風邪薬を買うのなら咳の有無は重要です

 お客様が『ベンザブロック L』をレジに持ってきたさいに症状を尋ねると、患者はご主人で咳は無く、主訴は喉の痛みと鼻水だという。
 咳の有無は重要で、市販されている風邪薬においては咳止めの入っていない物を探すのが難しいくらい、必ず咳止めが入っている。
 そして咳止めの成分は、気管支拡張とともに興奮作用のある物か、反対に神経を鎮めることで咳を止める物であるため、どちらにしても後から疲労感が起きやすい。
 鼻水の色は確かめていないそうだが透明なようであれば風邪の鼻水ではなくアレルギーか内臓が冷えているからなので、長めに入浴したり温かい物を積極的に飲めば改善する可能性が高い。
 そうお話して、『ペラック T』 と『駆風解毒湯』でまずは喉の痛みに対応を絞ってみるよう勧めた。
 すると、実は『ベンザブロックL』を3日ほど服用していて、使い切ったから追加を買いに来たという。
 効いてない薬を、どうして使い続けようと思うのか(;´Д`)
 薬が症状に適応していない可能性をお話して乗り換えを検討してみてはと提案したところ家には、『新ルルAゴールドS』があると分かった。
 『新ルルAゴールドS』であればむしろ鼻水に有効なことをお話したうえで、頼まれ物でもあるためそのままお買い上げいただくことになった。
 お客様には喉の痛みは胃炎でも起きることと鼻の症状は胃との関係が深いため、解熱剤や咳止めが入っている風邪薬を使わない方が良いケースもあること重ねて伝えた。

 消毒用エタノールを求めて来店したお客様が小さい100mlを希望されたのだけれど、500mlとの価格差は2倍なのに対して容量は5倍も違うため、冷蔵庫や子供の玩具などの消毒にも使えることを説明したところ、500mlを購入された。
 ちみなに消毒用エタノールには、『消毒用エタノール』と『消毒用エタノールIP』とがあり、IP の方が価格が安い。
 その理由は、消毒用エタノールは飲もうと思えば飲めるから酒税が掛かっており、イソプロパノールを加えたIPの方は飲用できないため安くなってるんである。
 だから殺菌力はどちらも変わらないもんのの、一応は消毒用エタノールは子供が舐めたりする玩具に使い 、IPは口にすることのない物に使うというのが前提。
 まぁ、ロシアなんかだとアルコールが含有されている靴磨きクリームさえ舐めて中毒を起こす人がいるというから、アルコール依存症は怖い(;´∀`)

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