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  • 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
    腎炎、ネフローゼ、脚気、関節リウマチ

    適応症状 

     浮腫と汗が出て小便不利のあるものの次の症状:
     腎炎、ネフローゼ、脚気、関節リウマチ

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       せっこう(石膏)8.0g
       まおう(麻黄)6.0g
       そうじゅつ(蒼朮)4.0g
       たいそう(大棗)3.0g
       かんぞう(甘草)2.0g
       しょうきょう(生姜)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝加朮附湯
     比較的体力が低下した冷え症の人が、四肢関節の腫張・疼痛を訴える場合に用いる。

    防已黄耆湯
     
    比較的体力が無く、色白で筋肉が軟らかく、いわゆる水太りの人で、疲れやすく、浮腫、関節の腫張・疼痛がある場合に用いる。

    葛根湯
     体力が充実し、口渇、浮腫、尿量減少の傾向が無く、上半身の関節・筋肉の疼痛、あるいは鼻汁、くしゃみ、蕁麻疹(じんましん)、急性の皮膚炎を呈する場合に用いる。

    五苓散
     体力中等度あるいはそれ以下で胃腸症状があり、尿量減少、口渇、浮腫の傾向が一層顕著な場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)著しく体力の衰えている患者。
     (6)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)
     (7)狭心症、心筋梗塞など循環器系の障害のある患者、または既往歴のある患者。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • 洗顔は良く泡立てて

     中学生と高校生の子供のニキビ治療のためにと、薬用洗顔を買いにいらしたお客様に、洗顔し過ぎて皮膚のバリヤーにもなる皮脂を取り除き過ぎないように、お話した。
     結構、皆さん洗顔料を手で伸ばすだけで、良く泡立てる事をしてないようで。
     実のところ、良く泡立てればその泡に汚れが纏わり付いて、汚れを落とす事ができるから、高い薬用洗顔を使わずに普通の石鹸でも充分なはずなんだけど。
     『排膿散及湯』が置いてあればお勧めするんだけど、今のところジェーピーエス製薬とか一部のメーカーに限られていて、入荷ルートが無いんだよなぁ。
     とあるメーカーの人に聞いた話じゃ、いったん商品を引っ込めてしまったメーカーは、かつての効能じゃ許可が取れなくて再販できないんだとか。
     確かに、漢方薬の効能書きを見ると、一見すると繋がりが分からない物があるしねぇ。
     『柴胡桂枝湯』なんか、効能範囲が広すぎて、どんだけ万能なんだよと思うもの(苦笑)
     風邪の置き薬を買いたいというお客様に共通しているのは、いわゆる「総合かぜ薬」なんだけど、私の私見では総合よりも症状にピンポイントでアタックした方が、回復が早いように思う。
     そんな訳で、熱かぜ向けの『ルルアタックFX』と、喉かぜ向けの『ルルアタックEX』を勧めた。
     今まで熱かぜの方が多かった気がするとのことで、今回はFXのみをお買い上げ。
     チッ(・д・)←マテ
     『葛根湯』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、喉が痛いという。
     喉が痛む時には、上半身を温める『葛根湯』を単独で使うより、『駆風解毒湯』『桔梗湯』との併用が望ましい。
     もしくは、単独の漢方薬なら『銀翹散』を。
     しかも今回は、のどの痛みの他に風邪の兆候と思われる頭痛や寒気といった症状は無く、のどに乾燥感があるそうなので『麦門冬湯』かもと思った。
     その辺りのお話もして、『葛根湯』『駆風解毒湯』の組み合わせで、お買い上げ頂いた。

     

