• タグ別アーカイブ: 五虎湯
  • 苦しい時には一時凌ぎでも構わないと思ってしまうのは仕方ないけど

     鼻炎の相談で、お客様が来店。
     主な症状は鼻づまりで、鼻水は垂れるほどではなく、熱感などの風邪の徴候があるようなので、『ベンザブロックL』を勧めた。
     痰が切れないという相談を受けたのだけれど、病院で処方された薬を服用していたそうで内容は不明とのこと。
     お薬手帳は家に置いてきており、出直して来るのは面倒な様子。
     安全性を考えて『麦門冬湯』を勧めてみたが、現代薬を希望されたため『ストナ去痰カプセル』を案内した。
     お薬手帳って、本当に浸透していない。
     せめて薬を買いに出る時に持って行こう、と思ってもらいたい。
     処方箋の薬を出した店では、お薬手帳について、どんなふうに説明してるんだろう。
     私は、事故や災害を例に出して携行する事と、市販薬の成分表示の部分を切り貼りして、一冊で病院の薬と一緒に管理する事を勧めている。
     そういや、地元の薬剤師会の偉い人が、保険点数の改定で薬局で薬を処方する時に、お薬手帳に処方した薬の内容を記入しないと点数が付かなくなったってボヤいてたな。
     いや、面倒というのではなく、持ってこない人が多いから。
     お薬手帳は命綱ですよー、よー、よー(」´Д`)」
     息子さんがラグビーの試合中に突き指をしてしまい、病院に行ったところ、特に薬も出されず冷やすように言われ、息子さんから湿布を頼まれて来店したお客様。
     いつも最初に病院を推奨してるけど、痛み止めすら処方されない事があるのね。
     これは、不勉強でした(^_^;)
     とはいえ、指だと湿布より塗り薬が良いのではないでしょうかと提案。
     テーピングはしているようだし、医師から薬の処方をされていないのなら湿布も買わなくて良いかもと話してしまったら、買い物を控える事になった。
     しまった、せめて『バンテリンゲル』くらいは売りつけておけば良かった(;´∀`)
     来店時に、すでに咳き込んでたので声をかけたら、風邪の後に咳が残り、明け方に咳で目覚めるほどだという。
     服用していた風邪薬は、自分で店頭で選んだ物らしいのだけれど、まったく覚えていないそうな。
     これほど咳き込んでるのなら『五虎湯』が良いだろうと勧めたら、「一ヶ月くらいすれば自然に治るから今止まればイイ!」と怒鳴りつけられたため、『ブロン錠』を勧めてお買い上げとなった。
     ううん、漢方薬は治癒に時間がかかると思われたのかな。
    「風邪には葛根湯」というキャッチフレーズがあるくらいで、慢性疾患の治療でなければ早く効く漢方薬もあるんだけど。
     ってか、怒鳴られる謂れは無いと思うんだけどなー。
     苦しくて気が立っていたのかな。
     だとすれば、気持ちは分かる。
     私は喘息持ちだから、発作が出た時には「今だけ咳が止まれば死んでもいい」って思っちゃうもの。
     でも、『五虎湯』で咳を止めて、『麦門冬湯』で乾燥を取り除いた方が良いのになぁ。
     もう少し、落ち着いて話を聞いて欲しかった。
     ………説得する技術が無かったか(´・ω・`)

     

  • ドラッグストアの手には余る相談

     一週間ほど前に風邪をひいて治ったものの、その後に激しい咳き込みと喉の痛みがあるという相談。
     『ベンザブロックせき止め』の液剤を服用したそうだけど、良くならないらしい。
     体内の乾燥を取る『麦門冬湯』と患部を冷やす『五虎湯』を案内してみたが、現代薬をとの希望があったため『ルルアタックEX』を勧めた。
     風邪の常備薬について、お客様から相談を受けた。
     喉の風邪になる事が多いそうなので、総合かぜ薬より喉の風邪に照準を絞った物を備えるのが良いでしょうとお話した。
     そのうえで、症状がハッキリと出る前の、ごく初期の段階から服用できる『銀翹散』を紹介してお買い上げ。
     ご主人の頼まれ物ということで、排尿痛の薬を買いにお客様が来店。
     抗癌剤で治療中だそうで、排尿痛については医療ミスで膀胱に損傷を受けたからだという。
     あのぅ、ドラッグストアの手には余るんですが……(;´Д`)
     この「頼まれ物」というのは、どうにも対応に困る。
     食べ物じゃないから、お好みでお選び下さいという訳にはいかない。
     さりとて、頼んだ人がどんな人か分からないから、もしも頼まれた人が怒られたりしたらと思うと簡単には断れないし、他の店で今度はなんの質問もせずに適当な薬を買ってしまったら、そっちの方が怖い。
     うーん、うーん、排尿痛には『猪苓湯』が第一候補だけど、患部の炎症が顕著なら『竜胆瀉肝湯』だろうし……。
     いやいやいや、そもそも今回は抗癌剤で治療中なのだから、効果より安全性を優先しないと。
     それを言ったら、何を選んでも駄目な訳で……。
     ここは、体力に関係無く、比較的高齢者に用いる『五淋散』を勧めておこう、と消極的選択で案内した。
     そのうえで、担当の医師には服用した事を報告するように念押しし、夜はまだ冷えるので腹巻きをするように付け加えた。

     

  • 柴朴湯(さいぼくとう)
    ………小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎、咳(せき)、不安神経症


    適応症状

     気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、時に動悸、めまい、吐き気などを伴う次の症状:
     小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎、咳(せき)、不安神経症

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       サイコ(柴胡)7.0g     ハンゲ(半夏)5.0g
       ブクリョウ(茯苓)5.0g   オウゴン(黄ごん)3.0g
       コウボク(厚朴)3.0g    タイソウ(大棗)3.0g
       ニンジン(人參)3.0g    カンゾウ(甘草)2.0g
       ソヨウ(蘇葉)2.0g     ショウキョウ(生姜)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス5.0g含有します。

    類似処方鑑別

    神秘湯 体力中等度の人で、咳嗽、呼吸困難などがより顕著で、抑うつなどの精神神経症状や肋骨弓下部の抵抗・圧痛がともに軽度の場合に用いる。

    小青龍湯 体力中等度の人で、咳嗽、喘鳴、呼吸困難などがあり、泡沫水様性の痰、水様性鼻汁、くしゃみなどを伴う場合に用いる。

    麻杏甘石湯 比較的体力のある人で、咳嗽が強く、口渇、発汗傾向が認められる場合に用いる。

    五虎湯 麻杏甘石湯に似ているが、咳嗽がより強く、慢性化している場合に用いる。

    大柴胡湯合半夏厚朴湯 大柴胡湯半夏厚朴湯を合わせた処方。体力が充実した人で、季肋部の苦満感、肋骨弓下部の抵抗・圧痛が、より顕著な場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯溜、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので、観察を充分に行ない、異常が認められた場合には、服用を中止すること。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる恐れがあります。


    3.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    4.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 飲んでる薬があったら先に教えて下さいな

     咳止めを求めて来店したお客様が漢方薬の棚を眺めていて、『麦門冬湯』『五虎湯』の違いを尋ねられた。
     『麦門冬湯』は肺を潤して乾燥性の咳を止め、『五虎湯』は麻黄で熱を発散し石膏で冷やして熱感のある咳を止めますと説明。
     お客様は、かなり体格がガッシリしていて体力もあるようなので、『麦門冬湯』では効きが弱いだろうと思い、『五虎湯』の方を勧めた。
     そして、お会計をする段になってから、ロキソニンを服用していることを告げられた。
     ありゃん、やらかしちゃったよ(;´・ω・)
     他に服用している薬が無いか、早い段階で尋ねるべきだった。
     まぁ、ロキソニンとぶつかる事は無いけど、「漢方薬だから安心」みたいなことを仰るので、そんな事はありませんよと説明し、担当の医師にも市販で咳止めを買った事を知らせて下さいねと念押しした。
     お薬手帳は家にあるそうなので、ついでに『五虎湯』の成分の部分を貼り付けちゃって下さいな。
     処方薬と市販薬とを一元管理した方が良いですから。
     あと、お薬手帳は家に置いておくより、普段から持ち歩きましょう。
     出先での災害や事故から救助された時に、救護の参考になりますから。
     以前に知人のレスキュー隊員からも、「助けても痛み止めすら使えない」って言われているので。
     発熱したという事で、『バファリン』を求めて来店したお客様に、『ルルアタックFX』を案内したところ、パッケージの効能に「さむけ」と書いてあるため、適応しないと思われた。
     確かに寒気は無いらしいんだけど、まだ汗をかいていない様子なので、これからさらに発熱すると予想。
     成分に含まれている麻黄つながりで『麻黄湯』の説明をしたら、現代薬と漢方薬のハイブリッドという点に納得いったらしく、お買い上げいただいた。
     中学生の娘さんが喉の痛みを訴えているという事で、母親が来店。
     『駆風解毒湯』を案内してみたが、頭痛など風邪の予感がすると本人が言ってるそうなので『銀翹散』の方に変更した。
     ううん、又聞きで薬を選ぶのって難しいんだよねぇ。
     携帯電話などで直接お話ができると良いのだけれど、こちらから持ちかける訳にもいかず。

     

  • 麻黄 (マオウ)

    麻黄根 業務用生薬 刻500gの価格参照

    (1) マオウ科、又はその他同属植物の地上茎。
    (2) 主成分:エフェドリン(アルカロイド)、多糖類、タンニンフラボノイドなど。
    (3) 性味:辛・微苦、温
    (4) 薬能:発汗解表・宣肺平喘・利水消腫、止咳、中枢興奮作用・交感神経興奮様作用・血圧降下作用・鎮咳作用・発汗作用・利胆作用・抗炎症作用・抗アレルギー作用・プロスタグランディン生合成作用・BUN(血液尿素窒素)低下作用
    (5) 帰経:肺・膀胱
    (6) 配合処方:越婢加朮湯葛根湯葛根湯加川きゅう辛夷五虎湯五積散小青竜湯神秘湯防風通聖散麻黄湯麻黄附子細辛湯麻杏甘石湯麻杏よく甘湯よく苡仁湯
    麻黄 (マオウ)
    麻黄根 業務用生薬 刻500gの価格参照

     

  • <<通巻237号>>
    白花舌蛇草が入ってます/風邪の後の疲労回復/スポーツ飲料は薄めて/便がコロコロしていたら

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                     <<通巻237号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
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    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月11日(火)……白花舌蛇草が入ってます
        
