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  • 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
    ………関節痛、関節炎、神経痛

    適応症状 

     冷え症で比較的体力の低下した人が、四肢関節の疼痛、腫脹、四肢の運動障害があり、寒冷により憎悪する次の症状:
     関節痛、関節炎、神経痛

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       ケイヒ(桂皮)4.0g       
       シャクヤク(芍薬)4.0g
       ソウジュツ(蒼朮)4.0g    
        タイソウ(大棗)4.0g
       カンゾウ(甘草)2.0g   
        ショウキョウ(生姜)1.0g
       修治ブシ末(修治附子末)0.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス3.75g含有します。

    類似処方鑑別 

    越婢加朮湯  比較的体力がある人で、本方と同様の関節症状があるが冷え症の傾向が無く、口渇・自然発汗がある場合に用いる。

    防已黄耆湯  皮膚は概して色白で、筋肉軟弱、水太りの人で疲れやすく、多汗、尿量減少、下肢の浮腫などのある場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
    (4)自覚的に熱感のある患者、または肥満体質の患者。(熱感、ほてり、発汗、しびれ等の症状が現れる事がある。)
    (5)妊婦及び、妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与すること。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 大防風湯(だいぼうふうとう)
    ………下肢の慢性関節リウマチ、慢性関節炎、痛風


    適応症状

     関節が腫れて痛み、麻痺、強直して屈伸しにくいものの次の症状:
     下肢の慢性関節リウマチ、慢性関節炎、痛風

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(3.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(10.5g)中、次の成分を含みます。
      オウギ(黄耆) 3.0g    カンゾウ(甘草) 1.5g
      ジオウ(地黄) 3.0g   キョウカツ(羌活) 1.5g
      シャクヤク(芍薬) 3.0g   ゴシツ(牛膝) 1.5g
      ソウジュツ(蒼朮) 3.0g   タイソウ(大棗) 1.5g
      トウキ(当帰) 3.0g   ニンジン(人参) 1.5g
      トチュウ(杜仲) 3.0g   カンキョウ(乾姜) 1.0g
      ボウフウ(防風) 3.0g    ブシ(附子)末 1.0g
      センキュウ(川きゅう) 2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス8.0g含有します。

    類似処方鑑別

    桂枝加朮附湯 使用目標は本方と似ているが、慢性化に伴う体力低下、顔色不良、患部症状などがやや軽度の場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
    (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)胃腸虚弱な患者。(胃腸障害を起こすことがあります)


    3.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 持病や常用している薬をプロフィール欄に書いておくというのはどうか

     成人男性からの頼まれものという事で、喉の痛み止めの薬を求めてお客様が来店した。
     本人が症状を感じたのは今朝かららしく、頭重や悪寒などの症状は無い模様。
     頼まれ物の場合、確認した情報がどこまで正しいのか判断がつきかねる。
     厳密に言えば、売っちゃいけないんだろうなぁ。
     という訳にもいかないので、適応しそうな薬をチョイスする訳ですが。
     お腹は丈夫らしいので『桔梗湯』を候補にしたが、一緒に『駆風解毒湯』も案内したところ、買いに来られた方の判断で『駆風解毒湯』をお買い上げ。
     どんな判断が働いたのかが不明で、やっぱり戸惑ってしまう。
     人に頼む時も、人から頼まれる時も、最低限「現在一番苦しい症状」と「それは何時からか」の2点と、プラスアルファで「以前に同様の症状で使用した薬の成分」はチェックしておいて欲しい。
     まぁ、覚えておくのは難しいだろうから、最近ならSNSをやっている人は、使用した薬と状況を投稿してみると良い。
     後で自分の投稿を検索したりして調べられるし、親しいフォロアーさんが覚えておいてくれるかもしれないので。
     よほど隠したい持病でなければ、公言しておくのは自分の安全対策の一つとして有効でしょう。
     例えば、誰かと一緒に出かけた先で救急車で運ばれるような事態になって、自分の意識が無い時には、相手が救急車に同乗して救急隊員から、色々と質問を受けるというケースは、現実的にありえる。
     持病や、常用している薬のことなどは重要な情報だ。
     ……ああ、プロフィール欄に書いておくというのもアリかもしれないな。
     悪用されるケースは、どうなんだろう?
     悪意を持った相手から、アレルゲン物質を食事に盛られるとか?
     無くも無いだろうけど、公言していれば他の人たちが気をつけてくれるかもしれないし、私はメリットしか考えられない。

     高齢のお客様が、膝の痛みの相談で来店。
     コレステロール値が高くて通院しており、『グルコサミン』を紹介してほしいという。
     うん?
     膝の痛みでの通院ではないので?
     そう尋ねてみたら、病院からは『加味逍遙散』が処方されている事が分かった。
     コレステロール値が高いのと、どう結びつくのか分からない。
     更年期障害や、不安神経症で通院しているとかではないのか。
     こういう時、どこまで突っ込んで尋ねて良いのかも迷いどころ。
     ひとまず措いておいて、膝の痛みについての方を詳しく尋ねてみる事にする。
     すると、「温めると楽になる」という事と、「座る時がツライ」という事が分かった。
     即座に頭に浮かんだのは、『桂枝加朮附湯』だった。
     ただし、『桂枝加朮附湯』は血流の面倒までは見てくれないだろうから、患部に痺れ感があれば『疎経活血湯』も候補になるものの、痺れ感は無い様子。
     温めて楽になるというのだから、冷えが原因と考えれば、高齢者でもあるし『牛車腎気丸』という手もあるか。
     いずれにしても、『グルコサミン』を必要とするかどうかは、担当医に相談した貰った方が良さそうだ。
     漢方薬を処方してもらっている事だし。
     ここで最初の話に戻って、どうして担当医に膝の痛みの相談をしていないのか確認したら、「内科だから」との事だった。
     いえいえ、科が違っても具合の悪い所があれば、遠慮せずに伝えた方が良いですよ。
     たまたま得意分野の科を掲げているだけかもしれませんから、もしかすると分かるかもしれないし、分からなければ他の病院を紹介して貰えるかもしれませんし。
     こういう、「科が違うから相談しなかった」っていうケースは、患者さんとお話していると、わりとある。
     ドラッグストアへの買い物だと、目的の薬以外の症状については言っていただけないケースも多いんだろうなと想像。
     頭痛の原因が胃の症状と関係していたり、足の症状が心臓と関係していたりと、「症状の出ている患部だけが悪い状態」とは限らないから教えてもらいたんだけどねぇ。
     これもまた、聞き出す技術が必要で。
     ひとまず今回のお客様には、膝の痛みの漢方薬も一緒に処方してもらえるかもしれないので、担当医への相談を第一に勧めた。

     高齢の母親から膝の痛みにと、使い捨てカイロを頼まれたというお客様がいらしたのだけれど、店舗としては本部からの指示で全部返品してしまった。
     というのは、昨年までの話。
     昨年も、梅雨の今頃の時期に使い捨てカイロを求めてお客様が何人かいらした。
     それを見越して、今回は全部を返品せずに残しておいたのだ。
     上司からは嫌がられたけど(;´Д`)
     本部指示に従わないと本部のマネージャーさんからお小言を頂戴するのと(上司が)、在庫を抱えると予算との兼ね合いで店長から責められるので(上司が)。
     本当は、真っ当に説得するのが社会人というものなんだろうけど、なにしろ大型店は融通がきかない。
     花粉症関連の薬も、本部からの返品指示があり、その際にまだ残しておいた方が良いと提案したのだけれど、こちらはパート、上司は社員だから、指示に従わないという選択が無いもんで各商品を一品づつのみ残して返してしまい、翌日からのアレルギーの患者さんへの対応に苦労した。
     なにしろ1個売れたら、在庫切れなんだもの( ̄▽ ̄|||
     まぁ、漢方薬だけは返品リストの対象外だったから、漢方薬が嫌というお客様以外には困らなかったけど。
     とにかく、大型店は商品の取り扱いがシーズンごとに極端すぎる。
     で、今回は使い捨てカイロの一部をケースに片付けて上司の目につかないように倉庫に保管し、そのまま返品せずに「忘れてました、テヘッ(*ノω・*)」と返品期日の締め切りが過ぎるのを待つという、社会人にあるまじき方法で確保した次第。
     そしたら、今回のお客様に在庫を買い占められてしまった。
     あうっ……ヽ(´Д`;)ノ
     患者さん本人は膝の痛みに他にビタミン剤を服用しているらしいのだけれど、やはり患部を温めると楽になるという事で、『桂枝加朮附湯』か、血流の面倒も見る『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を紹介した。

     

  • そのニュースを広めたかったのは誰か?

