寿司は食うわ、それを止められると出前を取るは。
    「よく殺人現場で食べられますね」と言われて、「僕が殺したんじゃないもーん」と答えるあたりが最高(_ _)ノ彡☆ばんばん!
     友達には最近、食べ物漫画にハマってるのかと言われた。
     『美味しんぼ』(雁屋哲・花咲アキラ)とか、一時買うのを中断していた単行本を集め始めたりしてるので。
     60巻頃までは揃ってるとはいえ、90巻を越えてるから集めるのが大変だ。
     諦めろ。>自分
     S氏も84巻目で挫折したと言っていた。
     食べ物の流れで、I氏が「美味しいひつまぶし食べたひ……」と言ったら、「ひまつぶし」と読んでしまった。
     ひょっとして酔ってるな、私。
     殺人現場で飯を喰うという事では、K氏の友人の電車の運転士は、人身事故の1時間後の事情聴衆行く前に飯を食ったとか。
     別件では、飛び込んだ遺体が貫通扉の窓を突き破って運転台に入ってきたなんて体験をした運転士もいたそうな。
     目を見開いて運転士の方を向いていたとか。
     怖っ( ̄▽ ̄|||
     そういや、列車の運行表は、各列車の時系列の線と線の交わりと交点がダイヤモンドカットに似ている事から、列車の運行予定そのものもダイヤと言うのだけれど、それゆえ一本の電車が数分遅れるだけで、その後の修正が大変だと何かの本で読んだ。
     コンピューターが導入される前には、事故が起きるとそのダイヤを手書きで書き換えられる人がいたとか。
     K氏によると、何本かを「間引く」んだそうな。
     それを瞬時に判断するのが職人芸。
     芸じゃないが。
     失われつつある職能には違いあるまい。
     無形文化財として後世に残すべきだと思う。
     機械化が進んで起きている不都合として、Suicaなんかのカードは、事故時の他社への振り替え輸送ができなくなったと新聞の記事で読んだな。
     自分はもう通勤してないけど、してたら大変だ。
     自動改札を通って入っちゃうと、振り替え輸送で他の交通機関に乗り換える場合や、払い戻しに自動清算機が使えなくて、有人改札に長蛇の列ができてしまう。
     ただ、長距離通勤しているI氏は、単純に振り替え輸送券貰って私鉄で乗り継いだと言っていたし、K氏の話によると関西ではPitapaとIcocaの相互利用できる区間は大丈夫らしい。
     新聞記事に惑わされたか?
     でも、通勤時間帯は同じ方向に行く人が多いので、改札付近が大混雑になるのは間違いないようで。
    ≪育児日記≫
     今日は、次郎を蕨の友達の所へ連れて行った。
     鼻水もすごかったけど、咳もしていた。
     しかし、鉄板焼きのヤキソバやウィンナーなんかをよく食べてたので、とても驚いた。
     そして、何にも増して次郎が今度、他の子の持っているオモチャを力づくで取ろうとするのでビックリした。
     でも言葉が、あまり通じてないので、きっと何を言われてるか、もしかしたら分からないかもしれない様子だ。
     友達に「次郎ちゃんダメよ」と言われても、どこふく風なのは、きっとそうなのかもしれない。
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    ◆3月30日(木)/2006年◆
     昨日に続き、今日も猛烈に風が強い。
     明日も冬型の気圧配置になり、今日と同じかそれ以上に風が強くなるらしい。
     しかも北風というから、寒くなりそう。
     事務局のK氏から電話。
     印刷できそうな広報誌の原稿だけでも先に回して欲しいと。
     そうしたいのはヤマヤマなんですが、原稿が揃っていません。
     後で、事務所に届いている原稿を確認するのも兼ねて持って行きますと返事。
     成人の息子さんの花粉症の相談で、お客さんがいらした。
     小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を飲ませていたらしい。
     しかし詳しく症状を尋ねると、鼻づまりだという。
     小青龍湯は温める力が強く、鼻水向け。
     もっとも、小青龍湯には抗アレルギー作用もあるので、花粉症に使う分には、鼻づまりに用いても間違いではない。
     とはいえ、相当に息苦しそうという話しなので、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)の両方を案内した。
     普通は葛根湯加川きゅう辛夷で充分だけれど、鼻づまりが酷く、胃腸が弱くない人ならば辛夷清肺湯の方が効く。
     今回は辛夷清肺湯を買っていかれた。
     原稿を届けに行くために、事務所へ向けて自転車で出発。
     しばらくして、携帯電話が鳴った。
     処方箋で在庫に無い薬が出て、備蓄センターが事務所に行く途中なので、ついでに取ってきて欲しいと。
     それはいいんだけど、引き換えの書類を持っていかないとならないから、またお店に戻った。
     改めて事務所へ。
     事務所では三役会の最中だった。
     どうやら原稿は揃いそう。
     というか、その場でプリンターで印刷され手渡された。
     まぁ、締め切り過ぎてるんですが。
     あとはページ番号を打つだけだけれど、いっそのことページ番号を打つのは諦めて、このまま印刷してやろうかと思ったり。
     そうすれば、持ち帰って編集して、それを明日また届けてなんて苦労をしないで済むし。
     でも、自分が手がけるのに中途半端も納得できない。
     やむなく持ち帰り、明日も来る事になってしまった。
     痛み止めを買いにお客さんが来店。
     頭痛や発熱を抑える痛み止めをと言われたので、どんな症状に使うのかを尋ねると、頭痛に発熱に、鼻水に関節痛と、どう聞いても風邪の症状。
     風邪薬の方がいいんじゃないですかねぇ(^_^;)
     麻黄湯(まおうとう)麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)が良いと思います。
     それに地竜(ぢりゅう)を合わせれば治りも早いかと。
     ずっと頼まれ物なのかと思ったら、お客さん自身が患者さんだった。
     これは失礼しました。
     何故だか、他の人に頼まれてきたかのように話されるので勘違い。
     腰痛の相談の患者さん、温めると楽になるという話に麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)かなと思う。
     ところが、夜中に何度もトイレに起きるという話を聞き、苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)の方を選んだ。
     風呂に入る前に、いつもの腹筋をしていたら次郎が真似をした。
     手を頭の後ろに回してコロンと寝転がり、それから起きようと必死になる。
     手を床に着けば次郎もちゃんと起きられるものの、手を後ろに回したままでは起き上がれず泣きそうな顔になるもんだから、腕立て伏せをする時に背中に乗せてやった。
     これは楽しそうである。
     でも、やっぱり次郎を乗せて腕立て伏せは大変だな。
     鍛えられる訳だから悪くは無いか。
     ところで次郎、腕立て伏せは真似しないのか?
     基準が良くワカラン。
     チャットで、この春大学を卒業したRちゃんから、「性格とか趣味が変わってると生きにくいと思わない?」との質問が。
     自己を確立しやすくて良いんじゃないかな。
     世の中には、“自分探し”とか言ってイラクくんだりまで死にに行く馬鹿もおるしな。
    「生きにくい」だけマシ。
     その辺はRちゃんも理解していて、だから別に嫌ではないという。
     でも生きにくいと。
     K氏は、「周りの人達や、社会に迷惑をかけなければ、いいのでは」と述べる。
     しかしRちゃんは、「趣味はなんですか?」と訊かれても違う物を探して言わなければいけない時もあると答えた。
     嫌われる事が怖いか。
     まぁ、怖かないと断言できる人は少数だと思うが。
     Rちゃんの場合は、女なのに女の子のアイドルが大好きとかだそう。
     それなら、他の言葉を捜さずとも「趣味は人間観察です」と言っておけばどうかね。
     一つも嘘を言っとらん(o ̄∇ ̄)o
     あと、「この人にこの趣味を認めてもらいたいな」と思って駄目だった時に落ち込むとも言っていた。
     ああ、分かる分かる。
     山本正之御大の事を熱く語って引かれるとか(苦笑)
     しかし話の中で、“親に認めてもらいたい”というのが本質的な悩みだと分かった。
     そうなると、それはまた少し違う話になるな。
     親しくとも赤の他人と、血のつながりはともかく“親子”という実存と違う状態でも社会的に同定されてしまう関係では。
     大学を卒業する歳になっても「お泊り」を秘密裏にしか実行できない家だとも言っていたが、それは一人娘の家庭としては特段におかしくもないだろ。
     まぁ、以前に相手の男の事を興信所を雇って調べたって聞いた時には、ちょっと驚いたが。
     つーか、Rちゃんと付き合ってた頃には、それが怖かったな(笑)
     話をして、少しは気が楽になったようで良かった。
    「体重が重いのは変わらなくとも」と、余計なツッコミ。
     すると、「アンタと遊んでた時よりは軽いよ」とか返された。
     私とは遊びだったのね(/_;)
    「うーん。30%くらい後悔してるが」と追い討ちをかけられるし(爆)
     シクシク、後悔されてるのか(T_T)
    「70%は後悔してないから大丈夫よ」というフォローは、何が「大丈夫」なんでしょう(苦笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、ちょっとだけセブンイレブンに買い物に行った。
     次郎も連れてった。
     咳はしてたけど、あんまりにも外に出たがるのでそうした。
     でも行く所には限りがあるので、それだけだった。
     次郎が品物に触ろうとしているので、私は急いでそれを制した。
     でも以前のように、自分の欲しい物をレジに持っていくことも無くなり、少しは落ち着いた感じだった。
     てで、品物をいたずらしそうになるので、それはちっと困りものだ。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    //////////////////////////////////////////////////////////////////////
    ◆3月31日(金)/2006年◆
     午前中に面倒を片付けておくため、事務所に広報誌の原稿を届ける。
     印刷を手伝っていたら、某劇団のマネージャーが訪ねてきた。
     予約していた公演日程に、別な仕事を入れてしまった劇団員がいて、公演が難しくなったそうで、その謝罪と今後の打ち合わせのためだそうだ。
     とりあえず、日程を後ろにずらす事になった模様。
     帰った後で、公演料の割引交渉をしようかと事務局長。
     帰る前に税務署に立ち寄り。
     趣味でしている同人活動の銀行口座を開設するために、開業届けを提出してきた。
     一応、個人事業主って事じゃないと、後で税金とかの処理が面倒になり、銀行の方も口座の開設に開業届けのコピーを寄こせというので。
     開業届けって、こんな簡単なのね。
     紙一枚出したら、特に審査も無く本人確認もされずに済んでしまった。
     奥さんからメール。
     昼食を買ってきてくれと。
     マクドナルドで持ち帰りで購入すると、相変わらずドリンクを偏って袋に入れられバランス悪い。
     人が入れ替わると、これだものな。
     ちゃんと引き継いでよ。
     薬局に行くと奥さんはマンションに帰ったという。
     なんだよー。
     そう連絡をくれりゃ、マンションの方に届けたのに。
     腹を立てて、次郎の分も含んで3人分を全部喰う<(`^´)>
     ううっ、腹が苦しい。
     パナマテックの営業マンが来訪。
     血流計、まだリース契約が来年まで残ってるんだよね。
     この契約が切れないと簡単に廃業もできませんな。
     麻黄湯(まおうとう)を買いに患者さんが来店。
     風邪をひきそうだというので、地竜(ぢりゅう)を合わせるように勧めた。
     テレビのニュースで、臓器移植改正2案が国会に提出された事をやっていた。
     内容は、脳死を一律に人の死として家族の同意で提供可能にする案と、脳死を一律に人の死とせずに、提供可能年齢を15歳以上から12歳以上に引き下げる案の2案。
     いずれも、臓器提供者の増加を目指しているのは、海外での手術は行われている現状からすると、お金を工面できなければ救われないという不公平さと、発展途上国から臓器を買っているのに近い状況は好ましくないという事情がある。
     そして現行法は、本人が生前に脳死で臓器提供する意思を書面で示していた場合に限り提供を認め、民法の規定に基づき、提供の意思表示が有効なのは15歳以上とされている。
     当然反対意見もある訳で、反対派が記者会見をしていたのだが、これはちょっとマズイのではないか。
     北朝鮮による拉致被害者の会もそうだが、マスコミの記者会見というのは、意見を表明する場ではなく、観る人に支援したいという気持ちにさせる戦略の一つとして利用しなければ。
     特に観ていて困ったのが、『全国交通事故遺族の会』。
     http://www.kik-izoku.com/index.htm
     事故で障害を持った子供の世話をしている親が、「無駄な命と言われてるようだ」とコメントしていた。
     これには、
    「誰もそんなこと言ってないじゃんねぇ」と奥さんも呆れていた。
     イメージを悪くしては支援は得られないのだ。
     サイトを見てみると、良い活動をしてるのだから、なおさらモッタイナイ。
     支援者は、同情を得ようとしてか被害者を前面に立てて訴えるが、それが被害者の立場を悪くしている事もあるのだと知るべきだ。
    ≪育児日記≫
     今日は、お昼頃グリーンセンターで友人と会って、御飯を食べた。
     とても風の強い日だった。
     次郎は手づかみで私の作った弁当を食べて、ものすごい勢いで完食してしまった。
     とてもお腹が空いてたらしい。
     それから、少し遊具とかで遊んでたら、次郎がその場に座り込んでしまったのでまた大変だった。
     しかも、大泣き。
     帰ってから薬局に車で行くと、次郎がそのまま車から降りないので困った。
     そのまま義母が、お客に薬を渡しに行くとかで、次郎を車に乗せたままマンションに帰るようになった。
     私は自転車で最初薬局まで来てたので、それでマンションに先に帰って次郎を待っていた。
     そしたら旦那に場所を移動したのを連絡するのを忘れてしまい、ごめんなさい。
     マクドナルドを買ってきてもらうはずだったんだけど。
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  • ≪通巻0275号≫
    経験してるはずの人が/服用後の経過を教えて/ビデオ評『逆境ナイン』/葛根湯が合わない時も