    ※10月12日(水)……風邪の後の疲労回復
    ※10月13日(木)……スポーツ飲料は薄めて
    ※10月14日(金)……便がコロコロしていたら
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月11日(火)/2005年◆
     舌の荒れの相談で患者さんが来店。
     舌を見せてもらうと、白苔が舌全体を覆っていて、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を使用する見本のような状態。
     キャベジンなどのテレビで宣伝している物はどうかと尋ねられる。
     消化剤が入っているから消化はできてしまうけど、それはかえって無理に胃を働かせてしまう事になるから、あまり勧められない。
     原沢製薬工業の営業マンが来訪。
     深真越幾斯(しんしんえきす)という新商品の案内をされる。
     日本ではまだあまり知られていない白花舌蛇草(びゃくかじゃぜつそう)を、アガリクスや霊芝と組み合わせる事によって栄養価を高めたというのが特徴だとの事。
     白花舌蛇草は中国では、昔から消炎・殺菌・解毒・排膿の効果があるとして医薬品の成分にも使われていたそうだ。
     しかし値段を聞いて仕入れは躊躇。
     29,400円だと。
     うーんうーん、売れるかなぁ。
     粉は結構、値段が高めの物でも売れるんだけれど(順気散とか)、液体物は動かないんだよねぇ。
     私の売り方が悪いのかもしれませんが。
     とりあえず、最初から1割引にしてみよう。
     咳の相談で患者さんが来店。
     成人のお孫さんが咳が止まらないという事で、お婆さんが心配して連れてきたらしい。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子を見てもらう事にして、一緒に五虎湯(ごことう)を案内だけのつもりで説明したら、お婆さんに五虎湯もと希望される。
     こちらとしてはありがたい。
     でも、今の状態ならば必要ないかもしれないと説明した上でお買い上げいただいた。
     半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を買いに患者さんがいらした。
     やはり、季節の変わり目で喘息が出ているそうだ。
     こちらは、咳よりもヒューヒューといった喘鳴がする時に適応する。
     咳の相談で来店した患者さん。
     以前に神経性の食道狭窄で半夏厚朴湯を使ってもらった事のある人だった。
     半夏厚朴湯も咳止めとして使うので同じ物で良いかと尋ねられ、舌を見せてもらったら鏡面舌だった。
     舌の表面がテカテカと光っている状態の事で、水分代謝の異常を示している。
     こういう時の咳には麦門冬湯の方が適応する。
     舌に歯痕(しこん)がある事からしても、最適だろう。
     村上ファンドが阪神電鉄の株を大量に取得した事に絡んで、マスコミが盛り上げる盛り上げる。
     ただの経済活動を、どうしてここまで盛り上げなきゃならんのか。
     私は盛り上がると興味が薄れていく方なので、もう飽きた感じ。
     阪神タイガースのオーナー付シニアディレクターである星野仙一氏は、球団株上場という村上氏の提案に対して、「ファンとともに反対を訴えていく」と発言したり、村上氏が主張したファン投票についても「賛同が得られると思わない」と述べていたが、そもそもファンの意見を集約していない段階で、どうしてそんな事が言えるのか。
     いくら往年の名選手で監督で現オーナー付シニアディレクターでも、自分の考えを勝手にファンと一体化するのはおかしいだろう。
     報道ステーションに中継で出演していたのを見たけれど、私には星野氏の論旨がよく分からない。
    「金で買えないモノがあるんだ」と繰り返し言う。
     だったら、なんでドラフト制度なんてあるの?
     無制限に契約金を上積みするのを防ぐ狙いもあるはず。
     裏を返せば、金を出せばいくらでも希望の選手を取れるから防がなきゃならないって事じゃないのか。
     そんなに金が絡むのが嫌なら、草野球でもしてればいいじゃん。
     プロ野球は興行だけではなく興業でもあるのだから。
     金があっても救えない命があるのは確かだけれど、金が無ければ助けられない命もまた多くある。
     金で買えないモノがあるなんてロマンチシズムは、その心配無しに生きられる程度に裕福だからにほかならない。
     生きるための金を報酬として受け取っている人間が言ったって説得力が無い。
     コメンテーターの加藤千洋氏は、「札束で横っつらをはたくようなマネはしてほしくない」とか行っていたが、村上氏は旧通産省の官僚時代には海外出張費が高いからと経費節減に取り組んでいた人だぞ。
     考え無しに金を散財して省みない人とは違うだろうに。
     政府が今国会に再提出している郵政民営化関連法案が衆院本会議で可決され、参院に送付されたというニュース。
     賛成は自民、公明両党に加えて、7月の通常国会で同法案に反対したはずの、元自民党の無所属議員らも含めて338票に上り、民主党などの反対138票に200票差を付けるという圧倒的多数となったという。
     これにより法案は、12日に参院で審議入りして14日にも成立する見通しだとか。
     早い早い。
     こんなに劇的に政治の流れが変化するなら、今の日本では政治的なテロは必要無いですな。
     安全で結構。
     一方で、こうして良くも悪くも変化をもたらす事ができるのに、選挙で投票しない人たちもいるのだから不思議。
     怖くないのかね、そんな事で。
     亀井静香氏は、「戦国時代を持ち込んだようなものだ」とか、また時代錯誤な事を言っていた。
     ヒットラーだの独裁政治だの、感覚がズレ過ぎ。
     良くも悪くも、あまり心配要らないか。
     古い人たちが、ちゃんと足を引っぱってるならば。
    ≪育児日記≫
     今日は、次郎を連れて西川口の友達の家へ遊びに行った。
     東川口の友人に車に乗せてもらい、一緒に行った。
     途中、分からなくなって道に迷い、アタフタしたけど、なんとか連絡を取り、場所が分かったので良かった。
     次郎もおとなしくしていてくれたので助かった。
     しかし、友達の家でタマゴボーロを床にこぼしてしまって、思わず怒ってしまった。
     次郎は大泣きしたけれど、すぐに機嫌が良くなって、1人マイペースで遊んでいた。
     いろんな悩みを話すどころか、そういう時は、みなあまり余裕が無くって、あまりそんな話をしない仲間なので、多少疲れてしまった。
     もっとみんな、いろいろ話してくれればいいのに。
     そんな風に感じてしまった。 
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    ◆10月12日(水)/2005年◆
     傘を4本抱えて出勤。
     ここのところ帰る頃に雨というのが続いて、家に傘が溜まってしまった由。
     平胃散(へいいさん)を買いに患者さんが来店。
     平胃散だけでも事足りるとは思うものの、念のため半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)も紹介しておく。
     マックスファクターの営業マンが来訪。
     棚を総片付けして、新規商品を並べるのを手伝ってもらった。
     前任者は、こんな事しなかったので助かる。
     とことん無能で非協力的な人だった。
     眩暈の相談で患者さんが来店。
     まず苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が思い浮かぶ。
     血流計で測定するよう勧めたら、肺の働きが弱い事が分かった。
     詳しく訊いてみたら、風邪をひいた後だという。
     眩暈はそれに関連してか。
     となると、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の方が良さそうだ。
     それと肺を潤すために麦門冬湯(ばくもんどうとう)を。
     柴胡桂枝湯は風邪の予防にも使えるので、三つともまとめてお買い上げいただけた。
     模様替えなんかで忙しかったわりには、本日の売り上げは少なし。
     せっかく晴れたのにお客さんが来なかったのは、洗濯や掃除などで主婦は外出する暇が無かったか。
     エアロトレインなる物が、本当に研究が勧められていると知り驚いた。
     http://www.ifs.tohoku.ac.jp/kohama-lab/getstopj.html 子供の頃に絵本か何かで見て、「そりゃないだろ」と思った記憶があるのだが、改めてデザインを見るとレトロフューチャーっぽくて好き。
     東北大学の流体科学研究所『小濱研究室』のページで詳しく解説されているので、そちらを読んでいただければ分かるように、翼を付けた車体を地面スレスレに“飛ばす”ことで、揚力により地面から浮上させるという交通システム。
     レールを敷かなくて済むので、建設コストが安いのが利点らしい。
     でも、専用通路が必要なのだから、やっぱりコストはかかるんじゃ。
     とはいえ、走る(飛ぶ?)ところは見てみたいな。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那の親戚の家に帳簿つけに。
     その前に、次郎を連れてサミットに出かけた。
     そこで、次郎のズボンを買って、食事もした。
     それから、ぐるりと回ってBOOKOFFに行ったりとかした。
     たまに次郎を歩かせたりした。
     あまり車の通らない所を選んで歩かせた。
     ちょっと肌寒い天気だったけど、次郎はぜんぜん元気だった。
     しいてゆうなら、まだ鼻水を垂らしてるという感じだった。
     あとは、なんの症状も無いけれど。
     気温の変化が激しいからかな。
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    ◆10月13日(木)/2005年◆
     お店に行くと、朝っぱらから隣の煎餅屋の前で道路工事。
     あ~、うるさい(@_@)
     風邪薬を求めて患者さんが来店。
     主な症状が咳と痰だとの事なので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を勧めた。
     しかし、カプセルが欲しいと言われた。
     錠剤ではどうかと思ったがそれも駄目で、液剤も嫌だという。
     んー、あとはうちにあるのではカプセルは現代薬になってしまう。
     ところが、眠くならない物をと今度は注文がつく。
     難しい~。
     いや、要望は分かるのだけれど、今のところカプセル製で眠くならない咳と痰の薬というのは無い。
     漢方薬メーカーでもカプセル製品の開発研究はしているものの、今のところ高コストなのと濃度の問題で1回に服用する錠数が多くなり過ぎて、実用的ではないんだそうだ。
     今回は結局、眠くなる現代薬を買われた。
     ネットで面白そうなニュース速報。
     今日の午前10時40分頃に、福島市丸子の県立福島商業高校1年の男子生徒が、日本刀のような刃物を持ってクラスメート37人(男15人、女22人)を人質に教室に立てこもったという。
     110番通報で駆け付けた警察官が説得し、約1時間半後には現行犯逮捕されたというから呆気ない。
     生徒らに怪我も無く、無事に解決した模様。
     せっかくの事件なのに、昼のニュースや午後のワイドショーでも取り上げられなかった。
     やっぱり人が死ななきゃ駄目なのか。
     学校占拠くらいじゃツマラナイのね。
     リサイクルショップに、店で使えそうなテーブルは無いか見に行った。
     ちょっと安っぽいけど、サイズ的に良い物を見つけた。
     店に戻ると常連のCさんが帰るところだった。
     その後にお母んが騒いでる。
    「アレ? アレ? 見本が無い!」
     Cさんに見本を見せてと言われて出した物が見当たらないという。
     あうっ、試供品と間違えて持ってっちゃったか?
     なんでもかんでも持ってちゃう人だからなぁ(^_^;)
     気がついたその時になら訊けるけど、後からだと尋ねにくい。
    「液体の下剤はありますか?」とお客さんに尋ねられた。
     液体のというと、水に垂らして服用するタイプだろうか。
     そう思うと、漢方薬でと言われた。
     漢方薬で液剤タイプの下剤?
     ううむ、乙字湯(おつじとう)が便秘にも使うけれど、下剤というのとは違うからなぁ。
     本人に訊いてみますと帰られた。
     最近、暴走族も様変わりが進んでいるらしい。
     というか、ネットでの記事を読むと、“族”ですらないようだ。
     神奈川県警交通捜査課が、暴走行為をしていたグループのリーダー格を逮捕したところ、「何でも集会」と称して携帯電話で参加者を募っていた事が分かったという。
     なんでも、逮捕された容疑者は警察の取調べに対して、「昔の暴走族は厳しい縛りがあって嫌だ。走りたいときに走りたい」と供述しているそうな。
     こんなところにも“ゆとり教育”の弊害が(笑)
     いや、成果か?
     いずれにしろ、もはや珍走団以下だな。
     レンタルビデオで、昔のTV版『パタリロ』を借りてきて観た。
     http://www.toei-anim.co.jp/tv/patalliro/
     第1話から、男同士がベッドインって、19時台にやってたアニメとは思えん(笑)
     こんなのを小学生の頃に観てたんだなぁ。
     しかし、作品の質の高さにも驚いた。
     結構昔のアニメって、今になって見返すと「こんなにショボかったっけ?」
    と思う事の方が多いのだけれど、テンポのメリハリが無駄に良くて、最近の騒々しいだけの作品と違う。
     こんな小ネタも面白い。
    「わっ! わっ! 右の目が1つしかない!!」
     原作にも無かったはずだ。
     チャットでその事を言ったら、I氏が「S子さん、意味判るかナァ(o ̄∇ ̄)o」
    と意地の悪い事を言う。
     すると、そのS子さん、期待を裏切ることなく「ってことは……左の目は2つ以上あったの??」と聞き返してきた。
     さて困った(苦笑)
    「S子さんのほうが一枚上手だったか(´Д`)」とI氏。
     私たちが戸惑っていると、さらにS子さんは「あっ、それか右の目が2つ以上ないとおかしいとか?」と続き、「……じゃあ…お化け?」となり、ついには「わかんないよぅ」とギブアップ。
    「犯人の顔の特徴は!?」「目が二つで鼻が1つ、口がありました!!」ってのと同じギャグなのだが。
     そう説明すると、「えっ? それが普通の顔ですよね??」と、まだ分からないS子さん。
     んー、それに対して驚くというのがギャグなのだが(笑)
    「もう、予想を超えたボケに突っ込みようがない(´Д`)」とI氏。
     やっと、「!!!」と感嘆符を三つ出してS子さんは理解したようだった。
     うーむ、面白い子だ。
     そのS子さん、体調が芳しくないようで、咽喉が乾いたと言うので何か飲むように伝えた。
     理想としては、温かい麦茶か紅茶と付け加えて。
    「常温の水は??」と訊かれたけれど、美味しくないだろそれは。
     でも最近は、もっぱらペットボトルの水を飲んでいて、会社でもそうなのだとか。
     んー、水だけって、ミネラル少ないから勧められないんだよなぁ。
     かといって、運動不足の人にはポカリスエットとかはダメだし。
     I氏は、仕事場には家から麦茶を持参しているという。
     私も会社勤めしていた頃には、そうしていた。
     そんな話をしていたら、S子さんはアクエリアスを飲む事はあるとか。
     困ったね、どうも。
     スポーツ飲料は、スポーツする人が飲むんだよ(笑)
     まぁ、S子さんは高校時代には水泳部に在籍していて、顧問の先生に勧められたらしい。
     その頃なら良いんだけどねぇ。
     その顧問の先生からは、スポーツ時でもポカリとかを6倍薄めて飲んだ方が良いと教わったそうだ。
     でしょ? あれは基本的に飲むもんじゃないんだよね。
     理想としては、点滴した方が良いくらいで。
    ≪育児日記≫
     今日は、ヘルパーの勉強の時に知り合った仲間との交流だった。
     私だけ次郎を連れて行き、あとは子供がいないので、いろいろ次郎の面倒を見てくれたので助かった。
     大宮の友達のところへ遊びに行ったのだけど、少し精神的に病んでしまった人なのだが、わりと調子が良かったみたいだ。
     普通に話もできたし。
     思ったより安心もした。
     どちらかというと、こちらの仲間の方が私としては気が楽だった。
     次郎がドジして汚しても、いいよーみたいに許してくれるので、ちょっと甘えてしまったり。
     何はともあれ、とても楽しく過ごした。
     ベビーカーは持っていかなかった。
     帰り、次郎は疲れたようで、よく寝ている。
     ちょっと暑さが残る日だった。
     次郎も、そうとう咽喉が渇いていたようで、水分をよく摂っていた。
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    ◆10月14日(金)/2005年◆
     今日は予報では、関東地方は朝から雨のはずだったのに見事な晴天。
     雨でお客さんが来ない隙に、化粧品コーナーの模様替えや、遅れに遅れているメルマガの校正などをやろうと思っていた計画がパー。
     次から次へと処方箋がFAXで入り、店頭にお客さんが来て、グルグルと忙しい。
     病院の薬を受け取りに来た患者さん。
    「たくさん薬もらってるから、半分は飲まないようにしてるのよ」とか豪快なことを仰る。
     いったいどういう基準で選別しているのか。
     口がアングリ開く感じで、思わず言葉が継げなかった。
     薬を飲まなきゃならないのは気の毒だけれど、自分の体にも良くないし、医療費を圧迫してるし、困ったもんである。
     リサイクルショップで、昨日見てきたテーブルを買ってきた。
     お母んは、ちょっと安っぽいデザインで嫌だと言っていたけれど。
     リサイクルショップの方は、なにやら売り出し中らしく幟をズラリと街道に立てていた。
     意気込みは良いんですが、車道から歩道が見づらくなるから、もう少し間隔を空けるかした方がと思う。
     便秘の相談で患者さんが来店。
     以前に病院で漢方薬を出されていたというのだけれど、その名前が思い出せないという。
     しかも、それはお腹が痛くなってしまい嫌らしい。
     うーん、そうい物こそ名前を覚えておいてもらいたいのだけれど。
     しかし、おそらくは大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)であろう。
     あれは直接に腸を刺激するから、合わない人は合わない。
     となると、少し優しい物が良いか。
     そう思ったら、他に病院から乙字湯(おつじとう)が処方された事があり、それは効かなかったという。
     ああ、あれは確かに効能に便秘とはあるけれど、メインは痔の治療で、そのために便を軟らかくするという物だから、効かなかったのは当然かも。
     便が硬いという話でもあるのでサトラックスを勧めようかと考えた。
     この方が乙字湯よりも便を軟らかくするはず。
     ところが、ここで重要な情報が。
     便が出ても、うさぎのようにコロコロとしているというのだ。
     あっ、それは!!
     痙攣性の便秘ですね。
     痙攣性の便秘は、下痢をしているのと同じこと。
     一般的な便秘対策は合いません。
     すると、嫌いだけれど毎朝牛乳を飲んでいるという話もされた。
     危ない危ない。
     やはり、ちゃんと話は詳しく聞かなければ。
     という訳で、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)を使ってもらう事に落ち着いた。
     お腹にガスが溜まるという相談を患者さんからされた。
     ガスが溜まるという事は、腸内で異常発酵している訳で、異常発酵を起こすのは消化不良の一種。
     胃が疲れている事が考えられる。
     そこで食欲があるかを尋ねると、食欲はあって良く食べているという。
     食べちゃダメです(笑)
     食欲を感じるのは脳だから脳は食べたいと思っても、胃は過労気味なのだ。
     六君子湯(りっくんしとう)を飲んで労わってあげて下さい。
    「ハテナ」という名前の生物が発見されたというニュース。
     正確には、発見した生物が、これまで知られていた動植物とは違う性質を持っており、謎なので発見した筑波大学の研究グループが「ハテナ」と名付けたそうだ。
     どんな性質を持っているかというと、べん毛虫の一種の単細胞生物のはずなのに、細胞分裂すると半分は藻を食べて動物のように暮らし、残り半分は植物のように光合成で生きるという。
     海で発見された海洋微生物で、このような生物の発見報告は今まで無く、研究グループは、海洋微生物から植物への進化を解き明かす可能性があるとして、米科学誌『サイエンス』に発表するとの事。
     研究グループの井上勲教授(植物系統分類学)は「“半植半獣”ともいえる生物」と話していて、なんだかSFテイストな存在にワクワク。
     続報を待つです(⌒▽⌒)
     村上ファンドの阪神電鉄株取得の後に、今度は楽天がTBS株を大量取得したという事で、報道番組は満員御礼とでもいうようなお祭り状態。
     巨人の渡辺恒雄球団会長まで姿を現した。
     それでいて、昨年の球界再編に絡めて「もう今回は責任取らんから。一切口出ししないし、表に出ない」と取材陣にコメントしていた。
     じゃあ出るなよ(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、ゆっくりと休んだ。
     何かこのところ忙しくて、休む暇も無かったけど。
     どこかに出かける訳でもなく、マンションにいた。
     昼頃、次郎と近くに散歩しに行った。
     そしたら、道端に落ちている石ころとかを拾っては投げたり、口の中に入れて舐めたりしていて、とても大変だった。
     そのたびに、石を口から出したり、石を遠ざけたり、何か気を遣った。
     次郎は、ニヤニヤしたかと思うと、石ころを取られたりすると大泣きするので、頭が痛む。
     ハーァ、最近は散歩するのにもエネルギーを消費するなと思った。
     また、思った方向へと進んでくんないので、これもまた、そのスピードに合わせるのも至難の業だった。
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  • <<通巻235号>>
    学校が社会の縮図なら/喘息の患者に共通するのは/柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤/下痢の時と同じ消化の良い食事を

