お客様から外用消炎剤のことを尋ねられ、鎮痛効果と浸透力の違いを説明したところ、足首を捻挫したとのことだった。 初日なのでジクロフェナクトリウム製剤をお勧めし、痛みが和らいだら薬も弱い物に乗り換えていく方法を伝えた。 また、明日からは入浴などで患部を温めて1週間程度で痛みが引かなければ病院に行くようお話すると、「病院に行った方が良いですかね?」と訊かれたので、現状を知るために最初に病院に行くという…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
医者探しは運命の相手を探すようなもの
お客様から、肘の痛みの相談を受けた。 10年ほど前に強く打ちつけたことがあるそうで、寒さも関係するようだったため『桂枝加苓朮附湯』を案内し、古い痛みでもあることから『疎経活血湯』も紹介した。 すると漢方薬に興味があるようだったから、近くの口が悪くて患者の治療への姿勢に厳しい漢方系の病院と、優しい口調で相談に乗ってもらえる病院の2箇所を紹介した。 最近では病院には一度行ったきりで、レントゲンでも異…
同じトローチでも中身の違いに注意を
やや高齢のお客様から水絆創膏のことを尋ねられたが、皹(あかぎれ)だと言うので傷口にしみることと、治す物ではないことから、お勧めはできませんとお話して『ヒビケア』と『ヒビエイド』を案内した。 どちらも同じ処方なので、価格かブランドで選んで差し支えないことを伝え、『ヒビケア』をお買い上げいただいた。 お客様から偏頭痛にいつもは『ノーシン』を使っていて、『イブA』との比較を尋ねられた。 熱感があれば…
市場のニーズが市販薬の選択を難しくする
お客様が『葛根湯』を購入しようとしたけれど、喉の痛みや咳の風邪と発熱には向かないことを伝えると、すでに風邪をひいて1週間くらい経ってるとのことだった。 主訴は喉の痛みと鼻水で、どちらも胃の不具合と関係することを説明し、喉の痛みは大したことないというお話から『柴胡桂枝湯』を勧めてお使いいただくことになった。 『葛根湯』を使うタイミングは最初の1日~2日ぐらいで、その後は発熱があるようなら『麻黄湯』…
初見の印象に囚われないよう心がけよう
お客様から、あかぎれの相談を受け患部を見せてもらうと完全に割れているため『ヒビケア』を案内してみたが、「治るから」と断られた。 『ユースキンA』が目に付いたらしく「これで駄目なの?」と訊かれ、血流を良くして保水作用もあるので悪くはないものの、現在は皮膚が壊れる速さに治る速さが追いついていないことを説明し、改めて『ヒビケア』を勧めたところ両方の購入を決められた。 そして両方を一緒に塗って良いいか尋…
常備薬に総合風邪薬はコストパフォーマンスが悪い
夫婦のお客様が来店し、風邪薬の棚の前で奥さんがカラ咳をしていたので気にかけていたところ、風邪薬の常備薬について相談を受けた。 まず総合風邪薬にするか症状別に揃えるかという方針を立てる必要があることを説明し、またあくまで常備薬というのは最初の1日~2日をしのぐための物ですとお話した。 でないと症状と風邪薬が合っていないのに、効かないまま1週間以上も飲み続けて、薬を使い切ったからと同じ薬を買っていく…
薬は買わなくてもいいから遠慮無く質問を
お客様から、連れている9歳の子供の鼻づまりの相談を受け、『鼻炎薬Aクニヒロ』と『ムヒのこども鼻炎シロップS』を勧めようとしたら、お客様からは『ルルAシリーズ』でと指名されたため、『新ルルA錠s』を案内して、お買い上げいただいた。 総合風邪薬には、解熱剤や咳止めなど余計な成分も入っているから鼻づまりだけなら鼻炎薬の方が体への負担は少ないのだけれど。 親の好みで子供の薬を選んで良いのかなーと、つい思…
自然に治る症状で薬を買うのは無駄かも
若いお客様から、発熱と歯痛の相談を受けた。 3日ほど前から歯痛がして、昨日からは発熱もしているとのこと。 虫歯の化膿から発熱する可能性もお話したが、ご本人は風邪としての対応を希望されたためイブプロフェンの入っている『パブロンエースAX』と『ルルアタックEX』に『ベンザブロックL』を候補にした。 すると迷われたようなので、トラネキサム酸も入っている『ルルアタックEX』をお勧めして、お買い上げいただ…
毎日のうがいは水道水で充分
ご主人から『葛根湯』を頼まれたお客様が来店したのだけれど、現在の症状は分からないとのこと。 そのため、『葛根湯』は上半身を温めて風邪を治すという特性を説明し、喉の痛みや咳、発熱してしまってからの風邪には向かないことをお話したうえでお買い上げいただいた。 また、お客様には風邪の初期には食事を控えて消化のエネルギーを治す方に使うよう伝えたところ驚かれたが、風邪をひいたら栄養を摂るというのは、食糧難の…
勝手な診断はご法度なれど考え方の一つとして
『ハリックスほぐリラ』を購入されるお客様に、成分によっては内服の鎮痛剤との併用を避けた方が良い外用薬もあることを伝えたところ、知らないようだった。 ご主人が肩こりに使うとのお話だったので、成分による鎮痛効果と浸透力の違いを説明したうえでお買い上げいただいた。 飲み薬同士の飲み合わせは気をつける人もいるものの、体に塗る外用薬と内服薬の組み合わせは忘れられがち。 シップ薬はみんな同じに見えるかもしれ…