柴胡桂枝湯は万能薬(仮説)?

 夫婦のお客様が来店し、2歳の薬を希望されたのでシロップ剤を案内しつつ、病院を受診することが基本ですとお話すると海外旅行に持ってきたいとのことだった。
 そのため、持ち歩きやすい顆粒の風用の薬と『柴胡桂枝湯』を紹介した。
 特に『柴胡桂枝湯』だけでなく胃腸炎にも対応でき、もちろん大人も使えることを説明したところ購入された。
 ついでに、家にステロイド剤の塗り薬があれば持っていくよう勧めた。
 植物に触れてかぶれたり虫刺さされなど広い用途に使えるので、あれば安心である。

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 若いお客様から、ノロウイルスの薬をと注文されたが市販薬には無いことを説明し、胃腸炎に対応する物として『柴胡桂枝湯』を案内した。
 患者は母親とのことで嘔吐と下痢をして、発熱もあるというものの体温は聞いてきていないという。
 のお遣いではないので、発熱があると分かっているのであれば聞いてきてもらいたいところ。
 それに、もし本当にノロウイルスだとすれば病院の受診をした方が良いことをお話しし、嘔吐がある状態で薬を飲んでもすぐに吐いてしまう可能性があるため、『胡桂枝湯』をお湯に溶いて、スプーンで舐める様に服用する方法を教えた。
 すると、先に胃腸炎になったのは自分らしく、自分から移ったようだとのことだった。
 いずれにせよ脱水症状は防がなければならないので、水分と塩分の補給をこまめにするように伝えた。
 特に水分は、ゴクゴクと飲むのは無理だと思うので同じようにスプーンで舐める様に飲ませるよう勧めた。

 『セイロガン糖衣A錠』をレジに持って来たお客様に、抗炎症の成分が入っていないことと、そもそも腸内の消毒薬でもあり食中り向けであることを説明した。
 すると、が胃腸炎みたいというお話があったため、『柴胡桂枝湯』を紹介してお買い上げいただいた。
 もし吐き気があったり、実際に吐いてしまっている場合には、普通に水で飲まずに小皿にお湯で溶いてスプーンで舐めるように飲ませるよう伝えた。
 なんだか今日は、『柴胡桂枝湯』が大活躍である。
 市販の物だけでなく、医療用の効能も見ると「えっ? こんな症状にも?」と用途の多さに驚く。
 『柴胡桂枝湯』万能説を唱えたいけど、誤解を招くので辞めておこう。

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