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0275号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※2月21日(火)……経験してるはずの人が
        
    ※2月22日(水)……服用後の経過を教えて
    ※2月23日(木)……ビデオ評『逆境ナイン』
    ※2月24日(金)……葛根湯が合わない時も
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆2月21日(火)/2006年◆
     化膿止めの塗り薬を求めて患者さんが来店。
     合わせて飲み薬もどうかと排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を案内するも、今回は塗り薬だけで良いと言われる。
     しかし、会計をする段になって、やはり欲しいと買ってもらえた。
     お客さんがいらして、ご主人が亡くなった事を知らされた。
     病院の処方箋を自分で持ってくるくらいだったのに、入院してすぐだったらしい。
     ご冥福をお祈りします。
     病院からの処方箋を持った患者さん。
     薬でアレルギーを起こした事があるかを尋ねたら、痛み止めで「ある」という返事。
     今日出ているのは、正にその痛み止め。
     ところが薬の名前を覚えていない。
     今回の医師にその事を伝えたかというと、言っていないという。
    「頓服でした」と言われるけれど、たいていの痛み止めが普通は頓服として用いる物で、ちっとも特定できない。
     本人の希望で薬は渡して、何かおかしいと思ったらすぐに服用をやめて連絡を下さいと伝えた。
     それにしても、以前にアレルギーを起こしたなら怖くないんかな。
     不思議な事に、一度もそういう事が無かった患者さんの方が、副作用は起こらないかと心配をして、経験してるはずの人が無頓着というケースが多いように思える。
     処方箋を受け取ると、生活保護の人というのが分かる。
     これは大事な個人情報なので、当然の事ながら明かせない。
     しかし、それにしても服装が派手だったり、いい車に乗ってたりと、どういうカラクリなのか本当に知りたい。
     私なんて、車も持ってないのに貧乏よ。
     子供の頃に読んだ新聞記事には、生活保護を受けてるとクーラーの設置すら認められないなんてのも載っていたもんだけど、今は昔か。
     受け取り期限が過ぎている処方箋が、患者さんから持ち込まれた。
     日付を見ると、昨年の11月。
    「発効日から4日以内」って、ちゃんと書いてあるのに。
     薬が無くなって困らなかったのかしらん。
     お引き取り願うしかない。
     患者さんから電話。
     薬を受け取りに行った奥さんが、まだ帰ってこないと。
     確かに1時間ほど前に薬を受け取られましたが。
     ちょっと心配。
     こういう時って、どの程度正確に答えて良いものなのか。
     曖昧な記憶で答えてトラブルになっても困るし、正確に答えてトラブルになっても困る。
     以前に膀胱炎の相談にいらして、猪苓湯(ちょれいとう)を案内した患者さんから、病院で処方された薬を揃えておいて下さいと頼まれた。
     病院から処方されたのは、猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)という漢方薬。
     また、珍しい物を処方されたな。
     膀胱炎の人で、皮膚が乾燥していたり色艶が悪い場合に用いるものの、そう出番の多い漢方薬ではない。
     というのも、後半の四物湯というのが漢方薬の中では基本処方で、その名前の通り地黄(ジオウ)・芍薬(シャクヤク)・川きゅう(センキュウ)・当帰(トウキ)という四つの生薬から成っているこの漢方薬に、何かを足したり、あるいは他の生薬と入れ替える事で、さまざまな処方に姿を変えるため、四物湯を合わせた物より、別な漢方薬を選ぶ機会の方が多いのだ。
     漢方薬に詳しい医師に診てもらったのかもしれない。
     この機会に、ネットでの取扱商品に加えてみるかな。
    「オリンピック、早く終わらないかねぇ」と奥さん。
    「ホントにねぇ」と私。
     テレビ番組が、このせいで時間が繰り上がったり、通常のニュースが短縮されたり。
     楽しみにしてる人のための番組作りは分かるけど、興味の無い人のための番組も作っておくれよ。
     近所のビデオレンタルショップなんか、この期間の稼働率のいいこと。
     やっぱり退屈してる人がいるようで、早く終わってくれないと借りたい物も借りられない。
    ≪育児日記≫
     今日は、カラオケにママ友と行った。
     しかししかし、とても大変だった。
     次郎はおとなしいのだが、他の子はよほど珍しいらしく、キッズルームで暴れまくる。
     じっとしていられないので、身体を押さえながら歌っていた。
     それでも、他の人は久しぶりだったらしく、気持ち良さそうに歌っていた。
     年代が同じくらいなので、歌われる曲はみな知っていたので良かった。
     誰も、ぜんぜん私の知らない曲というのを歌わないようだったので、好みの曲が一緒だということが分かった。
     特にアイドル系(昔の)が好きなようで、ほんと可愛く歌ってくれるのが印象的だった。
     しかし、本当に子供を見ながらというのは大変なことを改めて実感した。
     次郎は、何かカラオケの画面を食い入るように見てたので、あまり気にしないで済んだので良かったけど。
     
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    ◆2月22日(水)/2006年◆
     ビール酵母の健康食品を買いにお客さんが来店。
     もうブームも去って、売れ残った物を買っていただけるのは有り難い。
     でも、今頃に人に勧められてというのも、どうなんだか。
    「薬飲んでるんだけど、大丈夫?」と尋ねられた。
     そう訊かれるのは良くある事。
     それで何を飲んでるのかを尋ねると、「分からない」という返事なのもいつもの事。
     飲み合わせを気にするのに、何を飲んでるかは知らないというのは、どういう事なのか未だに分からず。
     葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を買いに患者さんがいらした。
     やはり、花粉症が始まっているようだ。
     柴胡桂枝湯は、直接には花粉症には関係が無いが、免疫機能を正常に保つ働きがあるため、過剰に防衛するせいで発症するアレルギー性疾患に有効。
     お母んが商店会の旅行から帰ってきた。
     ちょうどそこに近所のMさんが化粧品を買いにみえた。
     お土産に買ってきていたという湯飲みを渡していた。
     すると、後でお返しにイチゴ大福をいただく。
     これは私が貰ったぞ(⌒▽⌒)
     近所のSさんがいらして、何故だかゆで卵をもらった(・_・)
     今夜の夕食にするか。
     子供の鼻水の相談で、お客さんがいらしたので小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を案内したものの、念のために症状を尋ねておいた。
     すると、寒いと言ってるという。
     それは、本格的な風邪になるのではないか。
     しかし、裸で遊んでいるそうな(苦笑)
     とはいえ、花粉症でないのなら風邪対策として、麻黄湯(まおうとう)を使った方が良いでしょうと勧めた。
     胃が痛くなった後に腸が痛くなるという相談を患者さんからされた。
     寒気ではなく、全身が寒い感じがするという話から、真武湯(しんぶとう)を案内。
     以前はそんなに売る機会のある漢方薬ではなかったのだけれど、ネットで購入していただいた患者さんから服用後のレポートが届いて、それで勧めているうちに意外と適応する人が多い事が分かった。
     病気が治ってしまえば、そのまま店頭に来なくなるというのは当たり前の話ではあるものの、そうやって服用後の経過を教えてもらえると、他の患者さんのためにも役に立つので有難い。
     東京都豊島区で推進していた『放置自転車等対策推進税』について、区長が区議会の答弁で「廃止も選択肢」と述べたという記事をネットで見つけた。
     元々は同区での駅前における放置自転車が多いため、その対策費を捻出するために区内に駅がある鉄道5社に対して、乗客1千人につき年間740円を課税する法定外目的税で、新年度から実施の方針だった。
     しかし、この税金徴収に反発しつつも鉄道5社が最近になって、駐輪場用地の無償提供などを提案し、これが整備目標の自転車の半分以上を鉄道会社の提供用地で整備可能となった事から区も方針転換の可能性を示唆したらしい。
     なんだ、やりゃあ出来るんじゃん。
     でも、駐輪場の運営者とか担当者も、ちゃんと“整備”してくれないとね。
     うちの最寄り駅の駐輪場なんか、千円札を出す程度で怒鳴る、ものすごく感じの悪い人が経営してて、使いたくないんだよね。
     なのに周囲の土地を持ってる地主なもんだから、選択肢が無い。 
     陸上自衛隊第1空挺団所属の2等陸曹が、万引きで警察に検挙され、停職40日の懲戒処分を受けていた事が分かったというニュース。
     この2曹、「家族の反対にあい、イラクに行きたくなくなったからやった」と供述してるらしい。
     まぁ、派遣には本人と家族の同意を求めていて、強制する事はないというのがタテマエだとは分かるけど、職業を選んだのは自分でしょ。
     自分で選んだからこそ、自衛隊員には感謝する。
     それがこんな、中学生が学校に行きたくなかったからみたいな方法では、同情もできません。
     せっかく自衛隊員なんかだから、武装蜂起とか、もう少し大きな問題にすれば評価もできるのに。
     とか思ったら、こんなニュースも。
     今朝の9時20分頃に、兵庫県福崎町大貫の中国自動車道上り線で、大型トラックが陸上自衛隊のトラックに追突し、車外に放り出された陸士長が死亡したという。
     事故の状況は、陸自隊員約20人がトラックなど計4台に分乗し1列で走行中に、大型トラックが車列に割り込もうとして陸自の先頭車両に追突し、追突された陸自トラックがガードロープを突き破り、道路沿いの建物に衝突したのだとか。
     うーむ、自衛隊の車列に割り込みをするとは。
     舐められてますな、自衛隊。
    ≪育児日記≫
     今日は“猫の日”だった。
     テレビでもさかんに猫の映像が映っていた。
     次郎にそれを見せながら、「ネコ、ニャンニャン、可愛いねぇ」と言いながら教えてると、指差しながら次郎も「ニャンニャン」と少しは言葉を話すようになったみたいだった。
     次郎は、たぶんこちらが言ってることで、だいたい半分くらいは、分かるようになったのかなと思うけど、もっといろいろお話ができるようになってもらいたくて、このごろ絵本の読み聞かせなど意識してするようになった。
     特に『2才だもん』という、前に義母が買った本を見せていて、最近では、それを次郎が読んでと持ってくるようになった。
     ………猫の言葉を教えてどーする(笑)
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    ◆2月23日(木)/2006年◆
     いけねぇ、タカラはトミーと合併して昨日で上場廃止だったんだ。
     株を売っておくのを忘れた……。
     一応、合併だから新会社のタカラトミー(ネーミングンスが先行き不安にしてくれる)の株に自動的に交換されるものの、合併発表時の株価は、トミー1,921円に対して、タカラ495円だったから、交換比率が1:0.178なんだよなぁ。
     交換後にすぐに売るか、それとも合併後の新製品発表に期待して持っておくべきか、迷うなぁ。
     関節痛の相談で患者さんが来店。
     痛み止めとして使うのには麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)が適している。
     しかしお話からすると、中長期的に治そうと思っているようだったので、疎経活血湯(そけいかっけつとう)の方を使ってもらう事にした。
     午後に広報部会に出席。
     編集作業を簡略化しているので、以前よりはだいぶ楽になった。
     時間的に、雑談する余裕もできた。
     雑談は、次の企画を立てたりする時に重要な時間である。
     その中で、子育てに関する講演会の話が出たので、私からは昨年の汐見氏の講演会のような、内容はともかく聞く側の態度が好ましくないのは今後の課題ではないかと話した。
     (2006年1月11日の日記参照)
     そりゃ私も、早期教育に躍起になっている親の様子などを知るにつけ、「おかしい」とは思うけれど、自分と違う子育てをしている人を笑う資格は無いだろう。
     早期教育の成果も弊害も、まだ研究途中で、単に「自分が未経験」だとか「自分の理解の外」でしかない訳で、テレビのワイドショーなどで観て無責任に笑うのなら良いとしても、わざわざ講演会にまで足を運ぶという事は少なからず興味があり、自分や世の中の子育てに役立てたいと思って参加しているはずと仮定すれば、他の教育の例は笑うような話ではないと思う。
     事務局長のK氏は、汐見氏は机上の研究にとどまらず実践していると言っていたけれど、実践をしている人ほど、自分の活動に自信があるものだから、他の子育て方法を見下す傾向が強い。
     私は、その人間性の方が信頼できない。
     八味地黄丸(はちみじおうがん)を買いに患者さんがいらした。
     以前に前立腺肥大の治療に病院から処方されていたそうで、念のために現在の状態を尋ねて確かめておく。
     結構、乱発されやすい漢方薬なので。
     一つの目安は口の渇きと、上半身ののぼせ症状。
     この場合の“のぼせ”といのは、本当の熱ではなく虚熱による“のぼせ”である。
     ところがこれを、本当に上半身に熱が篭っているような人にも処方されて困る。
     熱を出す元があって発熱するのと、冷やす作用のある水分が不足して発熱するのとでは当然ながら治療法も異なるのに。
     今回の患者さんは適応するようなので、そのまま渡した。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を咳の予防にと買っていく患者さんが、このところ多い。
    「咳には麦門冬湯を」と勧めてきた成果もあるだろう。
     特に、風邪をひいた後の肺の乾燥で咳が残ってしまい困っているという人が、一度試してみて効果を感じてくれている模様。
     次郎が、化粧水ではなくローションをドバーと出してしまった。
     ポンプ式だったのだ。
     手を差し出して拭いてくれという仕草。
     それが理解できるなら、イタズラしないというのも理解してくれんかな。
     昼間の暑さが嘘のよう。
     風がだいぶ冷たくなり、天気予報では明日、雪がチラつくとか言っていた。
     シャッターを下ろそうとすると、親子連れのお客さんがいらした。
     中学生の娘さんが風邪気味だという。
     でも熱は36度。
     ううん、平熱ではないのか。
     麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を勧めた。
     レンタルしてきた『逆境ナイン』を観た。
     http://www.gk9.jp/
      