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    <<通巻235号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ≪記事訂正≫
     (10月3日の日記参照)
     前回の日記中、以下の事実が間違えていました。
     お詫びして訂正すると共に、恥を晒しておきます。
    ---------- ここから -----------
     3日に行われた、高校生を対象にしたプロ野球のドラフト会議で、入札抽選方式の1巡目指名を巡り、選手の交渉権を獲得した球団が誤って発表されるトラブルが2回も起きたというニュース。
     テレビでその様子を観たら、これがもう腹を抱えて笑ってしまう。
     間違いの1つは陽仲寿選手で、日本ハムとソフトバンクが重複指名。
     くじ引き抽選で「当たり」と勘違いしたソフトバンクが名乗りを上げたら、日本プロ野球組織(NPB)がその場でソフトバンクの交渉権獲得を発表してしまい、後から訂正が入った。
     面白かったのはもう1つの方で、辻内崇伸選手(大阪桐蔭高)を巨人とオリックスが重複指名して、オリックスが交渉権を獲得したという情報が流れると、さっそく記者会見の場で記者から辻内投手がオリックスの印象を問われ「素晴らしい球団に指名され、うれしい」と語って笑顔を見せた。
     その笑顔がどうにもぎこちない。
     作り笑顔に身を任せられないところが、若々しい。
     ところがその後で、巨人が交渉権を獲得したという情報が学校関係者から届き、今度は満面の笑みを浮かべて「小さいころから巨人ファン」と語った。
     あははははは、もう笑いが止まらん。
    ---------- ここまで ------------
     満面の笑みを浮かべて喜んだのは、最初のオリックスが獲得という情報が流れた時です。
     この時、記者団の前でガッツポーズも取っていました。
     そして、後から巨人が獲得したという情報が入り、ぎこちない笑顔で“喜び”のコメントを。
     自分で日記のために付けてあるメモにも、「オリックスが交渉権を獲得したという情報。記者会見でガッツポーズ」と書いてあったのを見落としていました。
    =====================≪読者から一言≫=====================
    ≪通巻234号≫
    ★共感する事もあった
     娘の自慰に汚らわしさを感じる人妻に、色んな世界を伝えたい……Ψ(`∀´)Ψ
     風邪で鼻が詰まって脳が酸欠の為、ちょっと自制心が壊れ気味ヽ( ´ー`)ノ (犬山しんのすけ)
    ☆ああ、人妻との不倫は、とんとご無沙汰で……(゜゜☆\(--メ)ポカッ
     風邪の方は、うちのお店でドンドン買って治して下さいな(笑)(北村)
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月4日(火)……学校が社会の縮図なら
        
