≪通巻29号≫
演劇評『ファイブ』/ビデオ評『ラーゼフォン ~多元変奏曲~』/漢方薬の講習会『利水』

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  ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                  ≪通巻29号≫
  提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
  発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
  編集 : 北村俊純
  窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
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~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
※10月18日(土)……演劇評『ファイブ』
※10月19日(日)……ビデオ評『ラーゼフォン ~多元変奏曲~』
※10月20日(月)……漢方薬の講習会『利水』
************************* 先週の平凡な日記 ***************************
◆10月18日(土)/2003年◆
 肝臓に良い薬か健康食品はないかとお客さんが訪ねてみえた。
 お店に入ってすぐの所に置いてある『ネオレバルミン』に興味を持ったようで、色々と質問を受ける。
 質問の中で「ガンマGTPの数値は下がる?」と訊かれたのだが、これには答えに窮してしまう。
 他のGOTやGPTなどは検査で異常な数値が出れば肝臓疾患が疑われるが、ガンマGTPというものはお酒を飲んでいれば高い数値が出て“当たり前”なのだ。
 逆に尋ねてみると、GOTとGPTは正常値だったそうだから、ガンマGTPの数値が高くても、特別に心配する検査項目ではない。
 つまり、お酒を飲んでいる限りは高い数値が出て当然なので、『ネオレバルミン』を服用したからといって数値が低くなるかはちょっと分からない。なにしろ、今回のお客さん充分に酒臭いので(苦笑)
 試しに血流計での測定を勧めたころ、肝臓は問題ナシ。むしろ、肺や心臓の方が疲れ気味という結果が出た。
 そこで、四川富貴廣(しせんふうきこう)の方を案内した。
 あくまで健康食品ではあるが、鬱金(ウコン)だの霊芝(レイシ)だのを単体で摂取するよりは、安心して服用できる。
 気に入ってもらえたようでお買い上げ。
 ちなみに、『ネオレバルミン』の方は“肝臓は心配だけどお酒をやめられない”という人にお勧めである。
「薬を飲み飲み、酒を飲み」のようではあるが(笑)
 夕方から川口市民会館で演劇企画オフィス・アートプランによる『ファイブ』の公演があるので、お店を早上がり。
 珍しく時間に余裕を持って到着。……って、ようは早退なワケだが(苦笑) 
 http://www.terra.dti.ne.jp/~artplan/5.html
 こういう機会でしか会えない友人知人に挨拶。劇を観に行く目的の半分くらいはコレである。
 なので、実は公演の内容は良く知らなかった(笑)
 しかし、脚本・演出が劇団鳥獣戯画の知念正文氏なので、安心して観劇。ラストの予定調和は知念氏の毒が好きな私としては少し物足りなかったが。
 http://www.linkclub.or.jp/~giga/
 物語は、天国から始まる。
 交通事故で死んだ少年や、過労死で死んだ中年、墜落死した大工の棟梁、将来に悩んで自殺した青年の4人が天使と共に地上に降りてきて、交通事故で瀕死の重症を負った5人のコーラスグループに転生して生き直す。
 ただし、前世の記憶があるのは1週間だけ。1週間経つと前世の事も、転生してからの1週間の記憶も無くなってしまうという。
 そして、その1週間の間に自分の娘をコンサート会場で見つけたり、生前好きだった女の子に会いに行ったりとしながら、自分の人生を見つめ直したりするという、設定自体はありふれた物語である。
 当然の事ながら、転生した事は誰にも話してはいけない。もし、バレたら天国に全員引き戻されて、次に転生する機会は無くなってしまう。