  • 薬のパッケージに書いてあるのは効能の一部です

     中学生の息子さんが、鼻炎と咳とのことで相談を受ける。
     鼻汁が喉に落ちてくるというので、咳はそれが原因かなと思い『辛夷清肺湯』を案内したのだけれど、パッケージに大きく「蓄膿症」と書いてあるため適応しないと思われたらしく、これまたパッケージに大きく「鼻炎、咳」と書いてある『小青龍湯』を購入された。
     ううん、鼻汁が喉に落ちるのは胃が弱っていて押し返す力が不足していると考えられるから、麻黄が胃に負担をかける『小青龍湯』は避けて欲しいんだけどなぁ……。
     漢方薬を分かりやすく売るために、効能の一部をパッケージに大書きするようになったんだろう。
     それはそれで必要な事とはいえ、勘違いしたまま買われてしまうのは、どう防げば良いのか(;´・ω・)
     以前に『ホームパスE』でかぶれたというお客様から、外用消炎剤の相談を受ける。
     いつもは、病院で処方された『モーラステープ』を使っており、そちらではかぶれた事はないという。
     『アンメルツヨコヨコ』でもかぶれたらしいので、サリチル酸メチルが原因かもしれないものの、店頭では断定のしようが無い。
     サリチル酸グレゴールが主成分の『GSリフェンダ』を試してもらう事にしたけど、思い切って他の薬剤の物にした方が良かったかな……。
     明け方に頻繁に足が攣るというお客様に、『芍薬甘草湯』を案内した。
     急激な筋肉の痛みや痙攣に使う物で、腹痛に用いる事もある。
     ただ、脹脛(ふくらはぎ)は「第二の心臓」と言われてるくらいで、足が攣りやすいのは心臓疾患が関係している可能性もあるため、内科で診察してみるように勧めた。
     実は、うちのお母んも足が攣りやすくて、病院に行ったら心臓の周囲の動脈の一部が詰まっており、結果としてその先の動脈が消失していたので心臓手術する事になった。
     担当医からは、消失した動脈の代わりに迂回路が形成されていたから、辛うじて心臓が動いていたそうで、「詰まってから二年、三年の話じゃないでしょうねぇ」と言われた。
     と言うか、消失した動脈の代わりに迂回路が形成されるとは、なんたる人体の神秘。
     でも、その迂回路が変な所に動脈を伸ばしていたから手術する事になったんだけど。
     なんたる人体の不完全。
     肩こりに温湿布を希望されたけど、今まで使った事が無いそうなので、トウガラシエキスの物は避けた方が良いかなと思い『フェイタス3.5α』を案内した。
     一緒に、上半身を温めて血流を改善する『独活葛根湯』を勧めてみたが、購入には至らず。
     とにかく、今のお店は漢方薬が弱すぎる。
     「外用消炎剤」という棚の括りは仕方が無いとしても、肩こりや腰痛の症状には、『独活葛根湯』の他にも『疎経活血湯』とか『桂枝加朮附湯』なんかも揃えた方が良いと思うのに、その手の物を置いていない。
     それらが、まとまって棚に置いてあれば、服用薬にも注目してれるようになるんじゃないかなぁ。

     