    ※10月5日(水)……喘息の患者に共通するのは
    ※10月6日(木)……柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤
    ※10月7日(金)……下痢の時と同じ消化の良い食事を
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月4日(火)/2005年◆
     どんよりと曇って、今日はやけに空が低い。
     明日は、紀宮様の結婚式の日取りを天皇、皇后両陛下に正式に伝える『告期(こっき)の儀』がおこなわれるそうだが、また大地震などがあるのだろうか。
     胃痛の相談で患者さんが来店。
     朝起きてから痛み、背中も引き攣れる感じがするという。
     食欲はあり、普通に食事しているとの事。
     食欲は脳が感じることだから、胃の調子が悪くても食欲があったりするのだが、そういう時には食べないのが良い。
     そうお話して、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を案内した。
     電話で漢方薬の問い合わせ。
     煎じるための生薬はあるかと問われたが、うちは製薬メーカーによる製剤のみ。
     煎じるのは手作り感覚で良さそうに思えるかもしれないが、煎じただけでは抽出できない成分もあるので、製剤の方が利点が多い。
     お話からすると、このあいだご主人が亡くなったE堂のお客さんらしい。
     (9月20日(火)/2005年の日記参照)
     ああ、色々と吹き込まれてる訳ね(^_^;)
     今日の正午0時50分頃に、神戸市中央区楠町4の市立楠中学校で、給食時間にクラス共用のヤカンのお茶を飲んだ2年3組の生徒が腹痛を起こしたというニュース。
     警察の調べによると、お茶には黄色い異物が混入されており、鑑定の結果チョークと判明したという。
     劇物ではなくて、まずは良かった。
     生徒計14人が近くの病院で受診したが、うち12人が嘔吐などの症状で入院したようだけれど、軽症だろう。
     校長が、「安全であるべき学校で、こんなことがおこり、申し訳ない」と話したのは管理者としては当然かもしれないが、状況的に内部犯である可能性が高い事を考えると、あまり意味のある発言のようには思えないんですが。
     そもそも、これだけ人間が集まってて安全なはずがない。
     学校での事件は、その“人口比”からすると異状に少ないとも言えるのではないか。
     チャットでは、敷島製パンの健康保険組合で起きた巨額横領事件が話題に。
     なにしろ、約9億7900万円を引き出して着服したというだけでもすごいのに、容疑者の元同組合事務長は17人の愛人を囲っていて、組合員については、「愛人に渡す金を出してくれるスポンサー程度にしか考えてなかった」と供述しているのだから。
     さらに2004年度には自ら提案して、保険料率を上げさせていたという。
     いやぁ、感服しました。
     チャットにいた私も含めた男3人、「羨ましい」を連発してた。
     でも愛人が17人って、一晩に1人抱いたとしても一巡するのに2週間以上かかるよなぁ、精力がよくもつわ。
     それとも何人かは同時か(* ̄ii ̄*)(鼻血)
    ≪育児日記≫
     今日は、サミットまで午前中に自転車で次郎をおんぶして連れて行ったりした。
     特に用事は無かったけど、とにかくマンションにじっとしてられなくて。
     そしたら、テレビ宣伝でやっていた和食の本が発売日なんで、つい買ってしまった。
     190円だった。
     少し寒くて曇っていたのだが、次郎は何かおんぶされてるせいか、ウトウトと眠っていた。
     しかし、おんぶなのでちと肩が重くて、やはり帰る頃は疲れていた。
     まぁ、でも初めて自転車で次郎を連れて無事に行ってこれたので良かった。
     ………そんな危険な事してたのか!!Σ( ̄□ ̄;)
     次郎のヘルメットを買うまで、自転車に乗せるの禁止。
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    ◆10月5日(水)/2005年◆
     今日は朝から雨。
     雨は嫌いではないので、まぁ良い。
     喘息の相談でお客さんが来店。
     成人の姉が患者との事。
     喘息は私も生後6ケ月から患ってる。
     そもそも、お母んが漢方薬を扱うようになったのも、喘息の治療のためだった。
     喘息の患者に共通するのは、水分の代謝異常。
     行くべきところに水分が行かず、不要なところに溜まる。
     そして肺が乾燥して、ちょっとした刺激で咳が出るような時には麦門冬湯(ばくもんどうとう)が使える。
     また、肺が熱を持って咳き込むような時には麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)五虎湯(ごことう)を併用すると良い。
     反対に、肺が冷えて鼻水をともなう咳の場合には、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)で温めると改善する。
     他には、乾燥も冷えも関係無く、神経的な緊張などで胸が痞える感じがしたり、「んんっ」と咳払いを何度もするような時、すなわち明確な咳にならずに喘鳴だけがするようならば、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の出番となる。
     雨が降っている日は客足も鈍い。
     この隙に、プリンターのインクなどを購入しておこうと南浦和のLaOXへ買い物に出た。
     その間に、店には電話で通信販売の注文があったと携帯に連絡があった。
     あれ?
     今まではネットで注文していただいていた人なのにと名前を聞いて思った。
     とりあえず購入履歴があるので困らない。
     もしかすると、他の人と同じように自分ではパソコンを使えなくて誰かに頼んでいたのかも。
     ちょうどLaOXで商品を探しているところで、お母んから追加でスキャナーのインクリボンや用紙なども頼まれた。
     LaOXから帰ってきて、商品を袋から出してみると肝心のプリンターのインクカートリッジが入っていない。
     慌ててレシートを見てみると、そもそも計算されていない。
     ありー(・_・?
     買い物カゴには、ちゃんとインクカートリッジの札を入れたはずなんだけど。
     商品管理がしやすいからなのか、売り場スペースの確保のためなのか、万引き防止のためなのか、あるいは全部だろうけれど、LaOXの南浦和店ではプリンターインクのコーナーには実物は置いてなくて、ぶら下がってる札を必要な個数の分だけ枚数を取ってレジで店員に渡す。
     すると、店員がその札に相当する現物を出してくるという仕組みだ。
     以前に尋ねたところでは、ぶら下げている札の枚数がそのまま在庫数だとの事で、札が無くなれば在庫も無いという話だった。
     今日は同色を2個買うつもりで2枚を買い物カゴに入れたはず。
     選ぶ時に対応機種の確認もしたから、記憶は確かなはず。
     となると、店員がカゴの中にあった札を見逃したか。
     インクカートリッジは早めに必要なのですぐにまた買いに戻るという選択もあるものの、雨が上がってしまった。
     月半ばならともかく、月初めは普通だってお客さんが来る。
     それが、雨が降っていたから買いに行く余裕があった訳で、つかの間の雨上がりを狙ってお客さんが来始めて目がグルグル状態に(@_@)
     こりゃダメだと、買いに行くのは諦め。
     落ち着いてから、LaOXの南浦和店に電話して事情を話してみた。
     対応は良好で、代金引換で発送してもらう事になった。
     もちろん、送料は無料で。
     また買いに行くには交通費がかかるからねー。
     セコイ話ですが。
     困ったのがポイントの清算。
     まぁ、もともとLaOXはポイントの還元率が低いから私は気にしなかったのだが、向こうは気を遣ってくれたようで、新規のポイントカードを発行して溜めておき、後で一枚に合算しますとの事。
     低くて溜まりにくいからあまり役には立たないけれど、ありがたく頂戴させていただきます(笑)
     なんか、クレームつけるのも神経磨り減ってイヤ。←どの口が言うか
     一応は自分でも線引きしているつもりではいるんですが。
     初期の目的が果たせれば、それ以上の見返りは求めないという線引きを。
     ファミリーレストランのジョナサンで、具が入っていたであろうビニールの切れ端が料理に入っていた時にも、一緒に注文した物も含めて全額弁済するというのを、さすがに心地悪くてその料理の分だけにしてもらったし。
     自分がガメツイ人間だと分かってるだけに、線引きしておかないと、とことん責めかねない。
     まぁ、今回は手本とも云えるような対応で勉強させてもらった気がする。
     私もネット販売で、注文よりも少ない錠数の物を送ってしまうというミスをやらかした事があり、その時にはお客さんが次回注文分からの差し引きでと許してくれて助かった事がある。
     あれも本来なら、もっと怒られても仕方の無いミスだった。
     ミスにも、その後の対応にも、気をつけなければ。
     とか思っていたら、ド忘れしている事があって蒼くなる。
     今日、発送しないといけない注文の商品が数件あるんだったよ。
     いや、これが実は最近困ってる事で、迷ってもいる事。
     うちでは今、書留サイズで発送できる商品は順次、目の前の郵便局に持って行き、宅配便サイズの物は夕方に一括して宅配業者に回収に来てもらっている。
     で、配送日時の指定は、合計金額が¥5,000以上、注文日から5日以降になるように「商品の配送について 」のページでお願いしている。
     というのも、日時指定は書留ではできないから。
     そして、宅配便の方が送料が高くなる。
    “送料無料キャンペーン”として、宅配便の場合には薬を贈答品にはしないだろうという考えもあって仕入れ時の箱を使いまわしたりして経費を抑えているのだが、安い簡易書留を利用しても送料が商品代金の利益を上回る場合があるのだ。
     千円の商品を送料500円で送ったりしたら、もう儲けは数十円か割り込むか。
     物によっては赤字である。
     そのための条件設定。
     ところが注文数が増えるに従って、そもそも但し書きに気づかないのか、読んでも無視しているのか、単なる希望なのか、それとも絶対の要望なのか分からぬまま、条件を満たしていないのに日時指定をされる事もまた増えてきているのだ。
     もちろん、条件を満たしていないからと受注そのものを断るか、日時指定を取り下げてもらうかすれば良い。
     しかし、それでは大手では出来ないサービスをというのに反するし、正直なところ注文は欲しい。
     でも宅配便で発送したら赤字になるばかり。
     そこで考えたのが、郵便局に預ける時間の調整。
     発送後の品物の中継のされ方や、到着時間の記録を調べてみると、少しばかり予想がつくようになった。
     どこら辺の地域までなら、何時間で配送されるか。
     それを元に、午前中に配達希望の場合には、あえてすぐには発送しないで夕方の配送便に乗るように出せば、配送先の翌日の午前中の便に間に合うとか、○日△時に希望となっている時には逆算して郵便局への何時の回収車に引き渡せば良いかとかが分かってきたので、そうして凌いでいる。
     ……凌いでいたのだが、そろそろ危なくなってきた。
     忘れないようにと、メモを複数残したり携帯電話のアラームを設定したりしているものの、店頭にいらした患者さんの応対をしていたりしてタイミングを逃しそうになったり、出し忘れしそうになる事が増えてきた。
     受注時に端(はな)から断ってあればともかく、受けた以上は後でミスをしてから「規定外なので」という言い訳は通用しないし、するべきでもない。
     でも、やってやれない事もないし。
     という、絶妙なバランスで綱渡りしているのが現状。
     むー、どうしよう。
     と、慌てて普通郵便局に該当する商品を発送してきた帰りに思ったり。
     お店のシャッターを降ろした後に、しばらく残業。
     チャットを覗いてみたら、R氏やA嬢がいたので入ってみた。
     LaOXの件を話して、「歳をとったら丸くなったよ」と言ったら、A嬢からは「丸くなってな~い」と言われた。
     えー?
     丸くなったよー。
     昔だったら、その日のうちに届けさせたモン。
     そういうA嬢はA嬢で、マクドナルドのチキンナゲットのソースが注文したのと違った時には届けさせたとか。
     そっちの方が上じゃん(笑)
     って、私もやったけど(^_^;)
     だって、ポテトが入ってなかったんだもの。
     レシートには、ちゃんと入ってるのに。
     という2人のやり取りを見ていた学生のR氏は、「仕事って大変ですね……」とポツリ。
     そう、大変なのよ。
     私もコンビニでバイトしてた頃に、商品を入れ忘れて届けに行った事がある。
     ヤーさんに叱られた時は怖かったぞ。
     いい人だったけどさ(苦笑)
     私が最初に始めたアルバイトは、冠婚葬祭の会社だったせいか社長の言う事が厳しかった。
    「客に殺される覚悟でやれ!」とか、社内の壁には「頭を使って知恵を出せ。
    体を使って汗を出せ。知恵と汗の出せない奴は、即会社を去れ!!」なんて貼ってあったり。
     高校生に、そこまで言われてもねぇ(笑)
     いったんはやんだ雨が、帰る頃にまた激しくなった。
     嫌いじゃないとは言ったけどさ(笑)
     家に帰ったら、今日の夕食は電子レンジで温める物ばかり。
     雨だから奥さんが買い物に出なかったらしい。
     チャットでK氏から、南海電鉄のコンパスカードのラインナップに『Zガンダム』が加わる事を教えられた。
     http://www.nankai.co.jp/compass/index.html




     このコンパスカードという物、有効期限ナシだそうな。
     私、国鉄時代のオレンジカード持ってるんだけど、もう使えないだろうなぁ(苦笑)
     図柄が『超獣機神ダンクーガ』なんだよね、しかも。
     http://homepage1.nifty.com/dancouga/
     http://www.heart12.sakura.ne.jp/dancouga.html


