お客様から十歳の子供の嘔吐と下痢の相談を受け、市販薬では選択肢が少ないことを説明したうえで『柴胡桂枝湯』を案内し使っていただくことになった。 ただ、今も吐いていると言うので、普通に水で一気に服用するのではなく小皿にお湯で溶いてスプーンで舐めさせる方法を勧めた。 本来なら嘔吐と下痢となると受診勧奨が原則なのだが、ドラッグストアーに薬を買いに来るというのは、病院に行きにくい事情があってのことだろうか…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
寒い季節の子供の厚着は下半身も忘れずに
幼児を連れて風邪シロップを見ていたお客様から下痢の相談を受けたため、3歳から使える『エクトールDX』を案内した。 しかし詳しくお話を訊くと、保育園でお腹の風邪が流行っているということが分かり、その場合は下痢を止めてはいけないことを説明した。 下痢は体から毒を排出するためでもあるから、早く出し切ることこそが重要なのだ。 もちろんその場合には、脱水症状を防ぐために小まめな水分補給が必要となる。 お客…
使い道の確認は大事
『新ルルA錠s』を購入されるお客様に、喉の痛みには弱いことを伝えたところ常備薬にするとのことだった。 喉の痛みが強い場合には『新ルルAゴールドDX』の方が適用するというように、総合薬にも症状によって得手不得手があることをお話したうえでお買い上げいただいた。 『コンタック600プラス』と『アレジオン』を見比べていたお客様に声をかけてみたが、案内は断られた。 しかし『コンタック600プラス』を購入…
風が吹けば桶屋が儲かる
『パブロン鼻炎カプセルSα』をレジに持って来たお客様から、花粉症に対しての効き目について尋ねられた。 症状が起きたのは初めてだそうなので、効き目と副作用には体との相性もあることを説明して、比較に眠くなりにくい『ロートアルガードチュアブル』を紹介しつつ、始めは容量の少ない物をと勧めた。 また、症状がひどくなければ予防薬をシーズン中に飲み続けることで発症を抑える方法をお話して、『アレグラFX』と『ア…
複数の薬に含まれるカフェインの過剰摂取に注意
やや高齢のお客様から掌が痛いとのことで塗り薬を求められ、詳しく訊くと病院で何か診断されたものの病名を覚えておらず、内服薬と湿布薬が処方されたともいうのだけれど、それも覚えていなかった。 お薬手帳は作っていなかったものの内服薬の現物は持っていたので調べてみたところ、線維筋痛症に処方される薬だった。 しかし、使用してる湿布が分からないと安易に塗り薬も使えないことを繰り返し何度も説明して、本日はお帰り…
市販薬を特定の銘柄にこだわって探すのは難しい
やや高齢の常連のお客様が『新コンタックかぜ総合』を持ってきて、「いつも買ってるのと違うけど、パッケージが変わったのかな?」というので詳しく訊いてみたところ鼻炎に『新コンタック600プラス』を使っていたと分かった。 同じブランド名で統一するのはメーカーとしては顧客に浸透させたいからなんだろうけど、紛らわしくて困る。 主訴は鼻炎だそうで、『新コンタック600プラス』と他に『ストッパEX』を購入された…
お金と手間と苦しみとのバランス
やや高齢の常連のお客様が、頭の掻き傷に他の登録販売者から『ヒビケア』を勧められて使ってるとのことで、そのまま使って良いか尋ねられた。 傷が治れば『ユースキンA』に乗り換えて予防し、また傷ついてしまった時に『ヒビケア』を使うようお話して、今回は『ユースキンA』をお買い上げいただいた。 このお客様は以前に処方薬の副作用で起きていた目眩(めまい)を、友人から「酒を飲み足りないからだ」と言われて余計に飲…
患者さん自身が病気を決めてしまうのも問題あり?
お客様が『桔梗湯』をレジに持ってきたのだけれど、鼻水が出ていたため適応しないことをお話した。 『桔梗湯』は喉の炎症などにおいて冷やす力が強く、お腹の弱い人の場合は下してしまうこともある。 そして鼻水が出る時というのは内臓が冷えている時なので、『桔梗湯』は避けた方が良い。 お客様は、痛むのは喉の奥だと言うので胃炎の可能性をお話したのだが、「風邪だから」と否定された。 もちろん登録販売者は病気の診断…
市販薬を買うには自分で注意深く関心を持たなければならない
お客様から『マリンアイALG』と『ロートアルガードクリアブロックEXa』の比較を尋ねられ、基本は同じ抗アレルギーと抗炎症に痒み止めという処方だけれど、後者には角膜の保護にコンドロイチンが入ってることを説明し、今回は後者をお買い上げいただいた。 患者はご主人で、入浴は長めらしくビールの後に温かいお茶を飲んでいるそうなので、それは良いことですと伝えた。 また、花粉症は体が冷えると症状が強く出るため、…
患者さんにヒアリングすることの難しさ
お客様から胸焼けの相談を受けヒアリングしたのだけれど、胃痛は無く、水を飲んだ場合とお湯を飲んだ場合との症状の違いは不明だとのこと。 水を飲んで楽になるのなら胃炎の可能性があり、お湯を飲んで楽になるのなら胃の機能が低下していると考えられるのだが、なんとも手がかりが少なくて困る。 とりあえず胸焼けに焦点を合わせて、『パンシロンG』と『スクラート胃腸薬』を候補にした。 すると、食べた物が上がってくる感…