ウソの中にもホントが混じりホントの中にもウソが潜む

 お客様からテーピングの質問を受け、基本的には包帯のようにグルグル巻きにするのではなく、患部を固定して動かないようにすることが目的であることをお話しした。
 中学生の子供が部活で膝裏を痛めて、指導者にはテーピングを一回されたというので同じような物をお買い上げいただき、念のためテーピングの仕方の書いてあるパンフレットを渡し、ネットでも動画で紹介しているページがあることを伝えた。
 そして食養生として、キュウリやトマトといった夏野菜を避けて、根菜を中心の食事をするよう勧めた。
 あまり知られてないけど、ナス科の野菜には毒性のあるアルカロイドが少量ながら含まれていて、怪我の治りを遅くしてしまうのだ。
 ただなぁ、この話がマクロビを信奉する人のサイトにも載ってるんだよなぁ。
 マクロビオティックは「食文化研究家」を自称する人が提唱した思想でしかなく、科学的にはデタラメだから下手にネットで検索してハマる人がいると困る(;´Д`)

 やや高齢の客様から「塗る風邪薬を」と注文されたが『ヴイックスヴェポラッブ』が適応するのは鼻づまり咳なことを説明すると、患者は授乳婦で、主訴は悪寒と頭痛というお話だったので『葛根湯』を提案した。
 それと、確かに『ヴイックスヴェポラッブ』は授乳婦でも使えるとして、しかし塗り薬ならば安心という考え方は危ないことを伝えた。
 もっとも、『葛根湯』も授乳婦に使えるとはいえ、服用直後に授乳すると赤ん坊が興奮して寝付かなくなる可能性も考えられるので、出来れば授乳した後に服用するようにとお話した。
 すると、栄養剤に『リポビタンファイン』を一緒に購入されようとしたため、カフェイン入りは同様に赤ん坊を興奮させてしまうため好ましくないことを伝え、『新ヒストミンゴールド液』を紹介したうえで、体力の維持まで考えるのであればと『柴胡桂枝湯』を案内すると、『葛根湯』をやめて『柴胡桂枝湯』に変更された。
 そして、食欲があってもすでに内臓が弱っている可能性があり、風邪を治すエネルギーが消化の方に使われてしまうので、 食事は消化の良いものにして量を控えるように勧めた。

 お客様から、青汁100%の物とデキストリン入の物との違いを質問され、デキストリンはデンプン食物繊維であり消化がしにくいことで糖の吸収を抑える物であることを説明した。
 いわば、食べ初めの血糖値の上昇を抑えることで脂肪の分解を抑制してしまうインシュリンの分泌量を減らし、ダイエットしやすくする。
 ただし、血糖値が上がりにくいということは、消化がゆっくりになるため、その分だけ胃腸は長く働くことになり、それはそれで負担となるため良いことばかりではない。
 今回のお客様は、味を気にされて青汁100%の物に決めた模様。

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