     やや高齢のお客様から、膝の痛みの相談を受けたんだけど、あまり役に立てなかった。
     5年ほど前に、駅の自動改札の扉が閉じた拍子に、膝を強く打ち内出血してしまったという。
     病院で検査を受け、骨などに異常は無かったものの、3ヶ月くらい前から、半月板の下辺りが痛むようになったそうな。
     5年前の事が関係しないとも言い切れず、さりとてここのところの湿気や冷えが原因とも判別できない。
     お客さま自身が、お灸を試してみたいというので案内はしたけど、もう少しお話してみて、漢方薬での治療を勧めてみるべきだったか。
     得意分野じゃないため、ちょっと臆してしまった。
     お灸で楽になるようであれば、温めるのが有効なのだから『桂枝加朮附湯』が候補になるだろうし、痺れ感や鈍い痛みが続くようであれば『疎経活血湯』も考えられる。
     改めて、来訪して頂きたいところ。
     『南天のど飴』を購入したお客様に症状を尋ねてみたら、一年中咳に悩まされているというお話。
     咳き込むというのではなく、喉が貼り付くような乾燥した咳だそうなので、これはやはり『麦門冬湯』が適応するだろうと思って案内したところ、お買い上げ頂いた。
     手抜きじゃないですよ、念のため(`・ω・´)
     ご主人の代理でフェルビナクの貼り薬を買いにみられたお客様から、少し被れるようだと相談された。
     詳しく訊いてみたところ、背骨を中心に左右に2枚貼り、一日中貼りっぱなしだという。
     あうっ、添付書には同じ部位で連続して貼らないように注意書きがあるのですが……(^_^;)
     せめて、お風呂に入る一時間前には剥がして、入浴後も1時間以上空けて、肌を休める時間を作りましょうと説明した。
     そして、その腰痛自体は小学生の時にサッカーをやっていた時からだそうで、それから20年以上もの間、病院にその件で行った事が無いそうな。
     ズゲッΣ(・∀・|||)!!
     それは、無理にでも病院に引っ張っていって下さい……。
     一応、漢方薬では『疎経活血湯』が適応するかもしれないとお話した。
     でも、とにかく病院に、病院で診察を受けさせて下さいな。
     『口内炎パッチ』を買いにいらした高齢のお客様に、『半夏瀉心湯』を勧めてみたら、病院からは『補中益気湯』を口内炎の治療に処方されていると知らされた。
     えっ?
     口内炎に『補中益気湯』を?
     う~ん、胃内停水や胃炎なんかが口内炎の原因になるから『半夏瀉心湯』と覚えていたんだけど、『補中益気湯』も使えるのか。
     あっ、いや、でも、効果が薄いから『口内炎パッチ』を買いにいらした訳で、やっぱりちょっと合わないんじゃないか。
     漢方薬のSNSで質問してみようかしらん。
     長崎に修学旅行中の中学生が、被爆体験者に「死に損ない」と暴言を吐いたというのがニュースになっていて、当該の中学生を非難する声がネットに溢れてるけど、なんか違和感がある。
     http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1799206.html
     興味が湧いたので調べてみたら、最初の報道と話が違う印象。
     暴言を浴びせられたという「被爆者」は、原爆投下時には疎開していて、投下後に帰ってきて被曝したらしいんだけど、それでどんな被爆体験を話すというのか……。
     しかもこの人、体験談より政治批判的な話が多いって事で、体験談を依頼した相手からの苦情もあるそうな。
     暴言を吐いたという中学生の詳しい情報が無いから分からないけど、これなら私も「騙された」気分になって反発したくなるかもしれない。
     高校生の頃に『高校生平和ゼミナール』に参加した事があるけど、自分としては関わった事が黒歴史。
    「戦わなければ平和」「武器を持たなければ平和」なんて、今となっては「相手がいれば争いになる」という当然の事を無視した幻想だと分かるから。
     というか、そう気づいて口に出したら、まぁ攻撃される攻撃される。
     反対意見に対して、やたら攻撃的になるその姿勢は「戦争の原因」そのものじゃないのかと思ったもんだ。
     平和を口にする人ほど、相反する人に対して攻撃性を露わにするという矛盾を体験させてくれたのは、まぁ貴重ではあった。
     正直、『平和ゼミナール』という名称に「騙された」と思ったからねぇ。
     その後、自分で『広島平和記念資料館』などを訪れた時に偶然、米兵のグループと出会って交流出来たのは良い思い出。(辿々しい英語が、どこまで通じたか不明だけど(^_^;)
     そんな訳で、自分の体験からすると、一方的に話を聞くだけの講演会とか学習会という形式を、学校で行うのは私は反対。
     やるなら、必ず自由討論や資料の検証ができる内容であって欲しい。
     で、朝日新聞のサイトより毎日新聞の方に、件の詳細があった。
     http://mainichi.jp/select/news/20140609k0000m040025000c.html
     どうやら当日の流れとしては、『長崎の証言の会』の「被爆者」の「語り部」が会の趣旨説明をしている時に私語を止めない生徒に「出て行きなさい」と注意して、その事に恨みを抱いた中学生が、その後に移動した案内先で暴言を放ったという事らしい。
     となると、この「被爆者」が腹を立てたのは容易に想像できる。
     そして、今回の件は中学生が暴力を働いたというような刑事事件ではない。
     公的機関からマスコミに発表されたとは考えにくいし、当の学校が自ら恥を晒すとは思えない。
     では、誰がマスコミにリークしたかといえば、当事者自身か、『長崎の証言の会』だろう。
      同中学に送ったとされる手紙の中身まで記事になっているという事は、これこそ正しく「自作自演」というものだ。
     『高校生平和ゼミナール』に関わった時に、他の平和活動の団体とも交流する機会があったのだけれど、あの手の団体は、この手のトラブルを非常に悦ぶ。
     いや、本当は怒っていたのかもしれないが、傍から観ていると悦んているようにしか思えなかった。
     なにしろ、自分たちの主張を宣伝する好機なのだから。
     今回の件も、学校側に手紙を送ったのであれば、学校側か生徒自身から謝罪なりの連絡があり、その場で解決していれば表には出てこなかったはず。
     それがニュースになるという事は、記者がよほど能動的に情報収集していなければ、知り得ようが無かっただろう。
     暴言を吐いた中学生は間違い無く馬鹿だとして、大人に利用されたという点でも馬鹿だったと私は思う。
     だが、リークして貰ったマスコミの方も、まんまと活動の宣伝に利用されたのだ。
     中学生を非難した人たちも、利用されてしまった訳で、これは怖いことだと思う。

