お客様から『腎仙散』と『ボーコレン』(五淋散)と『竜胆瀉肝湯』の違いを質問された。 主訴は排尿痛とのことで、『腎仙散』は効用範囲が広く体力などにも関係なく使える一方、利き目は比較的穏やかなこと、『ボーコレン』の基本処方は『当帰芍薬散』でもあるため疲労を伴い血行不良の場合に有効で、『竜胆瀉肝湯』は排尿痛に灼熱感がある場合に適用することを説明した。 お客様からは「訊いて良かった」と言っていただけて、…
- カテゴリー別アーカイブ 北園マガジン
薬を買うのが本人でなければならない理由
お客様から、成人の娘さんの鼻炎に『パブロン鼻炎カプセルSα』と『コンタック600プラス』のどちらが良いか訊かれ、以前は『コンタック600プラス』を使っていたそうなので、その時の使用感がどうだったか尋ねると分からないとのことだった。 両者は成分が全く変わらないものの、製造工程の差などによる体内での吸収のされ方や、相性でも効果の現れ方が違うことをお話したところ、両方を購入された。 同じ薬を使っても家…
喉の症状を花粉症とは気づかないことがある
お客様から、連れている9歳の子供の花粉症の相談を受け、主に鼻づまりで鼻水にもなるとのことから『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内した。 錠剤を選ばれたため、しないとは思うが念のため服用のさいにはいっぺんにではなく、一錠ずつ飲むようにお話した。 また本人には、温かい物を積極的に飲むことと、入浴を長くすること、そして下半身を厚着してお腹周りを温めると症状が軽くなることを説明した。 子供を連れずに親が薬を買…
たまご酒も風邪には良くない
お客様がテレビCMで見たとのことで水絆創膏を買いにいらしたが、用途は指先の割れで傷口にしみることと治す効能は無いことを説明すると取りやめになった。 代わりに『ヒビケア』と『エルモディアひびあかぎれクリーム』を案内し、ベタつかない前者をお買い上げいただいた。 それから、洗い物は浸け置き洗いにして、手洗いをする時には石鹸やハンドソープなどを使わずにキッチンペーパーでこすり洗いをするよう勧めた。 ある…
咳が無ければ風邪薬は避けたほうが良い理由
親子らしい二人組の女性のお客様が来店され、外用消炎剤の棚で娘さんと思われる方が「これがお薦め?」と、一緒の女性に尋ねていて、それがジクロフェナクトリウム製剤だったのと、マスクをしていて風邪をひいてる様子だったため、販売時に念のため解熱鎮痛剤と併用しないよう伝えた。 病院からは抗生剤が処方されたようだが、それは大丈夫ですと答えた。 いずれにせよ貼り薬も飲み薬との併用には気をつけなければならないこと…
降圧剤が市販されるようになったら危ないかも
お客様が外用消炎剤の棚で迷っている様子だったので声をかけたところ、ご主人が腰痛で、以前に仕事の関係で腰を痛めヘルニアと診断されたことがあるとのこと。 その時に『モーラステープ』や『ロキソニンテープ』が処方されていたそうで、市販薬は弱いのかと訊かれたため必ずしもそうではないかとお話して、鎮痛効果と浸透力の違いを成分ごとに説明した。 今は仕事を変えているものの、数日前から痛み出してるというので、痛み…
お客様の勘違いを訂正するのって難しい
アルコール頭痛に使う『アルピタン』(五苓散)を購入されるお客様から『ロキソニン』の有無を尋ねられ、うちのお店には置いていないことと『ロキソニン』でなければならない理由が無ければイブプロフェン製剤でも代用できることを伝えた。 用途を訊いてみると頭痛持ちでズキズキするタイプだと言うから、原因は胃の不具合が考えられるため、まさに『アルピタン』が適応することを説明した。 他の選択としては、『呉茱萸湯』も…
風邪薬を買うのなら咳の有無は重要です
お客様が『ベンザブロック L』をレジに持ってきたさいに症状を尋ねると、患者はご主人で咳は無く、主訴は喉の痛みと鼻水だという。 咳の有無は重要で、市販されている風邪薬においては咳止めの入っていない物を探すのが難しいくらい、必ず咳止めが入っている。 そして咳止めの成分は、気管支拡張とともに興奮作用のある物か、反対に神経を鎮めることで咳を止める物であるため、どちらにしても後から疲労感が起きやすい。 鼻…
爪の状態が悪い人は内臓機能の問題や薬の副作用かも
幼児を連れたお客様からハンドケアのクリームを求められたものの、皹(あかぎれ)で傷口があるようだったため、まず皹を治してからハンドケアに乗り換えるようお話して、『ヒビケア』と『ヒビエイド』を案内した。 どちらも処方構成は同じで、価格が違うだけである。 そして、これらの処方にビタミンA油を配合してある『エルモディアあかぎれクリーム』を紹介したところ、ベタついても構わないとのことで購入された。 台所仕…
市販薬を買うのは面倒で自己責任が重いのです
お客様が『ルルメディカルドロップ』をレジに持ってきたが、咳止めの薬であることを告げるとご主人が喉の痛みを訴えていて、「トローチのような物」を求めているとのお話だった。 剤形よりも成分が大事なことを説明し詳しく訊くと、病院でちゃんと喉の痛みを抑える薬と去痰剤の他に『小青竜湯』が処方されてると分かった。 そうであれば喉を自分の唾で潤す程度で十分だし、『ルルメディカルドロップ』では『小青龍湯』と主成分…