同じ名前の付ついたシリーズ商品の薬に注意

 『口内炎パッチ大正A』をレジにも持ってきたお客様に、治りかけや症状が軽い場合に向いてるとこを伝えたうえで症状を尋ねると、「いつもこれを使っている」とのことだった。
 しかし、念のため『口内炎パッチ大正クイックケア』を見せてみると、どちらを使っていたか見分けがつかないようだった。
 市販薬の名前はブランド名で、メーカー側はブランド名を浸透させたくて同じ名前を付けてシリーズ化しているが、同じ名前でも、いや同じ名前だからこそ成分を変えており、その効果は違うので注意が必要だ。
 今回のお客様は、すでに日が経っているものの、痛みが強いというお話だったので、ステロイド剤の入っている『口内炎パッチ大正クイックケア』の方をお買い上げいただいた。
 また、口内炎を繰り返してるというお話だったため、歯が当たっていないか調べることと、胃炎の可能性を伝えて『半夏瀉心湯』も紹介した。

 『パンセダン』を求めて来店したお客様だったが、うちのお店には置いていないことと、特定の市販薬を足で探すのは難しいと思われるため、ネット通販を勧めたうえで、『パンセダン』を漢方薬の一種と思わているようだったので、『ナイトミン』(酸棗仁湯)を紹介してみたが、急いでるとのことでお帰りになった。
 『パンセダン』自体は特別な薬ではないものの、薬に限らず市販品はメーカー側の営業戦略として、ドラッグストアーには卸すけどスーパーには卸さないとか、ドラッグストアーでも特定の系列にしか流通させないというケースもあるため、特定の薬をお店を回って探すというのは無駄足になりがち。
 あと、使ったことが無くて試してみたいと探しているのであれば、他の候補もさぐった方が良いだろう。
 その薬が合うかどうか分からないのだから。

 『十味敗毒湯』を購入されるお客様に使用経験を尋ねたところ、初めてとのことだったので念のため症状を確認すると、現在の湿疹に適応すると考えられるので、そう伝えてそのままお買い上げいただいた。
 そして、湿疹が発症してる間はトマトやキュウリなどの夏野菜を避けるようにお話 した。
 今回の湿疹の原因は分からないが炎症の一種であり、体としては何か炎症を起こして体を治したいという意図があるので、体を冷やす野菜を食べると体の方は「もっと頑張って炎症しなければ」とハリキッてしまうから、それを避けるためである。

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