  • 湿潤療法はトンデモ理論から

     『葛根湯』を購入されるお客様に、念のため症状を尋ねたら、すでに発熱しているそうなので、『麻黄湯』に移った方が良いだろうと案内したところ、両方をお買い上げいただけた。
     「風邪の初期には『葛根湯』」と言われているけど、その「初期」とは「頭が重い……気がする」とか「悪寒がする……気がする」という段階なので、意外と使いどころが難しい。
     加えて、熱が下がったら『柴胡桂枝湯』を使うと、ぶり返しを防いで回復が早まる事を説明した。
     飲み会での胃薬の相談を受けた。
     飲み会の後に必ず調子が悪くなるそうなので、参加する前に温かいお茶などを飲んで、胃の働きを良くしておくように勧めた。
     胃痛になる訳ではないようなので、水分停滞による悪酔いを避けるため、『安中散加茯苓』を案内したけど、本当は『五苓黄解』が欲しいところ。
     という訳で、発注してみた。
     発注して気づいたけど、『液キャベ』や『ソルマック』の二倍の価格なんだよね。
     ………売れるか心配(;´・ω・)
     喉の痛みを相談され、鼻炎や熱感は無いとのことで『駆風解毒湯』を案内したものの、現代薬の錠剤を希望されたため『ルルアタックEX』を勧めて、お買い上げいただいた。
     実のところ、登録販売者にも得手不得手があって、喉の痛みは私の不得意分野。
     候補に挙げられる薬のレパートリーを増やしていかねば。
      昨日、私が出勤する前の時間帯に、早番の同僚が高齢のお客様から、パウダー式の止血剤(おそらく『キズドライ』だと思われる)の、お取り寄せの要望を受け、応対した同僚は、とりあえず「取り寄せが可能か調べてご連絡します」とお答えした。
     私が応対してたら、たぶん「今は湿潤療法が主流で……」と説明しただろう。
     知り合いの医師からは、「後で処置に困る」と言われた事もあるし、今のお店では仕入れた事が無いので、仕入れるべきか悩み、同業者のコミュニティーで他店の状況を尋ねてみた。
     やはり、棚の隅に「ひっそり」と置かれている状況らしいのだけれど、お客様の欲しい物を提供するのが小売業の基本姿勢だと明確にしている意見があるし、モイストヒーリング(湿潤療法)を個人的には支持していても、医療の進化で変わっていくものだから、デメリットとメリットをお話することが重要というようなアドバイスを頂いた。
     パウダー式の止血剤のメリットはギズ口を早く乾かす事にあるものの、水洗いしないまま使う人が少なくないため、後で本格的な治療をする時に薬剤が固まってしまっていて洗浄が大変になってしまうのがデメリットで、そこが医師に嫌われる所以。
     一方、改めて湿潤療法について調べてみたら、出自はかなり怪しげで、傷口の湿潤液こそが雑菌を倒して皮膚の再生を早くするという考え方の元、消毒すら否定するという内容だったらしい。
     消毒すると、雑菌ごと傷口周辺の細胞を弱らせてしまうからという。
     いやいやいや、どんだけ強い薬剤で消毒する気なんだよ(;´Д`)
     ただし、そういう怪しげな点を再考した上で、初期の傷口の消毒はして、その後の治癒は乾燥させずに身体の回復力を手助けするという商品が開発され、今や主流となっている。
     トンデモ理論でも、科学的なアプローチで実用になるんですな。
     さて、仕入れるかどうかと共に、そのお客様には、なんと説明するか。
     頂いたアドバイスの、「教える」というより「情報を共有する」という姿勢での説明が、ちゃんとできると良いなぁ。

     