 作品のテーマは、“カッコイイ”生き方という事で、歌もセリフも確かにカッコイイ。欲を言えば、もっと小っ恥ずかしくても良かったんじゃないかと思う。
 私は役者よりも物語を追う方なので、観劇としてはいささか邪道かもしれないが、こまごまとした点が気になって仕方がなかった。
 他の知念氏の脚本では、あれやこれやと説明せずにガーッと物語を展開させる印象があったので、今回はやけに説明セリフが多く、それが返って次々と疑問を連鎖させている感じがした。
 例えば、体を乗っ取られる(?)側のコーラスグールプの連中の魂はどうなっちゃったのか。彼らの魂は天国に行ってしまったのか、それとも転生した主人公たちの魂と同化したのか。
 本当は天国から5人連れてくるはずだったのに、手違いで4人しか連れてきてなくて天使が代わりに5人目になったけど、ラストで天使は天国に帰ったのか、それともやはり同化してしまったのか。帰ってしまったら、コーラスグループの5人目はどうなっちゃうの。
 冒頭での説明がもっと曖昧なら勝手に想像するんだけど、中途半端に説明されたもんだから気になって気になって、ちょっと集中できなかった。
 また、キャラの立て方がアンバランスなのにも戸惑った。
 どうやったってキャラが立ってしまう大工の棟梁を最初に目立たせたもんだから、転生した後の少年や青年が途中で区別がつかなくなって「誰だっけ?」となってしまった。もう少し最初の方で見せ方があったんじゃなかろうか。
 そして、天使の配置がやはり謎。妙に人間っぽくて天使の必要があったのか。
 あれならば同じく死んだ人間の1人という事にして良かったのでは。自殺した青年の過去を語る時にも同情的な口調で、そんな感情移入しやすい性格で天使なんかやってられるの? と感じた。もしかして、実は死んだ人間が天使に転生したのではないかとも思ったのだけど、そうじゃないみたいだし。5人の中で、唯一カッコイイ生き方をしていなかったのが残念。(それとも、皆を温かい目で見守って少年が好きな女の子に転生した事をバラしても、相手の子が信じなかったから良しとしましょうというところがそうだったのか?)
 一方で、メインテーマの歌の歌詞「カッコ良く生きて カッコ良く死ぬ」というのが曲と共に頭の中をリフレインして、嫌な感じはしない。少年が好きだった女の子に託したという黄色いバラの使い方も良かった。
「カッコイイとはこういう事さ」という強引さが欲しかったというのは単なる私の好みなので、作品としては上出来だったろう。
 もう1回くらい観ても良いと思える作品ではあった。
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◆10月19日(日)/2003年◆
 昨日、腰痛という事で相談されて痛み止めを渡した患者さんが来店。
 昨日の薬が効かなかったから、もっと強い薬をくれという。
 薬局で売ることが出来る痛み止めには限界がある。本当にそんなに酷い痛みがするのであれば、病院に行ってもらうしかない。ところが、昨日の薬を服用した後の様子を尋ねてみて、ギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)
 痛み止めの効果を確かめようと思ってジョギングしたんだとか。
 ………走らないで下さい(^-^;
「年のせいかねぇ」と言われたけれど、違います、絶対……。
 なんだか、体を動かしたがりの人のようなので、単なる痛み止めだけでは心配。『アンマッサージ』を勧めてみた。
 ビデオで劇場版『ラーゼフォン ~多元変奏曲~』を観賞。
 http://www.rahxephon.com/

 テレビシリーズはまったくの未見だったためストーリーや設定を理解できるか心配だったが、特に予備知識は必要なかった。
 素直な感想としては、「ええ話や(p_;)」とホロリとさせられた。
 以下はネタバレになるので、読み進めていくうちにレンタルビデオなどで観てみようと思った人は途中で読むのをやめて翌日まで飛ばしていただきたい。
 ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
 時は西暦2012年、夕日の中学校の校舎の中で、主人公の神名綾人と美島遙の2人は、ただ手を取り合うだけで互いの恋愛感情を確かめ合っていた。そこへ、おそらくは綾人に渡そうとしていたであろうラブレターを持った朝比奈浩子が現れ、踵(きびす)を返して立ち去る浩子を綾人が追おうとすると、遙は無言で綾人の手をギュッと握って止めた。