     音楽集が、まだLPレコードで発売されてた時代だよ。
     S氏からは、それはレアだから使わずに持ってる方が良いと言われた。
     もちろん売る気は無いんだけど、使用度数分の乗車賃は返してくれと(笑)
     いわば先払いしてるんで。
     オレンジカードって、テレホンカードより微妙に小さい。
     以前に重ねてみて気がついた。
     そういや、テレホンカードはNTT東西どうするつもりなのかな。
     実はデザインテレホンカードも結構たくさん持っているのだ。
     料金先払いという事になってるのに、廃止の方向とか広報した後の動きが不明。
     後発のICテレホンカードを廃止して、先発の磁気テレホンカードに一本化している最中らしいけれど。
     テレホンカード自体は、S氏の話によれば、電話料金の支払いにも使えるそうな。
     ただし、窓口まで出向く必要があって面倒だとの事。
     んー、没収されちゃ困るんだよナァ。
     図柄は欲しいので。
     使用できないように磁気情報を消去してパンチ穴を入れてもいいから、図柄を手元に残しつつ通話料は全額でなくても払い戻しして欲しいな。
     テレホンカード以前に、電話加入権の問題も放置中ですが、NTT東西は。
     そうそう、コミックマーケットの「さよなら晴海」のテレカも持っている。
     コミックマーケットの会場として、晴海埠頭の見本市会場の使用が最後になった時の限定記念品で、図柄が毛羽毛現先生。
     カードよりも、作家の方がレアだ(笑)
     http://www.geocities.jp/kewkegen/
     そう言ったらS氏がすかさず、「どっちかというと希有怪訝の方が字が正しいヒト」と返してきた。
     なるほど確かに。
     昔は大男のイメージだったけど、コミケで見かけたら少し痩せていたな。
     ネットニュースで、高校と大学野球部の不祥事への処分を決める日本学生野球協会の審査室会議が先月開かれ、今夏の全国高校選手権大会開幕直前に部員の暴力などが発覚して出場を辞退した明徳義塾高校や、同選手権大会を連覇した直後に、部長の暴力が発覚した駒大苫小牧高校などを始めとして、過去最多の70件(うち高校68件)を審議したというのを見つけた。
     過去最多になったのは、明徳義塾と駒大苫小牧の不祥事を受け、高校野球連盟が「迅速な報告」を求めて、高校の処分上申件数が急増したためだそうで、って事は例年も本当は同じくらいあったのが表に出てきてなかっただけではないのか。
     なのにその疑惑には一切触れずに、高野連の脇村春夫会長は、「不祥事の多発で多くの高校野球ファンを失望させ、大変申し訳なく心からおわびします。
    “野球を通じて人格形成を図る”本来の目的を再認識させたい。」とかコメントを出していた。
     それが“驕(おごり)り”というもの。
     野球で、なんの人格形成ができるというのか。
     部活動は趣味と娯楽で良いではないか。
     趣味と娯楽を通じて人生に幅を持たせるだけでも、充分に教育的だろう。
     ところで、処分校一覧も発表されていたんだけど、どうも原因と処分の重さの関係が分からない。
     大麻取締法違反容疑なんてのは除名で当然として、暴力や万引きといった明らかな犯罪行為が、飲酒や喫煙と同列の対外試合禁止6ヶ月とか謹慎1年、あるいは警告だけってのは、私は納得いかんのだが。
    ≪育児日記≫
     今日は、妹がいつこちらに来れるのかの予定の電話があった。
     次郎がまぁ、その時も大変うるさくて困った。
     キンキンと奇声を上げたり。
     本当に、相手をしてやれないと最近こうなので、ちょっとイライラする。
     たまには私の時間というものを与えてよって感じ。
     そういえば、映画も行けてないなー。
     たまには、旦那に次郎を見ててもらって出かけたいのだけれども。
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    ◆10月6日(木)/2005年◆
     午前中は、まだ雨が残っていた。
     午後には晴れるそうだから、そうなるとまた店が混むかも。
     ネットの受注システムの会社から電話。
     サーバーとの相性の問題かもしれないという事で実験してもらった結果、同様のエラーは確認できなかったという。
     こっちはこっちでマシンを変えても同じエラーが出るのに。
     次に考えられるのはプロバイダの回線との相性と言われた。
     でも、プロバイダは受注システムを導入する前から変更してなくて、エラーが出始めたのはここ1ヶ月ほどの間の事なんだけど。
     病院からの処方箋を持って患者さんがいらした。
     医師の都合で2ヶ月分が処方されているのだけれど、患者さんはお金が1ヶ月分しか用意してないと言う。
     だから、薬を半分にしてくれと。
     来月は飲まなくてもいいからと。
     うう、処方箋が発行される前に医師に相談して欲しかった(^_^;)
     とりあえず、1ヶ月の代金だけ支払ってもらい、残りは来月として薬は全部渡した。
     ジェーピーエス製薬の営業マンが来訪。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤が新発売するそうで、その説明に。
     箱のデザインが、効能が近い小柴胡湯(しょうさいことう)補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に似てるというのがなー。
     私は良くないと思うんだけど。
     このあいだ発売したばかりの半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)の液剤なんか、思い切った色使いで良かったのに。
     30個単位が最小発注単位だったけれど、ちょっと様子見として15個のみ注文。
     風邪の相談で患者さんが来店。
     症状は、鼻水とクシャミ。
     寒気は無く、頭が痛いというような事も無い。
     もしかして花粉症では。
     しかし、花粉症になった事は無いから違うという。
     うーん、秋の花粉症が始まっているのだけれど。
     まぁ体の中が冷えてるのは確かなようなので、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を案内した。
     もし効かなければ、別な物にしましょう。
     でも、やっぱり花粉症だと思う。
     お母んに焼肉屋に誘われる。
     弟が早く帰ってきたらしい。
     奥さんに電話すると、すでに次郎を風呂に入れて、夕飯を食べるところだという。
     なので、私だけ付いて行く事にする。
     行った所は『安楽亭』。
     http://www.anrakutei.co.jp/
     禁煙席は無いそうな。
     今どき大手じゃ珍しい。
     空調設備が整ってるからという事か、同じ煙だから気にするなという事か。
     灰皿まで用意して喫煙者を優遇するなら、吸わない客にも何かサービスが欲しいところ。
     テレビやネットのニュースでは、アガリクスを使った健康食品について「癌が消滅する」と宣伝した本の出版社が薬事法違反容疑で摘発された事件を大々的に取り上げていた。
     販売会社ではなく出版社が、薬事法違反容疑で摘発されるというのは珍しい。
    「再発ガンがきれいに消えた」とか「『余命半年』が1年たっても健在」という体験談が載っていて、巻末に商品の問合せ先まで書いてあったのが、販売会社と一体と見なされたようだ。
     出版したのは史輝出版だが、出版費用を健康食品を販売していたミサワ化学が出していたという情報もある。
     その商品を購入して妻を癌で亡くした遺族の、「身内が重い病気になれば、なんとしても生きながらえさせたいもの。その思いを利用された」という気持ちは分かるものの、後続の被害者を防ぐために、あえて馬鹿と罵倒しておこう。
     だいたい、商品名からして『即効性アガリクスS』というのが怪しさ全開。
     『即効性人参』とか『即効性冬虫夏草』なんてのがあったら、「癌に効く」とか言われたって、何が「即効」なんだと。
     そもそも、アガリクスが入っていたかどうかも疑問。
     出版社の社長自身が癌だそうだから、ぜひアガリクスで検証をしようよヽ( ´ー`)ノ
    ≪育児日記≫
     今日は、何かとても辛いカレーを夕飯として作ったけど、結局旦那は食べなかった。
     外食にしたからだ。
     義母が焼肉を食べに行くらしく、旦那ともども誘われたが、もう次郎と私はお風呂に入っちゃった後だったので行かなかった。
     そしたら次郎は、何故かなかなか寝てくれなくて、とても大変だった。
     昼間の運動量が足りなかったのだろうか?
     いずれにしろ、私自身ものすごく疲労していて、最近外ばかり次郎を連れてるし、朝もなるたけ早く起きるからかしら?
     とにかく面倒を見るので手いっぱいだった。
     次郎ちゃん……どこ吹く風状態です。
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    ◆10月7日(金)/2005年◆
     朝、奥さんとケンカ。
     次郎が朝っぱらから騒ぐのは仕方ないとして、奥さんがそれを怒鳴るのが煩(うるさ)くて。
     因果関係の分からない叱り方をしてもダメだろうと。
     これが巷で云う“子供の教育方針の違い”というヤツか。
     子供の虐待のニュースなんかで、子供を叩く事自体がイケナイという風潮があるが、なに、言葉だって時には暴力だ。
     口舌の刃で人を切る事ができてしまう。
     クドクド叱りつけるよりも、因果関係が分かる行為の瞬間を逃さずに叩く方が良い時期もある。
     高校生の子供が便秘がちだという相談を母親から受けた。
     便秘対策に、朝起きてから牛乳を飲ませたり、食事も繊維質の物を食べさせているのに効果が無いという話にピンと来た。
     どうも、痙攣性の便秘のようである。
     ストレスなどの緊張によって、腸が痙攣しているのだ。
     だとすれば、一般的な便秘対策は逆効果でしかない。
     腸が痙攣して正常に動いていないのだから、いくら刺激を与えたり便を軟らかくしても出る訳が無い。
     そういう時の便秘には、下痢の時と同じ消化の良い食事をしなければ。
     例えば、オジヤとかウドンとか。
     治療としては、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
     LaOXから電話。
     火曜日に頼んだ商品の配達が遅れるとの事。
     え?
     もしかして、届けに来るの?
     てっきり宅配便で送ってくるのかと思ってた。
     高校生の子供の鼻風邪の相談で母親がいらした。
     しかし、お話を聞くと、どうも花粉症のような感じ。
     本人に携帯電話で母親が尋ねてみたところ、やはり寒気などの風邪の症状は無い様子。
     そして、母親は子供が洟が出ると言っていたという話だったのだが、実際には詰まるとの事。
     葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)が適応するか。
     そう思ったら、さらに咳も出るという。
     となると、上半身を温める事で患部の熱を発散する葛根湯加川きゅう辛夷は咳には良くない。
     効能書きに咳止めとは無いけれど、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)の方が合うだろうと勧めた。
     こちらは同じ鼻づまりに用いる漢方薬だが、患部を冷やす石膏と、肺の乾燥を防ぐ麦門冬が入っている。
     ハイドロコンクを求めてお客さんが来店。
     ハイドロコンク?
     染物に遣うアレですか。
     http://mimura.honesto.net/how/sukumo.html
     ちょっと薬局では扱っておりませぬ(^_^;)
    「どこで手に入るのかしら」
     むー、どこだろう。
     染物の専門店?
     陽がだいぶ暮れてから、本当にLaOXの店員が商品を届けに来た。
     見覚えのある顔だと思ったら、私がレジで買い物をした時の店員さんだ。
     もしかして、社員教育の一環として担当した店員に直接届けさせたのかな。
     今回の買い物分のポイントは、新規発行したポイントカードに入っているので、それを私の既存のカードに移しておきますと説明された。
     そのため、持参してきた新規のポイントカードは破棄しておいて下さいとの事。
     手続きってのは、本当に面倒で無駄な。
     しかし、お疲れ様です。
     地竜(ぢりゅう)を買いに患者さんが来店。
     咽喉の痛みがあるという事で、桔梗湯(ききょうとう)も合わせて勧めた。
     地竜だけでも多少の咽喉の腫れには効くのだけれど、やはり桔梗湯の方が痛みが取れる。
     サースモン煌樹(こうじゅ)を買いにお客さんがいらした。
     風邪になるようでしたら、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も必要かもしれませんと伝えた。
     それから閉店時間を過ぎてもお客が途切れず、30分ほど延長(^_^;)
     自民党参院議員でプロレス・格闘技評論家の大仁田厚氏が、正直且つ素直な発言で注目されている杉村太蔵衆院議員に怒ってるという、どうでもいいニュース。
     なんでも大仁田氏は、これまでに「オレが教育してやる」と杉村氏にあてた「激励文」を作成し、参院神奈川補選の自民党公認候補である川口順子氏を一緒に応援に行こうと、大仁田氏の秘書が杉村氏の秘書に3日に手渡したのに、杉村氏が報道陣に「激励文」について「読んでいません」と発言した事から、これを伝え聞いた大仁田氏が「届けられた書類に目を通していないなんて…最低だ。オレは怖いぞ!」と取材記者にまくし立てたのだとか。
     勝手に萌えて……もとい、燃えて、勝手に怒るなよ(笑)
     その“萌え”について、野村総合研究所が「2004年の国内のオタクの実態とビジネス的価値に関する調査結果」を発表したというニュース。
     それによると、2004年の国内のオタク層の総数は延べ172万人で、総消費額は4110億円に上るそうな。
     http://www.nri.co.jp/news/2005/051006_1.html
     今まではそのオタク層だの萌え分野だのの基準が良く分からなかったのだけれど、資料を見てやっと根拠が分かった。
     調査ではまず、オタク層を「強くこだわりを持っている分野に趣味や余暇として使える金銭または時間のほとんどすべてを費やす生活者」と定義。
     これだけで一気にオタク人口の基礎人数が増える。
     そして、インターネットでアンケートを行い、約1万件の回答を得たという。
     ここで大事な見落としが、いや、分かっててあえて言及していないのかも。
     どの分野においても、ネットに接続する環境を常備しているという条件付けがなされている点がそれ。
     ほとんど全てを費やすために、通信費はあえてカットという人は含んでいない訳だ。
     好きな事のためには情報収集が必要だから、そんな人はいないという前提でもあながち悪くは無いが、データの信頼性というものを考えると疑問が残る。
     なんでそんな事を気にするのかというと、夕方の情報番組でもこの件を取り上げていて、野村総研が定義したオタク像が、今までのオタク像と明らかに違うから。
     夕方の情報番組では、美少女フィギュアを買うために、スーパーの半額セールで食材を購入したり、近所のおばさんと一緒にサンマを買って分け合ったりしているオタクを紹介していたのだ。
     今までのマスコミが流布していたオタク像って、「人付き合いが苦手」で「引きこもりタイプ」じゃなかったのか。
     前提が変わると、あらゆる条件パラメーターが変更になり、結果は想定と違うものになる。
     交通事故を偽装して損害保険会社から保険金をだまし取ったとして、暴力団幹部らが詐欺の疑いで逮捕されたというニュースがあった。
     警察の調べでは、昨年の9月頃に札幌市道道で、仲間が乗った乗用車に、逮捕された暴力団幹部の養子が乗ったトラックを故意に追突させて、乗用車に乗っていた側が損害保険会社2社から休業損害保険金や医療保険金など計約1123万円をだまし取るという手口だったという。
     むー、暴力団もセコくなったなぁ。
     自称暴力団で、単なるチンピラだったのかもしれんが。
    ≪育児日記≫
     今日は、何か朝から旦那と言い争ってしまった。
     何か疲れてるっぽい私だったからだ。
     次郎は次郎で、もう朝からティッシュペーパーをあるだけ引っぱって出しちゃうし。
     もう本当にイタズラばかりする、プンプン=3
     怒り心頭。
     だから、よけいにかもしれなかった。
     次郎は、私をひっかいたり蹴ったりするので、とても困る。
     とくに、朝起きる時そうだ。
     早く起きろと言わんばかりに私を起こす。
     ハァーア。
     もう少し、静かにしてくれればいいのに! と思ってしまう私だった。
     ………「怒り心頭に発する」って書けなかったんだろう、お前(笑)
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  • 風邪

