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  • <<通巻235号>>
    学校が社会の縮図なら/喘息の患者に共通するのは/柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤/下痢の時と同じ消化の良い食事を

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    <<通巻235号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
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    ≪記事訂正≫
     (10月3日の日記参照)
     前回の日記中、以下の事実が間違えていました。
     お詫びして訂正すると共に、恥を晒しておきます。
    ---------- ここから -----------
     3日に行われた、高校生を対象にしたプロ野球のドラフト会議で、入札抽選方式の1巡目指名を巡り、選手の交渉権を獲得した球団が誤って発表されるトラブルが2回も起きたというニュース。
     テレビでその様子を観たら、これがもう腹を抱えて笑ってしまう。
     間違いの1つは陽仲寿選手で、日本ハムとソフトバンクが重複指名。
     くじ引き抽選で「当たり」と勘違いしたソフトバンクが名乗りを上げたら、日本プロ野球組織(NPB)がその場でソフトバンクの交渉権獲得を発表してしまい、後から訂正が入った。
     面白かったのはもう1つの方で、辻内崇伸選手(大阪桐蔭高)を巨人とオリックスが重複指名して、オリックスが交渉権を獲得したという情報が流れると、さっそく記者会見の場で記者から辻内投手がオリックスの印象を問われ「素晴らしい球団に指名され、うれしい」と語って笑顔を見せた。
     その笑顔がどうにもぎこちない。
     作り笑顔に身を任せられないところが、若々しい。
     ところがその後で、巨人が交渉権を獲得したという情報が学校関係者から届き、今度は満面の笑みを浮かべて「小さいころから巨人ファン」と語った。
     あははははは、もう笑いが止まらん。
    ---------- ここまで ------------
     満面の笑みを浮かべて喜んだのは、最初のオリックスが獲得という情報が流れた時です。
     この時、記者団の前でガッツポーズも取っていました。
     そして、後から巨人が獲得したという情報が入り、ぎこちない笑顔で“喜び”のコメントを。
     自分で日記のために付けてあるメモにも、「オリックスが交渉権を獲得したという情報。記者会見でガッツポーズ」と書いてあったのを見落としていました。
    =====================≪読者から一言≫=====================
    ≪通巻234号≫
    ★共感する事もあった
     娘の自慰に汚らわしさを感じる人妻に、色んな世界を伝えたい……Ψ(`∀´)Ψ
     風邪で鼻が詰まって脳が酸欠の為、ちょっと自制心が壊れ気味ヽ( ´ー`)ノ (犬山しんのすけ)
    ☆ああ、人妻との不倫は、とんとご無沙汰で……(゜゜☆\(--メ)ポカッ
     風邪の方は、うちのお店でドンドン買って治して下さいな(笑)(北村)
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月4日(火)……学校が社会の縮図なら
        
    ※10月5日(水)……喘息の患者に共通するのは
    ※10月6日(木)……柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤
    ※10月7日(金)……下痢の時と同じ消化の良い食事を
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月4日(火)/2005年◆
     どんよりと曇って、今日はやけに空が低い。
     明日は、紀宮様の結婚式の日取りを天皇、皇后両陛下に正式に伝える『告期(こっき)の儀』がおこなわれるそうだが、また大地震などがあるのだろうか。
     胃痛の相談で患者さんが来店。
     朝起きてから痛み、背中も引き攣れる感じがするという。
     食欲はあり、普通に食事しているとの事。
     食欲は脳が感じることだから、胃の調子が悪くても食欲があったりするのだが、そういう時には食べないのが良い。
     そうお話して、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を案内した。
     電話で漢方薬の問い合わせ。
     煎じるための生薬はあるかと問われたが、うちは製薬メーカーによる製剤のみ。
     煎じるのは手作り感覚で良さそうに思えるかもしれないが、煎じただけでは抽出できない成分もあるので、製剤の方が利点が多い。
     お話からすると、このあいだご主人が亡くなったE堂のお客さんらしい。
     (9月20日(火)/2005年の日記参照)
     ああ、色々と吹き込まれてる訳ね(^_^;)
     今日の正午0時50分頃に、神戸市中央区楠町4の市立楠中学校で、給食時間にクラス共用のヤカンのお茶を飲んだ2年3組の生徒が腹痛を起こしたというニュース。
     警察の調べによると、お茶には黄色い異物が混入されており、鑑定の結果チョークと判明したという。
     劇物ではなくて、まずは良かった。
     生徒計14人が近くの病院で受診したが、うち12人が嘔吐などの症状で入院したようだけれど、軽症だろう。
     校長が、「安全であるべき学校で、こんなことがおこり、申し訳ない」と話したのは管理者としては当然かもしれないが、状況的に内部犯である可能性が高い事を考えると、あまり意味のある発言のようには思えないんですが。
     そもそも、これだけ人間が集まってて安全なはずがない。
     学校での事件は、その“人口比”からすると異状に少ないとも言えるのではないか。
     チャットでは、敷島製パンの健康保険組合で起きた巨額横領事件が話題に。
     なにしろ、約9億7900万円を引き出して着服したというだけでもすごいのに、容疑者の元同組合事務長は17人の愛人を囲っていて、組合員については、「愛人に渡す金を出してくれるスポンサー程度にしか考えてなかった」と供述しているのだから。
     さらに2004年度には自ら提案して、保険料率を上げさせていたという。
     いやぁ、感服しました。
     チャットにいた私も含めた男3人、「羨ましい」を連発してた。
     でも愛人が17人って、一晩に1人抱いたとしても一巡するのに2週間以上かかるよなぁ、精力がよくもつわ。
     それとも何人かは同時か(* ̄ii ̄*)(鼻血)
    ≪育児日記≫
     今日は、サミットまで午前中に自転車で次郎をおんぶして連れて行ったりした。
     特に用事は無かったけど、とにかくマンションにじっとしてられなくて。
     そしたら、テレビ宣伝でやっていた和食の本が発売日なんで、つい買ってしまった。
     190円だった。
     少し寒くて曇っていたのだが、次郎は何かおんぶされてるせいか、ウトウトと眠っていた。
     しかし、おんぶなのでちと肩が重くて、やはり帰る頃は疲れていた。
     まぁ、でも初めて自転車で次郎を連れて無事に行ってこれたので良かった。
     ………そんな危険な事してたのか!!Σ( ̄□ ̄;)
     次郎のヘルメットを買うまで、自転車に乗せるの禁止。
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    ◆10月5日(水)/2005年◆
     今日は朝から雨。
     雨は嫌いではないので、まぁ良い。
     喘息の相談でお客さんが来店。
     成人の姉が患者との事。
     喘息は私も生後6ケ月から患ってる。
     そもそも、お母んが漢方薬を扱うようになったのも、喘息の治療のためだった。
     喘息の患者に共通するのは、水分の代謝異常。
     行くべきところに水分が行かず、不要なところに溜まる。
     そして肺が乾燥して、ちょっとした刺激で咳が出るような時には麦門冬湯(ばくもんどうとう)が使える。
     また、肺が熱を持って咳き込むような時には麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)五虎湯(ごことう)を併用すると良い。
     反対に、肺が冷えて鼻水をともなう咳の場合には、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)で温めると改善する。
     他には、乾燥も冷えも関係無く、神経的な緊張などで胸が痞える感じがしたり、「んんっ」と咳払いを何度もするような時、すなわち明確な咳にならずに喘鳴だけがするようならば、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の出番となる。
     雨が降っている日は客足も鈍い。
     この隙に、プリンターのインクなどを購入しておこうと南浦和のLaOXへ買い物に出た。
     その間に、店には電話で通信販売の注文があったと携帯に連絡があった。
     あれ?
     今まではネットで注文していただいていた人なのにと名前を聞いて思った。
     とりあえず購入履歴があるので困らない。
     もしかすると、他の人と同じように自分ではパソコンを使えなくて誰かに頼んでいたのかも。
     ちょうどLaOXで商品を探しているところで、お母んから追加でスキャナーのインクリボンや用紙なども頼まれた。
     LaOXから帰ってきて、商品を袋から出してみると肝心のプリンターのインクカートリッジが入っていない。
     慌ててレシートを見てみると、そもそも計算されていない。
     ありー(・_・?
     買い物カゴには、ちゃんとインクカートリッジの札を入れたはずなんだけど。
     商品管理がしやすいからなのか、売り場スペースの確保のためなのか、万引き防止のためなのか、あるいは全部だろうけれど、LaOXの南浦和店ではプリンターインクのコーナーには実物は置いてなくて、ぶら下がってる札を必要な個数の分だけ枚数を取ってレジで店員に渡す。
     すると、店員がその札に相当する現物を出してくるという仕組みだ。
     以前に尋ねたところでは、ぶら下げている札の枚数がそのまま在庫数だとの事で、札が無くなれば在庫も無いという話だった。
     今日は同色を2個買うつもりで2枚を買い物カゴに入れたはず。
     選ぶ時に対応機種の確認もしたから、記憶は確かなはず。
     となると、店員がカゴの中にあった札を見逃したか。
     インクカートリッジは早めに必要なのですぐにまた買いに戻るという選択もあるものの、雨が上がってしまった。
     月半ばならともかく、月初めは普通だってお客さんが来る。
     それが、雨が降っていたから買いに行く余裕があった訳で、つかの間の雨上がりを狙ってお客さんが来始めて目がグルグル状態に(@_@)
     こりゃダメだと、買いに行くのは諦め。
     落ち着いてから、LaOXの南浦和店に電話して事情を話してみた。
     対応は良好で、代金引換で発送してもらう事になった。
     もちろん、送料は無料で。
     また買いに行くには交通費がかかるからねー。
     セコイ話ですが。
     困ったのがポイントの清算。
     まぁ、もともとLaOXはポイントの還元率が低いから私は気にしなかったのだが、向こうは気を遣ってくれたようで、新規のポイントカードを発行して溜めておき、後で一枚に合算しますとの事。
     低くて溜まりにくいからあまり役には立たないけれど、ありがたく頂戴させていただきます(笑)
     なんか、クレームつけるのも神経磨り減ってイヤ。←どの口が言うか
     一応は自分でも線引きしているつもりではいるんですが。
     初期の目的が果たせれば、それ以上の見返りは求めないという線引きを。
     ファミリーレストランのジョナサンで、具が入っていたであろうビニールの切れ端が料理に入っていた時にも、一緒に注文した物も含めて全額弁済するというのを、さすがに心地悪くてその料理の分だけにしてもらったし。
     自分がガメツイ人間だと分かってるだけに、線引きしておかないと、とことん責めかねない。
     まぁ、今回は手本とも云えるような対応で勉強させてもらった気がする。
     私もネット販売で、注文よりも少ない錠数の物を送ってしまうというミスをやらかした事があり、その時にはお客さんが次回注文分からの差し引きでと許してくれて助かった事がある。
     あれも本来なら、もっと怒られても仕方の無いミスだった。
     ミスにも、その後の対応にも、気をつけなければ。
     とか思っていたら、ド忘れしている事があって蒼くなる。
     今日、発送しないといけない注文の商品が数件あるんだったよ。
     いや、これが実は最近困ってる事で、迷ってもいる事。
     うちでは今、書留サイズで発送できる商品は順次、目の前の郵便局に持って行き、宅配便サイズの物は夕方に一括して宅配業者に回収に来てもらっている。
     で、配送日時の指定は、合計金額が¥5,000以上、注文日から5日以降になるように「商品の配送について 」のページでお願いしている。
     というのも、日時指定は書留ではできないから。
     そして、宅配便の方が送料が高くなる。
    “送料無料キャンペーン”として、宅配便の場合には薬を贈答品にはしないだろうという考えもあって仕入れ時の箱を使いまわしたりして経費を抑えているのだが、安い簡易書留を利用しても送料が商品代金の利益を上回る場合があるのだ。
     千円の商品を送料500円で送ったりしたら、もう儲けは数十円か割り込むか。
     物によっては赤字である。
     そのための条件設定。
     ところが注文数が増えるに従って、そもそも但し書きに気づかないのか、読んでも無視しているのか、単なる希望なのか、それとも絶対の要望なのか分からぬまま、条件を満たしていないのに日時指定をされる事もまた増えてきているのだ。
     もちろん、条件を満たしていないからと受注そのものを断るか、日時指定を取り下げてもらうかすれば良い。
     しかし、それでは大手では出来ないサービスをというのに反するし、正直なところ注文は欲しい。
     でも宅配便で発送したら赤字になるばかり。
     そこで考えたのが、郵便局に預ける時間の調整。
     発送後の品物の中継のされ方や、到着時間の記録を調べてみると、少しばかり予想がつくようになった。
     どこら辺の地域までなら、何時間で配送されるか。
     それを元に、午前中に配達希望の場合には、あえてすぐには発送しないで夕方の配送便に乗るように出せば、配送先の翌日の午前中の便に間に合うとか、○日△時に希望となっている時には逆算して郵便局への何時の回収車に引き渡せば良いかとかが分かってきたので、そうして凌いでいる。
     ……凌いでいたのだが、そろそろ危なくなってきた。
     忘れないようにと、メモを複数残したり携帯電話のアラームを設定したりしているものの、店頭にいらした患者さんの応対をしていたりしてタイミングを逃しそうになったり、出し忘れしそうになる事が増えてきた。
     受注時に端(はな)から断ってあればともかく、受けた以上は後でミスをしてから「規定外なので」という言い訳は通用しないし、するべきでもない。
     でも、やってやれない事もないし。
     という、絶妙なバランスで綱渡りしているのが現状。
     むー、どうしよう。
     と、慌てて普通郵便局に該当する商品を発送してきた帰りに思ったり。
     お店のシャッターを降ろした後に、しばらく残業。
     チャットを覗いてみたら、R氏やA嬢がいたので入ってみた。
     LaOXの件を話して、「歳をとったら丸くなったよ」と言ったら、A嬢からは「丸くなってな~い」と言われた。
     えー?
     丸くなったよー。
     昔だったら、その日のうちに届けさせたモン。
     そういうA嬢はA嬢で、マクドナルドのチキンナゲットのソースが注文したのと違った時には届けさせたとか。
     そっちの方が上じゃん(笑)
     って、私もやったけど(^_^;)
     だって、ポテトが入ってなかったんだもの。
     レシートには、ちゃんと入ってるのに。
     という2人のやり取りを見ていた学生のR氏は、「仕事って大変ですね……」とポツリ。
     そう、大変なのよ。
     私もコンビニでバイトしてた頃に、商品を入れ忘れて届けに行った事がある。
     ヤーさんに叱られた時は怖かったぞ。
     いい人だったけどさ(苦笑)
     私が最初に始めたアルバイトは、冠婚葬祭の会社だったせいか社長の言う事が厳しかった。
    「客に殺される覚悟でやれ!」とか、社内の壁には「頭を使って知恵を出せ。
    体を使って汗を出せ。知恵と汗の出せない奴は、即会社を去れ!!」なんて貼ってあったり。
     高校生に、そこまで言われてもねぇ(笑)
     いったんはやんだ雨が、帰る頃にまた激しくなった。
     嫌いじゃないとは言ったけどさ(笑)
     家に帰ったら、今日の夕食は電子レンジで温める物ばかり。
     雨だから奥さんが買い物に出なかったらしい。
     チャットでK氏から、南海電鉄のコンパスカードのラインナップに『Zガンダム』が加わる事を教えられた。
     http://www.nankai.co.jp/compass/index.html




     このコンパスカードという物、有効期限ナシだそうな。
     私、国鉄時代のオレンジカード持ってるんだけど、もう使えないだろうなぁ(苦笑)
     図柄が『超獣機神ダンクーガ』なんだよね、しかも。
     http://homepage1.nifty.com/dancouga/
     http://www.heart12.sakura.ne.jp/dancouga.html


