うがい薬は必要最低限の運用で

 『パブロンカプセル』を購入される、やや高齢のお客様に鼻水の状態を確認すると、透明でサラサラとのことだったので、内臓が冷えている可能性を伝えた。
 そして、部屋ではなく体を直接温めることが必要なので、長めの入浴や温かい物を飲食する他に、下半身を厚着するよう勧めた。

")

 うがい薬を求めて来店したお客様に、現に喉が痛むときには避けるようお話したところ、痛むとの事だった。
 うがい薬は、いわば消毒薬で粘膜を刺激するし、予防としても喉を守る常在菌まで洗い流してしまうから、実のところ勧めにくい。
 職場など人の集まる所で発症者がいるとか、家族が発症しているとか、限定的な運用が望ましい。
 そう説明したうえで、喉が痛むときには、喉の痛み止めを効能とした薬を使うよう勧めると、実際は痛いというところまではいっておらず、違和感がするだけだそう。
 そして、寒気がするというので、それは『葛根湯』が家にあれば適応するタイミングであることを伝えた。
 家にあるという事から、ますばそれを使うよう勧めて、本日は何も買わずにお帰りに。

 閉店作業をしてシャッターを下ろしているところに、お客様が来店して、うがい薬を求められた。
 でも、厚生労働省のインフルエンザの予防方法の項目には、手洗いはあっても、うがいについては無いことと、体を守る常在菌まで洗い流してしまうため、身近な周囲でが流行っているということが無ければ、不要と考えられることを説明した。
 また、喉が痛いとしても、悪寒や頭重感など他の症状が無い場合には、とは限らず、胃炎のケースもあることをお話した。
 今回は、予防にと思って買いにいらしたらしく、特に起きている症状も無いということで、そのままお帰りになられた。

以下の記事も読まれています。


 

登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート