お客様が『アレジオン』をレジに持ってきたが、使うのは初めてということなので詳しく訊くと『ストナリニS』を使っていて、効いたり効かなかったりしたとのこと。 『アレグラFX』も使っていたことがあり効かなくなったと言うので、『アレジオン』と同じく症状があろうが無かろうが花粉が飛んでいなくても毎日欠かさず服用して予防に使うのが効果的なことを説明したうえで、症状が激しく出ているならばと『アルガードクイック…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
風邪と決めて薬を注文されるのは困るけど
お客様から『ロキソニン』を求められたけれど、置いていないことと『ロキソニン』でなければならない理由が無ければ、イブプロフェン製剤でも代用できることをお話したところ、『イブ』シリーズで良いとのことで『イブA』をお買い上げいただくことになった。 また、痛みを伝えるホルモンと胃を保護する命令を伝えるホルモンが同じで、ズキズキするタイプの頭痛は胃の不具合が頭痛の原因にもなることを伝えると鎮痛薬は常用して…
下痢をしていないのに下痢止めを使う理由を知りたい
やや高齢のお客様から『ヘパリーゼHiプラス』をレジに持ってきたけれど、旅行に持っていくというお話とアルコール対策だというので、『ヘパリーゼHiプラス』は疲労向けの処方内容であり、価格からするとアルコール対策に使うのはモッタイナイとお話した。 そこでアルコール対策には『ヘパリーゼプラス2』の小分けを勧めて、脂っこいものを食べた時のためにと『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介したところ、『ヘパリーゼHiプラ…
妊娠検査薬は2回用がお勧めな訳
幼児を連れたお客様が来店して妊娠検査薬を求められ、枯れた技術なのでブランドによる違いは特に無いことを説明し、どの製品も99%以上の正確さではあるものの使う人間の側が慣れている訳ではないため、2回用を勧めてお買い上げいただいた。 うちの奥さんも、次郎を生む前に一回外している。 今週は天気予報で気温が変わりやすいと云われているので、余計なことながらお客様には子供をお風呂場で遊ばせてでも自身がしっかり…
薬の効能に書いてある症状は全部起きていないと駄目?
車椅子に乗った高齢の方と一緒のお客様が漢方薬の棚で迷っている様子だったので声をかけたところ、患者はその高齢の方で、以前に咳止めに『麦門冬湯』を使ったことがあるとのことだった。 今回の主訴は粘つく痰で、パッケージに書いてある「咳き込み」が無いため迷っていたらしく、比較として『チクナイン』(辛夷清肺湯)を紹介したうえで、体内の乾燥を取り除き潤すのが目的ならば、咳は必須条件ではないことを説明した。 『…
カリウムが失われる原因の多くは塩分の摂り過ぎ
やや高齢のお客様が虫刺されの棚で迷っている様子で『液体ムヒS』を選ばれたため用途を尋ねたところ、海外旅行に持っていくとのこと。 海にも入るようだったので、クラゲなどにも対応できるよう『ムヒアルファEX』の液剤を勧めて、お買い上げいただいた。 すると以前に『柴胡桂枝湯』を案内したお客様だと分かり、それも忘れずに持っていくよう伝えた。 『柴胡桂枝湯』は風邪にも胃腸炎にも使えるので、海外に行く時には重…
市販薬は名前の違い剤形の違いにも注意が必要
お客様から『太田胃散』の散剤と錠剤の効果の違いを尋ねられ売り場に案内したうえで特に違いは無いことを説明したところ、いつも使っているのは『太田胃散A錠』だと分かった。 『太田胃散』が健胃剤として働く生薬が多いのに対して、『太田胃散A錠』の方は生薬を減らし消化剤の成分を増やしている。 鎮痛剤や風邪薬などもそうだが、同じブランド名でも名前の後ろに数字やアルファベットが付いていると、目的の効能も成分から…
あえて薬を紹介しないこともあります
お客様が『リフレライフ』(安中散加茯苓)をレジに持ってきたけれど、使うのは初めてで、ご主人が腹痛に使うというため『芍薬甘草湯』の入っている『大正漢方胃腸薬』と外的なストレスに用いる『爽和』も紹介したところ、『大正漢方胃腸薬『に変更となった。 胃を安らかにして苦しみを散らす『安中散』に、痙攣を抑える『芍薬甘草湯』が入っているのが『大正漢方胃腸薬』で、そこから『芍薬甘草湯』を抜いて水分代謝を良くし、…
市販薬のお試し版で「試す」のは「効果」よりも「相性」
お客様から「新陳代謝を上げるサプリメントか薬を」と相談され、まず『防風通聖散』を案内した。 ダイエット目的に使われることも多いこの漢方薬は、体を温める生薬に冷やす生薬、血流を良くする生薬に水分代謝を改善する生薬などが複雑に組み合わされており、いわば「内臓に運動させる」ようなもの。 お客様に詳しくお話を訊くと、友人が病院から何か薬を処方されて1年ほどで体重が14kg減ったと聞き、自分もと思ったそう…
二つ以上の薬を併用する? しない?
夫婦のお客様が乳幼児を連れて風邪薬を選んでいたため気にかけていたところ、『葛根湯』と『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきた。 『葛根湯』は喉の痛みや咳には適応せず、『パブロンSゴールドW』は咳の激しい風邪には向いているものの喉の痛みを抑えるのは弱いことを伝えると、ご主人の喉が痛み頭痛もするというから、どちらも主訴から外れているように思える。 そこで喉の痛みにトラネキサム酸、頭痛にイブプロフェ…