     音楽集が、まだLPレコードで発売されてた時代だよ。
     S氏からは、それはレアだから使わずに持ってる方が良いと言われた。
     もちろん売る気は無いんだけど、使用度数分の乗車賃は返してくれと(笑)
     いわば先払いしてるんで。
     オレンジカードって、テレホンカードより微妙に小さい。
     以前に重ねてみて気がついた。
     そういや、テレホンカードはNTT東西どうするつもりなのかな。
     実はデザインテレホンカードも結構たくさん持っているのだ。
     料金先払いという事になってるのに、廃止の方向とか広報した後の動きが不明。
     後発のICテレホンカードを廃止して、先発の磁気テレホンカードに一本化している最中らしいけれど。
     テレホンカード自体は、S氏の話によれば、電話料金の支払いにも使えるそうな。
     ただし、窓口まで出向く必要があって面倒だとの事。
     んー、没収されちゃ困るんだよナァ。
     図柄は欲しいので。
     使用できないように磁気情報を消去してパンチ穴を入れてもいいから、図柄を手元に残しつつ通話料は全額でなくても払い戻しして欲しいな。
     テレホンカード以前に、電話加入権の問題も放置中ですが、NTT東西は。
     そうそう、コミックマーケットの「さよなら晴海」のテレカも持っている。
     コミックマーケットの会場として、晴海埠頭の見本市会場の使用が最後になった時の限定記念品で、図柄が毛羽毛現先生。
     カードよりも、作家の方がレアだ(笑)
     http://www.geocities.jp/kewkegen/
     そう言ったらS氏がすかさず、「どっちかというと希有怪訝の方が字が正しいヒト」と返してきた。
     なるほど確かに。
     昔は大男のイメージだったけど、コミケで見かけたら少し痩せていたな。
     ネットニュースで、高校と大学野球部の不祥事への処分を決める日本学生野球協会の審査室会議が先月開かれ、今夏の全国高校選手権大会開幕直前に部員の暴力などが発覚して出場を辞退した明徳義塾高校や、同選手権大会を連覇した直後に、部長の暴力が発覚した駒大苫小牧高校などを始めとして、過去最多の70件(うち高校68件)を審議したというのを見つけた。
     過去最多になったのは、明徳義塾と駒大苫小牧の不祥事を受け、高校野球連盟が「迅速な報告」を求めて、高校の処分上申件数が急増したためだそうで、って事は例年も本当は同じくらいあったのが表に出てきてなかっただけではないのか。
     なのにその疑惑には一切触れずに、高野連の脇村春夫会長は、「不祥事の多発で多くの高校野球ファンを失望させ、大変申し訳なく心からおわびします。
    “野球を通じて人格形成を図る”本来の目的を再認識させたい。」とかコメントを出していた。
     それが“驕(おごり)り”というもの。
     野球で、なんの人格形成ができるというのか。
     部活動は趣味と娯楽で良いではないか。
     趣味と娯楽を通じて人生に幅を持たせるだけでも、充分に教育的だろう。
     ところで、処分校一覧も発表されていたんだけど、どうも原因と処分の重さの関係が分からない。
     大麻取締法違反容疑なんてのは除名で当然として、暴力や万引きといった明らかな犯罪行為が、飲酒や喫煙と同列の対外試合禁止6ヶ月とか謹慎1年、あるいは警告だけってのは、私は納得いかんのだが。
    ≪育児日記≫
     今日は、妹がいつこちらに来れるのかの予定の電話があった。
     次郎がまぁ、その時も大変うるさくて困った。
     キンキンと奇声を上げたり。
     本当に、相手をしてやれないと最近こうなので、ちょっとイライラする。
     たまには私の時間というものを与えてよって感じ。
     そういえば、映画も行けてないなー。
     たまには、旦那に次郎を見ててもらって出かけたいのだけれども。
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    ◆10月6日(木)/2005年◆
     午前中は、まだ雨が残っていた。
     午後には晴れるそうだから、そうなるとまた店が混むかも。
     ネットの受注システムの会社から電話。
     サーバーとの相性の問題かもしれないという事で実験してもらった結果、同様のエラーは確認できなかったという。
     こっちはこっちでマシンを変えても同じエラーが出るのに。
     次に考えられるのはプロバイダの回線との相性と言われた。
     でも、プロバイダは受注システムを導入する前から変更してなくて、エラーが出始めたのはここ1ヶ月ほどの間の事なんだけど。
     病院からの処方箋を持って患者さんがいらした。
     医師の都合で2ヶ月分が処方されているのだけれど、患者さんはお金が1ヶ月分しか用意してないと言う。
     だから、薬を半分にしてくれと。
     来月は飲まなくてもいいからと。
     うう、処方箋が発行される前に医師に相談して欲しかった(^_^;)
     とりあえず、1ヶ月の代金だけ支払ってもらい、残りは来月として薬は全部渡した。
     ジェーピーエス製薬の営業マンが来訪。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤が新発売するそうで、その説明に。
     箱のデザインが、効能が近い小柴胡湯(しょうさいことう)補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に似てるというのがなー。
     私は良くないと思うんだけど。
     このあいだ発売したばかりの半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)の液剤なんか、思い切った色使いで良かったのに。
     30個単位が最小発注単位だったけれど、ちょっと様子見として15個のみ注文。
     風邪の相談で患者さんが来店。
     症状は、鼻水とクシャミ。
     寒気は無く、頭が痛いというような事も無い。
     もしかして花粉症では。
     しかし、花粉症になった事は無いから違うという。
     うーん、秋の花粉症が始まっているのだけれど。
     まぁ体の中が冷えてるのは確かなようなので、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を案内した。
     もし効かなければ、別な物にしましょう。
     でも、やっぱり花粉症だと思う。
     お母んに焼肉屋に誘われる。
     弟が早く帰ってきたらしい。
     奥さんに電話すると、すでに次郎を風呂に入れて、夕飯を食べるところだという。
     なので、私だけ付いて行く事にする。
     行った所は『安楽亭』。
     http://www.anrakutei.co.jp/
     禁煙席は無いそうな。
     今どき大手じゃ珍しい。
     空調設備が整ってるからという事か、同じ煙だから気にするなという事か。
     灰皿まで用意して喫煙者を優遇するなら、吸わない客にも何かサービスが欲しいところ。
     テレビやネットのニュースでは、アガリクスを使った健康食品について「癌が消滅する」と宣伝した本の出版社が薬事法違反容疑で摘発された事件を大々的に取り上げていた。
     販売会社ではなく出版社が、薬事法違反容疑で摘発されるというのは珍しい。
    「再発ガンがきれいに消えた」とか「『余命半年』が1年たっても健在」という体験談が載っていて、巻末に商品の問合せ先まで書いてあったのが、販売会社と一体と見なされたようだ。
     出版したのは史輝出版だが、出版費用を健康食品を販売していたミサワ化学が出していたという情報もある。
     その商品を購入して妻を癌で亡くした遺族の、「身内が重い病気になれば、なんとしても生きながらえさせたいもの。その思いを利用された」という気持ちは分かるものの、後続の被害者を防ぐために、あえて馬鹿と罵倒しておこう。
     だいたい、商品名からして『即効性アガリクスS』というのが怪しさ全開。
     『即効性人参』とか『即効性冬虫夏草』なんてのがあったら、「癌に効く」とか言われたって、何が「即効」なんだと。
     そもそも、アガリクスが入っていたかどうかも疑問。
     出版社の社長自身が癌だそうだから、ぜひアガリクスで検証をしようよヽ( ´ー`)ノ
    ≪育児日記≫
     今日は、何かとても辛いカレーを夕飯として作ったけど、結局旦那は食べなかった。
     外食にしたからだ。
     義母が焼肉を食べに行くらしく、旦那ともども誘われたが、もう次郎と私はお風呂に入っちゃった後だったので行かなかった。
     そしたら次郎は、何故かなかなか寝てくれなくて、とても大変だった。
     昼間の運動量が足りなかったのだろうか?
     いずれにしろ、私自身ものすごく疲労していて、最近外ばかり次郎を連れてるし、朝もなるたけ早く起きるからかしら?
     とにかく面倒を見るので手いっぱいだった。
     次郎ちゃん……どこ吹く風状態です。
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    ◆10月7日(金)/2005年◆
     朝、奥さんとケンカ。
     次郎が朝っぱらから騒ぐのは仕方ないとして、奥さんがそれを怒鳴るのが煩(うるさ)くて。
     因果関係の分からない叱り方をしてもダメだろうと。
     これが巷で云う“子供の教育方針の違い”というヤツか。
     子供の虐待のニュースなんかで、子供を叩く事自体がイケナイという風潮があるが、なに、言葉だって時には暴力だ。
     口舌の刃で人を切る事ができてしまう。
     クドクド叱りつけるよりも、因果関係が分かる行為の瞬間を逃さずに叩く方が良い時期もある。
     高校生の子供が便秘がちだという相談を母親から受けた。
     便秘対策に、朝起きてから牛乳を飲ませたり、食事も繊維質の物を食べさせているのに効果が無いという話にピンと来た。
     どうも、痙攣性の便秘のようである。
     ストレスなどの緊張によって、腸が痙攣しているのだ。
     だとすれば、一般的な便秘対策は逆効果でしかない。
     腸が痙攣して正常に動いていないのだから、いくら刺激を与えたり便を軟らかくしても出る訳が無い。
     そういう時の便秘には、下痢の時と同じ消化の良い食事をしなければ。
     例えば、オジヤとかウドンとか。
     治療としては、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
     LaOXから電話。
     火曜日に頼んだ商品の配達が遅れるとの事。
     え?
     もしかして、届けに来るの?
     てっきり宅配便で送ってくるのかと思ってた。
     高校生の子供の鼻風邪の相談で母親がいらした。
     しかし、お話を聞くと、どうも花粉症のような感じ。
     本人に携帯電話で母親が尋ねてみたところ、やはり寒気などの風邪の症状は無い様子。
     そして、母親は子供が洟が出ると言っていたという話だったのだが、実際には詰まるとの事。
     葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)が適応するか。
     そう思ったら、さらに咳も出るという。
     となると、上半身を温める事で患部の熱を発散する葛根湯加川きゅう辛夷は咳には良くない。
     効能書きに咳止めとは無いけれど、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)の方が合うだろうと勧めた。
     こちらは同じ鼻づまりに用いる漢方薬だが、患部を冷やす石膏と、肺の乾燥を防ぐ麦門冬が入っている。
     ハイドロコンクを求めてお客さんが来店。
     ハイドロコンク?
     染物に遣うアレですか。
     http://mimura.honesto.net/how/sukumo.html
     ちょっと薬局では扱っておりませぬ(^_^;)
    「どこで手に入るのかしら」
     むー、どこだろう。
     染物の専門店?
     陽がだいぶ暮れてから、本当にLaOXの店員が商品を届けに来た。
     見覚えのある顔だと思ったら、私がレジで買い物をした時の店員さんだ。
     もしかして、社員教育の一環として担当した店員に直接届けさせたのかな。
     今回の買い物分のポイントは、新規発行したポイントカードに入っているので、それを私の既存のカードに移しておきますと説明された。
     そのため、持参してきた新規のポイントカードは破棄しておいて下さいとの事。
     手続きってのは、本当に面倒で無駄な。
     しかし、お疲れ様です。
     地竜(ぢりゅう)を買いに患者さんが来店。
     咽喉の痛みがあるという事で、桔梗湯(ききょうとう)も合わせて勧めた。
     地竜だけでも多少の咽喉の腫れには効くのだけれど、やはり桔梗湯の方が痛みが取れる。
     サースモン煌樹(こうじゅ)を買いにお客さんがいらした。
     風邪になるようでしたら、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も必要かもしれませんと伝えた。
     それから閉店時間を過ぎてもお客が途切れず、30分ほど延長(^_^;)
     自民党参院議員でプロレス・格闘技評論家の大仁田厚氏が、正直且つ素直な発言で注目されている杉村太蔵衆院議員に怒ってるという、どうでもいいニュース。
     なんでも大仁田氏は、これまでに「オレが教育してやる」と杉村氏にあてた「激励文」を作成し、参院神奈川補選の自民党公認候補である川口順子氏を一緒に応援に行こうと、大仁田氏の秘書が杉村氏の秘書に3日に手渡したのに、杉村氏が報道陣に「激励文」について「読んでいません」と発言した事から、これを伝え聞いた大仁田氏が「届けられた書類に目を通していないなんて…最低だ。オレは怖いぞ!」と取材記者にまくし立てたのだとか。
     勝手に萌えて……もとい、燃えて、勝手に怒るなよ(笑)
     その“萌え”について、野村総合研究所が「2004年の国内のオタクの実態とビジネス的価値に関する調査結果」を発表したというニュース。
     それによると、2004年の国内のオタク層の総数は延べ172万人で、総消費額は4110億円に上るそうな。
     http://www.nri.co.jp/news/2005/051006_1.html
     今まではそのオタク層だの萌え分野だのの基準が良く分からなかったのだけれど、資料を見てやっと根拠が分かった。
     調査ではまず、オタク層を「強くこだわりを持っている分野に趣味や余暇として使える金銭または時間のほとんどすべてを費やす生活者」と定義。
     これだけで一気にオタク人口の基礎人数が増える。
     そして、インターネットでアンケートを行い、約1万件の回答を得たという。
     ここで大事な見落としが、いや、分かっててあえて言及していないのかも。
     どの分野においても、ネットに接続する環境を常備しているという条件付けがなされている点がそれ。
     ほとんど全てを費やすために、通信費はあえてカットという人は含んでいない訳だ。
     好きな事のためには情報収集が必要だから、そんな人はいないという前提でもあながち悪くは無いが、データの信頼性というものを考えると疑問が残る。
     なんでそんな事を気にするのかというと、夕方の情報番組でもこの件を取り上げていて、野村総研が定義したオタク像が、今までのオタク像と明らかに違うから。
     夕方の情報番組では、美少女フィギュアを買うために、スーパーの半額セールで食材を購入したり、近所のおばさんと一緒にサンマを買って分け合ったりしているオタクを紹介していたのだ。
     今までのマスコミが流布していたオタク像って、「人付き合いが苦手」で「引きこもりタイプ」じゃなかったのか。
     前提が変わると、あらゆる条件パラメーターが変更になり、結果は想定と違うものになる。
     交通事故を偽装して損害保険会社から保険金をだまし取ったとして、暴力団幹部らが詐欺の疑いで逮捕されたというニュースがあった。
     警察の調べでは、昨年の9月頃に札幌市道道で、仲間が乗った乗用車に、逮捕された暴力団幹部の養子が乗ったトラックを故意に追突させて、乗用車に乗っていた側が損害保険会社2社から休業損害保険金や医療保険金など計約1123万円をだまし取るという手口だったという。
     むー、暴力団もセコくなったなぁ。
     自称暴力団で、単なるチンピラだったのかもしれんが。
    ≪育児日記≫
     今日は、何か朝から旦那と言い争ってしまった。
     何か疲れてるっぽい私だったからだ。
     次郎は次郎で、もう朝からティッシュペーパーをあるだけ引っぱって出しちゃうし。
     もう本当にイタズラばかりする、プンプン=3
     怒り心頭。
     だから、よけいにかもしれなかった。
     次郎は、私をひっかいたり蹴ったりするので、とても困る。
     とくに、朝起きる時そうだ。
     早く起きろと言わんばかりに私を起こす。
     ハァーア。
     もう少し、静かにしてくれればいいのに! と思ってしまう私だった。
     ………「怒り心頭に発する」って書けなかったんだろう、お前(笑)
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  • ≪通巻234号≫
    病院で命を狙われてる?/痔の痛みと皮膚の痒み/“ケジメ”の分からない大人

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 <<通巻234号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月1日(土)……病院で命を狙われてる?
    ※10月2日(日)……痔の痛みと皮膚の痒み
    ※10月3日(月)……“ケジメ”の分からない大人
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月1日(土)/2005年◆
     高齢の患者さんがいらして、小声で耳打ちしてきた。
    「K病院はボクを人体実験してるんだ」
    「こんなこと言ってるのバレると殺されちゃうからね」
    「他に行く病院が無いから仕方ないんだ」
     返答に困りつつ、相槌は欠かさないように。
     しかし、今日はこの後に出かける用事があるので、早く処理しておきたい仕事があるのだ。
     どこで話を切り上げよう~。
     とか思っていたら30分ほど経ったところで、「便秘の薬が欲しいんだ」と唐突に言われて目が点(・_・)
     そこかー(苦笑)
     便秘が苦しいという話に辿り着くまでの、なんと長い事か。
     いや、良くあるんだけどね。
     今回は、自分が焦ってる事もあって長く感じた。
     強い物をと頼まれたけれど、歳を考えると無難なところで大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)が良いだろうと勧めた。
     今日の発送分を、普通郵便局の窓口に運んだ。
     すぐに終えてそのまま出発しようと思っていたのに、今日に限って長蛇の列。
     しかも窓口が1つなもんだから、荷物を受けたい人と出したい人が混在して、そのうえ受け取りにトラブルがあったようで、えらく時間がかかってしまった。
     奥には人が何人かいて、受け取りの人の荷物を探しているようだった。
     1人だけ荷物出しの担当にしてくれないかしらん。
     子どもキャンプの打ち上げに、鳩ヶ谷市の南公民館へ出かけた。
     今回は、大人が主催する形で。
     本当は帰ってきた当日に予定していたが、台風上陸という状況だったため中止して、延び延びになっいていた。
     遅れて会場に到着し、部屋に入ってすぐにノートパソコンをテレビに繋いだ。
     このテレビ、公民館の備品じゃなくてMさんが運んできたのだとか。
     21インチ以上ありますが。
     そして、ビデオファイルを断片的に再生。
     本当は編集しておこうかとも思ったのだけれど、無理してやった事を「できる」と勘違いされて、また日が近いところで頼まれたりすると嫌なのでやめた。
     後の時間は、写真をスライドショー形式で自動で表示した。
     混ぜご飯や、鶏の唐揚げ、トン汁などを頂く。
     食べていると、1人1人キャンプを終えての感想を順繰りに。
     こういうのは、どうも苦手だ。
     途中で中学生のNくんが帰り、入れ替わりに高校生のSくんが到着。
     入れ替わりでも、少しでも多くのメンバーに会えて良かった。
     終了後に、机や椅子を片付ける傍ら、青年のIくんと、写真の配布と映像の活用について相談。
     文集に写真を入れなかったために無駄になった紙とインクは私が買い取っても良いから(良くないけど)、その分の費用でビデオを参加者に配ってはどうかと提案。
     なにしろ今やビデオやDVDを配る方が、写真を焼き増しして渡すよりも安上がり。
     その事を、三役の副と会計にも伝えた。
     そもそもビデオや写真の活用については、実長のHくんには私とIくんそれぞれから話してあったのだが、やはりHくんの所で止まっていたようだ。
     後日三役会があるので、そこで話して返事をもらう事に。
     他に、高校生のTくんに、来年の中高生合宿の取り組みを持ちかけたりした。
     そして、中学生のMちゃんとKちゃんにも。
     新人発掘が必要なのだ。
     解散して今度は、Iちゃんに薬を届ける。
     咳が止まらなかったようで、その継ぎ足し。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を使って、痰の出る咳が止まらないというのも珍しい。
     もしかすると、副鼻腔炎を併発しているのかもと推測したのはIちゃん。
     もしその可能性が高ければ、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)も合わせて飲むように伝えた。
     夕食にモスバーガーで食べながら、Iちゃんが勤務している病院に入院している患者さんのお話。
     ちょうど先日テレビで『セカチュー』をやっていた訳だが、「病室の中心で叫んでいる」患者さんがいるという。
     斑(まだら)ボケがあるため、たまに拘束しなければならない事があり、その時に拘束具が絡まってしまい助けを求めて叫んでいたらしい。
     昔は拘束具というと本当にベッドに縛り付ける状態だった。
     しかし、人道的な配慮により拘束具が少し緩くなった。
     緩くなれば、絡みやすくなるのも道理。
     かえって危険かも。
     その患者さん、他の看護師などとは話が噛みあわない(話が合う合わないではなく、ボケているので噛み合わない)のに、何故かIちゃんとは会話が成立してしまい、専属にさせられそうと苦笑していた。
    「仕事だから合わせるようにしてるけど、や~め~て~」と。
     ネットニュースで、静岡市内を走っている路線バスの『しずてつジャストライン』で、バス内で客が寝ているのに気付かないまま車庫に帰り、当然ドアを施錠したため、客が一晩車内に閉じ込められるという事があったというのを見つけた。
     http://www.justline.co.jp/
     なんじゃそりゃ。
     同社によると、先月9月26日の23時台のバスで、20代の女性客が最後部座席で横になって寝ていたのに気づかなかったとか。
     うむー、どうやって寝てたのか気になる(笑)
     仕事疲れか、酒で酔っていたりしたのか、はてさて。
     で、約6時間後の27日の5時半頃に、バスの窓を叩く音がするのを、出社した他の運転手が気付いたそうだ。
     その女性客は、携帯電話は持っていなかったというから、やっぱり携帯電話は命綱ですな。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那の親戚の家に行った。
     9月分の帳簿のまとめの為だった。
     次郎と一緒に行った。
     途中、タイヤキを買ってった。
     親戚の家に着くと、さっそく次郎をお婆さんに預けた。
     とても最初は機嫌が良かったのだが、2時間くらいすると泣き出した。
     それで慌てて、帳簿をまとめてる最中にこちらに来た。
     なので少し休憩に入った。
     でも、あやしたりするうちに機嫌も直ったので良かった。
     夕食までいて、ロールキャベツだのを食べた。
     ケチャップがとても気に入ったみたいで、パクパク食べた次郎だった。
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    ◆10月2日(日)/2005年◆
     今日は、ますます暑い。
     店のシャッターを開けたら、店の中の温度計は33度を表示していた。
     冷房を入れるか迷ったが、とりあえずドアというドアを開けて省エネ。
     風邪の相談をお客さんから受ける。
     患者は成人の息子さんらしい。
     少し熱っぽいのと、鼻水が出ているという。
     早く治したいという事なので、麻黄湯(まおうとう)を勧めた。
     それから、咽喉も痛いと言っているようなので桔梗湯(ききょうとう)を案内したところ、お話の中で排膿散及湯(はいのとうさんきゅうとう)が家にあるという事が分かった。
     あっ、それでしたら排膿散及湯を使って下さい。
     ある物を使わないのはモッタイナイので。
     高齢の患者さんが便秘の相談にいらした。
     3日ほど出ないとの事だが、苦しくは無いという。
     おそらく、食べる量が減っているのが原因だろう。
     無理に腸を刺激しなくても良いのではと、サトラックスを勧めた。
     しかし、以前に使った事があるというコーラックを買われた。
     まぁ、使ったことのある物の方が安心してしまうのは仕方なし。
     栄養剤を買いに来たお客さん。
    「どっちが体にいいの?」と幾つかを指して尋ねられる。
     う~ん、どれも体には良くないかなぁ(^_^;)
     今の日本では、過剰摂取や摂取不足という栄養の偏りはあっても、じゃあ本当に必要かというのは人それぞれとしか言いようが無い。
     次郎がお客さんの後について店の外に出たがり、ドアが閉まってから大泣き。
     空いてる時間でもあるので、お母んに店番を頼んで近所の公園に散歩に出た。
     なにやら楽しいらしく、こちらを振り向きもせずに公園の中を歩き回る。
     その公園では、3人組の小学生が木登りしていた。
     1人がボス的な位置のようで、他の2人が「この木に登るの許可してくれる?」とか訊いていた。
    「登っていい?」じゃなくて、許可なのか。
     難しい言葉を使うもんだ。
     最近の子供は、学力低下してるはずじゃなかったのか(笑)?
     痔の相談で患者さんが来店。
     しかし、痛みがある訳でもなく、わずかに肛門から出っ張りがあるようだという。
     オデキのような物ができている可能性も考えられるが、痛みが無いとなると、どう考えたものか。
     痒みがするような気はするらしいのだけれど。
     患者さんは、皮膚の痒みという判断なのか、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)はどうだろうかと尋ねてきた。
     う~ん、効果が無いとは言い切れないものの、まずは乙字湯(おつじとう)で様子を見てもらった方が良さそうに思うとお話した。
     痛みが出てくるようだったら、化膿の痛みには排膿散及湯を、間違い無く痔であればレンシンに変えてみましょう。
     痰が絡むという事で患者さんから相談を受ける。
     即座に頭に浮かぶのは麦門冬湯(ばくもんどうとう)
     しかし痰が出るというよりは、「んんっ」と咽喉が痞える感じがするというお話から、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適応するかもと思った。
     ところが、鼻が詰まる感じもするそうなので、お母んが胃熱ではないかと推測。
     そうであれば、胃熱による肺から咽喉にかけての乾燥が原因と考えられ、麦門冬湯が最適だろう。
     合わせて、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)も使ってもらう事にして、メインを麦門冬湯に据えた。
     成人した息子さんと父親が来店。
     コンサートに行ったとかで、座席が通路から離れた所でトイレに行くのを我慢していたら、どうも下腹が痛くなり、膀胱炎ではないかと。
     息子さんの方が。
     んー、断定はできないけれど、その可能性はある。
     とにかく猪苓湯(ちょれいとう)を案内。
     やはり我慢は良くないですねと御本人も言っていた。
     そして父親は待っている間に、血流計で測定。
     基本的に健康で、肝臓なども今のところは問題ナシ。
     すると息子さんが、
    「今のところはだからね。酒と肉は減らせよ」と。
     なんだか、仲の良い父子のようであった。
     私などは、父と息子は憎み合い争うものだと信じて疑わないので、ちょっと不思議な感じで眺めてしまった。
     店に入ってきて、やおら栄養ドリンク剤を見て、
    「どうせどれも効かないんだろう?」と大声で言うお客さん。
     そうきたか。
     しかし、そういう人は買う人でもある。
     しかも、気に入れば大金を出すタイプ。
     ここは売らねばなるまい。
     希望を尋ねると、疲れを取るというよりも精力剤を望んでいるようだったので、プリズマホルモンを勧めた。
     何故かドリンクタイプと錠剤タイプの2種類をお買い上げいただいた。
     鼻水とクシャミの相談で患者さんがいらしたのだが、ケホケホと少し濡れた感じの咳をしていた。
     悪寒や熱は無いとの事で、もしかして花粉症なのではないかと尋ねてみた。
     今まで花粉症になった事は無いという返答。
     しかし、花粉症というのはスギ花粉が代表的というだけで、何に反応するかは人によって違う。
     春の花には反応しなくても、秋の花に反応するという事は考えられる。
     いずれにしろ、鼻水が出るというのは体が冷えている証拠。
     そして、そんな時の鼻と咳に使うのは、体を温める小青龍湯(しょうせいりゅうとう)である。
     受注システムが、またもや不安定。
     データの送受信ができない。
     別なパソコンにソフトをインストールして試してみたら、同じ症状だった。
     むー、という事はクライアントPCは関係無いのか。
     メーカーに問い合わせのメールを出しておく。
     今日の15時45分頃に、東京タワーを鉄柱づたいに登っている男がいて、下りてきたところを建造物侵入容疑で現行犯逮捕されたというニュースをネットで見つけて感心する。
     なんでも、地上100メートル付近にまで登り、好きな女性の名前と赤いハートマークを描いた布を足元から垂らしたというのだから、高所恐怖症の私にはとてもマネできそうにない。
     しかも、タワー展望台に来ていた60代の男性が数メートル先の鉄柱に座っているこの男に気づいて、「危ないから下りなさい」と呼び掛けると笑顔で手を振ったとか。
     こういう馬鹿は好き(⌒▽⌒)
     後先考えずに人を殺すくらいなら自分でもできそうだけれど、自分にできそうも無い事をする人には、やはり感心してしまう。
     一方、こちらは大嫌いな馬鹿。
     秋葉原の『ラオックス アソビットホビーシティー』で、商品のエアガン6丁が無くなっていた事から盗まれた可能性が高いという事件と、銀座でエアガンで通行人を撃った奴らが逮捕されたというニュース。
     http://www.akibaasobit.jp/
     窃盗事件の方は犯人は不明だが、通行人を撃ったという連中は警察の取り調べに対して、「サバイバルゲームをしていて、人に向けて撃ちたくなった」と供述しているらしい。
     だからさ、サバイバルゲームって人に向けて撃ち合うゲームだろ?
     ただし、ゲームの参加者同士で。
     マスコミは、まるでサバイバルゲーム自体が怪しげ且つ悪い遊びのように報道していたけれど、街中でいきなり関係の無い人にタッチして「鬼ごっこしてて、他の人にもタッチしたくなった」とか言ってたら変だって、何故思わないのか。
     私は高校卒業以来、とんと機会が無くてサバイバルゲームはしていないが、現役のS氏によれば、新しくヨドバシカメラが秋葉原に出来てから“今まで居なかったタイプの人種”が増えてるように見えるとチャットで言っていた。
    「このまま事件が続いたら、エアガンを持っているだけで、極悪人にされそうですね」とK氏。
     しかしなんだな、エアガンを打った馬鹿は、「サバイバルゲームをしていて人を撃ちたくなった」と供述してるそうだけど、ゲームやってた仲間は、「人でなし」なのねヽ( ´ー`)ノ
     遠慮無く、ゲームで相手を撃ちゃあいいのに、ボロ負けだったのかね(笑)
     S氏は、おそらく下手なのに精進しないから「サバゲでは人を撃てなかった(その前に負けた)」という事なのだろうと推測していた。
     なんでも、アホみたいなボロ負けして「もう来ないよ!」って捨て台詞を吐いてく輩が希にいるそうな。
    「素直に教えを請うてくればナントカしようもあるんですが」とS氏。
     最近では、そんなヤツを「シン・アスカ」(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)と呼ぶんだとか。
     http://www.gundam-seed-d.net/
     言いえて妙な。
     さて寝ようかと、最後に受注ソフトを立ち上げてみたら正常に稼働した。
     条件付けが分からない~(@_@)
    ≪育児日記≫
     今日は、薬局へ行った。
     お昼頃行った。
     でも、なんか忙しそうだったので、少し外を散歩することになった。
     ぐるりとその辺を一周したりした。
     次郎ときたら、ベビーカーから降りたくて降りたくて仕方ないらしかった。
     そこで、歩かせることにした。
     まだまだ歩くと転びそうになるので気をつけた。
     ベビーカーに掴まって歩くのが好きらしく、ベビーカーを押している。
     それでも3~4回ぐらいは転んだかしら。
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    ◆10月3日(月)/2005年◆
     今日は曇り空。
     少しは涼しくなったものの、どちらかというと湿気が増えただけで蒸し暑い感じ。
     奥さんが社会保険庁に国民年金の督促状の事で電話していた。
     http://www.nenkin.go.jp/
     何故か奥さんの督促だけ来て私の督促が来ないので。
     というか、そもそも私の納付書が来ない。
     奥さんのも、納付書は随分と遅く来て、来た段階ですでに2ヶ月分の支払期限が過ぎているのだ。
     納付書が来てないのに督促状が来ている訳で納得イカンと。
     すると私のは、督促状を送らなくてもいいという特別な扱いになっていると説明されたのだとか。
     しかも、それは私が手続きをしたという。
     なんだそりゃ?
     面倒くさがりの私が、そんな手続きをするもんかよ。
     で奥さんが、だったら自分のも同じ手続きをしてくれと頼んだら、それは出来ないと言われたそうな。
     なんなんだ、その謎の手続きは。
     受注ソフトの会社に電話で問い合わせ。
     メールの返信を待ってる余裕は無いので。
     前回と同じ状態になってしまいましてと説明。
     PCを換えても同じ不具合が起きる事も伝えた。
     後は考えられるのは、サーバーとの相性か。
     別なPCとはいえ、VAIOである事とアンチウィルスソフトがノートン先生というのが共通点ではあるが。
     他に何か調べておく項目はありますかと尋ねたが、それは担当部署に相談してからと言われた。
     そりゃそうか。
     肩こりというお話で患者さんから相談を受けたのだが、どうも普通にイメージするのと違うようだった。
     昨日の炎天下の中で、あまり水分を摂らずにゴルフをして具合が悪くなり、今日になって肩がこった感じがするという。
     熱中症のような状態になり、胃の働きが悪くなったのが原因ではないか。
     食欲も落ちているという事から、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を勧めてみた。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を買いに患者さんがいらした。
     風邪の予防として飲む場合は、朝が良いか寝る前が良いかと質問された。
     うーん、一概には言えませんが……。
     夕食の時に食欲があったかどうかで判断するのが良いでしょうとお話。
     食欲が無かったのなら、夜のうちに。
     朝日新聞の読者投稿の声欄に、プロ野球の祝勝会でビールかけをしているのを見て、やるせない怒りが湧いてくるという投稿があった。
     しかも、大勝利の喜びがビールをかけなければ実感できないとしたら、1年間の選手たちの苦労はなんと空しいことかとまで言う。
     なんだか、ものすごく失礼な気がするんだけど、偉そうな事を言うわりに、投稿者はそういう事は気にしないようだ。
     そして、この手の投稿というか意見で必ず引き合いに出されるのか子供。
     今回もご多分に漏れず、スポーツ選手は勇気や感動を与えてくれるから社会的影響力が大きいとして、自分の娘には「大人はしてもいいときがある」と言い訳したくないと結んでいた。
     そもそも、スポーツ選手などという社会不適合者に聖人君主たれというのも勝手な話。
     彼らは好きで仕事をしているのだ。
     社会的影響力を大きくしているのは、むしろ見ている側が勝手にやってるからではないのか。
     影響で言うのなら、私なんかは好きなテレビの通常番組が見れなくなるから、その点において大嫌いである。
     そして、子供には「大人はしていいこと」をきちん教えるべきだ。
     大人と子供を区別する事で、大人になる事への憧れを持たせなければ、いわゆる自覚の無いまま大人になるか、大人になる事を拒む子供大人になってしまうのではないだろうか。
     だいたい、子供の頃には“ケジメ”というものを学校の教師などからは言われたもんだ。
     遊ぶ時には遊ぶ。
     勉強する時には勉強する。
     1年間苦労して試合に臨んできた選手たちが、勝利を祝って馬鹿騒ぎをする事の、どこがいけないのか。
     ルール無用で川に飛び込んだ馬鹿ならいざ知らず、会場にビニールシートを敷いて充分に節度を持って騒ぐ事を許せないというのなら、自分の子供の誕生日も質素に祝うくらいでなければ、苦言を呈する資格は無いだろう。
     もしバースデーケーキなんかを用意するのだとすれば、あんなもの高カロリーなだけの栄養にもならない無駄なもんである。
     飲まずに浴びるビールと大差無い。
     家の近くのセブンイレブンで買い物。
     ドリンクと雑誌を買ったら、ちゃんと一緒のビニール袋に入れて良いか尋ねてきた。
     今まで、ぜんぜんそんな事しなかったのに。
     どうやら新人のアルバイトのようだった。
     新人の方がマニュアルに忠実か。
     自分も、慣れによる手抜きに気をつけよう。
     3日に行われた、高校生を対象にしたプロ野球のドラフト会議で、入札抽選方式の1巡目指名を巡り、選手の交渉権を獲得した球団が誤って発表されるトラブルが2回も起きたというニュース。
     テレビでその様子を観たら、これがもう腹を抱えて笑ってしまう。
     間違いの1つは陽仲寿選手で、日本ハムとソフトバンクが重複指名。
     くじ引き抽選で「当たり」と勘違いしたソフトバンクが名乗りを上げたら、日本プロ野球組織(NPB)がその場でソフトバンクの交渉権獲得を発表してしまい、後から訂正が入った。
     面白かったのはもう1つの方で、辻内崇伸選手(大阪桐蔭高)を巨人とオリックスが重複指名して、オリックスが交渉権を獲得したという情報が流れると、さっそく記者会見の場で記者から辻内投手がオリックスの印象を問われ「素晴らしい球団に指名され、うれしい」と語って笑顔を見せた。
     その笑顔がどうにもぎこちない。
     作り笑顔に身を任せられないところが、若々しい。
     ところがその後で、巨人が交渉権を獲得したという情報が学校関係者から届き、今度は満面の笑みを浮かべて「小さいころから巨人ファン」と語った。
     あははははは、もう笑いが止まらん。
     『スパイダーマン2』をレンタルしてきて観た。
     http://www.sonypictures.jp/movies/spiderman2/


