やや高齢のお客様が絆創膏を買いに来店し、患部を見せてもらうと爪の付け根が傷になっているようだったため『エキバンA』を勧めたけど、以前に『サカムケア』の方を使ったことがあるらしく、塗るタイプは好まれない模様。 そして傷ができた状況を詳しく訊くと、潔癖症のようで食器を何度も何度も洗い、テレビCMのように指でキュッと鳴るまでにしないと気が済まないため、手が荒れて傷にまでなってしまうと分かった。 家族か…
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思いもよらぬ質問が基本的なことだった
絆創膏を求めて来店したお客様に用途を確認すると、指先のイボに使うとのこと。 病院ではウイルス性のイボと診断されていて、冷凍凝固法で治療中で、痛むから絆創膏で覆いたいという。 そこで指先用の『バンドエイド』を案内してみたが、爪にノリが着くのが嫌だということから、液体絆創膏の『エキバンA』を提案した。 すると、イボの治療中に使って良い物なのかと質問された。 えっΣ(゚Д゚)!? それは、思いもよらぬ…
選べる市販薬だからこそ乗り換えも検討を
やや高齢のお客様、奥さんから『キューピーコーワ』を頼まれたとのことで、『キューピーコーワゴールドα』と『キューピーコーワゴールドαプラス』を案内した。 どちらを頼まれたか分からないそうだから、滋養強壮作用のあるエゾウコギとオキソアミヂンに新陳代謝を促進して関節部などの炎症を抑えるオウギが入っているのが共通で、そこにそれらの成分を体に行き渡らせるために血流を改善するトウキをプラスしているのが『αプ…
皮膚に塗るクリーム製品は皮膚の流れに沿って
お客様から、除菌・消臭の『クレベリン』の効果について質問された。 う~ん、実のところ住居環境に左右されるんだよねぇ。 密閉性の高い部屋なら効果が期待できるし、うちのように築何十年の木造住宅なんかじゃ期待薄。 あと、家族化風邪をひいているとかでなければ、感染予防には手洗いのほうが重要だし。 ペットを買っていたりとか目明確な目的がある方が、効果を感じることができるかな。 というようなお話をすると、空…
総合風邪薬にも「性格の違い」があります
ご主人の風邪に『パブロンエースAX』が良いか、お客様から尋ねられた。 厳密には「風邪」という病気は無く、複数の症状を総合して「風邪」と称するので、まずは症状の確認となる。 総合風邪薬にしも、処方内容を比較していくと「発熱に強い」「鼻炎が得意」「咳に効果的」というように、各製品で性格が違う。 症状を尋ねると、主訴は鼻水と咳で、鼻水は透明なサラサラということから内臓の冷えと考えられ、咳もそれほどでは…
市販薬はブランド名ではなく主訴に合わせて選びましょう
『パブロンSα』をレジに持ってきたお客様に症状を確認すると、患者はご主人で、頭痛に「パブロンを」と頼まれてきたそう。 でも、主訴は頭痛のみで他の症状は無く、普段から偏頭痛があるのだとか。 だとすれば、咳と鼻炎に適している『パブロンSα』では、あまり意味が無いように思える。 『パブロンSα』を選んだ理由は、常備薬にもしようと思ったことと、今回もご主人が服用して、いったんは良くなったからだそう。 頭…
人には時として増長も必要?
高齢のお客様から、病院で『ビオフェルミン』を処方されているものの、便秘に効かないと相談を受けた。 病院で処方されている薬の代わりなんて、ドラッグストアーでおいそれと提案できるもんじゃないけど『ビオフェルミン』は、まぁ乳酸菌だから、ちょっと考えてみよう。 症状を詳しく訊いてみると、腸が動かない感じだそうなので、『桂枝加芍薬湯』を案内してみた。 内臓が未発達な幼児の便秘には水飴の入った『小建中湯』を…
薬選びはマークシートでは答えが出ない(でも試験はマークシートだった)
花粉症の薬を求めて来店したお客様、今までに『パブロン鼻炎カプセルSα』などを使っていて、中には合わない物もあったそうなんだけど、その合わなかった物は覚えておらず、「なんでもいい」と注文された。 一番困るパターンなんだよなぁ(^_^;) 参考になる情報が無いのに「なんでもいい」というのは、レストランで肉が好みなのか野菜好きなのか、濃い味と薄い味ではどちらが好きかを伝えずに「オススメで」と言われるよ…
置き薬は応用を考えておかないと無駄になりがち
お客様から、『パブロンSゴールドW』が咳と喉の痛みに使えるか尋ねられたので、喉がメインであれば『パブロンエースAX』か処方がシンプルな『ルルアタックEX』をと勧めた。 また、発熱などの風邪の兆候が無ければ、鼻炎などの成分も入った風邪薬よりも、喉にターゲットを絞った『駆風解毒湯』の方が体への負担が少ないですよとお話したら、喉は痛いというより乾燥感があるという。 上半身の乾燥であれば、咳と合わせて考…
食事の直後に肌が痒くなる人は胃が関係?
『リフレライフ』(安中散加茯苓)を手に迷っている様子のお客様に声を掛けてみると、ストレスが思い当たる胃痛だとのこと。 健胃薬である『安中散』に鎮痙攣薬の『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』から、『芍薬甘草湯』を抜いて胃内停水を改善する茯苓と入れ替えたのが『安中散加茯苓』で、「起きていない事を心配してしまう」内面的なストレスに向いていることを説明した。 比較としては、『大正漢方胃腸薬』から『…