     ここのところ、ネタバレ警報を発令する必要の無い作品ばかり観ているような気がする。
     別に悪くはないが。
     そして作品自体も悪くない。
     原作漫画の実写映画化としては、キャスティングも構成も文句は無い。
     原作を知らずに観れば、コメディ映画として納得できるのではないか。
     日ごろ私は、映画は映画としての評価のみするべきで、原作とは別物というスタンス。
     それでも今回ばかりは思ってしまう。
    「迫力が足りん!!」と。
     キャラが宙を舞うシーンとか、バットにへばり付く男魂(おとこだま)とか、そういう所はCGやエフェクトで工夫していたが、肝心の主人公である不屈闘士(玉山鉄二)や野球を知らない監督、榊原剛(田中直樹)のセリフのシーンでは漫画的過ぎて、原作の漫画の迫力が出ていないというヘンテコな事になっていた。
     島本和彦氏の漫画といえば、その「読んでるだけなのに殴られてる」ような、ガーンとくる迫力のあるセリフの使い方が特徴なのに、それが再現されていないのが残念。
     その迫力に思わず読んでいる方が、手の甲で「んなアホな」とツッコミを入れるのではなく、裏拳で「アホかーい!!!」と叩き返したくなるくらいの迫力を再現してくれないと、原作付を映画化した意味が無いのではないかと。
     そんな不満も、先に書いたようにコメディ映画として観れば、及第点。
     特に月田明子(掘北真希)がイイ味出している。
     可愛いだけじゃない演技力も垣間見え、爆発後に髪が逆立つなんて馬鹿な姿も晒してくれて、こりゃお得。
     撮影当時は15歳だったそうだけれど、後年のブレイクは当然といった感じ。
     そういや、実は榊原が登場した時、誰だか分からなかった。
    「ココリコの遠藤じゃない方だよ」と奥さん。
     俺も思い出せん(笑)
     エンディングのクレジットを見て、田中だと分かった。
     そして奥さんの感想は、「藤岡さんが主役みたい」との事。
     いや、ホントにそう思う。
     校長先生の役が藤岡弘、氏で、完全に特別扱い。
     そうそう、島本先生が試合の解説者として出演してます。
     アニメ版の『炎の転校生』と同じ役どころ。
     あのテンションを観れたのは嬉しい。
     それだけに、作品にあのテンションが足りなかったのは、やっぱり惜しい。
     島本先生が発行した同人誌では、企画が通るまでの話が面白く描かれていたな。
     それこそ、映画の本編よりも面白いくらいで。
     監督は『海猿』の羽住英一郎氏。
     http://www.umizaru.jp/
      
     当初、『逆境ナイン』なんてマイナーな漫画の映画化など認められないとプロデューサーに蹴られ、「これが逆境だ!!」と逆に燃えたとか。
     ところが芸能界に隠れ(?)ファンがいて、映画化するなら自分も出演したいと名乗り出る人がいたり、協力したいという申し出があり、映画化のゴーサインも出ていないのにプロデューサーに「キャストが決まりました」なんて報告するシーンは、誇張だとしても面白い。
    「な、なんで許可してないのに出演者が決まってるんだよ」
     果ては、正式には決まっていないうちに原作者の島本先生に、映画化が決まったかのように挨拶に行ってしまうというエピソードに、島本先生の漫画みたいだと笑い転げた。
     後で調べたら、増ページ版がDVDのスペシャルエディションに特典として付いていて、本編も未公開シーンが足されているというのが分かった。
     うー、欲しい!!
     でも、なんかメーカーの策略にノセられてるかのようで嫌。
     どうしよう………。
     
     ところで、『クレヨンしんちゃん』が、中学生の公民の教科書3冊に採用される事が決まったそうだ。
     載るのは、帝国書院、東京法令、扶桑社の3社で、帝国書院の『社会科 中学生の公民』では、家族構図の解説ページに『ちびまる子ちゃん』と並んで掲載されるとか。
    「子供に見せたくない番組」のワースト1にも選ばれたのに教科書に載るというのは、ファンでもないのに嬉しいと少し思ってしまう。
     ただ、あくまでアニメ版が載るという事らしく、毒のある原作版は駄目なのねと寂しくもあり(笑)
     チャットでは、久しぶりに女子大生のRちゃんとお話。
     もうすぐ卒業だそうだ。
     ふえー、中学生の頃から知ってるけど、なんか驚くなぁ。
     メールで最近の写真を見せてもらう。
     可愛く育っていて、宜しい(^-^)d
     は、裸は……(´¬`)?
     と言ってみる。
    「好きな人以外に見せたらだめ」との返事。
    「ぎりぎりセーフやよ(・∀・)」と付け足されたが。
     なんだよ~、ギリギリかよ~(/_;)
    「あの頃は、やっかいな人を好きになったなぁ」って思ったそうである。
     もう3年以上前の話。
     でも、「やっかい」とはナンジャラホイ?
     訊くと後悔するか(笑)
     でも訊いてみた。
     すると、「ほかに女がいるからに決まってます(笑)」と言われた。
     今は減ったぞ~。
    ≪育児日記≫
     今日は、いきなりグリーンセンターに午後から行きたくなったので、友人を誘う電話をしたら、何か忙しいらしくって断られてしまった。
     だから、その辺を散歩でもしようと思い次郎を連れてった。
     マルエツにも寄って買い物をしたりした。
     次郎は、ほんとに車とか好きで、駐車場があるとすぐにそちらの方に行ってしまう。
     そのつど私は、肩を落としながら「ハーア」と溜息をついてしまう。
     なかなか目的地には着かないしで困ってしまう。
     けど天気は良かったので、まぁ少しは気分転換にもなった。
     帰ったら掃除しようと思い、少しはハリキってしまう自分に気がついた。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    //////////////////////////////////////////////////////////////////////
    ◆2月24日(金)/2006年◆
     午前中は、運営会議に出席。
     中高生の活動に参加できない人のフォローをどうするか。
     もう少し小さい単位で活動しても良いのにと思う。
     私が中高生サークルを率いていた頃には、仲間を増やす事が目標だったけれど、中高生のメンバーが増えた今は、少人数の単位に分かれて小回りが効くようにするのも必要だろう。
     でないと、学校の部活や塾などで活動に参加できない子は、どんどん目が届かなくなり、繋がりが薄れてしまう。
     昼食に、奥さんに頼まれ『モスバーガー』を買って帰る事にした。
     私は、ライスバーガーのカツカレーを。
     今まで無かったのが不思議なくらい。
     マンションに帰ってから食べたら、これが大正解。
     定番メニューに残ってくれるといいな。
     海外からの注文を本格的に受けるようになり、ポツポツと入る。
     しかし、発送するたびにドッと疲れる感じ。
     そして、無事に届いてくれと祈るばかり( ̄人 ̄)
     引ったくりに遭ったという患者さんからの相談。
     幸い何も盗られなかったが、鞄を勢い良く引っ張られたせいか、首の筋を違えてしまったらしいとの事でお気の毒。
     五積散(ごしゃくさん)を試してみてもらおう。
     むち打ち症に使う事もあるので。
     次郎が、店の電卓を床に投げつけて壊した。
     ここぞとばかりに叱る。
     さぁ、泣けΨ(`▽´)Ψ
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を買いに高齢の患者さんが頻々。
     やはり、ここのところ冷え込んで空気が乾燥してるせいだろう。
     葛根湯(かっこんとう)を買いに患者さんが来店。
     風邪の初期という事だったが、寒気も無い熱感も無い頭痛や頭重も無いの無い無い尽くし。
     唯一、咽喉が少し痛い感じと、痰が絡むという症状があるという。
     むっ、それだと葛根湯は熱の発散のために体内を乾燥させるから合わないかも。
     麦門冬湯ではいかがでしょう。
     しかし、前に効いたからと葛根湯を求められる。
     うーんうーん、いいのかなぁ。
    「そんなに悩まなくていいよ」と言われた。
     いやぁ、そうもいきませんし(^_^;)
     結局は葛根湯を買っていかれた。
     心配だ。
     ライブドアの堀江貴文前社長が自民党の武部勤幹事長の次男への3千万円の送金を指示したとするメールの問題で、議員辞職の意向を示していた民主党の永田寿康衆院議員が過労で入院したというニュース。
     雲隠れするのに入院なんて、そんな漫画みたいな事を(笑)
     自民党の常套手段を民主党がするとは。
     お株を奪ったね。
     民主党の執行部は、辞職問題を先送りして批判の沈静化を図りたい考えのよう。
     うーん、命が危ないんじゃないかね永田議員。
     このまま消されちゃうんじゃあるまいか。
     病院に刃物を持った男が乱入してくるとかして。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那が午前中に出かけたようで、モスバーガーを買ってきてもらった。
     モスチーズが食べたかったので、それを頼んだ。
     でもって次郎って、けっこうファーストフード系も大好きみたいで、ほうっておくとポテトなんかいっぱい食べちゃうんだよね。
     油っこいものばっか……。
     誰に似たのだろうと思う。
     それを発するといつも旦那が、「オマエだ」とか言う。
     でも、やっぱりオイシイから仕方ないよねーとも思う。
     そんなこんなで、次郎は私のそばでニコニコとしているので、コイツ何を考えてんだか……と思ったりすることが、このごろ多くなったりしてるのだった。
     ………モスバーガーが美味しい事に異存は無いが、化学調味料の味と天然の調味料の区別はつけよーよ。
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  • ≪第11回≫黄連解毒湯、柴胡加竜骨牡蛎湯

     実際の症例を元に、患者さんの症例データーを提示します。
     “書いてある内容”から推理して、適応すると考えられる漢方薬の名前を当てて下さい。基本的に当店で扱っている漢方薬としますが、解答としては必ずしも限定しません。「なるほど、その方法もあるか」と思われる解答であれば、正解とする事があります。(生薬のみや民間療法などは除外します。)
     正解者の中から、抽選で3名様に【ボーノ】ザル付きクッキング鍋を進呈いたします。絶対の正解というものはありませんのであくまで、“あそび”として楽しんでいただければと思います。皆様の参加をお待ちしています。

    【ボーノ】ザル付きクッキング鍋

    boil.jpg (360781 バイト)

     【ボーノ】ザル付きクッキング鍋を、3名様にプレゼントいたします。

    募集期間:~9月5日(月)
    正解発表予定:9月12日(月)

    問題
     男性。34歳。
     職業は農業。
     体格は普通、顔に艶があり、声も大きく張りがある。
     主訴は、鬱病と肩こり。
     通院歴があり、以前に抗うつ剤を服用していた事があるが効果を感じられなかったとの事。
     肩こりは、肩だけでなく首筋や背中もこり、背中はだるく痛みもあるという。
     上半身は熱く、のぼせて目が充血している。
     睡眠はとれるようだが、イライラしやすく癇癪持ちという自覚があり、不安感も強い。
     その他に、立ち眩み、鼻づまり、胸焼けと胃もたれがある。
     以上のことから、まずは上半身の熱を降ろす必要があると考え、それと共に神経を鎮める物を併用する事にした。
     2種類の漢方薬を使い、その後、のぼせが取れ、気分的にも落ちつき、体調が良くなったという。
     それぞれの漢方薬は何か。


    正解
     正解は黄連解毒湯柴胡加竜骨牡蛎湯です。
     両方が揃った正解者はありませんでしたが、もとより幾つかの組み合わせがありますので、特に選んだ理由を記入された方の中から、どちらか一方を答えている方を正解とさせていただきました。
     当選したのは、以下の3名の方です。おめでとうございます。
    寺山雄一郎様…選んだ理由:実証ののぼせには桃核承気湯が効くことがある。実証の鬱病、癇癪には柴胡加竜骨牡蛎湯が効くことがある。
    いっちょん様…選んだ理由:上半身の熱をとる代表として黄連解毒湯、胃腸を整えながら神経を鎮めるものとして抑肝散加陳皮半夏が最適と考えました。
    ペペロンチーノ様…選んだ理由:のぼせの原因が高血圧と見て肩こりや目の充血にも効く釣藤散を、黄連解毒湯はのぼせ気味でイライラする傾向に効果があるので併用するのに良いと思いました。