     劇場で観たい観たいと思いながら、ついぞ観に行く機会が無かった。
     ものすごく残念だったのだが、今回観てみたら、行かなくて正解という感じで今度は観た事を後悔して、無念という心境。
     いや、酷評するほど悪くはないんだよね。
     前作でサム=ライミ監督の新境地を観せられた思いで大感激したもんだから、また別な世界を切り開くかと思ったら、手堅く構築した世界の中での物語にまとめたのを勝手に不満に思ってるだけで。
     しかも今回は、ピーターとメリーのラブロマンスが、予定調和でギクシャクしてラストは『サウンド・オブ・サイレンス』という、これまたお約束通りという、本当に安定した路線だった。
     ティム=バートン監督の『バットマン』からの流れがそうであったように、悪役も前作よりも“良い人”が悲劇に見舞われて敵になるため、倒した時の爽快感が無く、主人公に“未来”を託すような自滅的な最後で、次回作へと続く繋ぎという印象が拭えない。
     ラスト近くで、スパイダーマンのマスクが取られてピーターが素顔を見られるシーンがあって、顔を覗き込んだ人が、「なんとまだ子供ではないか」と驚くシーン、てっきり今作でENDかなと思ったら、しっかりハリーがゴブリンの幻影を見たりと、続きを作る気満々なのを納得して良いものか迷う。
     ハリーにもメリーにも正体が知れたなら、そこで終わった方がと思わずにはいられなかった。
     なんか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の2作目を観た時と同じ気分。
     途中で心理的な要因により、スパイダーマンとしての能力が不安定になって、思うように糸が出せなくなったところなんかは、頭の隅に『魔女の宅急便』がチラチラしてしまったし。
     もしろん、そういうのも古典的な物語展開なんだけど。
     そこからすると、サム=ライミ監督も“普通の映画を撮れるんだよ”という事を観せてくれた訳で、お得感はあるのか。
     観終わってから、奥さんから説教を喰らった(笑)
     『スパイダーマン2』では、お互いに思ってることを正直に言えなかったピーターとメリーが最後に結ばれて、2人の想いと誠実さが示された(と奥さんは言う)事から、「浮気ばかりしてるんじゃない」と。
     誠実だよォ。
     ちゃんと浮気しに行く時は言ってるから。
     そんな話をチャットでしたら、I氏には「誠実の意味をどう捉えればよいのやら(o ̄∇ ̄)o」とコメントされた。
     映画の中と比べられてもねぇ(苦笑)
     他にはI氏が、とある新聞の読者相談コーナーの話題を拾ってきた。
     内容は、小学校低学年の娘がオナニーしているのを知ってしまい、それからというもの娘を汚らわしいと感じるという母親からの相談。
    「こういう親は逝ってよし( ̄^ ̄)」とネットに毒された表現をしたら、I氏は「こういう親をイカせるのは良しでしか(o ̄∇ ̄)o」と返してきた。
     くっ、下品さに負けた。←なんだそれは
     真面目な話題のはずなのに、「母親を快楽に目覚めさせてやらないと」とか、「で、親を落としてから娘も」とか下品な話に一直線(笑)
     女子大生のRちゃんも、その相談内容については「馬鹿じゃないのか……」と呆れていた。
     まぁ、わざわざ相談するくらいだから、相談者は真面目なんだろうなぁとは思うのだけれど。
     私も真面目に考えると、ある意味「育て方が悪かった」と思うとしたら、それは親として自信過剰の思い込みだろう。
     学校での“指導”とかってのも、「将来云々」と言ったりするけれど、そこまで言うんなら教師は、将来の責任も持ってくれるのかと。
     自分が、その子の“行為”が嫌いなら、単に嫌いだと言えば良いんじゃないのか。
     それで、やめるか隠れてするからは、その子が自分で考えていく事。
    ≪育児日記≫
     今日は午前中、散歩した。
     最近、疲れさせないとストレスが溜まるらしく暴れてしまうので、次郎ともども出かけることが多くなった。
     2~3、友達からの約束もあるし、今月はとても忙しい。
     公園まで行くと、はしゃぎながら走り回ったりする。
     次郎に、話しかけたりもするが、わかってはないみたい。
     けれど、ニコニコ笑うので走ったり歩いたりするのが本当に楽しいようで、私はとても疲れるのだが……。
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  • 風邪

     カゼは“風邪”と書くように、「体力が落ちた時」に「ウィルス(邪)などが体内に侵入」して発症します。
     最近はテレビCMなどの影響で「風邪の初期には“葛根湯(かっこんとう)”」ということをご存知で、お求めになる患者さんがよくいらっしゃいます。
     ところが、「風邪のひき始めなんです」と言われて詳しく症状を尋ねると、ほとんどの方が「喉が痛い」・「咳が出る」と訴えます。
     しかし、実はそれらの症状はすでに風邪が進行していて中期に差しかかっています。
    「風邪の初期」とは、「発熱・悪寒(熱感・咽痛)・頭痛」など、「風邪かな?」という段階のことを指し、この段階で適切な処置をしなければ長引くことになりかねません。
     そして、市販の総合感冒薬は、症状を和らげることはできますが、ウィルスに対する働きが無く、抵抗力をつけるためには「安静」・「保湿」・「栄養補給」が必要となります。
     漢方薬には、患者さんの自身の抵抗力を高める効果があるのでとても有効ですが、そのためには正しい処方で漢方薬を使用しなければなりません。


    薬局で薬を買う時には、以下の3つの点を薬剤師に伝えて下さい。

    1.“熱の有無”……「かぜである」ことの確認をします。
    2.“いつからなのか”……「ひきはじめなのか? こじらせたあとなのか?」を判断します。
    3.“悪寒とノドの痛みの有無”……「“風寒”と“風熱”の区分」をします。

    ※40度以上の高熱の場合は風邪以外の可能性もあるので、病院で診察を受けて下さい。


    風邪の漢方薬の選び方

    1.ひき始め(初期)の場合(必ず「“風寒”と“風熱”の区分」をして下さい。)

     

    症状

    適応漢方薬

    風寒

     寒気・肩こり

     葛根湯(かっこんとう)

     くしゃみ・鼻水

     小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

    風熱

     喉の腫れ

     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)

     喉の痛み(違和感)

     桔梗湯(ききょうとう)

    2.中期(熱盛期)

     症状

    適応漢方薬

    強い喉の痛み

     駆風解毒湯(くふうげどくとう)

    寒気があり熱が出る

     麻黄湯(まおうとう)

    高齢者で寒気がある

     麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

    3.後期(消耗期)

     症状

    適応漢方薬

    喉の痛み

     桔梗湯(ききょうとう)

    胃腸障害・食欲不振
    下痢・微熱

     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

    冷えると出る咳

     小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

    温まると出る咳

     五虎湯(ごことう)

    乾燥すると出る咳

     麦門冬湯(ばくもんどうとう)

    ※必ず薬局で“ご相談”のうえ、お求め下さい。

     

  • ≪通巻38号≫
    漢方薬の講習会『理気剤(りきざい)』/ニキビの相談/“怒り”の醜さ/政府の初動、現場の初動

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                      ≪通巻38号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://www111.sakura.ne.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※11月18日(火)……漢方薬の講習会『理気剤(りきざい)』
        