     

  • 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
    腎炎、ネフローゼ、脚気、関節リウマチ

    適応症状 

     浮腫と汗が出て小便不利のあるものの次の症状:
     腎炎、ネフローゼ、脚気、関節リウマチ

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       せっこう(石膏)8.0g
       まおう(麻黄)6.0g
       そうじゅつ(蒼朮)4.0g
       たいそう(大棗)3.0g
       かんぞう(甘草)2.0g
       しょうきょう(生姜)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝加朮附湯
     比較的体力が低下した冷え症の人が、四肢関節の腫張・疼痛を訴える場合に用いる。

    防已黄耆湯
     
    比較的体力が無く、色白で筋肉が軟らかく、いわゆる水太りの人で、疲れやすく、浮腫、関節の腫張・疼痛がある場合に用いる。

    葛根湯
     体力が充実し、口渇、浮腫、尿量減少の傾向が無く、上半身の関節・筋肉の疼痛、あるいは鼻汁、くしゃみ、蕁麻疹(じんましん)、急性の皮膚炎を呈する場合に用いる。

    五苓散
     体力中等度あるいはそれ以下で胃腸症状があり、尿量減少、口渇、浮腫の傾向が一層顕著な場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)著しく体力の衰えている患者。
     (6)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)
     (7)狭心症、心筋梗塞など循環器系の障害のある患者、または既往歴のある患者。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • 薬のパッケージに書いてあるのは効能の一部です