  • 風邪には先手先手が必勝の策

     いつも咳止めに『麦門冬湯』を購入して頂いている高齢のお客様が、今日は鼻水とクシャミで来店。
     冷えが原因と考えられるため、今回は『小青龍湯』を案内した。
     ただし、体を温めすぎると今度は体内が乾燥してしまうので、症状が治まったら長くは飲まないようにと伝えた。
     ところで、成人の息子さんは、喉の痛みが『甘草湯』で治ったと聞いた。
     自分だったら、『桔梗湯』『駆風解毒湯』を候補にすると思う。
     自分が試したこと無いから分からないのだけれど、『甘草湯』の喉の痛みへの効果は、どれ程なのだろう?
     今度、自分で試してみるかな。
     とか思っていたら、高校生の息子さんの喉の痛みの相談で、お客様がいらした。
     家にあった『パブロンSゴールド』を服用したものの、効いた感じがしないという。
     ブロムヘキシン塩酸塩は、喉から炎症の原因物質を追い出すはずだから、チョイスとしては間違っていないはず。
     薬は体との相性もあるから、合わなかったのか。
     背は高いが痩せ型で、近日にマラソン大会に出るため疲労しにくいものという要望もあり、『銀翹散』を案内したのだけれど、効き目が弱い物を選択をしてしまったかも。
     風邪の可能性を考えて『銀翹散』にした事を、後になって『駆風解毒湯』にするべきだったかと考えて後悔。
     若い女性のお客さんが『葛根湯』を手にレジに来たのだが、念の為に症状を尋ねたら、すでに発熱しているというので『麻黄湯』を勧めたところ、両方をお買い上げいただいた。。
     「風邪の初期には葛根湯」と、なかばスローガンのようになっているが、『葛根湯』でいう「風邪の初期」とは、「頭が痛い……気がする」とか「悪寒がする……ような気がする」という段階に適しているので、家に置いておくより持ち歩く方が良い。
     「家に帰ったら飲もう」とか、「帰りに買ってこう」では、飲みタイミングを外してしまう。
     ちなみに、『麻黄湯』『麻黄湯』で、発熱時に用いるものの、汗をかき始めたら、もう適応時期を過ぎているので、『柴胡桂枝湯』に移った方が良い。
     なんだか目まぐるしくて面倒臭そうだが、そもそも風邪というのは急性症状で、体の中での変化も早いため、それに合わせて対処も先手先手が必要になる。
     そういう意味では、よく「熱が出たら消化に良い食べ物を」と考えがちだと思うけど、もう風邪の予兆の段階で、いわゆる病人食に切り替えてしまうのが先手必勝の策。
     内蔵が先に弱っているから風邪に対抗できずに発症するのだからというのもあるし、食べた物を消化するのにもエネルギーを使うため、風邪を治すためのエネルギーのロスを防ぐためでもある。
     普段よほど不摂生していなければ、いっそ水分補給と塩分・糖分だけを摂るか、味噌汁やスープで過ごして寝てしまった方が早く回復する。
     ……40歳を過ぎると、ガクンと回復力が落ちますが(;´・ω・)

     

  • 嘘の結婚記念日

     嘘の結婚のつもりで、エイプリルフールの仏滅の日に結婚したはずなのに、もう10年越えか。
     次郎まで、「ああ、そういうことね(笑)」とか言い出すし。
     何が、「そういうこと」なんだ(^_^;)
     中学生になった娘さんの鼻炎の相談で、母親が来店。
     年齢が年齢なので、まずは『パブロン鼻炎カプセル小児用』を案内したけど、「眠くならない物を」との要望を受けたため、漢方薬の『小青龍湯』(鼻水・クシャミ)と『葛根湯加川きゅう辛夷』(鼻づまり)を紹介した。
     しかし、漢方薬に躊躇したのか、今日のところは、「本人に確認してみます」と帰られた。
     うーん、まぁ仕方ないかぁ。
     高校生の息子さんが、のどの痛みを訴えているとのことで、母親が来店。
     これまた眠くならない物をとの要望を受けて、『駆風解毒湯』をお勧めして、お買い上げいただいた。
     花粉症の季節、熱などの風邪の兆候は無いようだから、もしかすると花粉症が喉に来ているのかもしれませんと説明して、肺を潤す『麦門冬湯』も紹介しておいた。
     喉の症状について花粉症の話をすると、半分くらいのお客様には驚かれる。

     

  • 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
    ………蓄膿症、慢性鼻炎、花粉症、慢性扁桃炎、にきび

    適応症状 

     体力中等度前後の人で、皮膚の色が浅黒く、副鼻腔、扁桃などに炎症を起しやすい人の次の症状:
     蓄膿症、慢性鼻炎、花粉症、慢性扁桃炎、にきび

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       オウゴン(黄ごん)1.5g    オウバク(黄柏)1.5g
       オウレン(黄連)1.5g     キキョウ(桔梗)1.5g
       キジツ(枳実)1.5g       ケイガイ(荊芥)1.5g
       サイコ(柴胡)1.5g       シャクヤク(芍薬)1.5g
       サンシシ(山梔子)1.5g    ジオウ(地黄)1.5g
       センキュウ(川きゅう)1.5g  トウキ(当帰)1.5g
       ハッカ(薄荷)1.5g       ビャクシ(白し)1.5g
       ボウフウ(防風)1.5g     レンギョウ(連翹)1.5g
       カンゾウ(甘草)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別 