    ※11月19日(水)……ニキビの相談
    ※11月20日(木)……“怒り”の醜さ
    ※11月21日(金)……政府の初動、現場の初動
    ************************* 先週の平凡な日記 ***************************
    ◆11月18日(火)/2003年◆
     今日は、月に一度の漢方薬の講習会。
     テーマは、『理気剤(りきざい)』である。
     『理気剤』とは、“気滞”を治療する薬の事で、“気滞”とは「気の停滞」、すなわち“気”が阻滞された状態に相当する。
     この“気”というのは、西洋医学には無い概念で、漢方薬を胡散臭いものにしている。なにしろ、血液などのように実体の無いモノだからだ。
     しかし例えば、目には見えなくとも“ストレス”というものは存在する。そして、ストレスが原因の病気があるのも事実である。
     気滞が発生する原因は非常に多いが、気滞だけが独立して現れる事は無い。
     最も気滞に関連が深いのは、やはり精神的ストレスで、漢方では“内傷七情(ないしょうしちじょう)”と言う。“内傷七情”とは、怒・喜・憂・驚・恐・悲・思の七つの心の動きが体をも痛めるという意味だ。
     情緒系・自律神経系に影響して肝気鬱結(かんきうっけつ)と呼ばれる抑うつ・緊張の状態を生じ、これにともなって全身の各部位の気滞を容易に引き起こす。
     気滞は発生する部位によって、1)胸部気滞、2)胃気滞、3)腸気滞、4)肝気滞などに分類される。
     気滞が関連する症状としては、以下のようなものがある。
    1.膨満感=胸・脇・腹などの張り・苦しい・痞(つか)える感じがするなど。
    2.遊走性の疼痛=異所性で時間的に増減する疼痛。
    3.渋滞性の症状=排尿や排便がスムーズではない・呼吸が苦しい・嚥下困難。
    4.気逆の症状=咳・胸が苦しい・悪心・嘔吐・吃逆(しゃっくり)・曖気(げっぷ)。
     理気剤の分類は、気滞の影響を受ける部位と、その症状で整理すると分かりやすい。
    ※『肝気鬱結(かんきうっけつ)』
     別名『肝気滞(かんきたい)』とも呼ばれ、肝臓がストレスを受けた場合を指す。
     症状としては、憂鬱感・怒りやすい・胸脇部の張った痛み・月経痛・月経周期が安定しないなどである。良く耳にする自律神経失調症も、ここに当てはまる。
     治法としては、“疏肝理気解鬱(そかんりきげうつ)”と言われる方法を用いる。
     代表的な漢方薬には、『小柴胡湯(しょうさいことう)』『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』『加味逍遥散(かみしょうようさん)』『柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)』がある。
     小柴胡湯は肝機能障害に用いられ、B型肝炎やC型肝炎などの治療薬として医療現場では重宝されている。また、応用範囲が広く、神経性の胃炎や過敏性腸症候群にも使われる。特に腹痛によって登校拒否を訴える子供や、出社の途中で下痢をしてしまうサラリーマンなどには良いだろう。
     余談だが、神経性胃炎が進んだ場合には、もちろん胃炎により特化した漢方薬を用いる。その時には、胃が熱を持っているか、胃が冷えているかの見極めが大事である。胃炎だからといって、胃が熱を持っているとは限らないのだ。
     胃が熱を持っている時には『黄連解毒湯(おうれんげどくとう)』を用いる。
     冷たい水を飲むと症状が軽くなり、温かいお茶を飲むと気分が悪くなるというのが見分け方になる。
     逆に胃が冷えている時には『安中散(あんちゅうさん)』を用いる。冷たい水を飲むと胃が重くなり、温かいお茶を飲むと落ち着く時が適応する。
     一般的に漢方胃腸薬といった場合には、この安中散である事が多いのだが、パッケージで内容を確認して服用しないと、症状に合わないというケースもあるので気をつけてもらいたい。
     柴胡桂枝湯小柴胡湯『桂枝湯(けいしとう)』を合わせた物で、胸脇部の張った痛みが強い場合に対応する。メールマガジンでは風邪の後期に用いる漢方薬として紹介しているが、より実際的には風邪の進行具合が不明な場合など、いつでも用いる事ができるので、覚えておくと便利だろう。
     加味逍遥散は特に女性に用いられるのだが、これは血を補う作用があるからで、生理になるとイライラする場合に特に効果がある。
     柴胡加竜骨牡蠣湯は、高血圧の症状があって不眠などを伴う場合に用いる事が多い。
    ※『胸部気滞(きょうぶきたい)』
     症状としては、胸が苦しい・胸が痞える・呼吸が早く荒い・胸痛・咳などがある。
     この場合の治法では、“理気散寒(りきさんかん)”・“理気活血(りきかっけつ)”・“理気化痰(りきけたん)”という方法を用いる。漢字を見れば、この治法の考え方は分かると思う。
     代表的な漢方薬としては『柴朴湯(さいぼくとう)』なのだが、ウチには置いていない。小柴胡湯『半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)』を合わせた物で、胸部気滞は次の“胃気滞(いきたい)”と一緒に扱えるからだ。
    ※『胃気滞(いきたい)』
     この症状には、上腹部の膨満感や痛み・食欲不振・曖気・吃逆・悪心・嘔吐などの強いものなどが該当する。
     治法は“理気化湿”・“理気化痰”を用いる。
     代表的な漢方薬としては、胸部気滞の方が強い場合には半夏厚朴湯を、胃気滞が強い場合には『かっ香正気散(かっこうしょうきさん)』を用いる事になる。
     胃気滞の場合には、時として気が滞るだけではなくて、気が上部に逆流してくる“胃気上逆(いきじょうぎゃく)”という事が起こる場合がある。これが曖気・吃逆・嘔吐などで、半夏厚朴湯を用いると良い。妊婦の場合には妊娠嘔吐(つわり)に使うことが多い。
     また、胃気上逆までいかなくても咽喉に異物感がある人や、緊張すると胸が苦しくなる場合、例えば大事な試験が控えているとか人前に立たなければならない時に症状を緩和する事ができる。ドラマなどで人前で挨拶するシーンに「ん、んん」とか咳払いするシーンがあるが、あの状態の事である。
     精神的な咳にも使え、特にストレスを感じると症状が出る喘息の場合に重宝する。と言うか、自分が重宝しています(^_^;
     そうそう、緊張を軽減するという事で、ウチのお店では受験期に良く売れる。受験生はお試しあれ。また、講師のお話によれば、子供の緊張感が親にも伝播して、親もイライラ感が高まり、それがまた子供に跳ね返って親子間のコミュニケーションがギクシャクしてしまうという場合には、親子で服用するのも良いとの事。
     『かっ香正気散(かっこうしょうきさん)』は、主に胃腸方の風邪(夏風邪)に用いる事が多いので、胃気滞として使うケースは少ない。ただ、胃腸を助ける生薬が入っているので胃腸虚弱だという自覚がある場合は、使ってみると良いだろう。
     この『かっ香正気散(かっこうしょうきさん)』は純粋に日本で近年になって開発された物で、中医学(中国漢方)至上主義の流派からは忌み嫌われている。近年と言ったって千年以上前の事だし、日本の気候風土に合ってるんだから、いいと思うのだけれど、
    ※『腸気滞(ちょうきたい)』
     症状には、腹部膨満感・腹痛・腹鳴・排ガス・排便困難・裏急後重(りきゅうごじゅう)などが強いなどがある。裏急後重というのは聞きなれない言葉だが、下痢の場合はトイレに行って戻ってきてもまだお腹がしぶったり、便秘の場合には便意はあるのに出ない場合の事をいう。つまり、何度もトイレに行きたくなる状態だと思ってもらって良いだろう。
     実は、この腸気滞には「コレだ!」という漢方薬は無い。あえて挙げるとすれば、便秘薬という事になる。
     漢方薬では、『半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)』が最初の選択といったところか。
     講師も、便秘の状態に合わせて臨機応変にと言っていた。まぁ、便秘になると気滞になるから、イライラしやすくなるのは当然と言えば当然。
     講習会の帰りに秋葉原の『LaOX』に立ち寄った。
     http://www.laox.co.jp/laox/index_tone.jsp
     日記には特に面白い事もないので書いていないのだが、今のところ毎日奥さんのお見舞いには行っている。
     ミカン持ってきて、チョコレート持ってきて、漫画を持ってきてと、まぁ贅沢な暮らしをしている(笑)のだが、ビデオを観たいとまで言い出したのだ。贅沢に磨きがかかって困る(・_・)ノ
     で、病室にはビデオデッキを持ち込んだりする訳にもいかないので、何か代わりの物を捜しにきたのだ。
     ポケットPCにビデオを取り込んでとも思ったが、画面が小さいわりに3万円以上もして、目的からするとコストパフォーマンスが悪い。手帳代わりに使えばいいのだろうが、奥さんの事だから絶対にそんな風には使わない。
     持っているノートパソコンにビデオを取り込んでダウンスキャンコンバーターでテレビに出力する方法もあるが、電源コードが必要で、これまた病室には持ち込めない。
     しかし、捜してはみるものでカノープス社から出ている『SSC120EX』という製品を発見した。
     http://www.laox.co.jp/laox/index_tone.jsp
     USBケーブルを用いて、パソコンから電源を得るというダウンスキャンコンバーターだ。
     ノートパソコンだと電力消費が激しそうだが、それでも映画の一本くらいは観られるだろう。
     新製品なのか値引率は低かったが、1万3千円ならば悪くない。速攻で購入を決めた。
     また、レジの店員がものすごく丁寧で人当たりが良く、ごく自然に気配りの行き届いた人で、たった1つの商品を買うだけなのに心地良くなってしまった。
     帰りに夕飯代わりにマクドナルドに入ったのだけれど、良く考えたら昼食はロッテリアであった。
     1日に2度もファーストフードで食事を済ますというのは、かなり体に悪いのではないかと思うものの、奥さんの料理もほとんど冷凍食品だから変わらんなと酷いことを思う(笑)
     明日は、もう少しまともな食事をしよう。
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    ◆11月19日(水)/2003年◆
     商店街の同じ並びにあった『ニシワキ薬局』が閉店してからというもの、製薬メーカーや健康食品メーカーの営業マンが入れ替わり立ち代わりやって来る。
     『ニシワキ薬局』に置いていた商品を取り扱ってくれという訳である。
     まぁ、それは当たり前だし、商品を勧める資料に「いい事ばかり」が書いてあるのも当然ではあるけれど、リスクも分からないとなんとも扱いにくい。
     とりあえず資料は預かったが、ウチは漢方薬が主力だから、あまり他の商品を扱う予定は無い。お店も小さくて置き場所が無いし(苦笑)。
     病院からの処方箋を持ってくる患者さんで、毎回次の診察日を教えてくれる人がいて助かる。
     必ずしも同じ薬が出るとは限らないが、事前に薬の注文をしておいて備えておく事ができるので。
     これから風邪が流行るという事で、あらかじめ常備しておくためにと柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)桔梗湯(ききょうとう)をお買い上げいただいたお客さん、お話をしてみたら旦那さんは今咳が出ているとの事。
     熱や鼻などの症状は出ていないようなので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子をみてもらう事にした。
     ニキビの相談に患者さんが来店。
     ニキビと言って真っ先に思いつく漢方薬は清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)ではあるが、適応するのは赤ら顔の、いわゆる熱証タイプの人。
     しかし、今回の患者さんは痩せていて、冷え症もあるという。
     また、ニキビだけではなく、たまに首の後ろなどにオデキができるとの事。
     だとすると、血液の循環が悪くて、ところどころで血が滞っているのかもしれない。
     力の弱いニキビには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を用いる場合もあるものの、そこまでは虚弱な体質でもない様子。
     そこで、普通は湿疹や蕁麻疹に用いる事が多い十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を試してもらう事にした。名前の通り、十種類の生薬で体内の毒素を敗(やぶ)るための漢方薬である。
     また、もしニキビが化膿した場合には、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を使うように勧めた。これもまた名前が効能を示していて、膿を排出する事のできる漢方薬である。虫歯などの歯茎の化膿にも使えるので常備しておくと役に立つだろう。
     前回のメールマガジンで書いた、未承認抗がん剤での治療に保険を適用することについて、『中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)』の『基本問題小委員会』が年内にも正式決定する運びとなった模様。
     (11月17日の日記を参照)
     保険を適用することを正式決定しても、承認されるのはさらにその後なので、実際に使えるのはまだ先のこととなるが、保険適用の承認を迅速化するために、審査期間を4ケ月~半年程度に短縮するとの事なので、通常だと1~3年かかる事を考えれば期待してもよいかもしれない。
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    ◆11月20日(木)/2003年◆
     今日は朝から雨。
     気温はそれほど低くはないが、やはり雨が冷たくて寒く感じる。
     ホカロンを欲しいというお客さん、少しお話をしたら旦那さんが寒気がするというのでホカロンを買いに来たとか。
     風邪薬は飲んでいるのかも尋ねたところ、眠くなると仕事に差し支えるので飲んでいないとの事。
     それならば、漢方薬で眠くならない風邪薬がありますよと麻黄湯(まおうとう)を勧めた。
     それと、すでに寒気がしているという事は熱が出てくる可能性がある。仕事を休めそうもないのであれば、地竜(ぢりゅう)を合わせて飲むように勧めた。
     病院からの患者さんに出す薬で500錠仕入れてしまった物があり、その患者さんが1回限りで来なかったためどうしようかと思っていたところ、同じ薬を処方された患者さんが来た。
     なにしろ1錠で200円くらいする薬なので、在庫を抱えると痛い。それが今回は360錠が一気に掃ける。ヤレ助かった。
     風邪をひいたという患者さんが来店。
    「パブロンを下さい」と言われて、つい「効きますか?」と訊いてしまった。
     売る方が「効きますか?」って尋ねてどーする(笑)
     ウチでは、余り効かない事になっているので(・_・)ノ
     そこへ、いつも漢方薬を使っていただいている患者さんが来店。大きな声で「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)麦門冬湯(ばくもんどうとう)をくれ!」と注文された。
     そして、「あれだよな。風邪が進んじゃったら、柴胡桂枝湯でいいんだったよな? 麦門冬湯は痰のからむ咳でいいんだっけ?」と確認された。
     はい、間違いございませんm(_ _)m
     それを聞いた最初の患者さん、「俺もそうするかなぁ」と乗ってきた。説明の手間が省けちゃった(⌒▽⌒)←省くな。
     買う物が決まっている後からの患者さんのお会計を先にさせてもらい、改めて最初の患者さんの症状を詳しく尋ねた。
     風邪の症状はすでに進んでいるようなので、葛根湯(かっこんとう)では間に合わない。まずは、先ほどの患者さんと同じ柴胡桂枝湯を勧めた。
     その上で、咳は酷くなくて疲れの方が溜まっているようなので、地竜(ぢりゅう)を合わせて服用するように伝えた。
     ハンセン病を理由に『アイレディース宮殿黒川温泉ホテル』が国立ハンセン病療養所『菊池恵楓園』(同県合志町)の入所者らの宿泊を拒否した問題で、同ホテルの前田篤子総支配人らが謝罪のため同園を訪れたとのニュース。
     しかし、入所者自治会は「ホテル経営や自分の地位を守るための謝罪で誠意が感じられない」と謝罪文の受け取りを拒否したとの事。
     また、法務省人権擁護局は、旅館業法(宿泊をさせる義務)違反での捜査当局への刑事告発も検討しているとか。
     私も怒りやすい性格だが、それだけに怒っている人々というのはテレビで見るとその“醜さ”にゾッとさせられる。
     なにより、人には“受け入れられないモノ”があるという事が、差別を解消しようという意識の高まりに反比例するように忘れられているのが私には気になる。
     以前に差別について書いたように、現在の日本の環境であれば差別しない相手を探す事もできるはずで、差別したい人にはさせておけばいいではないかと私などは思ってしまう。
     (10月12日の日記参照)
     人が理性のみで物事を割り切り、論理的に判断するだけであったなら、それは血の通わない機械と同じである。(科学が進歩したら、いずれこの言葉も機械に対する“差別的発言”となるかもしれない。)
     人間には心がある。心があるから、根拠が曖昧でも人を信じ愛す事ができる。それは、正しい知識も無しに差別する心と表裏一体であろう。
     入所者らが不当に扱われ人権侵害をされてきた事には同情するが、まさに、その“心の狭さ”によって誤解され、迫害されてきたはずではなかったのか。
     許す心を持てない人は、受け入れる心を持たない人と同じに私には思える。
     熊本県の方も問題で、ホテル側が宿泊を断った時、社会的に不利になるというような話で再考を促したという報道がある。ようは、脅迫だ。
     正しいデータを示すのでもなく、情に訴えるのでもなく、脅しにかかったのでは説得も何もあったもんじゃない。
     それで、「人権侵害にあたり、旅館業法違反の疑いがある」として法務局に通報するというのは、“正しい知識の普及”に務めていないのではないか?
     ホテル側は当初、宿泊拒否の理由について「ハンセン病をすべての宿泊客が理解しているわけではない。他の客に迷惑が掛かる」と説明していたそうで、残念ながらこれは“正しい”認識なのではないだろうか。
     他の宿泊客から苦情が出た場合、あるいはキャンセルされた場合の事を考慮すれば、宿泊を断るというのは経営判断として間違っているとは思えない。何故なら、まさかハンセン病患者が宿泊する事を理由に他の客がキャンセルをした場合、その損失をハンセン病患者に請求する訳にはいかないではないか。
     『全国ハンセン病療養所入所者協議会』の中央執行委員である平野昭氏は「理解が進んでいると思っていただけに残念。県が事前にホテル側を説得しておくべきだったとも思う」と話している。
     もし県が本当に、ホテルを始めとする事業主にハンセン病患者への差別を無くすための働きかけを積極的に進める気があるのなら、まずは受け入れる事が商売として“美味しい”と認識させるべきだと私は思う。
     先の県がホテルを説得する時にも、損失が出ない事を保証して、受け入れた場合のイメージのアップなどを提示するべきだったのではないか。
     こう言うと、営利優先でケシカランと思うむきもあるかもしれないが、企業の利益によって多くの国民が生活できている事実も忘れてはいけない。
     むしろ、営利を優先しなければならないという資本主義に基づく営利活動の原則を利用して、弱者をいたわる社会作りに活用した方が良いだろう。
     差別する心には根拠は無い。根拠が無いのに、論理的に説得したってすれ違うだけで相互理解はとてつもなく難しい。
     それならば、互いに理解し合う事は難しい事こそを認識し、“折り合える”点を接点として互いに“利益”を得る方が、平和的だと思う。
     繰り返すが、怒っている人々というのは醜いものだ。(自戒を込めて)
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    ◆11月21日(金)/2003年◆
     今日は大快晴。
     日中の気温は25度にまで上がるらしい。
     それでいて、明日は12月の気温になるという予報。まったく、ふざけた気候である。
     サトウ製薬の営業マンが来店。
     風邪をひいて、しばらくお休みしていたらしい。風邪の猛威が始まっているようである。
     何かサトちゃんグッズなどを貰おうと、しばし仕入れの交渉。
     1万円分仕入れると○○が付くなどの条件を提示されたので、○○よりも△△が欲しいというような次第。
     ウチに来るお客さんや患者さんは、時として「あっ、お財布忘れちゃった」とか、「後でまとめて払うから」という事がある。と言うか、多い(^_^;)
     まぁ、それで渡しちゃう方もなんなのだが、特に風邪薬とかを買いに来た人に、またお金を取りに戻って出てきてもらうのでは本末転倒なので。
     かと思うと中には、たまたまお金を多く持っているからという事で、「後で貰いに来るから」とお金だけ先に払っていく人もいる。
     そうすると、ツケだの先払いだの、だんだん分からなくなってくるため、レジにはそのメモがどんどん増えて少々汚らしい(苦笑)。
     政府が21日の閣議で、大災害や大事故が発生した場合の基本的な初動体制を定めた危機管理マニュアル“緊急事態に対する政府の初動対処体制について”を決定したとのニュース。
     地震や噴火などの自然災害や大量殺傷事件が発生した場合を想定しているそうで、基本的な初動体制を統一して、徹底した方が臨機応変に対応できると判断し、従来のマニュアルは廃止したとの事。
     それにしては、「<1>危機管理監が事態に応じて緊急参集チームを集める<2>官邸対策室、関係閣僚協議、安全保障会議、対策本部を設置する<3>官房副長官は官房長官を補佐し、事態に応じて政府の対応に関して総合調整を行う。」というのは、“初動対処体制”と“臨機応変に対応”というのに反しているように思えるのだが。
     アメリカの場合、その現場に公務員がいれば役職上の上司が現場指揮を執る権限を持つように定められている。また、国の軍隊が動けない場合には、自治能力のある集団が武器を持って行動する事を認めている。(州によって違うかもしれないが)
     緊急事態の時に、チームを集めるとか対策室を設置するという発想が悠長だという事になぜ気がつかないんだ(^_^;)
     確かに今回の危機管理マニュアルは、“政府の”対応策として作成したものだろうが、1~3のいずれも当たり前すぎてわざわざ決める必要があったのかという気がしてならない。
     むしろ阪神淡路大震災を教訓にするのであれば、知事に近隣の自衛隊基地に出動を要請ではなく命令できる権限を与えるとか、負傷者の手当てで医療過誤があったとしても罪を問わないとか、本当の初期の初期、政府が本格的な介入を始めるまでの対策を決めてもらいたい。
     森元総理は、えひめ丸が米原潜と衝突して沈没した時、自分が官邸に駆けつけても仕方がないとしてゴルフを続けていために非難されたけれど、現場からすれば政府の初動体制なんて確かに「どーでもいい」事なのだ。
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    今回の日記の内容は、いかがでしたか?
    【感想アンケートのURLはコチラです】
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    ☆締切:2003年12月1日から3日間
    ~~~~~~~~~~~~~~ ≪読者より一言≫ ~~~~~~~~~~~~
    (通巻37号はコチラ)
    ☆共感する事もあった
     抗がん剤の保険適応について。全く、何とかして負担を減らして欲しいものです。モルモットにされた挙句、毎月何万円も負担なんて、踏んだり蹴ったりですからね。
     あと<X’mas>の話、確かに間違いが横行してますねー(笑)。(MIKA)
    ★抗がん剤の保険適応については、ちゃんと動き始めたようです。患者さんの期待を裏切らない運用をしてもらいたいですね。
     クリスマスの表記に関しては、グーグルで検索してみたところ、『X’mas』が約1,540,000件、『Xmas』が約2,890,000件ヒットしました。一瞬、ずいぶんと間違いがあるんだなーと思ったのですが、『X-mas』という表記もあって、それが『X’mas』の類似としてヒットしたようです。でもって、『X’mas』の表記をしているのはほとんど日本語ページばかりでした。ちょっと恥ずかしいかも(^_^;)
    ■■■■■■■■■■■■■■■□免責事項□■■■■■■■■■■■■■■
     記載内容を利用して生じた結果について、当方では責任がとれませんのでご了承ください。
     また、筆者が思った事や感じた事を率直に書いている事柄に関しましては、反証可能な事実誤認以外の訂正には応じられません。
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  • ≪通巻36号≫
    “手続き”と“緊急”のバランス/客には客の物語がある/奥さんを病院に放り込むまで/子供の風邪

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                     ≪通巻36号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※11月11日(火)……“手続き”と“緊急”のバランス
        
    ※11月12日(水)……客には客の物語がある
    ※11月13日(木)……奥さんを病院に放り込むまで
    ※11月14日(金)……子供の風邪
    ************************* 先週の平凡な日記 *************************
    ◆11月11日(火)/2003年◆
     冷え症の相談に患者さんが来店。
     しかしお話しているうちに、あれやこれやとかなりの心配性な印象を持った。
     印象だけでは判断できないので、夜はよく眠れているかを尋ねたところ、やはり寝つきが良くない模様。
     そこで、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)を勧めてみた。
     循環器疾患に用いる漢方薬で、冷え症のある人で神経質な人の不眠に効果がある。
     神経質な人は血管が収縮したりして血の流れが悪くなり、それが冷え症に結びつく事がある。
     その場合は、体を温めたりする漢方薬よりも、まずは鎮静作用のある方が合うだろう。
      
     病院で貰っている薬の相談に患者さんが来店。
     高脂血症の薬を飲むとだるくなるとの事。
     それならば、まずは医師に相談をしてもらう方が早いのだけれど。
     ウチでは、薬の説明をしたりするのは可能だが、服用をやめましょうとまでは言えない。(もちろん急な症状の悪化などがあれば服用を中止した方が良いが。)
     なにより、ウチで処方した訳ではないので、ウチから病院に連絡するという訳にもいかない。
     とにかく、やめるにしてもまずは担当の医師に連絡するように伝えた。
     どうも、医師に対して相談するのを臆する人がいるが、医師もまた客商売である。そして、扱っているのは患者さん自身の健康である。客商売は、「お客様は神様です」が基本。健康をお金を出して“買う”以上は、どんどん相談した方が良い。
     とはいえ、ケンカごしに質問して、肝心な事はなんにも耳に入らない患者さんもいるんだよなぁ(苦笑)。
     癲癇(てんかん)の予防になるような漢方薬はありませんかと、相談に患者さんがみえた。
     一口に癲癇と言っても、原因が様々なので難しい。脳の障害が原因の場合には、さすがに漢方薬ではどうにもならない。
     子供の癲癇には、小柴胡湯(しょうさいことう)を用いるのが基本。
     今回の患者さんの場合は、症状そのものは重くなく、頻繁になる訳ではないとの事。ただ、季節的なものが関係していて、寒くなってくると自覚症状が現れるらしい。
     そこで、軽度の癲癇の予防として、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)を勧めた。
     効能書きには“しぶり腹”や“腹痛”としか書いてないのだが、芍薬(しゃくやく)には緊張を解いたり痙攣を抑える作用があり、癲癇にも効果があると考えられる。
     また、便秘を伴う場合には柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を用いると良いようだ。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)桔梗湯(ききょうとう)を求めて患者さんが来店。
     以前から漢方薬を使っていただいている患者さんなので、風邪の時に使う漢方薬を覚えていた模様。
     ところが商品の会計をする段になって、患者さんの職業が咽喉を使う職種だという事を知らされた。
     となると、扁桃腺炎に使う桔梗湯よりも、肺から咽喉にかけて潤いを与える麦門冬湯(ばくもんどうとう)の方が合うと思い勧めた。
     職業の事を訊かれるのを嫌がる人もいるので、なかなかキッカケが掴めないと難しいのだが、もう少し早く尋ねておけば良かった。
     漢方薬に限った事ではないが、職業上の環境なども治療のための大事な情報となる。こちらとしてもイキナリは訊きにくいので、できれば相談する際には教えてもらいたい。
     明日には奥さんを入院させる予定なので、医療センターへ入院手続きに行った。
     受付で入院手続きについて尋ねると、入院受付窓口に行くように教えられたのでそちらに向かう。
     医師からはすぐにでも入院をと言われていたので手続きは事務上の事だけだと思っていたら、事務員には「医師の指示書が無いと入院手続きはできません」と言われてしまった。
     医師からは口頭で入院を勧められた事、昨日電話で問い合わせた時には今日にでも来て下さいといわれた事を話したが、「まず医師の診察を受けて下さい」と言って譲らない。
     実は、こういう医師と事務方の対応の違いというケースはかなりある。
     女友達のAさんなどは妊娠8ヶ月目で陣痛が起きてしまい自力で病院に行ったところ、待合室で破水してしまった。
     医師は急いでベッドの用意を看護士に指示したものの空きベッドが無く、やむなく癌などの重病患者の病棟に運び入れた。
     ところが、事務方が「入院手続きをしていない」という事で医師に抗議したという。
     そのやり取りをベッドで横になっているAさんのそばでするもんだから、なんだか自分が悪い事でもしたかのようで不安になってしまったとか。
     ちなみに、Aさんは無事に出産する事ができた。
     ただし、この“手続き”に拘(こだわ)るというのは、ミスや事故を防ぐためには大事な事でもある。予定の無い病棟に患者を入れて、後で患者の取り違えでも起こったら、それこそ大変である。
     人間なんて勝手なもので、“自分の都合が優先”されないと腹が立つクセに、後でそれがどんな結果を招くかまでは考えずに「お役所仕事するんだから」と怒る。
     一方で、手続きに拘るあまり、緊急時の対応ができなくて手遅れになるケースもある。臨機応変にと言うのは容易(たやす)いが、難しい問題だ。
     一応今回は、緊急性はあるものの、これから世話になるのに最初からケンカしても不都合なので、とりあえず事務方の顔を立てて、「では診察を受けてから入院するという事でどうでしょう。ただし最短の日程で」と提案した。
     事務員が産婦人科病棟に連絡をして、明後日の診察の予約が取れたので、ひとまず解決。
     でもまぁ、本来なら医師と事務方の間のスリ合わせは、患者が考える事じゃなくて、病院側でやる事だよなぁ(・_・)

    ◆11月12日(水)/2003年◆
     アレルギー性の皮膚炎の相談で患者さんが来店。
     以前からピアスをしていたのに、最近になってピアスの周りが赤味を帯びて痒くなってきたという。
     この、“今まではなんともなかった”というのは花粉症と一緒で、ある日突然症状が現れるのがアレルギー性疾患においては珍しい事ではない。
     イメージとしては、コップに少しずつ水滴を垂らしていく様子を想像してもらうといい。コップのサイズは人それぞれである。
     少しずつアレルギー物質が体内に蓄積されて(より正確には物質に対する抗体が蓄積されて)、コップが一杯になるまではなんの反応も出ないが、やがて満杯になり、ある日突然水が溢れてこぼれ出す───。
     だから今は大丈夫でも、誰がいつ発症するかは分からないのだ。
     アレルギー性の皮膚炎の場合、まず最初に選ぶ漢方薬としては、ウチの場合は十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)となる。
     または、冷え症な人の慢性湿疹には当帰飲子(とうきいんし)を用いる。
     しかし、今回の患者さんの場合は、見た目では色白く、やや水太りの傾向がある。本人にじかに「水太り体質ですね」とは言えないから、「もしかしてダイエットなどはした事ありますか?」と尋ねてみた。
     ダイエットをすると栄養が偏って皮膚に異常が出ることもある、という嘘ではないがちょっと横道から話をもっていく。
     水太りの人は水の代謝が悪いからであって、それがアレルギー症状を激しくしている事がある。その場合、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)を使うという方法がある。
     以前に水太りの傾向があって金属アレルギーの患者さんがおり、その患者さんは防已黄耆湯を1ヶ月ほど続けたところ、今ではネックレスやイヤリングを装着しても大丈夫になったのだ。
     今回の患者さんは、痒み止めの軟膏をすでに使っているという事だったので、その軟膏を使いつつ防已黄耆湯の服用を勧めてみた。
     また、ピアスをしばらく付けていないと穴が塞がってしまう事を心配されていたので、行き付けのアクセサリーのお店があるようだったら、そのお店で材質の相談をするように勧めた。
     一口に金属アレルギーと言っても、特定の素材にだけ反応するのであれば、別な素材の物を見立ててもらう事で軽減する事もできる。
     
     胃が痛むという患者さんが来店。
     胃薬をとの事だったが、念のために“痛くなる時の条件”を尋ねてみた。
     お腹が空くと痛くなるのと、食べて痛くなるのとでは、用いる薬はおのずと変わる。
     初めは空腹や満腹とは関係無さそうという事だったが、お話をしているうちに、「疲れると胃が痛くなるようだ」と言われた。
     疲労から来る胃腸障害という事は、体が栄養不足で悲鳴をあげているのだろう。普通は風邪などに使うのだが、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を勧めてみた。
     胃腸が疲れた時に胃薬を使えば、その成分を分解するのに肝臓が余計に働かないとならなくなって、ますます体が栄養不足になってしまう事がある。胃痛がするからと、簡単に胃薬を使うよりは“養う”方が良い事もあるのだ。
     奥さんに入院前の夕食に何を食べたいかメールで訊いたら、ピザという答えが返ってきた。
     それも『ピザハット』である。入院前の最後の食事が宅配ピザかい(笑)
     http://www.pizzahut.jp/
     家のすぐ近くに店舗があり、直接取りに行くと割引になるので、電話で注文してから受け取りに行った。
     実のところ私もピザは好きで、奥さんが「疲れた~。今日は夕飯作りたくない~」と月に1~2度は言うので、その時に利用してきた。
     で、今日は商品を受け取る時に、ウチの奥さんが入院するのでしばらく来れないかもしれません、とアルバイトの店員に挨拶した。
     こんな挨拶、余計な事でしかないのだが、このお店、マニュアルがどうなっているのか、店員の質の落差が激しい。そのうえアルバイトの入れ替わりが激しいため、ものすごく良い店員さんに出会った後に、客を客とも思っていないような店員に当たる事もしばしばであった。
     でも、知っておいてもらいたいのだ。余計なお世話だけれども、“客には客の物語がある”のだよと。
     例えば、医師や看護婦などは“患者(お客)と死に別れ”という事は当然のように珍しくない。
     薬局だって、“お得意様”がお店に来なくなった時、元気になったか、他のお店に行くようになったかの他に、「このあいだ亡くなったのよ」という話が伝わってくる。
     ウチの奥さんは、入院の準備のために日用雑貨をコンビニで買ってきた。
     今回の入院は、本人自体はそれほど重篤な訳ではないけれど、もしかしたらコンビニで歯ブラシを買ったその人は、自分のためではなく誰か入院した家族のためかもしれない。
     ファーストフードでハンバーガーを買ったその人は、事故で亡くなってそれが最後の食事となるかもしれない。
     そんなお客の物語や運命などは、売る側からはなんの関係も無い事だ。しかし、想像はして欲しい。
     マニュアルさえあれば誰にでもできる仕事だったとしても、自分にしかできない最高のサービスを目指して欲しい。
     そんな思いから出た言葉だった。
     今日のアルバイトの人にどう受け止められたかは分からないが、少なくとも自分もまたそうあらねばと、思いを新(あら)たにした。
     思い出したので、補足トリビア。
    「新しい」は……、「あらたしい」と読むのが正しい。「あたらしい」は、間違った読み方が広まったもの。

    ◆11月13日(木)/2003年◆
     今日は奥さんを病院に放り込む予定で、叔父に車を出してもらった。すでに入院に必要な着替えなどの荷物をまとめておいたので。
     10時の予約時間前に病院に到着して待合室で待っていると、前回と同じように担当のT医師の名前が、患者の順番を表示してあるモニターから消えてしまった。
     またも、緊急手術が入った模様。
     (11月10日の日記参照)
     このまま叔父に待ってもらうのも悪いので、順番が回ってきて入院手続きが済んだらまた来てもらう事にした。
     そのまま、お昼近くまで待ってみたものの、一向にT医師は診察に戻ってきそうもない。
     私は私で、正午からサトウ製薬の新製品の説明会に出席しなければならないため、奥さんを残して一度お店に戻る事にした。
     お店に戻ってメールチェックをすると、数件の健康相談と漢方薬の注文が入っていた。
     説明会が何時に終了するのか分からないので、処理してから出かける事に。
     やや焦っているので、メールを返信する前にいつもより念入りにチェック。
     思ったより時間がかかってしまい、30分以上遅刻して会場のワシントンホテルに到着した。道に迷ったのも痛かった。何度も来た事のあるホテルなのに。
     ホテルの出入りの業者による弁当が昼食としてテーブルに用意されていたが、ほとんどの人がすでに食べ終えていて、説明会が始まるところだったので、終わってから食べる事にした。
     ああ、お茶くらいは欲しかったな。
     サトウ製薬の新商品に関しては、サトウ製薬のホームページに記載してあるので、そちらを参照されたい。
     http://www.sato-seiyaku.co.jp/
     いずれにしろ、ウチでは店頭売りだけで、基本的には通信販売では扱わない予定。どうせ、ドラッグストアーで取り扱いを始めたら値崩れするのは必至。
     情報としては、沖縄県と長崎県では、9月にインフルエンザの患者を確認したそうである。これは例年よりも早く、おそらく今後急速に広まるであろう。なので、風邪関連の商品を充実しておきましょうという話。
     みなさん、風邪の漢方薬セットをよろしく(笑)(現在は中止)
     説明会が終わって、他の参加者たちが営業マンから実際の商品を前に説明を受けているうちに、出された弁当をかき込む。あいかわらず、このホテルに出入りしている業者の弁当はセンスが悪い。焼き魚を2種類も入れて、なんの意味があるのか。せめて美味しければいいが、身はパサパサでタレはまったく魚自身の味を引き立てていない。
     ホテルなんて費用のかかる会場を借りて、高い弁当を用意して、本当に営業費として採算が合うのだろうか。ねぇ、サトウ製薬さん?
     ただし、先に載せたサトウ製薬のホームページを見ると分かるが、お金をかけるべきところにはしっかりかけているのも確か。製薬会社の中では、一般の患者さんにとっても販売店にとっても、使いやすくて役に立ち、それでいてセンスの良いホームページを作っている。
     ウチの、ショボイホームページもなんとかしないとなぁ。
     15時頃には説明会も終わって、すぐにお店に戻った。
     さすがに奥さんの方も診察を終えて入院手続きを終えているかと思いきや、お店に電話してきて、お母んに「帰ります」と言ったらしい。おいおい(^_^; 
     なんでも、T医師からは切迫流産の可能性があると言われ、すぐにお腹の張りを緩める点滴をするように勧められたのだが、入院費込みで月に20万円くらいの費用がかかるとも知らされて、断ってしまたのだとか。
     アホーーーーーーーーー!!!
     切迫流産といったら、まさに流産しかかっている緊急状態である。
     普通、切迫流産の可能性アリと診断されたら、「妊娠を継続“できる可能性”もあります」という、マイナスの方に大きく傾いているという事だ。
     私は自分の子供なんて欲しくないけど、欲しがっていたお前がそんな事で迷ってどーする。
     まぁ、お金の心配をさせてしまう私の甲斐性ナシも悪いのだけれど_(._.)_
     とにかく、「金で命が買えるなら買っとけ」というのが我が家の家訓である。(今できた。)
     ちょうどまた奥さんから電話が今度は私の携帯にかかってきたので、病院で待っているように言い聞かせて駆けつける事に。
     スクーターを飛ばして(交通法規は守りましょう)病院に到着すると、呆れた事に奥さんは待合室で待っていた。
     点滴だけでも受けとけよぉ(^-^;;;
     私が到着した事で看護婦さんがT医師を呼びに行った。すると、T医師はなんと手術着で現れた。帽子も被り、両手には手術用の手袋をはめている。
     これから手術をするところだったらしい。午前中にも手術をして診察もしていたはずである。いったい、いつ休んでいるのか。こんな労働環境じゃ、そりゃ医療ミスも起こるよな、と別な事を思ってしまった。
     そして、T医師が「どうなさいますか?」と訊いてきたので、「入院させます」と即答した。
     一応T医師は「奥さんの意思の方は?」と尋ねてきて、奥さんが何か言おうとしたのを見て私は、余計な事は言うなよーと心の中で思ったのだが、今度はアッサリと「入院します」と答えた。
     ズコーーーッ(・_゚)!!!
     だったら、早く決めとけよー。なにも私が来るのを待つこと無い。
     T医師の方は、なんでもこれから、子宮筋腫が10個もある患者さんの手術をするのだとか。手術前に煩わせて申し訳ない。
    「それじゃ、ベッドの方は用意できていますので」とT医師は手術室の方へと消えていった。
     代わって看護婦さんが病室の方に案内してくれた。
     本当に点滴が用意してあって、完全に病院の方は入院の準備を整えていてくれたようである。それを直前に断りやがって( ̄▽ ̄)
     ベッドに横になるように指示された奥さんは、先に点滴を始めてから、入院にあたっての書類に看護婦さんが口頭で質問しながら記入していく。
     何か質問はありますかと訊かれて、奥さんはテレビの事やお風呂の事などを質問した。そりゃまあ日常生活に関する事を訊きたくなるのは分かるけど、手を焼かせた上に恥をかかさんでくれーσ(^◇^;)。
     入院のために用意した荷物の他に、いろいろと必要な物を思い出したので、叔父に電話して私が足りない荷物を用意してから改めて一緒に病院に運んでもらう事にした。
     しかしなんだな、病院の中は携帯電話の使用は禁止だから、そのたびに外に出るのは面倒臭い。
     病院の壁には、「医療スタッフが使用しているのは医療用のコードレスホンです」という張り紙があるが、何の事はない、ようはPHSだ。
     よく携帯電話とPHSは一緒くたに扱われるが、実はまったく別な技術と思想によって生まれた物である。
     携帯電話は、初めから個人用途の携帯電話として開発されたが、PHSの方は家庭電話を“外に持ち出す”ために開発された。だからPHSは電波の到達距離が短く、発売当初は通話圏内が限定され、携帯電話にシェアを大きく引き離されてしまった。
     その後、PHS会社は至る所にアンテナを設置して、通話圏内を広げていく過程において、“携帯電話と同じ”というコンセプトで販売台数を伸ばしていった。
     ところがである。携帯電話が医療機器に障害を及ぼす事があるという情報が世間に広まった時に、逆にPHSの優位性をアピールしずらくなってしまった。
     その優位性とは、医療機器に影響を及ぼさないという事である。5年ほど前の実験データによると、携帯電話の電波の影響距離が半径3mなのに対して、PHSはわずか20cmだったという。
     だから、鉄道などの車内放送では「心臓ぺースメーカ等に影響があるので」とアナウンスしているが、実は心臓ぺースメーカーなどの医療機器を体内に入れている人たちは、以前からPHSを使用しており、なんら問題は無いのだ。
     さらに、最近では携帯電話の機能が飛躍的に向上して、ネット機能やカメラ機能が搭載されるようになっただけではなく、電波の影響距離も今や20cm以下となっているのだ。
     病院では万全を期すために携帯電話を使用禁止にするのは当然かもしれないが、そろそろ全面的な使用禁止以外の対応を検討する時期に来ているのではないだろうか。
     例えば、家のセキュリティや子供の安全のために携帯電話を利用するサービスがすでに始まっている。病院で診察を待っている間、入院している間、お見舞いに来ている間、それらの機能を利用できなかったら、せっかくの安全対策が活かされない事になる。
     
     とりあえず奥さんの方は、これから数日の間は、毎日16時間ほど点滴を続けて様子を見る模様。
     なんとか病院に放り込んで、ヤレヤレである。
     帰りぎわに、自分が入院している間に浮気をしてもいいけど家には連れ込まないように釘を刺された。うう、読まれてる(苦笑)。
     家に連れ込んだ方がホテル代が浮くという私の提案は却下された(・_・)ノ

    ◆11月14日(金)/2003年◆
     子供が風邪をひいたという事でお客さんが来店。
     いつもならば、子供の風邪には麻黄湯(まおうとう)を勧めているのだが、症状を詳しく尋ねると吐き気がしているらしい。吐き気があるのでは、麻黄湯は使えない。何故ならば、麻黄湯は熱を出すことで体が風邪と戦うのを支援する漢方薬である。それゆえに自身のエネルギーを必要とし、胃にも負担がかかる。
     吐き気がするという事は、すでに風邪が胃腸に影響を与えている訳で、次の選択としては柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が候補に上がる。
     しかし、普段から体が弱くて風邪をひきやすい方だという話も伺ったので、小柴胡湯(しょうさいことう)の方を勧めた。小柴胡湯は、胃と肝臓に栄養を与えて、体の土台を整える。子供の風邪の予防としても使えるので、冬場には1日の回数を減らして服用するのも良い。
     また、もしも吐いた時には二陳湯(にちんとう)を合わせて服用するように勧めた。乗り物酔いなど、吐き気や嘔吐一般に用いる漢方薬である。
     午後になって、奥さんから頼まれていた着替えなどを病院に届けた。
     ベッドが硬くて寝にくいだの、食事が不味いだのと愚痴をこぼす。
     自覚症状が無いだけ、まだマシなもんである。私が顎の手術を受けた時には、流動食用の管を胃に入れたままでそれが胃壁に当って痛くて夜も寝られなかった。そのうえ、食事は流動食だったから、注射器のような道具で胃に流し込んでハイおしまいという味気無さ。
     まぁ逆に言えば、流動食だったから味は関係なかったけれど、食べれるのに美味しくないのは、それはそれで苦しいか。
     確かに医療センターの食事は美味しくないという評判が高い(低いのか)。
     JR西川口駅の方にある埼玉県済生会川口総合病院の方などは、入院していた患者さんが「食事が美味しくてねぇ、退院するのが残念だったわ」と言うくらい美味しいらしい。
     http://www.saiseikai.gr.jp/
     しかし、奥さんが入った部屋は2人部屋である。ここしか空いていなかったのだ。そのうえ、今は片方のベッドは空いているので、実質個室である。贅沢なのよ、分かってる?
     4人部屋は、テレピがプリペイドカード方式で見放題という訳にはいかないし、他の患者さんのお見舞いの人が出入りして落ち着かない。
     ところが、奥さんはそっちの方がいいと言う。1人で部屋にいるのは嫌だとの事。
     私なんか、1人の方がいいけどなぁ。
     まぁ、そう言うのならば差額ベッド代が馬鹿にならないので、看護婦さんの方に4人部屋に空きができたら回して下さいと伝えた。
     社民党の土井党首が辞任というニュース。
     先の衆議院選挙の敗北の責任と、自身の小選挙区での落選を踏まえてのものだとの事。
     マスコミの方は、土井氏の軌跡を辿って“栄光と挫折”というように扱っていた。それも、かなり意地悪な編集で。
     しかし、私は平和を声高に叫びながら一切の具体策を提示しない、それこそ流行語(?)にもなった「ダメなものはダメ」という思考停止のような土井氏は大嫌いだが、全盛期の旧社会党と現在の社民党を比較して、土井氏を責めるのも少し酷ではないかとも思う。
     そもそも社会党は労働者のための政党として活動してきて、主に労働組合などの組織票に支えられてきた。
     そこに市民運動家などが流れ込んできて、“庶民の味方”という政党イメージをアピールして政界の中で一大勢力となっていった。
     ところが、時代の流れで「搾取する経営側と、搾取される社員」という対立構造は崩れ、バブル崩壊後の平成大不況においては経営者と社員は協力関係を築くようになり、社民党の中で労働組合派と市民運動派が対立。そしてついに社会党は分裂し、労働組合派は民主党に合流し、市民運動派が社民党になって残った。
     つまり、現在の社民党は実質的には旧社会党の支持基盤であった労働組合ではなく、市民運動家を中心とした別な政党であり、本来の旧社会党の労働組合派は民主党と合流する事で、すでに旧社会党は消滅しているのだ。
     市民派の政党として2大政党制を目指す民主党の方が、組織票に頼る旧社会党の労働組合系の議員を取り込んだというのは、なんとも皮肉な成り行きである。
     昨年の2月に、交差点を乗用車で右折中、直進してきた原付きバイクの男性をはねて重傷を負わせたとして、業務上過失傷害罪に問われた都内に住む主婦に対し、無罪(求刑・罰金20万円)判決が出たというニュース。
     略式起訴を退けられた末に無罪となるのは極めて異例だとの事なのだが、事故の概要からすると、なんで起訴されたのかの方が不思議。
     当時、主婦の対面信号は赤に変わっており、右折しようとしたところ、原付バイクが直進してきたという。それならば、赤信号で交差点に侵入してきた原付バイクの方に過失があるのは明らかなはず。
     ところが担当した検事は主婦に対して、「赤信号を無視する車両があることはよく経験することで、この交差点でも十分予想できた。」として供述調書に署名させて略式起訴したのだとか。
     そりゃ、確かに赤信号を無視して直進してくる車やバイクはあるけれど、違反している方の過失を問わないってのは、どういう事なのか。単に自分が仕事を楽したかったからとしか思えない。
     今回の判決で、裁判官が「当時、主婦の対面信号は赤だった。『赤信号を無視して新たに進入する車両はない』と判断して右折を開始したのはごく自然であり、犯罪の証明はない」と述べたというのは当たり前に過ぎるだろう。
     ところが呆れた事に、東京簡裁が略式不相当として裁判を始めると、検察の方は信号に関する目撃証言を「事故当時の信号は黄色だった」と変更したのだそうだ。
     さすがに裁判官の方は、「信用性に重大な疑問がある」として退けた。そりゃそうだろう。人を馬鹿にするのにもほどがある。
     とかく事故を起した時には頭が混乱してしまい、警官や検事に言われるままに書類に署名してしまう事があるというから、自分が冷静になるまで、あるいは弁護士が決まるまでは気をつけなければならないだろう。
     ちなみに、逮捕拘留されると基本的に私物は取り上げられ、自分の手帳なども見せてもらえないそうである。つまり、家族と連絡がつかない場合、他に連絡をしようとしても電話番号を確認する事もできないのだ。
     最近では携帯電話などに電話番号を入力しているため、電話番号を記憶しているという人は少ないそうだから(私もそうだし)、いざという時に連絡しようと思う人の電話番号は暗記しておいた方が良い。
     と、以前に逮捕拘留された知人が申しておりました(苦笑)。

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    頭痛のひどい風邪には/ご懐妊おめでとう(⌒▽⌒)/帯状疱疹に注意/咽喉の痛みに桔梗湯

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      編集 : 北村俊純
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    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月21日(火)……頭痛のひどい風邪には
        
    ※10月22日(水)……ご懐妊おめでとう(⌒▽⌒)
    ※10月23日(木)……帯状疱疹に注意
    ※10月24日(金)……咽喉の痛みに桔梗湯
    ************************* 先週の平凡な日記 ***************************
    ◆10月21日(火)/2003年◆
     夕べから頭痛がひどくて、よく眠れなかった。
     虚弱体質な私ではあるが、頭痛というのは珍しい。
     胃に水が溜まっているような重い感覚もある。
     昨日の漢方薬の講習会で出たとおり、胃内滞水が原因なのだろう。
     基本にのっとって、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)を飲んでみた。
     お店から帰る途中、近所の飲み屋の前で中年の女の人が倒れているのを発見。
     道路の真ん中なので、車に引かれるといけないと思い助け起そうとすると、男の人が現れて女の人を蹴りだした。
    「やめなさい!」と制止すると、「俺の女房なんだから関係無いだろと!!」と食ってかかってきた。
     確かに関係無いけれど、乗りかかった船を降りるのも嫌い。
    「放っておけませんから」と答えると、男の方が「だったら俺が救急車を呼んでやる!」と携帯電話を取り出した。
     ところが、携帯電話での会話を聞いてみると「俺は通りがかりだから誰だか知らないんだけど」と言っていた。
     アンタさっき、自分の女房だと言ったじゃんかよ(-_-メ)
     で、電話を切るとサッサとどっかへ行ってしまった。
     てめぇの奥さん、このままかい!!
     といって、倒れてる奥さんの方を置いておくわけにもいかず、救急車が来るのを待っていると、飲み屋の主人がお店から出てきた。
     主人の話によると、どうやらさっきまで夫婦で一緒に飲んでたらしい。
     なんなんだ、いったい(^-^;
     やがて救急車が来ると、どこかへ行ったはずの男が戻ってきた。
     あくまで、救急隊員には自分は通りすがりの他人だと言い張って、名前を尋ねられても答えなければ、女の人が誰かと尋ねられても知らないと言う。
     とりあえず、男の方も挙動がおかしいので、女の人と一緒に救急隊員が救急車に乗せて運んでいった。
     ホントに何がなにやら。
     頭痛にと苓桂朮甘湯を飲んでみたが、夜になって頭痛は軽減したものの、そこはかとない吐き気がしてきた。
     ううむ、風邪に移行しそうか?
     ウチでは、風邪のひき初めには葛根湯(かっこんとう)、あるいは麻黄湯(まおうとう)が定番だが、頭痛がひどいので、川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)を選択。
     珍しく夕飯を食べた後すぐに風呂に入ってグーと寝入った。
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    ◆10月22日(水)/2003年◆
     朝起きても頭が重いのは変わらず。しかし、頭痛の方は少し楽になった模様。
     川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)に変えたのが功を奏したか。
     
