ビデオ評『銀河ヒッチハイク・ガイド』

 夜半から明け方はすごい降りだった雨も、小雨になった模様。
 例によって次郎が明け方に泣いて目を醒まし、奥さんにオッパイをもらって満足すると遊び回る。
 最近奥さんには、「いい子いい子」も頬にキスもしない次郎が、オッパイをねだる時だけはするようになった(笑)
 お母んは、保育園のクラスが3歳以下のクラスで1歳の子たちもいるから、次郎が幼児返りしてるんじゃないかと言っていた。
 あっ、まだ幼児だから乳児返りか。
 保健所の職員が来訪。
 薬局営業の更新をしたので、店内の検査に。
 特に問題無く、思っていたよりも簡単に済んで、お母んともども安堵。
 葛根湯(かっこんとう)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を買いに患者さんが来店。
 苓桂朮甘湯は眩暈用に常用、葛根湯は風邪かなとも思った時に出先で飲むために備えて。
 病院からの処方箋を持って患者さんがいらした。
 急な下痢で診察に行ったという話だけれど、処方されているのは整腸剤程度。
 これだったら行かないで、うちに来れば良かったと言われる。
 まぁ、大病ではない事が分かって良かったです。
 もし整腸剤で下痢が治らなければ、水みたいな下痢というお話なので、五苓散(ごれいさん)を使ってみましょうと伝えておく。
 昼前には雨が完全に上がって、時おり陽が差すくらいになった。
 途端にムシムシと暑くなる。
 ドアを全開にして風を入れよう。
 今日は急にネットでの注文がダダダダダッと入り、午後はほとんど商品の梱包に費やす。
 梅雨入りしたから、出先で買うよりという事なのだろうか。
 ツムラの営業マンが来訪。
 先日、桔梗湯(ききょうとう)の顆粒に髪の毛が混入していたという報告が使用者からあり、その混入していたとされる製造ロットの製品が回収された。
 今日は、そのロットの製品がうちに入荷していないかを確認に来たのだ。
 一応は、連絡があった時にうちでも調べて報告はしておいたけれど、念のためにと。
 実のところ製造工程から考えて髪の毛の混入は考えにくいのだが、苦情に対しては適切な対応が求められる。
 もっとも、これがもっと原価の高い製品だったら大変でしたと営業マン。
 今回は、うちには該当するロットの製品は入っていなかったので、書類に検印のみ。
 パートのAさんが営業マンに、ツムラの漢方製品の総合カタログは無いかと尋ねたら、もう5年も前に制作をしていないという返事。
 ありゃん、あれ便利だったのに。
 便利だったから、店で使ってる物はボロボロ。
 じゃあ今はというと、手帳サイズの漢方製剤の活用の手引書を配布しているのだという。
 数冊ほど頂いたが、なるほど確かにポケットに入れておけて便利。
 若手の薬局関係者からの要望で、このような形になったという。
 うーん、でも大きい冊子も店頭には欲しいな。
 患者さんに見せながら説明する時もあるし。
 手帳サイズだと、なんだかアンチョコを覗いてるように思われてしまうんではないかと。
 考えすぎ?
