薬の匂いにも意味があります! 消毒薬の種類に気をつけて!

 お客様が『アンメルツヨコヨコ』と『サロンパス』をレジに持ってきたさいに、両方とも弱めの薬で良いのか尋ねたところ説明を求められたので、鎮痛効果と浸透力が成分によって異なることをお話した。
 例えば、肩こりなど日常的に使うのであれば弱めの薬を使うのが望ましいし、捻挫や打撲のような急激かつ強い痛みには強い薬を最初にバンッと使い、痛みが和らぐのに従って薬も弱い物に落としていくステップダウン方式が良い。
 すると匂いが嫌、スースーするのも嫌、というため、匂いの理由と冷感の利点を説明した。
 俗に「サロンパス臭い」と言われる匂いは成分によるもので、サリチル酸メチルが該当し、サリチル酸グリコールの方が匂わない。
 どちらも鎮痛効果は弱め、というよりも正確には刺激性があり、その刺激によって弱い痛みを誤魔化したりマッサージ効果が弱い痛みを緩和してくれる。
 言ってしまえば、痒いところを叩くと痺れて痒みが気にならなくなるのと同じである。
 そして匂いにはリラックス効果があるし、またさっきの痒いところを叩くのと同じように嗅覚を刺激することで、弱い痛みから気を逸らすことができる。
 『正露丸』のあの独特の匂いも嫌がる人がいるけれど、腸にも味覚と嗅覚があるから効果のうちなのだ。
 外用消炎剤では一段階、鎮痛効果の高いフェルビナクやインドメタシン、一番強めのジクロフェナクナトリウムやロキソプロフェンなどは無臭だが、メントールが配合されていると同様に匂いと冷感がある。
 あのスースーする冷感は、ただスッキリ感のためだけに入ってるのではなく、やはり痛みを誤魔化すのに役立つ。
 というのも人間の神経は痛覚より冷感の方を先に感じるようになっていて、それは寒さが命に関わるからと考えられる。
 お客様には、塗るタイプでも皮膚から血液にまで浸透するジクロフェナクトリウムの単剤でメントールの入ってない液体タイプを紹介すると、『ボルタレンローション』と『サロンパス』を購入された。
 『サロンパス』は匂うサリチル酸メチルで、『サロンパス・ハイ』や『ラ・サロンパス』が無臭のサリチル酸グリコールである。
ただ途中でもう何でもいいやと言われてしまった。
 お客様は病院には行っているというお話だったが、詳しく聞いてみると病院ではなくマッサージのようなので、一度は受診するよう勧めた。

 お客様が『イソジンうがい薬』をレジに持ってきたけれど、殺菌剤は刺激物だから現に喉が痛む場合には避けるようにお話をすると興味を持たれたので、体を守る菌も倒してしまい風邪をひきやすくなる可能性があること、使うとすれば家族が風邪をひているとか仕事場で風邪が流行っているというときに短期集中で使い、毎日ならば水道水で充分なことを説明したところ、子供に毎日させていたというため少しフォローした。
 今までやってきたことが無駄だとなると、それはそれでショックだろうから(^o^;)Aアセアセ
 そんな訳で、本日はキャンセルとなった。

 夫婦のお客様が『コルゲンうがい薬』と『オキシドール』をレジに持ってきて、後者のアルコール濃度はどれくらいかと尋ねられたので「過酸化水素」という別物であることと、刺激が強いので消毒用アルコールと違い薄めて使う物と説明した。
 確かに『オキシドール』は傷口の清浄に使うことがあるけれど、発泡するので傷口にはしみるし、​細菌に対する殺菌作用は強力とはいえず持続性も期待できない。
 だから、新型コロナウイルスの対策には石鹸やハンドソープなどによる手洗いと、手の触れるところの拭き掃除が大事なことと、うがいによる予防効果は認められていないことを説明したところ、両方ともキャンセルとなった。
 お客様には、「取りやめて良いと思います」と伝えた。
 私は声をかけているけれど、何も知らずに『オキシドール』や、名前にアルコールと入っていてプラスチックの脱脂と洗浄に使う『イソプロピルアルコール』なんかを買っちゃってる人もいるんじゃなかろうかと心配( ´Д`)=3

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