• タグ別アーカイブ: 安中散加茯苓
  • 患者さんの言葉を鵜呑みにしちゃいけません

     『キャベジン』と『大正漢方胃腸薬』を見比べて迷っているお客様がいたので、声をかけてみた。
     40代の旦那さんに頼まれたそうで、胃の不快感が主訴らしい。
     詳しくお話を聞くとストレスが思い当たるようなので、大正製薬の『爽和』と『安中散加茯苓』を案内してみた。
     『爽和』の方は、『安中散』『四逆散』を足したもので、誰かに怒られるとか外部的な要因のストレスによる胃炎に向いている。
     一方、『安中散加茯苓』は色々と考えて寝つけないとか不安感といった内面的なストレス向け。
     ご本人の体格や顔色なんか観察できると、他に『半夏瀉心湯』『茯苓飲合半夏厚朴湯』も候補になるのだけれど、頼まれもので、やたら候補を増やしても仕方がないので、この二つを比較していただいて、今回は『安中散加茯苓』に決まった。
     昨日、『アルガード鼻炎内服薬Z』を買われたお客様が再訪。
     昨夜いらした時には、主に鼻水とクシャミの鼻炎ということで、お客様自身が「花粉症かも」と言っていたのと、眠くならないものをとの要望だったため、『アルガード鼻炎内服薬Z』を案内したのだ。
     ところが、今朝から発熱があり37.5度ほどだという。
     あうっ、花粉症の季節とはいえ、風邪の可能性を見逃していた。
     風邪の相談で来たお客様には、必ず悪寒や頭重などの症状を尋ねているのに、「花粉症かも」と言われた瞬間に、スポーンと抜けてしまった……orz
     今日は、このまま仕事へ行き、翌日には休めるそうなので今度は熱風邪向けの『ルルアタックFX』を勧め、お客様の要望で栄養剤も一緒にとのことで『ユンケル黄帝液』をご案内して、お買い上げいただいた。 
     残尿感の相談で、お客様が来店。
     春になったとはいえ、雨で夜が冷えたせいか何度かトイレに起きてしまい、残尿感があるとのことで『猪苓湯』を紹介したら、まとめ買いされた。
     えーと、まとめて買っていただけるのは嬉しいんですが、まずは試してからの方が良いのでは(^_^;)?
     しかも買われた後で、尿道結石になりやすいという話が出た。
     『猪苓湯』も尿道結石に使いますが、排尿時に灼熱痛を感じると時には『竜胆瀉肝湯』に変更をと付け加えた。
     ううん、聞き上手になるには程遠いようで………。

     

  • 安中散加茯苓(あんちゅうさんかぶくりょう)
    ………神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー、飲みすぎ食べ過ぎ

    【第2類医薬品】 《クラシエ》安中散加茯苓(アンチュウサンカブクリョウ)エキス錠 180錠(漢方製剤・胃薬)
    適応症状 

     痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛または腹痛があって、ときに胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐き気などを伴う次の症状:
     神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー、飲みすぎ食べ過ぎ

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(1.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(4.5g)中、次の成分を含みます。
      ケイヒ(桂皮)885.0mg     エンゴサク(延胡索)708.0mg
      ボレイ(牡蛎)708.0mg     ウイキョウ(茴香)354.0mg
      カンゾウ(甘草)265.5mg    シュクシャ(縮砂)265.5mg
      リョウキョウ(良姜)123.9mg  ブクリョウ(茯苓) 885.0mg

    類似処方鑑別 

    人参湯
     冷え症で、血色がすぐれず、胃腸が弱く下痢しやすく、口中にうすい唾液が溜まり、うすい尿を出し、時に腹痛を訴える場合に用いる。

    六君子湯
     
    胃腸虚弱で顔色が悪く、心窩部の振水音が顕著で、胃部膨満感、食欲不振、倦怠感、手足の冷えあり、腹痛をあまり訴えない場合に用いる。

    平胃散
     比較的体力のある人で、鼓腸、食欲不振、心窩部の膨満感などを訴える場合に用いる。

    柴胡桂枝湯
     体力中等度で心窩部に振水音がなく、季助下部の抵抗・圧痛および腹直筋の緊張を認め、しばしば腹痛を訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    【第2類医薬品】 《クラシエ》安中散加茯苓(アンチュウサンカブクリョウ)エキス錠 180錠(漢方製剤・胃薬)
     

  • 牡蠣(ボレイ)

    業務用生薬 砕500gの価格参照

    (1) イタボガキ科の牡蠣の貝殻
    (2) 主成分:炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどの無機塩類、アミノ酸類など
    (3) 性味:鹹・渋、微寒
    (4) 薬能:重鎮安神、平肝潜腸・収斂固渋・軟堅散結・制酸止痛
    (5) 帰経:肝・胆・腎
    (6) 配合処方:安中散安中散加茯苓桂枝加竜骨牡蛎湯柴胡桂枝乾姜湯柴胡加竜骨牡蛎湯
    牡蠣(ボレイ) 牡蠣師匠
    業務用生薬 砕500gの価格参照