 ……もう、これだけで気恥ずかしさ一直線の少女漫画的な始まり方である。
 ロボット物の作品だと思っていた私は、この導入部で引き込まれてしまった。
 しかし、そんな2人の関係は突然終わる。
 謎のMU(ムー)という別な次元の人類が侵略を開始して、首都東京を絶対障壁と呼ばれる特殊な空間に閉じ込めてしまうのだ。
 たまたま家族と帰省していた遙は難を逃れ、綾人は東京の絶対障壁=通称、東京ジュピターの中での生活を余儀なくされる。
 東京に住む人々は、自分たちが閉じ込められたという事を知らず、逆に世界が東京を残して滅んでしまったのだという偽の記憶を植えつけられて生活を続けていた。
 それから3年後、綾人が遙の事を忘れられずに夢に見ていると、目の前に謎の女性が現れた。彼女は綾人に「真実を見せてあげる」と言って誘拐同然に連れ出す。
 途中で物語のキーとなるラーゼフォンと接触した綾人は、東京の外に出るとそこには滅んだと教えられていた世界があり、さらに時間の流れが15年も違う事を知らされて愕然とする。
 この、綾人を東京の外に連れ出した女性こそ、大人になった遙だったのだ。
 遙は、東京に閉じ込められた綾人と会いたい一心で、対MUの組織に入り、ひたむきに生きてきたという事で、綾人に真実を見せると語りながら、大人になってしまった自分を拒絶される事を恐れて正体を明かせない苦悩が描かれており、それがなんとも切ない。
 一方、綾人の方はというと、人類に対して侵略を始めたMUの最高指導者が自分の母親だという事を知って愕然とする。
 別な次元に存在するMUは、人間の体に憑依して、憑依された人間の血は青く変化してムーリアン(MU人)になってしまうのだが、同時にそれまでの記憶を失ってしまうという。
 つまり、綾人の母親もMUに憑依されたという事なのだが、それがどうやら綾人を妊娠した頃だったようで、自分の子供もムーリアンになってしまう事は分かっていたものの、旦那さんを愛した記憶を無くしてしまうのならば、せめて愛した証として子供を生みたいと願って綾人を生んだとか。
 物語の序盤では謎めいていて、MUの冷徹な指導者に見えながら、実はムーリアンとして生きなければならない息子のためというのが、ワザとらしい設定だとは思っても、そこにもひたむきな思いが感じられて切なくなってしまった。
 そして物語の佳境では、綾人に思いを寄せていた浩子もMUに憑依されてしまい、綾人を好きだという記憶を蝕まれる恐怖と戦いながら、死んでしまう。その演出が、もう“卑怯”と言っていいほど哀しかった。停電になったビル群の窓明かりや、電光掲示板に「タスケテ」とか「ホントウノコトガイイタイ」とメッセージが現れて、最後には街を上空から鳥瞰(ちょうかん)した構図で街一面に「サヨナラ」と明かりがついて消える。
 ううむ、私ってこうゆうのに弱いのかと、自分を再発見してしまった。
 ラストは、ちょっとココでは書きにくい。どう解釈をしていいものやら分からないからだ。
 ただ、難解なラストではあるけれど、嫌悪感の残るラストではなかった。少なくとも、遙は幸せを“感じた”のだろうと思える。
 それに、どの程度製作者が意図したのかは分からないが、愛する人の記憶を失い唯一残った綾人を溺愛する母親、愛する人の記憶を失うという恐怖と戦いながら死んでしまった浩子、血の色が青く変わり愛する人の記憶を持っているうちに遙の幸せを願って“人ならぬモノ”に変わる事を選択した綾人、という3人の構図が実に良かった。
 最後に何を望むのか、と神にも等しい存在になった綾人に尋ねられた遙の「一緒に大人になりたかった!」という叫びには、観ているこっちが胸を締めつけられる思いがした。
 ものすごく感動したという訳ではないけれど、なんだか切なくて、でも幸せな気持ちになれた気がする。
 なんでこんな良い作品をテレビで放映している時に観なかったんだろうと後悔して、さっそくテレビ版をインターネットのブロードバンド放送で視聴。
 http://bb.excite.co.jp/bbg/special/bandaichannel/rahxe.dcg
 しかし、テレビ版を観た事を激しく後悔してしまった。
 なんじゃコリャーーーーーーーーーー!!Σ( ̄□ ̄|||
