複数の薬に含まれるカフェインの過剰摂取に注意

 やや高齢のお客様から掌が痛いとのことで塗り薬を求められ、詳しく訊くと病院で何か診断されたものの病名を覚えておらず、内服薬と湿布薬が処方されたともいうのだけれど、それも覚えていなかった。
 お薬手帳は作っていなかったものの内服薬の現物は持っていたので調べてみたところ、線維筋痛症に処方される薬だった。
 しかし、使用してる湿布が分からないと安易に塗り薬も使えないことを繰り返し何度も説明して、本日はお帰りいただいた。
 お帰りになる前に、掌が痛むため手袋の下に着ける別な手袋が欲しいと頼まれ綿手袋を案内したのだが、欲しいのはそれではないと言われ、今使っている物を尋ねて見せてもらうと同じ綿手袋だった。
 もしかすると、軽度の認知症があるのかもしれない。
 線維筋痛症も考えると『抑肝散』が適用するように思える。
 とはいえ、なにしろお客様がそういう状態なので案内することはできなかった。
 せめて、ご家族が一緒だったらと思うけど、独り身なのかな(´・ω・`)

 若いお客様が『イブA錠EX』と『リポビタンファイン』を購入されるので一緒に服用しないように伝えたところ、どうしてかと尋ねられたので「カフェインが重複して過剰摂取になるため」と説明した。
 カフェインはコーヒーなどで日常の中に溶け込んでいるので忘れられがちだが薬物の一種であり、やはり過剰摂取は避けてもらいたいところ。
 ところで、会社のエライ人が書類に書いてある「重複」を「じゅうふく」と読むのが地味に気になる。

 お客様から外用消炎鎮痛剤について相談され、鎮痛効果の強さや浸透力が成分によって違うことを説明した。
 今回の主訴は腰痛で、以前に病院でヘルニアの疑いと診断されたものの、それから行っていないというため、改めて受診するよう勧めたうえでフェルビナク製剤を案内してお買い上げいただいた。
 また、腰痛には痺れ感もあるというので『疎経活血湯』を紹介した。

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