     不妊治療のための当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)と、不安神経症で気分がふさぎがちなのを軽減するために半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を以前から服用しいる患者さんが来店。
     開封していない半夏厚朴湯を返品できないかとお願いされて事情を尋ねてみたら、おめでたい事に病院の検査で妊娠が確認されたそうである。
     当帰芍薬散は冷えのある人の子宮内膜炎や不妊治療に使うものではあるが、不妊の原因は多種多様なので必ずしも効果があるとは断言できない。
     しかし病院側の理解もあり、漢方薬での治療を続けていた。
     そして、妊娠したので薬はやめた方が良いと思って、半夏厚朴湯を返したいとの事だった。
     もちろん未開封であれば構わないが、お話を訊いてみると妊娠嘔吐(つわり)が始まっていて、かなり苦しいという。
     それならば、半夏厚朴湯自体も妊娠嘔吐に使うので、妊娠後も服用し続けても構わない事を説明した。
     しかし、もし妊娠嘔吐が酷いようであれば、小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)を使ってみてはどうかと勧めた。
     試してみるという事で、値段的にも半夏厚朴湯と同じだったため交換という
    形で渡した。
     そういや、ウチの奥さんも妊娠嘔吐が始まっているようで、苦しい苦しい言っていたな。
     でも、安くはないし、もったいないから放っておこう(・_・)←鬼。
     一方、アメリカでは、妊娠後期の中絶方法の一つ『パーシャル・バース・アボーション』(部分出産中絶)を禁止する法案を賛成64、反対34の賛成多数で可決したそうである。下院は今月3日に同じ内容の法案を281対142で可決しており、ブッシュ大統領が署名すると法案が成立するとか。
     1973年に連邦最高裁が女性の中絶権を認めて以来、部分的にでも中絶を禁止する法案が成立するのはアメリカでは初めてである。
     ブッシュ大統領はさっそく、「忌まわしい行為をやめさせ、生命についての価値を築く重要な立法だ。法案に署名するのを楽しみにしている」との声明を発表したそうだ。
     一見すると良い法律だと錯覚するが、そう単純な話ではない。
     まず、中絶の目的には母体を救うという場合もある。特に今回のように妊娠後期となれば、出産する事が母親の命を危険にさらす可能性のある異常妊娠というケースも考えられる。
     報道によると、どうも例外規定を設けていないらしく、それが本当ならば医療行為を受ける事もできない訳で、施行されればかなり危険な法律である。
     そしてブッシュ大統領は、「生命についての価値を築く」と言っているが、よその国にまで人殺しをしにいくように命じる人が言ってもなァ(苦笑)
     また、日本人の感覚だと、中絶に対しての認識は倫理的なモノだけだろうが、アメリカの場合は宗教的な意味合いも含まれており、それが余計に問題を複雑にしている。
     特にブッシュ大統領は、ファンダメンタリスト(キリスト原理主義)の信者である。ファンダメンタリストは聖書に書かれていること全てが真実だと信じており、ダーウィンの進化論などを認めず、人間は神によって創られたと信じている。
     私もキリスト教の信者だし、個人が何を信奉しようとも勝手だが、それを他人にまで強要してはならないと考えている。
     だが、ブッシュ大統領はそれをやる。イラク戦争も、神は常に正しく、アメリカは神によって創られた国だからと、神の正義の名の元に始めたものだ。森元総理の神の国発言なんて可愛いモンである。
     フセイン政権を倒してイラク国民を解放した事は結果としては(まだ道半ばだけれど)、私も悪い事とは言えないと思っているが、自分の正義感を神や大衆の正義と重ねるような誤魔化しは好きになれない。
     だいたい、聖書を読んでいるのなら、神様だってずいぶんとマヌケな事をやってるなと感じないのかね。私が神様を罵倒する事があるのも、神様を信じてるからなんだけど。
     ともかく、聖書に出てくる神様が自分勝手な正義を振りかざして人間が苦しむのを気にしないように、どうもブッシュ大統領もこの法律で苦しむ人間がいても気にしないように思える。
     この問題、大統領選を前に宗教闘争へと突入しそうな予感がする。
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    ◆10月23日(木)/2003年◆
     お腹が痛いという患者さんが来店。
     左下腹部が刺すように痛み、その痛みが背中側に広がっていく感じがするという。
     他には便秘や下痢などの自覚症状は無い模様。
     初めは筋肉の痙攣か、神経痛かと思ったが、痛みがしては治まってを繰り返しているそうで、どうもよく分からない。
     筋肉の痙攣であれば芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を使うし、神経痛ならば桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)を用いるのがウチの定番だが、他にまったく随伴症状が無いというのが気になる。
     断定はできないが、もしかすると『帯状疱疹(たいじょうほうしん)』かもしれないという疑いも浮かんだ。
     帯状疱疹とは、水疱瘡(みずぼうそう)と同じウイルス(Variccela-zoster
    virus)によって起こる病気で、ほとんどの人は子供の頃に水疱瘡にかかるが、このウイルスは、水疱瘡が治っても神経節の中に潜んでいる。
     そのため大人になってからも、疲れが溜まったり、体の抵抗力が落ちた時にウイルスが再び暴れ出し、帯状疱疹として発症する事がある。
     発症のプロセスとしては体の、あるいは顔の左右どちらかがチクチクと痛み始める。これは、ウイルスが神経節に潜んでおり、その神経に沿って発症するためである。
     やがて痛みが強くなり、神経に沿って赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れる。
     発症する箇所は様々ではあるが、胸から背中、お腹などに現れる事が多く、次いで顔や頭、手足にも現れる事がある。
     ただし、一度に2ヶ所以上の部位にできる事はほとんどない。
     もし、帯状疱疹だとすれば相手はウイルスなので漢方薬で治療するのは難しい。
     無駄に漢方薬を購入するよりは、まずは病院での検査を勧めた。
     名古屋市昭和区で起きた、高校3年の少年が交際相手の27歳の女性の子供を虐待して死亡させた事件の報道をテレビでやっているのを観た。
     番組のコメンテーターが、少年と子供の母親との不倫に触れてケシカランと怒っていたが、その根拠が「そういう事に興味を持つ年頃だろうがまだ早い」ってのはどんなもんかね。
     早いか? 昔は、15歳で元服なのだから、むしろ遅いだろう。
     高校生がセックスをするのが早いというよりは、私は高校生に対する性教育の方が遅くて、しかも的外れなせいじゃないのかと思うのだが。
     どうも性教育というと、一緒に“愛”についても教えなければならないという風潮があるが、現実には愛の無いセックスもあれば、セックスから始まる愛もある。現実を踏まえない教育に意味はあるのか?
     今回の少年が相手の女性とどのような関係だったのかは詳細は分からないが、もしセックスの関係があったとしたら、その子供を虐待したというのは私からすると“頭が悪い”としか思えない。
     相手の女性を愛していたのならば、愛してる人が大切にしている物(あえて“物”と書くが)は大切にするべきだろうし、たとえ体だけの関係だったとするならば、相手の女性との関係を保つためには、その子供は利用するか、もしくは決して手に触れてはいけない存在だったはずだ。
     以前にイジメや差別に関する事でも書いたが、嫌なら嫌で、積極的に手を出す(今回は足で蹴ったらしいが)必要は無いだろう。
     (10月12日の日記参照)
     そして、やってしまったがために逮捕されて、女性とセックスできなくなったとしたら、その損失の方が大きいんじゃないのかね、ヤリタイ盛りとしては。
     その辺のいい加減な情報誌に任せないで、『How to SEX』とか、『彼氏彼女の事情』みたいな性教育が必要なのではないかと思うぞ。
     もっとも、“秘め事”だから楽しいってのもあるからねぇ、教わるもんじゃなくて自分で経験していくしかない事ではあるな。
     早いとか遅いとかではなく、より多くの選択肢の中から判断していく力を養う事が大事かなと思う。
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    ◆10月24日(金)/2003年◆
     桔梗湯(ききょうとう)を欲しいという患者さんが来店。
     咽喉が痛くなり、前にウチで購入した分があったので飲んでみたところ、すぐに改善したので、予備に置いておきたいとの事。それはなにより(^.^)
     合わせて、肩こりの相談もされた。
     肩は上がるのだが、背中に手が回らなくなったという。
     五十肩などの加齢によるものであれば、二朮湯(にじゅつとう)が向いているし、一般的な肩こりであれば葛根湯(かっこんとう)でも充分に対処できる。
     そう話をすると、まずは二朮湯を試してみるとの事。
     一方、葛根湯の方も風邪の初期に使えるので、常備しておくためにとお買い上げ。
     女子大生のMちゃんに誘われて、飲みにお出かけ。
     Mちゃんが大酒飲みなのは知っていたが、彼女と飲み屋に行くのは初めて。
     そうか、成人したんだよねぇと感慨深い。
     Mちゃんは、中学生の頃から“育てて”いたのだけれど、大学生になって新しい彼氏ができたという事で私は振られてしまった。
     ……と書くと、なんだかアブナイ感じがしてよろしい(笑) 
     正確には、まだ中学生だったMちゃんに付きまとうストーカー野郎(私よりも年上)がいて、その退治をした事で慕ってくれたのだ。
     以来、交際を続けたものの私の方は結婚してしまい(一時は破談させてやるという勢いだったが、自分がストーカーになるのを嫌って断念)、「不倫でもいい」と宣言して大学受験に望み、大学に通うようになって視野が広がったのか成長したのか「憧れと恋愛の区別がついていなかった」と言って、先に書いたように新しい彼氏を紹介された。
     ううむ、ドラマが1本書けそうだなコレ(・_・)
     で、なんで今回呼び出されたのかと思ったら、その新しい彼氏との関係が進む中で、他に言い寄ってくる男性が2人いて、それをどうしたらいいものかと相談された。
     おおっ、お前も男を手玉に取るようになったか(⌒▽⌒)
     と言ったら、「違うよ~」と否定した。いや、彼女が困っている理由は分かっている。
     優しいというかなんというか、振った相手を可哀相だと思い、また、振って関係が壊れる事、相手に嫌われる事を極端に恐れるのだ。中学時代のストーカー野郎に付きまとわれた時もそうだったけど、変わってないねぇ。
     俺の事は、振ったくせに(笑)
     それは、「許してくれそうだったから」とか。うう…、“いい人”は“いい男”にはなれないんだね。
     と返したら、「女の敵だから、いい人じゃないでしょ」とツッコミを入れられた。
     左様で_(._.)_
     で、なんでそれを私に相談するワケ?
     そう尋ねたら、「いや、どうやって振ってるのか聞きたかったから」と言う。
     俺は振られた事はあっても、自分から振った事はありません(苦笑)
     そんな“もったいない”事できるほど恵まれてないもの。
     何もしなくても言い寄られるなんてウラヤマシイぞ(´¬`)
     とまぁ、冗談混じりに話を聞いていたのだが、どうも嫌なニオイもする。話からすると、2人とも相手の女性の事をちっとも考えてない印象を受ける。
     あっ、自分と同じニオイがして嫌な感じがするんだな、私σ(^◇^;)。
     となると、振る振らないよりも、自分の中で一線をどこに引くかを決めておいた方がいいんじゃないかとアドバイスした。
     下手に許していたら相手の行動と想いはエスカレートするばかりで、それこそ途中で関係を切るのが難しくなる。
     そして、早いところ新しい彼氏に押し倒してもらいなさい。
     どちらかというと男の方が八方美人で、どんな女性にもイイ顔をしようとするけど、女は好きな男性にハマると他の男には冷たくなるもんだから(笑)
     とまぁ、酔いが回ってきて、あまりアドバイスにならなくなってしまった。
     だって、Mちゃんの飲むペースが凄いんだもの。焼酎・ウィスキー・ウォッカと続けて、なぜ酔わないんだお前は(^-^;
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     記載内容を利用して生じた結果について、当方では責任がとれませんのでご了承ください。
     また、筆者が思った事や感じた事を率直に書いている事柄に関しましては、反証可能な事実誤認以外の訂正には応じられません。
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     また、『コミュニケーション』のコーナーでWEBラジオ番組『幻想時間』を公開しています。
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  • ≪通巻22号≫
    『バンダイミュージアム』/医者と患者は敵同士!?/めまいの漢方薬/血液の停滞を取り除く/皮膚病の薬は人に頼まないで/21歳の飼い猫/心配な患者さん

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                    ≪通巻22号≫
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    発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
    編集 : 北村俊純
    窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
    ※9月16日(火)……『バンダイミュージアム』
    ※9月17日(水)……医者と患者は敵同士!?
    ※9月18日(木)……めまいの漢方薬
    ※9月19日(金)……血液の停滞を取り除く
    ※9月20日(土)……皮膚病の薬は人に頼まないで
    ※9月21日(日)……21歳の飼い猫
    ※9月22日(月)……心配な患者さん
    ******************* 先週の平凡な日記 *********************
    ◆9月16日(火)/2003年◆
     虫刺されと汗疹(あせも)の薬がこの頃よく出る。
     しかし患者さんの患部を見てみると、どうも汗疹ではなく状況からして、日光皮膚炎だと思われる事がよくある。
     今日来た患者さんは、旦那さんにはドラッグストアーで『ムヒ』を買ってきてもらったとか。
     虫刺されの薬だから、汗疹にも湿疹にも効かないんだけど(^-^;
     おそらくドラッグストアーで、肌が赤くなっていると言って、店員の方も患者さん本人じゃないから分からなくて季節的な事から虫刺されの薬を勧めたのだろう。
     頼まれたという人に薬を売るというのはかくも厄介であり、やはり患者さん本人が相談に来てくれるのが望ましい。
     注文のあった薬を発送して、私は午後からお出かけ。
     月に一度のIちゃんとのデートである。
     行った所は、千葉県のJR松戸駅前にオープンした『バンダイミュージアム』。
     http://www.bandai-museum.jp/main.html
     ここのところはIちゃんのリクエストでデートコースを選んでいたので、今回は私の好みで。
     オープン当初から興味はあったのだが、身近に行った人がいなくて情報が入ってこなかったため敬遠していたのだ(笑)
     で、行ってみた感想としては「ハァ~、(´д`)」であった。
     いわゆるオリジナルグッズがあったりして、買い物をするのならば楽しめるのだが、ミュージアムとしては中途半端な感じが否めない。
     “ガンダムの実物大胸像”(全長約5.6メートル)も、質感がオモチャっぽくてリアル感に乏しい。
     宣伝文句として「アニメ作品のガンダムを実在する歴史としてとらえ、モビルスーツを実在する兵器として考えます。」と謳っているのなら、現実の戦争記念館のように『一年戦争博物館』と銘打って、作品中に登場した兵器などを展示したり、スペースコロニーでの生活や作品中における“当時”の流行などを考察した解説などがあれば面白かったのに。
     『ウルトラマン』や『仮面ライダー』などの展示があるキャラクターワールドも「世界観をアカデミックに検証しています。」と言うわりには、ファンが趣味で制作しているホームページなどの方が優れた考察を披露していたりして、ミュージアムの名に恥じる作りになっている。
     食事の方はガンダムカフェで『ニューヤークプレート』を食べたのだが、これがもう不味くて不味くて(笑)
     あまりの不味さに怒る気も失せるくらいだった。せめて、千円以下ならば納得しないでもないのだけれど。
     作品にちなんだ『ザビ家の食卓』というディナーコースがメニューにあったが、ちょっと怖くて試せそうもない。
     どうせ高くて不味いのなら、NASAが開発した宇宙食を出してくれればいいのに。あれなら、不味くても許せる(笑)
     http://www5c.biglobe.ne.jp/~ikuma/
     一応小物などをIちゃんにねだられて買ってあげたのだが、そのIちゃんの感想は「ナンジャタウンのなりそこないよね」との事。どっとはらい(⌒▽⌒)
     http://www.namco.co.jp/tp/ その後で近くのラブホテルへ行こうとしたのだが、Iちゃんの親戚が近いので別な所へという事で二駅ほど移動してホテルを探した。
     見つけたホテルが『HOTEL再会』。
     http://www.hotel-net.co.jp/saikai/
     なんだ、この狙ったような名前は(笑)
     まぁ、『やり逃げ』とか『結婚』とかの名前のホテルがあったら嫌だけど。
     部屋は、サイトに掲載されている写真ほどには綺麗ではありせん。
     お風呂場も造りが安っぽくて、ちょっとゆったりできる雰囲気じゃない。
     料金の安さと、フリータイムの長さが良かったというところか。
     Iちゃんを駅まで送って別れた後に彼女からメールが入った。
    「実は、いつも不完全燃焼なので思いっきり甘えてみたいなぁ。」
     
     さて帰ろうと思ったら、某事務所から電話が入った。
     NTTのBフレッツの工事が終わったので、パソコンとの接続をして欲しいとの事。あうっ(^-^;
    「すぐに駆けつけます」と我ながら安請け合いをして事務所に向かった。
     途中でLANケーブルなどが必要になるなと思い電気店に入ったら、その事務所の事務局長のKさんが買い物をするところだった。
     念のために買った物を確認するとケーブルの種類が違う。
     お店の人にキャンセルしてもらって買い直した。アブナイアブナイ。
     事務所に行って、パソコンとの接続やらルーターの設定やらやら。
     インターネットへの接続は難なくできたものの、事務所にあるパソコン全てでプリンターも共有したいとの事だったのでプリンタサーバー機能付きのルーターを購入したのに、どうしてもプリンターとの接続が上手くいかない。
     終電間近になりタイムアップ。続きは明日に持ち越しとなった。
     (T-T)シクシク。
     帰ってから録画したテレビニュースを遅い夕食を食べながら観た。
     自民党の総裁選挙自体がまるで総選挙であるかのようなマスコミの取り上げ方に苦笑。しかし、候補者の過去の映像が出てくるというのは、まぁ可哀想にと思わなくもない。
     例えば北朝鮮による拉致問題に関しては、高村氏は外務大臣時代に野党から追及されてものらりくらりと誤魔化す事しかしていなかったし、藤井氏などは同問題に取り組んでいる他の議員に野次を飛ばしていた。
     
     琵琶湖で家族連れのヨットが転覆したとのニュース。
     救命胴衣を誰も着けていなかったなんて、大人は死んで当然、子供が迷惑。
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    ◆9月17日(水)/2003年◆
     できれば昨日解決したかった某事務所のプリンターの設定をしに出かけた。
     プリンターのドライバーを最新のものに入れ替えたりと色々と試したが、プリンターはウンともスンとも言わない。
     これはもう手に負えないと、ルーターのメーカーに電話する事にした。
     しかし、サポートセンターになかなか繋がらいない。
     サポートセンターの電話回線が少ないのだろう。
     何度か掛け直すこと延々3時間あまり。
     やっとつながったと思ったら、「ただいま混み合っております。しばらくお待ち下さい」との自動応答のアナウンス。そのまま20分ほど待つことに。
     そしてサポートセンターの人に聞いて分かった事は、やはりプリンターのドライバーの干渉によるものだった。ルーターを通すので、双方向印刷機能が使えないように設定して下さいとの事。
     なんだよー、説明書のドコにもそんなの書いてないぞー( ̄▽ ̄|||
     分厚い説明書は敬遠されがちだけど、それは重要なことじゃないんかい。
     
     作業が終わったところで、別室で行われていた会議も終わったようでKさんに飲みに誘われた。
     近くの居酒屋で乾杯。
     聞いた事のないお店だが、チェーン店のようである。フロアは少し大きめで、雰囲気は悪くない。悪いのは店員の物覚え。
     注文した物が、ことごとく来ない。来ない。来ない。やっぱり来ない。
     私を含めて6人ばかりで行ったのだが、いい加減みんな呆れてNさんが店長を呼んだ。いつもなら私がやりそうな事であるが、今日は代わりにやってくれる人がいて良かった(苦笑)
     お詫びにとビールのジョッキをサービスしてくれたが、その後もやっぱり注文した物が何度か忘れられる。大丈夫か、この店(?_?)
     偶然にも元医療関係者の人がいて、医療ミスの話など。
     先日テレビで医療ミスに遭わない為のノウハウをやっていたが、あんなのはダメだと。
     テレビでは、“医者にプレシャーをかけるのが良い”という事で、親類などを同席させるとか、納得いくまで質問するなどの方法を勧めていた。
     確かに“戦略”としては間違っていないが、それはやっぱり“戦う”方法であって、医者とのパートナーシップによって治療する目的からすると外れている。
     人間、頼りにされて嫌なことはない。医者も人間なのだ。賞賛し、感謝して、「貴方だけが頼りです」と煽(おだ)てて乗せて、能力を最大限に使ってもらった方が良い(笑)
     カルテの開示だって、初めから敵意剥き出しで挑んで(笑)くるような人には見せたくないのは当然だろう(事の善悪は別にして)。
     治療を受ける時から仲良くなって、情をからめて開示をお願いした方がすんなり出てくる。
     テレビで言っていた事は、どちらかというと制度として整えなければならない事で、患者と医者とを敵対させるのを助長しているようで、賛同しかねるという意見を拝聴。私も同意である。
     あと、医者を取り巻く問題としては“小さなミスと命に関わる重大なミス”の間の幅が広すぎて、感覚が麻痺してしまう事だろう。
     もちろんどんな職業でも、些細なミスも見逃さない姿勢は大事だが、現実には難しい。何重ものチェックを入れれば業務に支障をきたすから、どこかで妥協が必要になる。
     そしてその妥協がミスを生む事になるのだから、堂々巡りとなる。
     一方、真面目な医者ほど患者の苦しみを自分の事として背負い込み、精神的に追い込まれて現場を離れる事を余儀なくされる。これを業界用語で『もらい病』と呼ぶ。
     患者にとっては理想的な医者という事になるのだろうが、それをそのまま放置していては、みすみす良い医者を失う事になりかねない。つまり、医者を精神的にサポートする仕組みも必要なのだ。
     例えば、『医療事故市民オンブズマン』などのように医療事故で悩む人をサポートする組織が最近は増えてきている。
     http://homepage3.nifty.com/medio/
     しかし、医者に自信と誇りを持たせるための“市民による”組織というものは存在しない。もし医者が自分で自分を自画自賛したら馬鹿である。先のように、患者さんに乗せられてその気になって傲慢になるのも馬鹿だろう。
     職業においての仕事というものは“できて当たり前”ではあるが、医療においてはなかなか“治って当たり前”とはいかない。しかし、治せなければ“ミスでなくても責められる”のが医者である。
     だからこそ、医者を応援する応援団もまた、市民の中から生まれる事を期待したい、というところで話を〆た。
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    ◆9月18日(木)/2003年◆
     旦那さんが風邪気味というお客さんが来店。
     旦那さんにはオデキの治療で排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を良く買ってもらっている。
     今回は鼻がつまり熱があるという事で、麻黄湯(まおうとう)を勧めた。
     詳しく話を訊くと、すでに扁桃腺も腫れている模様。扁桃腺炎には桔梗湯(ききょうとう)を用いるが、その桔梗湯の成分に芍薬(シャクヤク)などを加えたものが排膿散及湯でもあるので、家にまだあるようだったら合わせて飲む事を勧めた。
     物静かそうなお客さんが来店。
     ところが商品を告げる段になって、ものすごい大声にビックリ。
     思わずビックリした顔をしてしまったのだろう、お客さんにその大きな声で自分は耳が聞こえないのだと説明された。なるほど納得。
     唇の動きで少しは分かるとの事なので、私も口を大きく開けてゆっくりとお話した。
     