    解説
     まず上半身の熱を降ろす必要があると考えましたので、降性のうえ寒性があり、胸焼けなどが随伴症状にある事から瀉性のある物を選びます。
     この段階で幾つか候補がある訳ですが、熱を降ろすのと同時に神経を鎮める作用のある物として黄連解毒湯を選びました。
     特に黄連解毒湯は赤ら顔の患者さんに適応しやすく、目が充血するほどの人の場合には、生薬の山梔子(サンシシ)に止血効果もある事から、最初の選択として良いでしょう。
     次に柴胡加竜骨牡蛎湯ですが、これは小柴胡湯から甘草(カンゾウ)を除いて、水分の代謝を良くする茯苓(ブクリョウ)と、鎮静効果の高い竜骨(リュウコツ)と牡蠣(ボレイ)を加えた物です。
     人間の体熱が一定に保たれるのは、血液や体液が循環することによるので、体の一部に熱が偏るのは水分代謝の異常が考えられます。
     立ちくらみもまた、水分代謝の異常を示していると云えるでしょう。
     そして、柴胡加竜骨牡蛎湯は基本的に実証タイプの人に用いますが、体力が中等度であればイライラや精神不安などある場合に、最初に使うことができるという利点があります。
     今回は、上半身ののぼせを降ろす際に選びやすい物と、イライラしたり精神不安のある際に選びやすい物を組み合わせたのが功を奏したようです。

    補足
     正解者に挙げていただいた漢方薬を検討してみますと、桃核承気湯も当然候補になるかと思います。
     特に含まれる生薬の桃仁(トウニン)はお血を取り除くのに効果的でしょう。
     ただし、桃核承気湯におけるのぼせへの効果は発散性であり、熱を降ろしたり冷やしたりするのは弱いと考えられます。
     一方、抑肝散加陳皮半夏は生薬の柴胡(サイコ)による胸脇苦満を治す作用と、釣藤(チョウトウ)による鎮静作用が期待できます。
     しかし同時に、元になっている抑肝散という処方がそうであるように、虚症で貧血傾向のある人の神経の昂ぶりに用いると考えた方が適当でしょう。
     釣藤散は生薬として石膏(セッコウ)が入っており、熱証向きである事は間違いありませんし、名前にもなっている釣藤は先に書いたように鎮静作用に優れているうえ、血圧降下作用も認められています。
     特に生薬の菊花(キクカ)は、眼や脳の充血を取り除く効果があり、今回の患者さんの状態に適しています。
     組み合わせで考えた場合には、黄連解毒湯の代わりに釣藤散を用いるのが良いかもしれません。
     他に寄せられた答えの中には、次のように物がありました。
     七物降下湯は、鎮静作用の強い釣藤も入っており、高血圧にも効果があります。
     しかし、七物降下湯は、やや特別な部類に入り、冷え症で虚弱体質の人の高血圧に用います。
     これはどういう事かというと、虚弱な人の中には、体の方で「弱いから頑張ろう」と頑張り過ぎてしまい、その結果として高血圧になったり、目が充血してしまう場合があるのです。
     そのため、今回のように体格が普通で顔色に艶があり、声が大きいような人には向きません。
     似たような物として、加味帰脾湯という解答がありました。
     効能書きにもあるように、やはり虚弱体質で顔色の悪い人に用いるのが一つの指針になります。
     特に貧血のある人で、イライラしたり不眠症の場合に用いると効果的でしょう。
     世間では、立ちくらみがあると貧血と勘違いされる事が多いようですが、立ちくらみは貧血の症状の一つにしか過ぎず、立ちくらみの原因は多岐に渡るので注意が必要です。
     逆に、これは強すぎるのではないかと思った物として、三黄瀉心湯という解答がありました。
     生薬はたった三つで構成されており、そのいずれもが降性で寒性があり、脳溢血の発作に用いたり、戦国時代には止血剤として使われたという記録もあるほどです。
     もちろん、だからこそ効果は期待できるものの、その強さゆえに一般的には便秘のある事が使用の際の条件として挙げられる事が多いため、便通について触れていない今回の問題では除外させていただきました。
     センソ牛黄元を一緒に組み合わせるという解答もありましたので、それも良いかもしれません。
     今回の解答で迷ったのは、熱を降ろすのと、熱を発散するのとの違いでした。
     その意味では、半夏厚朴湯葛根湯加川きゅう辛夷の組み合わせというのも興味深かったのですが、除外させていただきました。
    「イライラしやすく癇癪持ちという自覚があり、不安感も強い」という点から半夏厚朴湯を挙げたのは、良い着眼点だと思います。
     主な生薬の半夏(ハンゲ)と厚朴(コウボク)は共に降性で、今回の症状にも使えるかもしれません。
     しかし、今回の患者さんは胸焼けや胃もたれがあるとは言っていますが、実際の胃の働きについては問題からは分かりません。
     そして、半夏厚朴湯は胃アトニー(胃が働かない)場合の不安神経症に適しており、その参考の一つに咽喉の痞え感を訴えているかどうかを確かめる必要があるでしょう。
     また、興奮すると息がしにくくなるなどの呼吸器の状態も参考になります。
     葛根湯加川きゅう辛夷は、肩から背中にかけてのこりと鼻づまりに注目したからだと思いますが、その主な作用は上半身を熱する事によって熱を発散するのだと覚えておきましょう。
     沸かしたお湯に氷を入れて冷やすのではなく、鍋の蓋を開けておいて放熱する事で冷ますというイメージになります。
     そのため、顔が赤いなど、明らかに熱証と思われる患者さんには適しません。
     他に、杞菊地黄丸小柴胡湯という組み合わせの解答がありました。
     杞菊地黄丸は、やはり生薬の茯苓と沢瀉(タクシャ)が水分の停滞を除き、牡丹皮(ボタンピ)が血液の循環障害を取り除くので、効果が期待できます。
     やや心配があるとすれば、血色の良い人には不向きで、多少なりとも手足に冷えがあるか、口の渇きを訴える、やはり年寄り向けの処方だという点でしょうか。
     小柴胡湯は解説で書いた通り、柴胡加竜骨牡蛎湯の元になった処方で、より精神神経症状に対して効果の高い物を選択した方が良いと思われます。
     番外として、サトウセントジョーンズワートと、その成分の西洋オトギリ草を挙げた方もいらっしゃいました。
     ヨーロッパや中央アジアに分布する直立性の多年草で、古くから不眠症や鬱病、ヒステリーなどの治療に用いられてきました。
     お店としては宣伝になって良いのですが(笑)、やはりクイズの主題が漢方薬ですので、今回はハズレとなります。
     今回は久しぶりに2種類の漢方薬を答えるという形式でしたので、どちらもファーストチョイスとなる物になる問題を選んだつもりでしたが、やはり両方が揃うという解答はありませんでした。
     それ自体は当然といえば当然だったと思います。
     個人的に興味深かったのは、同じ熱を取り除くのでも、降ろす物と発散する物とでは、効能書きだけを見ていると似ているようでも違うのだなという事を、改めて認識できた事でした。
     これにさらに、石膏(セッコウ)などのように直接冷やす物もあります。
     一つ一つの生薬の効果を調べるのは難しいとは思いますが、似た効能でも、その効果を発揮する過程が違う物もある事を、皆さんにも知っていただければ幸いです。

    解説:北村俊純

    参加者コメントより
     まりん:とても見やすく、内容もわかりやすいサイトですね。
     ありがとうございます。これからも宜しくお願いいたします。
     かとう:久しぶりの症例クイズで楽しませて頂きました。
     発表の方が遅れに遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。また、機会がありましたら、ぜひご参加下さい。
     久保田 美穂:漢方は飲んでいたこともあり、よく勧められるので、興味を持っています。こちらでは、クイズを通して勉強でき、いいなと思いました。ただ、最初に掲示板を見て、怖い書き込みが沢山あり、びっくりしてしまいました。その後他のページを見て、安心しましたが。楽しみにしています。
     掲示板の件については、ご心配をおかけしてしまったようで申し訳ありません。件のイヤガラセをしてきた人物が名乗っていた会社は解散したようですので、ひとまず安心できるかと思っています。どうぞ、気兼ね無くご利用下さい。
     ペペロンチーノ:調べているうちに更年期障害の症例が検索に多数ヒットして人事じゃないなと感じました。その時は私も漢方のお世話になります。
     まぁ、薬に頼らないのが一番ですが、それでは商売上がったりですので、何かの折にはご相談下さい。

     

