家族でも使う薬を変えたほうが良いことも

 やや高齢のお客様が下痢とのことで、当初は「食中り」というお話だったので『正露丸』を考えたが、吐き気もするというので『柴胡桂枝湯』を案内した。
 しかし詳しく訊いてみると、脂っこい物を食べたのが思い当たるというお話と、水のような下痢ではないということから、脂質は胃ではなく腸で消化するもので、消化不良による下痢かもしれないとお話しして、効能には下痢とは書いていないが『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介した。
 ただ、『正露丸』が目につき、お客様が使いたいようだったので、下痢止めのロートエキスの入っているイヅミ製の『正露丸』を勧めて、お買い上げいただいた。

 やや高齢のお客様が、母親の腰痛のパップ剤を求めて来店し、何か病院から処方された薬を服用しているというのだが内容が不明なため、体に浸透しにくいインドメタシン製剤を案内した。
 また、お客様自身は肩に痛みと痺れ感があるというので、こちらは浸透力のあるジクロフェナクトリウム製剤を案内すると、それぞれ『ハリックス55IDプラス』と『ボルタレンEXテープ』を購入された。
 ついでながらお客様には、家族でも薬を変えるのは良い使い方だということを伝えたうえで、肩の痺れ感に『疎経活血湯』も紹介してみた。
 でも、『疎経活血湯』には興味を持たれなかった。
 残念。

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