パッケージの症例は参考にならない?

 お客様が咳止めを求めて来店し、夜中に咳き込むというので、痰は無いということから現代薬では『ブロン錠』と『アネトンせき止めZ錠』を提案し、漢方薬で『五虎湯』を案内した。
 『五虎湯』のパッケージに「たんの出るせきに」と書いてある物もあるが、この場合の痰とは、咳をすると簡単に出るタイプで、それは「痰は無い」と同義に考えても差し支えない。
 痰が絡んで出ない場合は、痰を送り出す気道の繊毛が炎症で抜けてしまっていたり、体内が乾燥しているので、『ブロン錠エース』で気道の滑りを良くするか、『麦門冬湯』で上半身を潤すのが良い。
 ただ、お客様に咳の原因として胃炎の可能性をお話すると思い当たるようで、胃薬を兼ねる『麦門冬湯』が良いかなと思ったが、お客様は貴様は『アネトンせき止めZ錠』を購入された。
 養生として、消化に良い食事をし、ゆったりと入浴するよう勧めた。
 咳のダメージは、案外と内蔵に響くんである。

 お客様からクシャミと鼻水の相談を受け、鼻水は透明だということから、何かのアレルギーか内臓の冷えの可能性を話したところ、エアコンが思い当たるようだった。
 うちのエアコンも、一ヶ月近く掃除してない……(;´Д`)
 眠くなりにくい物として『ロートアルガードクイックチュアブル』と『小青竜湯』を案内したところ、両方をお買い上げいただいた。
 『小青竜湯』『葛根湯』よりも温める力が強く、内臓の冷えを取り除くためには、積極的に温かい物を飲んだり長めに入浴するよう勧めた。

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