 あと、生薬の解説が載っていないのは不便。
 生薬構成が似ている漢方薬を比較する時に、参考になるのに。
 そう話すと、生薬辞典をいただいた。
 それも、実や葉っぱだけではなく、群生している物はその景色の写真まで載っている。
 こりゃ、眺めるだけで楽しい。
 非売品だそうで、言ってみるもんだ。
 犬を連れて近所の人が来店。
 小型犬なのだけれど、ちょうど帰ってきた次郎は怯えて近づかない。
 しかし興味はあるらしく、私を呼び、私の足元に隠れながら接近をはかる。
 人を盾にするな(笑)
 ご近所の方から電話で雑貨などの注文を受けるのは珍しくない。
 ところが今日は、その電話が重なって困った。
 注文を受けてる間にキャッチホンの音が。
 病院からのFAXだと受信しないとならないので、いったん待ってもらって切り替える。
 すると切り替えた相手が、やっぱり電話での注文だったり。
 短い注文であれば先に受けてしまった方が良いし、長引くなら折り返しお電話をと言うのだが、その判断が難しい。
 受注を終えて電話を切ろうとすると、「あっ、それから……」と続いたりσ(^◇^;)。
 奥さんが次郎をマンションに連れて帰ろうとして自転車に乗せ、何か忘れ物をしたからとそのまま店の中に戻った。
 コラコラコラコラ、荷物じゃないんだから自転車に乗せたまま離れるな。
 物なら盗まれるだけで済むだろうが、子供はそうじゃないだろう。
「すぐだから」と奥さん。
 秋田で起きた殺人事件を例にするまでも無く、近所の人にだって殺される事があるってのに、なんて無防備な。
 気をつけてたって避けられないのなら、あとは遭う確率を低くするしかないのだよ。
 『YAMAHA』に電話。
 電動スクーターのEC-02を納品してもらう事にする。
 http://www.yamaha-motor.jp/ev/ec-02/index.html
 『日本自動車研究所』としては、申請書の行方を調べてはもらえないようなので。
 水虫の塗り薬を下さいと患者さんに注文されたので、なんの疑いも持たずに売ってしまった。
 ところが会計を終えた後に、「なんか効くの無いかねぇ」と言われるので患部の状態を尋ねてみたら、腕をまくられた。
 何故腕まくり?
 と思ったら、腕が痒いんだという。
 うえっ、湿疹じゃないですか。
 それじゃ水虫の薬を使っちゃ駄目ですよ。
「いや、コレが良く効いたんだよ」
 そりゃ、痒み止めの成分は入っていますが、これは真菌を倒すのに使う物でして。
「水虫にも効くんでしょ?」
 というか、水虫にしか効きません(・_・;)
「まぁ、いいや。せっかく買ったんだから」
 良くありませ~ん。
 在日本大韓民国民団、通称『民団』が、日本の植民地支配からの解放を記念して8月15日に開く『8・15記念祝祭』の在日本朝鮮人総連合会、通称『朝鮮総連』との共同開催を見送ることを決めたというニュース。
 共同開催は、5月17日の朝鮮総連との和解の際の共同声明に盛り込まれた合意事項であったが、支部の反発が強く断念した模様。
 もう一つの合意事項である、『6・15民族統一大祝典』への日本地域委員会代表団メンバーとしての参加も見送ったそうだ。
 これじゃもう、合意も何もあったもんじゃないですな。
 なにしろさらに、和解を巡って組織の混乱を招いたとして、5人の副団長全員が辞表を提出したそうだし。
 朝鮮総連を瓦解させられず、民団の方が自滅するというのがなんとも。
 ダメダコリャ。
 やっと、 『銀河ヒッチハイク・ガイド』のDVDをレンタルしてきて観た。
「やっと」というのは、「評判で知ってはいたけれど二の足を踏んでいたから」である。
 この作品、世間的に当たらなかった。
 やっぱり、しょっぱなで地球がアッサリ無くなっちゃうからかな。
 主人公のアーサーが朝目覚めると(駄洒落でなく)、突然家が取り壊されることになったと通告される。
 それはアーサーの家が高速道路の建設予定地になっていたからで、もちろんそんな事は知らないと役人に抗議をすると、告知は何ヶ月も前に地下室に掲示してあったのだから、知ろうとしなかったアーサーが悪いという。
 そんな事で揉めていたら、地球に宇宙船が襲来。
 地球は銀河系の亜空間高速道路の建設予定地になっているから、ただちに立ち退くようにと通告してくる。
 もちろんそんな事は地球人の誰一人として知らないが、その告知は数万光年離れた星にちゃんと掲示してあったのだから、知ろうとしなかった地球人が悪い、問答無用で地球は消去されてしまうのだ。