     中学生の息子さんが、鼻炎と咳とのことで相談を受ける。
     鼻汁が喉に落ちてくるというので、咳はそれが原因かなと思い『辛夷清肺湯』を案内したのだけれど、パッケージに大きく「蓄膿症」と書いてあるため適応しないと思われたらしく、これまたパッケージに大きく「鼻炎、咳」と書いてある『小青龍湯』を購入された。
     ううん、鼻汁が喉に落ちるのは胃が弱っていて押し返す力が不足していると考えられるから、麻黄が胃に負担をかける『小青龍湯』は避けて欲しいんだけどなぁ……。
     漢方薬を分かりやすく売るために、効能の一部をパッケージに大書きするようになったんだろう。
     それはそれで必要な事とはいえ、勘違いしたまま買われてしまうのは、どう防げば良いのか(;´・ω・)
     以前に『ホームパスE』でかぶれたというお客様から、外用消炎剤の相談を受ける。
     いつもは、病院で処方された『モーラステープ』を使っており、そちらではかぶれた事はないという。
     『アンメルツヨコヨコ』でもかぶれたらしいので、サリチル酸メチルが原因かもしれないものの、店頭では断定のしようが無い。
     サリチル酸グレゴールが主成分の『GSリフェンダ』を試してもらう事にしたけど、思い切って他の薬剤の物にした方が良かったかな……。
     明け方に頻繁に足が攣るというお客様に、『芍薬甘草湯』を案内した。
     急激な筋肉の痛みや痙攣に使う物で、腹痛に用いる事もある。
     ただ、脹脛(ふくらはぎ)は「第二の心臓」と言われてるくらいで、足が攣りやすいのは心臓疾患が関係している可能性もあるため、内科で診察してみるように勧めた。
     実は、うちのお母んも足が攣りやすくて、病院に行ったら心臓の周囲の動脈の一部が詰まっており、結果としてその先の動脈が消失していたので心臓手術する事になった。
     担当医からは、消失した動脈の代わりに迂回路が形成されていたから、辛うじて心臓が動いていたそうで、「詰まってから二年、三年の話じゃないでしょうねぇ」と言われた。
     と言うか、消失した動脈の代わりに迂回路が形成されるとは、なんたる人体の神秘。
     でも、その迂回路が変な所に動脈を伸ばしていたから手術する事になったんだけど。
     なんたる人体の不完全。
     肩こりに温湿布を希望されたけど、今まで使った事が無いそうなので、トウガラシエキスの物は避けた方が良いかなと思い『フェイタス3.5α』を案内した。
     一緒に、上半身を温めて血流を改善する『独活葛根湯』を勧めてみたが、購入には至らず。
     とにかく、今のお店は漢方薬が弱すぎる。
     「外用消炎剤」という棚の括りは仕方が無いとしても、肩こりや腰痛の症状には、『独活葛根湯』の他にも『疎経活血湯』とか『桂枝加朮附湯』なんかも揃えた方が良いと思うのに、その手の物を置いていない。
     それらが、まとまって棚に置いてあれば、服用薬にも注目してれるようになるんじゃないかなぁ。

     

  • よく苡仁湯(よくいにんとう)
    ………関節痛、筋肉痛


    適応症状 

     関節痛、筋肉痛

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
          ヨクイニン(よく苡仁) 8.0g   ソウジュツ(蒼朮) 4.0g
          トウキ(当帰) 4.0g      マオウ(麻黄) 4.0g
          ケイヒ(桂皮) 3.0g      シャクヤク(芍薬) 3.0g
          カンゾウ(甘草) 2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス5.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝加朮附湯
     比較的体力が無く、冷え症の人で、四肢関節の腫張、関節痛がある場合に用いる。

    麻杏よく甘湯
     
    筋肉痛、関節痛があって、初期で軽症の場合に用いる。

    越婢加朮湯
     体力中等度以上で、発汗傾向、尿量減少、口渇などがあって、関節の腫張・疼痛のある場合に用いる。

    防已黄耆湯
     色白で筋肉が軟らかく、水太り傾向のある人で、汗をかきやすく、四肢の浮腫、関節の腫張、疼痛などを訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.
    次の場合には医師または薬剤師に相談してください

     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)
     (6)体力の衰えている患者。(かえって痛みが増強する事がある。)
     (7)狭心症、心筋梗塞など循環器系の障害のある患者、又は既往歴のある患者。