 思わせぶりなセリフ回し、積み残したまま解明されない謎、深く掘り下げられる事のない綾人と遙の関係。
 普通、テレビでの評判が良かったから劇場版が作られるのだと思うのだけど、これではテレビ版で大ゴケしてしまったので、制作費の回収のために劇場版では真面目に作り直しましたといった感じである。
 実際、他のサイトで劇場版の感想を読んでみると「なんでこの面白さをTV版のときに出せなかったのだとスタッフに正座させて問い詰めたいくらいに面白い」と評されていた。
 激しく同意(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)
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◆10月20日(月)/2003年◆
 今日は漢方薬の講習会である。テーマは『利水』。
 人間の体の約60%は“水”によって構成されている。
 細胞内液・組織液・その他の液体成分の運行が障害を受けて、水分の吸収や循環、排泄が滞った異常な状態、水液停溜を“湿滞”と言う。そして、それを治す治法を『利水法』と言う。
 漢方薬の流派の1つである中医学(中国漢方)では、体内の水分の事を『津液(しんえき)』と呼び、臓器の働きとして、津液は脾(ひ)が生成・運輸し、肺が全身へ散布し、腎が全体を推進し、肺を心(心臓)の拍動が助け、肝が全体を調整するとされている。
 つまり、五臓すべてが水液代謝に関与しているわけで、水分の停滞はあらゆる病気の原因になるわけだ。それは裏返せば、水分の停滞を解消する事により、関連した症状を改善していく事が可能という事でもある。
 参考までに、湿滞が関係する代表的な状態を書き出しておく。
1.発病が急激ではなく緩慢で経過が長く、治療しにくい。(花粉症などのアレルギー症状)
2.停滞性の症状。(手足や身体が重だるく、動かしにくい、こわばる、頭重など)
3.むくみ・浮腫。
4.水様便、下痢。
5.鼻水、喀痰、耳漏、水疱など。
6.口が粘る。
7.湿度が高くなると悪化する。
 今回のテーマである利水は、先にも書いたとおり様々な病気の原因となるものなので、講義の内容もアッチへコッチへと話が飛び、次々と漢方薬の名前が列挙され、メモが追いつかない。
 後で、わかりやすくまとめられるか不安(^-^;
 さて、湿滞であるが、大きく分けると“湿(水湿)”と“水(水腫)”と“痰(痰飲)”の三つに分類できる。
 “湿”とは、つまりは湿り気で、水分が多い訳ではないが、吐き気や水様便など軽度の症状を引き起こす。
 “水”とは、湿よりも水分が体内の一部に過剰に溜まったりした状態で、例えば腹に溜まれば腹水となり、関節に溜まれば関節水腫となって、より重い症状として現れる。
 “痰”とは、体から不要な物を排出しようとする働きであり、風邪などで痰がからむというのは、体の不要物を痰に変化させても排出が上手くいかない状態である。
 それぞれの湿滞に対する利水法は、当然それらに対応したものとなる。
●湿vs化湿(けしつ)
 主として消化管内・三焦(さんしょう)に停滞した水分を軽度ながら血中に吸収する。同時に消化管の蠕動調節・悪心や嘔吐の抑制・気道分泌の抑制に働く。
 『かっ香正気散(かっこうしょうきさん)』や『胃苓湯(いれいとう)』などが代表的な漢方薬となる。
 『』は、主に夏風邪や暑気あたりによる食欲不振や下痢に用いる。
 胃苓湯は、風邪などが関係しない食あたりや冷え腹などによる下痢や嘔吐の症状に用いる。
 ウチでは、『胃苓湯』そのものは置いていない。『平胃散(へいいさん)』『五苓散(ごれいさん)』を一緒に飲めば同じ物になるので。
 今年は冷夏だったためか、かっ香正気散がずいぶんと売れ残ってしまったため、ちょっと胃が痛い(苦笑)
●水vs利水
 主として消化管内や組織中の余分な水分を血中に引き込むものである。血中の水分量が増加した結果として利尿効果が現れる。腎臓での濾過や再吸収には強い影響を持たない。
 『五苓散(ごれいさん)』『防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)』『猪苓湯(ちょれいとう)』が体表的な漢方薬であるが、中でも五苓散は急性の下痢や胃腸炎のさいに最初に選ぶ事が多い。
 ……とか書いていたら、なんだか下腹がゴロゴロと(^_^;)
 うひーっ、夕べ布団をはいで寝てたみたいだからお腹を冷やしたか?
