お客様がどうしてその薬を選んだのか推理力が試されます

 やや高齢のお客様が『葛根湯』を購入されるさいに、「咳止めは眠くなりますよね?」と尋ねられたので、「成分によります」と答えたうえで、咳に上半身を温める『葛根湯』は良くないことを伝えた。
 すると患者は高校生の孫だというので、息を吸うと出るような乾燥性の咳には『麦門冬湯』を、夜中に咳き込んで眠れなくなる熱性の咳に『五虎湯』を、咳払いが多くなる神経性の咳に『半夏厚朴湯』を紹介した。
 お客様から、「漢方薬は時間がかかりますよね?」と言われたので、「風邪には『葛根湯』」というように「そんなことありません」と答えた。
 ……で、結局『葛根湯』をそのまま買っていかれたんだけど、ハテ(・_・;)?

 お客様から疲れ目の相談を受けたので『スマイル40EX』を例に、ビタミンB6は疲労回復に、ビタミンAは目の材料となり、ビタミン Eが血流を良くして栄養を運んで老廃物を回収することを説明したうえで、価格と効き目には関係が無いことを伝えたところ、『スマイル40EXゴールド』をお買い上げいただいた。
 またお客様には、血流を良くするために目の周囲をお湯に浸したタオルや『めぐりズム』などで温めて、入浴をするよう勧めた。

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