     カゼは“風邪”と書くように、「体力が落ちた時」に「ウィルス(邪)などが体内に侵入」して発症します。
     最近はテレビCMなどの影響で「風邪の初期には“葛根湯(かっこんとう)”」ということをご存知で、お求めになる患者さんがよくいらっしゃいます。
     ところが、「風邪のひき始めなんです」と言われて詳しく症状を尋ねると、ほとんどの方が「喉が痛い」・「咳が出る」と訴えます。
     しかし、実はそれらの症状はすでに風邪が進行していて中期に差しかかっています。
    「風邪の初期」とは、「発熱・悪寒(熱感・咽痛)・頭痛」など、「風邪かな?」という段階のことを指し、この段階で適切な処置をしなければ長引くことになりかねません。
     そして、市販の総合感冒薬は、症状を和らげることはできますが、ウィルスに対する働きが無く、抵抗力をつけるためには「安静」・「保湿」・「栄養補給」が必要となります。
     漢方薬には、患者さんの自身の抵抗力を高める効果があるのでとても有効ですが、そのためには正しい処方で漢方薬を使用しなければなりません。


    薬局で薬を買う時には、以下の3つの点を薬剤師に伝えて下さい。

    1.“熱の有無”……「かぜである」ことの確認をします。
    2.“いつからなのか”……「ひきはじめなのか? こじらせたあとなのか?」を判断します。
    3.“悪寒とノドの痛みの有無”……「“風寒”と“風熱”の区分」をします。

    ※40度以上の高熱の場合は風邪以外の可能性もあるので、病院で診察を受けて下さい。


    風邪の漢方薬の選び方

    1.ひき始め(初期)の場合(必ず「“風寒”と“風熱”の区分」をして下さい。)

     

    症状

    適応漢方薬

    風寒

     寒気・肩こり

     葛根湯(かっこんとう)

     くしゃみ・鼻水

     小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

    風熱

     喉の腫れ

     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)

     喉の痛み(違和感)

     桔梗湯(ききょうとう)

    2.中期(熱盛期)

     症状

    適応漢方薬

    強い喉の痛み

     駆風解毒湯(くふうげどくとう)

    寒気があり熱が出る

     麻黄湯(まおうとう)

    高齢者で寒気がある

     麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

    3.後期(消耗期)

     症状

    適応漢方薬

    喉の痛み

     桔梗湯(ききょうとう)

    胃腸障害・食欲不振
    下痢・微熱

     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

    冷えると出る咳

     小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

    温まると出る咳

     五虎湯(ごことう)

    乾燥すると出る咳

     麦門冬湯(ばくもんどうとう)

    ※必ず薬局で“ご相談”のうえ、お求め下さい。

     

  • 映画評『世界の中心で、愛をさけぶ』

     バファリンを買いにお客さんがいらした。
     高齢の母親に頼まれたとの事。
     念のため、どんな症状で使うのかと尋ねると、頭痛がして熱が出ているという。
     バファリンは症状を抑える物で、治療する薬ではない。
     もっと端折った言い方をすれば、神経を麻痺させて熱を出す指令を邪魔して、痛みを検知する機能を阻害するものである。
     本人の希望もあるためバファリンは売るとして、一緒に川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)を案内したところ、「自分で使うかもしれないから」と買っていただいた。
     http://www.kitazono.jp/syoho/sennkyuchachousan.htm
     バファリンを買いに来た患者さんに、やはり用途を尋ねたら虫歯だとの答えだった。
     これまた虫歯でバファリンを飲んでも痛みを感じなくなるだけで、菌の繁殖は抑えられません。
     後で必ず歯医者に行ってくださいと念押しして、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を勧めた。
     http://www.kitazono.jp/syoho/hainousankyuutou.htm
     実はこの後もバファリンを買いに何人か来たのだけれど、万能薬か何かと間違えてませんかという感じ。
     今この痛みをなんとかしたいという気持ちは分かる。
     でも、痛みがぶり返す事を考えたら、痛み止めと一緒に次の手も考えておいた方が良いだろう。
    「戦いとは非情なものさ。常に一手二手先を考えておくものだ」(by 『機動戦士ガンダム』より)
     昼に、奥さんの妹のYさんが来た。
     一泊だけの滞在だが、こちらで買い物を楽しみたいらしい。
     奥さんから一緒に昼食を食べようと言われ、サイゼリヤへ出かけた。
     Yさんはサイゼリヤは初めてだという。
     何を食べるかメニューを見て迷ってるので、適当に注文して小皿で取り分けましょうと提案。
     パスタやピザなんかは、その方が色々と味わえて楽しいし。
     そしたら奥さんともども、かなりの品数をバンバン注文していく。
     パスタだけでも3種類。ピザが2種類。
     その他、スープやサラダなどなど(^_^;)
     そして、店員は店員の方で、何の考えも無しに次々と持ってくるもんだから、テーブルがいっぱいになり、皿が乗り切れない。
     注文時に分かりそうなものだろうに、なぜ順番を確認しておくなりしておかない?
     しかも、空いた皿を下げにも来てくれないし=3
     仕方が無いので自分で厨房に運ぶ。
     店員の数が少なくて手が回らないなら、セルフサービスにしてくれてもいいんだけど。
     パスタが一品、どうにも不味くて残ってしまい、それ以外は奥さんと妹で平らげてしまった。
     ブタかトド同然の奥さんと違い、Yさんはホッソリしてて抱きかかえてもヒョイと持ち上がってしまうくらいの体型なのに、どこに入ってしまったのか。
     (医学的には、体型と食欲の相関関係は無い。)
     私だけお店に戻ると、サトウ製薬の営業マンさんが来ていた。
     スギ花粉が山梨の方から埼玉にかけて、かなり飛散するだろうとの情報。
    「いやぁ、楽しみですねぇ」と営業マン氏。
    「そうですねぇ」と私(⌒▽⌒)
     ………自分も花粉症なんだけど(爆)
     そう言う営業マン氏も花粉症で、一緒に苦しみますので皆さんもひとつ、どうぞヨロシク。←オイ
    「あら、コンテナからも何も出ないわ」と、お母んがなにやら残念がっている。
     何かと思ったら、先日やってきた小学校の衛生検査の結果データの話だった。
    「こっちに責任の無い物から出てくれると、報告書も書きようがあるのに」と。
     近所の書道の先生の旦那さんがいらしたので、ついでといってはなんですがと、次郎の名前の書き方を後で教えて下さいとお願いした。
     本当は、“命名”とかいうのは名前を付けた直後に書くのだろうけれど、漢字五文字で書くというのが意外に難しく、そのままほったらかしにしてあったのだ。
    「プーアール茶はありませんか」と尋ねて来たお客さん。
     なんでも、花粉症の予防として何かの雑誌で紹介されていたらしい。
     なんだか、季節行事みたいな感じですな。
     まったく効かないとは言わないけれど、漢方薬だって複数の生薬を組み合わせて効能が発揮されるように工夫と研究されて作られた物なのに、単品の食べ物や飲み物が、どうしてそれほど効果があると思えるのか不思議。
     まぁ、お茶好きな私は、花粉症の季節が過ぎた頃にスーパーで安売りで買えるので、そういうキャンペーンは構わないけれど。
     とりあえずお茶については、近所のスーパーを案内しておいた。
     咳の相談で患者さんが来店。
     本人は風邪のひき始めと言うものの、こちらからするとかなり進行してしまった様子。
     よく、風邪をひいた患者さんは「私は鼻からくる」とか「お腹にきやすい」、「咽喉から来るんです」と言われるが、いずれもそう表現したくなる気持ちは分かるけれど、正しくない。
     風邪は感冒というくらいで、冒されるもの。
     体表部の多くを覆う皮膚で防ぎ、目や鼻の粘膜で堰き止めようとしているのを突破されると、その奥が防衛ラインとして抵抗する。
     それが鼻の症状であり、咳であり、さらに奥へと侵入されて胃腸障害が起きるのだから、症状が出たら“ひき始め”ではないのだ。
     まだ食欲はあるようなので、麻黄湯(まおうとう)と五虎湯(ごことう)を組み合わせて飲んでもらう事にした。
     http://www.kitazono.jp/syoho/maoutou.htm
     http://www.kitazono.jp/syoho/gokotou.htm
     咳が落ち着いた頃には、肺が乾燥しているだろうから、後から麦門冬湯を使うようにもお話した。
     http://www.kitazono.jp/syoho/bakumondoutou.htm
     夕飯はYさんと一緒に家で鍋。
     奥さんが鍋に入れる物の順番をいちいち指示して鍋奉行のような事をしているのに笑う。
     普段の料理じゃ、あり物を買ってきて皿にも移さずにパックで出す人が何を言ってるのかと(笑)
     そして、Yさんが観たいという事で奥さんがレンタルしてきた『世界の中心で、愛を叫ぶ』の劇場版を鑑賞。
     http://aiosakebu-dvd.jp/home.html
     あれだけ話題になった作品だから、ネタバレも何も無いとは思うが念のため警報を発しておこう。
     ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
     物語は主人公の朔太郎の婚約者である律子が、結婚を目前にしたある日突然に失踪し、行き先が2人の故郷である四国だと思い当たって後を追う。
     そして故郷を辿るうちに、高校時代に初恋の相手だったアキとの日々や、そのアキを病気で失った時の記憶を想い出していく。
     観終わった感想を一言で述べると、「世界の中心で愛を叫ぶジコチュー(自己中心)男」といった感じ。
     原作もテレビ版も知らないが、劇場版では朔太郎は私の年齢に近く、本来は80年代の描写にノスタルジーを感じても良いはずなのに、ちっとも感じない。
     ダ埼玉育ちとはいえ東京に近かった事と、四国の田舎町との環境の違いかとも思ったが、どうも違う。
     観ている間にチラチラと別作品が思い浮かんでいた。
     それは高畑勲監督の『おもいでぽろぽろ』とジュゼッペ=トルナトーレ監督の『ニュー・シネマ・パラダイス』だ。
     http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005R5J5/ref=ase_koukokusyuu0b-22/250-6199282-7287443
     http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005V2JF/250-6199282-7287443
     どちらの作品もやはり田舎町での想い出話そのものが舞台なのに、すんなりと主人公の記憶を“体験していない”にもかかわらず自分の物として感じる事ができた。
     ところが、この作品に出てくる朔太郎を含む登場人物が、どうにも他人行儀で入り込めない。
     普通、過去の自分を写真なりビデオなり日記や手紙などで振り返るとき、そこには気恥ずかしさというものが伴う。
    「うわぁっ、こんなことしてたよー」と赤面したり、なんとか客観視しようと「バッカでー」と当時の自分を罵倒してみたり。
     それが観ている間中ずっと、呆れとして「こいつ……バカ………?」と、客観視どころか、本当に赤の他人にしか思えなかった。
     もちろん、まったく未知の世界を神のような視点から眺めるという楽しみ方もある。
     しかしそれにしては、狙ったセピア調の色調の画面作り、淡々とした物語の展開と、観る者の想い出に入り込もうとする作風は、コッチに来て下さいと言わんばかりで、思わず「やだよ!」と追い返したくなる感じだった。
     物語り半ばまで行ってもそんな状態だったから、アキが入院してからは「いつ死ぬんだろう」、「いつ死ぬんだよ」、「早く死んでくれよ」とまで思ってしまった(苦笑)
     でも、なかなか死んでくれなくてイライラ。
     で、この作品の欠点にハタと気がついた。
     アキが入院する前に、朔太郎がアキが白血病になって苦しむという嘘を書いてラジオに投稿したら懸賞のラジカセが当たって、それをアキに怒られるというくだりがあるのだが、それってこの作品そのものじゃないのか?
     あれは重要なエピソードの1つだけど、それを効果的かつリアルに描く事ができなかった時点で、こりゃ監督と脚本家の打ち合わせミスのような気がしてきた。
     そのシーンが、作品全体の完成度を物語っている。
     だから、アキを病院から連れ出したのに、台風のためオーストラリアへ行く飛行機が飛び立てず、係員に詰め寄る朔太郎の行為も、空港で倒れたアキを抱きかかえて「助けて下さい!」と泣き叫ぶ朔太郎の姿も、後ろから蹴りを入れたくなってしまうのだ。
     そして、やっと終わると思ったら、ドンデン返しが。
     ドンデン返しと言うか、蛇足と言うか微妙なのだけれど、入院しているアキと朔太郎の交換日記の音声テープを届けていた小学生の女の子が、実は今の婚約者である律子だったという事が分かる。
     その律子は、最後のアキのメッセージが吹き込まれたテープを朔太郎に届ける途中で交通事故に遭い、そのままテープを渡せずじまいだったという事が明かされた。
     アキの最後の願いを叶えるために、オーストラリアの大地に散骨をしに2人は向かい、タイトルの通りに朔太郎は叫びながらアキの遺骨を風の中に撒くという感動的なシーン………に、ならないんだなコレが。
     後半まで説明的な台詞を省いていたはずなのに、律子が突然ことの真相というかあらましをベラベラと喋って物語の“まとめ”に入っちゃうんだもの。
     なんで、もっと上手く途中途中に分散して入れ込めなかったのかと残念。
     最後の感動的なシーンの前に、思いっきり観客の頭を醒ましてどうするのか。
     エンドクレジットが流れる前に現実に引き戻されちゃったもんだから、つい、アキの骨を撒いたその後に律子とエッチするんだろと、身も蓋も底も無い事を考えてしまった。
     ところで作品タイトルは、なんでも編集者が付けたんだそうで、作者自身は『恋するソクラテス』というものを考えていたらしい。
     なるほど、確かに作者のタイトルでは売れなかったかもとは思う。
     でも、このタイトルを持ってくる編集者もどうか。
     最初奥さんから「『世界の中心で、愛をさけぶ』って知ってる?」と訊かれた時に、『世界の中心で愛を叫んだけもの』とは、奥さんにしちゃ随分と気の利いた作品を出すなと思ったら、違うと知ってガックシという事があった。 
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150103305/ref=ase_jugem-22/250-6199282-7287443
     それで、てっきりハーラン=エリスンの同作品からタイトルを拝借したのかと思ったら、同作品のタイトルを意図的に使った『新世紀エヴァンゲリオン』の最終話『世界の中心でアイを叫んだケモノ』から孫引きしたそうな。
     私はパロディとかオマージュは大好きだからそれでも良いけど、せめて拝借する作品の事は知っておいても良かったんじゃないかい。
     エヴァの方は、カタカナにする事でどうとでも受け取れると共に、最後には主人公は「僕はここにいていいんだ!」と自己肯定する事で「世界の中心でI(アイ)を叫んだケモノ」という解釈ができた。
     ある意味、人の顔色を伺い、人との距離を気にしすぎる主人公がジコチューに目覚めるという、良いのか悪いのか分からないラストだったけど、なんか許せたよ。
     それに比べて、最後の最後まで自己中心な自分を省みないまま、愛を叫んだ気になってる、本作の主人公は許せないなぁ。
     今夜はYさんが泊まっていくので、私はそれを口実に実家に帰った。
     久しぶりに、次郎の夜泣きから解放されるのがせめてもの救いであったが、この不快感はどうしてくれようとイラついたまま就寝。
     あっ、『世界の中心、出逢い系サイト』という駄洒落はどうか。
     どうかと訊かれても困るかね(苦笑)

