患者さんが知らないことは、そもそも質問しようという発想にさえならない問題

 お客様が『キズニコ』をレジに持ってきたさいに、指定医薬部外品で良いのか確認したところ、カミソリで頬を切ったとのことで他の物があるのか尋ねられたため、主成分が同じ消毒薬の『マキロンS』を皮膚の再生を促すものとして、『デシンA』を傷の疼きを抑える物として紹介した。
 本日は、そのまま『キズニコ』をお買い上げいただくことに。
 実のところ、現在の日本の感染症事情は良くなっているので、カミソリの傷くらいでは消毒薬はもはや不要なのだけれど。
 水道水で洗い流して、患部をワセリンでも絆創膏ででも保護すれば充分。
 野外活動などで水道水が無いのであれば、別ですが。
 家に抗生剤はあるというので、患部が化膿などして痛む場合には使うよう勧めた。

 高齢のお客様から何かドリンク剤をと注文され、主訴は微熱とだるさで、以前に緑内障を患ったというお話もあったため『柴胡桂枝湯』の液剤を案内し、お買い上げいただいた。
 自分で選ばずに相談されたのは、ドリンク剤で眠くなくなると困ると思ってとのことだった。
 それは良い判断であるものの、持病があるのであれば必ず確認してもらいたいところ。
 症状を感じたのは3日ほど前かららしく、胃を悪くしてる可能性をお話しして、内臓の冷えも症状を悪化させるから積極的に温かい物を飲むよう勧めた。

 お客様から口角炎とのことで塗り薬を求められ、『メディカルリップメントール』を試していただくことになった。
 お客様には、口に現れる症状は胃でも起きていると考えられることをお話しして、食事は消化に良い物をにするよう勧めた。
 ちょっと嫌な考え方かもしれないが、胃壁がそのまま唇で裏返ってると思うと分かりやすいのではないか。

 やや高齢のお客様から『ルゴール液』を求められたけれど、花粉症で喉が痛いというお話だったため、消毒系よりも抗炎症系の方が良いと勧めてアズレン製剤ののどスプレーを案内し、お買い上げいただいた。
 喉が痛むと消毒系のトローチやスプレーを求められることが多いのだけれど、やはり消毒系の他に抗炎症系が存在することそのものを知らないのだろう。
 分からないのであれば相談してもらいたいのだが、 同じ剤形でも成分が違えば効果も変わるということを知らないから相談しようとも思えないのだとすれば、こうして販売時に尋ねてみるしかない。
 店員から声をかけられるのを煩わしいと思う人が多いことは充分に承知しているものの、人の心を読める超能力は持っていないから、どうかご容赦願いたい。

 

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