    2.
    服用に際して、次のことに注意してください

     (1)交感神経興奮薬との併用により、動悸、頻脈等の症状が現れる事がある。


    3.
    服用中または服用後は、次のことに注意してください

     (1)電解質:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。
     (2)自律神経系:不眠、発汗過多、頻脈、動悸等の症状が現れる事がある。
     (3)過敏症:発疹、掻痒等の過敏症が現れる事がある。


    4. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。 


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
    ………急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛


    適応症状 

     急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
        カンゾウ(甘草)6.0g
         シャクヤク(芍薬)6.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝加芍薬湯
     比較的体力の無い人が、腹部が張り、腹直筋が緊張し腹痛する場合に用いる。

    小建中湯
     
    桂枝加芍薬湯と似た症状で、より虚弱の傾向にある場合に用いる。

    大建中湯
     体力が低下し、腸壁の緊張が弱い人で鼓腸を呈し、時に腸管の蠕動亢進が認められ、腹痛を訴える場合に用いる。

    大柴胡湯
     比較的体力のある人で、季助部の圧迫感を訴え、肋骨弓下部に抵抗・圧痛(胸脇苦満)が強く、腹痛を訴え、便秘の傾向のある場合に用いる。

    桂枝加朮附湯
     比較的体力が低下した人が、各所の筋肉・関節などの持続性疼痛を訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)アルドステロン症の患者。ミオパチーのある患者。低カリウム血症のある患者。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
    関節痛、神経痛、座骨神経痛、腰痛、筋肉痛


    適応症状 

     体力中等度以上の人の腰部から下肢にかけての次の症状:
     関節痛、神経痛、座骨神経痛、腰痛、筋肉痛

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       シャクヤク(芍薬)2.5g     ジオウ(地黄)2.0g
       センキュウ(川きゅう)2.0g   ソウジュツ(蒼朮)2.0g
       トウキ(当帰)2.0g       トウニン(桃仁)2.0g
       ブクリョウ(茯苓)2.0g     ゴシツ(牛膝)1.5g
       チンピ(陳皮)1.5g       ボウイ(防已)1.5g
       ボウフウ(防風)1.5g      リュウタン(竜胆)1.5g
       カンゾウ(甘草)1.0g      ビャクシ(白し)1.0g
       ショウキョウ(生姜)0.5g    イレイセン(威霊仙)1.5g
       キョウカツ(羌活)1.5g 
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス5.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝茯苓丸
     体力中等度の人で下腹部に抵抗・圧痛がより顕著であるが、腰部、下肢の疼痛が本方に比して経度の場合に用いる。

    桂枝加朮附湯
     
    比較的体力の低下した人が、冷え症で関節の腫脹ならびに疼痛あるいは筋肉痛のある場合に用いる。

    よく苡仁湯
     体力中等度以上の人で、やや慢性化した関節の軽度の腫脹、疼痛あるいは筋肉痛がある場合に用いる。

    越婢加朮湯
     比較的体力のある人で、冷え症でなく、口渇、浮腫の傾向があり、四肢関節の腫脹・疼痛を認めるが、下腹部の抵抗・圧痛を伴わない場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)体力が著しく衰えている患者。(いっそう体力を喪失し、痛みが増強する事がある。)
     (6)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)
     (7)妊婦及び妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与する事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 二朮湯(にじゅつとう)
    五十肩


    適応症状

     体力中等度の人で肩や上腕が痛む場合の次の症状:
     五十肩

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       ハンゲ(半夏)4.0g       ソウジュツ(蒼朮)3.0g
       オウゴン(黄ごん)2.5g    コウブシ(香附子)2.5g
       チンピ(陳皮)2.5g       ビャクジュツ(白朮)2.5g
       ブクリョウ(茯苓)2.5g     イレイセン(威霊仙)2.5g
       カンゾウ(甘草)1.0g      ワキョウカツ(和きょう活)2.5g
       ショウキョウ(生姜)1.0g    テンナンショウ(天南星)2.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別

    葛根湯
     比較的体力のある人の肩や上腕の痛みで、やや急性期で頸・肩および肩甲部の筋肉がこる場合に用いる。

    桂枝加朮附湯
     
    比較的体力の低下した冷え症の人の肩や上腕の痛みに用いる。

    大柴胡湯
     比較的体力のある人の肩のこりで、心窩部より季助部にかけて苦満感訴え、抵抗・圧痛が認められ(胸胸苦満)、便秘傾向のある場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。