売るべきか売らざるべきかそれが問題だ

 高齢のお客様が、成人の娘さんから手荒れに水絆創膏を頼まれたとのことで『エキバンA』を販売したけれど、『ヒビケア』を紹介すると、家にあるのに寝る時だけに塗っているというため、日中も使って上から『エキバンA』を重ね塗りするよう勧めた。
 こういう皮膚の薬を、一日のうち短時間しか使わないというケースはよくあり、それが回復を遅らせていることもあるので、使う時にはしっかり使ってもらいたいところ。

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 高齢のお客様から降圧剤を求められたけれど、市販されていないことを説明してから処方薬を尋ねると、おくすり手帳は持ってきていないものの現物はあるため調べたところ、アンジオテンシンII受容体拮抗薬だった。
 アンジオテンシンIIが受容体に結合すると血管が収縮して血圧が上がるので、その結合を阻止することにより血圧の上昇を防ぐ薬だ。
 そもそもこの薬があるのであれば、他の降圧剤を併用などしたら危険である。
 何も使わないのが一番なのだが、 サプリメントも購入しようとして 、ここで断ると他のお店で何か買ってしまう可能性もあるため『七物降下湯』を紹介し、担当医に報告するようお願いしたうえでお買い上げいただいた。
 帰り際には、娘さんが薬学部だと教えられた。
 ありゃん(^_^;)

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