• タグ別アーカイブ: 大建中湯
  • 効果の分からない物にも意味がある? マグネット関連商品は気休め程度に

     やや高齢のお客様から、『マグネループ』シリーズの磁力の違いについて質問を受け、そもそも効果が疑わしいことを説明して、肩こりだというから上半身を温める『葛根湯』を提案した。
     すると膠原病などで複数の薬を服用しているらしく、『大建中湯』を紹介すると、それも使っているとのことだった。
     なるほど、だから『マグネループ』なのか。
     特に効果が期待できない物に、そんな需要があるとは。
     “管理医療機器”の表記があるから効果があるのだろうと思われるかもしれないが、言ってしまえば「害が無いから認可されてる」ような物。
     医薬品と違い、体に装着するとはいえ「体に貼り付ける」訳ではないから別扱いなんである。
     効果を示すのに、もっともらしい説明と写真が示されているものの、根拠となる学術データは揃っていない。
     メーカーの商品説明会に参加した時に、参考になる学術データを教えてほしいとお願いしたけれど、教えてもらえなかったんだよね。
     今回は『マグネループEX150cm』を購入していただき、「私も勉強します」と伝え、普段の健康相談は調剤してもらってる薬局を活用するように勧めた。
     調剤薬局は病院を受診した時にしか行ってはいけないと考えてる人が多いようだけれど、普段の健康相談にも乗ってもらえるんである。
     ただ午前中はどこの調剤薬局も忙しいだろうから、午後になって人が少なくなった時間帯に相談するのが良いだろう。

     お客様が『パイロンPL顆粒』と『パブロンSせき止め』を購入されるので薬に詳しいのか尋ねると、成人の息子さんが咳き込んでるそうで、選んだのは偶然らしく、「良い判断です」とお話しした。
     というのも、市販の総合風邪薬は何をどう選んでも必ず咳止めがついてきてしまい、しかも配合されている成分は覚醒剤系と麻薬系の物が多く、唯一咳止め成分が入っていないのが『パイロンPL顆粒』なんである。
     だから熱や鼻炎、喉の痛みといった症状には『パイロンPL顆粒』を使い、咳が強く出たら『パブロンSせき止め』に乗り換えるという方法が考えられる。
     併用したくなるかもしれないがカフェインが重なるので、それは避けたほうが良い。
     発熱と咳であれば、カフェインの入っていない鎮痛剤と『パブロンSせき止め』を組み合わせると良いだろう。
     鼻炎もあったとしても、『パブロンSせき止め』の成分が鼻の面倒も見てくれる。
     お客様には、咳をしている時には胃も傷めていると考えられるため、3日ぐらいは消化しやすく内蔵を休めるための食事をするよう勧めた。

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  • お薬手帳を持たないで市販薬を購入するのは駄目ですよ

     やや高齢のお客様が来店し、鼻水が喉に落ちてくると相談された。
     鼻水をティッシュに取ると透明だそうなので、冷えによる鼻炎と、胃の機能の低下だろう。
     『小青龍湯』で上半身を温めることを考えたけど、お客様が非常に痩せているため、候補にするには躊躇われる。
     こういう時、店頭に胃腸の弱い人の風邪の初期に使う『香蘇散』が無いのが痛い……(;´・ω・)
     鼻水は表には垂れてこないようだから、胃の方を治せば鼻水も治まる可能性があることをお客様にお話すると、『サクロン』はどうかと尋ねられた。
     でも今回は、低下した機能を改善したいので、消化剤より健胃剤の方が向いているため、『スクラート胃腸薬S』と『大正漢方胃腸薬』を案内した。
     すると、以前に病院でツムラの『大建中湯』を処方されたことがあり、最近は茶色いパッケージに変わったという。
     ところが、その名前は思い出せない模様。
     ううん、薄い茶色なら末尾が6か、濃い茶色なら7のはずだけど、胃腸の働きを助ける『大建中湯』から切り替えるとしたら、『五苓散』『半夏白朮天麻湯』かな?
     でも、そうやって予想を立てるのも無駄になる衝撃の一言が。
     処方されている漢方薬が顆粒で、気管に入りそうなのが怖くて服用していないという。
     ズゲッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     しかも、よくよく訊けば他に『ワーファリン』や『デパス』も処方されているそうな。
     いや、それでお薬手帳を持参されないまま市販薬を購入するのは駄目ですよぅ(^_^;)
     処方された薬を飲んでいないことも、ちゃんと担当医に報告しましょう。
     担当医は、次回には服用している前提で診察する訳ですし。
     もちろん、服用しているかどうかを確認するのも医師の仕事だけど、こうやってヒアリングを重ねてやっと言われるようだと、ちょっと確認しただけでは答えないかも……。
     ここで『大正漢方胃腸薬』を売ったところで、また飲まないんじゃお金が勿体無いし、今回は購入はやめてはとお話したものの、どうしても使いたいと言われる。
     うーん、問題は無いとはいえ困ったなぁ。
     じゃあ、錠剤の方にしましょうか?
     そう提案すると、ゆっくりゆっくり飲むから顆粒で良いとのお返事。
     結局、強く申し出られたため『大正漢方胃腸薬』の顆粒を売ることに。
     でも、必ず担当医に使ったことを報告して、お薬手帳は持ち歩いてくださいね、と「お願い」した。
     『半夏厚朴湯』に興味を示していたから、不安神経症もあるのかも。