 ちなみに、五苓散は下痢の一歩手前のような“しぶり腹”には向かないので、その点だけ注意。
 防已黄耆湯は、利水法の中では応用範囲の広い漢方薬で、水ぶとりによる肥満や、冷えた時に痛む関節痛などにも用いる。また、利水作用の他に、胃腸を丈夫にする働きがあるので、先にも書いたように湿滞の原因が胃腸障害である場合の治療に効果がある。
 猪苓湯は、止血作用があり主に膀胱炎に用いる。抗菌作用がある事でも有名で、軽度の石であれば取り除く事ができるという報告もある。また、効能書きには無いが、利水作用にも優れていて、むくみに用いる事も多い。
 なお、血尿がある場合は熱症状が強いという事なので、『竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)』を使うと良い。もっとも、血尿が出て痛みが激しい場合は病院に行った方が最善であるから、膀胱炎になりやすい人が常備薬として置いておいて、病院に行くまでの急場しのぎに服用するという使い方が現実的だろう。
●痰vs化痰(けたん)
 津液の流通が停滞し粘稠(ねんちゅう)となって流動性を失った痰に対して排出を促進するか生成の抑制に働く。
 『半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)』『小青龍湯(しょうせいりゅうとう)』『苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)』が代表的な漢方薬である。
 半夏厚朴湯を使う症状としては、よく例えられるのは「焼肉が咽喉に引っかかったような」あるいは、「梅が咽喉につかえたような」という異物感がある場合である。
 そのうえで、動悸や眩暈(めまい)、不安神経症、神経性胃炎、つわり、気管支喘息に用いると効果的だ。
 私などは、ストレスによる気管支喘息の時や、劇団をやっていた頃に緊張をほぐす為に良く飲んでいた。
 小青龍湯は、主に肺に水分が溜まった場合に起こる症状に用いる。鼻水の出る風邪や、アレルギー性鼻炎、体が冷えて咳が出る気管支喘息に効果があり、これも私はよくお世話になる。
 ちなみに、肺に熱が溜まって起こる激しい咳には『五虎湯(ごことう)』を用いるので、同じ咳でも「冷えると咳が出る」のか「温まると咳が出る」のかの見極めが大事である。
 苓桂朮甘湯は、主に頭の水滞を改善する。具体的には、眩暈(めまい)や頭痛などである。耳の奥に水が溜まると、三半規管が悪影響を受けて眩暈を起したりするからだ。
 
 そして、一通り講習会の内容を追ったところで症例問題。
 38歳・女性、主な訴えの症状が“眩暈・ふらつき・肩こり”だとして、他に頭が重くて一日中眠気があり、胃が弱く吐き気やムカツキがあり、大便がやや軟らかい患者さんには何を用いるのが適当か。
 
 私は回答として、防已黄耆湯をチョイスした。水滞による胃腸の治療を優先しようと考えたからである。
 講習会での模範回答は、苓桂朮甘湯であった。主訴である、眩暈の症状を改善するという考え方による。
 これは、症状を先に抑えると考えるか、根治治療をしようと考えるかの違いであろう。
 講師の方も、防已黄耆湯の他には加味逍遙散を選択に加えて良いと話していた。
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