数日前に、うちのお店で歩数計を購入したという、やや高齢のお客様が来店した。 歩数計が動くなくなったため、娘さんに電池を入れ直してもらった(交換ではない)ものの、やはり動かないと相談されたのだけれど、歩数計を手で振ってみると動き出した。 しかし、お客様からは身につけていると動かないと言われたため、メーカーのカスタマーセンターに電話し、中の人に状況を説明したうえで、途中でお客様に電話を代わっていただ…
- カテゴリー別アーカイブ 北園マガジン
高齢者に「ミネラル豊富」は危険です
やや高齢のお客様から、『どくだみ茶』について質問された。 名前のイメージ通り、毒を排出するデトックス効果が期待されることと、ミネラルが豊富なことを説明すると購入を決められた。 しかしお会計をした後で、腎臓機能が衰えがちの高齢者には適さないこともあることを思い出して伝えた。 ミネラルが豊富ということは鉱物が含まれるということで、それを処理する腎臓には負担がかかるのだ。 こんな簡単なことを忘れている…
薬の効果を高めるために病態の確認を
『大柴胡湯』をレジに持ってきたお客様に、睡眠の状況を確認したところ、寝つきが悪いそうなので肝臓が疲れてる可能性をお話しして、そのままお買い上げいただいた。 入眠困難自体は『大柴胡湯』を使うにあたって必須条件ではないが、適応効果を高めるには条件付けは多いほうが良い。 肝臓は気温の変化に弱く、昼間は暑くても夜は冷えるという場合には、お腹周りを常に温めて温度の変化が少なくするようにと伝えた。 やや高…
関係無さそうでも胃に優しい食事を
お客様から咳の相談を受け、発症したのは1週間以上前からで、特に夜中に咳き込むとのこと。 『ブロン錠』と『ブロン錠エース』に興味を持たれたため、痰の状態を確認すると、咳と一緒に出るタイプの模様。 となれば、『ブロン錠』の方が適応する。 痰が引っ掛かって出にくいのなら、『ブロン錠エース』の方である。 症状からすれば『五虎湯』も合いそうなため紹介したところ、漢方薬は嫌いではないものの粉が苦手で、以前に…
湿布でかぶれるという人は再確認を
ペットボトルに取り付けるストローを求めて来店されたお客様に売り場を案内したうえで、介護用のストロー付きボトルを提案したところ、本人が嫌がるだろうとのお話だった。 患者はご主人で、まだ40代でバーキンソン病を患っているという。 ううん、そういうことでしたか……。 ただ、まだ相談できるケアマネージャーやドラッグストアなどは決めていないとのお話だった。 公的支援を受ける時には、手続き上かなり時間がか…
その下痢は止めて良いのか考えよう
奥さんから液体の下剤を頼まれたとのことでお客様が来店したのだが、薬の名前はを分からず、病院で処方され「目薬みたいな形」というので『マルツエキス』だと思われる。 在宅介護サービスで働いてる友人から、介護に行った先の家族に「目薬です」と言われて渡されたのが『マルツエキス』だったなんて話を聞いたことがある。 まぁ、下剤とはいえ『マルツエキス』は麦芽糖なんで、目に挿しても害はないけど笑えない(^_^;)…
薬を買ってオシマイじゃないですよん
お客様から、咳と喉の痛みの相談を受けた。 患者は奥さんで、昨日から熱は無いものの昼も夜も咳き込んでいるというお話から、体内に熱が篭っている可能性をお話しして、患部を冷やしつつ熱を発散する『五虎湯』と、咳き込みで眠れないようであればと中枢神経に作用する『アネトンせき止めZ錠』を案内したところ、『五虎湯』を購入された。 そして、入浴と温かい物を飲むことで、体が炎症を起こすのを抑えられることを伝えた。…
熱が下がれば、もう風邪薬の出番は終わり
やや高齢のお客様が『ソフトサンティア』を求めて来店したが、白内障の目薬の代わりにしているというお話。 病院自体は、もう2年くらい行っていないそうで、「緑内障じゃないから」とおっしゃっていた。 確かに白内障は治る病気ではないが、かといって他の症状を併発することもあるので、年に一度でも病状の確認をするよう勧めたうえで『ソフトサンティア』をお買い上げいただいた。 なにせ、ただの塩水なんで。(涙に近い成…
胃炎には2種類あります
『ペラックT』をレジに持ってきたお客様から、「14歳の子供だけど、体格いいから大丈夫よね」と尋ねられ、この薬自体は大丈夫ですと答えたが、薬の年齢制限は成分による脳への影響や内臓への影響で指定だったり、単純に剤形の飲みにくさだったりと、理由が違うこともあることを説明した。 中には、体格さえ良ければ年齢制限があっても大丈夫と考えるお客様もいるので、この点は注意喚起が必要だ。 その子供は、3日くらい前…
薬の継続が必要かどうかの判断も必要
外用消炎剤の棚を見ているお客様に声を掛けると、最初は案内を断られたが、その後に質問されたので詳しく訊いてみると、足の裏のアーチ部分と脹脛(ふくらはぎ)が痛むとのことだった。 成分によって鎮痛効果と浸透力が違うことを説明し、症状から局所麻酔の入っている『トクホンチールOX』を紹介したが、お客様自信が浸透力のあるフェルビナク製剤に興味を持たれたので、試してみてはと勧め『アンメルツゴールドEX』をお買…