  • ≪通巻0266号≫
    高齢者の便秘には迷う/“和風”ってなんだ/お金の価値

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0266号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月21日(土)……高齢者の便秘には迷う
    ※1月22日(日)……“和風”ってなんだ
    ※1月23日(月)……お金の価値
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月21日(土)/2006年◆
     朝、お母んから電話。
     今日は、少し遠い公民館で、幼児を対象とした積み木遊びがあり、次郎を連れて行くため実家の車を借りる事になっいていたのだが、昼頃からと予報されていた雪がすでに凄く、タクシーで行った方が良いだろうと。
     奥さんの友達からは、二家族キャンセルのメール。
     やむおえまい。
     タクシー会社に予約をしようと電話をしたら、今日は予約は受け付けていないと断られる。
     まぁ、そうだろうな。
     出かける段ではタクシー会社に電話が通じにくく、何度かリダイヤル。
     呼ぶとすぐに来てもらえた。
     しかし、川口市の公共施設には詳しくない運転手さんで、ちょっと困った。
     その運転手さん、たびたび咳き込んでいて、その咳が濡れた感じ。
     これは小青龍湯(しょうせいりゅうとう)の証なのだけれど、ついぞ言い出せず。
     教えてあげた方が良かったかしらん。
     でも、切り出すタイミングが掴めなかった。
     次郎は初めて見る雪に(昨年は家の中から見たけれど)、ちょっとビビッてるようだった。
     タクシーを降りると、さっそくスッテンコロリン。
     奥さんがパニックに。
     次郎を心配してではなく、服の替えが無いからと(笑)
     そりゃ、服が汚れるのは仕方が無いよ。
     自分は洗濯しないので無責任な事を。
     受付を済ませると、ガムテープを名札代わりにという事で次郎の名前を受付の人が書いてくれる。
     しかし、ひらがなで書くと書ききれない。
    「(前半と後半の)どっちで書いておきましょう?」と言われ、とりあえず前半のみ書いてもらう。
     積み木は、和久洋三氏の『童具館』からレンタルしてきたそうである。
     http://www.dougukan.com/
     初めの方では、積み木で大きな三角形の壁を作ったり。
     幼稚園以上の子供達は、円形の塔を作っていた。
     自分たちの身長よりも高く積み上げ、親に抱っこしてもらって、さらに高く積んでいく。
     次郎は積み木を抱えたまま、皆から離れて一人で遊んでいる。
     まぁ、いいか。
     そのうちに、皆の所にやって来て、他の子が作った積み木のビルを壊そうとして、作っていた子から「壊すな!」と怒られ、次郎は大泣き。
     その子はその子で、さらに他の子が作った積み木の家なんかはガシャガシャと壊していく。
     う~ん、私が子供の頃にもいたなぁ、こういうヤツ(笑)
     奥さんが、大きさの違う積み木は積んでも良いのかと訊いてきた。
     好きに遊べよ(^_^;)
     こうやって遊び方を指定されない環境だと、遊び方の分からない、あるいは忘れてしまった親がいると話に聞いた事はあるけれど、灯台下暗しだな。
     知り合いのK嬢が立ったまま子供達によって、周りにグルリと積み木を積み上げられていた。
     身動きできないそのままで、腕を上げて全身がスッポリ。
     それくらい積み上げると、下の部分の積み木を抜いていっても、自重で案外と崩れないもので。
     最後には、絵本の読み聞かせがあったが、次郎はまだ分からない。
     帰りは、雪の中をバス停まで歩く。
     傘を差し、次郎の手を引くのだが、次郎はあっちへこっちへと歩こうとする。
     川口総合高校の近くで、傘を差した女子高生2人が自転車で歩道を走ってきてぶつかりそうになる。
     奥さんが「すいません」と謝ったが、当の女子高生たちの方は「もうっ」とか迷惑そうな声を上げた。
     歩道を自転車で走ってるのが間違い。
     傘を差しながら走るのも違反。
     分かってんのか( ̄^ ̄)?
     雪が降っているわりには気温は高めで寒いとは思わないものの、服に張り付く雪で濡れる。
     とりあえず来たバスに乗ってしまおうと決め、西川口駅行きが来たので乗った。
     バスの中では次郎が大人しくて助かった。
     薬局のお母んに電話したところ、病院からの処方箋を持った患者さんが2人来た程度で、やはり今日は閑散としている模様。
     奥さんが『ロイヤルホスト』で昼食を食べたいと言うので、寄る事にした。
     http://www.royal.co.jp/
     あうっ、ここの店舗は随分前だけど、パスタを作り直させた所だ(^_^;)
     ものすごーーーーーーーく塩辛いパスタを出されたのだ。
     どのくらい塩辛いかというと、咽喉の奥が刺激されて吐き気がするくらい。
     塩を手にめいいっぱい鷲掴みにして口に放り込んでみれば分かるかも。
     あんまりにあんまりなんで、作り直させた。
     責任者らしい人が出てきて、味も確かめずに「作り直します」と皿を下げられたが、心情的には作ったヤツに食べさせてやりたかった。
     でもまぁ、ロイヤルホストで嫌な思いをしたのはその程度で、他のファミレス系、特に『ジョナサン』と比べたら、大丈夫かな。
     そもそも店舗が少なくて、あまり入らないというのも関係あるだろうが。
     禁煙席を頼んだら、えらく隅の方というか物陰のような席に案内された。
     幼児連れだからか?
     すぐ隣が喫煙席で、禁煙席の意味ナシ。
     あと、他の系列のファミレスでもそうなんだけど、喫煙席を通らないとトイレに行けないというのは、なんとかならんかな。
     煙が立ち込める中を通るのは、一応は煙草を吸う私でも苦しいと思うのだから、吸わない人はなおさら困るだろう。
     軽い昼食のつもりでいたら、奥さんがせっかくだからと(何が「せっかく」なのか)、『イタリアン定食』を注文する。
     むー、1,680円からか。
     結構高いなぁ。
     いや、値段に相応した味なら良いのだけれど。
     組み合わせを選べるのは悪くないかと、自分も注文する事に。
     次郎には子供向けのメニューがあったものの、そこからは注文せず。
     子供向けのメニューが、ハンバーグとオムライスだとか、ラーメンと唐揚げだとかって、子供を舐めとりゃせんか?
     アレルゲン食品を使用しないように工夫していると言われても、完全に野菜不足な上に、見た目も貧相。
     それで値段が安くはないのだから、それなら普通のメニューのアレンジで子供を楽しませる工夫もしてくれないと。
     という訳で、私と奥さんのから取り分ける事にした。
     でも、子供向けのオレンジジュースを注文しただけで、オマケの自動車のオモチャは貰えてしまった。
     これには次郎が喜んだ。
     その後に、注文した物が次々とテーブルに運ばれてくる。
     スープーだパスタだステーキだと。
     ちょっと待って~。
     これって一遍に来る物なの?
     前菜を食べ終える前にステーキが出てきちゃ冷めちゃうじゃん。
     高級レストランのように客の食べる早さを見極めながらとまでは言わない。
     せめて、少し間を空けて欲しい。
     これでは、順番に作りましたってだけではないですか。
     コース料理ができないなら無理にやらなくていいのに。
     と思ったら、名前で分かるとおり、定食であってコース料理じゃないんですな、つまり。
     んー、それなら料理を別々に出さないで、本当に定食っぽく大きめの膳にドドンッと乗せて出してきてくれてもいいなぁ。
     もしくは、三段重ねのお重にして洒落っ気を出してみるとか。
     味がどれも、「ビミョー」(奥さん談)で、不味いんでもなく美味しいんでもなく、ちっとも心躍らない。
     ファミレスにナニを求めてるんだキサマはと言われればそうなんだけれど、たかがファミレスでは括れない店も現れてきている昨今、この特徴の無さでは生き残れないんではないかと。 
     携帯でバス会社のサイトにアクセスし、帰りのバスの時間を確認して、お会計を済ます事に。
     レジで店員さんに、「あの、お子様が……」と言われて何かと後ろを振り向いたら、次郎がお菓子を持ってきていた。
     店に入った時にも、手に取ろうとして制止したら泣き出したやつだ。
     キティちゃんのキャンディー。
     あうっ、しょうがねぇな(^_^;)
     そのお菓子をレジに出して一緒に会計してもらおうと、次郎の手からいったんお菓子を取り上げて差し出した。
     こういう時には泣かないんだから、お会計するために取り上げるのは分かるのね。
     ところが、目の前の店員さん、レジの前のガムを手に取ってレジに入力した。
     えっ、なんで(?_?)
     そう思ったら、こともなげに「同じ値段ですので」と言われた。
     あのさ、先にそう言ってくれないと不安になるじゃん。
     勝手にやるなよ=3
     しかもレシートを見たら、ガムが2個と集計されていた。
     それって、“同じ値段”じゃないだろ。
     ケンタッキーフライドチキンで、お母んの昼食を買っていく。
     ロイヤルホストに入る前の電話で頼まれたので。
     隣のカウンターでは、レッドホットチキンを指差して注文しておきながら、店員が復唱すると「普通のチキンだよ!」と怒鳴る客が。
     なんだかね。
     まぁ、自分も怒ってる時は、ああいうふうに見えるんだろうなぁ。
     マンション行きのバスより先に、薬局行きのバスが来たのでそれに乗った。
     奥さんは、店の奥で次郎とコタツで温まり、私は店の前を雪かき。
     しかし、雪はまだ降りやまず、しばらくするともう足跡が残るほど。
     そんな天候でも、夕方近くには患者さんが何人かいらした。
     咽喉の相談でみえた患者さんがおり、風邪ではないかとの事だったが、他に顕著な症状が無い。
     風邪には先んじて葛根湯(かっこんとう)などを飲むのが最善とはいえ、咳だけでは風邪とは限らない。
     雪が降り、家の中の暖房を強くしているであろうと考えると、乾燥が原因かもしれない。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子を見てもらう事にした。
     高齢の患者さんが、便秘の相談で来店。
     大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)サトラックスかで迷う。
     前者は腸を刺激して、後者は便を柔らかくして量を増やすことで便通を良くする。
     高齢者の場合、食べる量が減っていたりすれば便の量も減るのだから、毎日出す必要は無いので、腸を刺激するのは体に負担がかかる。
     しかし同時に、腸の働きが弱くなっているからこそ刺激を与えた方が良い場合もある。
     だから迷うのだ。
     今回は患者さんの要望で、早く飲んで効くのが欲しいと言われ大黄甘草湯を渡した。
     今日は店を閉めるのをお母んに任せて、早めに帰った。
     雪が深くなってくると次郎を連れて帰るのが大変なので。 
     この頃には、新雪の上を歩く感触が楽しくなってきたらしく、次郎は深いところ深いところをと歩いていく。
     奥さんがまた悲鳴をあげる(笑)
     私が持ってるデジカメの発売元であるコニカミノルタが、デジカメ事業から完全撤退というニュース。
     http://konicaminolta.jp/
     コニカミノルタからもメールが来ていて、蓄積した技術はSONYに譲渡するそうだ。
     SONYはSONYで、AIBOなどのロボット事業から撤退するというし、なんだか私が好きになるとフラれるようで切ないわぁ(T-T)
     チャットでは、コンパクト機程度の性能であれば、携帯電話でデジカメに近い物を買えば済むという話も出た。
     でも私は、携帯電話を連絡手段以外に使うのには抵抗があるんだよねぇ。
     災害時に命綱になる携帯のバッテリーを、他の事で消耗したくないのよ。
     写真ならメモ代わりとかで役に立つかなと思うけど、音楽プレーヤーとして使うのは怖くてできない。
    ≪育児日記≫
     今日は朝から、まさかの大雪だった。
     上青木公民館まで行かなければならなかったので、タクシーを呼んで行って大変な思いをした。
     会場には私のママ友もいて待っていてくれてるようだった。
     積み木の会というのだから、どんなにかおもしろいかと思ったら案外そうでもなくて、なんか退屈だった。
     帰りは雪の中、次郎を旦那と連れ歩いてバスまで辿り着くのが大変だった。
     ロイヤルホストで昼食をコースで頼んだのだけど、次郎にてんてこ舞いな感じだった。
     食器を倒したり落としたりしないように気をつけたり、次郎の手がベトベトになってしまうので旦那が大変そうだった。
     そしてバスに乗って薬局まで帰ったら(次郎は途中寝てしまった)、ちょっと疲れたので休憩をした。
     次郎は、起きちゃったけど、また旦那と歩いてマンションまで帰った。

    ◆1月22日(日)/2006年◆
     昨日、積み木遊びに参加したら、今日の大人の積み木の催し物で、ビデオの撮影をスタッフに頼まれたため、出かける事に。
     奥さんは、今日は家でゆっくりしてるとか言っていた筈なのだが、急に一緒に出かけると決めて慌しく支度。
     奥さんは参加するつもりは無く、会場近くのアリオで買い物するらしい。
     次郎は?
    「託児あるんでしょ? 預けておいて」と奥さん。
     そっちの方が狙いか(笑)
     タクシーを呼んで、駅まで。
     2日続けて贅沢だ。
     川口駅前で奥さんと別れて、私は次郎を抱えながら会場に急いだ。
     少し遅れて到着し、託児ルームに次郎を預ける。
     玄関に座らせただけで大泣きされ困ったが、奥の部屋にまで連れて行くとオモチャがあり、泣き止んだ。
     オモチャに気を取られてる隙に、スッと消えて別室へ。
     そこでは、大人が積み木遊びをしている。
     大人が積み木遊びをするというのは、昨日の様子でも少し分かるのだが、子供と遊んであげるのであって、自分では遊んでいない。
     だからうちの奥さんのように、大きさの違う積み木を積んでもいいのかなんて、わざわざ私に訊いてきたりする訳で、そんな大人が“遊ぶ”という事を学ぶのが今日の趣旨らしい。
     本当は奥さんこそ参加するべきじゃないのかねと思ったり。
     ビデオで撮影していると、大人の背の高さよりも高く塔を作っていたのが、ガラガラと崩れた。
     そこで、講師の人が解説。
     大人は見栄えを気にして、綺麗に積み上げようとする。
     しかし、見栄えに気を取られているとバランスを崩していたりする。
     子供はというと、とにかく崩れないように注意を払いつつ、細かな撓(たわ)みは気にしない。
     結果として、崩れにくくなるそうだ。
     他にも、子供は勝手に人が作ってる建物に自分の積み木を継ぎ足して繋げてしまったりするのに、大人は自分のテリトリーを決めたら、その中で黙々と作るという話も。
     始めてみると、実際にそうなるところが可笑しい(笑)
     途中で、保育の人が次郎を連れてきた。
     しばらくは大人しかったのだが、泣き止まなくなってしまったと。
     困ったね、どうも。
     次郎を部屋の中で走り回せつつ片づけを手伝って退室。
     帰ろうと思ったら、来る時に次郎に持たせたお菓子が無い。
     昨日、ロイヤルホストで買ったやつで、キティちゃんのキャンディー。
     保育の人に尋ねたら、途中で次郎が手を離したらしく、誰の物か分からないため、子供達に尋ねたら別な女の子が自分のだと言って持っていってしまったらしい。
     しょうがねぇなぁ、それが無くて泣いてたんじゃないのか、もしかして。
     そうしたら会場の玄関の近くにいた何組かの親子連れの中に、キティちゃんのキャンディーケースを持っている女の子がいた。
     あっ、あれだ。
     その女の子、私と目が合うと、サッと母緒の後ろに隠れた。
     幼稚園だとしたら年長かな。
     悪い事をしたという自覚があるのね(苦笑)
     まぁ、子供同士の事だから私が叱っても仕方が無い。
     次郎の手を引いていって、しかし次郎はまだ喋れないので、代わりにお菓子を返してと頼んでみた。
     そこで母親が気づいて、「返さなきゃ駄目でしょ」と女の子に言うと、おずおずと差し出した。
     それを受け取って、次郎の機嫌が良くなった。
     やっぱり、コレか。
     しかし、中のキャンディーはほとんど無くなっていた。
     でもって、母親の方は自分の子供が取った事を理解したはずなのに、私の方には一言も無し。
     子供同士の事でも、それは別なんじゃないか( ̄^ ̄)?
     子供が隠し持ってたんならともかく、キティちゃんのキャンディーケースなんて目立つんだから、不思議に思わなかったのか。
     腹が立ったが、相手の対応如何では主催者の方に迷惑をかけかねない。
     早急に、この場を離れる事にした。
     嫌な事は忘れるに限る。
     神が人間に与えた最高の贈り物は、“忘れること”だという言葉もあるし。
     誰の言葉か忘れたヽ( ´ー`)ノ
     奥さんとアリオで合流するために向かう。
     子供を乗せられる買い物カートが出払っていると思ったら、1台だけあった。
     次郎が喜んで乗る。
     家にある車のオモチャにも乗ってくれよ。
     奥さんと会うと、昼食は『鎌倉パスタ』にしたいとの事。
     http://www.ario-kawaguchi.jp/web/shop/shop_detail.php?serial=003060
     まぁ、異論はありませんが。
     店の内装も和風で、テーブル席とお座敷があり、お座敷に通された。
     障子があり、座布団が敷いてありで、次郎が汚したりしないかとヒヤヒヤする。
     こういう店に入ると思うのだけれど、メニューにお子様メニューがあるという事は、子供連れを想定しているはず。
     それなら、内装についても考えた方がいいのではないか。
     内装でなければ、子供が来た時のための敷物を用意するとか。
     食べ物をボロボロと落としたりするのだから。
     その点からすると、昨日の『ロイヤルホスト』は、ちゃんと食べこぼしが入るポケット付きの前掛けが付いてきたな。
     今年の正月に泊まったホテルでは、念のために掛け軸だの飾り皿などを下げてもらった。
     パスタの方は、毎日店舗で製麺して茹でたての生麺を供しているらしい。
     私が注文したのは、和風パスタの『うにとイクラパスタ』。
     味は美味しいし、確かに和風。
     しかし、メニューで自慢している通りの濃厚なソースでの味付けは、半分も食べないうちに飽きた。
    「美味しいけど、もういらない」と思いつつ、食べ残すのが嫌いだから苦労して食べ終えた。
     箸を使って食べるというスタイルをするのなら、盛り付けというか出し方も和風にしてはどうか。
     日本料理では、同じ物を大きな一皿で食べるというものは無い。
     鍋などは、取り分けて食べるものだし、具も次々と違う物を取る。
     そこから考えるに、数種類のパスタを小鉢に盛り、それを膳で出すというのが、和風パスタに相応しい気がする。
     そういや、漫画の『美味しんぼ』で「日本人好みのパスタ対決」なるネタがあった時に、作中で主人公の山岡士郎が、この店のような食材と味付けが和風のパスタを出したのに対し、山岡の父親である海原雄山はニンニクと唐辛子で簡単に味付けをしただけのパスタを出す事で勝った。
     その心は、具の無いかけ蕎麦や素うどん、つまり麺の味を素直に味わえるのが「日本人好み」だと。
     独りよがりのきらいがあり、時にそれが鼻につく作品ではあるが、味付けや具材だけが和風なのが必ずしも日本人好みではないという指摘には目から鱗が落ちる思いがした。
     食後にキッズルームに行くと、次郎は車のオモチャで遊ぶのだが、寝そべってお行儀が悪い。
     これは眠くなってきている証拠である。
     帰ろうとして、車のオモチャを取り上げたら予想通り大泣き。
     買い物カートに乗せたら、機嫌が良くなるのも予想通り。
     帰りは電車とバスで。
     麻黄湯(まおうとう)麦門冬湯(ばくもんどうとう)を買いに、お客さんがいらした。
     家族で使っているので、備えておくためにと。
     麻黄湯のおかげか風邪気味になっても悪化せず、咽喉が痛くなっても麦門冬湯が効いてるのかすぐに良くなっているそうである。
     メールで、漢方薬の銘柄の問い合わせ。
     扱っているかどうかというと、置いてはいない。
     しかし、ツムラ製品であれば問屋さんに注文すれば、中1日くらいで入荷できる。
     せっかくの問い合わせなので、すぐに通信販売の商品リストに当該商品を登録した。
     今回の問い合わせの人が買ってくれるかは分からないが、需要があるのならこれからも増やすつもり。
     高齢のお客さんが、成人の息子さんのためにと風邪薬を買いにみえた。
     咳が出ているそうなのだが、その他の風邪の兆候を示す症状について尋ねると、本人に訊いても言わないのだとか。
     熱ぐらい計ってはどうかと言っても、「大丈夫」と答えて計らないらしい。
    「まったく馬鹿なヤツでして」と仰る。
    「ホントに」と答えそうになって引っ込める(笑)
     まぁ、馬鹿かどうかは措いといて、治す気があるのかは疑いたくもなる。
     咳止めとして麦門冬湯麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)を。
     胃薬下さいと患者さんが来店。
     どんな症状なのかを尋ねると、
     症状については答えてもらえず、「キツイのがいい」とか「強いのがいい」と言われる。
     胃薬に、「キツイ」とか「強い」とかいう概念は無いと思うのだけれど。
     とにかく、症状が分からないのでは適応する物を選びようが無い。
     辛抱強く話をつないでいって、やっとお酒の飲みすぎだという事と、痛い訳じゃないというのが分かった。
     最初に一言、そう言ってくれるだけで希望に沿う事ができるのに。
     それはそれで、売る側の勝手な注文ではあるのだけれど。
     まず今回は、五苓黄解(ごれいおうげ)で大丈夫だろう。
     明日出席する広報部会の資料の用意と、今日撮影した積み木のビデオや写真のファイルの整理。
     そうそう、来月の店頭での化粧品販売用のチラシも作るんだった。
     体力使わない仕事でも忙しいのだ。
     ライブドアを「虚業」だの「実体が無い」などというが、何もしなければ何も動かない。
     金も動かない。
     世の中には、汗水など垂らさなくても、働いている人間もいる。
     それを外から見て理解できるかは別な話。
     働いた分がお金になるかも別な話。
     ……チラシ作りは売り上げに繋がるから金になるが、他のは金にならんなぁ(苦笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、川口駅まで旦那と次郎と私とで行った。
     なんか昨日の続きで、大人が積み木を楽しむ会らしかった。
     旦那は呼ばれていったので、次郎を預けることができる環境にあったので、私はその間アリオ川口店をブラブラと1人でできた。
     とっても、やっぱり気は楽だった。
     次郎の話を後から旦那に聞くと、なんかお菓子を他の子に取られちゃったみたいな感じらしかった。
     人が良さそうで、本当に困る次郎だった。
     でもやっぱり泣いてしまったらしい。
     次郎って案外は、臆病なところもあるから将来ちょっと大丈夫なのかしら?