     頭痛とめまいがするという患者さんが来店。
     詳しく話を訊くと肩こりもあるとの事。また、ヘルニアを患ったことがあり、胃下垂ばかりでなく内臓下垂になっているらしい。
     となると、漢方で言うところの“胃内停水”が原因かもしれない。
     胃が冷えたり、胃の働きが弱くなると胃の中の水を体内で捌(さば)けなくなってしまい、頭痛や吐き気を引き起こすようになる。
     手足が冷えて急激な頭痛がする場合は呉茱萸湯(ごしゅうゆとう)、喉が渇いて吐き気や下痢を伴う場合は五苓散(ごれいさん)、眩暈(めまい)が強い場合は苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が良い。
     今回の患者さんは以前に漢方薬を煎じて飲んだ時に、ものすごく不味いうえに、たいして効かなかったとかで漢方薬は嫌だと言う。嫌なものを無理には勧められない。ただし、話からすると本当に漢方薬だったのかは疑問だが。
     とりあえず別な市販薬を勧めて、アドバイスとしては夜中に胃の冷える物を食べないように伝えた。具体的には、果物やコーヒーなどだ。特に、コーヒーは“温かく”して飲んでも胃を冷やすので要注意。
     友人のT氏から、「夜飲みませんか」とのメールが入った。久しぶりにK氏も合流できそうだという事で、二日続けて飲む事に。
     閉店作業をお母んに頼んで、少し早めにお店をあがった。
     新宿で待ち合わせて、K氏推薦のお店『串八珍・八珍亭』へ。
     http://www.hoso-foods.co.jp/
     K氏のお薦めメニューは『串キャベツ』との事なので、3人分を注文した。
     出てきてビックリ、四つ切りくらいの大きさのキャベツが、デンッと目の前に置かれた。味噌を付けて食べるらしい。
     さすがにキャベツをそのまま出すだけあって、キャベツ自体に甘味があり美味しい。
     飲み物の方は酎ハイやサワーを注文したのだが、そちらはアルコールが薄いうえに大甘で、やや閉口した。
     お腹がいっぱいになってきたところでオツマミにチーズを注文したら、こちらは満足。カッテージチーズとクリームチーズを混ぜ合わせてブルーベーリージャムを和えた物を固目のパンに塗って食べる。ううむ、これは家でも試したいな。
     ちょっと困ったのが注文忘れ。昨日のお店ほど酷くはないが、度々せっつかないと出てこなかった。
     隣や向かい側の席のお客さんも、「○○が来てないんだけど」とやっているところをみると、どうも今日の店員の能力が低いのではないか。
     それと注文しようとしても、なかなか店員が捕まらない。
     注文しようと思うと、料理を運んだり食器を下げたりするときにサッと通り過ぎてしまう。ちょっとくらい、周囲を見回して行けよと思う。
     私を含めて3人とも飲食店でバイトをした経験があり、現在も接客商売をしている。だもんだから、こうゆう場面に出くわすと、ものすご~~~~く気になってしょうがないのだ。いつ誰が“先に”ドンッとテーブルを叩いてもおかしくない(苦笑)
     しかし、T氏によると最近は『三月うさぎ』の接客が日に日に悪くなっていくので、そっちの方が気になると言って「今日はいいや」との事。私も、昨日の飲み屋の方が酷かったので、気長に待つことにして良しとした。
     http://www.sangatuusagi.co.jp/
     実際、今日のお店の場合は店員の能力は低いかもしれないが、それをカバーできるだけの“人柄”で許せない事もない。これがマニュアル通りの対応しかできない店員だと、謝る言葉もウソ臭くて余計に腹が立ったりする。しかし、上手い人(あえて本当の人柄ではなくテクニックとして)は、ちゃんとお客の怒りを解く事ができる。客商売では重要なテクニックだ。
     客の注文を間違いなく届けるという基本的な能力が低くても、客の怒りを解く事ができるというのは立派な職能として認めても良いだろう。
     それだけにT氏は、「嬉しいサービスをしてもらった経験が無いのかね」と不思議がっていた。激しく同意(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)
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    ◆9月19日(金)/2003年◆
     今日は漢方薬の講習会である。
     テーマは『活血化お剤』、簡単に言えば血液の停滞を取り除く治療の事だ。
     「お」の漢字が、unicodeコードでないと表示できないので、ひらがなのまま表記するが、「お」というのが“滞る”という意味で、血が滞る事を『血お(けつお)』、あるいは『お血(けつ)』と呼ぶ。お尻とは関係ない(笑)
     その『血お』は大きく分けると、次の2つに大別される。
     “非生理的血液の停滞”→鬱血(うっけつ)、内出血(打撲、手術)、子宮筋腫など。
     “微小血液循環障害”→粘調性化(いわゆる血液がドロドロの状態)。
     『活血化お薬』の分類は、効果によって“活血”(かっけつ)・“化お(かお)”・“破血(はけつ)”の3つに分類される。
     “活血”は、主として動脈系の血管を拡張する事によって循環改善に働くもので、鬱血を取り除く効果は弱く、漢方薬には補助的に配合されることが多い。
    代表的な生薬は、当帰(トウキ)と川きゅう(センキュウ)だ。
     “化お”は、主として静脈系の鬱血を改善する作用を持ち、活血に働く物も多い。代表的な生薬は、牡丹皮(ボタンピ)や芍薬(シャクヤク)がある。先の当帰と芍薬を合わせた漢方薬の当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、生理不順や生理痛などの婦人病に用いられる。
     “破血”は、鬱血の除去、凝血や血腫の分解吸収に働くもので、化お薬よりも効果が強い。代表的な生薬には、桃仁(トウニン)や紅花(ベニバナ)がある。
     活血化お薬を組み合わせた漢方薬が『活血化お剤』なのだが、原因や症状によって5つに分類される。自分が現在患っているモノがあれば、ぜひ相談していただきたい。
     “寒凝血お(かんぎょうけつお)”
     寒がりで手足が冷たい(特に暗紫色になる)手足の疼痛、下腹部の痛み、生理が遅れがち。シモヤケ。
     →当帰四逆加呉茱ゆ生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
     →当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
     当帰は体を温めて血管を拡張するので、普段は体力が少ない人などに効果がある。
     “熱盛血お(ねっせいけつお)”
     疼痛(刺痛・灼痛・冷やすと軽減)、出血腫瘤、熱感。左下腹部に抵抗感や圧痛が顕著。
     →桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
     この桃核承気湯は、活血と破血の効果があり、逐お(ちくお)と呼ばれる作用がある。血おを駆逐するという意味で、それは効果が強いという事でもあり、昔は妊娠初期の堕胎にも使われたらしい。ただし、堕胎の効果については臨床試験が行われていないため、現代においては確認されていないとの事。
     むしろ体を冷やす作用が強いため、日本の気候ではあまり用いる事は少ないようである。
     
     “気滞血お(きたいけつお)”
     気滞とは、現代的に言えばストレスの事だと思ってもらって構わない。ストレスや自律神経失調が原因で血おになってしまった場合である。
     血お症状+膨満感、いらいらして怒りっぽい。重い生理痛、生理不順。
     →桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
     →加味逍遙散(かみしょうようさん)
     →小柴胡湯(しょうさいことう)
     補足すると、『活血化お剤』を5つに分類しているが、桂枝茯苓丸は血お全般に対して広く用いる事ができるそうだ。よほど体力が落ちているか、妊婦でなければ、最初に選んでみてもいいだろう。
     加味逍遙散は、生理が始まるまでの一週間程度が苦しい場合に事前に用いると楽になるようである。また、甘草(カンゾウ)という生薬が入っており、これは副腎皮質ホルモン様作用があり、ストレスに対する抵抗力が高まる。
     小柴胡湯は普通は食欲不振や胃腸虚弱に用いるのだが、ストレスは胃腸に影響を及ぼし、胃腸が弱ると肉体的にストレスが溜まりやすくなるという悪循環に陥(おちい)るのを防ぐのに役立つ。だから単体で用いるよりは、他の漢方薬と一緒に用いるのが望ましい。
     “気虚血お(ききょけつお)”
     血お症状+元気が無い、疲れやすい、食欲不振など。
     →補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
     補中益気湯は胃腸を丈夫にすると共に、名前の通り気力を増す効果がある。
    その辺の栄養ドリンクなんかより、よほど体力回復が期待できる。この補中益気湯と、桂枝茯苓丸を一緒に服用する事で血おを取り除きつつ体力を回復するのという訳だ。
     “血虚血お(けっきょけつお)”
     血お症状+皮膚につやが無い。顔色が悪い、爪が割れる、目がかすむ、貧血。
     →四物湯(しもつとう)
     →当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
     四物湯を用いる場合に気をつけなければならないのは、胃腸障害が無い事が条件となる。これは地黄(ジオウ)という体を冷やす生薬が入っているからだろう。同時に当帰と芍薬が入っているので、日本では当帰芍薬散で代用される事が多い。皮膚の色つやを良くするためというように、目的を限定した使い方になると思われる。
     ところで、ウチでは婦人病全般に効果があるという事で、『婦人華(ふじんげ)』という商品を取り扱っている。(医薬品錠剤・顆粒)
     この婦人華、患者さんの評判も良く、中には母娘姉妹の3人でという事でまとめ買いされる人までいる。
     成分的には桂枝茯苓丸当帰芍薬散を合わせて、さらに甘草(カンゾウ)と人参(ニンジン)が入っており、いわば生理痛を軽減するための短期服用にも、子宮筋腫の治療などの長期服用にも使う事ができるので、売る方も便利に使えるので重宝している。
     しかし、文献などには桂枝茯苓丸当帰芍薬散を合わせた処方というものは存在しない。なので、どうしてメーカーがそういう処方をしたのか不思議に思っていた。
     そこで、講師の方に尋ねてみたところ「ああ、その処方だと加味逍遙散に近くなりますねぇ」と言われた。
     ああっ、そうか!
     なるほど~、確かに。今まで、ついぞ気がつかなかったσ(^◇^;)。
     となると、婦人病に限らず男性で手術をした術後に用いたりという使い方もできるな。覚えておこうφ(..)
     腎臓病を患っていた6歳の長男が死亡し、母親が山形県内の山に埋めたという事件のニュース。
     観ていたニュース番組のキャスターが「子供が最後に頼りになるのは母親だけです」と言っていて、後で他のチャンネルのニュース番組を観ていたらそちらのキャスターも全く同じコメントをしていた。
     ホントにホントにそうなのだろうか?
    “親が子供を愛して当たり前”という思い込みに間違いは無いのか?
     障害を持った子供を育てている親や、完治は無理と診断されている病気を抱えた子供を看病している親とは、何人も会っている。
     そういう境遇の親による手記を読んだり講演を聴いたことのある人ならば、「この子を殺して自分も死のうと思いました」という言葉を見聞きした事があるだろう。おそらく同情を寄せたはずである。
     では、こう言われたとしたらどう思うだろうか。
    「この子が死んでくれれば楽になるのに」
     同情ではなく非難するのではないか。一瞬でも、「なんて事を言うんだ」と思うのでは?
     コレを言われた時に発するべき言葉を私は未だに見つけられないでいる。
     まさか「そうですね」と同意することを言えはしないし、しかしその苦しみを思えば、「そんなこと言うもんじゃない」と否定することを言える訳もない。
     自分の子供を愛する事が当然だとしても、毎日毎日一分一秒“愛し続ける”という事が果たして、人間に可能だろうか。いや、可能な人がいたとして、自分はできるからと他の人にも強制する資格があるだろうか。
     子供を生んだら育てる事に責任を持たなければならないとして、残りの自分の人生を全て費やさなければならないのだろうか。自分の矜持としてそうするというのなら、それは尊いことだと思うが、それを他人が強要するというのなら、まるでその子供を生んだ事が、その子供が生まれてきた事が罪のようではないか。
     今回の容疑者である母親は、子供に虐待も加えていて「このままでは殺してしまう」と思い、元夫の家に連れて行こうと車に乗せたものの、車中で子供の容態が悪化して死んだため、遺体を山中に埋めたと供述しているらしい。
     供述内容の事実確認はこれからとなるが、もしそれが本当なのだとしたら、私はもっと早く“母親としての愛情”と“母親としての責任”を放棄していてくれればと思った。
     道徳的に許されなくても、法的に違法だとしても、子供を病院に入院させて出会い系サイトで交際を始めたという男性とともに失踪してくれれば、病状は別として子供はその日に死なないで済んだかもしれない。
     子供が健康だったとしても、子育ての大変さは経験者ならば分かるはずだ。だからこそ、余計に子供を虐待する親などのニュースに憤るのだろうとも思う。
     だがしかし、その“親が子供を愛して当たり前”という認識が、子供を捨てるという子供にとっての最終的な“安全”を確保する事を阻害しているのではないだろうか。
    「子供が最後に頼りになるのは母親だけです」というニュースキャスターの言った考えこそが、子供を死に追いやった原因ではないのかと私には思えてならない。
     それとも、この考えは私がまだ自分の子供を持った事がないからなのだろうか。
     確かに、“子供の幸せ”というものがどんなモノなのかは今の私には想像できない。
     ただ、幸せのカタチは分からなくても、“生きてさえいれば”という希望を子供に託すとするならば、子供を捨てるという選択は、尊い命を守る方法の1つとして加えておきたい。
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    ◆9月20日(土)/2003年◆
     台風が近づいていて、朝からサーッという感じの雨が降っている。
     雨は好きだし、涼しくて良いが、週末の雨はお客さんが来なくて困る。
     サトウ製薬の営業マンが来訪。
     土曜日に得意先周りとは、ご苦労様です。
     せっかくなので注文を…といきたいところなのだが、もっか仕入れの必要な物は無い。あるのは、消費期限が迫っていて返品する物ばかりである。申し訳ない。
     『ぜにたむし』という薬を下さいというお客さんが来店。旦那さんに頼まれてきたらしい。
     しかし、『ぜにたむし』は病気の名称であって、『ぜにたむし』という商品名の薬は無い。
     だが、以前にチューブの薬を使っていたと言う。
     どうも旦那さんは、効能書きの部分を薬の名前だと思っている模様。
     頼まれ物なので、ぜにたむしに効くからといって他の薬を勧める訳にもいかない。
     せめてそのチューブを持ってきてもらうか、同じ効能なら他の薬でも良いのかを確認してきてもらう事にした。
     しばらくして、さっきの『ぜにたむし』の薬を求めにきたお客さんがみえた。
     どうやら患部は掌らしい。しかも硬くなっているという。
     うう~ん、ぜにたむしが手にできるというのは滅多にない。本当にぜにたむしなのだろうか。どうも湿疹が角質化したようにも思える。
     また、足には先の薬を使っていたそうなのだが、掌には使った事はないとの事。もし、ぜにたむしでなく湿疹などだったら薬を間違えると悪化してしまう。
     ところが、さらに詳しくお話を伺うと、旦那さんは病院に入院しているとか。
     お客さんは「皮膚科の病院じゃないから」と言っていたが、皮膚の一部を顕微鏡検査するくらいならば皮膚科でなくてもできるはず。少なくとも、入院設備のある病院ならば、小さくても頼めば調べてもらえるはずである。
     皮膚病の薬の誤用は、命に関わることは少ないとはいえ、やはり怖い。
     今回は旦那さんが入院しているという事で仕方が無いが、皮膚病はできれば薬を人に頼むというのを避けてもらいたい疾患である。
     T姉からメール。
    「今○○市にいるんだけど、いいラブホテル知らない?」
     なんでそれを俺に訊く(笑)?
     しかもそれで、「××がいいんじゃない」って返信する私も私だが(^^ゞ
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    ◆9月21日(日)/2003年◆
     今朝は寒くて目が覚めた。
     先週まで残暑が厳しかったのに、タオルケット一枚では寝られなくなったか。やっぱり秋なんだなぁと思いながら、クシャミ連発。
     体を温めるには風邪に使う麻黄湯(まおうとう)か、手足の冷えを取る麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)というところだが、胃腸強弱な自分にはちょいと強すぎる。
     同じく麻黄(マオウ)が入っていても量が少ない小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を飲んだ。もともと気管支喘息や鼻水が出る場合に使うので、多分大丈夫だろう。(←多分かい)
     午前中は雨を眺めながら、商品棚の掃除。
     お客さんが来ないもんだから、はかどるはかどる。
     掃除ばかりがはかどっても困るのだが。
     それでも、午後になって小雨になてから、患者さんがチラホラ。
     ほとんどが、風邪気味という事で、症状の進み具合に合わせて漢方薬をお出しした。
     面白いのは、前回の日記にも書いた『地竜(ぢりゅう)』
     (9月13日の日記を参照)
     良く効きますよと紹介しても、男性の患者さんは尻込みをしてしまう。
     ところが、女性の患者さんはほとんどの人が買っていく。自分で服用する場合もそうだが、子供や旦那さんに飲ませる時には「どうせ効能書きは見ないから、黙ってれば分からないわよね」と、あまり気にしない。ホントは、効能書きはちゃんと読んで欲しいところだが、知らない方が良いこともあるということで(笑)
     夕方に、お母んが実家の飼い猫を動物病院に連れて行った。
     最近は、餌をねだるからと出しても食べないので点滴を受けさせるためだ。
     と言っても、この猫、私が小学生の時に拾ってきた……正確には勝手についてきて、そのまま居ついてしまった猫である。
     当時は痩せ細っており、今にも死にそうだったので動物病院に連れて行ったものの、獣医師からは「長くは生きられないでしょう」と言われた。
     だから名前を「丸々ふとるように」と『マル』と名付けたら、なんとホントに丸々と太りだし、とうとう今年で21年目である。
     つまり、人間の年齢で言えばすでに100歳前後で、いわば老衰なのだ。
     ついこの間も腎臓が悪くなって病院に連れて行った時には、診察申し込み用紙の欄には20歳までしか表記が無くて、病院の看護婦さんも困っていた。獣医師の話によると、今までに猫の最高齢は17歳までしか診たこと無いとの事。
    「長生きはしてみるもんですね」(どっちが?)
     今回の診察の結果は、肝臓の機能不全だった模様。
     まず腎臓の機能が低下して次に肝臓が悪くなるとは、人間と同じなのだなと妙に感心してしまった。
     そろそろお別れは覚悟しておかないとならないな。
     ネットでの葛根湯麻黄湯の注文が殺到。
     今はひいていないが、風邪に備えてとの事。
     メールマガジンの日記に書いた影響か。
     店頭売りの方が寂しいので売り上げが良くなるのは嬉しいが、ちょっと迂闊な事は書けないなと自戒。
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    ◆9月22日(月)/2003年◆
     便秘薬を求めて患者さんが来店。
     いつも使っているとの事で、『コーラック』をお買い上げ。
     体への負担を考えると漢方薬の防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)か、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)、あるいは『サトラックス』(医薬品顆粒)がお勧めなのだが、やはり「いつも使っている」という安心感で選ぶのは仕方のないところか。
     歯痛の患者さんが来店。
     痛み止めをということだったが、痛み止めは痛みを感じなくさせるだけなので、化膿止めの方が良いとお話して、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を勧めた。
     オデキなどの化膿全般に使える便利な漢方薬である。それだけに、痛みが治まって安心されると困るので、早めに歯科医に行くように申し添えた。
     旦那さんの咳が止まらないとの事で、お客さんが来店。
     旦那さんが薬を指定しているので、それをお買い上げ。
     しかし、症状からすると麦門冬湯(ばくもんどうとう)の方が合いそうなので、一応説明した。
     麦門冬湯の成分は、名前にもなっている麦門冬(バクモンドウ)を始めとして、半夏(ハンゲ)も甘草(カンゾウ)も、咳を止めると言うよりは胃の働きを良くする作用がある。
     それがなんで咳止めの漢方薬かと言うと、咳の中でも特に“痰の絡む咳”は“胃内停水”という胃の働きが悪くなって体内の水が捌(さば)けない事が原因と考えられるからである。
     つまり、胃の働きを改善する事で咳を治すのだ。
     原因を治さないまま咳止めを飲み続けても、むしろその方が薬代が無駄となる。
     奥さんは納得してくれたが旦那さんは、さて……。
     眩暈(めまい)がするという患者さんが来店。
     いつもは、他の漢方薬のお店に行っているのだが、薬が切れて買いに行ったところ休みだったのでいらしたとの事。
     でもって、そのお店で買った漢方薬はというと分からない模様。
     一口に“めまい”と言っても原因はさまざま。色々とめまいの起こる状況や、他に病状が無いかなどを尋ねていく。
     今回の患者さんは、以前に突発性難聴症で通院していたことがあるとの事。
     また、舌の先が炎症を起している。口内炎などは、胃を悪くすると現れる症状だ。
     そして、めまいは朝起きる時と夜寝ようとする時。それと、お風呂をあがった時だと言う。
     お話を聞いていて、思わず「ギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)」と悲鳴をあげそうになったのは、お風呂上りにビールを飲んでいると言われた時。
     急激な体温の変化は、めまいの原因になるうえに、胃が悪くなっているところでビールを飲んでいたのでは、そりゃあ、めまいにもなるかと……σ(^◇^;)。
     さらに、病院でもらった口内炎の塗り薬は気持ち悪くなるからと使っていなくて、めまいの飲み薬も効かないからと飲んでないらしい。
     それで、漢方薬のお店に通っていたとか。
     うう……、使って気分が悪くなるなら医師に相談して下さい。効かないからと服用をやめる前に、やはり医師に相談して下さい。
     結局、内臓が弱っていて気温の変化に体がついていけない事からくるめまいだろうと判断して、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)を勧めた。
     でも、ちゃんと飲んでくれるか、心配~(⌒~⌒;) 心配~(⌒~⌒;)
     プレゼントキャンペーンとして用意した『ミニ箪笥(たんす)』だが、意気込んで80個も仕入れたら、10個ほど余ってしまった。あうっあうっ(>_<)  月末にまだ余っていたら、教会に寄付しようかな。寄付された方も困るかもしれんが(苦笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回の日記の内容は、いかがでしたか? 【感想アンケートのURLはコチラです】 http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/votecom_kitazono.htm ☆締切:2003年09月24日から7日間 ■■■■■■■■■■■□免責事項□■■■■■■■■■■■  記載内容を利用して生じた結果につい て、当方では責任がとれませんのでご了承ください。  また、筆者が思った事や感じた事を率直に書いている事柄に関しましては、反証可能な事実誤認以外の訂正には応じられません。  URLで紹介した先のページの著作権は、そのページを作成した人にあります。URLを紹介する事に違法性はありませんが、文章等を転載する場合は、作者の許諾が必要となります。 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& 趣味の活動 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& ◆TRPGのサークルに所属しています。  卓上ゲームが好きな人や、興味のある方は覗いてみて下さい。  また、『コミュニケーション』のコーナーでWEBラジオ番組『幻想時間』を公開しています。  私は主に、映画についてトークをしています(・v<)  http://www.snake-eyes.gr.jp/ -------------------------------------------------------------------  このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。  解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000109927.htm から。 -------------------------------------------------------------------

     

  • ≪通巻11号≫
    頼まれた薬はメモをして/森前総理の失言/風邪に備えた漢方薬の選び方/ガスターの服用に気をつけて/説明書を読みましょう/血流計の勉強会/同じ薬なのにダメ?