     『新コルゲントコーワトローチ』をレジに持ってきたお客様に用途を尋ねると、成人した息子さんが喉の痛みに使っていたトローチが切れたため頼まれたという。
     でも、使っていたトローチの内容は不明で、『新コルゲントコーワトローチ』なのかは分からないそう。
     指定しないで頼む方も、確認しないで頼まれる方もどうなのよ(^_^;)
     痛みの原因についても、冷えたからかもという以外には探りようがなく、胃の不調などを確認したかったけど諦めた。
     ただ、消毒系の『新コルゲントコーワトローチ』より抗炎症系のアズレンの方が適応範囲が広いので『パブロントローチAZ』を紹介すると、変更して購入された。

     

  • 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
    しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛

    当帰四逆加呉茱萸生姜湯
    適応症状 

     手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢または下腹部が痛くなりやすいものの次の症状:
     しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      タイソウ(大棗)5.0g     ケイヒ(桂皮)3.0g
      シャクヤク(芍薬)3.0g    トウキ(当帰)3.0g
      モクツウ(木通)3.0g     カンゾウ(甘草)2.0g
      ゴシュユ(呉茱萸)2.0g   サイシン(細辛)2.0g
      ショウキョウ(生姜)1.0g  
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    当帰芍薬散
     体力のやや低下した人で、本本に比して冷えや下腹部痛は軽度で、月経異常やめまいを伴う場合に用いる。

    大建中湯
     
    体力が低下し、腹壁の緊張が弱い人で、鼓腸を呈し、ときに腸管の蠕動亢進が認められ、腹痛を訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)胃腸虚弱な患者。(胃腸障害を起こす事がある。)
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)発疹、瘙痒等の過敏症状が現れることがある。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    当帰四逆加呉茱萸生姜湯
     

  • 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
    小児虚弱体質、疲労倦怠、神経質、慢性胃腸炎、小児夜尿症、夜泣き

    小建中湯
    適応症状 

     体質虚弱で疲労しやすく、血色がすぐれず、腹痛、動悸、手足のほてり、冷え、頻尿および多尿などのいずれかを伴う次の症状:
     小児虚弱体質、疲労倦怠、神経質、慢性胃腸炎、小児夜尿症、夜泣き

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回2包(5.0g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     6包(15.0g)中、次の成分を含みます。
       シャクヤク(芍薬) 6.0g    
        ケイヒ(桂皮) 4.0g
       タイソウ(大棗) 4.0g
       カンゾウ(甘草) 2.0g
       ショウキョウ(生姜) 1.0g
         粉末飴 10.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス3.75g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝加芍薬湯  本方に比してやや体力が充実した人で、腹痛は腹壁の筋肉が薄く、腹直筋の緊張する場合に用いる。

    大建中湯  本方に比して体力のやや低下した人で、腹直筋の緊張はなく、鼓腸を呈し、時に腸管の蠕動亢進を認める場合に用いる。

    柴胡桂枝湯  体力中等度の人で、しばしば腹痛を伴い、腹直筋の緊張は同様であるが、助骨弓下部に抵抗・圧痛(胸脇苦満)および季助部の苦満感を呈する場合に用いる。

    六味丸  体力中等度で、軽度の口渇、頻尿などの排尿異常を伴い、胃腸症状が無く、腹直筋の緊張を認めない場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (3)発疹、瘙痒等の過敏症状が現れる事があるので注意。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    小建中湯
     

  • 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
    ………しぶり腹、腹痛、神経性便秘

    適応症状 

     腹部膨満感ある次の症状:
     しぶり腹、腹痛、神経性便秘

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      シャクヤク(芍薬)6.0g
      ケイヒ(桂皮)4.0g
      タイソウ(大棗)4.0g      
      カンゾウ(甘草)2.0g
      ショウキョウ(生姜)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス3.75g含有します。

    類似処方鑑別 

    小建中湯  本方より体力の低下した人で、腹痛が持続的でさらに強い場合に用いる。

    大建中湯  体力の低下した人で、腹痛を訴えるが、腹壁の緊張が弱く、鼓動の程度が強く、ときに腸管の蠕動亢進認められる場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 桂枝加芍薬大黄甘草湯(けいしかしゃくやくだいおうかんぞうとう)
    ………急性胃腸炎、大腸カタル、常習便秘、しぶり腹

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    適応症状 

     比較的体力の無い人で、腹部膨満し、腸内の停滞感あるいは腹痛などを伴うものの次の症状:
     急性胃腸炎、大腸カタル、常習便秘、しぶり腹

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      シャクヤク(芍薬)6.0g
      ケイヒ(桂皮)4.0g
      タイソウ(大棗)4.0g      
      カンゾウ(甘草)2.0g
      ダイオウ(大黄)2.0g
      ショウキョウ(生姜)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝加芍薬湯
     本方と同様の症状を呈するが、裏急後重あるいは便秘の程度が強くない場合に用いる。

    小建中湯
     本方より体力の低下した人で、腹痛が持続的でさらに強い場合に用いる。

    大建中湯
     
    体力の低下した人が腹痛を訴えるが、腹壁の緊張が弱く、鼓動の程度が強く、ときに腸管の蠕動亢進認められる場合に用いる。

    潤腸湯
     主として老人や体力の低下した人で、弛緩性または痙攣性の便秘であるが、腸直筋の緊張の無い場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.副作用
     (1)電解質:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。
     (2)自律神経系:不眠、発汗過多、頻脈、動悸等の症状が現れる事がある。
     (3)過敏症:発疹、掻痒等の過敏症が現れる事がある。


    3.妊婦への投与
     (1)妊娠および、妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与すること。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。