薬の効果を高めるために病態の確認を

 『大柴胡湯』をレジに持ってきたお客様に、睡眠の状況を確認したところ、寝つきが悪いそうなので肝臓が疲れてる可能性をお話しして、そのままお買い上げいただいた。
 入眠困難自体は『大柴胡湯』を使うにあたって必須条件ではないが、適応効果を高めるには条件付けは多いほうが良い。
 肝臓は気温の変化に弱く、昼間は暑くても夜は冷えるという場合には、お腹周りを常に温めて温度の変化が少なくするようにと伝えた。

 やや高齢のお客様がいらして、ギックリ腰になったご主人から冷感シップを頼まれたというお話なのだが、効果には薬剤の種類の方が大きく関係することを説明した。
 すると、お客様に処方されていた『ロキソニンテープ』を使っていたというので、なおさら市販薬では弱く感じる可能性をお話した。
 本人は、冷感のひんやりするのが気持ち良いと感じているようなので、起きている時に鎮痛剤としては弱いサリチル酸製剤の冷感タイプを使い、寝るときにジクロフェナクナトリウム製剤やフェルビナク製剤を使う方法を提案した。
 本日は、帰って本人に聞いてみるとのことで購入は無し。
 ご主人は病院に行くのを嫌がっているということだったけど、一度は受診してみて欲しいところ。
 奥さんを大事にしない私ではあるけれど、奥さんに買い物を頼むのだから、せめて自分は病院に行くぐらいの事はしないと、と思う。

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薬の効果を高めるために病態の確認をへの2件のコメント

  1. アバター はぐれ薬剤師
    はぐれ薬剤師 コメント投稿者

    薬剤師、登録販売者になりたての方は薬で病は治ると信じています。ヒトの体は常に良くなろう良くなろう働いているはずですから、それを邪魔しているものを除けば改善出来ます。治すのはお薬ではないですね。その方の治す力です。薬が効きやすい体にするのはその方しか出来ません。

     
    • アバター 北村俊純
      北村俊純 コメント投稿者

       そうですねぇ。
       せっかく得た知識を使ってみたいという気持ちもあるかもしれませんね(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)
       患者さんを治してあげるなんてことはできなくて、患者さんが自分で治すのをお手伝いするだけで。