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                ≪通巻11号≫
    提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
    発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
    編集 : 北村俊純
    窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
    ※7月1日(火)……頼まれた薬はメモをして
    ※7月2日(水)……森前総理の失言
    ※7月3日(木)……風邪に備えた漢方薬の選び方
    ※7月4日(金)……ガスターの服用に気をつけて
    ※7月5日(土)……説明書を読みましょう
    ※7月6日(日)……血流計の勉強会
    ※7月7日(月)……同じ薬なのにダメ?
    ******************* 先週の平凡な日記 *********************
    ◆7月1日(火)/2003年◆
     子供から薬を買ってきてと頼まれたというお客さんが来店。
     子供といっても成人だが。
     お腹の具合が悪いという事らしいのだが、頼まれた薬の名前が思い出せないと言う。
     まず症状を尋ねてみたが、お腹の具合が悪いとしか聞いていない模様。
     ヘソの上が痛いのか下が痛いのかも分からない。
     下痢をしているのかどうかも尋ねたが、それも分からない。
     症状が分からないのでは、せめて合いそうな薬を勧めるという訳にもいかなくて困った。
     しきりに、よくテレビでも宣伝してるヤツとも言われるが、棚に並んでいる商品の半分はテレビでCMが流れている。
     どれでもいいから効くヤツをとも言われたが、初めに尋ねたように症状が分からないのでは手も足も出ない。
     結局はキャベジンを選んでいったが(おそらく正露丸と同じくらいに知ってる名前だったのだろう)、とりあえず封を開けなければ返品できる旨を伝えた。
     誰かに頼まれて薬を買いに来るケースは良くあるが、一番良いのは薬の空箱を持ってきてもらうことだ。まず、間違いが無い。
     それができなければ、せめてメモを持参してきて欲しい。
     ただ、以前も使っていたから今回の症状にも効くかどうかは本当のところは分からない。だから、治療するという事で考えれば、一番良いのは症状を事細かに聞いておいてもらう事だろう。
     ウッカリすると、重大な病気を見過ごす事にもなりかねない。
     湿気のせいかゴキブリ駆除剤を買いにくる人が増えた。
     しかし困るのが、商品名を勘違いしたまま買いに来る事。
    「バルサン下さい」と言われて商品を出すと「違う」と言われる。どうやら、アースレッドが欲しいらしいと分かるまでトンチンカンな会話が続いた。
    「バルサンですよね?」
    「ええ、バルサンが欲しいんです」
    「それでしたら、こちらですが」
    「でも、知ってるのと名前が違うわ」
    「は? バルサンですよね?」
     ゴキブリ駆除剤の事をバルサンと言うのだと思っていたようだ。
     このように、商品名が普通名詞として使われているというケースを探してみると、意外なほど多い事に気づかされる。
     たとえば、バンドエイドも商品名だが学校の遠足などの持ち物リストでも、そのままバンドエイドと書かれている事がある。正しくは絆創膏だ。確か、商品名を限定するのは好ましくないという意見がPTAから出た事があるのだが、おそらく書いた人は絆創膏という言葉を知らなかったか、名前のイメージが頭に焼き付いていてそう書いたのだろう。
     そう言えば、「ステープラー取って」と人に頼んで通じなかった事がある。相手の人は、ずっとホッチキスという名前だと思っていたと言うので驚いた。
     この手の話題で有名なのは、NHKだろう。歌詞の一部に商品名が入ってるという事で歌詞を変えさせたりして評判が悪い。かぐや姫の『神田川』では、クレパスをクレヨンと変えさせたり(ボーカルがその事を忘れてしまって結局クレパスと歌ってしまったが)、山口百恵の『プレイバックPart2』では「真っ赤なポルシェ」の部分を「真っ赤な車」と言い換えさせられた。しかし、“車”って……(^-^;
     一番呆れたのは、松本伊代の『センチメンタルジャーニー』で「伊代はまだ16だから」の部分を「私まだ16だから」と変えさせた事だろう。そりゃ確かに、芸名も商品名には違いないけどさ(笑)
     ちなみに、テトラポッドもテトラ社の商品名で、本来は消波ブロックと言わなければならないらしい。
     患者さんから薬をまけて欲しいという電話が入る。
     いや、それでなくてもウチは安くしすぎているくらいなのに。
     大型店なら他の商品の儲けを当てて激安商品を設定できるだろうが、ウチでは仕入れ値より安くなどできない。
    「仕入れ値より安くする事はできません」と伝えたら、「病院で同じ薬をもらった時にはもっと安かった」と言われた。
     そりゃ安いでしょ、保険のおかげで患者の負担割合は3割なんだから(^-^;
     負担割合が3割に上がる時にあれだけ騒がれたのに、ニュースを見ていなかったのだろうか。どうして、病院で処方される薬が安いと思ってるのだ。
     まさか、病院は大きいからドラッグストアーのように値引きして激安で販売してると思ってるんじゃあるまいなσ(^◇^;)。
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    ◆7月2日(水)/2003年◆
     今日は朝から次々とFAXで処方箋が入り、バタバタと患者さんが薬を取りに来た。
     ある患者さんから電話。今日は取りに来れないので、2日後に来店との事。
     ちゃんと電話してもらえるのはありがたい。
     中にはFAXを送っておきながら、別な薬局で薬を受け取って知らんぷりという患者さんもいる。その場合、用意した薬はロス(欠損)になる。
     なので、取りに来ない患者さんがいるとハラハラして持つ事に。
     情報番組で森前総理の失言の事をやっていた。
     太田議員の発言が物議を醸した少子化問題のシンポジウムで、「子供を生んで国に貢献した人に、ご苦労様と面倒をみてあげるのが本来の福祉」というような事を言っていたようだ。
     これはちょっと弁護できないなぁ(苦笑)
     障害者などはどうなのかとか、不妊症の女性はどうなんだと。
     今どき、「国に貢献できなきゃ助けない」って論理を信奉しているというのは、確かに呆れてしまう。
     ただ、例によって女性議員などが的外れな抗議をしているのにも呆れてしまうが。
     森前総理の発言で唯一まぁ賛同できない事もないかなと思うのは、「自由を謳歌しておいて」という部分だろうか。自分の責任で自由を選び、困ったら助けてくれでは虫が良いというのは、確かに思わないでもない。
     この発言を好意的に解釈すれば、「自分のためにも福祉に貢献しなさい」と言う含蓄のあるお説教だろう。100歩くらい歩み寄らないとならないけど(笑)
     しかし、抗議している女性議員の的外れぶりには、ちょっと私は歩み寄れない。
     辻元清美氏などのように議員秘書給与の流用などの明らかな犯罪行為ならともかく、主義や思想で議員辞職をせまるというのはいかがなものか。
     それを言うのなら、北朝鮮に対して好意的な主張をしてきた社民党の議員など総辞職しなければならないはずだ。
     あの悪名高いナチスでさえ民主主義の中で生まれた。ナチスの台頭を許したのは、偏った思想に政治が支配された事だ。日本も大政翼賛会ができて、戦争へ突き進む事を止めることが出来なかった。
     それらの事から考えれば、私は失言や暴言などですぐに辞職を迫ると言うのは、政治的に正しくないと思う。それでは政治家は仮面を被るばかりだ。仮面を被った政治家に国政を託そうという気は無くなり、ますます国民の政治離れが進むのではないか。
     失言おおいに結構。自分の考えを隠して国民を欺く政治家よりは、よほど信頼できる。自分が賛同できなければ、支持しなければ良いだけの事だ。
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    ◆7月3日(木)/2003年◆
     昨日に続いて処方箋がFAXで次々と舞い込む。
     しかし、調合が必要だったりしなかったので、手間としては極めて楽。
     もっとも、楽だと思っている時ほどミスを犯しやすいので注意注意。
     もうすぐレセプトの提出期限なので、先月分の処方箋をチェック。
     それと、先月提出したレセプトで患者さんの保健者番号が該当者ナシで戻ってきてしまったのが何枚かあるので訂正して再提出の準備。
     ところが、処方箋と照らし合わせても番号が間違えてないものが一件あって困ってしまった。
     川口市から戻ってきたものは、「番号不足」とか「登録失効」というように、どこが間違えているかも知らせてくれるので楽なのだが、さいたま市から戻ってきたものは「該当者ナシ」の記述だけなので、処方箋と照らし合わせて番号が一致してしまっては、どこが間違えているのかも分からない。不親切だなぁ。
     こちらのミスだけならば仕方がないが、患者さんが自分の保険が失効してるのを知らないで提示した場合もあるので、それはこちらでは調べようが無いのに。
     海外出張をする息子さんのためにと漢方薬を求めてお客さんが来店。
     葛根湯(かっこんとう)に麻黄湯(まおうとう)と桔梗湯(ききょうとう)。
     それに平胃散(へいいさん)を注文された。
     風邪と言ったら葛根湯ばかりを出す医師もいるのに、ちゃんと葛根湯の適応よりも症状が進んで熱が高くなった場合に有効な麻黄湯も合わせて、さらに扁桃炎を起こして喉が痛くなった場合の桔梗湯も忘れていない。
     風邪に備えた漢方薬の選び方としては完璧である。感心してしまった。
     しかも、風邪で胃の調子が悪くなった時のために平胃散まで選んでいるのだから、もはや何も付け足す事は無い。
     ちょっと寂しいかな(苦笑)
     口内炎の塗り薬が次々と出て品切れになった。
     こんな事も珍しいのだが、ここのところ暑かったり寒かったりしたせいかもしれない。
     口内炎は、ビタミンBなどが不足するとできやすいのだが、天候や気温が不安定だと胃腸が弱って栄養の吸収率も落ちるので、わりと患者さんが集中する。
     口内炎が出来やすいという人は、予防のためにもビタミンBの入った栄養剤を飲んでおくと良いだろう。
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    ◆7月4日(金)/2003年◆
     どうも、持病の喘息が良くならない。
     半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を飲んでいるのだが、悪くはならないものの低空飛行で安定してしまっている。
     う~む、見立てを間違えたかな……。
     どうも今回は、原因が特定できなくて上手くない。こんな事じゃイカンぞ。>俺
     お母んに相談したら、麦門冬湯(ばくもんどうとう)香蘇散(こうそさん)も飲んだらどうかと言われた。
    「そんなに飲むのは嫌だなぁ」と言ったら、「どれか当るでしょ」とのたまう。
     お~い(^-^;;; そんないい加減な(苦笑)
     ちなみに、半夏厚朴湯は体力低下や精神的なストレスが原因の場合、麦門冬湯は、気温の変化などに体がついていけずに胃を痛めて肺が熱を持っている場合、香蘇散はアレルギー性の喘息の時に使う。
     他にも体が冷えてるのが原因の場合は小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、体が温まって咳が止まらない場合は五虎湯(ごことう)、咳き込んで夜も寝られないくらいな場合は麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、などがある。
     いつもは当たるのだが、いったいどうした事か。
     文献を調べて、しばし勉強。
     スタッフと、病院で出されるガスターの話。
     http://www.naoru.com/gaster.htm
     高齢者や痩せている人には、本来はタブーのはずなのだが、胃薬として処方される事が多い。
     風邪と言えば葛根湯、というように胃薬として医師が手軽に扱ってるような気がする。
     相談薬局と銘打ってる訳でも無いのだが、病院でもらった薬が合わないようだと相談に来る患者さんのほとんどが、薬を調べてみると名前こそ違え、ガスターと同じ成分の類似した薬だったりする。
     でもって、ウチで処方してる訳では無いので、医師に直接連絡する事ができず、せいぜいが「医師と相談してみて下さい」としか答えようが無い。
     不謹慎だが、ここらで一発重篤な被害者が出て副作用が大きく取り上げられないと、医師の意識は変わらないのかもしれない。
     そうそう、そう言えば3年以上も胃痛に苦しんでいて、ウチで漢方薬の平胃散(へいいさん)を買って服用していた患者さんがいたのだが、平胃散を飲むのをやめるとまた痛くなると言うので、詳しく訊いてみると、やはり病院からガスターが出されている事が分かった。
     今までずっとウチに通ってきていたのに、一度もその事を聞き出せなかったのは汗顔の至り。
     そこで、医師と相談してガスターをやめるように伝えたところ、後日ガスターを飲まなくなってから3年も苦しんだ胃痛が治ったとか。で、胃痛が治ったのでずっと飲んでいた漢方薬もいらないとの事。ありゃ(^-^;
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    ◆7月5日(土)/2003年◆
     明け方から目が痛くて目が覚めた。
     うう…、目が痛くて開けられない(T-T)
     思い当たるのは、夕べ寝る前に仕掛けた『アースノーマット』(アース製薬株式会社)。
     http://www.earth-chem.co.jp/
     どうやら、空気中に散布された薬剤でアレルギーを起してしまったようだ。
     普通は、そんな事は無いのだろうが、我ながら難儀な体である事よ。
     目を洗って、アレルギー用の目薬を点(さ)した。
     うっすら開けた目で畳の上を見ると、蚊が何匹か落ちている。
     先日までは『虫よけ天然ハーブ』(フマキラー株式会社)を使っていたのだが、期待した効果が無くて変えたのだ。
     http://www.fumakilla.co.jp/
     効果覿面なのは良かったものの、こっちまで撃墜されてしまった(^-^;
     『虫よけ天然ハーブ』の方は、テレビCMでは玄関に置いておくと、ドアを開けても蚊が入ってこないようなイメージがあるが、実際に使ってみると蚊が平気で寄って来る。
     『虫よけ天然ハーブ』の容器の中に落ちて蚊が死んでる事から、ちゃんと効いてはいるようなのだが、それはつまり蚊が近寄ってこれると言う事でもあって、私はかなり蚊に食われてしまった。
     説明書を読むと、有効範囲が「玄関(2~4畳)」と書いてある。うう~ん?
     玄関は普通、そのまま廊下につながっていたりして、密室なんて事は無いはずでは?
     家によっては、玄関の中にもう一枚引き戸がある場合もあるだろうが、そうは多くないと思うぞ。少なくとも、テレビCMに出てきた家は、明らかに玄関と廊下がつながっていて密室になっていない。
     有効範囲が2~4畳という事は効き目もその程度と言う事で、期待した効果が無いのは納得できるが、それを玄関用として販売しているのは腑に落ちない。
     ちょっとウチのお店では売りにくいな。
     ……と、ここまで書いて気がついたが、私も説明書を最初に読んでいなかった訳で、その点は反省。
     やはり説明書を読むのは大事である。
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    ◆7月6日(日)/2003年◆
     今日は血流計のデータの読み取り方に関する勉強会に出席。
     http://www.tokyo-paramatech.com/products/products.html
     先月、血流計で不整脈を示すグラフが出て、脳出血の前触れを発見する事が出来たので、もう少し詳しく知っておこうと思い立っての事。
     会場には、やや遅刻して到着。浅草公会堂の入り口が分からなくて、しばらくウロウロしてしまったのだ(^-^;
     浅草公会堂というのは演芸場みたいなものだと勝手に思っていて、集会室のような部屋があるとは露知らず、「ここではないのかな」とさえ思ってしまった。
     http://www.taitocity.net/taito/koukaidou/
     部屋に入ると席は満杯。
     まぁ、遅刻した方が悪いのだが、事前に参加申し込みを受け付けておいて座席数が足りないというのもどうか。
     代わりにスタッフの席に案内された。
     で、スタッフがどこだかに(たぶん受付)に行ってしまったため、出席者から私がスタッフと間違われ、「書く物はありませんか?」とか「トイレはどこですか?」と尋ねられたりして困った。
     そこで、ちゃんと対応してしまう自分もどうかと(苦笑)
     その後も何人か遅れてきた人がいるところをみると、ずいぶんと大目に受け付けてしまったらしい。
     やはり、出席率を見誤ったのだろうな。
     血流計は、血圧計と同じように腕に巻いて、血圧と血流状態、その他に血管の弾力や心臓の負担度などを測定する事ができる。
     主に右腕で測定するのだが、その根拠としては基本的に心臓は左側にあり、右腕側の方が血圧がやや高いので、異常を発見しやすいという事らしい。
     貧血と言うと低血圧と言うように思われがちだが、高血圧や血行過剰の場合でも貧血を起す事があるという。
     原因としては、血中のヘモグロビンの濃度が低い場合、体の隅々まで栄養が行き届かないため、血圧を高めて血の量を無理矢理に増やそうとするためだそうだ。小球性低色素性貧血という疾患名であるらしい。
     血圧は高いのに良く貧血を起すような人は、病院で血液検査を受けた方が良いかもしれない。
     危険な兆候のグラフの形も幾つか紹介された。
     グラフの形が二等辺三角形になるのが正常値と言う事で理想なのだが、グラフの後半がブツ切れになるような直角三角形などは突然死のタイプだとの事。メモメモφ(..)
     小さい三角形が出ない人も危険。また、グラフの前の方に出るほど、免疫力が低下しているという事らしい。
     あっ、今さらですがコレらは忘れないための単なるメモです(笑)
     自宅に血圧計や脈拍計がある人は参考にどうぞ。
     PRP(心筋負荷指数)=最高血圧×脈拍数。
     単位は、リットル/min(1分間)
     PRPの理想値は、7000~12000との事。
     COI(心拍出量)=SV(1回拍出量)×脈拍。
     男性は、体重/13
     女性は 体重/14
     
     血圧は、下記の式で算出しているとの事。
     血圧=血流量(SV)×総抵抗(TPR)。
     この式を見てピンと来た人は、偉い。
     この式に基づいて考えると、血圧が同じでも総抵抗が低い人は血流量が多い可能性があり、その場合は心臓への負担は高いという事になる。
     逆に、血圧が同じでも、総抵抗が高い人は血液が粘っていて血流量が少なくて、血管への負担がかかってるという事になる。
     つまり、血圧が高くても血流量と総抵抗のバランスが取れていれば、それほど心配する必要は無いし、逆に血圧が正常だったとしても危険が潜んでいる事がある。
     単純に血圧値で一喜一憂しないのが吉といったところか。
     症例データの中で、あらゆる値が、0、0、0と測定不能を示しているのを初めて見た。完全に血液の流れが悪いので、病院での治療が必要だとの事。
     滅多に出会う事は無さそうだが、気をつけておこう。
     今回の勉強会は、かなり収穫が大きく、出席して損は無かった。
     しかし、遅刻した私が言うのもなんだが、タイムスケジュールの管理は悪すぎ。予定時間を30分もオーバーしちゃいかんだろう。遠くから来ている人は帰りの電車の都合もあるはず。
     時間が押せ押せになってるのに、なおも質問を受け付けてしまっては、いつまで経っても終わらない。
     サービス精神も、ほどほどに。
     オマエモナー( ̄▽ ̄)>俺
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    ◆7月7日(月)/2003年◆
     朝は大抵、奥さんの方が先に仕事に出るのだが、枕元を見ると奥さんの携帯電話が置き去りに。
     またかい! 携帯電話は携帯してくれ(^-^;
     私もお店に出ると、雨天だというのに千客万来。
     FAXでの処方箋も次から次へと。
     かてて加えて初めての患者さんの初めての薬もあって、問屋さんへ発注をかけるそばから、相次いで追加発注。
     しまいには問屋さんから「さっき同じ物の注文を受けましたが」と言われてしまった。ズゲッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     患者さんが“頭寒足熱(ずかんそくねつ)”という言葉を使っているので、てっきり分かっているものと思って健康相談に応じていたところ、どうも話が食い違ってきて噛み合わない。
     途中で、“頭寒足熱”の意味を「頭は熱くないのに足が火照ってしまう」という“症状”の事だと思っているらしい事が分かった。
     “頭寒足熱”というのは、「頭は冷やして、足は温める」のが健康に良いという、病気の予防方法なのだ。どこで、間違ったのだろう(^-^;
     病院からの患者さんでツムラ社製の八味地黄丸(はちみじおうがん)を出している患者さんがいて、薬が補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に変更になったので同じツムラ社製のを仕入れたら、患者さんが医師から「カネボウ社製のじゃないとダメだと言われました」との事。
     八味地黄丸が処方された時にも医師からはカネボウ社製を指定してきていたのだが、その時には病院に連絡してツムラ社製のでも良いという返事をもらって出していた。会社が違っても成分は同じなのだから、本来は問題無いはずなのに、どうしてカネボウ社製にこだわるのか。
     ウチがツムラ社製の漢方薬を揃えてるのは、カネボウ社よりも漢方薬の種類が多く、また漢方薬製剤を他社より先に開発して販売していたと言う実績があるからだ。
     現在、国内での漢方薬に振られている番号、例えば葛根湯(かっこんとう)は1番とか、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)は19番というようなのも、ツムラ社が使い始め、やがて他社もそれに倣って採用しているくらいだ。
     わざわざ患者さんに「ダメだ」と言うほどの理由が分からない。
     やむなく問屋さんにお願いして交換してもらった。普通なら、仕入れた分が全部ロス(損失)になるところだったが、問屋さんの好意に甘えさせてもらって助かった。
     問屋さん曰く、「その医者、カネボウからリベートもらってるんじゃないでしょうかねぇ。そこまでいかなくても、カネボウの営業マンがよく顔を出してるとか」
     うう~む、やっぱりそうなのかな。
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