助言が受け入れられるのは信頼関係を築いてから

 やや高齢の常連のお客様が、いつも使われている薬を購入されるさいに、お尻から太ももの後ろ側が痺れがあるという話されたので、受診勧奨したうえで『疎経活血湯』を紹介し、血行不良の可能性をお話しした。
 興味を持たれたので、もっと詳しくお話をしたかったのだが、レジが混んできて、他のお客様のお会計を先にさせていただいてる間にお帰りになってしまった。
 ううん、常連さんだからまたの機会かなぁ。

 やや高齢のお客様が、虫刺されの薬を求めて来店し、痒みが強いというのでステロイド剤の入っている『マニューバEX9』を案内してみた。
 すると、病院からは銘柄が不明なれどステロイド剤が処方されているという。
 そのため、今回は買う前に調べてみるとお帰りになられた。
 家に帰ってから電話していただければ、使えそうかお答えしますよと伝えるついでに、お薬手帳は家に置いておくより持ち歩くと便利ですよとともお話したら、以前にも私から同じこと言われていたらしい。
 ありゃん(;´∀`)
 お客様を覚えていなかった私もなんだけど(そもそも人の顔を覚えるのが苦手)、結局そのままなのねという無力感が……切ない。

 『ロキソニン』を求めて来店したカップルのお客様に、取り扱っていないため他のドラッグストアーを紹介したうえで、『ロキソニン』でなければいけない理由が無ければ、イブプロフェンの『イブA』で代用してみてはと提案した。
 しかし、使う当事者らしい女性が「ロキソニンは効くのが早いから」とのことで、あまり話を聞いてもらえる感じではなかったのだが、同伴していた男性の助言があったらしく『イブA錠EX』を購入された。
 やはり助言が受け入れられるのは、信頼関係を築いてからでないと難しい。

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