    葛根湯
     比較的体力のある人で、顔面、耳、上気道などに急性の炎症があり、項背部のこりを訴える場合に用いる。

    葛根湯加川きゅう辛夷
     
    葛根湯を用いるべき症状が慢性に移行した場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.
    次の場合には医師または薬剤師に相談してください

     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)


    2.
    服用に際して、次のことに注意してください

     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.
    服用中または服用後は、次のことに注意してください

     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • 参蘇飲(じんそいん)
    ………感冒(風邪)、咳(セキ)


    適応症状

     感冒(風邪)、咳(セキ)

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(3.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       半夏(ハンゲ)3.0g      茯苓(ブクリョウ)3.0g
       葛根(カッコン)2.0g     桔梗(キキョウ)2.0g
       陳皮(チンピ)2.0g      大棗(タイソウ)1.5g
       人参(ニンジン)1.5g     甘草(カンゾウ)1.0g
       枳実(キジツ)1.0g       蘇葉(ソヨウ)1.0g
       生姜(ショウキョウ)0.5g    前胡(ゼンコ)2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別

    葛根湯 比較的強壮な人が、感冒の初期に悪寒、発熱、頭痛、項背部のこわばりなどがある場合に用いる。

    香蘇散 胃腸虚弱な人の感冒、その他の発熱の初期で、不安、不眠傾向がより顕著な場合に用いる。

    小柴胡湯 体力中等度の人で、微熱が長引き、肋骨弓下部に抵抗・圧痛(胸脇苦満)があり、咳や痰が多く、口中不快感、食欲不振などを訴える場合に用いる。

    柴胡桂枝乾姜湯 体力中等度以下の人で、小柴胡湯の使用目標に準じ、動悸、盗汗、不眠、不安などを伴う場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。


    3.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    4.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
    胃腸虚弱で下肢が冷え、眩暈(めまい)、頭痛などがある者


    適応症状

     胃腸虚弱で下肢が冷え、眩暈(めまい)、頭痛などがある者

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       チンピ 3.0g     タクシャ 1.5g
       ハンゲ 3.0g     ニンジン 1.5g
       ビャクジュツ 3.0g  オウバク 1.0g
       ブクリョウ 3.0g    カンキョウ 1.0g
       テンマ 2.0g      ショウキョウ 0.5g
       オウギ 1.5g      バクガ 2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別

    呉茱萸湯
     冷え症の人で肩がこり、反復性に激しい頭痛が起こり、悪心、嘔吐を伴う場合に用いる。

    五苓散
     
    頭痛の症状は呉茱萸湯と似ているが、冷え症でなく、肩のこりも少なく、口渇、尿量減少の傾向のある場合に用いる。

    釣藤散
     中年以降の人で、高血圧の傾向があって、特に早朝時に頭痛を訴えることが多く、眩暈(めまい)、耳鳴り、のぼせなどの症状を伴う場合に用いる。

    葛根湯
     体力中等度以上の人で胃腸症状が無く、肩がこり、頭痛を訴える場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (3)著しく虚弱な患者は、下痢や腹痛などを起こす事があるので、慎重に投与する事。


    2. 服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 桂枝湯(けいしとう)
    ………体力の衰えた時の風邪の初期

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    適応症状 

     体力の衰えた時の風邪の初期

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
         ケイヒ(桂皮)4.0g
         シャクヤク(芍薬)4.0g
         タイソウ(大棗)4.0g
         カンゾウ(甘草)2.0g
        ショウキョウ(生姜)1.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別 

    麻黄湯
     比較的体力の充実している人で、悪寒、発熱、頭痛はあるが、自然発汗が無く、腰痛、関節痛、筋肉痛などを訴える場合に用いる。

    葛根湯
     
    比較的体力のある人で麻黄湯の場合と似ているが、首筋から項背部がこわばる場合に用いる。

    香蘇散
     体質虚弱な人で、胃腸が弱く、気鬱の傾向にある場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

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