    ◆1月23日(月)/2006年◆
     夜明け近くに、またも次郎の夜泣き。
     起きたら食べようと朝食用に昨日スーパーで天丼を半額で買っておいたのだが、起きる気力が湧かず二度寝。
     ただし、二度寝するのにも携帯のアラームは仕掛けておいた。
     その二度目のアラームでガバッと起きて、歯だけ磨いて飛び出した。
     今日は、午前中が広報部会。
     自転車で向かうと、大通りの雪は溶けて無くなったとはいえ、小道に入ると凍った雪が行く手を阻む。
     残った雪にはヒヤヒヤしたが、追い抜いていく車が慎重な運転なので差し引きゼロか。
     10分ほど遅れて事務所に到着。
     今日は同じ事務所で別な打ち合わせをしており、事務局長は両方の打ち合わせに噛んでるもんだから、首を右に左にと忙しい。
     今日の締め切りまでに届いた原稿は、3件のみ。
     後は締め切り後に順次届く……はず。
     困ったもんだ。
     でも、届かない原稿は気にしない事にしたんだもんネ。
     打ち合わせを終えて帰ろうとすると、事務局長さんが昨日のお礼に昼食を奢ってくれるという事に。
     ところが奥さんからは、昼食にモスバーガーを買ってきてくれとメールが入った。
     他の人たちは弁当を注文するようなので、私の分は弁当にする事にした。
     昨日も行ったアリオの中にモスバーガーがあったなと思い行ってみた。
     すると、入っていたのは緑モス。
     14:00から個数限定で販売している、匠シリーズを扱っているのである。
     まだ14時じゃないから、駄目だ。
     ちょっと残念。
     ただ、ここの緑モス、テナントの一部という小規模なためなのか、匠バーガーを始めとして、幾つかの商品は取り扱っていないという表示があった。
     それでは、緑モスの意味が無い気もする。
     帰る途中が寒くて参った。
     気温そのものも低いし、路上に残る凍った雪に沿って走ってくる風の冷たいこと。
     そのうえ、強い風に煽られて凍った雪の粒が(雪は凍ってる訳ですが)、砂嵐のように舞って吹き付けてくる。
     帰る頃には、弁当もモスバーガーも冷えていて、電子レンジで温め直し。
     テレビのワイドショーでは、ライブドア問題に絡めて堀江氏の子供時代の特集などを流していた。
     小学生の頃の文集の趣味の欄に「お金集め」と書いてあった事や、母親の教育方針が「お金で買えない物は無い」というものだったとかを、最近の堀江氏のお金に関する持論と絡めて紹介。
     奥さんがそれを観てて怒っていたのは、子供時代の事をやたら引きずるような発言をコメンテーターが繰り返していた事だった。
     当たり前の話だが、子供時代の“全て”を番組で紹介している訳ではない。
     “お金”に関係した部分を主に抜き出し、それを全面展開するという手法を使っている。
     しかも番組中では、「何かがあってお金に執着するようになったのだろう」と憶測を付け加えていた。
     文集を引っ張り出してきて、当時の教師にまで取材をしておきながら、肝心なところを調べていないというのは、あまりに恣意的に過ぎる。
     ここまで特集するのなら、その“何か”まで調べれば良いではないか。
     それをしないで、子供時代をそのまま引きずってるかの印象で構成している番組に、奥さんが「子供の頃の事なんて、そんなに関係してる訳ないじゃんねぇ」と怒るのは至極もっとも。
     昨年少し話題になったように、堀江氏は宇宙開発事業に興味を持ち、その実現を夢として語っていたではないか。
     先の文集の、趣味の欄に「お金集め」と書いてあった事を基にして考えるのならば、お金儲けをしていく中で、その使い道に夢を持つようになったという解釈だって成り立つはずである。
     でもって、奥さんがもっとも腹を立てたのは、湯川れい子が、お金には代えられない物として“愛情”を持ち出した事。
    「その愛情を注ぐのだってお金がいるんだから!」と。
     そりゃそうだ。
     湯川氏の音楽事務所のサイトのプロフィールには、“躓(つまづ)き”に関する事が何も書かれていないのだけれど、お金に困った事は無いのか?
     http://www.rainbow-network.com/
     そんなはずも無いと思うのだが。
     誰かしら、困った時には助けてくれただろう。
     もしその助けが、直接的なお金を使った援助じゃなかったとしても、助けた人はそれだけの余力があったはずで、目に見えないところでお金は動いてるんである。
     他に湯川氏は、動物を愛すること云々とも言っていたけれど、その愛する動物に与える餌は?
     愛する動物が病気になったら、保険が利かないから何万円もの治療費が必要なんですよ?
     その治療費を惜しんだばかりに、癌の発見が遅れて飼っていたペットの死期を早めてしまったかもしれないと悔やんだ人の手記もあるんですけど、読んでない?
     お金がそもそもなんであるかを忘れてるんじゃあるまいな。
     お金は“対価”の1つ。
     それが時に物理的実態のある物々交換であったり、形の無い優しい気持ちであったりという事があっても、それらも等しく対価に違いは無いのだ。
     堀江氏が兼ねてから、「お金だけが公平」と言うのは、物々交換や気持ちでは、対価を受け取る側が必要としているモノとの齟齬が起きやすいのに対して、お金であれば物を買う事もできるし、その気持ちがあるのなら心を込める事もできる点において、自由度が広いからだろう。
     奥さんと違う面で私が呆れたのは、堀江氏に対してビル=ゲイツを持ち上げていた事。
     ゲイツ氏が夫婦そろって何兆円も慈善活動に寄付している事を素晴らしいというのだが、そのゲイツ氏が興したマイクロソフト社は世界各地で独占禁止法などで訴えられ、罰金を命じられたり和解したりと、これまた問題のある事業展開をしてきた会社なのに。
     湯川氏ご本人は、おそらく自分の事はアナログな人間だと思っているかもしれない。
     でも、発言を聞いていると、えらくデジタルな人だなあと思う。
     白か黒か、1か0かでの話しかしないんだもの。
     あのヒットラーでさえ、動物愛護の人だった。
     善人が行う悪行も、悪人が行う善行もある。
     さて、お店に行くと忙しい。
     いや、寒くて風が強くてで来店者は少ないのだけれど、今は棚卸の時期なので。
     某件で、某町医者の某氏からメール。
     用件とは関係無いのだけれど、患者さんに排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を処方したら効果がありましたと添えられていた。
     それで気を良くする。
     でも、売り上げには結びつかない(笑)←拝金主義的な発言
     最近見かけないなと思っていた女子高生が、久しぶりに制服のままコンドームを買いに来た。
     元気そうでなにより。
     そうか、よく考えたら受験期だったんだな。
     それで彼氏とのデートも控えていたのか。
     などと想像する私。
     私も今夜はデート………のはず。
     お客さんから、新三共胃腸薬で女性向けの新商品が出てるはずと尋ねられた。
     んー、問屋さんからは聞いてないなぁ。
     テレビでCMをしているという。
     テレビのCMは見ないしなぁ。
     不勉強ですいません。
     ネットで検索して調べてみたら、確かにピンクのパッケージの新商品があった。
     http://www.sankyo.co.jp/
     ただ、内容を確認してみると、どうやらパッケージを女性向けにピンクにしただけのようだ。
     つまりは効果は変わらない。
     そりゃ、そうだよなぁ。
     成分を変えて出すとなると、開発費が億を越える。
     メーカーによっては、製品名だけ変えて同じ中身の物を出すというのも珍しくない。
     商品の名前が行き渡りると、売り上げが安定したり下降したりするので、パッケージを変えたりターゲットを変える事でアピールして、売り上げ増強を図るのだ。
     この場合、「謀る」が適切か?
     膀胱炎の薬を求めて患者さんが来訪。
     希望は抗生物質だったが、それは処方箋無しでは薬局では売れない。
     猪苓湯(ちょれいとう)を案内する。
    「早く効くのがいいんだけど」と言われた。
     猪苓湯は早く効きますよん。
     というか、早く効かないと膀胱炎に使う意味がありませんし。
     近所のAさんが化粧品を買いにみえた。
     ところが、片腕を吊るしている。
     どうしたのかと思ったら、昨日私が留守中にも店にいらして、その来る途中で転んで変な手のつき方をしたのだそうだ。
     それで腕が腫れていたので、お母んが病院に行くように勧めたものの行かず、今日になって痛みに耐えられなくなり病院に行ったら、骨折と診断されたとの事。
    「なんでもっと早く来なかったの」と医師に叱られたとか。
     さもありなん。
     明後日から沖縄旅行の予定だったのは、キャンセルしたという。
     それは残念ですねぇ。
     どうぞお大事にm(_ _)m
     旦那さんの喘息の相談で、お客さんがいらした。
     以前に買ったのが良く効いたと言っていただけたのだけれど、なんだったのか、こちらもお客さんも思い出せず。
     肺が乾燥した喘息なら麦門冬湯(ばくもんどうとう)、咳が止まらなくて寝られないくらいなら麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、激しい咳にはならないもののヒューヒューと喘鳴がして息が苦しい時には半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)というのが候補。
     とりあえず、三つとも揃えておきたいという事でお買い上げいただいた。
     それと、喘息の予防になる漢方薬は無いかと訊かれた。
     半夏厚朴湯小柴胡湯(しょうさいことう)を合わせると、柴朴湯(さいぼくとう)という喘息の予防としてとても効果がある漢方薬になるのだけれど、うちでは扱っていない。
     だって、1週間分で6,020円もするんだもの。
     今うちで1週間分で1番高い漢方薬は、3,920円の小柴胡湯である。
     だから、普段は半夏厚朴湯を予防で飲んでもらい、疲れたりして危ないなという時だけ小柴胡湯を合わせて飲むという方法を勧めている。
     ううむ、そういう売り方をしてるから儲からないんだな。
     歯茎の腫れに使った排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)が効いたとの事で、追加を買いに患者さんがいらした。
    「病院には行きましたか?」と尋ねると、効いたから行っていないという。
     効いたのはなによりですが、歯科医には行きましょうよ(^_^;) 
     便秘の治療にサトラックスを買いに患者さんがいらした。
     やはり、分包の方が使いやすいのか、そちらばかり売れる。
     Iちゃんに、何時に待ち合わせるかのメールを送ったのに返事が無い。
     頼まれてる薬を用意して、いったんマンションに帰ったところで連絡がつき、夕飯を先に済ませていると言われたので、私も朝食べ損ねた天丼を夕食にしてから出かけた。
     駅で待ち合わせするも、Iちゃんは来ていない。
     すると電話があり、今S氏の部屋で具合が悪くてぶっ倒れてるという。
     あちゃー、そこまで疲労困憊してましたか。
     肉体的疲労と共に、精神的疲労が蓄積されてるとは聞いていたけれど。
     S氏が電話に代わり、「回収しに来て下さい」と。
     うっ、ちゃんと着けるかしらん(^_^;)
     記憶を頼りに、近道をしてみると無事にS氏の部屋に。
     つーか、道に迷いそうだと思ったら、近道より確実な道を行った方が良かろう。
    「回収に来ましたー」
     入ってみたら、S氏は電話中でIちゃんはホントに倒れ込んでいた。
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を飲ませてみる。
     体の中を補って気力を益すという名前の通りの効能。
     なんとか立ち上がり、外に連れ出すもフラフラと足取りが危うい。
     ホテルに連れ込んで介抱する。
     途中から、介抱なんだかナンなんだか分からなくなったが。
    ≪育児日記≫
     今日は、1歩も外に出なかった。
     風が見るからに冷たそうで、ものすごく吹いていたし、ちょっとこのところ外に出すぎたのでずっとマンションにいた。
     次郎は、いろいろ暴れたりしてたけど休ませた。
     何か、冷えとかいろいろあったせいか、次郎は少し便秘気味のようだった。
     いろいろ神経なんかもこのところ使ってたからかな彼なりに……。
     夕方、疲れが出たみたいでグーグー。
     私も次郎と一緒に寝てしまった。
     夜は旦那は浮気デートに出かけた。

