選ぶのは患者さんですから

 以前に風邪で来店された時に、『麻黄湯』『柴胡桂枝湯』を案内したお客様が、今回『麻黄湯』を購入。
 寒気のせいか、朝起きると寒さがこたえ、日中に体を動かしていても寒く、悪寒のように感じるとのこと。
 そうであれば、血行も良くする『葛根湯』の方が向いているように思える。
 単純に体内を温めるのなら、『小青竜湯』も適しているだろう。
 ところが、胃の具合が悪いというお話も出た。
 ありゃ、そうなると『麻黄湯』ばかりでなく、他の物も胃に負担になるかも。
 薬ではないけど、『くず生姜』で温まったらどうでしょう?
 本日のところは、『麻黄湯』を使ってみるという事に。

 やや高齢のお客様が家族と一緒に来店し、『ロキソニン』を求められたけれど取り扱いが無いことを説明し、『バファリンプレミアム』を案内してみた。
 特に『ロキソニン』と決めてる訳じゃないそうなんで。
 用途を尋ねてみたら、椎間板ヘルニアを患ってから腰痛と十数年来付き合っているそう。
 病院から処方されているのは痛み止めだけで、冷えると痛み、温湿布で楽になるというお話から、『桂枝加苓朮附湯』を案内したところ、立ち仕事が腰の負担になっているというお話もあったため『疎経活血湯』も案内した。
 病院で処方してもらうよう勧めてみてお礼は言われたものの、本人にはあまり興味を持ってもらえなかった模様。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート