爪の状態が悪い人は内臓機能の問題や薬の副作用かも

 幼児を連れたお客様からハンドケアのクリームを求められたものの、皹(あかぎれ)で傷口があるようだったため、まず皹を治してからハンドケアに乗り換えるようお話して、『ヒビケア』と『ヒビエイド』を案内した。
 どちらも処方構成は同じで、価格が違うだけである。
 そして、これらの処方にビタミンA油を配合してある『エルモディアあかぎれクリーム』を紹介したところ、ベタついても構わないとのことで購入された。
 台所仕事が原因のようだったため、食器は浸け置き洗いして、手を洗うさいには石鹸やハンドソープを使わずに、キッチンペーパーでこすり洗いをするよう勧めた。
 それから、出来ればとお風呂に入った時にはを洗い場で遊ばせておくなりして、自分は長めに入浴してみるよう伝えた。
 家族での面倒を見てくれる人がいれば、良いんだけどねぇ。

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 高齢の男性のお客様が『ドクターネイルディープセラム』を求めて来店し、お買い上げいただいたのだが、本人は「歳のせい」と話しているものの、爪の割れ方や曲がり方が普通ではなかったため腎機能が低下している可能性をお話し漢方薬の使用を勧めてみると、一旦は断られた。
 しかし、お帰りになってからしばらくして戻ってくると、病院で処方されている薬と漢方薬を併用できるか尋ねられ、を持っていたので調べてみたところ癌の治療を受けていると分かった。
 となると、爪の状態がおかしかったのは処方されている薬の副作用かもしれず、『牛車腎気丸』を抗がん剤の補助に使う例はあるので担当医に相談してみるようお話した。
 さっき断られた時に、腎層を助けるために温かい物を飲んでお腹周りを温めてみるようにも伝えていたので、それで戻ってきて相談する気になってくれたのかもしれない。

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