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  • ≪通巻0264号≫
    水の中を行く/こんなカキフライ/覚悟のススメ

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0264号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月14日(土)……水の中を行く
    ※1月15日(日)……こんなカキフライ
    ※1月16日(月)……覚悟のススメ
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月14日(土)/2006年◆
     なにやら夢の中で寝る夢を見た(笑)
     つまり、夢の中で寝たら目を覚ました。
     そのため、ハッと目が覚めた時には、ここがどこだか認識できず、自分が誰かも分からないほどに混乱。
     もちろん、すぐに状況は分かったのだけれど、ちょっと不思議な体験をした感じで得した気分になる。
     今日は部屋の中は暖かく、暖房を入れなくても過ごせそうなほど。
     ところが、外を見たら雨だった。
     寒ければ、雪が見れたのに残念。
     雪国の苦労を知らないと、雪は目の保養くらいの認識で。
     奥さんに次郎を薬局に連れて行っておいてくれと頼まれ、コートの上に雨合羽を着せてマンションを出た。
     奥さんは、後から帳簿類を持って薬局に行き、溜まった会計処理をするつもりのようだ。
     次郎が自分の足で雨の中を歩くのは初めてのはず。
     このあいだの旅行の時には、小雨だったけれど、今日のは本格的な雨。
     マンションの玄関まで来たところで、ちょっと足がすくんだのか前に出ようとしない。
     それで手を引いて外へ出すと、今度は一変。
     歩道の水溜りを見つけて、バシャンと飛び込む。
     ああ、長靴じゃなくて普通の靴なのに(+_+)
     しかし、もちろんそんな事は気にせずに、水溜りの所だけを選んでバシャバシャと進む。
     いつもは、あっちへ行ったりこっちへ行ったりでなかなか前進しない事から考えると、まっすぐ歩いてくれるのは楽ではある。
     でも、水溜りの中を進んでいく(苦笑)
     薬局に辿り着いた頃には、次郎の下半身はビショビショ。
     奥さんが後から来たが、替えの靴も何も持ってこなかったという。
     なんでやねん(^_^;)
     すると取りには戻らずに、リサイクルショップに買いに行った。
     なんでやねん(^_^;)
     自動ドアが開き、店の外から「すいませーん」と呼ばれる。
     どうしたのかと思ったら、雨合羽がビショ濡れで、店を汚してはいけないからと。
     いやいや、大丈夫ですよ。
     まぁ、私もコンビニに行ったりした時に同じようにしましたが。
     その時には店員に変な顔をされてしまった。
     そりゃあ、あちらはマニュアルでレジでの応対しか指示されてないだろうけどさ。
     今回は、私がドアの所と商品棚とレジを往復してお買い上げいただいた。
     頻尿の相談で、やや高齢の女性の患者さんが来店。
     前立腺肥大なとが多い男性と違い、寒さのせいだろうと読んで、苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)を案内した。
     風邪の相談でいらした患者さん、今日から症状を感じたのと事で、鼻水と咳が主訴。
     葛根湯(かっこんとう)でも良さそうだが、明日は仕事は休みだという。
     ゆっくり休めるのであれば、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)で熱をガッと出して、風邪を倒した方が早そうだと思い勧めた。
     子供の風邪の相談でお客さんがみえた。
     寒気があるという話から、本人が暑いと訴えるまでは温めましょう。
     地竜麻黄湯で。
     まだ体調が戻らないが、明日は『SNAKE-EYES』のコンベンション。
     人手不足のおり休む訳にもいかないので、今日は早めに休んで少しでも回復
    しておく事に決める。
     地竜柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を多めに飲み就寝。
    ≪育児日記≫
     今日は、久々に大雨が降った。
     ドシャ降りの中、薬局まで次郎を旦那が歩かせて行った。
     私は後から、事務用品を持って薬局に行った。
     しかし、次郎の替えの靴を忘れてしまって、この雨のさなか、リサイクル屋まで買いに行った。
     リサイクル屋で、とても安い靴を見つけた。
     赤い柄の靴だったけど、300円くらいでサイズもピッタリですぐに購入した。
     ついでに長靴まで次郎の物を買ってしまった。
     まぁ、風邪などひかないようにするために。
     次郎は薬局で、元気にその間遊んでいたみたいだった。
     で、お腹がとても空いたらしくて、義母が何か御飯などを食べさせてくれたらしかった。
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    ◆1月15日(日)/2006年◆
     なんか変な夢を見てから目が覚めたもんだから、疲れた。
     SFの世界で、主役は『MIB(メンインブラック)』のウィル=スミス。
     でもって私は、その相棒で宇宙船のパイロット。
     二人の仕事は、情けないとうか馬鹿というかワケワカランというか、“宇宙の孕ませ屋”。
     少子化に悩む種族の依頼で子作りに励むという。
     依頼を受けると、嬉しそうなウィルに私は呆れていた。
     やりたいけどなぁ(笑)
     いや、人間型の宇宙人限定でね。
     でもって、ある特定の種族を滅ぼそうとしている連中に命を狙われる。
     話は、どんどん大きくなって、ついには星が生殖行為を始めて……。
     責任者出てこーいヽ( ´ー`)ノ
     今日は、『SNAKE-EYES』のコンベンションで、参加者をJR八王子駅に迎えに行ったが、誰も来ていない模様。
     ううん、参加者が少ないと寂しいなぁ。
     と思ったら、ご新規さんが次々と。
     ホッと安堵する。
     エントリーしたゲームは、『芝居遊戯・水戸黄門』、『ゲイシャガールウィズカタナ』、『無限のファンタジア』、『ソードワールド』。
     http://www.rakuten.co.jp/a-game/648796/658693/
     http://www.game-writer.com/konogoro/game/ggwk/menu.html
     http://t-walker.jp/mugefan/html/main.htm
     http://www.groupsne.co.jp/products/sw/
     なんか、イロモノが2つもエントリーしとりますが。(無限もイロモノか?)
     『ゲイシャガール ウイズ カタナ』の、「間違った日本観のキャラを演じる」のではなく、「間違った日本観で間違ったキャラを演じるプレイヤーを演じる」というメタ構造には惹かれた。
     しかし残念ながら今回は、イロモノの卓は立たなかった。
     今日は客層がマトモだったようで(苦笑)
     私は、K氏がGMを務める『無限のファンタジア』に参加。
     エンジェルだけど、邪竜導士。
     なんか汚れキャラになりそうな予感がしたため、通り名を“汚れきったエンジェル”として、名前を“アズラエル(死の天使)”と付けた。
     全体的にキャラメイクに時間がかかり過ぎてしまった感じ。
     これは協力しきれなかった私も悪いんですが。
     K氏としては、初めての人にも自由にキャラクターを作ってもらうと思ったのだろうけれど、そうなるとこちらも先にキャラを選ぶという事ができず、こちらが迷っているから初めての人たちも迷うという悪循環に。
     こういう時は、オススメ商品をパッケージングして案内するのが良いと思う。
     
