摂りにくい栄養を意識してみよう

 咳止めを買いにいらしたお客様、昨日からかなり咳き込んでいるそう。
 以前に他のドラッグストアのPB(プライベートブランド)咳止め薬を使って、それが良く効いたから同じ物が欲しいというのだけれど、それこそPBなんてその系列でしか置いていない。
 しかも、パッケージも添付文書も持参されていないのでは、内容が不明。
 でも、そのドラッグストアの名前でネット検索してパッケージを確認してもらったら、どうやら『アネトンせき止め』に近いようだった。
 『アネトンせき止め』といえば、咳中枢に直接働きかけて抑える薬。
 そりゃ、良く効くはずである。
 すると今度は、そこまで強い物だとは思っていなかったとのことで、もう少し体に優しい物をと希望され、漢方薬を案内することにした。
 激しく咳込んでるとすれば熱性の咳が疑われ『五虎湯』を候補に考えたけれど、明日は用事があって寒風の中を外にいなければならないという。
 それでは患部を冷やす『五虎湯』では、鼻水を呼んだりお腹を下してしまう可能性もある『五虎湯』は、避けておいたほうが良いかも。
 となると、保水する『麦門冬湯』か、冷やすけど血流を良くして補う『ダスモック』(清肺湯)の方が適しているかな。
 迷ったところで、咳の原因として胃炎を起こしているケースをお話したら、思い当たるようだったため胃薬の生薬が主体の『麦門冬湯』を勧めてお買い上げ頂いた。

 痒み止めを求めて来店したお客様に症状を訊くと、患者は2歳児で肌の乾燥によるものらしい。
 寝ている時にも掻いてしまうそうなので、ひとまず『ムヒ・ベビー』を案内した。
 すると、『ベビーワセリン』も希望されたものの、品切れを起こしているため、『白色ワセリンソフト』を案内して、一緒にお買い上げ頂いた。
 あと、肌の乾燥をすごく心配していたけれど、子供の肌の乾燥は、栄養の偏りや血行不良が原因でもある大人と違い、単純に保水力が弱いのと体が小さいためなので、服装の工夫でも防げることをお話した。
 具体的に云うと、下半身を厚着すること。
 またかと思われるかもしれないけど、上半身に厚着をさせると、やっぱり本人が気持ち悪くなるし、水分は腸などの内臓が調節することなので。

 お客様から、ビタミンCとコラーゲンでは、どちらを摂った方が肌に良いかと相談されたので、サプリメントを買うとなれば、意識しないでも摂る機会の多いビタミンCより、摂りにくいコラーゲンの方をと勧めた。
 ただ、コラーゲンなど肌の材料を経口摂取しても、いったんは体の中で分解され再構成するというプロセスを経て、それから体に分配されるため、血流も大事なことを説明した。
 すると、ジムに通っているというため、血流を良くするのに適した運動をインストラクターに相談してみてはどうかと伝えた。
 本日はコラーゲンをお買い上げ頂き、食養生についての話の中でラム肉は苦手ではないというから、ぜひ積極的に食べてみてくださいと伝えたところ、人からはレバーを勧められたそう。
 もちろん、レバーも有益なので良いですよん(^-^)d

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