やや高齢のお客様が『ボラギノールA軟膏』を購入されるさいに症状を確認すると、いつも使っているからとのことだったが切れ痔で痛みは弱いようなため、止血剤の入った『プリザエース軟膏』も案内してみた。 連用しているわけではないようなので大丈夫ではあるけれど、ステロイド剤は皮膚が薄くなり菌への抵抗力が弱まることを伝えたうえでそのままお買い上げいただいた。 痔の外用薬には、炎症に強いタイプと止血に優れたタイ…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
漢方薬の不味いというイメージは『葛根湯』?
胃腸薬の棚を見ていたお客様から、15歳の子供が嘔吐していると相談され、下痢は無いとのことから『柴胡桂枝湯』を案内した。 すると、漢方薬は子供が嫌がるかもしれないとのことから現代薬を希望されたが、市販薬で嘔吐に使える物は他に無いことを説明し、お買い上げいただいた。 あえて現代薬から挙げるとすれば酔い止めくらいだけど、それでも吐き気の緩和程度だ。 嘔吐に下痢が伴うようなら、同じく漢方薬の『五苓散』が…
「患者が誰か」は重要な情報
子供用の風邪薬を見ていたお客様が『麦門冬湯』を手にされたので声をかけてみたところ、6歳の子供が痰の絡んだような咳をしていて、特に夜中に激しいというため『五虎湯』を勧めて使っていただくことになった。 病院からは以前に、気管支拡張剤の『ホクナリンテープ』が処方されていたことがあるというので、同じような効果を期待できることを伝えた。 また、お腹周りが冷えていることが原因とも考えられるため保温するように…
お酒を飲むにはそれなりの勉強が必要です
お客様から、『ヘパリーゼドリンク』を購入された後に『ヘパリーゼドリンク』と『レバウルソドリンク』はどちらが効くのかと質問され、体調と食事の内容で変わることや肝臓水解物が直接的に肝臓に良い働きをする訳ではないことを説明した。 どちらかというと、疲労や肝臓機能の補助をするのが『ヘパリーゼドリンク』で、脂物などによる胃もたれに対処するのが『レバウルソドリンク』になるだろうか。 それからお客様には、飲み…
目的外の情報の中に大事なモノがある?
やや高齢のお客様から『グリナ』の取り扱いがあるか尋ねられ、置いていないことを伝えたところ「健康食品だから安心」ということをおっしゃっていたため、主成分のグリシンにも過剰摂取すると胃腸障害を起こす副作用があることを説明した。 また、グリシンはそもそも体の中で作られる必須アミノ酸のため、外から摂取するのは不要という説もある。 ただ、サプリメントとしてグリシンを一時的に多く摂取することで血管が拡張して…
パッケージに「書かれていない情報」を読む
やや高齢のお客様が『ブロン錠エース』を購入されるさいに痰の有無について尋ねると痰は出ず、いつも咳止めに使っているとのこと。 喉が乾燥しやすいようだが、医師からは「年だから」と言われたというため上半身に保水する『麦門冬湯』を案内したところ、以前に処方されて効かなかったそうだ。 しかし、年を取ってくると逆流性食道炎による咳も考えられ、その場合は『六君子湯』や『補中益気湯』などが候補になる。 いずれに…
ノロウイルスにリン酸の効果はどれほど期待できるのか
お客様から、『手ピカジェル』と『手ピカジェルプラス』と『手ピカスプレー』について質問を受けた。 前の2つは基本的には同じだが、プラスとスプレーにはリン酸が添加されていることでノロウイルスにも対応できる可能性が高いことと、スプレーにはアラントインが含まれていて手荒れを防ぐことが期待できますと説明したところ、『手ピカスプレー』を購入された。 実のところリン酸の効果はどれほど期待できるか分からないが、…
薬を継続するのも乗り換えるのも相談してみて
お客様が『チクナイン』(辛夷清肺湯)を持ってきたさいに、使用したことがあるかを尋ねると「ある」というお返事。 しかし、お会計をしながらヒアリングを続けると病院で蓄膿症とは診断されたものの、処方された薬は不明で鼻汁は喉に落ちてこないというため『荊芥連翹湯』を紹介したところ、違いを把握していなかった。 『葛根湯加川きゅう辛夷』を交えて説明してみると、すでに『チクナイン』を2週間ほど続けていても症状が…
同じブランド名でも成分から用途から何もかもが違うということもある
やや高齢のお客様から、家にあるという咳止めと胃薬の飲み合わせについて質問されたが、咳止めは『アネトンせき止めZ錠』だと思うというものの正確には覚えておらず、胃薬の方は『第一三共胃腸薬』のようだった。 風邪薬の『パブロン』シリーズや鎮痛剤の『バファリン』シリーズを例に、ブランド名が同じでも成分が大きく違う事があることをお話したうえで『アアネトンせき止めZ錠』という前提のもと、飲み合わせに問題無いこ…
警戒されない情報提供の仕方に悩みます
やや高齢のお客様からトローチが『コルゲンコーワトローチ』しか置いていないのか尋ねられたので、医薬品もあることをお話して売り場を案内したうえで『コルゲンコーワトローチ』は消毒系で、抗炎症には『パブロントローチAZ』あるいは両方を合わせたものとして『マードレトローチ』があることを紹介した。 最初に言われた主訴は喉の痛みということだったが、詳しく訊いてみると痛みはそれほどではないらしく、喉の違和感の方…