 で、その直前にアーサーの友人であるフォードが助け出してくれるところから、物語は始まる。
 この間、わずか数分の展開。
 フォードは銀河系のヒッチハイク本を書いている宇宙人で、初めて地球に来た時に勝手が分からずトラックに轢かれそうになったところをアーサーに助けられ、その恩返しもあって今回アーサーを助けてくれたという次第。
 いやぁ、面白いわ。
 こんな良作が『宇宙戦争』なんかの大作に埋もれてるなんてもったいない。
 でも、さっき書いたように、やっぱり地球が消滅するのがアッサリとし過ぎていたのが話題にならなかった理由だろうな。
 もちろん、映画的な迫力のあるシーンが無いという点も含めて。
 『宇宙戦争』なんかは、あれは迫力のあるシーンが、すでにCMで流れてたから本編を観る必要が無いと思うんだけどね(笑)
 こちらは、悪ノリ風に始まっただけあって、その悪ノリにノッてしまうと、本当に楽しい。
 途中でアーサーたちが助けられる宇宙船に積まれてるワープ装置が、“無限不可能性ドライブ”ってのが洒落てる。
 この装置、「確率的に起こりえない可能性を実現する」ことによってワープするという(笑)
 こういう作品を観ると、なるほど古株のSFファンの人たちが近年の作品を観て「今さら」という感覚を持つのも分かる。
 ここから先は、念のために警報を発令しておこう。
 初めて観た時に受ける衝撃というのもあるから。
 ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
 アーサーたちを助けた宇宙船は、執務を放り出してきた銀河帝国大統領ゼイフォードの宇宙船で、執務を放り出してきたのは伝説の惑星マグラシアを探すためだと分かる。
 その冒険で、様々な宇宙人や文明と出会うのだが、「42」の謎が解けたのが個人的に嬉しかった。
 古株のSFファンの人と何かしらの話をしてて、「それってどういうことです?」と問いかけると、「答えは“42”だ」と言われるギャグが分からなくて悔しい思いをしていた(笑)
 とある高次元の知性体が超高性能のコンピューターを作り上げ、“生命と宇宙と万物についての究極の答え”を問いかける。
 するとコンピューターは計算に数百年(数千年?)かかるから、その時に来なさいと告げる。
 作った知性体たちは残念そうながらも、数世代を経て再びコンピューターの前に訪れる。
 そして答えを多くの聴衆が見守る中で答えるのだ。
「42です」と。
 意味不明。
 訳分からん。
 どうして42なのか。
 知性体たちは落胆し、疑問をコンピューターに投げかける。
 そこでコンピューターは、こう答える。
「求める答えがほしいのなら、その答えが出る問題を私に与えなさい」(ちょっと言い回しは違うかも)と。
 なるほど!
 そうか!!
 多分に哲学的な要素を、ノリとギャグで答えつつ、時に煙(けむ)に巻く展開に大いに楽しませてもらった。
 ただ、これは原作と違うらしいのだけれど、後半に行くにしたがって変な言い方だが、話の辻褄が整然と繋がっていってしまうのには、やや失速感を感じた。
 地球が“造られた”理由と、その製造工程が明かされ、故郷を失ったアーサーのために地球を“量産”するところとか面白いんだけど、想像の及ぶ範囲の展開になってしまって。
 それでも、欝なロボットのアーヴィンが欝であるがゆえに思いがけず活躍するところとか、最後のオチにも笑わせてもらった。
 エンドクレジットもちゃんと観ないとね。
 奥さん、いつも切っちゃうからなぁ。
 どれを言ってもネタバレ、でも言わないと面白さが伝わらない。
 人に勧めるのが難しい作品だ。
 肩透かしではなく、哲学的なセリフなんかを並べ立てておきながら、最後の最後まで“考えるだけ無駄”という意地の悪いメッセージが込められてて。


≪育児日記≫
 寝る前に少し次郎と遊んであげたら、もう次の日の保育園ではニコニコ次郎ちゃんだったみたいで、思わず迎えに行った私は、何故か保育士さんから褒められました。
 次郎のご機嫌がとっても良くて、珍しく“機嫌”という連絡帳の場所が、普通から、良いに矢印が引いてありました。
 なんだかビックリして、今までにない笑顔を見たとか、保育士さんに次郎のことを言われました。
 ちょっとずつ体調も良くなっているらしくて、今日はなんだかいつもより、いいことずくめの日だったなーと思いました。

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