お客様から、高齢の母親の乾燥肌と痒みに対して、尿素の入った物を使った方が良いか尋ねられたので、尿素の保保水効果は皮膚内に水分をガッシリと捕らえておくことだと説明して、対比にワセリンは表面を覆うことで乾燥を防ぐというお話をした。 考え方として、もともと水分がある若い人は尿素で水分を逃がさない対応が適しているが、そもそもの水分が少なくなっている高齢者には尿素は刺激物でもあるので、表面を覆って乾燥を防…
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ドラッグストアーをはしごして確かめるのもアリ?
夫婦のお客様が来店し、現代薬と『麦門冬湯』のハイブリットである『パブロン50』を手にされていたが、「鼻水」と聞こえたので声をかけて、適応しないことをお話ししたところ、患者はご主人で鼻水は透明であり喉の痛みはそれほどでもないということから、『葛根湯』でも対応できそうなことを伝えた。 すると、他のドラッグストアでも『葛根湯』を勧められたものの買わなかったそうで、同じ物を勧められたのを驚いていた。 ど…
家族でも使う薬を変えたほうが良いことも
やや高齢のお客様が下痢とのことで、当初は「食中り」というお話だったので『正露丸』を考えたが、吐き気もするというので『柴胡桂枝湯』を案内した。 しかし詳しく訊いてみると、脂っこい物を食べたのが思い当たるというお話と、水のような下痢ではないということから、脂質は胃ではなく腸で消化するもので、消化不良による下痢かもしれないとお話しして、効能には下痢とは書いていないが『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介した。 …
お節介と情報の提供と提案の境目
夫婦のお客様が、うがい薬と『葛根湯』をレジに持ってきたので、現に喉が痛む場合は刺激になるためうがい薬を避けるように伝えると、ご主人に「じゃあいらない」と商品を返され、『葛根湯』も咳のある風邪には適さないことを説明すると、やはり「じゃあいらない」と『葛根湯』を棚に戻そうとされたところで、ようやく症状のヒアリングを始められた。 とにかく淡々と素っ気無く反応されるんで、やりにくい(^_^;) 患者はそ…
子供でも本人への薬の説明は大事
肋間筋痛らしいというお客様の相談を受け、ゴルフで傷めたというので、鎮痛効果に優れたインドメタシン製剤と、浸透力に優るジクロフェナクトリウム製剤を紹介し、体を動かすので塗るタイプを提案した。 すると、家にあった『サロンパス』を使い切り、これからまたゴルフの打ちっ放しに行かなくてはならないということで、『ハリックス55ID』と『フェイタスZα』を購入された。 本当は、回復するまで運動は謹んでもらいた…
『ペアA』と『ペア漢方』の組み合わせ
歯科医で常連のお客様から、歯痛に痛み止めをと相談され、でも案内する前に『新今治水』が目につくと、そのまま購入された。 歯科医なんだから、ちゃんと治療した方がとお話ししたのだが、歯医者に行くと色々と治療が増えるから嫌だとのこと。 いいのかそれで(^_^;) 『葛根湯』を購入されるお客様に、発熱や咳の風邪には適用しないことを伝えると、主訴は鼻水と悪寒だというので、まさに適応する症状だった。 となれ…
薬の効き具合の報告を
やや高齢のお客様が『アネトンせき止めZ錠』を購入されるさいに「妹がよく効くから」といつも咳止めに使っていて「麻薬みたい」と言っていたというので、「その通りです」と答えて、あまり使いすぎないようにお話をした。 高齢者の咳の原因は体内の乾燥であったり胃の不具合が多いのから、上半身を潤して胃薬も兼ねる『麦門冬湯』を紹介すると、お客様自身は病因から処方されている薬が多く、その中には『麦門冬湯』もあるもの…
薬をお会計後に薬の変更は提案しにくい
お客様が『エスタックイブ』をレジに持ってきたけど、咳などは無く疲労感があり、主訴は頭痛と微熱であるようだった。 そしてすでに2日ほど経っているということから、『柴胡桂枝湯』を案内して、お買い上げいただいた。 微熱というのは、「たいして熱が上がってないから症状は軽い」とは限らず、熱を出す体力が無いとも考えられるので、起きていない症状に対する成分が入っている総合風邪薬では、体内でその処理のために…
病の恥はかき捨て
『エスタックイブ』を購入されるお客様に症状を尋ねると、主訴は喉の痛みで他に症状は無いようなので、喉の痛み止めに特化してはと提案したが、いつも使っているとのことで、そのままお買い上げいただいた。 ただ、実はそんなに痛むわけではないということから、胃炎の可能性をお話ししてみたけど、「胃は丈夫だから」とピンとこないようだった。 内蔵には本来痛覚神経が無く、胃痛といった症状は近くを通ってる神経が胃の代わ…
患者さんの判断力が病気で低下しているかも?
幼児連れのお客様が来店し、頬が腫れて耳たぶから出血していた。 どうやら、虫刺されらしい。 高齢の母親から『オロナインH軟膏』を買ってきたらと言われたようだが、出血しているところは抗生物質の軟膏を勧めた。 患部を保護するという意味では『オロナインH軟膏』も悪くはないけれど、単なる消毒薬で傷を治すわけでもないから、それなら水道水で消毒して絆創膏を貼るのでも構わないくらい。 それよりは、雑菌による感染…