喉の痛みだけなら総合風邪薬より痛み止めや抗炎症剤を! 授乳中には体内の乾燥に注意

 お客様が『ヴィックスドロップ』を購入されるさいに、現に喉が痛むようなら別なトローチという選択もあることを伝えると、患者は奥さんで、喉の痛み方については分からず、咳き込んでいるとのお話だった。
 咳き込んでるとなると、単なる殺菌剤の『ヴィックスドロップ』では意味が無い。
 そのため、咳止め薬の方が良いのではとお話したところ、病院で何か薬が処方されたというものの内容は不明なので、『ヴィックスドロップ』が指定医薬部外品とはいえ、他に何か使おうという時には本来は確認した方が良いと伝えた。
 そのままお買い上げいただいたけど、食欲があっても内臓を休めるために消化に良い食事をするよう勧めた。

 赤ん坊を連れたお客様から、授乳中は『龍角散』が良いかと質問されたので、患部を冷やす成分で赤ん坊の便が緩くなる可能性があるため、使うとすれば授乳した後が望ましいと伝えた。
 主訴は咳ということから、授乳により水分が体外に出て体内が乾燥してる可能性を説明し、上半身に保水する『麦門冬湯』を紹介したところ、試していただくことになった。
 また、子育てに関連して神経性胃炎を起こしていることも考えられるため、食事を消化の良い物にするよう勧めた。
 夜泣きや、赤ん坊から目が離せないなどでストレスが溜まるのは容易に想像できることで、神経性胃炎を起こすと胃に覆いかぶさっている肺が乾燥して咳になることもまた起きやすい。
 そこに授乳により水分を失うのだから、体内の乾燥を防ぐためには、こまめな水分補給が必要。
 そしてその水分補給は、量より回数を分けて吸収効率を上げるようにとお話した。
 どういう事かというと、腸が一度に受け止められる水分の量は限られていて、喉が渇いたときだけ一気に水分を摂っても、腸が吸収できない分は素通りで排泄してしまう。
 目安としては、1回10mLくらいを30分~1時間くらいを喉の乾きと関係無く飲む。
 また、お客様はお薬手帳は家にあるものの、たいして病院にかかっていないというため、その情報こそが非常時には大事と伝えた。
 例えば出先で事故に遭遇した場合、持病があるかどうか、何か服用している薬があるか分からないと、処置をしないまま病院に搬送するということもあり、「たいして病院に行かない」=「心臓や腎臓など、重大な疾患を抱えていない」と分かれば、それだけ早く処置をすることができ、処置の早さは救命率に関わってくる。
 だから、お薬手帳は病院に行かなくても普段から持ち歩いたほうが良い。

 お客様が『ルルアタックEX』をレジに持ってきて、咳の有無を尋ねると常備薬にするというので、適応する咳の強さを横を向いて演じて見せたところ驚かれて、喉の痛みだけに総合風邪薬を使っていたというため、『ペラックT』を紹介し、鎮痛剤も使えること教えた。
 総合風邪薬には咳止め成分として麻薬系と覚醒剤系が入っているので、麻薬系は身体機能を落として咳を止めるから体内が乾燥して便秘を起こしたり咳の原因となってしまい、覚醒剤は脳だけ元気になり治ったと錯覚する可能性といったリスクを説明した。
 すると、「トローチは効かない」と言われたので、殺菌消毒をメインにした『コルゲンコーワトローチ』と、抗炎症成分を合わせた『パブロントローチAZ』に、患部を冷やす桔梗を加えた『マードレトローチ』というように、効果は成分によることを説明した。
 また、家にイブプロフェン製剤の『リングルアイビー』があると分かり、『ペラックT』が併用できることをお話して『パブロントローチAZ』も紹介すると、『ルルアタックEX』から『ペラックT』と『パブロントローチAZ』に変更となった。
 そして総合風邪薬の中では珍しい、咳止めの入っていない『PL顆粒』を紹介してみたら、鎮痛解熱成分のサリチルアミドにアレルギーがあるとのことだった。
 アレルギーがあるとなれば、なおさら複合剤の総合風邪薬よりも、できるだけ単味剤か成分の種類が少ない薬を揃えておいて、症状ごとに適応する薬を選んで使うほうが良いことをお話した。
 お客様は情報を得て、こちらは2種類をお買い上げいただき売り上げが増えてwinwinに(⌒▽⌒)

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