睡眠時間を削ってでも風呂と食事に時間を

 胃もたれを訴えている旦那さんから胃薬を頼まれたとのことで、お客様から相談を受けた。
 お客様ご自身は、『パンシロン01+』と『セルベール整胃錠』を先に選ばれていたので、まずは両方を比較しての説明から。
 『セルベール整胃錠』は内容的にストレス性寄りで日常的に胃が弱っている人向けなのに対して、旦那さんは普段は胃もたれを起こす事は無いというお話から、消化剤に近い『パンシロン01+』の方を勧めて、お買い上げ頂いた。
 ただ、旦那さんはお酒はそれほど飲まないそうなのだけれど、仕事で帰りが遅いため、風呂は短く、食事は早く済ませてしまうらしい。
 寝る時間を多く確保したい気持ちは分かるものの、それだと返って体に負担を掛けてしまう。
 なにしろ、疲れているところで、短距離走を繰り返させるようなものだから。
 例えば、同じ距離を走ったり止まったりを繰り返すよりは、歩いて辿り着いた方が疲労は小さい。
 そして、寝るという行為は、体の疲労を取るより脳を休ませる方に主目的がある。
 肉体的に体力を必要とする仕事でなければ、睡眠時間を短くしてでも、帰ってきてからリラックスすること、つまり風呂に入ったり食事をしたりという方に時間を割いた方が良いのだ。
 その辺り、旦那さんにお話してみて下さいな。

 やや高齢のお客様が『ストナリニS』を手にレジにいらして、痔の相談をされた。
 ありゃん、鼻炎の相談かと思ったら。
 今まで痔になった事は無いそうで、イボが出ているとのことから、ファーストチョイスとして『ボラギノール軟膏』を案内して、『ストナリニS』と一緒にお買い上げ頂いた。
 でも、鼻炎の主訴は鼻水とクシャミで、花粉症が思い当たるというお話だったので、『小青龍湯』を紹介してみた。
 痔の方も、内服薬として『乙字湯』がある事を伝えた。
 しかし、漢方薬は「時間がかかる」と思われている様子。
「風邪には葛根湯」と云うくらいで、時間がかかるというのは誤解なんですけどね。
 高齢者向けの花粉症には、『麻黄附子細辛湯』というのもあるし。
 とりあえず、どんな薬でも相性が有ったりするので、経過観察して効果が感じられない時には、またご相談下さい。

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