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  • ≪通巻29号≫
    演劇評『ファイブ』/ビデオ評『ラーゼフォン ~多元変奏曲~』/漢方薬の講習会『利水』

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                      ≪通巻29号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月18日(土)……演劇評『ファイブ』
    ※10月19日(日)……ビデオ評『ラーゼフォン ~多元変奏曲~』
    ※10月20日(月)……漢方薬の講習会『利水』
    ************************* 先週の平凡な日記 ***************************
    ◆10月18日(土)/2003年◆
     肝臓に良い薬か健康食品はないかとお客さんが訪ねてみえた。
     お店に入ってすぐの所に置いてある『ネオレバルミン』に興味を持ったようで、色々と質問を受ける。
     質問の中で「ガンマGTPの数値は下がる?」と訊かれたのだが、これには答えに窮してしまう。
     他のGOTやGPTなどは検査で異常な数値が出れば肝臓疾患が疑われるが、ガンマGTPというものはお酒を飲んでいれば高い数値が出て“当たり前”なのだ。
     逆に尋ねてみると、GOTとGPTは正常値だったそうだから、ガンマGTPの数値が高くても、特別に心配する検査項目ではない。
     つまり、お酒を飲んでいる限りは高い数値が出て当然なので、『ネオレバルミン』を服用したからといって数値が低くなるかはちょっと分からない。なにしろ、今回のお客さん充分に酒臭いので(苦笑)
     試しに血流計での測定を勧めたころ、肝臓は問題ナシ。むしろ、肺や心臓の方が疲れ気味という結果が出た。
     そこで、四川富貴廣(しせんふうきこう)の方を案内した。
     あくまで健康食品ではあるが、鬱金(ウコン)だの霊芝(レイシ)だのを単体で摂取するよりは、安心して服用できる。
     気に入ってもらえたようでお買い上げ。
     ちなみに、『ネオレバルミン』の方は“肝臓は心配だけどお酒をやめられない”という人にお勧めである。
    「薬を飲み飲み、酒を飲み」のようではあるが(笑)
     夕方から川口市民会館で演劇企画オフィス・アートプランによる『ファイブ』の公演があるので、お店を早上がり。
     珍しく時間に余裕を持って到着。……って、ようは早退なワケだが(苦笑) 
     http://www.terra.dti.ne.jp/~artplan/5.html
     こういう機会でしか会えない友人知人に挨拶。劇を観に行く目的の半分くらいはコレである。
     なので、実は公演の内容は良く知らなかった(笑)
     しかし、脚本・演出が劇団鳥獣戯画の知念正文氏なので、安心して観劇。ラストの予定調和は知念氏の毒が好きな私としては少し物足りなかったが。
     http://www.linkclub.or.jp/~giga/
     物語は、天国から始まる。
     交通事故で死んだ少年や、過労死で死んだ中年、墜落死した大工の棟梁、将来に悩んで自殺した青年の4人が天使と共に地上に降りてきて、交通事故で瀕死の重症を負った5人のコーラスグループに転生して生き直す。
     ただし、前世の記憶があるのは1週間だけ。1週間経つと前世の事も、転生してからの1週間の記憶も無くなってしまうという。
     そして、その1週間の間に自分の娘をコンサート会場で見つけたり、生前好きだった女の子に会いに行ったりとしながら、自分の人生を見つめ直したりするという、設定自体はありふれた物語である。
     当然の事ながら、転生した事は誰にも話してはいけない。もし、バレたら天国に全員引き戻されて、次に転生する機会は無くなってしまう。
     作品のテーマは、“カッコイイ”生き方という事で、歌もセリフも確かにカッコイイ。欲を言えば、もっと小っ恥ずかしくても良かったんじゃないかと思う。
     私は役者よりも物語を追う方なので、観劇としてはいささか邪道かもしれないが、こまごまとした点が気になって仕方がなかった。
     他の知念氏の脚本では、あれやこれやと説明せずにガーッと物語を展開させる印象があったので、今回はやけに説明セリフが多く、それが返って次々と疑問を連鎖させている感じがした。
     例えば、体を乗っ取られる(?)側のコーラスグールプの連中の魂はどうなっちゃったのか。彼らの魂は天国に行ってしまったのか、それとも転生した主人公たちの魂と同化したのか。
     本当は天国から5人連れてくるはずだったのに、手違いで4人しか連れてきてなくて天使が代わりに5人目になったけど、ラストで天使は天国に帰ったのか、それともやはり同化してしまったのか。帰ってしまったら、コーラスグループの5人目はどうなっちゃうの。
     冒頭での説明がもっと曖昧なら勝手に想像するんだけど、中途半端に説明されたもんだから気になって気になって、ちょっと集中できなかった。
     また、キャラの立て方がアンバランスなのにも戸惑った。
     どうやったってキャラが立ってしまう大工の棟梁を最初に目立たせたもんだから、転生した後の少年や青年が途中で区別がつかなくなって「誰だっけ?」となってしまった。もう少し最初の方で見せ方があったんじゃなかろうか。
     そして、天使の配置がやはり謎。妙に人間っぽくて天使の必要があったのか。
     あれならば同じく死んだ人間の1人という事にして良かったのでは。自殺した青年の過去を語る時にも同情的な口調で、そんな感情移入しやすい性格で天使なんかやってられるの? と感じた。もしかして、実は死んだ人間が天使に転生したのではないかとも思ったのだけど、そうじゃないみたいだし。5人の中で、唯一カッコイイ生き方をしていなかったのが残念。(それとも、皆を温かい目で見守って少年が好きな女の子に転生した事をバラしても、相手の子が信じなかったから良しとしましょうというところがそうだったのか?)
     一方で、メインテーマの歌の歌詞「カッコ良く生きて カッコ良く死ぬ」というのが曲と共に頭の中をリフレインして、嫌な感じはしない。少年が好きだった女の子に託したという黄色いバラの使い方も良かった。
    「カッコイイとはこういう事さ」という強引さが欲しかったというのは単なる私の好みなので、作品としては上出来だったろう。
     もう1回くらい観ても良いと思える作品ではあった。
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    ◆10月19日(日)/2003年◆
     昨日、腰痛という事で相談されて痛み止めを渡した患者さんが来店。
     昨日の薬が効かなかったから、もっと強い薬をくれという。
     薬局で売ることが出来る痛み止めには限界がある。本当にそんなに酷い痛みがするのであれば、病院に行ってもらうしかない。ところが、昨日の薬を服用した後の様子を尋ねてみて、ギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     痛み止めの効果を確かめようと思ってジョギングしたんだとか。
     ………走らないで下さい(^-^;
    「年のせいかねぇ」と言われたけれど、違います、絶対……。
     なんだか、体を動かしたがりの人のようなので、単なる痛み止めだけでは心配。『アンマッサージ』を勧めてみた。
     ビデオで劇場版『ラーゼフォン ~多元変奏曲~』を観賞。
     http://www.rahxephon.com/

     テレビシリーズはまったくの未見だったためストーリーや設定を理解できるか心配だったが、特に予備知識は必要なかった。
     素直な感想としては、「ええ話や(p_;)」とホロリとさせられた。
     以下はネタバレになるので、読み進めていくうちにレンタルビデオなどで観てみようと思った人は途中で読むのをやめて翌日まで飛ばしていただきたい。
     ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
     時は西暦2012年、夕日の中学校の校舎の中で、主人公の神名綾人と美島遙の2人は、ただ手を取り合うだけで互いの恋愛感情を確かめ合っていた。そこへ、おそらくは綾人に渡そうとしていたであろうラブレターを持った朝比奈浩子が現れ、踵(きびす)を返して立ち去る浩子を綾人が追おうとすると、遙は無言で綾人の手をギュッと握って止めた。
     ……もう、これだけで気恥ずかしさ一直線の少女漫画的な始まり方である。
     ロボット物の作品だと思っていた私は、この導入部で引き込まれてしまった。
     しかし、そんな2人の関係は突然終わる。
     謎のMU(ムー)という別な次元の人類が侵略を開始して、首都東京を絶対障壁と呼ばれる特殊な空間に閉じ込めてしまうのだ。
     たまたま家族と帰省していた遙は難を逃れ、綾人は東京の絶対障壁=通称、東京ジュピターの中での生活を余儀なくされる。
     東京に住む人々は、自分たちが閉じ込められたという事を知らず、逆に世界が東京を残して滅んでしまったのだという偽の記憶を植えつけられて生活を続けていた。
     それから3年後、綾人が遙の事を忘れられずに夢に見ていると、目の前に謎の女性が現れた。彼女は綾人に「真実を見せてあげる」と言って誘拐同然に連れ出す。
     途中で物語のキーとなるラーゼフォンと接触した綾人は、東京の外に出るとそこには滅んだと教えられていた世界があり、さらに時間の流れが15年も違う事を知らされて愕然とする。
     この、綾人を東京の外に連れ出した女性こそ、大人になった遙だったのだ。
     遙は、東京に閉じ込められた綾人と会いたい一心で、対MUの組織に入り、ひたむきに生きてきたという事で、綾人に真実を見せると語りながら、大人になってしまった自分を拒絶される事を恐れて正体を明かせない苦悩が描かれており、それがなんとも切ない。
     一方、綾人の方はというと、人類に対して侵略を始めたMUの最高指導者が自分の母親だという事を知って愕然とする。
     別な次元に存在するMUは、人間の体に憑依して、憑依された人間の血は青く変化してムーリアン(MU人)になってしまうのだが、同時にそれまでの記憶を失ってしまうという。
     つまり、綾人の母親もMUに憑依されたという事なのだが、それがどうやら綾人を妊娠した頃だったようで、自分の子供もムーリアンになってしまう事は分かっていたものの、旦那さんを愛した記憶を無くしてしまうのならば、せめて愛した証として子供を生みたいと願って綾人を生んだとか。
     物語の序盤では謎めいていて、MUの冷徹な指導者に見えながら、実はムーリアンとして生きなければならない息子のためというのが、ワザとらしい設定だとは思っても、そこにもひたむきな思いが感じられて切なくなってしまった。
     そして物語の佳境では、綾人に思いを寄せていた浩子もMUに憑依されてしまい、綾人を好きだという記憶を蝕まれる恐怖と戦いながら、死んでしまう。その演出が、もう“卑怯”と言っていいほど哀しかった。停電になったビル群の窓明かりや、電光掲示板に「タスケテ」とか「ホントウノコトガイイタイ」とメッセージが現れて、最後には街を上空から鳥瞰(ちょうかん)した構図で街一面に「サヨナラ」と明かりがついて消える。
     ううむ、私ってこうゆうのに弱いのかと、自分を再発見してしまった。
     ラストは、ちょっとココでは書きにくい。どう解釈をしていいものやら分からないからだ。
     ただ、難解なラストではあるけれど、嫌悪感の残るラストではなかった。少なくとも、遙は幸せを“感じた”のだろうと思える。
     それに、どの程度製作者が意図したのかは分からないが、愛する人の記憶を失い唯一残った綾人を溺愛する母親、愛する人の記憶を失うという恐怖と戦いながら死んでしまった浩子、血の色が青く変わり愛する人の記憶を持っているうちに遙の幸せを願って“人ならぬモノ”に変わる事を選択した綾人、という3人の構図が実に良かった。
     最後に何を望むのか、と神にも等しい存在になった綾人に尋ねられた遙の「一緒に大人になりたかった!」という叫びには、観ているこっちが胸を締めつけられる思いがした。
     ものすごく感動したという訳ではないけれど、なんだか切なくて、でも幸せな気持ちになれた気がする。
     なんでこんな良い作品をテレビで放映している時に観なかったんだろうと後悔して、さっそくテレビ版をインターネットのブロードバンド放送で視聴。
     http://bb.excite.co.jp/bbg/special/bandaichannel/rahxe.dcg
     しかし、テレビ版を観た事を激しく後悔してしまった。
     なんじゃコリャーーーーーーーーーー!!Σ( ̄□ ̄|||
     思わせぶりなセリフ回し、積み残したまま解明されない謎、深く掘り下げられる事のない綾人と遙の関係。
     普通、テレビでの評判が良かったから劇場版が作られるのだと思うのだけど、これではテレビ版で大ゴケしてしまったので、制作費の回収のために劇場版では真面目に作り直しましたといった感じである。
     実際、他のサイトで劇場版の感想を読んでみると「なんでこの面白さをTV版のときに出せなかったのだとスタッフに正座させて問い詰めたいくらいに面白い」と評されていた。
     激しく同意(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)
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    ◆10月20日(月)/2003年◆
     今日は漢方薬の講習会である。テーマは『利水』。
     人間の体の約60%は“水”によって構成されている。
     細胞内液・組織液・その他の液体成分の運行が障害を受けて、水分の吸収や循環、排泄が滞った異常な状態、水液停溜を“湿滞”と言う。そして、それを治す治法を『利水法』と言う。
     漢方薬の流派の1つである中医学(中国漢方)では、体内の水分の事を『津液(しんえき)』と呼び、臓器の働きとして、津液は脾(ひ)が生成・運輸し、肺が全身へ散布し、腎が全体を推進し、肺を心(心臓)の拍動が助け、肝が全体を調整するとされている。
     つまり、五臓すべてが水液代謝に関与しているわけで、水分の停滞はあらゆる病気の原因になるわけだ。それは裏返せば、水分の停滞を解消する事により、関連した症状を改善していく事が可能という事でもある。
     参考までに、湿滞が関係する代表的な状態を書き出しておく。
    1.発病が急激ではなく緩慢で経過が長く、治療しにくい。(花粉症などのアレルギー症状)
    2.停滞性の症状。(手足や身体が重だるく、動かしにくい、こわばる、頭重など)
    3.むくみ・浮腫。
    4.水様便、下痢。
    5.鼻水、喀痰、耳漏、水疱など。
    6.口が粘る。
    7.湿度が高くなると悪化する。
     今回のテーマである利水は、先にも書いたとおり様々な病気の原因となるものなので、講義の内容もアッチへコッチへと話が飛び、次々と漢方薬の名前が列挙され、メモが追いつかない。
     後で、わかりやすくまとめられるか不安(^-^;
     さて、湿滞であるが、大きく分けると“湿(水湿)”と“水(水腫)”と“痰(痰飲)”の三つに分類できる。
     “湿”とは、つまりは湿り気で、水分が多い訳ではないが、吐き気や水様便など軽度の症状を引き起こす。
     “水”とは、湿よりも水分が体内の一部に過剰に溜まったりした状態で、例えば腹に溜まれば腹水となり、関節に溜まれば関節水腫となって、より重い症状として現れる。
     “痰”とは、体から不要な物を排出しようとする働きであり、風邪などで痰がからむというのは、体の不要物を痰に変化させても排出が上手くいかない状態である。
     それぞれの湿滞に対する利水法は、当然それらに対応したものとなる。
    ●湿vs化湿(けしつ)
     主として消化管内・三焦(さんしょう)に停滞した水分を軽度ながら血中に吸収する。同時に消化管の蠕動調節・悪心や嘔吐の抑制・気道分泌の抑制に働く。
     『かっ香正気散(かっこうしょうきさん)』や『胃苓湯(いれいとう)』などが代表的な漢方薬となる。
     『かっ香正気散』は、主に夏風邪や暑気あたりによる食欲不振や下痢に用いる。
     胃苓湯は、風邪などが関係しない食あたりや冷え腹などによる下痢や嘔吐の症状に用いる。
     ウチでは、『胃苓湯』そのものは置いていない。『平胃散(へいいさん)』『五苓散(ごれいさん)』を一緒に飲めば同じ物になるので。
     今年は冷夏だったためか、かっ香正気散がずいぶんと売れ残ってしまったため、ちょっと胃が痛い(苦笑)
    ●水vs利水
     主として消化管内や組織中の余分な水分を血中に引き込むものである。血中の水分量が増加した結果として利尿効果が現れる。腎臓での濾過や再吸収には強い影響を持たない。
     『五苓散(ごれいさん)』『防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)』『猪苓湯(ちょれいとう)』が体表的な漢方薬であるが、中でも五苓散は急性の下痢や胃腸炎のさいに最初に選ぶ事が多い。
     ……とか書いていたら、なんだか下腹がゴロゴロと(^_^;)
     うひーっ、夕べ布団をはいで寝てたみたいだからお腹を冷やしたか?
     ちなみに、五苓散は下痢の一歩手前のような“しぶり腹”には向かないので、その点だけ注意。
     防已黄耆湯は、利水法の中では応用範囲の広い漢方薬で、水ぶとりによる肥満や、冷えた時に痛む関節痛などにも用いる。また、利水作用の他に、胃腸を丈夫にする働きがあるので、先にも書いたように湿滞の原因が胃腸障害である場合の治療に効果がある。
     猪苓湯は、止血作用があり主に膀胱炎に用いる。抗菌作用がある事でも有名で、軽度の石であれば取り除く事ができるという報告もある。また、効能書きには無いが、利水作用にも優れていて、むくみに用いる事も多い。
     なお、血尿がある場合は熱症状が強いという事なので、『竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)』を使うと良い。もっとも、血尿が出て痛みが激しい場合は病院に行った方が最善であるから、膀胱炎になりやすい人が常備薬として置いておいて、病院に行くまでの急場しのぎに服用するという使い方が現実的だろう。
    ●痰vs化痰(けたん)
     津液の流通が停滞し粘稠(ねんちゅう)となって流動性を失った痰に対して排出を促進するか生成の抑制に働く。
     『半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)』『小青龍湯(しょうせいりゅうとう)』『苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)』が代表的な漢方薬である。
     半夏厚朴湯を使う症状としては、よく例えられるのは「焼肉が咽喉に引っかかったような」あるいは、「梅が咽喉につかえたような」という異物感がある場合である。
     そのうえで、動悸や眩暈(めまい)、不安神経症、神経性胃炎、つわり、気管支喘息に用いると効果的だ。
     私などは、ストレスによる気管支喘息の時や、劇団をやっていた頃に緊張をほぐす為に良く飲んでいた。
     小青龍湯は、主に肺に水分が溜まった場合に起こる症状に用いる。鼻水の出る風邪や、アレルギー性鼻炎、体が冷えて咳が出る気管支喘息に効果があり、これも私はよくお世話になる。
     ちなみに、肺に熱が溜まって起こる激しい咳には『五虎湯(ごことう)』を用いるので、同じ咳でも「冷えると咳が出る」のか「温まると咳が出る」のかの見極めが大事である。
     苓桂朮甘湯は、主に頭の水滞を改善する。具体的には、眩暈(めまい)や頭痛などである。耳の奥に水が溜まると、三半規管が悪影響を受けて眩暈を起したりするからだ。
     
     そして、一通り講習会の内容を追ったところで症例問題。
     38歳・女性、主な訴えの症状が“眩暈・ふらつき・肩こり”だとして、他に頭が重くて一日中眠気があり、胃が弱く吐き気やムカツキがあり、大便がやや軟らかい患者さんには何を用いるのが適当か。
     
     私は回答として、防已黄耆湯をチョイスした。水滞による胃腸の治療を優先しようと考えたからである。
     講習会での模範回答は、苓桂朮甘湯であった。主訴である、眩暈の症状を改善するという考え方による。
     これは、症状を先に抑えると考えるか、根治治療をしようと考えるかの違いであろう。
     講師の方も、防已黄耆湯の他には加味逍遙散を選択に加えて良いと話していた。
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