     キャラメイクをしたところで昼食。
     『スカイラーク』と『モスバーガー』のどちらにするか迷い、皆で『モスバーガー』へ。
     しかし、13時近くでは、まだ店が混んでいる。
     座席も空いておらず、何人かは他の店を選ぶ事にした模様。
     私は先に注文してしまったため、そのまま待つ。
     待っていたら、食べ終える人が結構出て、注文したビーフシチューが出来上がる頃には、さっきまでいたメンバー全員が座れるくらいの空席ができた。
     予想できないもんですな。
     ところで、仮にもバーガーショップに入って、ビーフシチューとサラダだけを食べるってのはどーよ(笑)
     開始時間を決めてはいなかったものの、おおよそ一時間くらいと踏んで余裕を持って会場に戻ったつもりが、戻ったらすぐにプレイ開始。
     まぁ、押し気味だからいいんですが。
     酒場で私たちのパーティーがくつろいでいると、そこへ村娘が現れて、モンスターに襲われた村を助けてくれと頼まれた。
     今回のパーティーは、報酬に金を求めない正義(?)の冒険者であるので、すぐに助けにいく事に決まる。
     この辺、早くてよろしい。
     その村は船で3日ほどかかる島にあるそうなのだが、船での出来事はスパーンと端折られた。
     私や武井くんが悪ノリして脱線するのを防ぐためかね(苦笑)
     ただ、そのせいで依頼主である村娘と、誰も接点を持てなかったのが、後で物語の進行を難しくしてしまったのではないかと思う。
     というのも、敵のモンスターが「ゲームをしよう」と言って挑んでくるから。
     そして、島に到着した時にはすでに村は全滅していた。
     つまり、村を助けてくれという依頼が、その時点で成立しなくなってしまったのだ。
     なので、そのモンスターに拒否する事を伝えたら、村娘を人質にとってゲームをしようと迫ってきた。
     でもー、本人にも自分を守ってくれとは頼まれてないし~。(←ヒデェ)
     助ける動機のあるキャラクターが1人もいない。
     せめて、村娘に一目惚れしたとか、何か過去の因縁がある事が分かったとか、そういうのがないと困る。
     さすがに意地が悪すぎると思い直して、敵のゲームに乗る事にしましたが。
     モンスターのアイデアは面白かった。
     敵の本体が武器の方だった、というのとかね。
     後に続くモンスターの描写も、ホラー系のノリで、私は好き。
     物語の展開上、戦いが続いたのは仕方がない。
     でも、強すぎるよー。
     必殺技をバンバン繰り出しちゃいました。
     私のキャラは、かなり戦いに特化してあったから良かったけど、他の人はキツかったんじゃないかな。
     勝っても荒野しか残らないとは、荒んだシナリオだ(笑)
     撤収後に反省会と打ち上げを兼ねて、『春庭花』に。
     http://www.fca-group.com/
     誰のリクエストだったか、中華という事で。
     私は、いつでもイタリアンを選んでしまうため選定権ナシ(笑)
     体調はまだ思わしくなく、胃の具合はビミョーなのにもかかわらず、定食の定番であるカキフライ定食を注文してしまった。
     その出てきたカキフライが、普段知っているカキフライとは仕上がりが違う。
     普通のカキフライは、表面がトゲトゲザラザラしているのが、この店のはフンワリした感じ。
     あのカリカリとした歯ごたえがなきゃ嫌だという人には向かないかもしれないが、私は牡蠣の味が鮮明に味わえて気に入った。
     反省会では、先に書いたような感想をK氏に伝えた。
     確か前にも、村娘が人質に取られるというシーンがあり、その時にも村娘を助ける動機が見当たらなくて見捨てたのだ。
     こう書くと、なんか自分が悪いヤツみたいだな(爆)
     調子が悪いおかげで(?)深酒せずに済み、無事に家路に着く事ができた。
     早く体調を戻さんとイカンなと思い、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を飲んで寝た。
     薬飲み飲み、酒を飲み。
     ダメ患者の見本ナリ。
    ≪育児日記≫
     次郎を連れて薬局に行った。
     次郎の指をドアに挟んでしまったからだ。
     一応、抱っこ紐を持っていったけど、なんだかんだいって歩かせた。
     次郎の親指がちょっと腫れていた。
     でも義母に言わせると、たいしたことないようだったので、とても良かった。
     次郎は、本当にだんだん重くなって、抱っこするのも大変だった。
     次郎は、いつもと変わらない様子だった。
     確かにドアで指を挟んだ時は大泣きしたけれど、薬局では普段通りでビックリするぐらい落ち着いていた。
     私だけ、ちょっとパニクッてたかしら?
     ………オマエはいつも、パニクり過ぎ(^_^;)
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    ◆1月16日(月)/2006年◆
    「胃薬下さい」と患者さん。
     胸焼けがして、お腹が張った感じがするという。
     水を飲んで楽になるか、お湯を飲んで楽になるかを尋ねると、水の方が楽になるとの事。
     という事は、胃熱か。
     お酒の飲み過ぎだと分かり、五苓黄解(ごれいおうげ)を勧めた。
     しばらく店頭に置いていた山梔子(さんしし)を片付けた。
     今年は、栗きんとんを作る人があまりいなかったようで余ってしまったのだ。
     まぁ、家でも作らなかったのだけれど。
     奥さんから携帯に電話が入った。
     接客している時もあるから電話するなと言ってあるのに。
     それを無視していたら、今度は店の電話が鳴る。
     出るとやっぱり奥さんで、「もしもし……」と声が聞こえたところで切った。
     電話に出れる状況かどうか、先にメールをしろっての。
     後から送ってきたメールでは、弁当をどこで買うかだった。
     好きにせー(苦笑)
     病院からの処方箋を持ってきた患者さん。
     風邪気味で、いつもの薬に加えて風邪薬も出しましょうと医師に言われたのに、それを断ったという。
     ありゃ、どうしてですか。
     すると、うちで漢方薬を買おうと思ったからだとか。
     嬉しいけれど、それもどうかな(苦笑)
     やや高齢で、抵抗力も落ちているようなので小柴胡湯(しょうさいことう)を出した。
     結局、奥さんがお弁当を買ってきた。
     次郎の散歩を兼ねてとかで、わざわざ隣の駅の弁当屋で。
     次郎の分を取り分けて食べていたら、しばらくして流し台の方でガタンッという音がした。
     何かと思ったら、先に食べ終えた次郎が食器を流し台に放り込んでる音だった。
     手がやっと届く高さなもんだから、ホントに放り込むという感じ。
     そのうち、薄手の食器なんか割りそうだな。
     ワイドショーのニュースのコーナーで、昨年12月に長野県の諏訪湖で行方不明になった小学校5年生の男の子が今日、遺体で発見されたと伝えていた。
     遺体に外傷などは無く、死因は水死で、転落事故だろうとの事だった。 
     そのニュースを読み上げる日本テレビの真山勇一キャスターが、「ちょっと残念な結果になりましたね」と言うのを聞いて、思わず膝を打って感心してしまった。
     なるほど、「ちょっと」か。
     しかも、最初に竹馬をしている写真を写して、誰だと思うかとクイズ形式にしていた。
     まったくもって、見世物である。
     昨年は「最近は子供が犠牲になる事件が多くなった」とマスコミが大々的に取り上げ、会う人ごとに同じように言われ、各自治体からは“子供を守るため”の取り組みが広がっているとのニュースが伝わってくる。
     そんなご時世からすれば、この程度は“たいした事ない”のかもしれない。
     まったく、子供にとっては生きにくい世の中になったものだ。
     しかし、「最近は」というのであれば、やはり過去との比較が必要だとも思う。
    「昔は」と、しばしば語られる“子供にとって良かった時代”は、「いつ」だったのか。
     便利な事に、それこそ今では昔の事件を調べるのはインターネットを使えば簡単に探せて、なかなかに興味深い。
     1972年生まれの私の親が成人する頃の1964年には、俳優の高島忠夫の長男が、お手伝いさんに殺されるというショッキングな事件を始めとして、高校生が同級生を包丁で殺害とか、なんかあまり状況が違うとは思えない事件が起きていたり。
     戦時中は言わずもがなで、子供にとっても大人にとっても悲惨な時代だった。
     さらに戻っていくとどうか。
     子供が犠牲になる事件は少なくないし、逆に子供が加害者の事件もかなりある。
     18歳の少年が、交際していた訳でもないのに、好きだった少女を太い竹で刺し殺したなんて事件は、昨年のクラスメイトの女子を男子が包丁で刺し殺したという事件よりも、なんだかスゴそうだ。
     少女の遺体は、股間から胸にかけて竹に貫かれていたという。
     心理学者が、包丁でメッタ刺しにするのは深い恨みがあるのだろうと語っていたけれど、竹で串刺しにする心理状態というものも、ぜひ聞いてみたい。
     そもそも昔へ辿っていくと、今よりも人権意識は薄く、新聞が出る明治期よりも前ともなれば、奉公に出されたり、障害児は見世物にされたり、今の感覚では尚のこと許せないような事例が資料では目に付く。
     そして、医学の頼りなさは今以上である。
     うちの子は医師からは一度「諦めて下さい」と言われて生まれた、いわば“生まれるはずのない子供”だ。
     生まれるはずがないのに生まれてきたのは、まさに現代だからこそで、事故や事件に遭うのは、その引き換えとしてのバランスとも考えられないでもない。
     だとしたら、ちょっと目を離すその時で二度と会えなくなるのも仕方のない事だと割り切って、「♪行ってきますと 気をつけてねと 真剣に手を振る」(山本正之/作詞・作曲『テレビない星』より)毎日を送るしかない。
     http://songworld.magoo.jp/masayuki/album02.html
     そんな気がする。
    「覚 悟 完 了」(山口 貴由/漫画『覚悟のススメ』より)
     http://blogpal.seesaa.net/article/11784103.html麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)がありますと案内。
     これが、元気なお婆さんで、いや病気だから薬局に来ている訳なのだけれど、まぁ喋る喋る。
     よく舌を噛まないもんだと感心するくらいの早口で、しかも声が大きい。
     そのうえ、こっちが口を挟む隙をなかなか与えてくれず、薬の説明をしようにも自分の方が喋るもんだから、結局飲み方とかを繰り返し尋ねられる。
     もう少し音量を下げてくれないと、横で他の患者さんに説明しているお母んの声も通らないだろう。
     そして、タクシーを呼んで欲しいと頼まれて電話をするのだけれど、電話してる間にも話しかけてきて往生した。
     タクシーが来るまでしばらくお待ち下さいと伝えて、次のお客さんに取り掛かろうとしたら、やっぱり話しかけてくる。
     困ったねどうも(^_^;)
     早めにタクシーが来てくれて助かった。
     お見送りして、店の中に戻るとシーーーーーーーーーーーーーーーーンと静かで逆にビビる。
     他にもお客さんや患者さんがいるのに、この静まり返り方は、なんだか落ち着かないなと不思議な感じに。
     そういや、知り合いの女子高生にもいたなぁ。
     周りの人に、「彼女がいないと、3人くらいいないみたいだね」と言われていた(笑)
     風邪が治ったものの、クシャミが止まらないという相談。
     この間には、お母んに勧められて麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を一緒に飲んだそうだ。
     クシャミといえば小青龍湯(しょうせいりゅうとう)が一番に考えられるが、風邪の後にクシャミだけ残ったというのは、咳だけが残ったのと同じで、体内の乾燥が原因だろう。
     乾燥のせいで、空気中の埃などが鼻腔を刺激しているのだ。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で潤いを作るのが良いはず。
     患者さんの友達は、医師からずっと葛根湯(かっこんとう)をもらってるとか言っていた。
     悪いもんじゃないけど、そんなに飲み続ける物でも無いと思うんだけどな。
     特に、咳には大敵。
     原沢製薬工業の営業マンが、年賀の挨拶で来訪。
     魚の目やタコの貼り薬の案内をされた。
     ドイツ製だそうである。
     日本での市販品よりも、主要薬効成分のサルチル酸が濃いとの事。
     つまり、表皮を早く腐らせて、新しい皮膚を回復させるのを促進すると。
     でもなぁ、パッケージまでドイツ語表記では、いくら日本語のシールを貼っても売れるかどうか。
     それから、スーパーエクジーの消費期限が迫ってるのではないかと訊かれる。
     調べてみたら、確かに売れ残った分の消費期限が迫っていた。
     よく把握していらっしゃる(笑)←笑い事ではない
     来月の頭に、新しい物と交換してもらう事に。
     飲んでくれた人は、健康食品だけれど効果を感じられたと言ってもらえている。
     でも、新規のお客さんが開拓できてないんだな。
     常連さんから、近くの工場の跡地にドラッグストアーができるらしいという話を聞いた。
     そういや、なんか囲いをして資材が搬入されていたな。
     何の工事が始まるのかと思っていたのだが、ドラッグストアーなんて本気か?
     うちと、その駐車場の位置関係からすると、他にセイムスやビッグドラックも近い密集地帯だよ。
     以前には、近くにイイヅカ薬局があって撤退し、今はリサイクルショップになっている。
     脅威には違いないが、大手で潰しあってくれれば良いとも云える。
     でも、なにがしかの手は打たないと駄目だろうな。
     膀胱炎の薬をと、猪苓湯(ちょれいとう)を買いに患者さんがいらした。
     以前は、「漢方薬は効くの遅いでしょう」とか言われていたけれど、猪苓湯もだいぶ浸透したようで。
     ドラッグストアーが新しくできるらしいと奥さんに話したら、そのチラシを見たとか言う。
     なんですと?
     で、そのチラシは?
     捨てちゃったとか。
     アホー(^_^;)
     どの系列かとかでスタイルが分かれば、対策も考えられるのに、なんで捨てるのよ。
     仕事中に電話してきたり、アンタどこに嫁いできたのか分かってるのかね。
     この冬の大雪による死者が16日21時現在、100人にのぼったというニュース。
    「あっ、やっと越えたか」と思ってしまった。
    「今回の大雪による死者が9×名」となった頃から、なんとなく「どうせなら100を越えた方が座りがいいな」と“期待”してしまってたところ。
     同じく期待していた人が、何人かはいるんじゃあるまいか。
     ただ、保育園児が1人新たに入ったのが残念ではあった。
     福島県下郷町豊成の町立保育所で、園庭で遊んでいた6歳と5歳の男児が屋根(高さ約7メートル)から落ちた雪に埋まり、6歳の男児が同日夜に死亡、5歳の男児は一時意識不明だったものの回復したという。
     2人が埋もれた雪は氷のように固く、助け出すためにスコップを突き刺すのも大変だったとか。
     13日に保育園の職員で一度雪下ろしをして、18日に改めて町で雪下ろしをする予定だったそうだから、危険が予見できていただけに、なおさら残念。
     ニュースでもあれほど落雪に注意するように言っていて、現地の人ならなおさら分かっていたろうに。
     まったく=3
     夕方頃にニュース速報がテレビで入り、何事かと思っていたライブドアへの東京地検特捜部の強制捜査の続報で、報道番組が大盛り上がり。
     自社やグループ会社の株価をつり上げる目的で虚偽事実を公表した疑いがあるというのが、強制捜査の主な理由だとか。
     これだけ派手に入るという事は、よほど地固めしたうえでの事なのだろう。
     今の段階で公表されているのは、ライブドアの関連会社である『ライブドアマーケティング』(LDM、当時バリュークリックジャパン)が、出版社の『マネーライフ社』を株式交換で子会社化すると発表するよりも早い時期に、実はライブドアが出資して実質支配する投資ファンド『VLMA2号投資事業組合』が既に買収を済ませており、これが虚偽の事実を公表した“偽計”、つまり“風説の流布”にあたるようだ。
     なんか、1号2号という呼称に反応してしまいます(笑)
     しかしまぁ、報道するニュースキャスターの嬉しそうな事。
     西武の不正な株式売買の時よりも騒いでいる印象。
     “風説の流布”だけなら、マスコミが毎日してるのに、そっちは罪にはならないんだよなぁ、不思議な事に。
     寝る前に、充電しておいた携帯電話でスケジュールをチェックしようとしたら電源が入らず焦る。
     どのスイッチを押しても反応しない。
     充電器に戻してみると、充電中を知らせるランプも点灯しない。
     『週刊アスキー』の『トホホ会』のコーナーで、最近の携帯電話は制御ソフトがパソコン並みで、再起動しないとならない事があるという記事を読んだのを思い出し、再起動とは違うけれどバッテリーを抜いて入れ直したら、電源が入った。
     ホッ=3
    ≪育児日記≫
     今日は次郎を連れて、東川口の弁当屋まで行ってきた。
     ダイエーにも寄った。
     次郎は、一つところにいると嫌がって暴れるので大変だった。
     とにかく動きたいらしかった。
     道を歩かせていても、本当に自分の行きたい方向でないと、尻もちついて動かなくなるので、とてもかったるい。
     しかし、こうやって疲れさせないと、ぜんぜん寝てくれないので、頑張って遠出とかこれからもしてみようと思う。
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     卓上ゲームが好きな人や、興味のある方は覗いてみて下さい。
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